読切小説
[TOP]
特に脈絡の無い短編集
【Mr.&Mrs.ガンスミス】
「よし、頼む!その銃で早くアタシを撃ってくれ!」
「いや何言ってんの?」
「だからその銃の試射をアタシにだなぁ」
「めちゃくちゃ撃ち辛いんだけど、もう精神的抵抗がヤバいもんこれ」
「だーいじょぶだってコイツでケガしないことはよォーく知ってンだろ?」
「だからってねぇ…」
「つべこべ言わずに、ホレっ!」
「わかったよしょうがないなぁ……コレ?」
「おう!銃身部分を折り曲げて後ろからタマを入れてくれ!」
「ああ、基本一発使用だし中折れ式にしたのか」
「中折れ…後ですンなよ…?」
「あ、この後するのもう前提なんだ」
「いやまあどうせそうなるかなぁって」
「ああー…ん、銃弾はコレ?不思議な感じだね」
「これこそがアタシの新開発!試験運用が必要になった最大の理由にして期待のモノ!」
「いつもの弾にも見えるけど……なんか模様があるね?」
「そう!魔鉛でできた銃弾さ!知ってるだろ?だが今回は描いてあるソレがキモなのさ!」
「魔鉛弾……貫通力を極限まで落とし、対人使用においても確実に体表面で弾けるように設計、魔鉛がすぐさま体内に浸透して着弾点周囲の感度が激増する、だったね。で、描いてあるのはこれ……もしかして」
「そう!淫紋さ!様々な効果や効力の違いがあるコイツらを選んで撃ちこむ、『タトゥーマグナム』!これがプロトタイプってわけよ!」
「うわあ……」
「なんだよ不満か?」
「いや、よく思いつくなぁと」
「アタシの種族を何だと思ってる?グレムリンだぜ?」
「確かにこう言われるとすごい説得力だ。…………よし、やるか」
「その気になったか!よし、ココに頼むぜコ・コ♡」
「下腹部…あーうん、了解、理解した」
「よし、パンツも脱いだし、頼むぜ!」
カションッ キンッ    バフォンッ!!
「何この発射音!?…………ん?」
「あんっ♡……ぐっ!…あっふぁっ…んっくぅ…♡かっふっ…♡」
「またヤバいくらい腰ガックンガックンさせてるねぇ……大丈夫コレ?」
「っ…!くっふぅ…!あっはぁー♡…はぁー♡…ふーーー……いやこれやべぇわ……」
「あ、無事っぽい」
「アタシの感覚はまだ無事じゃない気がするよ……だってアレだぜ?アソコ何の感覚も無かったのにナカイキだけしてンだぜ?もう病みついたなコレ…パンツ脱いどいて良かったマジ…」
「ベッシャベシャだもんね周りね。聞く限りだと確かにハマる人はハマりそうだけど……んん?淫紋は出て無さそうだね」
「あぁっ!?マジで無ぇじゃねーかっ!なんでだぁ…?」
「マズルフラッシュと同時に紫色の煙が出たし、多分発射時に銃弾自体ちょっと破損しちゃってるんじゃない?」
「見せてみな……あーーうん、マジっぽいなソレ。うぁー改良必要かー、まっそれがわかっただけ良し、か」
「そのための試射じゃないのコレ?」
「ん、まあそうなんだけどな、いやー一回で完璧にできてたらやっぱサイコーじゃん?」
「あっはは、まあ確かにね。…………さて、おさまりはつきそうかな?」
「いや無理。あのイキ方はスイッチ入るって」
「だろうね、じゃあ寝室に行こうか」
「話が早くて助かるぜウチの旦那はよォ…♡じゃ、頼むぜ?」



【ファミリーオーク】
ハイオ「……よし、こっち出来たぞー」
山賊男「んじゃあ後はこれだけか……よぅし終わった!」
ハイオ「それじゃあ呼ぶぞ?」
山賊男「ああ頼むわ」
ハイオ「お前ぇら集まりなぁ!!メシが出来たぞォーッ!!」
オーク「そのぅ……ひとつ聞きたいんですが」
ハイオ「どうした?言ってみな」
オーク「お二人はどんな関係でしたっけ?」
二人共「決着をつけて屈服させるべき相手だが?」
オーク「いや噓でしょ絶対!?もう完全にアットホームでしたよ!二人仲良くおゆはんの支度してましたよ今!!」
ハイオ「何言ってんだ腹減ったら力出ねぇだろ?」
山賊男「万全の状態でなけりゃ面白くねぇからな」
オーク「そういうもんですかぁ〜?」
ハイオ「この後はお前ぇわかってンだろうなぁ……♡」
山賊男「望むところだぜぇ?ヒッヒ!」
オーク「え今更そういう雰囲気出します?」
ハイオ「なんだい雰囲気って!アタシゃ何も変えちゃいねぇよ!」
オーク「えぇ〜……」
ハイオ「食ったら寝床まで来な、疲れ果てて寝かしつけてやるよ♡」
山賊男「先に意識が落ちちまうのはそっちじゃねェのかァ〜?ま、後のお楽しみとしとこうや。そンじゃあいいな?」
みんな「「「いただきます」」」




