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妄想幻想実現物語
 さて、今日も○学校へ行って登下校の子ども達の愛らしい姿を観察しに行くか。

 よし! 自称自宅警備員から、登下校時の子どもを陰からそっと気づかれないように見守る。自称子どもガーディアン部! 略してCGB!! に変身だ!!!


 ひどいネーミングセンス。


 男はどうしようもないロリコンだった。
 ニートで顔は平均以下の以下、細い体で今にも折れそう。コンビニのバイトをしたら、大学生のバイトの娘に『キモッw』とか言われてその日のうちに辞めた。

 確かにキモいのは否定しない。

 だれだって好き好んでこんな顔と体になった訳じゃない。
 生まれてこの方、この顔といくら飯を食っても、運動しても太らないという変な体質のせいで……。


 
 昔、告白した時を思い出す。
「僕と付き合ってください」

 同級生でよく話をしてて、てっきり仲良くなっているものだとばかり思っていた娘。こんな僕でも気軽に話しかけてくれた。
 勇気を出して屋上に呼び出して、一世一代の告白だった。

「は? なに言ってんの、自分の顔見てから言いなよ。それに何か勘違いしてない? あんたはただの同級生、わたしにとってそれだけだし。
 てかさ、もう二度と話掛けないで、ちょーキモいし、あー、最悪だわ」
 去っていく彼女。
 僕は、彼女に言われるままで何も言い返すことは出来なかった。

 ショックだった。
 すべて僕の一方的な勘違いだった。彼女は誰とでも気軽に話をしていたし、僕は、そんなたくさんの中のひとり、彼女にそう言われて初めて気がついた。
 
 それから、自信がなくなった。とくにいじめを受けていたわけではない。でも、女性に対して苦手意識が生まれたのは、この時のことも原因だと思う。
 当時、陸上で走り幅跳びをしていたが、それも辞めてしまった。退部届けを出しに行った時の教師の言葉。

「あっそ、ご苦労さん」

 僕の顔も見ないであっさりとしたものだった。確かに成績は悪かったし……。みんなの足を引っ張っていたかもしれない。

 下へと転がり始めると早いもので、気がつけばクラスでは孤立していった。
 一応、卒業はしたけど。


 よくある話、と言えばそうだ。
 最初は少しまともだったかもしれない男はやがて、2次元の世界へと逃げた。

 彼女達は裏切らない。

 
 だが、やはり現実の人間も好きなので、なぜかロリコン堕ち、まあ、世の中、アニメやゲームばかりやっていたとしても、この男のように堕ちるのはごくごく稀だ。

 そんなことでいちいちロリコンが生産されていたら、世の中大変だろう。
 誤解が無いように言っておく。


 これはレアなケースであると。




 男の中ではやがて、告白の失敗のこともあり。
 〇〇以上は大人=純粋じゃない
 〇〇以下は子ども=純粋で清い存在、という理解不能の方程式が組みあがっていた。
 それだけ告白時やバイトの件等のことがショックだったのである。いつまでも過去を引きずる、というか自分勝手で自己中心的な男。

 そして、ロリコン道へとつながるアホな方程式。


 そして、男は誓いを立てる。


 童貞は捨てるものじゃない、守るものだ!
 
 少女は好きだが、眺めるだけ、あの子達の幸せを願うのが真のロリコンである!!

 どんな誓いを立てようと、そんなのは世間一般では認められない。
 実際、少女に話しかけるなんてことはしないし、遠くからそっと見守るだけ、それだけで十分なのだ。

 
   
「あの」
 過去の苦い経験を思い出しつつも、真剣に少女達を見守っていた男は気がつかなかった。自分の背後にいる少女に。


「あの!!」
「あわわ、ごめんなさいごめんなさい!!」
 男は相手を確認もせずに謝った。
 やがて視線を合わせていく。

 え? 女の子?

「やっと気がつきましたね。何をやっているのですか? お兄ちゃん」
 
 金色のロングストレート、額には一本の角、緑色の瞳。胸は、カップ数などわからない。黒いセーラー服に白いリボン。とても可愛らしい少女。

 それよりも目立つのは少女の下半身だった。
 え、白い馬?

 額の角と合わせてみる。
 神話とかゲームとかで見る、ユニコーン、正にそれだった。

「わ!!」
「そんなにびっくりされると、傷つきます」
 およそ人間離れした美少女の顔がしゅんとなる。
「ご、ごめん、他人と、その、はなしするのが、ひさしぶりで」
 家族以外の人(?)と話をするなんて久しぶりだ。うまく声が出ない。
「落ち着いて、えっと深呼吸です」
「すーはーすーはー」
 少女に言われて男はゆっくり呼吸をする。

「落ち着きましたか?」
「は、はい」
 白い肌が黒いセーラー服にとても似合っている。それに下半身を覆う装飾。
 白い馬の足が見えるものの、それでも綺麗のひとことでは表せない。
 長袖から見える手も小さくて……。
 ロリコンでなくても一瞬目を奪われる。そんな女の子。


「ここではなんです移動して、どこかでお話しましょう」
「いえ、あの僕はもう」
 じっと上目使いで見つめられる。体は大きいがやっぱり子ども、身長は140くらいだろうか。
 男は緊張して動けない。痺れをきらしたのかユニコーンの少女が男の手をとって歩きだす。
 男は混乱しつつも少女の言う通りにした。変に騒いだらこの子の迷惑になってしまう。
 
 ユニコーンの少女に引っ張られる痩せ男という変な光景。
 それも、都会の無関心の中へと消えていく。みんな自分のことで手一杯。

 男だけが挙動不審にきょろきょろする。


「ここに入りましょう」
 お洒落な喫茶店だった。
 店の看板には「魔物娘対応店」と書いてある。
 魔物娘?? 最近ネットで、ふとそんなことを聞いていたものの、まさか実際に彼女のような存在が居るなんて。
 それに加えて、僕にはどうみても釣り合わない美少女、外国人というか人外だが、やっぱり変な状況だ。
 てっきりあのまま、交番にでも連れていかれると思っていた。

「あの、僕と居ると、たぶん迷惑をかけちゃうから」
「そんなことはありません。どうぞ入りましょう」
 やっと声を取り戻した男が小声で早口に言ったのにもかかわらず。手は離されない、引っ張られるようにお店へと連れ込まれた。


