「ぐあああ！」
　いきなり俺の野太い悲鳴で失礼をした。
　俺の身に何が起こったかといえば、俺の妻になったばかりのギルタブリルのナイカルに毒針で刺されたのだ。
　俺たちの馴れ初めは冒険者の俺を襲ってきたナイカルとの、月夜の砂漠の死闘から言わねばならないだろう。
　え？聞きたくない？それは失礼した。
　まあ掻い摘んで言うと、「死闘」→「お互いドキドキ」→「恋に落ちる」という具合だ。
　そんなんで恋に落ちるのかといえば――これは後で知ったことだが――なんでも吊り橋効果という『生命の危険のドキドキ感が恋愛のドキドキに変わる』なんてことがあるらしい。
　人間なら時間が経てば戻るそうだが、相手は魔物のギルタブリル。一度気に入った獲物は生涯放すことはない。
　俺はというと、件の吊り橋効果と言うのを早々に脱却したのだが、別の意味でナイカルに惚れてしまったのだ。
　そして冒頭のあの悲鳴の説明に戻ると、一回戦が終わり小休憩のピロートークに彼女が俺に質問して来た。
「私の何処に惚れたの？」
　そう口元の布越しに可愛らしく尋ねてきたナイカルに、俺は素直に答えた。
「お前の褐色のおっぱい」
　そう言った瞬間、ナイカルが無言で尻尾を刺し、毒液を俺へと注入したのだ。
　その毒は生命に異常がないといえ、毒液が体中を駆け巡ると思わず唸るほど痛いのだ。更には即効で痺れてくるのでやめて欲しい。
　だが尻尾を刺すのは愛情表現なんだよなぁ。じゃあ痺れない毒なら許可しよう。特にちんこがギンギンになるだけなら喜んで受け入れる。
「なに？　君は私の胸しか興味がないのか？　こんなにおちんこが立つのは私の胸の性だけだと」
　クールなナイカルの物言いでおちんこと言われると、なんかとっても卑猥に感じるのは俺だけだろうか。
　そう軽口を出そうにも、痺れていて言葉なんぞ出るわけがない。
　ちなみにさっきのナイカルの質問の答えだが、むろん俺の股間がいきり立つのは、胸だけではない。
　胸だけではないが、胸が大半を占めている。
「それでは、私の他の魅力が分かるように教授せねばならないな」
　おおぅ、いきなり騎乗位で毒でギンギンのちんちんをマンマンにぬぷぬぷ入れるとか、らめぇーいっちゃうぅ。
「ふふっ沢山出たな。どうだ、私の膣は魅力がないか？」
　そんな入れたままグネグネ動かすなんて反則。認めるからコリコリした粒々いっぱいのナイカルの膣は胸の次にすばらしいって認めるから、逝ったばかりのちんこにその刺激はつらいの止めてぇー。
「どうやらまだまだ反省が足りないらしいな、じゃあもっと強くしよう」
　中を自由自在に動かしたまま腰を上下するなんて高等技術、何時の間に手に入れたの？もしかしてナイカルは性の天才なの？
　あ、でも、さっき出したばっかりだから余裕あるかも。
　なーんて言っておきながら、揺れる褐色で豊満な胸の姿が眼に飛び込んできたら我慢できるわけないじゃないですかぁ！！
　ふぅ……やっぱり日に焼けて更に黒くなった褐色肌と、普段布に隠れて本来の色を保った褐色肌のナイスコントラストのナイカル胸は芸術品だな。エロ近代美術なんてあったら間違いなく金賞を得られるだろう。
　ちなみに俺はこの胸を見ながらご飯三杯――じゃなかったスープ鍋を飲み干す位は余裕でできると断言できる。
「むっ。やはり君は私の胸にしか興味がないようだな。これは矯正が必要だ」
　さらに激しくグニュグニュ膣を動かしながら身体を上下しないでぇ、柔らかそうな褐色日焼け乳が激しく暴れているのをこれ以上見せちゃらめぇ。
