読切小説
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健康診断をめんどくさがるご主人様を見て、立ち上がったショゴスさんのお話。
「ご主人様、では最初は尿検査です。私の口に、思いっきりご小水をお出しになってくださいませ」
「はいはい、分かりました」

そう言って、ズボンとパンツを下ろし、半勃ちのペニスを我がメイド、ショゴスの口に亀頭を含ませる。
そして、俺は尿意を解放したのだった...。



なぜこんなことになったのかというと、前日までに遡る。

「ご主人様、今年も健康診断の季節ですね」
「そうだねぇ〜。また面倒くさい季節になったもんだ...」
「そのことですが、今年は私めにお任せしてはいただけないでしょうか?」
「いいけど...どこに頼むの?」
「私めが」
「君が? 健康診断を?」
「はい」

という流れがあった。



そんなことを思い出しながら、ショゴスの口に放尿し続ける。
ショゴスは恍惚とした表情で、己が主人の体液を飲み下していた。

一分ほど経過し放尿も収まると、ショゴスは口元を拭い、口を開いた。

「たんぱくも糖も混じっていない、健康なご小水でした、ごちそうさまです」

何の笑みかは分からぬが、フフフと不敵な笑みを浮かべている。

「...釈然としねぇ〜」

本当に健康診断なんだろうか。




「では、次は心電図です」
「そんなんも見れるんですか、アンタ」
「はい、見れちゃうんです」
「.........やっぱり、上裸になって寝っ転がるの?」
「はい、上脱いで裸になって寝っ転がってください」

言われたとおり、上半身に着ているものを全て脱いで、ベッド(ショゴス製)に横たわる。
すると、ベッド......を構成しているショゴスの一部から手足を固定する手枷足枷?のようなものが飛び出し、自分の体を固定してしまった。

「おい、確かに心電図は手足になんかつけるけどさ」
「まぁまぁ、お気になさらず」

気にします。

困惑したままでいると、今度はショゴス(本体)が、
先端が吸盤状になった触手を伸ばして、自分の体に吸い付かせた。

「ひぅっ」
「はーい...ちょっとビクンビクンしますよー」

ビクンビクンするってセリフ聞いたことないんですが。
だが、そのセリフ通り、体が小刻みに痙攣する。
まさか、本当に心電図検査ができるとは......。






「三番目は血圧ですー」
「もう何が来ても不思議じゃないな...」
「では、私の中に入ってください」
「えっ」
「私の中に入ってください」

ショゴスの言っていることが分からないでいると、ショゴスが
べる○バブのア○ンド○ンや、
仮面ラ○ダー○王のヒマジンが契約者に発生させるタイムホールのごとく、
体を展開した。

ウチのメイド様は、ここに入れとおっしゃるのですか。
私は熱湯風呂に初めに足をチョイチョイいれる芸人の如く足を突っ込んで様子を見る。
だが

「あーもう、じれったい」

タイムホール(仮称)から手が一本伸びて来て、私の腕を掴んで引きずり込み、取り込んでしまった。

ギャー!! 食われたー!!

そのまま全方向から圧力が掛かってくる。
血圧測るどころじゃないですかヤダー!!

圧力が治まってくると、なぜか丸呑みにした私を味わおうとしているのか、
全体が咀嚼するかのように蠢いてくる。
あばばばばばば。




「......はい、血圧検査、終了しました。異常はなかったですよ」
「...そうか...」

中身にいる私は異常ばかり感じていたけどね!!




