連載小説
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勇者な男とショゴスさん
「堕ちちゃえ」
「射精しちゃえ」

ベッドに横たわる男の両横から、背の低い幼女が左右から囁きかける。

「パパのお耳に舌を入れると、身体がびくんとなるの面白いね」
「ふふっ、勇者様はお耳、弱いもんね」

男をパパと呼ぶ幼子は、異様に伸びる紫色の舌を男の耳の中へと侵入させ、舐る。じゅるじゅると唾液のような、粘度の高い液体を耳の中に入れられる度に男は大きく仰け反り、腰を突き上げる。突き上げられた肉槍は、幼子達の母であるリリィの身体の中に深々と突き刺さる。

「ああぁぁっ……気持ち良いです、ご主人様」

男の耳に娘の舌が突き入れられ、何も聞こえなくなっていることを確認してから、ショゴスであるリリィは甘い声で男への想いを叫びながら、目では冷酷に睨みながら、ぐちゅぐちゅと腰を前後左右に揺する。少し溶け、境界が曖昧になっている結合部からは卑猥な音が鳴り響く。

「ぐ、ぅ……」
「我慢してるの?早く出しちゃおうよ」
「出しちゃえ。白いせーえき、いっぱい出しちゃえ」

両隣から娘達に囁かれて、ベッドには身体が半分沈み込み、手と足には枷が付けられている状況で嫁に覆われている男は、射精寸前で身を捩り快感から逃れようとする。

なぜ男は射精を我慢しようとするのか。それは男が勇者だからである。



……そういう設定で、犯されているからである。射精したら勇者としての力が失われるとか、そんな設定で。

男は非常に面倒な男だった。逃げる自身を徹底的に追い詰め、強引に射精させる。そんなシチュエーションに強く興奮する体質だった。最近では「くっころ」と言いながら内心は「come on」という女騎士が増えてきたが、その男性バージョンである。

そんな男は一年前に発禁物のAVを同好の士から譲り受ける。内容はサキュバスにエナジードレインをされ痩せ細って死んでしまうという内容で、昔、追い詰められた教団が作ったプロパガンダの一種である。もちろんサキュバスはコスプレのお姉さんで、痩せ細っていく男は加工された映像が使われているのだが、その様相がとてもリアルであり、サキュバスのコスプレをしたお姉さんが凄くエロい。

そのAVをおかずに自慰をすると、男は思っていた以上に興奮出来てしまった。そして当然の如く妻であるリリィに見つかり、怒られてしまったのだが、その際に男はひた隠しにしていた自身の性癖をオープンにした。

結果、リリィはイメージプレイで精液を搾り取るようになった。他の魔物娘であれば、男を矯正するケースもあったかもしれない。しかし奉仕種族と呼ばれるショゴスであるリリィは男の趣向を完璧に理解し、歩み寄り、実践してみせた。



今では2人の間に双子の娘も生まれ、4人で毎日のようにイメージプレイを行っている。今日は魔王軍幹部であるショゴスに囚われ、射精したら勇者としての力がショゴスに渡ってしまう、という体で楽しんでいる。

「あはは、ママが透けさせているから、ピクピク震えて喜んでいるのが見えちゃってるよ?」
「良いの?射精しちゃったら、勇者の力、ぜーんぶショゴスに吸われて、射精奴隷にされちゃうんだよ?」

双子の娘、ララとルリはくすくすと笑いながら、吐息が男の耳にかかるほどの近距離でねっとりと囁く。もちろん、射精したところで男は死ぬことは無いし、生命力を吸われる、なんてことは無い。勇者としての特別な力など男は持ち合わせていないので吸収されることも無いのだが、男は必死に抵抗する。

男はベッドに埋まった両腕を全力で引き抜こうとするし、拘束された全身を捻ったりもする。全力で抵抗して、それでもなおイかされることに、男は幸福感を感じるのだ。

男の抵抗が激しくなり、リリィ、ララ、ルリの3人は男が限界に近いことを覚る。ララとルリの2人は耳の穴の中に舌を突き入れ、魔法を使い男の頭の中で舐める音を反響させる。リリィは男の口を自身の口で塞ぎ、舌を喉奥まで入れて口内を蹂躙させた。そのままリリィは男の股間を覆う粘液をずちゅずちゅと動かし、中では縦ヒダが右回転、左回転と肉棒を嬲る。

