彼女が望んだ愛の形は…
ここは、私たち魔物娘が受け入れられ始めてきた…そんな世界
私、沙原ヤミはそんな世界で何もなすことがなく、死んでしまった女だった
昔から地味で、人見知りだった私は対人関係を上手く築くことができず、何をやっても失敗ばかり……正直、他人がどうしてそんなにコミュニケーションがうまく取れているのかも疑問だった
そんな私だけど、ある日……運命の日が訪れた
そう…私の人生が終わり、ある意味では始まった日が…
あの日、私は読んでいた漫画の新刊を買い、少しウキウキしながら家に帰っていた時だった
？「おい！！新入り！！ここ間違ってんぞ！！しっかりしろよ！！」
いきなり聞こえてくるその声に気を取られ、私はそっちの方を向いてしまう…
すると、そこに新入りと呼ばれた青年が申し訳なさそうに店長らしき人物に頭を下げているのが見えた
その青年は、私と同じような地味な身なりで…なんていうか、すごい共感が持てた…っていうか、正直かなり好みだ
私ももうすぐ３０……まさか、この歳になって始めて好きという感情を抱くとは思わなかった
だけど…私はその時周りをよく見ていなかったのだ
通りすがりの人「あんた！！あぶなっ……」
ヤミ「えっ……？」
いきなり私を呼び止める声が聞こえ、はっと正面を見たときにはもう遅かった
横断歩道の信号は赤……そして、気づかずに突っ込んでくるトラック……
その状況に気がついたときには、私の体はすでに宙を舞い…その後、激しく地面に叩きつけられた
グシャッ・・・・・
何かを考えている余裕なんて一切ない…余りにも突然な死だった
自業自得とはわかっていたけれど、最後に自分の目に写った好みのあの青年のことが忘れられない……
いざ、死んだ時に意識がなぜかあることに気がつき…最初に思った感情はそれだった
彼はこれから、好きな人を見つけて恋愛をしていって…幸せな家庭を築いていくのだろうな‥なんて、そう思うと…なぜか心がゾワゾワとした
なんで……私はずっと独りだったのに……
本当は恋とかもしてみたかったのに…知らないあいだに２９にもなって……
そして、惨めに人生を終えるなんて……
あぁ……いいなぁ……あそこにいるカップルとか、幸せそうで…
あそこにいる魔物娘と男性のカップルなんて、すごくイチャついてて…
羨ましいな……なんで……私は……
なんて、死んでから思っていると……いきなり体の指先と下半身がゾワゾワしてきたことに気がついた
なんだろう……すごく…熱い…
熱い
アツい
アツイ
あつい
ヤミ「あぁ……あぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあああぁぁああああぁぁぁああぁっ」
叫んでいないと、おかしくなりそうだった
体を襲う火照りは、どんどんと温度を上げて私を蝕んていく…
そして、その火照りに私が我慢できなくなったとき…私はあることに気がついた
私の体が、青白い炎のようになり……その炎が私の心と体を焼いていく…
やがて、その炎を覆うように私の炎を檻のような何かが覆っていった
そう……私はどうやら、死んで何らかの原因で魔物になってしまったのだ
なぜかは分からないが…今、自分は魔物なのだとわかる…
ヤミ「私……魔物になったの…？な…なんでだろう…？あれ…し、死んだんじゃなかったのかな…？」
自分でも気持ちの整理がつかない……
と、その時目の前をカップルが横切っていった
その瞬間、私の心の中で黒い感情が燃え広がる
羨ましい…彼女は愛してくれる人がいて羨ましい…
そう思うと、すぐに街のあちらこちらにいるカップルや夫婦が目に付き……
私はなんとも言えない感情に襲われた
おそらく、これが嫉妬心というものなのかもしれない
昔も、カップルを見ているといいなぁ…とは思ったけれど、いまはそんなのは比にならないくらいに羨ましいという感情が強くこみ上げていた
そして……それと同時に私が最後に見た……名前も知らないあの人の顔も思い出していた……
ヤミ「そ……そうだ……あの人の名前が…知りたいな……」
そう思うと、私はあの人がいた店の方へと近づいていった
時刻は夜だけど、あたりには人がたくさんいる……
でも、私が近くを通っても、誰も気がついたような素振りは見せなかった
もしかしたら…私は幽霊にでもなったのかもしれない
その店の前に行くと、意中の彼が窓ふきをしているのが見え、彼の前で鏡越しに彼を見つめた……が、彼は気がついたような素振りは見せない
や、やっぱり…気が付いてない！！
こ、これなら……彼の名前を知るぐらいなら…簡単にできるよね…
なんて思いつつ、こっそりと店に入って彼の近くに行く…
その時だった…
？「凪人（なぎと）くん、窓…拭き終わった？」
……………誰？この人……？
凪人「はい、終わりました」
どうして、凪人くんはこんなに嬉しそうに返事を返しているのだろう…？
まさか……まさか凪人くんとこの人……
私の頭を、嫌な感情…気持ちが走り抜ける
女性「じゃあ、今日のバイトは終わりね、お疲れ様」
凪人「お疲れ様です」
凪人くんはそういうと、すぐに店の奥の方に行き、服を着替えて出てきた
私はそのあとを、そっと付けて行く………
しばらくして、小さなアパートにたどり着いた
ここが凪人くんの住んでいるアパート…かぁ…
ヤミ「部屋の中に…女性の気配はなし……凪人くん……独身なんだぁ…」
その事実を知ったとたん、私はとても嬉しくなった
ヤミ「あっ……こ、これ…あたしが最後に買った漫画のシリーズ物……しゅ…趣味も一緒なんて…もしかしたら、私たち…付き合っていたらいいカップルだったのかな………」
……付き合っていたら…？いや、違う……
こんなに趣味も合う…境遇も似ている二人がうまくいかないはずがない…
そう、そうだ……神様は私が死んだあと…幸せになっていいと慈悲をくれてこの体をくれたんだ……
今から、濃厚でラブラブなカップル…もとい夫婦になればいいじゃない！！
ヤミ「そうだよね…わ、わ、私……地味だし根暗だったから、勇気を出せなかったけれど…凪人くんは趣味も境遇も似ているし……私たちだったら、絶対に街で見かけたカップルに引けを取らない、ベストカップルになれるよね…」
で、でも………凪人くんがもし、他の女性に盗られたらどうしよう……
嫌だ……嫌だ嫌だっ！！そんなのっ！！
あっ……そうだぁ………
私が彼を……他の娘なんて見る暇がないくらいに……
愛してあげればいいんだよね?