「次は胃カメラですね」
「......ここまで来ると、本当に嫌な予感しかしない」

まさか胃カメラもショゴスが出すのだろうか。

「念の為聞いとくんだけど.........どんなのを挿れるの?」
「こんなの、でございます」

ショゴスは、舌をべーっと出した。

その舌は、何とも長く肉厚で、先端にショゴスの双眸を同じ色と形状の目玉がついていた。

私は本能的に察した。

「それはダメ! どうしてもダメ!!」
「ダメと申されましても......健康には変えられませんよ?」

うーんと唸るショゴス。
ショゴスは不意に斜め上の虚空を指差した。

「あっ、スカイフィッシュです」
「どこ?」

指さした方向に視線を向けたのが失敗だった。

ショゴスはガバッと私を抱きしめ、ポカッと空いた口に、異形の舌を突っ込んだ。

「ほがっ!?」

ショゴスの舌は、まず私の口を蹂躙し、次に喉を蹂躙すると、食道を犯しにかかった。

「あがががががががががっ」

食道と胃の扉(正式名称忘れた)を舌が放出したであろう粘液でやり過ごすと、胃にたどり着いた。

もう私は、白目を向きかけている。
目の前のショゴスの顔はというと、やはりというか、恍惚とした表情だった。

胃の中をショゴスの第三の目で見られている。
見られている。
見られている。

しばらくすると異常が無いのが分かったようで、胃から舌が撤退を始めた。
胃から出て食道を通ってくることでエライ目に遭うかと思いきや、そこは天下の魔物娘。

吐き気に催されることは無く、にゅるっ、スポンで終わってしまった。

「胃はかなりの健康体といってもいい状態でした......大丈夫ですか?」
「ぜんぜん......」

虫の息です。

「まぁ、普通の胃カメラでも体力は消耗しますからね、しばらくは休憩にしましょうか」

そうしてください......。

私は横にベッドに横になりながら体力を回復することに専念するのだった。






「ということで、体力を回復して、やってきたのは最終検査」
「......なんで風呂場でやるんですかね...」
「それは腸内検査だからですよ」
「だよね!!」

「という訳でお尻出してください」
「とっくに下半身はマッパですよ......で、何挿れるんですか」

さっきの検査を乗りこられたんだ、もう何怖くない。

ショゴスはポッと頬を染めると、おずおずをメイド服のエプロンを捲くりあげた......。





そこには、とてもとても凶悪な形とサイズの、それもまたもや先端に眼球装備のペニスがありました。

「生やしたですか!?」
「もとより不定形な種族ですから...」

そうだった、ショゴスはスライム属だった。しっかりしろ。

「ご主人様、四つん這いになってお尻むけてくださいませんか」
「人が向ける前に後方に自分で陣取らんでください...」

誰か、哀れな子羊に救いの手を......
といっても、この家、俺たち以外に人いないんですけど。
なんだかんだ言いながら四つん這いになる自分が憎い。

「ご主人様も、早く終わって欲しいでしょう?」
「そりゃそうだke...」
「いきます」

まだ喋ってる最......ア――――――ッ!!

一気にいったよ!!
それも直腸の奥にぶつかっても、擬似ペニスが形を変えて、長さを伸ばして侵入してくるウ――――ッ!!

「大腸は異常は無いようですね......小腸も見ておきましょうか」

やめて――ッ!!
これ以上はやめて――ッ!!

声に出す前に小腸に侵入してくる擬似ペニス。

腹の中をゴリゴリ犯される感覚が快感に変わってきた。
もうやだ、これだから人間は。

「オォゥ...これ以上進んだら胃に入っちゃいますね...」

腸から胃に到達するってよっぽどですよーっ!?

でも、もう抜きに掛かってくれるだろう......。
そう思った俺が馬鹿だった。

ショゴスが腰を押し付けたまま、ピタリと動きを止めたのだ。

「ご主人様?」
「なんだ...」
「人間、魔物娘はもちろん、生きとし生ける物には全て性欲があります」
「何が言いたい」
「擬似的とは言えチ○ポを生やした代償か、一発抜かないと収まりがつかないみたいでして...」
「おいおい、冗談だろ」
「大丈夫です、もうちょっとでイキそうですから」

余計大丈夫じゃな......ア――――ッ!!!


ショゴスが腰を振りだした!!
しかもそれに合わせて大腸&小腸内がゴリゴリ蹂躙されるゥ――ッ!!

「あっ、そろそろイキます......汚れないように一番奥の奥で出しますからね...」

それって胃の一個下じゃ...

「あっ、出ます!!」

ビュルッ、ビュルルルルル!!

案の定、胃の一個した、小腸の一番奥で射精された。
こんなところで射精された奴なんて、人類で初じゃないのだろうか......

それに、出る。めっちゃ出てる!!
ちょっと腹が膨らんできてるんですがー!!

「うっ......ふう、収まりました。今、引き抜きますね」

四肢に力が入っているのが奇跡である。
それに小腸なんて、ほぼショゴスの精液で満たされている。
本当に風呂場で良かった。

今ペニスの先端が大腸の半ばに入ったなーくらいのときだった。

「あっ、また出そうです...」
「ちょっとま...ア――――ッ!!」

ショゴスがまたも射精した。
大腸まで精液漬けにされるとは。

ニュッポンとショゴスがペニスを引き抜くと同時に、私の四肢の力が抜けた。

そして、そのまま頭を打ち、意識を失ったのだった。




二日後。
「ショゴスさん」
「なんでしょう、ご主人様」
「トイレに入って大をすると、紫色の便がでてくるんですが」
「はぁ」
「どんだけ出したんですか」
「まぁ、一度に腸全体を犯せるまで大きくしたので......」

それから一週間は紫の便が出続けたのでした。

END.
16/08/23 21:36更新 / 妖怪人間ボム

■作者メッセージ
ドーモ、妖怪人間ボムです。

ひっさしぶりに筆を取ってみたら、今までのノウハウを全部忘れていました。
ただでさえ遅筆・アイデアが出ないと大変なのに。
最盛期に戻るまでは時間が掛かりそうです。

健康診断に行った時に思いついたネタなのですが、
いざ書いて、自分で完成品を読み直してみると、ドン引きでした。

アイデアの状態と、字面に起こした後とではまた違うことに気づきました。
また一つ、賢くなったとです。

次回はいつになるかはわかりませんが、愛想を尽かさず見ていただけると嬉しいです。
それでは次回もよろしくお願いします。

それでは。

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