「……ぅ、ぁ」
「ふふ、どうしたの?急に腰振り始めて?もう我慢出来ないの?」
「あは、もしかして、イかせたいの?
無駄無駄、ママはそんな腰振りじゃ屈服しないよ?ほら、もっと腰振り頑張って?」
「……――っ!!」

男とリリィの間から、ぱちゅんぱちゅんと言う水音が響く。男が余りの快感に我慢出来ずに、とうとう腰を振り始めたからだ。その腰の動きを、ララとルリはママをイかせるならもっと頑張って、と煽るが、当の本人であるリリィはそのピストンのせいで連続して絶頂していた。

しかしその絶頂では声を出さないように堪えて、あくまで冷酷な目で男を見つめるリリィ。全身を震わせ、亀頭が膣ヒダを掻き分ける感触を何度も味わわせた。

娘達に頭の奥の奥を溶かされ、全身を6つの手と数十の触手が這い回り、肉棒にはリリィの粘体がきつく絡みつき、連続的に締め上げる。男は腰を突き出し、背筋をピンと伸ばす。

「はぁい、どっぴゅどっぴゅ、びゅるびゅる〜!
出しちゃったねぇ、ママの中にいっぱい、真っ白な精液を!」
「あ〜あ、出しちゃった。
じゃあ、次はルリが犯してあげるね」

そして、男はリリィの一番奥で、大量の白濁液を吐き出す。今まで我慢して貯めて来た分を全て放出したためか、射精時間は長かった。その最中、リリィは膣奥に作った小さな口を鈴口に押し当て、精液を吸い上げ続ける。

一滴も残さず、全ての精液を飲み干したリリィは演技を忘れ、惚けた顔で男にしなだれかかる。そのままルリと場所を入り変えたリリィは、男の耳に豊満な胸を押し付け、片方の乳房を男の口に咥えさせた。

「ねえ、ぎゅうぎゅうに締め付けられるのが良い?ずっとキツキツなロリおまんこが良い?
螺旋状の渦で搾っちゃう?子宮口でちゅうちゅう吸われちゃう?
喋れないなら、全部乗せしちゃうよ?」
「ふぇ、ん、ふ」
「パパ、全部乗せが良いんだって。
ルリ、やっちゃえ」

ルリはどのような女性器で搾られたいか、希望を聞くが、男の口はリリィの乳房と口一杯に溢れ出すショゴスミルクで塞がって答えることが出来ない。元々ルリも答えさせるつもりは無く、みっちりと締め上げながら、女性器を模倣した何かに隆起したままのペニスを迎え入れる。男も抵抗することに疲れ、先程の行為に満足したのか、素直に受け入れた。

「ふふっ、インキュバスは精液が尽きないんだから限界なんて無いなのに、たった一回の射精でぐったりしちゃってる。
そういう演技……?いや、ママが何かしてるのかな?どっちにしても、朝まで頑張ろうね!」
「パパ。私の胸も大きくしたから、目の上に乗せちゃう?それとも、吸い付く?」
「今のご主人様は一時的に人間の疲労や倦怠感を感じているのですよ。
あぁ、沢山飲んでくれてますね。射精の疲労感を感じながらのショゴスミルク、美味しいですか?」

妻と娘2人の3人と溶けるような交わりを繰り返す男は、甘やかされながら、嘲笑われながら、攻め立てられながら、射精を繰り返す。手足の先はベッドに沈み込み、時折ゾクゾクとした快感が走る。複数の触手が舌に変化すれば、全身を舐め尽される。

一風変わった夫婦とその娘達の、交わりのバリエーションが尽きる事は無かった。

18/08/21 09:56更新 / 脳内お花畑
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■作者メッセージ
まずは未熟者な文章をを最後まで読んでくださり、ありがとうございます。誤字脱字、おかしな表現などがあれば指摘してくれると嬉しいです。

前作の続きです。書きたいシチュエーションが幾つかあるので、連載という形で投稿しました。続きは纏めて投稿したいと思います。

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