「何を飲みますか?」
「えっと、その、あの、コーラでいいです。はい」
 満足そうに少女は微笑むと店員を呼ぶ、店員も魔物娘だった。確かサキュバスとか。


 男はニート生活ですっかり周りの環境が変わっていたことに気がついていなかった。
 実家でひきこもり、時々外にでても、少女を見守る。という名目の犯罪すれすれの行為。
 バイトも長続きしない。 


「その、あの、覗いていてごめんなさい。もうしませんので、どうか警察には」
「は? 何を言ってるのですか? そんなことはしませんよ」
 笑顔だった少女が首をかしげる。そんな動作ひとつひとつをとっても、少女の上品さがわかる。
 こんな上品なお嬢様とお洒落な喫茶店に二人で居る。

 やがて、注文の品が来た。
 やはりというか、少女はお洒落なケーキと紅茶らしきものを頼んでいた。

 僕はコーラをちびちびと飲む。


「あ、わたしとしたことが、申し遅れました。エリーと申します」
「あ、あの、ご丁寧に、僕は   です」
「そうですか、でも、私はお兄ちゃんと呼びますが、いいですか?」
「そ、それは、そのかまいません、はい」
 ぱぁっと笑顔になる少女、改めエリーさん。

「さて、自己紹介も済みましたし、単刀直入に聞きます。少女が好きなんですか?」

「ぶっ!」
 あぶなくむせるところだった。というか鼻に少し入った。
 え、エリーさん、ド直球のストライク。
 バッターはもうバットを落としてベンチへ逃げていく勢い。


「好きなんですか?」
 エリーがにっこり微笑みながら、顔を近づけてくる。
 ふわっと鼻に甘いケーキの香り、そして紅茶の上品な香り、エリー自身の香りかもしれない。
 とにかく頭がぼーっとしてしまう。そんな香りが……。


「す、すす、好きです」
 言ってしまった。自分よりずっと年下であろう少女に向かって。



 終わった。
 自白だ。僕の中では 判決は有罪! 情状酌量の余地なし、執行猶予もない。

「え、あのちょっと、お兄ちゃん大丈夫ですか?」
 薄れ行く視界……ああ、エリーさんがかわいいな…小さな手にゆさゆさと……。
 緊張が限界、そして、美少女に話しかけられて、ロリコンを告白。
 もう、男の中ではとっくに脳がこの状況に追い付いていない。
 脳は、体は、男の意識の停止を決めた。動物としての本能なのか、それとも単に色々なことが一度に起きて、処理が追い付かなかったのか……。

 兎に角、男は、そのまま気を失った。












「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
 あれ? ここは
 ゆか、というか地面がふわふわしてる。

「良かったです。もう驚きました。いきなり倒れてしまったので」
 どうやらどこかに寝かされているようだ。
 エリーさんが僕を覗き込むように見つめている。

「ここは」
「わたしの家です。ごめんなさい、お持ち帰りしてしまいました」
 え、なんで笑顔なんだろう。そんな見知らぬ男。しかも、自分で言うのもなんだけど、キモいって散々言われてた僕が、よりにもよってこんなお嬢様に保護されるなんて。
 また、混乱がはじまる。
 訳がわからない。

「あの、迷惑をかけました。もう大丈夫ですので、あの、その、帰ります」
 ようやく出た言葉。
 早く、逃げないと。というかこれ以上エリーさんに迷惑はかけられない。

「そうですか、大丈夫ですか?」
 ベッドから起き上がり、体を確認する。
 特に異常はないみたいだ。心臓だけがバクバクと鳴っている。

「うん、色々ありがとう。その……えっと…あと喫茶店のお金」
「いいんです。そもそもわたしが強引にお兄ちゃんを誘ったんです」

 しばらくお礼とお金で話あったが、結局、僕はエリーさんの説得で、対してお礼もできないで帰ってしまった。

「それではごきげんよう」
「あ、はい」
 玄関まで見送ってくれるエリーさん、振り替えって家を見るとやっぱりお屋敷だった。まるでアニメとかの絵、そのままの風景。
 しかも、ユニコーンのお嬢様、真っ白なドレスに身を包んで、幼いながらも気品に満ち溢れている。
 下半身がどうとか、全然気にならない。むしろその姿は、より彼女の魅力を引き立てていた。

 もう、二度と会うこともないだろう。
 やっと、解放された。
 でも、夢のような出来事だった。




 ふらふらとした足取りで家へと帰っていく男。





 まさか、自分の後ろにあの少女が居るなんて気がつく余裕も無い。

 ふふふ、見つけましたわ。童貞のお兄ちゃん♥
 こっそり後をつけて家を特定したエリー。








 話は少し過去へと

 エリーは追いかけられていた。学校の帰り道で、大きい黒い犬に。
 ユニコーンといえど、まだ子ども、それに怖くてまともに走れない。それに呼吸のしすぎで、過呼吸気味……。苦しい。だれか。


 そこにあの男が現れたのだ。
 男は犬の頭を撫でて、なにやら楽しんでいた。
 ぽかんと見つめるわたし、というか助けてくれたのに、犬にかまって遊んでいる男。

 わたしに見向きもしない。

 お礼をいいたかったけど、結局、男も犬も一緒に居なくなってしまった。
 気がつけば、呼吸は落ち着き。
 代わりに心臓が飛び出るくらいにドキドキしてる。


 いいなぁ、あの恐ろしかった犬が嬉しそうに、しかもお腹まで撫でられている。
男の笑顔、犬の喜ぶ鳴き声。


 わたしもあんな風に遊んで欲しい。

 犬に嫉妬するなんておかしいと思ったけど。それよりも、もっとあの男の人のことが知りたい。
 心の中ではじめて沸き上がる魔物娘としての本能、普通の人間だったら、憧れで終わる些細なことかもしれない。
 でも、少女は違った。裕福な家に生まれた為に堅苦しい生活。父も母も不満はなかったけど。