ヤミ「あはっ……あはははははっ！！凪人くん……愛しているからね…凪人くんも、私だけを見てくれないと……ヤだよ…だから…凪人くんの全てを見ていてあげるね……？」
それから私は５ヶ月間……ずっと彼を見ていた
彼が自慰行為をしているのもしっかりと見ていたし、彼の性癖も……
そして……彼のまわりにいる毒……女性との交友関係も……
結論でいうと……まだ、恋愛感情には発展していないけれど、フラグが立ちそうな相手はいる
でもね？凪人くん…だめなんだよ？
私以外の人とフラグを立てるなんて……
だからね…凪人くんには私以外のルートなんてないの…
それは神に背く行為なんだよ？だって、この恋愛は決められている決定事項
私とあなたは結ばれないといけないの……
その日も彼は普通にアルバイトにいったけれど、私はあることをするためについていかなかった
だって……今日は一つの記念日になるんですから……
しっかりと準備……しておかないと……
そして、７時間後…私は彼が部屋に戻ってくるのを、息を潜めてまっていた
私自身、魔物になってしまっているけれど……どうやらゴースト系の魔物娘は実体を持つのに条件が必要みたいで、その条件を整える準備も完璧……
わ、私にも……恋人ができるんですね……
う、うふふ……ふふふふふふっ…
凪人「たっだいまぁ〜……っても、誰もいないんだけどな…さぁて、今晩は何をして暇を潰そうかねぇ………」
ヤミ「お、おかえり……なさい……」
凪人「……えっ！？だ、誰だ！？どこにいるんだ！？」
ヤミ「や、やだなぁ……凪人さぁん……私なら………」
ヤミ「ずっと目の前にいるじゃないですか」
そう言いながら、私はさいっこうの笑顔で凪人さんを迎え入れた
彼の前にいる私に、思いっきり魔力を集中させて体を作っていく……
誰に教えてもらったわけでもないのに、なぜかそれが私にはできるようになっていた
凪人「ひぃっ……！？ゆ、幽霊！？な、なんで…俺には霊感があったのか！？そんなハズは……と、とにかくここから離れねぇとっ！！」
幽霊なんてひどいです……
少しだけ髪の毛が長くて、雰囲気が地味なだけなのに……
えっ……？イメージできない…？
それなら、某、球から出てくるモンスターを戦わせるゲームに出てくる……
そう…おかるとまにあ？に似てるって言われたことがあるから、そんな感じと思ってくれたら………
って、そう言っている場合じゃない
このままでは、凪人さんが逃げてしまう………
でも…駄目なんですよ…入口の扉……もう開きませんから…
私が凪人さんが帰ってくると同時に壊しちゃいましたから……
凪人「な、なんであかないんだよ！？だれか！！助けてくれ！！」
ヤミ「むぅぅ……に、逃げないでください……ほら…危ないものなんて持ってないですし…」
凪人「うそだ！！だ、だってあんた……全身燃えてるじゃないかよ！！それだけでも十分危ないっての！！だ、誰かに助けを呼ばないと……」
凪人さんがそう言いながら、スマホをポケットの中から取り出した
もしかして……他の女に助けを求めるつもりなんでしょうか…？
どうして…？凪人さんは……私の運命の人なんだから、他の女なんて必要ないのに……そうだ、あのスマホを壊してしまえばいいんですよね？
私はそう思うや否や、凪人さんは絶対に傷つけないように細心の注意を払ってスマホに魔力で作ったナイフを投げつける
私が投げたナイフは真っ直ぐに飛んでいき、一気に凪人さんのスマホを打ち抜いた
凪人「……えっ？えっ？な、なにこれ…？ま、マジで？やばい、やばいよ！！こ、殺されるっ！！だ、だれかぁっ！！マジで助けてくれぇ！！」
むむむぅっ……ちょっと、怖がりすぎじゃないですか…？
私、少しムカついてしまいました……
凪人さんを守ってあげられるのも、愛してあげるのも私だけでいいっていうことを、徹底的に心と体に教えてあげないといけません……
そのために……
私はそのために自分が何をするべきなのか、ほんのりとわかっていた
なぜかはわからないけれど、凪人さんを自分の体の一部である檻に閉じ込めたら、その後はラブラブハッピーエンドが待っているというところまで、なぜかわかったのだった
ラブラブ……いい響きです……
こうしてはいられません、善は急げっていいますし、早速……
凪人「だれかぁっ！！って、あれ…？どこにいったんだ？どこに……」
ヤミ「嫌ですよ…？私の好意を否定するのは……はむっ……」
凪人「ひぃぃっ！？み、耳を甘噛みするのはやめっ……いきなり後ろからなんて…卑怯だぞ…っ」
ヤミ「はぁっ……♥美味しいです…これが、凪人さんの体の味なんですね……でも、この味を他の女が盗ろうなんて……許せるはずがありませんよね？だぁかぁらぁ………」
私は凪人さんを掴んだまま、自分の体の一部の檻を展開した
檻の中では、私と凪人さんの二人きり……二人だけの空間
誰にも邪魔できない…誰も踏み込むこともない…愛の空間
ふふっ……ふふふふっ…
ヤミ「ハナシマセンヨ？」
檻の中にとじこめた後も、凪人さんは私を避けながら、檻の中を逃げ回っていた
どうしてそんなに逃げるんでしょうか……？
あぁ、恥ずかしいのかな？もう……私は大丈夫なのに……
そんな凪人さんもいいですけれど、やっぱり愛しい人には直に触れたいですよね……
なんて、そう思いながら、私は事前に用意しておいた拘束道具を用意していく
凪人「ひぃっ……そ、それで俺をどうするつもり……」
ヤミ「大丈夫ですよぉ……怖くない、怖くないですからねぇ…うふふっ…」
凪人「や、やめっ…」
凪人さんははずがしがって、私の拘束を跳ね除けようと必死になっていた
そんな凪人さんも……かわいいなぁ…って思うけれど、ここは我慢して、拘束してあげないとね？
ガチャリ……
凪人「あ…あぁ……そ、そんな……」
さぁて、何をしようっかなぁ…？
楽しくお話もいいし……凪人さんと一緒ならもう、何をしても絶対楽しいですよね、あぁっ……悩みます……
ヤミ「凪人さんは、どんな料理が好きなんですか？」
凪人「…………」
ヤミ「凪人さんって、好きなアニメとかってありますか？わ、私は……このアニメが好きで……」
凪人「そのアニメ……主人公がヘタレだけど、仲間と微妙に成長していくのが面白いよな、俺も好きだよ」
ヤミ「そ、そうですよね！！なんか……成長って感じのストーリーが、私…大好きなんです！」
凪人「…………あのさ、俺が落ち着いたところで、少し話をしてもいいかな…あ、あんた……いったい何者なんだよ！？」
あっ…！？そ、そういえば…私、これからのことを考えると楽しくて……
つい、自己紹介するのを忘れていました……
こういった基本を忘れたり、おろそかにすると悪い印象を与えてしまうですし…
ヤミ「わ、私……沙原ヤミって言います……２９歳で……事務員をしていました……友達や両親には、この長い髪の毛がいいところだと褒めてもらっています…な、凪人さんは…どう思いますか？」
凪人「えっ…？あっ……ま、まぁ…いいんじゃない？」
あぁっ…凪人さんにも髪の毛を褒めてもらえた……
うれしいっ！！あぁ……
なんだろう…心が満たされていきます…
ヤミ「う、うふふふふふふふふっ……」
凪人「あ、あんた……俺は今からバイトなんだ…これは何かの冗談なんだろう？いまなら、あんたの全身炎に覆われている姿も、何かのコスプレだってことにして、見なかったことにするから……俺を開放してくれ！！頼む！」
………凪人さん、本当は私から逃げたがっているのかな…？
どうして？なんで？
ヤミ「ど、どうしてそんなことを言うんですかぁっ！？この姿は私のありのままの姿……そして、気持ちは本気なんです！！冗談なんかじゃないです！！それなのに…どうして開放してくれって言うんですか？あぁ、わかったぁ…まだ、凪人さんの心と体が私と共に過ごすって決意を固めてくれてないからですね？大丈夫です……私がっ！！この私がっ！！凪人さんの唯一、絶対になってみせます！！だぁかぁらぁ……これから一生、私と一緒に暮らしましょう？この……檻の中で……」
凪人「なっ…！？冗談じゃなっ……」
私は、凪人さんが反論しようとするのを、口づけをして塞いだ
私のファーストキスですよ…？大丈夫です…
もしも凪人さんのファーストキスがこれじゃなかったとしても……
これから先、一生私としかキスできないんですから、問題なんてありません
むしろ、ファーストなんて、大したことではないのですから
ヤミ「ふふっ……ファーストキス…あげちゃいました…」
凪人「っ………」
凪人さんは、顔を真っ赤にして、うつむいている…
あ、あれっ……？この反応…もしかして凪人さんも始めてだったのですか？
それなら……一生涯、キスの相手も性行為の相手も私だけ…
