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三匹の雌豚

鬼謀大佐

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  • あらすじ
  • %02 c=15d 序章〜物語のはじまり〜
  • %02 c=15d 第一章 長女〜ブゥの場合〜
  • 第一章 長女〜ブゥの場合〜

     洞窟を離れて割と近い農村部、三姉妹の中で決断力と行動力がある長女のブゥは、早速この場所に巣を作ろうと行動を開始しました。
     時期はもう秋の暮、麦畑には刈り取った麦の茎が干され立派な藁がたくさんできていました。
    「藁かこいつをいくつか頂戴すれば、あたいの巣ができるな。」
     そう考えれば行動が早い、ブゥは辺りにある藁を一気に集め、村はずれの方に向かえば器用に、麦藁のテントを作りました。
    「なかなかの上出来だねぇ、さて汗もかいたし水浴びにでも行くかな。」
     テントの出来を自画自賛したブゥは、そのままテントの近くの川へと向かいました。

     一方そのころ、麦藁を盗まれた農家の人々は酷く憤慨していました。
    「またあの魔物か! 今度という今度は!」
     今までもオーク三姉妹にさんざん農作物や家畜を盗まれ、今回は焼いて肥料にする為の藁も盗まれたのです。
    「でも相手は魔物だ、何をされるかわからねえ。」
     怒りはするものの、ほとんどの人々は魔物を恐れ、手出しできないでいました。
    「領主様への嘆願書は出してるだ、オラたちがいかなくても討伐隊が来てくれるだ。」
    「だけど、被害が出てから嘆願書は出してるがちっとも討伐隊は来てくれねえ、あいつら年貢や税金は絞りとるくせに、肝心なときは何もしてくれん!」
     村の会議で一番怒りをあらわにしているのはこの村で一番の働き者バルタでした。
     バルタの育てる農作物は味が良く、出来もいいのですがそれが故にオーク三姉妹の格好の獲物でした。
     その影響もあり収入は少なく、バルタは未だに嫁を娶っていませんでした。
    「もうオラは我慢できねえ、オラがあの魔物をやっつけてやる!」
     そう言ってバルタは鋤を手にし、村の集会場から飛び出しました。
    「待て、バルタ!」
     村の者たちは、バルタを止めようとしました。彼の身を心配しているのではありません、魔物の仕返しが怖いからです。
     ですが、村一番の屈強な男は、止める村人を振り払い、村の子供が魔物を見たという村はずれの方に向かいました。
     悪鬼のように進んでいくバルタを見て、村人達の中では。
    「もしかして、バルタの奴あの魔物を退治してしまうかもしれん。」
     と淡い期待を持つ者もでてきました。

    「ふぅ、水も美味しいし、気持ちイイね!」
     オークはご存知の通り、豚の獣人であります。
     豚という動物は、意外と思われる方もいると思いますが非常にきれい好きな動物で、ブゥもまたきれい好きでありました。
     一糸まとわぬ姿になれば川に入り、少し冷たい水を身体にかけ、柔らかな肢体を手で磨き、ブゥはうっとりと自分のテントを見ていました。
     これから奴隷を捕まえあのテントの中で行われる激しい交わりあい、自分の肉体に魅了され、精を供給するだけの家畜の男にまたがり快楽を貪る自分の姿を思い浮かべれば、手は自然に自分の大きな乳房と股間に伸びていきます。

     ブゥの乳輪は大きめで色は薄く、乳首は小豆のような大きさ、その乳首をきゅうっと摘むのが好きで、奴隷に軽く噛むようにと命じることを妄想しながらいじります。
    「そうだ、軽く噛んで吸うんだ。」
     まだ見ぬ奴隷に自分の身体を奉仕させる事を想像し、気持ちは高ぶっていけば、今度は手を少し濃い恥丘の茂みに手を這わせ、そのままラビアに指を這わせればゆっくりと擦りあげていきます。
    「はぁん、ん、上手よ……いい子ね。あ、はぁ…………ん?」
     甘い声を漏らし、妄想に浸りながら自慰を行なっていると、自分のテントの方からザク、ザクと妙な音が聞こえてきました。
     その妙な音に現実に引き戻されたブゥは不機嫌な表情を浮かべ、その音のする方へと視線を向けました。

    「くそ!今度はココに住み着こうってのか! 魔物の巣なんぞこうしてくれる!」
     聞こえてきたのは、男の声とそして植物が刃物で切られる音。
     見れば自分のテントの前で一人の人間の雄、先ほど村の集会所から飛び出してきた男、バルタが暴れているのが見えました。
     バルタは手に持った鋤をブゥのテントに突き立て、崩すように解体をしました。