 胸に手を当てて、少女は風邪を引いたようにうっとりとした表情。





 その日から
 だんだんと少女の妄想はふくらむ。

 まずはキスから。 
 最初はちょんと頬に触れる程度、だが、いつしか唇を合わせて貪りあう。
 鏡に向かって練習までしてしまった。

 こんな淫らなことはダメなのに……。
 でも、堅苦しい生活の中でそのいけない遊びはだんだんエスカレートしていく。

 妄想の中で何度もあの男と交わる。

 体は小さいけれど、このユニコーンの力を使って強引にあの男の人を押さえつけて……。
 だめだめ、もっと最初は丁寧にしないと♥

 鏡に写る少女は夢見る乙女から、魔物のそれへと変化していった。

 普段はお嬢様として振る舞う。

 しかし、部屋に入った瞬間、彼女は変わった。
 ふふ、ふふふ♥♥



 やっとです、やっと見つけました。しかも他の女の臭いがしません♥

 それに童貞です♥

 エリーは興奮していた。尻尾をぶんぶん振って、蹄を床に擦り付ける。


 ぜったい手に入れます♥♥


 さっきは危なかった。
 ベッドで寝ている男を強引に犯してしまおうと何度も考えたけど、それではユニコーンとして正しくない。やはり合意の上でちゃんと手順を踏んでロマンチックに♥



 つまり一回してしまえば、あとは自由……。うふ、うふふふふふふふふふ♥



 恋する少女の妄想と暴走は止まらない。


 彼女の思い描く未来では、すでに子どもを作って、一緒にピクニックに行くところまで進んでいた。
 










「    お客さんよーー」
 母の声で目を覚ます僕。
 昨日の不思議な出会いのあと、家に帰ってぼーっとバイト雑誌を読んで風呂に入った。あぶなくのぼせるところだった。
 ご飯も食べたけど味もなんの料理がでたのかさえ覚えていない。



「今行く」
 母は信じられないという顔でお客を見ている。
 な、なななな、なんで


「お兄ちゃん、こんにちは♥」
 玄関を出てすぐの所に白い大きな日傘をさしたエリーさんが笑顔で立っていた。

 どうして? なんで?
 という疑問があったが、また強引に手を引っ張られて外へと連れていかれる。
 幸いバイトの面接用の服を来ていたので服装は問題無かったが、いきなりの訪問、そして、またエリーさんに手を引かれているという、訳のわからない状況に混乱する。
 

「あ、あの、どうして、その」
「ちょっと散歩です。付き合ってください♥」
 僕の手を引きながらニッコリと微笑むエリーさん、僕より背は低いけど、どこか断りきれない。そんな見えない力が彼女から満ちていた。
 いったい何がどうなって。
 また思考が停止しそうになるが、また昨日みたいに迷惑を掛けるわけにはいかない。

 
「暑いですね」
「う、うん」
 それに、僕は彼女の日傘を持っている。一緒に歩くには身長が高い僕が持つしかない。
 なんとなく逃げられない状況を作られてしまった。
 まさか、そこまでは彼女も考えていないだろうけど。


(逃がしません。日傘作戦は成功です♥)
 


 相変わらず、綺麗だ……。
 揺れる金色の髪、格好は昨日よりもちょっと露出が多いけれど、白いドレス。足にもリボンが付いているし、それに今日は別の香水だろうか、蜂蜜のような香りが漂っている。
 横からみてわかったけど、子どもの割に胸は大きい。ってどこ見ているんだ僕。

 彼女に失礼だ。

「どうしましたか?」
「い、いえ。ごめんなさい」
「ふふ、謝らないでください。今日は暑いのでちょっと薄着ですし。少女が好きなお兄ちゃんならいいですよ♥」
「あの、その、好きというか、その眺めるだけで僕はいいので、実際はさわりませんから!!」
 ああ、僕は何を言ってるんだ、これじゃあ変態だ……まあそうだけど。
 エリーさんは笑っているけど、きっと不快な思いになっているに違いない。


 というか普段、特定の時間以外、家から出ない男はコミュニケーションの仕方も、どうやって会話するのかさえ忘れていた。会話がどもり、何度も突っかかって、ようやく相手に伝わる。
 昨日の段階で、普通の人なら、すでに“こいつやばい”と思われてもおかしくないのだが、恋する少女にとっては、その男のおどおどした言動や動作でさえ愛しくうつっていた。
 
 つまり妄想のしすぎでいろいろ麻痺していた。このあたりがやはりお嬢様なのかもしれない。
 
 違う意味で世間知らずな男と、箱入りのお嬢様。年齢も種族さえも違うものの、奇妙な偶然が産んだ出会いだった。



(お兄ちゃんの慌てる姿おもしろいです。薄着も喜んでくれているみたいですね。それにたどたどしい喋り方も、とっても可愛いですし。もうちょっといたずらしたくなっちゃいます♥)


「あっ♥」
「その、だ、大丈夫?」
 突然エリーちゃんが僕の方に倒れこんできたので、とっさに彼女に触れてしまった。
 うわ、やっぱりすべすべ、毛もつやつやで……って、なに考えてるんだ僕!! さっきからおかしい。


「ちょっと暑くて、ごめんなさい。休憩してもいいですか?」
 エリーさんが指差したのは、なななな、なんでホテル、しかも看板にはまた「魔物娘対応店」ご休憩からご宿泊まで。

「いやいやいや、ささ、さすがに勘弁、き、昨日あったばかりのこんなよくわからない男と入るなんて!!」
 僕は汗はだらだら、でも、エリーさんは、本当に辛そうだ。
 大きい日傘といっても全身が隠れる訳じゃない。ユニコーンにはこの暑さはものすごく辛いのかもしれない。白い肌は赤くなってきているし…。息も荒い。

「無理にとはいいません。ちょっと、ちょっと休めば回復すると思います」
「う、うん……休憩、そう休憩だと思えば」
 仕方なくホテルへと行く僕たち。僕じゃなくて、彼女が倒れたら大変だ。
 
 でも、こんな所に入ったことがないのでわからない。
 受け付けには誰もいないし。


「お兄ちゃん、たぶんこれだと思います」
 なにやらごそごそやっているエリーちゃん。

「これで入れますよ」
「あ、ありがとう」
 なぜか僕からお礼を言ってしまう。


 部屋は大きかった。僕の部屋の何倍もあるんだろうか。
 それにものすごく涼しい。

 冷蔵庫があったので、とりあえずジュースをエリーさんに渡してあげる。
「あの、ち、調子は大丈夫?」
「はい、この部屋は涼しいですし、それに飲み物もあっていいですね」
 良かった。でも、やっぱりエリーさんの顔は赤いまま。白い肌だから余計に目立ってしまう。

