連載小説
[TOP][目次]
行進曲第参番 ナズナとコノハの場合
彼女の名前はナズナ。ジャイアントアントの中でも比較的小さい身長を持つ女性であり、身長の事をコンプレックスに抱いており彼女に身長の話は即ち彼女の心の暴走を意味していた。

「今日の収穫はこれだけです。」
ナズナは、コロニーの中で一番重要とされている役割「食糧調達班」で第7小隊長を務めている。他にも何人も小隊長は存在するし、威張れる事でもない。実際に彼女は率先して部下に命令を出すことは無い。彼女は今、全員で集めた食糧を全て本部の巨大倉庫に納めるところだった。中身は人からお裾分けしてもらった長持ちする食材や、近くの森で取れる山の幸で一杯だ。その籠を倉庫係に渡したナズナは、踵を返して元の場所に戻ろうとしていた。

   (ボコッ‥)
何処かから穴が開けられたような音が聞こえた。

「何かしら・・・敵襲とかだったら怖いな・・・」
そうは言った物の、ナズナは吸い寄せられるかのように音の聞こえた方向を目指していた。

「・・・イタッ・・・・あの子は・・確かウチの小隊の子だったかしら。」
音の聞こえた方向目指して歩いていたナズナは、途中で一人の少女と肩がぶつかった。そのまま走って行った少女を見た事があったナズナは、その顔を思い浮かべながら尚も近づいて行った。此処はコロニーの正面玄関近く。その隣にぽっかりと空いた空洞。見て見るとそれは開発途中で地盤が緩い事が判明した地域の穴だった。しかし、風がナズナの髪を微かに靡かせた。

「!?風?なんでこんなところで風なんかが吹くの・・・」
疑問に思いながらも、ナズナはその穴を潜って行った。暫く行くと天井に穴が開いて外と繋がっている場所を見つけた。風は此処からやってきている。

「一体どうなって・・!」
ナズナが、穴の外を覗き見ようとした。すると、一人の幼い少女が上から落ちて来た。間一髪で交わしたナズナは、その少女を見て思った。

「なんなのこの子!とりあえず上に報告を!」
そう心の中で言ったナズナは、一目散に元来た道を走って戻って行った。その後に残された幼い少女は、何も言う事無くあっさりと正面玄関を見つけ出してそこから出て行った。

「・・・たいへぇん!」
ナズナは、近場を歩いていた知り合いのアントを追いかける様にして走って来た。この女性の名は「ミトリ」と言う。ナズナと対照的に女性らしい色気づいた格好をしている。これでナズナと同い年なのだから、ナズナの幼児体型さが窺い知れる。

「どうしたの?ナズナ。そんなに慌てて。」
誰かと一緒に話しているでも無く、ただ一人で歩いていたミトリはナズナの存在に気が付くと、振り向きながらナズナに聞いた。やっと足を止めたナズナは特に息も切らす事無く先程の天井に開いた穴に付いて教えた。

「なんですって?!それは本当なの?直ぐに修繕班を寄越すわ。」
そう言ってミトリは、ナズナと同じ位に思えるような速さで何処かへ走って行ってしまった。置いて行かれたナズナは、伝えることは伝えたと心を安らげて自宅への帰路に着いた。

「ただいまぁ・・・今日も疲れ・・」
「・・?あぁ、先輩。お邪魔してるですよ?」
ナズナが自宅の扉を開けると、中では一人の少女が持って来たお菓子を片手に取って食べながら寛いでいた。この子の名前は「コノハ」と言う。ナズナと同じく食糧調達班の第2小隊長を務めている。小隊数は全部で12隊あり、数字が若いほど優秀な部隊の集まりとされている。ナズナの小隊は第7小隊と中途半端な位置取りに居るのに対して、コノハは入隊したてで第2小隊の隊長だ。
この差は凄いと正直に思うナズナだが、それよりも先に説教が先だった。

「いいですか?アナタには圧倒的に誠意と常識が足りていません。(グチグチ」
「あ〜、はいはい。その辺で良いですよ?先輩。」
全く以てこの少女ときたら、人の話を聞こうともしない。まるで自分が強いとでも思っているかのような態度だった。

「それより、この中のミルクパイ食べます?美味しいですよ?(モグモグ」
「アナタっは・・どれ・・(モグモグ」
つい甘いお菓子の誘惑に釣られてナズナは食べてしまう。そして、二人は机に座ってお菓子を食べながら雑談を始めてしまった。

「・そうなんですよ〜。それでね?アイツったらなんて言ったと思います?」
「なんて言ったの?『私は君を離さない』・・とか?」
「凄いっ!流石先輩だ。一字一句間違ってない。」
雑談で盛り上がっていた二人は、コノハの小隊員の話に盛り上がっていた。内容を要約すれば、小隊内で二人のアントが女性同士で恋に落ちた。と言うものだそうだ。話の内容がやけにリアルな事から事実であると容易に想像できる。