私が凪人さんの唯一ってことでいいんですよね！？ねぇっ！？
ヤミ「凪人さん……可愛いです……後ろからぎゅってしてあげますね……はぁっ…はぁっ……ぎゅぅぅっ…♥」
私は、そう言いながら凪人さんの後ろに手を回して、凪人さんを抱きしめた
えっ……に、２９歳の喪女がこんなラブラブな展開を求めて、何が悪いんですか？いいじゃないですか、後ろから抱きしめるの…夢だったんですから
そして……私は自分の体を襲っているある違和感にも気がついていた
凪人さんをぎゅっとしていると……そ、その……
体が火照るというか……
いや、体はすでに燃えているんだけども…心が疼くというか……
あぁぁっ……凪人さんと体の関係になりたいって気持ちがおさえきれません！
この気持ちも……この体になったから抱いているんでしょうか？
それとも……そんなことは関係なく……凪人さんを求めているのでしょうか？
どちらにせよ……この気持ちに嘘はつけません！！
ヤミ「ふしゅぅっ……はぁっ…はぁっ…も、もうダメです……凪人さぁん」
凪人「はいっ……てぇっ！？や、ヤミさん…？どうしたんですか？なんか息が荒いし、炎が揺らめいてますが……」
あぁっ……凪人さんに抱きついただけで、こんなに興奮してしまうなんて…
ふ、ふしだらな女と思われるのは嫌です…だ、だけど…
我慢できませんっ！！
もう股の間も疼いて……凪人さんとの子作りの準備が出来てしまっているんですから！！
我慢なんて……できるはずがありません！！
ヤミ「こ・づ・く・り……しましょう？」
凪人「はいぃっ！？ちょ…ヤミさん、俺をからかうのもいい加減に……」
ヤミ「冗談なんかじゃありませんよぉっ……その証拠に、ほら……ここ…うっすらと湿っているじゃないですか？触ってみてください」
私はそういって、凪人さんの拘束されている手の上に跨った
後ろから耳元で、やさしくささやく……
ヤミ「ほら……ね？わかりますか？私の準備は…できてますよ♥」
凪人「なっ……なっ……なっ…」
凪人さん、顔が真っ赤です……
ふふっ、なんだかそんなウブな凪人さんが見れて、とってもうれしいです
これも、私だけが見てもいい表情……他の人には渡しませんよ…
ヤミ「あっ……私たちが服を着ていたら、子作りできませんよね……え、えへへ……盲点でした。それでは……」
私はそう言うと、来ていた服を自身の炎の力を使って、燃やした…
燃やしたといっても、この来ていた服も私の一部になっているみたいで……
燃えたあとの灰はすぐに魔力に変換され……私に吸収されているみたいだけれど……
あぁ……魔力とか、人間だった頃は一切信じてなかったけれど、いまはなんだか…当たり前に思えるなぁ…
それに、魔物にならなかったら、きっとこんなに自分に素直に…積極的になんて、なれなかったと思うの…
だから、私…魔物になってよかったっ！！
体のプロポーションはボンキュボンではなくて……少し痩せ気味だけど……
胸はぺたんこだけど……需要あるよね！！
ヤミ「どうでしょうか……？さぁて、私も見せたのですから、凪人さんの体も見せてくださいねぇ……？」
凪人「ま、待ってくれっ！！」
ヤミ「あっ…だめですよぉ…そんなに暴れたら……」
ビリィッ！！
ほらっ……服が破けてしまいました………
って、お……おぉっ！？
破けた服を必死に両手で抱えて、恥ずかしそうにしている青年……
このヴィジュアル……すごくいいものです！！はいっ！！
愛しい人が見せてくれるこのポーズ……
汚してはいけない何かを汚してしまうかのようなこの背徳感……
うっはぁぁぁっ！！さいっこぉっでっすっ！！
はっ…！？危ない危ない……
危うく、隠していた裏の顔が晒されるところでした……
でもぉ……すごくいいなぁ…えへへっ…
ヤミ「こんなに私を魅了してくるなんて…凪人さんは行けない人ですねぇ…」
凪人「な、何を…するんですか……？」
ヤミ「当然、愛の営みですよ♥凪人さんも……欲望に素直になっていいんですよ？私のからだ……きになるんでしょう？」
私はそう言いながら、凪人さんの体をそっと手でなぞる……
あれ……？体をピクっと反応させる場所がありますねぇ…
凪人さん、体がけっこう敏感みたいです、そんな反応も…いいんですけれど
ヤミ「どうしたんですか？体がピクピク反応してますよ？そ・れ・に……」
私はそう言いながら、凪人さんの下半身の方に目を向ける…
やっぱり、少しだけどおチンチンが大きくなってる……
つまり、私に興奮した＝性行為OK の流れですね！？
そうと決まれば……凪人さんの引っ込み思案のおチンチンを表にだしてしまわないと……ね？
ヤミ「ここ……おっきくなってますよ？興奮…してるんですよねぇ？」
凪人「あっ…あわわっ…こ、これは生理現象というか……仕方がないっていうか……その……」
ヤミ「そんなにはずがしがらなくてもいいのに……さぁて……それでは凪人さんのおチンチンも見せてもらいましょうか…？」
凪人「それはダメだ！！絶対にダメだ！！」
ヤミ「ダメって言われたら…余計に気になるじゃないですか、えいっ！！」
私は、必死に抵抗する凪人さんのズボンとパンツをがっちり掴むと、一気に脱がした
すると、そこには少し大きくなった凪人さんのおチンチンが……
凪人「あぁぁぁぁっ！？」
ヤミ「相変わらず……可愛いですね、パンツという家の中に引きこもっていたのに、さらにその中で皮の中にうずくまっているなんて……なんだか、引きこもりの子供みたい……ふふっ」
凪人「う、うぅぅっ…気にしてるのに……」
ヤミ「大丈夫です！！皮をむいてしまえば、普通の物となんら変わりないですし、そんなに気に病むことはありませんよ？」
凪人「そ、そうは言うけど……やっぱり……」
ヤミ「もう……凪人さんが包茎で早漏なのはわかってますから、今更そんなの気にしなくてもいいんですよ？それに……それらはこれから直していけばいいだけのことなのですから……？」
凪人「うぐぅっ！？」
ヤミ「大丈夫……怖くない…怖くないから……ねっ！？」
私はそう言うと、一気に凪人さんの包茎部分を下に移動させた！！
凪人「いぎゃぁぁぁっ！？い、痛いっ！！そんな勢いよくいきなり……」
ヤミ「あわわわっ……す、すみません………って、あれ？凪人さん……そう言いながら、すこーし大きくなっていませんかぁ？」
ま、まさか……凪人さん、M属性の人…？
それは、霊体ストーキングしていた私にとっても盲点でした……
また一つ、凪人さんの秘密を知ってしまいましたね、二人だけの共有の秘密…
でも大丈夫……私、２９年間のあいだに色々な書物（意味深）を読んできてますから……疎いかもしれませんが、精一杯凪人さんを満足させられるように尽力しますからね！！
ヤミ「間違いないです……大きくなってますよねぇ……？こ…こ…」
凪人「ひゃっ……そ、そう言いながらチンチン触るのは……」
ヤミ「触るのは……なんですかぁ？もしかして……凪人さんは早漏だから…もう出ちゃいそうなんですか？でもぉ…こんなに敏感だと……」
そう言いながら、私は左手でおチンチンを、ゆっくりしごきつつ、凪人さんのはずがしがっている顔に自分の顔を近づけた……
キスしたい…またキスしたい…けれど、ここは我慢です！！
だって………いまは違うことをしないといけませんから……ね？
そのまま、首筋に舌を這わせながら下に顔を移動させていく……
その度に、舌をつたって体がピクピク動くのがとっても面白くて、くせになりそうで……ふふっ…
首筋をつたって……胸板に……そして、乳首に……
凪人「ひうっ！？」
ヤミ「あれ……？どうしたんですかぁ？まさか……男なのに乳首で感じる訳ないですよね？ねぇ…？」
れろりと乳首を舐めながら、上目遣いで凪人さんに尋ねてみる…
だけれど、凪人さんは顔を赤らめながら目を背けてしまった……
もう、素直になってくれたらいいですのに……困った人です
お仕置きしてあげないと……♥
ヤミ「答えてくれないと……れるっ……わからないですよぉ？あむっ……」
凪人「噛んじゃ……だ、だ……め……」
ヤミ「どうしてですかぁ？おチンチンは噛むたびにピクって反応してますよ？嘘はいけませんねぇ……バツとして、少ししごく速度を上げてあげます……」
私はそういうと、さっきよりも少しだけおチンチンをしごく速度をスピードアップさせた
そして、同時に左乳首を顔で刺激しながら、右手で右乳首を刺激してあげる
あぁっ♥なんとも言えない、我慢している凪人さんの表情を見てると……
ゾクゾクした感情が湧き上がってきます……ふふ…
それから数分すると、凪人さんがいきなり大きく反応したんです…
こ、これは……射精の予感……
ダメですよ？凪人さん……
二人の愛の証である凪人さんの大切な精子を無駄打ちなんかしちゃあ……