 無言になる二人。

 エリーさんは大きな椅子(ケンタウロス属用らしい)に器用に座って飲み物を飲んで涼んでいる。

 そもそも休憩だし……。
 
 僕はせっかくなのでゴロンと横になった。はじめてこんな場所に入って緊張していたけど、快適だ。広いし、なんか落ち着く。

 ふぁぁぁぁ
安心したら眠くなってきた。

 昨日からの疲れが一気に出てしまった。






「お兄ちゃん? 寝てしまいましたか、ふう、本当に暑かったです。ではお風呂に入りましょうか♥」
 わたしは作戦がうまくいったことに思わず心の中で拍手喝采、昨日ネットでホテルの位置と入り方を念入りに調べて良かった。
 あと、お兄ちゃんには治癒魔法をかけておく。確かにこの暑さで、かなり体力が消耗されたはずだ。

 わたしも緊張と期待で興奮を押さえきれない。

 この後のことを考えたらと思い、お兄ちゃんに、たくさん治癒魔法をかけてしまった。

 さて、体を清めましょう。

 うふ、うふふふふふふふふ♥♥






 ざーーーーー


 水音で目覚める僕。
 ……そうか、エリーさんの調子が悪くなったから休憩していたんだったっけ。
 僕も夏バテ気味だったけど、なんか体が軽い。ちょっと仮眠をしただけなのに、ぐっすり眠ったみたいだった。


 な!!!!!!


 水音のする方を見て思わず顔を背けた。

 え!!! なに、あれ、エリーさんがシャワーを浴びている!!??

 なんで部屋から丸見えなんだ!?

 うわ、とんでもない所にきてしまった。
 一瞬だけど見てしまった。
 僕は布団に潜り込む、体の割には大きな胸、それに真っ白な肌に、綺麗に光る白い毛並み、全身が絵画のように美しい彼女。
 いや、本当に陳腐な言葉でしか表せない僕の創造力を呪いたいくらいだった。心臓が、呼吸が荒くなる!!


 やがて、水音が止まる音と、身体をタオルで拭く音、大きなゴーという音はきっと魔物娘用のドライヤーか何かだろうか。
 たしかにあの体だったら、乾かすのが大変そう。


 こつこつと響く蹄の音。
 エリーさんの気配が近づくのを感じる。


 布団がめくられた。

「ごめんなさいごめんなさい」
 僕は小さくなりながら、必死に謝った。
「どうしたんですか、お兄ちゃん?」
 僕は説明した。入浴中の姿を見てしまったこと、申し訳なくて布団に潜り込んで隠れていたこと。

「そしたら、お兄ちゃんもお風呂に入ってください。それで許します♥」
 僕は彼女に逆らえなかった。
 事故とはいえ彼女の裸を見てしまったのだ。でも、なぜかそんなに怒っていない様子。
 むしろ嬉しそう? いや、僕の勘違いだろう。

「うん」
 エリーさんは、またニッコリと微笑んでくれた。
 でも、これから、あのここから中が見える風呂に入るのだ。エリーさんは僕の裸なんて興味ないだろうけど、やっぱり恥ずかしい。


「き、緊張する」
 もしかしたら見られているかもしれないということ。
 あと、シャワー室にはエリーさんの甘い香りが漂っていた。なんかよくわからない甘い香り。

 さっきまでここでエリーさんが汗を流していた。
 そう考えると更にドキドキがとまらない。

 水にしてシャワーをあびる。
 冷たいけどすっきりする。もちろんペニスはたつわけがない。そして、実際汗をかいていたので体をしっかり洗う。

 慣れとは恐ろしいもので、すっかり普段のように風呂を楽しんでしまった。



 お兄ちゃんの体。
 細くて、白くていいです♥♥

 部屋ではエリーが興奮のあまりマジックミラーに顔をくっつけて男の入浴を見ていた。
 父以外では、はじめてみる他人の裸。
 しかも、あの時助けてくれた男の人の……。

 そんなに大胆に足を開いて、興奮のあまり鼻血を出しそうだったけど、こらえた。

 わたし、頑張りました♥!!
 


 エリーもある意味変態だった。





「すっきりした」
 大きなドライヤーは便利だった。全身を乾かせる。服を着て部屋へ続く扉を開けると。

「お兄ちゃん♥♥」
 なんだかトロンとした顔のエリーさんがいた。
 え、もしかしてまた調子悪くなったの!?
 僕はあわてて彼女にかけよる。

「だ、大丈夫? 顔、真っ赤だよ!!」
「そうですか、えへへ、そっかぁ♥……」
 うわ、吐息も暑い。ど、どうしようとりあえず、ベッドに寝かせてあげて。

「お、お兄ちゃんからベッドに誘ってくれるんですね♥ これはもういいんですね。我慢しなくてもいいんですね??」
 え? エリーさん、な、なにいt

「ちゅぅぅぅ♥♥!!!!!!」
「んんん!!!!」

 突然だった、ベッドに寝かせてあげようとした瞬間ものすごい勢いでエリーさんに押し倒されたと思ったら、え、ええええ、き、キスされてる!!!
 動けない、完全に体を押さえつけられてる。でも、エリーさんに押し潰されることはない、横にされたというのが正しい。
 でも、声も出せないし、し、舌が。はいって

「えへへ、お兄ちゃん♥……すきです♥♥」
「お、落ち着いて!! いったいどうして」
「お兄ちゃんお願いします。うん、ってうなずいて下さい。抱いてください♥ お願いします♥」
 なんのことだかわからない。しかもまたキスをされて、小さい舌と共に甘い唾液が入ってくる。

 だめだ、くらくら、してきた。あの清楚なお嬢様のエリーさん、に、しかも、胸が押し付けれてて、ずっとキスされてる。

「ちゅっ♥……お兄ちゃん…すき♥……すき…うなずいてくれるまで、ずっとキスしちゃいます♥♥」
 僕は混乱して訳がわからなかった。うなずくってなんだろう。
 それをしたら、どうなるんだろう。

「え、エリーさん、どういうこと、えと、よくわからない。うなずくって」
「童貞です♥」
「え? 聞き間違いだよね」
「わたしは、お兄ちゃんの童貞が欲しいです♥ そしてわたしは処女を捧げます♥♥!」