　濃淡の色合いがすばらしい褐色乳房乱舞なんて卑猥なもの見せられたられちゃうの、白くてドロドロで臭っさいちんぽ汁ドクドクれちゃうから。
　せめてこの手が自由に動けば、その揺れる乳房を揉みしだく――げふんげふん、揺れないようにサポートできるのに。ねえナイカルさん、せめて胸が揺れない様に腕を組んでください。もう限界なの、このままだとちんぽ壊れちゃう。ちんぽ汁を出すだけの蛇口になっちゃうの！
　そうそう、そうやって腕を組めば揺れないように押さえて。あ、でも、柔らかく歪んだ乳房が思いのほか卑猥……危ない危ない、セーフセーフ。この程度で出すほど、俺は人間終えちゃいない。
　だがそこに俺に天啓が降ってきた。
『ギルタブリルの下乳の裏の日焼け具合ってどうなっているんだ？』
　OH!　SHIT!　KAMIはなんと残酷なのか。さすが神様分かってる。
　あん？何でここで主神なんてSEX禁止の童貞包茎のキモデブハゲ野郎のクソボケの話が出てくるんだよ。魔物娘のことが大好きな俺達が信仰するのはエロスの神だけだろ。俺の一物がなえちまったらどうしてくれるんだ、まったくたのむぜ。
　しかしこのエロスの神、略して『エ申』の言葉は従うに値する。もしかしたら新たな次元の地平を開拓し、異世界のエロ神様と『遊園地で僕と握手』できるかもしれない。
　そうなると腕を動かさないとならないな。意識を集中して、解毒魔法を編まないと。
「私の体の感触を無視しまで解毒しようなんて生意気だよ。そんなに毒が気になるのなら、君ぐらいの魔法の知識じゃ解毒できないスペシャルカクテルを特別プレゼントしよう」
　はああああん！おくちゅりきたー！！
　じゃなくて、なに毒追加してくれるんすか。しかも体を駆け巡るこの毒の痛みとまろみは……ちょっと、高位術者でも解毒出来るか出来ないかのレベルじゃないですか、やだー。
　第一、気になっているのは毒じゃなくて、あなたの『下乳』ですから！残念でしたー。
　というかギルタブリルのスペシャルカクテルやばい。だってちんこが神経むき出しになったように気持ちよすぎるし、マミーになったのかと思うほど空気の対流で体中びくびく感じちゃうし。
　でもまったく射精出来ないのはなぜなんだぜ？
「ちょっと射精に関する筋肉を麻痺させたんだ。ちなみにこの毒の効果が切れたら、ボンッだ（おちんぽから大量射精するという意味で）」
　くそうそんなことになったら、頭の中が本格的にミ○クラ大先生になってしまう。そうしたら下乳の状況を確認するという俺の崇高な使命が果たせない。
　だめだこの状況、早くなんとかしないと。
　両腕とは言わないがせめて右手だけでも動かさないことには。
　こうなったら俺の中にあるエロスという名のさそり座の小宇宙（コスモ）を高めるしかない。『命を燃やせ！　カットビングだ俺ぇえええ！！』
　……お？　おおっ！　動く、動くよ。これでギルタブリルの下乳の謎を解き明かすことが出来る！
「ふむ、まだ薬が足りなかったようだ。二杯目をご馳走しよう」
　ふふっ、もう俺はそのスペシャル様でグレイテストゥなカクテルは克服したのだ。この俺の手を止めることは誰にも出来ん！
　そして伸ばした右手が、漸く俺の大好きな濃淡二色の褐色乳房に届いた。うはっ、やわらけぇ！ちょっと下乳の裏を覗く前にモミモミしよう。
「あ、馬鹿、胸は弱いって言ってあった、あうっん……」
　おやぁナイカルさんここがいいのんか？うりうり。
「違う、感じてなんかないぃん」
　とかなんとか言って、組んだ腕解いてますよ。もっとして欲しいんでしょう、ほらほら、おねだりしてごらん。
「なんで、胸ばっかり……馬鹿っ……」