凪人さんの精子は一滴残らず私の子宮に注いでくれないと……ね？
だ・か・ら……射精はダメです♥
私はそう思うと即座に魔法の炎で凪人さんのおチンチンの根元を縛り上げた
凪人「い……イっちゃう……うっ……？あ、あれ……？い、イケない！？なんで！？」
ヤミ「ダメですよ？凪人さん……勝手に射精しようとなんかしちゃあ……」
そのあとも、凪人さんは数回痙攣したけれど、射精はできなかった…
さて……そろそろ次のステップにいってもいいよね…？ねっ？
私はそっと顔を凪人さんのおチンチンに近づける……
そろそろ凪人さんも、手コキ以外のこと……して欲しいはずだし…ね？
ヤミ「じゃあ……そろそろしゃぶってあげますね？はぁっ…はぁっ…」
凪人「ひゃめぇっ！！ま、まだイってねぇからぁ……」
ヤミ「そんなこと言って……本当は期待しているんですよね？だって…おチンチンは大きいままでピクピクしてますからね！」
凪人「それはぁ……しゃ…せぇ……してない…かりゃあ……」
凪人さん、恥ずかしがってる姿も……すごく…いいですよね…ふふっ…
それに……この口にくわえやすい大きさも……私のために愛を捧げてくれるためだと思うと…もう……我慢なんてできません！！
ヤミ「いただきますね？っむっ……っ！？」
こ、これは……口の中がほんのりと暖かく……ゆっくりとじんわり広がっていく凪人さんの味わい……
最っ高ですぅっ♥
こんなの……我慢なんてできません！！
ヤミ「おいひぃれふよぉ……♥っむっむ……あむっ……」
じゅぷっと水気を含んだいやらしい音が檻の中をこだまする…
そして、それを聞くたびに私の心が満たされていく……
ヤミ「っ♥あむっ…はむぅっ…じゅっ…じゅぷぷっ……」
凪人「あひぁああぁっ！！イっちゃうっ…！！いや、さっきからずっとイってるぅっ！！イってるはずなのにぃぃぃぃっ！！なんでぇっ！？狂うっ！！狂っちゃうっ！」
さっきから、凪人さんのおチンチンが美味しすぎて、動きがだんだんと早くなっちゃう……
でもぉっ………なんだか、股の間が切ないよぉ……
はぁっ……はぁっ……
もっ……もぉだめっ……
私の体の炎が……魔力が凪人さんの子供が欲しいってうずいて……
もう自分じゃ抑えられないっ！！
ヤっちゃうっ！！凪人さんの子供を孕むまで……どっぷり注いでもらうぅっ♥
ヤミ「もぉ……我慢できない……凪人さんっ…愛してますっ！！」
そう言いながら、私は凪人さんをぎゅっと抱きしめつつ腰を下ろす……
あっ……ツンツン当たって気持いい……
うまく入れられるかなぁ………あっ、イケそう……
ヤミ「ひゃっ……はい……たぁんっ♥」
凪人「ふえ…？何か…何かやばっ……チンチンに暖かいなにかが……にゅぐって動いてる…？な、なんだ…？」
ヤミ「ふふふっ……童貞卒業しちゃったね…？これで、ずぅっと……一緒だよ？」
凪人さんははじめ、私が何を言っているのかわからないようだったけれど、意味を理解してさっと顔が青くなった
どうして、そんな反応するのかなぁ…？
凪人「そ、それって……まずいぞっ！！コンドームつけてない…っ！！このままじゃあ……」
ヤミ「そう……子供できてしまうかも……しれませんね？」
凪人「は、早く退いてくれっ！！こ、子供ができるなんて、そんないきなり…困るよっ！！」
………………困る？
どうして、凪人さんが困るんですか？私と凪人さんは相思相愛なんですよ？困る要素なんて１％もないじゃないですか、私は凪人さんのためになら死ぬことだって怖くありませんよ？まぁ、死んでいるんですが、死んでから始めてであった運命の人が凪人さんだと直感が告げたということは、凪人さんは私と一緒に子供を作って、生前できなかった幸せな家庭を作るっていうことをしないとイケマセンっ、それに最近は魔物娘との結婚だって当たり前になりつつあるってニュースでも見ましたし、新しい人類と魔物娘達との婚約のためには一人でもこういった魔物娘と人間の夫婦ができなければいけないと思うんです。
つまり、お互いが性行為を行って愛を確かめるのは普通の行為なのです
それの何が困るんですか？もしかして、私がチェックしていない間に、どこか他の女（ドクとよむ）に毒されちゃったのでしょうか？
ダメですよ…それは非常に良くないです
もしもそうなっていたなら、そんな毒は即座に熱消毒してあげないといけませんよね、喉奥から魔力のたっくさんこもった魔力の炎を流し込んであげます
あっ、頭の中や脳みそにも染み込んでいるかもしれませんよね？
だったら、耳の中から脳に届くように魔力を注ぎ込んで上げないといけないですよね？
ダメですよ？だメですよ？ダめですよ？駄目ですよ？ダメデスヨ？
他の女なんて……みちゃあ……ネ？
ヤミ「………………」
凪人「ど、どうしたんだ…？急に目に光りが無くなったような……ひぎぃっ！？そ、そんなっ！？待って……そんな急に動いたら…今まで溜められてた精液が出て……いや、でも、今まで出せなかったんだから、もしかしたら今回も………」
もう、凪人さん……私、吹っ切れました……
過程はどうあれ…凪人さんは私の心の支えです…つまりっ！！
愛していますから……絶対に孕んで見せます！！
そう言いながら、私は腰を激しく上下させる……
最高に気持ちがいいけど……モヤモヤするっ！！
この不安感を解消して、愛してもらうためには…孕むしかありませんっ！！
凪人さんと私が…世界で一番お似合いなんですっ！！それを……
街ゆく夫婦やカップルに見せつけてやるんです！！
ヤミ「射精できるように……あっ…して……あげますっ…たっぷり注いで…くださいね…？」
凪人「うっ……で、でちゃう…でも、今回もどうせギリギリで出せな……」
と凪人さんが言っている時だった、凪人さんの射精しような予感を感じ取った私は、凪人さんのおチンチンをぎゅうっと締め付ける……
すると、ようやく待ち望んでいた凪人さんの精液が、ぴゅるっとダムが決壊するように漏れ出た
凪人「ひゃっ……あっ……で、出てりゅっ！？な、なんでぇ……うっ…あっ…」
ヤミ「あぁっ……これが、凪人さんの精子……ピチピチとしているような、新鮮な感じが…たまりません…でも、絶対にまだ足りません！！こんな量では足りませんっ！！」
凪人「む、無理っ！！だ、出してる時に動かないでぇっ！！一気は無理、無理だからぁっ！！」
ヤミ「そんなことはありませんよね？だって、私が見た本では、男性は女性の子宮いっぱいに、満たされるほど精液を出してましたし、女性が快感でダメになるまで腰を振っていました…あれだけ注いでもらえれば、孕むことができると思うんです……」
凪人「それは、漫画だからっ！！二次同人だからっ、生身の人間はあんなに出せなっ……」
ヤミ「嘘です…凪人さんなら出せるはずです！！」
凪人「あっ、ま、また……いっぐっ！！うひゃうぅあぁっ！！」
ヤミ「ほら、また出た……」
凪人「も、もうやめっ……」
ヤミ「私が孕むまで、動くのをやめないっ！！」
凪人「そ、そんなぁぁぁぁぁっ！！気が、気が狂ってしまうっ！！」
ヤミ「狂っても、私だけは凪人さんの味方です、安心していいですよ？さぁ、三回目もどうぞ、射精してください……きゅって締め付けてあげます…」
凪人「い、イっちゃう……お、俺が早漏だからって、こ、この気持ちよさは…おかしいっ！！これは…普通の人間が堕落してしまうほどの気持ちよさ……」
ヤミ「堕ちてくださいっ！！凪人さんの目には私が、私だけがうつればいいんです！！私のこの目には、凪人さんだけしかうつしませんから！！あっ…♥また出ましたね……量は少ないですけれど……でも、塵も積もればなんとやら…本当に孕むまで、永遠に………永遠に……」
凪人「あっ……あひっ……イクっ‥二回連続でぇ……い…っちゃう…‥」
ヤミ「あっ……わ、私も…イっちゃいます……凪人さん…一緒に…どこまでも堕ちてイキマショウネ？大好きです♥」
凪人「ひゃわああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！！あっ…あっ……あへっ…へへ……体が……ぽかぽか……するな……なんでだろう……目の前のヤミさんが……怖かったのに……愛しく感じ始めて……いるなんて……へっ……へへへっ…………おかしくなったのかもしれねぇ………なぁ……」
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デーモン「ふむっ、この魔力経路を見る限り……人間の堕落、そして魔物化は滞りなく行われているようだな……うむうむ、これで良いのだ」
バフォ様「しかし、お主がばら撒いた膨大な魔力のせいで、死者が蘇ったとパニックになっておるぞ？これでは、人間の反感をかって魔物娘が愛する旦那様と結ばれる未来に影響があるのではないのかの？」