「え、ちょっと、まって、ダメ、それだけは!! ごめん全然わからない!!」
「そ、そんな……」


 やっと落ち着いたのか、エリーさんが僕を離してくれる。

 僕は恥ずかしいけど、エリーさんに話した。
 僕がロリコンでどうしようもない変態であること、無職で親の世話になっていて、自堕落な生活を送っていること。
 

「そんなに大事なんですか、童貞を守るってことが……」
 彼女はそんな僕のひどい生活よりも、なぜ、童貞にこだわるのかを聞いてきた。

「うん、それにエリーさんのことは傷つけたくない」
「やっと、名前呼んでくれましたね。あのそんなに畏まらないでください」
「え、えっと、エリーちゃん?」
「はい、そちらの方が嬉しいです♥」
 すっかり落ち着きを取り戻したエリーちゃんがニコニコしている。
「傷つけたくないと言う気持ちは、素直にうれしいです。でも、逆にその言葉で傷ついちゃう場合もあるんですよ?」
「え、ど、どういう」
「さっきは無理やりキスしてしまったことをあやまります」
「こっちこそ、こんな男でもうしわけない」
「なんであやまるんですか?」
「え、だって僕だよ。こんなに不細工だし、痩せてて、肌だって白いし、そのしゃべり方だって、おかしいから」
「お兄ちゃん、なんでそんなにまで自分を否定するんですか? わたしにはわかりません」
 何故かエリーちゃんに抱きしめられる僕。
 小さい手で撫でられているのにとても大きなものに包まれているみたいだ。
「あと、ロリコンだし」
「じゃあ、わたしが成長したら嫌いになっちゃいますか?」
「それはないよ!!」
 おもわず大きな声で言ってしまった。
 そうだ。確かに小さな子が好きだけど、それは親みたいな気持ち、触れることができないから神聖なものであって。
 それもエリーちゃんに全部説明した。多分すごく馬鹿らしい話だと思う。
 それなのに、真剣に聞いてくれるエリーちゃん。時々、頷いてくれる。

「そう、だったんですか。なんとなく、わかりました。なにもそこまで自分を追い詰めなくていいと思います。それにわたしだって、クラスでは世間知らずのお嬢様なんて言われてて、実は孤独なんです。お兄ちゃんに声を掛けた時もどきどきでした……」
「え、そうだったの、てっきり……」

 それからまた色んな話をした。僕の失敗談の数々、それにエリーちゃんの妄想癖。これにはさすがの僕も驚いてしまった。
「えへ、引いちゃいますよね。わたし結構どろどろしているんです」
「びっくりしたけど、でも、嬉しいよ。それってつまり」


 二人して顔が真っ赤になる。


 本音で話をしてわかったこと、つまり僕達は色々と自分に自信が無くて、すごくあちこち遠回りして出会ったようなものだった。 

「えへへ、だからお兄ちゃんも変態かもしれませんが、わたしも負けないくらい変態さんです。さっきお風呂覗いちゃいましたし♥」
「え、そうなの!」
「はい、全部みちゃいました。あのやっぱり変ですよね?」
「全然、というか以外すぎて、なんというか」
「嫌いになりましたか?」

「ならないよ。そんなことぐらいで」
「そうです。お兄ちゃんの話だって、よくよく聞くと“そんなこと”なんですよ? ふふ」
「そっか、そうなのか」
「はい、そうです。きっとわたし達どこか似ているんですよ。自分で勝手に思い込んで暴走しちゃって、それで本当の自分を隠してる」
「わかるかも、いつからか本音を言えないというか、自分でこうなんだって自己暗示をかけていた」
「それです! わたしは魔物娘でお嬢様、だからこうしないと、とか」
「僕はロリコンで自分の顔と体型に自信がなくなって」


「お兄ちゃんのロリコン変態さん」
「エリーちゃんの妄想暴走さん」

 二人して笑う。
 なんだ。話をしてすっきりした。

 そんなことだったんだ。

 誰だって秘密はある。こうしてエリーちゃんと話をして、自分の考えがどんなにちっぽけで“そんなこと”というのがよくわかった。


「あ、とても大事なことを忘れていました……」
 エリーちゃんが、僕に興味を持った、そもそものきっかけを教えてくれた。


「確かに犬から女の子を助けたことがあった、声をかけたら悪いし、犬を君から離そうと思って必死だったんだ。無視したみたいに見えたなら、ごめん。それにユニコーンだとは気がつかなかったし、とにかく必死だったから……」
「いいんです。本当に助けてくれて、遅れたけれど、お礼もちゃんと言えました!」

「そんなこと、だよ」
「ええ、そんなことです。でも、そんなことの積み重ね。なんだと思います。こうして再会してちゃんと思いを伝えました♥」
「うん、良かった」 


「ねえ、お兄ちゃん、嫌だったらあきらめます。わたしじゃダメですか?」
 真剣な瞳の少女に見つめられる。
 こんなにも好きになってくれる子なんて、僕の人生で最初で最後じゃないだろうか。
 子どもとか、種族とかそんなの関係ない。
 ここで拒んだら、きっとエリーちゃんは悲しむ、笑顔を守るっていった誓い。
 それに比べて童貞を守るなんて、全然釣り合いが取れないじゃないか。

 さっき、色々と話をしてわかった。
 僕達にとってはすべて“そんなこと”で片付いてしまうことばかりだった。


「僕もエリーちゃんのことすごく好きになった。もう正直に言うよ!」
「お兄ちゃん! 嬉しいです。その答え待っていました。わたしも好きです♥!!」
 二人で抱き合う。
 それからやり直すように、キスをした。僕は緊張しててうまくできないし、でもそれはエリーちゃんも同じようだった。

 さっきは無理矢理キスしてしまったことをまた謝ってくれた。

「いや、あの、びっくりしたけど、嬉しかったよ。だってエリーちゃんにキスされて嬉しくないわけ…ないし」
「もう、お兄ちゃんかわいい。わたしも初めてだけど、一緒にしましょう。私たち変態さん同士♥」
「そうだね。妄想を現実にしちゃっていいよ」
「いいんですか? わたし、お兄ちゃんのこと離しませんよ?」
「むしろご褒美です」
「ふふ♥ 言いましたね?」


