連載小説
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行進曲第2番 ハツナの場合
彼女の名前はハツナ。このジャイアントアントのコロニーで下っ端の警備兵をしている。しかし、彼女には兵士としては不向きな点があった。

「・・うぅ・・」
「(ピョン)」
「キャァッ!・・・・なんだバッタか・・」
どうしようもないくらいの臆病さんなのだ。先程もバッタ以外の虫に驚いてタジタジになっていた所だ。ここはコロニーの幾つもある入り口の中でも裏口に当たる小さな入り口だった。ここなら誰も来ないだろうと上のアント達が手配してくれたそうな。とにかく、ハツナは誰も来ないような静かな場所で一人突っ立っていた。

「・・・・・ご主人・・・どうされてるかしら・・・」
ハツナには皆から勝ち取った大事な主人がいた。その主人とは、アント達に釣られてやってきた年端もいかない少年だ。自分とその子だったら滅多なことでは過ちにはならないだろうという上司からの根回しだとハツナは知り得なかったが、ハツナがその少年の事を好きなのは確かだ。

「・・・誰も・・・・来ないわよね・・・ふぁ・・」
ハツナは、誰も周りに居ない事を確認すると床に座り込んで自分の股の間を擦り始めた。これはハツナがつい最近見つけ出した方法の様子。彼女は床にペタンと座り込んで自慰に耽っていた。表情も気持ち良さそうだ。

「・・はぁ・・ご主人ッ・・・欲しい・・私に・・ご主人の・・・」
ハツナは尚も自慰を続けていた。いくら擦ってばかりでもイケずに、床が愛液で汚れていくばかりだった。もう、愛液は既にお漏らししたかのように彼女の足元に広がっている。

「・・んっ・・ごしゅ・・ふぁ・・・ご主人んんんっ・・・」
快楽に身を委ねつつも、それを貪っていたハツナは今は自宅で何かしらの事をしているであろう少年の事を想いながらまだ自慰に専念していた。相当に気持ちが良いのか、最初は掠れ声だったのが今では声を出して快楽に浸っている。こんなところ誰かに見られたら、間違いなく男女問わずに犯される。

「ごしゅ・・ふっ・・ごしゅじん・・・イクッ・・ああぁあぁぁっ・・」
ついにハツナに絶頂が訪れた。自分の指でこすったり先っぽだけ入れたりしていた場所が、痙攣でピクンと震えた。そしてハツナは快楽に屈して中から大量にお漏らししてしまった。非常に恥ずかしい光景だ。

「はぁ・・はぁ・・気持ち・・・・良かったです・・・」
誰に言うでもなくそう呟いたハツナは、体をもう一度震わせると快楽を奮い落してまた仕事に戻った。彼女の愛液は、地面がたっぷりと吸って今では小さな四つ葉のクローバーが咲いている。それを見てハツナは何度も心を癒しているのだった。
10/10/20 23:51更新 / 兎と兎
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■作者メッセージ
今回のアント女の子は、自慰に耽って自分の欲求を曝け出していましたね。

次回の伴奏:ナズナの場合

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