デーモン「ふっ……人間という生き物は欲にまみれた、愛おしい生き物なんだ、時間がたち魔物娘たちが自分たちに得を与えてくれるとわかれば、受け入れてくれるさ」
バフォ様「しかし、この凪人といったか？こやつの心には魔物娘に対しての恐怖といった感情が植えつけられたのではないのかの？それでは、なんの解決にも………」
デーモン「いや、彼女は今は焦っているから、事情を説明していないが、気持ちを落ち着け、互いに話し合えるようになってから……じっくりと話し合えば、そのひたむきな愛に気が付くと、私は思う。時には強引さも必要なのだ」
バフォ様「そうじゃな……あやつら夫婦に、幸せな未来があらんことを…じゃな」
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凪人「ヤミさん……俺っ……」
ヤミ「ひっぐっ…ず、ずみませぇんっ！！わ、私…私っ……凪人さんの気持ちを一切聞かずに、先走って……凪人さんの心に一生消えない傷を……」
凪人「……それなんだけどさ…俺はべつに……嫌じゃないよ？むしろ、そのひたむきな愛情は嬉しかった…俺はこのとおりガサツだし、口も足りないからへんな誤解もさせたかもしれない……でも、一緒に体をかさねて…言葉を交わして確信したことがある！！」
凪人「今時、こんなことで身構えるのはあれだけど……は、恥ずかしいから今日は一回しか言わない………」
凪人「俺はっ！！ヤミが好きだっ！！」
凪人「だ、だから………そのぉっ……だな…」
ヤミ「凪人さんっ！！凪人さんっ！！うわあぁぁぁぁっんっ！！」
凪人「わっ！？な、なんで泣くんだ！？」
ヤミ「うれしいですっ！！すごくうれしいぃですぅっ！！」
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デーモン「ふう……まずは一安心だな……さて……と、また一人の夫婦が増えた、このままいけば、我々の理想郷は近いな」
そう言いながら、デーモンの女性はパソコンを手に取り起動した
そのパソコンの周りには、なにやら複雑な術式が張り巡らされている…
デーモン「さて、次は………このパソコンの向こうで見ている……」
デーモン「君の番だぞ？」
END
私、沙原ヤミはそんな世界で何もなすことがなく、死んでしまった女だった
昔から地味で、人見知りだった私は対人関係を上手く築くことができず、何をやっても失敗ばかり……正直、他人がどうしてそんなにコミュニケーションがうまく取れているのかも疑問だった
そんな私だけど、ある日……運命の日が訪れた
そう…私の人生が終わり、ある意味では始まった日が…
あの日、私は読んでいた漫画の新刊を買い、少しウキウキしながら家に帰っていた時だった
？「おい！！新入り！！ここ間違ってんぞ！！しっかりしろよ！！」
いきなり聞こえてくるその声に気を取られ、私はそっちの方を向いてしまう…
すると、そこに新入りと呼ばれた青年が申し訳なさそうに店長らしき人物に頭を下げているのが見えた
その青年は、私と同じような地味な身なりで…なんていうか、すごい共感が持てた…っていうか、正直かなり好みだ
私ももうすぐ３０……まさか、この歳になって始めて好きという感情を抱くとは思わなかった
だけど…私はその時周りをよく見ていなかったのだ
通りすがりの人「あんた！！あぶなっ……」
ヤミ「えっ……？」
いきなり私を呼び止める声が聞こえ、はっと正面を見たときにはもう遅かった
横断歩道の信号は赤……そして、気づかずに突っ込んでくるトラック……
その状況に気がついたときには、私の体はすでに宙を舞い…その後、激しく地面に叩きつけられた
グシャッ・・・・・
何かを考えている余裕なんて一切ない…余りにも突然な死だった
自業自得とはわかっていたけれど、最後に自分の目に写った好みのあの青年のことが忘れられない……
いざ、死んだ時に意識がなぜかあることに気がつき…最初に思った感情はそれだった
彼はこれから、好きな人を見つけて恋愛をしていって…幸せな家庭を築いていくのだろうな‥なんて、そう思うと…なぜか心がゾワゾワとした
なんで……私はずっと独りだったのに……
本当は恋とかもしてみたかったのに…知らないあいだに２９にもなって……
そして、惨めに人生を終えるなんて……
あぁ……いいなぁ……あそこにいるカップルとか、幸せそうで…
あそこにいる魔物娘と男性のカップルなんて、すごくイチャついてて…
羨ましいな……なんで……私は……
なんて、死んでから思っていると……いきなり体の指先と下半身がゾワゾワしてきたことに気がついた
なんだろう……すごく…熱い…
熱い
アツい
アツイ
あつい
ヤミ「あぁ……あぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあああぁぁああああぁぁぁああぁっ」
叫んでいないと、おかしくなりそうだった
体を襲う火照りは、どんどんと温度を上げて私を蝕んていく…
そして、その火照りに私が我慢できなくなったとき…私はあることに気がついた
私の体が、青白い炎のようになり……その炎が私の心と体を焼いていく…
やがて、その炎を覆うように私の炎を檻のような何かが覆っていった
そう……私はどうやら、死んで何らかの原因で魔物になってしまったのだ
なぜかは分からないが…今、自分は魔物なのだとわかる…
ヤミ「私……魔物になったの…？な…なんでだろう…？あれ…し、死んだんじゃなかったのかな…？」
自分でも気持ちの整理がつかない……
と、その時目の前をカップルが横切っていった
その瞬間、私の心の中で黒い感情が燃え広がる
羨ましい…彼女は愛してくれる人がいて羨ましい…
そう思うと、すぐに街のあちらこちらにいるカップルや夫婦が目に付き……
私はなんとも言えない感情に襲われた
おそらく、これが嫉妬心というものなのかもしれない
昔も、カップルを見ているといいなぁ…とは思ったけれど、いまはそんなのは比にならないくらいに羨ましいという感情が強くこみ上げていた
そして……それと同時に私が最後に見た……名前も知らないあの人の顔も思い出していた……
ヤミ「そ……そうだ……あの人の名前が…知りたいな……」
そう思うと、私はあの人がいた店の方へと近づいていった
時刻は夜だけど、あたりには人がたくさんいる……
でも、私が近くを通っても、誰も気がついたような素振りは見せなかった
もしかしたら…私は幽霊にでもなったのかもしれない
その店の前に行くと、意中の彼が窓ふきをしているのが見え、彼の前で鏡越しに彼を見つめた……が、彼は気がついたような素振りは見せない
や、やっぱり…気が付いてない！！
こ、これなら……彼の名前を知るぐらいなら…簡単にできるよね…
なんて思いつつ、こっそりと店に入って彼の近くに行く…
その時だった…
？「凪人（なぎと）くん、窓…拭き終わった？」
……………誰？この人……？
凪人「はい、終わりました」
どうして、凪人くんはこんなに嬉しそうに返事を返しているのだろう…？
まさか……まさか凪人くんとこの人……
私の頭を、嫌な感情…気持ちが走り抜ける
女性「じゃあ、今日のバイトは終わりね、お疲れ様」
凪人「お疲れ様です」
凪人くんはそういうと、すぐに店の奥の方に行き、服を着替えて出てきた
私はそのあとを、そっと付けて行く………
しばらくして、小さなアパートにたどり着いた
ここが凪人くんの住んでいるアパート…かぁ…
ヤミ「部屋の中に…女性の気配はなし……凪人くん……独身なんだぁ…」
その事実を知ったとたん、私はとても嬉しくなった
ヤミ「あっ……こ、これ…あたしが最後に買った漫画のシリーズ物……しゅ…趣味も一緒なんて…もしかしたら、私たち…付き合っていたらいいカップルだったのかな………」
……付き合っていたら…？いや、違う……
こんなに趣味も合う…境遇も似ている二人がうまくいかないはずがない…
そう、そうだ……神様は私が死んだあと…幸せになっていいと慈悲をくれてこの体をくれたんだ……
今から、濃厚でラブラブなカップル…もとい夫婦になればいいじゃない！！
ヤミ「そうだよね…わ、わ、私……地味だし根暗だったから、勇気を出せなかったけれど…凪人くんは趣味も境遇も似ているし……私たちだったら、絶対に街で見かけたカップルに引けを取らない、ベストカップルになれるよね…」
で、でも………凪人くんがもし、他の女性に盗られたらどうしよう……
嫌だ……嫌だ嫌だっ！！そんなのっ！！
あっ……そうだぁ………
私が彼を……他の娘なんて見る暇がないくらいに……
愛してあげればいいんだよね?