    「て、てめぇ! 何しやがる!!」
     頭に血が登ったブゥは鎧を兼ねた自分の衣服や武器も手に取らず、そのままバルタの方に向かいました、決断力と行動力があるのが彼女の長所ですが、この時は短所として働きましいた。
    「何してやがるじゃねえよ豚女!」
     バルタは川から全裸の女が血相を変えて向かってくるのを見て一瞬怯みましたが、彼女の耳と尻尾を見て魔物だとわかれば、そのまま鋤の腹でおもいっきり彼女の頭を叩きました。
    「さんざん人様に迷惑をかけておいて、てめえこそ何やってやがる!」
     バルタは日頃の鬱憤を込め、女性の姿をしていようが構わずに鋤で殴りました。
    「い、いてえ、てめえ、アタイを誰だと、い、いてえ!」
     普段なピンチの時は、三姉妹の誰かが助けてくれましたが今はブゥ一人だけです。
    「俺の芋を返せ! かぼちゃを返せ! 鶏を返せ! パンを返せ! あれを育てるのにどれだけ苦労したと思っているんだ!」
     バルタはそう言いながら鋤で何度もブゥを叩きました、その猛攻は反撃できないほど激しく、ブゥは打たれるまま反撃できずにいました。
    「い、いた、や、やめ、い、いたい、いたいいいい!」
     あまりにもの激しい攻撃にブゥは目に涙を浮かべ、背を向けました。
    「オラを舐めるな! おめえのせえで、オラがどんなに苦しんだと思っているんだ!」
     パシンと乾いた音が響き、バルタは強くブゥの尻を打ち据えました。

     その時、ブゥの心の奥底に今までに無い感情が芽生えました。

    (この人は私のせいで泣いているんだ、この人は私が美味しい物とっちゃったから怒っているんだ、私はこの人に謝らなければいけない、私はこの人の役に立たなければいけない。この人が命じれば私はそれに従おう、この人が喜ぶなら私はどんな事でもしよう。まずはその前に……。)

     ブゥはそのまま男の方へ振り向き、そのまま四つん這いになり土下座の姿勢を取りました。
    「申し訳ございません、ご主人様、ブゥが……ブゥが悪ぅございました。」

    (とにかくこの人に謝ろう、許してもらおう。いや許してもらえなくても、謝罪をしよう。この人が私を殴り殺すならそれでも構わない、命で償えるならそれでも構わない。)

    「殴って気が済むなら、ご主人様の気が済むまでお殴りくださいませ、家畜のように働けと命じるなら一生懸命に働きます。ご主人様、ブゥは貴方様に命を預け一生をかけてお仕えいたします、どうかどうかご命令を!!」
     ブゥは目に涙を浮かべ、腹の底から全身全霊をかけ男の前に頭を付き、額を地面に擦りつけた。
     バルタはバルタで、目の前の魔物が懸命に謝罪をするのを見て、攻撃の手を止めた。
     魔物の事だ、自分の事を騙しているのではと一瞬思ったが、頭を地に付ける精一杯の謝罪の姿からその考えは一瞬で吹き飛んだ。
    「あ、頭を上げてくれよ、お、オラもやり過ぎたから。」
     ブゥはバルタの命令を聞き、ゆっくりと頭を上げる。あれだけの攻撃を受けてはいたが、頑丈が取り柄のオーク。身体にいくつか痣ができたくらいで、特に外傷は目立たない。
     それを見てほっとしたのか、バルタはじっと彼女の姿を見た、魔物として先程は気にしてはいなかったが、よく見れば彼女の豊満な肢体はバルタ好みで思わず喉を鳴らしてしまう。
    「あ、ご主人様……もしご主人様が望まれるなら、ブゥはご主人様のものです、ご主人様のお好きにお使いください。ご主人様が性欲のはけ口に使いたいならそれでもかまいません、今まで迷惑をかけたぶん働けというなら、働きます。どうかお願いです、ブゥをご主人様の元に置いてください、ご主人様にお仕えさせてくださいませ。」
     女日照りであったバルタは、ブゥの嘆願を聞き、そのまま彼女を勢い良く押し倒しました。

