読切小説
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メガミデバイス XX MON-リビングドール
ああーー私だけの主…。
私に…光を…生を与えてくれた主…。


ーー趣味の一つでも作るかーー

ーーほーん、ホビー系の売り場なんて良く見るのは初めてだけど…なかなかどうして楽しいじゃん。ーー

ーーへぇ…今は…こういう…っおぉ…へぇ…「良い」んじゃ、ないの?これ。この…すごい良い…これーー

そう呟きながら私のパッケージを見つけて、手にとってくれた…。箱の中の私は当然主の顔なんて見えませんでした…。けれど感じましたの…。

内に秘めた深い愛情を…。
この方は私を大切にしてくれる…と。

「はいいらっしゃいませー。はい、はいちょうどお預かり致しまーす。ありがとうございましたー。是非とも大切にシてあげて下さいな。メンテナンスやご相談等あれば何でも伺いますので、まずはお気軽にお越し下さいね。…………良かったのぅ…、お幸せになー。」



ーー説明書は…あった、箱の底。あれ?完成絵は……あ、最後にあった……あれ…箱と違くない?…いや同じか…。店で見た時は…ま、気のせいかな。ーー

ーーランナーからは余裕もって切り出した方が良いのか…。そのあとに少しずつ周りからパチパチ切り取っていく訳ね…。ーー

ーーあー、やっぱり紙やすりだけじゃ白くなったトコ対処できないんだ…。買ってて良かったわ、デザインナイフ。ーー

ーー…うん、説明書の絵を見る限りこの向きで通すんだよな…。キツ…いか?…いや大丈夫だ。左右対称な感じのやつには確かに気を付けなきゃな。ーー

〜〜〜っ!!たどたどしくも一生懸命…。その目から、手から、言葉から…!伝わってきました…主の思い…熱意…真剣さが…。

ーーやっぱり、何か良いよな…こういう…ちょっとずつ形になっていく感覚。魂を込めて作った物が動き出して無二のダチになったり…なんつってな。でも…、待ってろよ…今目覚めさせてやるからな。ーー

…………もうすぐ…ですよ…。

ーー……ぃよし…っと。後は頭部を取り付ければ…完成か。んー、正直フェイスパーツが目ぇ閉じてるのしか無いけど…。ま、無地パーツとデカールあるからその時はその時だな。ーー


ーー………いや、あれぇ…?組んでみて気付いたけどこの娘こんなに大きかったっけ…ーー


と、目が開く。
僕の顔を見る。
お辞儀をする。
微笑みかける。
丁寧に組んで下さり…ありがとうございます。初めまして…ですね、
あ・る・じ・サ・マ。


「キェェェェェェェェェェェェェェェアァァァァァァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!!!!!!」
18/11/29 20:41更新 / だだいち

■作者メッセージ
コ ト ブ キ ヤ は 良 い ぞ 。


はい、ということで少し前から考えてた美少女プラモ製のリビングドールちゃんのお話でした。
コトブキヤから発売中のメガミデバイス、可動範囲を重視していてドールにもなるプラモデルです是非お迎えしてみてね!!!!(ダイマ)
クスッときていただけたら幸いっす。

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