「・・それでですね・・・先輩もしてみませんか?その同性愛ごっこ・・」
「ズズッ・・はぁ・・えっ?コノハ?何を(ガシャンッ)・・きゃっ!」
話の途中で、コノハはナズナにお茶を手渡しながらナズナに聞いた。お茶を啜って一服し、話の内容を掴んだナズナはコノハに聞こうとコノハの方を向いた。するとコノハは、軽々とナズナをお姫様だっこで持ち上げた。いきなりだったナズナは、驚いて湯呑を落として割ってしまったが意識が虚ろになってしまってそれどころではなかった。

「さぁ、ベッドに着きましたよ・・・先輩の恥ずかしい所見せて下さいね。」
「・・はぁ・・はぁ・・こ・・このは・・なにを・・・」
お姫様だっこのままナズナのベッドまで運んだコノハは、ナズナをベッドから降ろすと、ナズナの幼げの残る体を弄りながら何かを探していた。何故か息が上がっているナズナは、それをただただ見ることしか出来なかった。

「・・・先輩のココ・・キレイなピンク色だぁ・・それじゃ早速。」
「・・・はぁ・・はぁ・・この・・は・・そこ、きたな・・ふあぁっ!」
コノハは、ナズナの大事な所を見つけるとそれを見て興奮しながらチロチロと舐め始めた。抵抗しようと思ったナズナだが、体が言う事を聞かずコノハの舌がナズナの女の子の部分に触れた瞬間に体を大きく仰け反らせて震えた。

「はふっ・・・ぴちゃっ・・先輩、もう逝きそうですね。いいですよ?こうしますから(カプッ」
「ふひっ・・・な・・なにを言って・・んっ!あぁぁあぁぁあぁっ!」
ナズナの秘部から飛び出した小さな突起を見つけたコノハは、ナズナの快楽状況を知って舐めるのを止めた。その直前まで喘いでいたナズナは、止められて空しいのか、声に泣きそうな声が混じっていた。そして、コノハはナズナの秘部から出ている突起を軽く齧った。すると想像を絶する快楽に犯されたナズナは体を痙攣させて仰け反ると、お漏らしをするように大量の愛液と尿を吹き出した。それが掛かったコノハはそれを舐め取っている。

「やっぱり・・先輩を男にあげちゃうなんて勿体無いです。私が玩具にしてもいいですよ?」
「はぁ・・はぁ・・何を言って・・いるのです・・・わたしがアナタの物なんかに・・ひあっ」
キレイになるまで尿と愛液を舐め取ったコノハは、名残惜しそうに体を拭きながらナズナの使い道について語り始めた。その人を物の様に例えた事を怒ったナズナは、辛い息の中で叱ろうとした。しかし、コノハに秘部を擦られて腰が抜けたように倒れ込んだのはその刹那の後だった。

「先輩・・・美味しい液私に飲ませて下さいよぅ。」
「ひぅ・・こ・・コノハ・・はぁっ!クルッ!なんか来ちゃうぅ!」
コノハは快楽に身を震わせているナズナの秘部を弄るとそれを銜えた。快感に支配されていたナズナは、その銜え込みで一瞬にして果てて液を吹き出した。それこそビュルビュルと音が響きそうなほどに吹き出してしまった。それをゴクンツと音が鳴るほどに飲み込んだコノハは、嬉しそうな顔をしてナズナを起こすとそのまま自分の腰へとナズナを持って行った。人で言うならば正常位と呼ばれる状態だ。

「先輩・・繋がりましょ・・・んっ・・ほらっ・・お○んこが・・んぐっ・・キスしてますよ?ピチャピチャって・・ふっ・・」
「あぁっ・・・コノハ・・やめっ・・あっ!あっ!あぁあっ・・・やめ・・気持ち・・よすぎ・・」
ナズナのすべすべした素足を広げて秘部を丸出しにしたコノハは、惜しげもなく自分の秘部をナズナの秘部に押し当てた。良く見ると割れ目が割れてお互いが絡め取ろうとしている。ピチャピチャと嫌らしい音も鳴っている。そんな中でナズナは何度も果ててコノハの秘部や、開いた隙間の中からコノハの膣内にまで愛液を吹き出した。もうどちらもヘロヘロだ。お互いに膣をくっつけたまま横になると、お互いの顔を見て笑ったまま眠りに着いた。彼女たちの体に染みついた尿の匂いや愛液の匂いは、その後一週間匂い続けたと言う。
10/10/21 01:15更新 / 兎と兎
戻る 次へ

■作者メッセージ
今回はレズなお話でした。ついでに序盤の方に自分の別作品への仄かなリンクを付けてみました。見比べて見て下さってもいいですよ?

次回の伴奏:ミトリの場合

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33