オーク「…………で、最終的にまた二人ひとつベッドの中で目覚めてしまったと」
ハイオ「やっぱベッドの上で戦うのはスッキリできていいなぁオイ!」
山賊男「なんつーかこう、満たされた気分になるよな」
ハイオ「ああ、清々しい朝だぜ」
オーク「いやもう夫婦じゃん!長年連れ添った感出てるじゃん!」
ハイオ「よ、よせやい……♡」
オーク「照れてねーでツッコミ入れてくださいよ」
山賊男「そう怒るなよ朝から……待ってな、すぐに朝メシ用意すっからよ」
オーク「家族じゃん!私たちすら家族の認識じゃんもう!」
ハイオ「家族か……悪かねェ響きだ」
山賊男「良いもんだな……家族の朝ってのもよ」
オーク「馴染むの早ァッ!?だから言ったのに!言ってたのに!!」
賊弟分「アニキィ!ここにいたんですね!?」
オーク「アジトに侵入者ァ!?あっ……♡(好みのタイプ発見♡)」
賊弟分「おお……(キレーな魔物娘だなぁ)」
山賊男「ここまで来るたァやるじゃねぇか見直したぜ!どうだ?お前ぇも家族の一員になるか?」
オーク「しますさせますヤッてみせます♡」
賊弟分「おっ、えっ、あ、ああ、アニキが良いってンなら……な、なるぜ?」
ハイオ「ヘッ!アタシのとこにも男日照りが来るじゃねェの!よしお前ぇら!!男あさりにでも行くかァ!!」
山賊男「俺たちの一派を紹介するぜ、野営場所は変わって無いんだよなァ?」
賊弟分「大丈夫ですぜ!みんないいひと見つけられるはずッス!」
ハイオ「よしいいな!明日にでも出るぜ!」
山賊男「今日はどうするんだ?」
ハイオ「家族ってヤツをよォ、育んでみようぜ♡」
山賊男「ヒッヒ!それならとことん愛してやるぜェ……?」



【究極への成長】
「このグリーンワームを育てたいのだが……どうせならやってみたいことがある。というわけで出来るだけ食わせまくってみようと思う」
「ごはん?ごはんたべるの?」
「そう。めっちゃ食べるよ、嫌というほど食べるよ」
「めっちゃたべるー!」

「というわけで炭水化物だァーッ!!」
「おこめもちもち、めんちゅるる」
「炭水化物はエネルギーの源!これさえあれば幸せになれる!」

「続いてタンパク質だッ!!」
「おにくにたまごにだいずもね!」
「万能にして肉体の構築者!これさえあれば体は保つ!」

「そして植物のビタミンだなァーッ!」
「なじむ!じつに!なじむぞ!
「あやっぱそうなんだ」
「これだよこれってなるね」
「でも他もたくさん食べようね」
「たべるー!!」



「そんな日々の後、蛹となった彼女には流石に何も食べさせられなかったが、ついに今!蛹から光が漏れ出している……!とうとうこの日が来たんだな!」

パァァァァァ  ピシッ ピシッ

「おお!蛹が割れる……!うわすんごい光!?見えない!!」
「これまで大切に…大切に育てて下さりありがとうございます……」
「いやひたすら食べさせてただけなんだけど」
「それでも手塩に掛けてくださったことに変わりはありません、だから……!」
「やっと光が収まって……こ、これはッ!!」
「だから私は私の全てをもって、あなたに恩返しがしたいのです!!」
「『肉感良好魔物娘』(アルティミット・シイング)の誕生だッーっ」 ※個人の感想です
「こんな私に育ててくれたあなたに、この私の身体をお礼にプレゼントしちゃいますっ♡」
「うおおーーーッ!実験は大成功だァーーーッ!!さ、ベッドに行こうか」
「はい♡たっ……ぷり、お返ししますね♡」
21/12/31 17:43更新 / 海の若葉茶

■作者メッセージ
お読みいただきありがとうございます。

正直あれこれ考えずにテンションでゴリ押すのが一番性に合ってるような気がしてくる今日この頃です。


少しでもお楽しみいただければ幸いです!

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33