 二人で服を脱がしあう。
 時々笑いながら、不器用にお互いの服を脱がせて生まれたままの姿になる。

 再び押し倒される僕。
 さっきみたいに無理矢理ではなくて、本当に優しい感じ。

「ちゅ、お兄ちゃん…すきです♥ 大丈夫ですか? わたしの体、重くないですか?」
「重くないよ、もうちょっと成長したら支えきれないかもだけど、エリーちゃん小さいし、かわいいし…」
「無理はいけません。横になりましょう。こうしてぎゅって抱き合って♥」
 エリーちゃんが僕から降りて、横になったと思ったら上半身と下半身でがっしりと抱き締められた。
「うおっ、じゃ、じゃあ、僕も」
 たどたどしい感じでエリーちゃんの体に手をまわす。
 震えているけど、なんとか抱き締めることができた。
「お兄ちゃん、ちゅ♥……」
「ん……エリーちゃん…」
 またキスを繰り返す。
 というかやっぱりエリーちゃんの方が積極的だ。練習したとかいっていたけど。
「えへへ、好きです♥……もっと、キス♥……ん……ちゅ♥…」
「んんっ!!!」
 舌が入ってきて、歯の一本一本を舐められている。
「ちゅぅぅぅ♥ ん…ちゅ……ちゅ♥」
 舌を吸われて。必死に僕も彼女に合わせようとするけれど難しい。

「好きっ♥…ん!!」
「エリーちゃん、激しい……んんっ!!」
 と言ったら顔をぎゅって抱かれて、胸に押し付けられる。
 口に当たる柔らかい感触、一部がぷくっと膨れていて、まさか。
「お兄ちゃん、わたしのおっぱい見てましたよね? そ、そんなに大きくはないですが、吸ってもいいですよ?」
 更にぎゅっと抱かれて、乳首が口に当たる。
「あっ♥ お兄ちゃんに擦り付けているだけでも、んっ、気持ちいい、んっ♥!!」
 僕はそっと乳首を口に含んだ。あったかくて柔らかくて、もちろん何もでないけど、気がつけば夢中で吸っていた。
「んっんっ」
「どうですか、あ、お兄ちゃんの好きな……幼い子の、んっ、おっぱいですよ♥」
「さ、さいこう……ずっと吸ってたい……ん」
 びくびくとエリーちゃんが震える。僕を抱き締める力も更に強くなって、エリーちゃんの息が荒くなったのがわかった。
「も、もう、お兄ちゃんが吸うから……えへ、少しいってしまいました♥♥」
 真っ赤になる僕たち、エリーちゃんは白いからよけいに目立つ。
「お兄ちゃんだって真っ赤ですよ。わたしもですけど……んっ♥」
 またキスされる。
 というか、エリーちゃんにリードされたまま、それでも僕がするよりはエリーちゃんに負担をかけない気がするし、やっぱり体の作りが違うのでこればかりは仕方ない。
「なんか、ごめん。エリーちゃんばかりに気持ちよくしてもらってるみたいで」
「も、もう♥ さっき胸でわたしをいかせたお兄ちゃんが、それをいいますか?」
 そっか、そういえば。
 目の前に乳首がきたってことは、えっと。
「んっ」
「ああ、そうです。吸ってください……ふふ、お兄ちゃんのお口でエリーのちっちゃいおっぱいを育ててください♥♥」
 夢中でまた吸ってしまった。耳元でエリーちゃんに囁かれるし。
「ぺろっ♥」
「ん、いひっ!」
 思わず変な声が出てしまった。エリーちゃんの舌が耳に入ってくる。というかぱくっと耳を食べられてはむはむされている。
「わたしはお兄ちゃんのお耳を食べちゃいます。ふふ、やわらかくて美味しいです♥♥」
「あっ、あ、しゃべったら、ああっ!」
 耳がこんなに感じるなんて、僕も負けないで乳首を吸った。舌で押したり、ちょっと甘噛みしたり。

「そ、それっ♥ いいですっ♥ お兄ちゃん♥♥」
「え、エリーちゃんも、みみ、そんなに舐めらたら」

 二人して抱き合って震える。
 射精は無くても、目の前が真っ白になる感覚。

「おにいちゃん♥……すき…すきぃ♥♥」
「ぼ、ぼくもエリーちゃんのこと、好きだ…」


「あ、あのそろそろ、お兄ちゃんとひとつになりたいです♥♥」
 エリーちゃんの息が荒い、それに顔も瞳もトロンとしてて、それでもかわいくて綺麗で……。こんな美少女とこれから……。
「ぼ、僕も、でも、今さらだけど、緊張する」
「わたしもです。あこがれのお兄ちゃんと、その、妄想ではしちゃいましたけど♥」
「え、そうなの」
 彼女の妄想癖は聞いていたけど、その中で僕はどうなっていたんだろう。
「あ、あの」
 エリーちゃんが体制を変える。う、うわ、どうしよう。そんなに足を広げて下半身は大丈夫なのだろうか。
「大丈夫、無理はしないで、なさけないけど、エリーちゃんの負担にならないようにしたい」

 エリーちゃんの小さな手が僕のペニスに触れる。すでに痛いくらいにそこは大きくなっていた。
「お兄ちゃんのおっきくなってます♥」
「そ、それはエリーちゃんにさっき、キスされたし、それに……」
「もう、仕方ないお兄ちゃんは、まず、わたしのここ舐めて下さいっ♥」
 69の体制というだろうか、エリーちゃんの下半身が僕の顔におおいかぶさる。足で上手にバランスをとってくれていて、目の前に綺麗なピンク色が見えた。
 僕はためらいなく、舌をくっつける
「あ♥!! お兄ちゃん、いいです。わたしも、はむっ♥」

 ペニスが暖かいものに包まれる感触。
 僕も必死にエリーちゃんのそこに舌を伸ばして舐めた。よくわからないけど、エリーちゃんのそこからは甘い香りと共にぬるっとした液体が流れてくる。
 それに、ペニスには絶えず絡み付くように舌がはい回る。

 そして、またエリーちゃんが動いた。僕の前で横になり、足を広げる。

「お兄ちゃん♥……来てください♥♥」
「う、うん、痛かったら言って」
 僕はペニスをつかんでエリーちゃんのそこにあてる。
 えっと。
 だめだ、緊張してて。どうすればいいかわからない。

「あ、ご、ゴムつけないと」
「もう、焦らさないでください。それに魔物娘は妊娠し辛いから大丈夫です♥」
 ペニスにエリーちゃんの手が触れる。

「この穴です♥」
「で、でも、万が一ってこと……」
「もう早く、お願いします。お兄ちゃんから来てくれないなら」
 え、ちょ、そんなペニスがエリーちゃんの中に入って。
「あ、ああっ♥ お兄ちゃんのが入って♥♥」
「え、エリーちゃん…ちょ…」