　このままナイカルを胸で果てさせるという誘惑を振り切って、豊満褐色下乳の裏という未知の神秘を確認せねばならん。
　ここは心をオーガにして、ナイカルの下乳をご開帳。
　こ、これは、す、すごい。
　布に隠れていた部分とそうでない濃淡はそのままだが、下乳裏という完全に日光をシャットダウンする場所の肌の色は布で隠れていた部分よりやや淡い褐色。それだけでも素晴しいのに、白い刺青と薄っすらと溜まった汗が光を反射して、また別の色をその周りに与えている。
　これはまさに褐色肌の万華鏡やー！
「私の乳を堪能しているところ悪いが、タイムリミットだ」
　え、タイムリミットって何のことおぉぉぉおおおう！！！
　ちょ、ちょっと、なんかものすっごい量の精子が精管を上っていくんですけど！？
　やばいやばいよ、これはまじホントパネェモストゴイスーデンジャーな感覚ですよ。だって前立腺に精子塊で送られる度にその快感で精子が睾丸から上ってくるんだよ。
　そんなこと繰り返してたら、俺の下腹が溜まりに溜まった精液でパンパンだよ。これちゃんとちんこの尿道通るのか？なんて、心配無用でした。
　だって尿道がめりめりって精液で拡張されるんだもん。
　ひぎぃい、このまま射精したら、ちんぽ道開いたままふさがらなくなっちゃう。お願いだから精液さん、もうちょっと優しく通ってよ。
　らめぇ、らめなの、このままらひたら絶対バカになる。ちんぽばかになる。ホルスタウロスの乳首みたいに、ミルクをぴゅーぴゅーするだけのただのじゃぐちになっちゃう。
　精液さんおちんちんの気持ちのいい場所こすらないれぇ！気持ちよすぎるの！毒カクテルの性で神経敏感らの！
　らめぇ、あたまのなかまっしろになっちゃう。もうらすことしか、かんらえられないの！らさせて、らさせて！ナイカルの膣にらさせて！びゅーびゅーさせれ！ぜったい孕ませるからぁ！特濃ドロドロ精子で卵子れいぷするから！お願い一番おくでらさせてぇ！！
「どうやら毒が漸く脳の隅々まで回ったようだな、いいぞ、ちゃんと孕ませるんだ」
　ありがとうございましゅう！！！れるっ！れちゃう！らめえええぇえええ！！！
――びゅるるるるるるるううぅうう、どくんどくんどくん、びしゃびしゃーーー
　きもちいい、しゃせーきもりいい。もう乳らんてろうでもいいれしゅ。
　しあわせれしゅ。ああらめぇ、気持ちよすぎてとんじゃうぅ……
　すぴー、すぴー……ZZZzzzzz……




　え？　ナイカルの胸の日焼け具合とその濃淡について語って欲しい？
　いやいや最近そういうヤツなぜか多いんだけどさ、お願いだからあのときのことを蒸し返さないでくれよ。
　いやあ、あの時はまったく大変だったよ。俺は人の話を聞かないからな。
　でもあの時から毒セックスが癖になっちまって、いまじゃあ『一番いい毒（ヤツ）を頼む（キリッ』なんてナイカルにリクエストするぐらいだぜ。
　ナイカルも俺が胸だけじゃ無くて膣の感触や毒について褒めるのがお気に召したのか機嫌いいし、夫婦円満で世は事もなしだ。
　ところで、話は変わるんだけどさ。
　おれの嫁の妊娠ギルタブリルの褐色刺青ぼて腹ってどう思う？

■作者メッセージ
今度のも772さんのリクエスト『ギルタブリのプルプルおっぱいに触りたくても触れないSS読みたい』と言うものを現実にSSにしてみました。

まあ今回は実験的に所々みさ○ら大先生風にしたり、ネタを入れてみたりして書いてみましたが、いかがだったでしょうか？

しかしいま私がギルタブリと聞くと、なぜか中華の姿揚げが思い浮かんでしまいます。
おなかが減っているんでしょうか？