ヤミ「あはっ……あはははははっ！！凪人くん……愛しているからね…凪人くんも、私だけを見てくれないと……ヤだよ…だから…凪人くんの全てを見ていてあげるね……？」
それから私は５ヶ月間……ずっと彼を見ていた
彼が自慰行為をしているのもしっかりと見ていたし、彼の性癖も……
そして……彼のまわりにいる毒……女性との交友関係も……
結論でいうと……まだ、恋愛感情には発展していないけれど、フラグが立ちそうな相手はいる
でもね？凪人くん…だめなんだよ？
私以外の人とフラグを立てるなんて……
だからね…凪人くんには私以外のルートなんてないの…
それは神に背く行為なんだよ？だって、この恋愛は決められている決定事項
私とあなたは結ばれないといけないの……
その日も彼は普通にアルバイトにいったけれど、私はあることをするためについていかなかった
だって……今日は一つの記念日になるんですから……
しっかりと準備……しておかないと……
そして、７時間後…私は彼が部屋に戻ってくるのを、息を潜めてまっていた
私自身、魔物になってしまっているけれど……どうやらゴースト系の魔物娘は実体を持つのに条件が必要みたいで、その条件を整える準備も完璧……
わ、私にも……恋人ができるんですね……
う、うふふ……ふふふふふふっ…
凪人「たっだいまぁ〜……っても、誰もいないんだけどな…さぁて、今晩は何をして暇を潰そうかねぇ………」
ヤミ「お、おかえり……なさい……」
凪人「……えっ！？だ、誰だ！？どこにいるんだ！？」
ヤミ「や、やだなぁ……凪人さぁん……私なら………」
ヤミ「ずっと目の前にいるじゃないですか」
そう言いながら、私はさいっこうの笑顔で凪人さんを迎え入れた
彼の前にいる私に、思いっきり魔力を集中させて体を作っていく……
誰に教えてもらったわけでもないのに、なぜかそれが私にはできるようになっていた
凪人「ひぃっ……！？ゆ、幽霊！？な、なんで…俺には霊感があったのか！？そんなハズは……と、とにかくここから離れねぇとっ！！」
幽霊なんてひどいです……
少しだけ髪の毛が長くて、雰囲気が地味なだけなのに……
えっ……？イメージできない…？
それなら、某、球から出てくるモンスターを戦わせるゲームに出てくる……
そう…おかるとまにあ？に似てるって言われたことがあるから、そんな感じと思ってくれたら………
って、そう言っている場合じゃない
このままでは、凪人さんが逃げてしまう………
でも…駄目なんですよ…入口の扉……もう開きませんから…
私が凪人さんが帰ってくると同時に壊しちゃいましたから……
凪人「な、なんであかないんだよ！？だれか！！助けてくれ！！」
ヤミ「むぅぅ……に、逃げないでください……ほら…危ないものなんて持ってないですし…」
凪人「うそだ！！だ、だってあんた……全身燃えてるじゃないかよ！！それだけでも十分危ないっての！！だ、誰かに助けを呼ばないと……」
凪人さんがそう言いながら、スマホをポケットの中から取り出した
もしかして……他の女に助けを求めるつもりなんでしょうか…？
どうして…？凪人さんは……私の運命の人なんだから、他の女なんて必要ないのに……そうだ、あのスマホを壊してしまえばいいんですよね？
私はそう思うや否や、凪人さんは絶対に傷つけないように細心の注意を払ってスマホに魔力で作ったナイフを投げつける
私が投げたナイフは真っ直ぐに飛んでいき、一気に凪人さんのスマホを打ち抜いた
凪人「……えっ？えっ？な、なにこれ…？ま、マジで？やばい、やばいよ！！こ、殺されるっ！！だ、だれかぁっ！！マジで助けてくれぇ！！」
むむむぅっ……ちょっと、怖がりすぎじゃないですか…？
私、少しムカついてしまいました……
凪人さんを守ってあげられるのも、愛してあげるのも私だけでいいっていうことを、徹底的に心と体に教えてあげないといけません……
そのために……
私はそのために自分が何をするべきなのか、ほんのりとわかっていた
なぜかはわからないけれど、凪人さんを自分の体の一部である檻に閉じ込めたら、その後はラブラブハッピーエンドが待っているというところまで、なぜかわかったのだった
ラブラブ……いい響きです……
こうしてはいられません、善は急げっていいますし、早速……
凪人「だれかぁっ！！って、あれ…？どこにいったんだ？どこに……」
ヤミ「嫌ですよ…？私の好意を否定するのは……はむっ……」
凪人「ひぃぃっ！？み、耳を甘噛みするのはやめっ……いきなり後ろからなんて…卑怯だぞ…っ」
ヤミ「はぁっ……♥美味しいです…これが、凪人さんの体の味なんですね……でも、この味を他の女が盗ろうなんて……許せるはずがありませんよね？だぁかぁらぁ………」
私は凪人さんを掴んだまま、自分の体の一部の檻を展開した
檻の中では、私と凪人さんの二人きり……二人だけの空間
誰にも邪魔できない…誰も踏み込むこともない…愛の空間
ふふっ……ふふふふっ…
ヤミ「ハナシマセンヨ？」
檻の中にとじこめた後も、凪人さんは私を避けながら、檻の中を逃げ回っていた
どうしてそんなに逃げるんでしょうか……？
あぁ、恥ずかしいのかな？もう……私は大丈夫なのに……
そんな凪人さんもいいですけれど、やっぱり愛しい人には直に触れたいですよね……
なんて、そう思いながら、私は事前に用意しておいた拘束道具を用意していく
凪人「ひぃっ……そ、それで俺をどうするつもり……」
ヤミ「大丈夫ですよぉ……怖くない、怖くないですからねぇ…うふふっ…」
凪人「や、やめっ…」
凪人さんははずがしがって、私の拘束を跳ね除けようと必死になっていた
そんな凪人さんも……かわいいなぁ…って思うけれど、ここは我慢して、拘束してあげないとね？
ガチャリ……
凪人「あ…あぁ……そ、そんな……」
さぁて、何をしようっかなぁ…？
楽しくお話もいいし……凪人さんと一緒ならもう、何をしても絶対楽しいですよね、あぁっ……悩みます……
ヤミ「凪人さんは、どんな料理が好きなんですか？」
凪人「…………」
ヤミ「凪人さんって、好きなアニメとかってありますか？わ、私は……このアニメが好きで……」
凪人「そのアニメ……主人公がヘタレだけど、仲間と微妙に成長していくのが面白いよな、俺も好きだよ」
ヤミ「そ、そうですよね！！なんか……成長って感じのストーリーが、私…大好きなんです！」
凪人「…………あのさ、俺が落ち着いたところで、少し話をしてもいいかな…あ、あんた……いったい何者なんだよ！？」
あっ…！？そ、そういえば…私、これからのことを考えると楽しくて……
つい、自己紹介するのを忘れていました……
こういった基本を忘れたり、おろそかにすると悪い印象を与えてしまうですし…
ヤミ「わ、私……沙原ヤミって言います……２９歳で……事務員をしていました……友達や両親には、この長い髪の毛がいいところだと褒めてもらっています…な、凪人さんは…どう思いますか？」
凪人「えっ…？あっ……ま、まぁ…いいんじゃない？」
あぁっ…凪人さんにも髪の毛を褒めてもらえた……
うれしいっ！！あぁ……
なんだろう…心が満たされていきます…
ヤミ「う、うふふふふふふふふっ……」
凪人「あ、あんた……俺は今からバイトなんだ…これは何かの冗談なんだろう？いまなら、あんたの全身炎に覆われている姿も、何かのコスプレだってことにして、見なかったことにするから……俺を開放してくれ！！頼む！」
………凪人さん、本当は私から逃げたがっているのかな…？
どうして？なんで？
ヤミ「ど、どうしてそんなことを言うんですかぁっ！？この姿は私のありのままの姿……そして、気持ちは本気なんです！！冗談なんかじゃないです！！それなのに…どうして開放してくれって言うんですか？あぁ、わかったぁ…まだ、凪人さんの心と体が私と共に過ごすって決意を固めてくれてないからですね？大丈夫です……私がっ！！この私がっ！！凪人さんの唯一、絶対になってみせます！！だぁかぁらぁ……これから一生、私と一緒に暮らしましょう？この……檻の中で……」
凪人「なっ…！？冗談じゃなっ……」
私は、凪人さんが反論しようとするのを、口づけをして塞いだ
私のファーストキスですよ…？大丈夫です…
もしも凪人さんのファーストキスがこれじゃなかったとしても……
これから先、一生私としかキスできないんですから、問題なんてありません
むしろ、ファーストなんて、大したことではないのですから
ヤミ「ふふっ……ファーストキス…あげちゃいました…」
凪人「っ………」
凪人さんは、顔を真っ赤にして、うつむいている…
あ、あれっ……？この反応…もしかして凪人さんも始めてだったのですか？
それなら……一生涯、キスの相手も性行為の相手も私だけ…
私が凪人さんの唯一ってことでいいんですよね！？ねぇっ！？
ヤミ「凪人さん……可愛いです……後ろからぎゅってしてあげますね……はぁっ…はぁっ……ぎゅぅぅっ…♥」
私は、そう言いながら凪人さんの後ろに手を回して、凪人さんを抱きしめた
えっ……に、２９歳の喪女がこんなラブラブな展開を求めて、何が悪いんですか？いいじゃないですか、後ろから抱きしめるの…夢だったんですから
そして……私は自分の体を襲っているある違和感にも気がついていた
凪人さんをぎゅっとしていると……そ、その……
体が火照るというか……
いや、体はすでに燃えているんだけども…心が疼くというか……
あぁぁっ……凪人さんと体の関係になりたいって気持ちがおさえきれません！
この気持ちも……この体になったから抱いているんでしょうか？
