その男はロリコンだった。
初めて己に自覚したのは、なんと6歳。
えっ!?その頃ならセーフ？たとえ超絶プロポーションのサキュバス先生を「老婆」扱いし、当時の彼の好きな魔物がバフォメット、魔女、アリス、リャナンシーなどだった、そんな彼が?。理由は「適齢期で成長が止まる」というもの。

そんな彼も、小学校に入ったら捕まるような歳になった。高校生だ。捕まった理由は年齢によるものか、女子トイレの便器とすり替わるべく便器に破壊行為を行っていたからか、非常に悩ましい。

かくして、町内中の幼女およびその保護者から警戒された彼だが、この化け物止まる気配が一切ない。町内がだめなら町外に行けばいいじゃない。そんな寝言を吐きながら彼はある魔物に行き着いた。

カリュブディス

彼は魔物図鑑を見て「これしかねぇー！」とか叫んだ。

…以上俺の回想。

さて、ロリコンを病気呼ばわりする彼らを背に、俺は逝く。
無論、俺はロリコンだ。外見だけに妥協などしない。きっちり中身まで、心の有り様と実年齢まで俺はロりの真髄を行く。

ここは崖の上。地形を調べたところ、深さは80メートル。海底も平ら。経験のない俺でも頭打ってDEADはあるまい。
その崖の先50メートル後方。俺はきれいなクラウチングスタート体勢だ。どこまでもまっすぐ前を見据える。そして…

ｷｭﾊﾞｯ

スタート!!

ﾊﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｯ
↑
人間が走っている音

ﾄﾞｫｫｫｫｫｫｫﾝ!!
↑
人間が飛ぶ音

そして、

ﾊﾟｧﾝ!!
↑
つぶされたカエルのような着水

…ん?フォーム?
ねぇよ。んなもん。

海水を吸って覚醒。
浮き上がって息を確保。そのまままた潜水。

(おお〜っ　いるいる。)

カリュブディスがいっぱいいた。みんな姉妹なのかもしれない。海流の激しい場所でもないので、子供たちが一か所に集まったままなのだろう。
ターゲットは…

(あれだ!)

サイズが小さい。それと小学校6年間で鍛え上げた鼻が「あそこにロリがいる」という。ほかのカリュブディスの渦を巧みによけ、その中に特攻…

(できねぇぇぇぇ!!っってててててぇぇぇー!)

なんと穴が小さすぎてはいらない!腕がちぎれそうに吸い込まれる。
(クッ、くそ!死んでたまるか!)
自分の机に張っていた張り紙(死にたがりません!ロり抱くまでは!)を思い出す。そして全力で腕を引っ張る。

(うぅぅぅうううぉおおおおおお！)

無敵の吸収力を誇るカリュブディスの渦から腕を引き抜く。
が、彼は人間。さすがに泳いで陸に上がるには至らず、また吸われる。

(ノォォォ〜!?そこ、すっちゃらめぇ〜!?)
↑男です

渦にとらわれたのはよりによって股間。そこから二つ折りにしてやるぜと言わんばかりの吸入。しかも、

(ぐっ、い、息が…)

絶体絶命な窮地!
が、

ｺﾞﾎﾞｯ　ﾌﾞｸｩ

(んお!?)

いきなりカリュブディスの穴から気泡が出てきて彼の頭を覆う。

(た、助かった?)
安堵したのは束の間、
(んんっ!?)
ズボンの前が下される。そして、
(な、なんとぉっ!?)
彼のロリに忠誠を誓った剣がぷにっとした手に覆われる。
たどたどしく、裏筋をなぞるその手のサイズは間違いなく。…ロリ!!!!

それだけで彼の剣はそそり立つ。玉を小動物を撫でるようにおずおずとさする。

そして、決定的な感触の変化。

肌よりも滑りる、にゅるにゅるとした感触、熱い風…
フェラだッ!

舌が裏筋からにゅるりと動き、亀頭と棒を分けるように這い回る。
ビクッと動くたびに上蓋にノックする感触がしびれを生む。たてるでもなく離すでもなく優しく当たる歯が、明らかに小さい唇が根本を締め上げ、血流を阻害し、さらに彼の剣は槍へと進化する。
熱い息が槍を焦がし、吸い込まれれば全方位から粘液と肉の感触が覆い尽くす。

そして、

音はなかった。
ただ、その口が満たされていき、離さぬままその奥に消えていくのはわかった。

そして、股間が解放される。
と、思ったら渦の竜巻が彼の顔面を襲う。そして

「ぶっは!」
はぁはぁ
(ん?彼女か。ふむぅ)
はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁqはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…
「えと、その…」
「はっ!?」
「かってにすってごめんなさい。」
「ああ、えっと」
おもったよりスゴかったらしい。顔中につきっぱなしだ。顔も真っ白。匂いは隅々までいきわたってるようだ。それよりも
「君に聞きたいことがあるんだ。」
「はい」
「歳は?」
「ななつ」
「これ以上成長する?」
「うみのけんじゃさんにそうだんしたら、もうだめそうです」
「好きな人いる？」
「できました」
「俺と結婚してくれる？」
「はい…えっ!?///」
「ねぇ、どう?」
「…すが…おっきくなったら」
「うん」
「いっしょに…」
「ありがとう」