読切小説
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神社のエロ狐

俺は今日、なんとなく神社に足を進めていた。
特に理由はない、試験は来月だし、バスケの大会も今月はない。
なんとなく、無病息災・交通安全・金運アップ…まぁもろもろの御利益でもいただこうかという考えである。

正月は賑わっている神社も普段は寂しいものである…
まぁ風の音やら鳥の鳴き声やら癒しはあるかも…
てか、なんでこう神社ってのは階段が長いのかね…神様が天にいるからか?

っと内心文句を言いながら階段を上っていると、上の方からカサカサという箒の音と鼻歌が聞こえてきた。神主でも掃除をしているのだろうか…しかしこの鼻歌…女っぽいな巫女さん?

俺は少し、階段を上るスピードをあげ…駆け上がっていく。
そして驚きの光景を見た…。

巫女さんは巫女さんであったが、頭から三角のふさふさの耳…お尻から狐のしっぽをはやしていたのだ…
驚愕していると…

『あらあら…お客さんなんて珍しい…どうぞそんなとこで固まってないで入ってくださいよ』
ごく普通に話しかけてきた…
「あの…その耳としっぽは作りものですか?」
白々しい…『お客さんなんて珍しい』と言ったとき、嬉しそうにしっぽが動いているのを見て、しっぽなんだと思ったではないか…
『っ……!!」
自分のしっぽを見て、耳をポンポンっと叩いて、この世の終わりのような顔をしている…
「いや…その…」
なんと声をかければいいかわからない…無視するわけにもいかないし…
『わ…私の秘密を知ってしまったからには…』
わぁ…殺されちゃうのかな…
『私の(ピー)を(ピー)して(ピー)(ピー)(ピーーーーー)』
「それでも巫女さんか―――――」

まったく…巫女さんがなんて危険な発言をするんだ…
『そもそも、私は巫女ではなくてここの守り神です…はっ!』
あっ今度は自分で言わなくていい事言った…
『今度こそ私を(ピー)とか言いながら(ピー)で(ピー)を(ピーーーーー)するのでしょう!!』
「誰がんなことするか―てか本当に神様か―」
なんてひw…下品な神様だろう…
てかここの神がこいつなら、なに祈ってもダメな気がしてきた…帰ろう…うん帰ろう

巫女さん(自称神さま)に対してUターンして、長い階段を下ろうとする。
『て…ちょっとま…なんか参拝的なのしに来たんじゃないの』
「いえ、ここの神様じゃダメかなと思ったので他のとこ行ってきます」
『ちょ…ちょ…最近お客さん少ないし、神主は深夜アニメにはまって昼間寝てるし…ちょっと話し相手ぐらいにでも…』
しっぽが飛べそうな勢いでグルグル回ってるてかもう隠す気はないのか…

「人を超変態極悪人扱いする変態神様の話相手なんていやです」
『(ピー)してあげるからー』
「うっさい変態神」
『なら(ピー)も付けよう』
「うっさい黙れ脳内ピンク神」
『大サービス(ピー)も…』
「黙れ脳内ピンク――――!!」
『“神”がなくなった…ショボーン』
「凹むとこそこかよ…しっぽまで垂れてるし…」
なんか悪いことした気分になってきたじゃないか…チクショウ…
「少しだけだぞ…このエロ神。」
『神は約束は守…』
「らなくていいぞ…」

その後どうなったか?
知らん、勝手に考えろ。あんな奴の話はもう…
『ねぇねぇ、目玉焼き作ったんだけど醤油?ソース?』
…知らん…俺は何も聞こえない、てかお前何見てんだよどっか行け
―Fin―
11/07/18 21:54更新 / 三月うさぎ

■作者メッセージ
友人と適当に書いた単語を袋に入れ、3つ引いてそれで簡単な小説を作るものというので書きました。

お題 人外 神社 放送禁止用語(ピー音)

ピー音のせいで直接的な表現はありませんが想像にお任せします。
神社で人外と言ったらここに来てると稲荷しか思いつきませんでした。
駒犬とかもありだったかな…

取りあいず、今回はなんか違う世界の話なんでこの稲荷が他の私の作品にゲスト出演はない(と思う)
では、また次作で

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