それとも……そんなことは関係なく……凪人さんを求めているのでしょうか？
どちらにせよ……この気持ちに嘘はつけません！！
ヤミ「ふしゅぅっ……はぁっ…はぁっ…も、もうダメです……凪人さぁん」
凪人「はいっ……てぇっ！？や、ヤミさん…？どうしたんですか？なんか息が荒いし、炎が揺らめいてますが……」
あぁっ……凪人さんに抱きついただけで、こんなに興奮してしまうなんて…
ふ、ふしだらな女と思われるのは嫌です…だ、だけど…
我慢できませんっ！！
もう股の間も疼いて……凪人さんとの子作りの準備が出来てしまっているんですから！！
我慢なんて……できるはずがありません！！
ヤミ「こ・づ・く・り……しましょう？」
凪人「はいぃっ！？ちょ…ヤミさん、俺をからかうのもいい加減に……」
ヤミ「冗談なんかじゃありませんよぉっ……その証拠に、ほら……ここ…うっすらと湿っているじゃないですか？触ってみてください」
私はそういって、凪人さんの拘束されている手の上に跨った
後ろから耳元で、やさしくささやく……
ヤミ「ほら……ね？わかりますか？私の準備は…できてますよ♥」
凪人「なっ……なっ……なっ…」
凪人さん、顔が真っ赤です……
ふふっ、なんだかそんなウブな凪人さんが見れて、とってもうれしいです
これも、私だけが見てもいい表情……他の人には渡しませんよ…
ヤミ「あっ……私たちが服を着ていたら、子作りできませんよね……え、えへへ……盲点でした。それでは……」
私はそう言うと、来ていた服を自身の炎の力を使って、燃やした…
燃やしたといっても、この来ていた服も私の一部になっているみたいで……
燃えたあとの灰はすぐに魔力に変換され……私に吸収されているみたいだけれど……
あぁ……魔力とか、人間だった頃は一切信じてなかったけれど、いまはなんだか…当たり前に思えるなぁ…
それに、魔物にならなかったら、きっとこんなに自分に素直に…積極的になんて、なれなかったと思うの…
だから、私…魔物になってよかったっ！！
体のプロポーションはボンキュボンではなくて……少し痩せ気味だけど……
胸はぺたんこだけど……需要あるよね！！
ヤミ「どうでしょうか……？さぁて、私も見せたのですから、凪人さんの体も見せてくださいねぇ……？」
凪人「ま、待ってくれっ！！」
ヤミ「あっ…だめですよぉ…そんなに暴れたら……」
ビリィッ！！
ほらっ……服が破けてしまいました………
って、お……おぉっ！？
破けた服を必死に両手で抱えて、恥ずかしそうにしている青年……
このヴィジュアル……すごくいいものです！！はいっ！！
愛しい人が見せてくれるこのポーズ……
汚してはいけない何かを汚してしまうかのようなこの背徳感……
うっはぁぁぁっ！！さいっこぉっでっすっ！！
はっ…！？危ない危ない……
危うく、隠していた裏の顔が晒されるところでした……
でもぉ……すごくいいなぁ…えへへっ…
ヤミ「こんなに私を魅了してくるなんて…凪人さんは行けない人ですねぇ…」
凪人「な、何を…するんですか……？」
ヤミ「当然、愛の営みですよ♥凪人さんも……欲望に素直になっていいんですよ？私のからだ……きになるんでしょう？」
私はそう言いながら、凪人さんの体をそっと手でなぞる……
あれ……？体をピクっと反応させる場所がありますねぇ…
凪人さん、体がけっこう敏感みたいです、そんな反応も…いいんですけれど
ヤミ「どうしたんですか？体がピクピク反応してますよ？そ・れ・に……」
私はそう言いながら、凪人さんの下半身の方に目を向ける…
やっぱり、少しだけどおチンチンが大きくなってる……
つまり、私に興奮した＝性行為OK の流れですね！？
そうと決まれば……凪人さんの引っ込み思案のおチンチンを表にだしてしまわないと……ね？
ヤミ「ここ……おっきくなってますよ？興奮…してるんですよねぇ？」
凪人「あっ…あわわっ…こ、これは生理現象というか……仕方がないっていうか……その……」
ヤミ「そんなにはずがしがらなくてもいいのに……さぁて……それでは凪人さんのおチンチンも見せてもらいましょうか…？」
凪人「それはダメだ！！絶対にダメだ！！」
ヤミ「ダメって言われたら…余計に気になるじゃないですか、えいっ！！」
私は、必死に抵抗する凪人さんのズボンとパンツをがっちり掴むと、一気に脱がした
すると、そこには少し大きくなった凪人さんのおチンチンが……
凪人「あぁぁぁぁっ！？」
ヤミ「相変わらず……可愛いですね、パンツという家の中に引きこもっていたのに、さらにその中で皮の中にうずくまっているなんて……なんだか、引きこもりの子供みたい……ふふっ」
凪人「う、うぅぅっ…気にしてるのに……」
ヤミ「大丈夫です！！皮をむいてしまえば、普通の物となんら変わりないですし、そんなに気に病むことはありませんよ？」
凪人「そ、そうは言うけど……やっぱり……」
ヤミ「もう……凪人さんが包茎で早漏なのはわかってますから、今更そんなの気にしなくてもいいんですよ？それに……それらはこれから直していけばいいだけのことなのですから……？」
凪人「うぐぅっ！？」
ヤミ「大丈夫……怖くない…怖くないから……ねっ！？」
私はそう言うと、一気に凪人さんの包茎部分を下に移動させた！！
凪人「いぎゃぁぁぁっ！？い、痛いっ！！そんな勢いよくいきなり……」
ヤミ「あわわわっ……す、すみません………って、あれ？凪人さん……そう言いながら、すこーし大きくなっていませんかぁ？」
ま、まさか……凪人さん、M属性の人…？
それは、霊体ストーキングしていた私にとっても盲点でした……
また一つ、凪人さんの秘密を知ってしまいましたね、二人だけの共有の秘密…
でも大丈夫……私、２９年間のあいだに色々な書物（意味深）を読んできてますから……疎いかもしれませんが、精一杯凪人さんを満足させられるように尽力しますからね！！
ヤミ「間違いないです……大きくなってますよねぇ……？こ…こ…」
凪人「ひゃっ……そ、そう言いながらチンチン触るのは……」
ヤミ「触るのは……なんですかぁ？もしかして……凪人さんは早漏だから…もう出ちゃいそうなんですか？でもぉ…こんなに敏感だと……」
そう言いながら、私は左手でおチンチンを、ゆっくりしごきつつ、凪人さんのはずがしがっている顔に自分の顔を近づけた……
キスしたい…またキスしたい…けれど、ここは我慢です！！
だって………いまは違うことをしないといけませんから……ね？
そのまま、首筋に舌を這わせながら下に顔を移動させていく……
その度に、舌をつたって体がピクピク動くのがとっても面白くて、くせになりそうで……ふふっ…
首筋をつたって……胸板に……そして、乳首に……
凪人「ひうっ！？」
ヤミ「あれ……？どうしたんですかぁ？まさか……男なのに乳首で感じる訳ないですよね？ねぇ…？」
れろりと乳首を舐めながら、上目遣いで凪人さんに尋ねてみる…
だけれど、凪人さんは顔を赤らめながら目を背けてしまった……
もう、素直になってくれたらいいですのに……困った人です
お仕置きしてあげないと……♥
ヤミ「答えてくれないと……れるっ……わからないですよぉ？あむっ……」
凪人「噛んじゃ……だ、だ……め……」
ヤミ「どうしてですかぁ？おチンチンは噛むたびにピクって反応してますよ？嘘はいけませんねぇ……バツとして、少ししごく速度を上げてあげます……」
私はそういうと、さっきよりも少しだけおチンチンをしごく速度をスピードアップさせた
そして、同時に左乳首を顔で刺激しながら、右手で右乳首を刺激してあげる
あぁっ♥なんとも言えない、我慢している凪人さんの表情を見てると……
ゾクゾクした感情が湧き上がってきます……ふふ…
それから数分すると、凪人さんがいきなり大きく反応したんです…
こ、これは……射精の予感……
ダメですよ？凪人さん……
二人の愛の証である凪人さんの大切な精子を無駄打ちなんかしちゃあ……
凪人さんの精子は一滴残らず私の子宮に注いでくれないと……ね？
だ・か・ら……射精はダメです♥
私はそう思うと即座に魔法の炎で凪人さんのおチンチンの根元を縛り上げた
凪人「い……イっちゃう……うっ……？あ、あれ……？い、イケない！？なんで！？」
ヤミ「ダメですよ？凪人さん……勝手に射精しようとなんかしちゃあ……」
そのあとも、凪人さんは数回痙攣したけれど、射精はできなかった…
さて……そろそろ次のステップにいってもいいよね…？ねっ？
私はそっと顔を凪人さんのおチンチンに近づける……
そろそろ凪人さんも、手コキ以外のこと……して欲しいはずだし…ね？
ヤミ「じゃあ……そろそろしゃぶってあげますね？はぁっ…はぁっ…」
凪人「ひゃめぇっ！！ま、まだイってねぇからぁ……」
ヤミ「そんなこと言って……本当は期待しているんですよね？だって…おチンチンは大きいままでピクピクしてますからね！」
凪人「それはぁ……しゃ…せぇ……してない…かりゃあ……」
凪人さん、恥ずかしがってる姿も……すごく…いいですよね…ふふっ…
それに……この口にくわえやすい大きさも……私のために愛を捧げてくれるためだと思うと…もう……我慢なんてできません！！
ヤミ「いただきますね？っむっ……っ！？」
こ、これは……口の中がほんのりと暖かく……ゆっくりとじんわり広がっていく凪人さんの味わい……
最っ高ですぅっ♥
こんなの……我慢なんてできません！！
ヤミ「おいひぃれふよぉ……♥っむっむ……あむっ……」
じゅぷっと水気を含んだいやらしい音が檻の中をこだまする…