 やがて何かにぶつかる感触、これが

「はい、処女膜です。来てください♥」
「う、うん、いくよ」
 僕は慎重に腰を進める、エリーちゃんが抱き着いてくる。

「……きて♥」
 耳元で囁くように言われる。
 ぷつりと破れる感触のあと、僕のペニスは完全に彼女の中へと入った。

「んぅぅぅ♥!」
「だ、大丈夫!?」
 うわ、血が出てる。それにすごく狭い。
 エリーちゃんはそれでも笑顔でいた。
「だいじょぶ…です。えへへ、思ってたより全然痛くないです♥」
「良かった。じゃあ、抜くね」
「え?」
 がしっとより強く全身を抱きしめられる。
「何言ってるんですか? これからですよ。ちゃんとお兄ちゃんの精液をわたしの中に注いでくれないと♥」
「え、そうなの? ごめん、入れたらそれで終わりかと思って」
「お兄ちゃん、本当に何も知らないんですね。かわいいですっ♥!」
 エリーちゃんの腰が動き出す。抜こうと思っていたペニスが再び中に入っていき、ものすごい快感が体を駆け巡る。
「うわ、ちょっと、まって!! すごい」
「お兄ちゃんすきぃ♥ ん、ちゅ♥…」
「だめ、出る。もうでちゃうから!!」
「はい、ください! 絶対離しません♥ お兄ちゃんの♥♥」
「く、でる!!」
 出してしまった。こんなあっさり、しかも口を塞がれてて、ああ、エリーちゃんの中が動いて、まだ止まらない。
「ん、ちゅぷ♥…ん、おにーちゃぁん……ちゅ……すき♥…もっとぉ♥♥…」
「え、ん…ちょ…まって…」
 それからはエリーちゃんのなすがままだった。何度も腰を打ち付けられて射精が止まらない。
 僕の体はどうしてしまったのだろう。さっき寝たあとからなんか元気になったけど。

「あの、もうひとつ謝ります。お兄ちゃんには治癒魔法をかけて…んっ♥ しまいました。だから、もっと出せるはずっ、です♥」
「え、ちょ、ちょっと、そんな!」
「えへへ♥ ごめんなさい。腰止まらないんです♥♥」
 清楚だと思っていたエリーちゃん、淫らに腰をふって僕に射精を促す。まさかこんな展開になるなんて思わなかった。
 結局、僕は何度も何度も彼女の中に出してしまった。


「はぁはぁ……えりー」
「ちゅ…ちゅ♥……えへ、だいすきぃ♥…おにいちゃん♥…ちゅ♥♥…」
 ペニスを解放された後もベッドの上で絡みあった。
 小さなエリーちゃんにずっと気持ちよくしてもらった。

「ごめん。なんか全部エリーちゃんにしてもらった」
「いいえ、とても気持ち良かったです。お兄ちゃんの熱いのでいっぱいですよ♥♥」
 エリーちゃんが愛しそうにお腹を撫でている。


「あの、童貞卒業おめでとうございます♥」
「はい、あのふつつかものですが」
「え?」
「あ」
 大声で笑う。

「もう、お兄ちゃんたら、どこまで面白いんですか♥」
「いや、なんとなく……」
 今度は僕からエリーちゃんに抱きついた。二人で抱き合って、キスしたり、また、何度も一つになった。
 エリーちゃんも僕も本当にひとつになったように、解け合うぐらいにそれは続いた。








 そして、あちこち遊びに行って、最後はもちろんホテルに行く。
 というか、僕はデートプランなんて、考えられなかったので、ほとんどエリーちゃんが決めてくれる。
 なんとなくだけど、将来はエリーちゃんの尻に敷かれそう……。


「今日もわたしの妄想のプレイでいいですか?」
 上目使いで見つめられると逆らえない。お嬢様で気品に満ち溢れているのに……。
 ベッドではほとんどエリーちゃんのなすがまま、彼女の妄想は想像よりすごかった。
 

「あの、今日はこれを使いますね♥」
 もじもじしながら、手には鞭がある。
「え、なにそれこわい」
 エリーちゃんは笑顔。
 パシンパシンという音が……、よく見るとあれって乗馬用のアレでは……。
「大丈夫ですよ……ふふ、怯えないでください。これは魔界銀で作られているので痛くないです♥」
 エリーちゃんの無邪気な顔が怖い。そして、ベッドに横になる。

「実はダークエルフの方が家に来まして……、色々教えて貰ったんです♥」
「ちょ、ちょっと、ほんとにやるの?」
 音が怖いし、それにエリーちゃんの格好が白いドレスなんだけど、よーくみると、白いロングのテカテカ手袋、上に羽織っていたドレスを脱ぐと、ちょ、えええ、胸が丸見え。
「お兄様、どうですか、本格的ではないですが、えすえむの服とのことです。ほら、おっぱいもちょっと膨らんできたんですよ♥……くすっ♥」
「か、かわいいけど、その胸も……」

 ばちん!

「あひっ」
「もう、お兄様の変態、ロリコンっ、ちっちゃいおっぱいを見ておちんちんおっきくしちゃって♥……ふふふ♥」
 鞭で叩かれたと思ったけど、本当に痛くない。というよりも気持ちいい。

「えっと、お兄様もせっかくなので、わたしのこと叩いてみませんか?」
 息が荒い、というかエリーちゃんも興奮してる。尻尾とあの蹄の動きがなによりの証拠だ。
 すっかり彼女の癖もわかってきた。 

「え、えっと、えい」

 パシン

「ああああっ、もっと、もっと叩いてぇぇ、おにいさまぁ♥♥!!!」

 パシン!!

「え、エリーちゃんの、へ、へんたい!」
「そうです。わたしはお兄様に叩かれて♥、おまんこびしょびしょの変態ですぅぅぅ♥♥!!!」
 うわっ、女の子がしちゃいけない顔してる。
 僕は鞭を置いた。

「ご、ごめん、ちょっと僕には無理だ」
「もう、お兄様、痛くないのですから、思いっきり、こうやって! たたいても!! いいのにぃ!!!」

 ばちんばちん!!!