    「あぁ……。」
     歓喜の声をあげ、そのまま足を開くように倒れこむブゥ、バルタがズボンを下着と共に下ろせばすでに硬くなり反り返った肉棒が現れます。
    「ああ、ご主人様、ブゥにご慈悲を……その逞しい肉棒でブゥに罰をお与えください。」
     ブゥは自らラビアを広げ、主人の侵入をねだる。すでに愛液でぐっしょりと濡れたそこはヒクヒクと男が来るのを待っている。
    「ああ、いくぞ!」
     バルタがそのまま覆い被されば、一気に肉棒を押し込んだ、ぐっしょりと濡れ入れやすかった秘所だが、中はきつくバルタの肉棒を咥え込み、しっかりと締め上げていき。
    「ひゃ、あ、ひいいいん!」
     可愛い悲鳴を漏らしながら、ブゥは瞳から涙を零す。
     今までは指と道具ぐらいしか侵入するものが無かった胎内、そこに初めて入った男性器が自分が仕えるべき主人の肉棒だと認識すれば歓喜の感情が溢れ、ブゥはしっかりと抱きつき腰を振る。
    「ご、ご主人様、嬉しゅうございます!」
     バルタに対して抱きつくようにし、大きな乳房を男の逞しい胸板に押し付け、擦るように動いていくブゥ。性感帯であり敏感な自分の乳首が擦れ上がるたび、脳を流れる快楽の電流に狂い、口からは唾液が漏れる。
    「ああ、すげえ、こんなのオラ、こんな気持ちいいはじめてだ!」
     今まで数えるほどしか経験のないバルタだったが、そのなかでも特にブゥの中は具合が良く、名器と読んでも差し障りは無かった。
    「ん、ひ、ふ、ひい、ご主人様、気持ちいい、気持ちいいです。」
     胸をこすりつけるような姿勢で気持よさそうに喘ぐブゥを見れば、彼女の大きな乳房を掴み、持ち上げるようにしながらその先端部分を強く囓った。
    「あ、ひゃんふ、ひいいいいいんん!」
     自分の弱点を思いっきり噛まれたブゥは達してしまい、背中をのけぞらせていく。
    「うぞ、くう、し、絞まる!!」
     ブゥが達したことで急に狭くなる彼女の膣内。その締め上げてバルタは果ててしまうが、今まで発散していなかった男の性欲はすぐに回復を促し、彼女の中で再び硬さと大きさを取り戻していく。
    「う、ぐ、ぎいぃ、ごしゅいんさま、おっきくなって、ひいの、ひいのぉ!」
     男が何度も突き、かき混ぜる度にブゥの身体は、今まで自慰では味わなかった快楽の渦に巻き込まれていく、奴隷化したブゥの精神は男の突き上げをひたすら敏感に反応し、何度も何度もいかされていった。

     お互い何度も求め、力果てるまで交わりを繰り返すうち、バルタの中からも怒りやわだかまりは消え、ブゥの事を愛しいと思う感情が芽生えてきた。
    「なぁ、オラに仕えるって、オラのとこに住むだか?」
    「ご主人様がお許しいただけるなら、もしダメでもご主人様の側にいます。雨風に打たれても構いません、ご主人様のお役に立つなら何でもします。」
     非常に献身的に己に尽くそうとする彼女の姿に、バルタが、魔物の夫になる事を選ぶのは自然の事かもしれない。

     一旦お互いの身体を休め、ブゥの盗んだ藁を持って村に戻れば村人はバルタの無事を驚き、そして喜んだ。
     だが、一緒に村に来たブゥに対しては当然嫌悪感を持っていた。
     しかし、バルタの言う事をよく聞き、人間の女の何倍も真面目に良く働くその姿に、徐々に打ち解けていった。
     どんな事でも真っ先に行動するブゥのお陰で、冬の準備は早く済ませることが出来、年を明ける頃にはすっかり村の一員となっていた。

     そして半年が経ち、村は春の訪れを見せ、今日もブゥは元気に働いている。
     今では村一番の出来た嫁とも言われるブゥは、バルタの汗をタオルで拭いちょっとしたお願いを口にした。
    「ご主人様、実は姉妹にご主人様を紹介したいんです、今ではブゥは立派な奴隷になっているんだって見せてあげたいんです。」
     少し照れくさそうにはにかむ、自分のパートナーの願いを聞けばバルタは頷き、彼女の引く荷車に乗れば彼女の生まれ育った洞窟の方へと共に出発したのであった。

    11/02/28 22:40 鬼謀大佐   

    ■作者メッセージ
    とりあえず加筆修正して長女編アップです。
    エロ描写をもう少し濃厚に書けるようになりたい……。

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