そして、それを聞くたびに私の心が満たされていく……
ヤミ「っ♥あむっ…はむぅっ…じゅっ…じゅぷぷっ……」
凪人「あひぁああぁっ！！イっちゃうっ…！！いや、さっきからずっとイってるぅっ！！イってるはずなのにぃぃぃぃっ！！なんでぇっ！？狂うっ！！狂っちゃうっ！」
さっきから、凪人さんのおチンチンが美味しすぎて、動きがだんだんと早くなっちゃう……
でもぉっ………なんだか、股の間が切ないよぉ……
はぁっ……はぁっ……
もっ……もぉだめっ……
私の体の炎が……魔力が凪人さんの子供が欲しいってうずいて……
もう自分じゃ抑えられないっ！！
ヤっちゃうっ！！凪人さんの子供を孕むまで……どっぷり注いでもらうぅっ♥
ヤミ「もぉ……我慢できない……凪人さんっ…愛してますっ！！」
そう言いながら、私は凪人さんをぎゅっと抱きしめつつ腰を下ろす……
あっ……ツンツン当たって気持いい……
うまく入れられるかなぁ………あっ、イケそう……
ヤミ「ひゃっ……はい……たぁんっ♥」
凪人「ふえ…？何か…何かやばっ……チンチンに暖かいなにかが……にゅぐって動いてる…？な、なんだ…？」
ヤミ「ふふふっ……童貞卒業しちゃったね…？これで、ずぅっと……一緒だよ？」
凪人さんははじめ、私が何を言っているのかわからないようだったけれど、意味を理解してさっと顔が青くなった
どうして、そんな反応するのかなぁ…？
凪人「そ、それって……まずいぞっ！！コンドームつけてない…っ！！このままじゃあ……」
ヤミ「そう……子供できてしまうかも……しれませんね？」
凪人「は、早く退いてくれっ！！こ、子供ができるなんて、そんないきなり…困るよっ！！」
………………困る？
どうして、凪人さんが困るんですか？私と凪人さんは相思相愛なんですよ？困る要素なんて１％もないじゃないですか、私は凪人さんのためになら死ぬことだって怖くありませんよ？まぁ、死んでいるんですが、死んでから始めてであった運命の人が凪人さんだと直感が告げたということは、凪人さんは私と一緒に子供を作って、生前できなかった幸せな家庭を作るっていうことをしないとイケマセンっ、それに最近は魔物娘との結婚だって当たり前になりつつあるってニュースでも見ましたし、新しい人類と魔物娘達との婚約のためには一人でもこういった魔物娘と人間の夫婦ができなければいけないと思うんです。
つまり、お互いが性行為を行って愛を確かめるのは普通の行為なのです
それの何が困るんですか？もしかして、私がチェックしていない間に、どこか他の女（ドクとよむ）に毒されちゃったのでしょうか？
ダメですよ…それは非常に良くないです
もしもそうなっていたなら、そんな毒は即座に熱消毒してあげないといけませんよね、喉奥から魔力のたっくさんこもった魔力の炎を流し込んであげます
あっ、頭の中や脳みそにも染み込んでいるかもしれませんよね？
だったら、耳の中から脳に届くように魔力を注ぎ込んで上げないといけないですよね？
ダメですよ？だメですよ？ダめですよ？駄目ですよ？ダメデスヨ？
他の女なんて……みちゃあ……ネ？
ヤミ「………………」
凪人「ど、どうしたんだ…？急に目に光りが無くなったような……ひぎぃっ！？そ、そんなっ！？待って……そんな急に動いたら…今まで溜められてた精液が出て……いや、でも、今まで出せなかったんだから、もしかしたら今回も………」
もう、凪人さん……私、吹っ切れました……
過程はどうあれ…凪人さんは私の心の支えです…つまりっ！！
愛していますから……絶対に孕んで見せます！！
そう言いながら、私は腰を激しく上下させる……
最高に気持ちがいいけど……モヤモヤするっ！！
この不安感を解消して、愛してもらうためには…孕むしかありませんっ！！
凪人さんと私が…世界で一番お似合いなんですっ！！それを……
街ゆく夫婦やカップルに見せつけてやるんです！！
ヤミ「射精できるように……あっ…して……あげますっ…たっぷり注いで…くださいね…？」
凪人「うっ……で、でちゃう…でも、今回もどうせギリギリで出せな……」
と凪人さんが言っている時だった、凪人さんの射精しような予感を感じ取った私は、凪人さんのおチンチンをぎゅうっと締め付ける……
すると、ようやく待ち望んでいた凪人さんの精液が、ぴゅるっとダムが決壊するように漏れ出た
凪人「ひゃっ……あっ……で、出てりゅっ！？な、なんでぇ……うっ…あっ…」
ヤミ「あぁっ……これが、凪人さんの精子……ピチピチとしているような、新鮮な感じが…たまりません…でも、絶対にまだ足りません！！こんな量では足りませんっ！！」
凪人「む、無理っ！！だ、出してる時に動かないでぇっ！！一気は無理、無理だからぁっ！！」
ヤミ「そんなことはありませんよね？だって、私が見た本では、男性は女性の子宮いっぱいに、満たされるほど精液を出してましたし、女性が快感でダメになるまで腰を振っていました…あれだけ注いでもらえれば、孕むことができると思うんです……」
凪人「それは、漫画だからっ！！二次同人だからっ、生身の人間はあんなに出せなっ……」
ヤミ「嘘です…凪人さんなら出せるはずです！！」
凪人「あっ、ま、また……いっぐっ！！うひゃうぅあぁっ！！」
ヤミ「ほら、また出た……」
凪人「も、もうやめっ……」
ヤミ「私が孕むまで、動くのをやめないっ！！」
凪人「そ、そんなぁぁぁぁぁっ！！気が、気が狂ってしまうっ！！」
ヤミ「狂っても、私だけは凪人さんの味方です、安心していいですよ？さぁ、三回目もどうぞ、射精してください……きゅって締め付けてあげます…」
凪人「い、イっちゃう……お、俺が早漏だからって、こ、この気持ちよさは…おかしいっ！！これは…普通の人間が堕落してしまうほどの気持ちよさ……」
ヤミ「堕ちてくださいっ！！凪人さんの目には私が、私だけがうつればいいんです！！私のこの目には、凪人さんだけしかうつしませんから！！あっ…♥また出ましたね……量は少ないですけれど……でも、塵も積もればなんとやら…本当に孕むまで、永遠に………永遠に……」
凪人「あっ……あひっ……イクっ‥二回連続でぇ……い…っちゃう…‥」
ヤミ「あっ……わ、私も…イっちゃいます……凪人さん…一緒に…どこまでも堕ちてイキマショウネ？大好きです♥」
凪人「ひゃわああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！！あっ…あっ……あへっ…へへ……体が……ぽかぽか……するな……なんでだろう……目の前のヤミさんが……怖かったのに……愛しく感じ始めて……いるなんて……へっ……へへへっ…………おかしくなったのかもしれねぇ………なぁ……」
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デーモン「ふむっ、この魔力経路を見る限り……人間の堕落、そして魔物化は滞りなく行われているようだな……うむうむ、これで良いのだ」
バフォ様「しかし、お主がばら撒いた膨大な魔力のせいで、死者が蘇ったとパニックになっておるぞ？これでは、人間の反感をかって魔物娘が愛する旦那様と結ばれる未来に影響があるのではないのかの？」
デーモン「ふっ……人間という生き物は欲にまみれた、愛おしい生き物なんだ、時間がたち魔物娘たちが自分たちに得を与えてくれるとわかれば、受け入れてくれるさ」
バフォ様「しかし、この凪人といったか？こやつの心には魔物娘に対しての恐怖といった感情が植えつけられたのではないのかの？それでは、なんの解決にも………」
デーモン「いや、彼女は今は焦っているから、事情を説明していないが、気持ちを落ち着け、互いに話し合えるようになってから……じっくりと話し合えば、そのひたむきな愛に気が付くと、私は思う。時には強引さも必要なのだ」
バフォ様「そうじゃな……あやつら夫婦に、幸せな未来があらんことを…じゃな」
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凪人「ヤミさん……俺っ……」
ヤミ「ひっぐっ…ず、ずみませぇんっ！！わ、私…私っ……凪人さんの気持ちを一切聞かずに、先走って……凪人さんの心に一生消えない傷を……」
凪人「……それなんだけどさ…俺はべつに……嫌じゃないよ？むしろ、そのひたむきな愛情は嬉しかった…俺はこのとおりガサツだし、口も足りないからへんな誤解もさせたかもしれない……でも、一緒に体をかさねて…言葉を交わして確信したことがある！！」
凪人「今時、こんなことで身構えるのはあれだけど……は、恥ずかしいから今日は一回しか言わない………」
凪人「俺はっ！！ヤミが好きだっ！！」
凪人「だ、だから………そのぉっ……だな…」
ヤミ「凪人さんっ！！凪人さんっ！！うわあぁぁぁぁっんっ！！」
凪人「わっ！？な、なんで泣くんだ！？」
ヤミ「うれしいですっ！！すごくうれしいぃですぅっ！！」
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デーモン「ふう……まずは一安心だな……さて……と、また一人の夫婦が増えた、このままいけば、我々の理想郷は近いな」
そう言いながら、デーモンの女性はパソコンを手に取り起動した
そのパソコンの周りには、なにやら複雑な術式が張り巡らされている…
デーモン「さて、次は………このパソコンの向こうで見ている……」
デーモン「君の番だぞ？」
END
15/12/16 20:14更新 / デメトリオン mk-D