「ちょ、え、あひぃぃぃぃぃ!!!!」
「えへへ、お兄様の変態さん、やっぱり責めるより責められる方が好きなんですね♥ しかも、わたしみたいなちっちゃな女の子に♥♥!!」

「そ、そうです! ぼ、僕はエリーちゃんみたいな少女に虐められたい変態ですぅ。ああああああ!!!」
「お、お兄様、大丈夫ですか!!」
 射精してしまった。
 というかエリーちゃんも興奮して……うわ……股のところが……

「う、わたし達、変態すぎるかも…」
「ちょっとこれは」

 と、後悔しつつも、ノリノリだった気がする。鞭は封印しよう。
 その後は、普通にセックスした。




別の日は

「今日は騎乗位でいたしましょう♥」
「え、エリーちゃんが僕の上に乗っかるの?」
 色んな体位を試したけど、唯一やってなかった。というか、僕は良かったんだけど、エリーちゃんが、お兄様をつぶしちゃうから、と言って避けてきた体位。

「えっと、練習しました♥」
 まず、僕はベッドに仰向けになる。
 エリーちゃんがベッドに乗ってきて、上を見ると鉄棒の棒みたいのがあった。
「ここで上半身を支えるんです。そして、んっ、あっ、お兄様のもうおっきくなってて素敵です♥」
 エリーちゃんの大胆な姿を見て、すでにそこは勃起していた。
 しかも、今日のエリーちゃんは綺麗なフリルいっぱいの白いドレスを着たまま。下半身もリボンや可愛い飾りを付けている。
 白いサテンのようなロング手袋が、更にお嬢様という雰囲気を感じさせる。長い金色の髪はツインテール。それは、以前一緒に見たアニメのお姫様の格好だった。
「その、やっぱりかわいい、似合ってるよ」
「もう、何回も誉めてくれて、顔が真っ赤になって、恥ずかしいけど…でもでも…お兄様に言われるなら…うれしい……です♥」
 
 エリーちゃんはそんな話をしながらも準備をしていく。
 足も器用に使って、上半身を例の鉄棒で上手に支えてる。
 そして、エリーちゃんが僕の腰の上に跨がって。
「だ、大丈夫?」
「はい、思ったより大丈夫みたいです。重かったら言ってください」
 エリーちゃんの下半身がゆっくりとペニスに。
「あ、よく見たらお兄ちゃんのおちんちんがどこにあるか見えません」
 僕はエリーちゃんの腰を掴んで、それから尻尾をよけてあげる。
「こ、これでどうかな……そうそう、そのまま下に…っ」
「なんか、共同作業みたいですね。えっと、じゃあ、このまま……あっ♥」
 僕からはエリーちゃんの中へ入っていくのが見えた。
 うわ、これやっぱりすごい体勢。
「え、エリーちゃんほんとに大丈夫?」
「はい、お兄ちゃんも重くないですか……あ、入ってきます♥」
「う、うん、重くないし……うわ、すごいせまい」
「なんか、はじめてのえっちみたいですね。んっ、入りました♥♥!」
 エリーちゃんの顔が遠い、でも、下半身の部分で密着しているから、……不思議な感じだ。
 というかものすごい気持ちいい。

「えと、動きますねっ♥」
 恐る恐るという感じで、エリーちゃんが腰と足で器用に動き出す。
 僕もエリーちゃんの腰になんとか手を伸ばして支えてあげる。

「気持ちよくて、それにエリーちゃんとすごい密着してて…」
「わたしもです。もちろん上半身で抱き合うのもいいですけどっ、んっ、これ♥……あの、もっと動いてもいいですかぁ♥」
「うん、大丈夫」
 じゃあ、と言った瞬間。

「じゃあ、本気ピストンしちゃいますっ♥!! んっ♥……んしょ…ほらぁ、こうやって、もう逃げられませんよ♥♥……んっ、ほらっ♥! ほらぁっ♥♥!!」
 僕の支えていた手は関係なく。ものすごい勢いをつけて腰をたたきつけてくる。
「え、えり……ちゃ…すとっぷ…すご……これ!!」
 え、そんなに動けるの!!
 うわ、前足まで動いて。
「おにいちゃんっ!! どう、これぇ♥ えいっ♥!! もっともっと叩きつけちゃいますよ♥♥!!」
 部屋に響く肉と肉のぶつかる音、それに繋がったところから漏れるいやらしい音。エリーちゃんの口から洩れる嬌声と僕からの喘ぎ声。
 
 とっくに射精はしていた。
 とまらないエリーちゃん。

「あれ、お兄ちゃん、大丈夫ですか」
「う、うん、すごすぎて、ちょっと、あっ、またでるよっ!!」
「はい、どうぞっ。えと、まだまだ犯していいですか♥?」
「う、うん」
 エリーちゃんの腰がまた容赦なく動き出す。それに犯すって。え!!
「う、嬉しいです。これぇ、すごいですっ♥! えへぇ♥ お兄ちゃんも何回もだしちゃって、いいんですよっ、ちっちゃな子の騎乗位でっ♥!!」
「うわっ!! ま、また、搾られて、それにエリーちゃんのあったかくて……んひぃ!!」
「もっと押さえつけちゃいます♥……上から見下ろすお兄ちゃん……わたしに乗っかられて……そんなに嬉しいのですねっ♥♥ 本当はお兄ちゃんが騎乗するかもっ…な……んっ! 逆に乗られてるんですよっ♥!! んっ!! あっ、その表情いいです♥♥!」
「え、エリーちゃんに乗っかられて……い!!…きっ、きもちいい……よ!!」
「もう、トロンとしてますね♥……わたしみたいな小さな女の子に乗っかられてぇ♥ しかもっ、ユニコーンの下半身に抱かれて、動けなくされて、何度も無理やり射精させられちゃってるんですよ♥♥!」
 言葉で言われると更にペニスが固くなるのを感じる。エリーちゃんの容赦ない動き、……腰が…持ち上がる! 膣圧で!!
「あ、あひぃ! しまるぅ! 腰、腰がひっぱられてぇ!」
「えいっ♥!」
「で、でる。またっ!!!」
「えへぇ、止まりませんね♥ わたしも止まりませんけどっ♥!! そういえば今日は、わたしがお姫様でした。ふふ、真っ白なお姫様に乗られてる王子様……ふふ、興奮しますっ♥♥」
 しばらく一方的なプレイが続いた……。


「ふぅ♥……ふぅ…これぇ♥ すごいですぅ。またやりましょうねっ♥!」
「う、うん、もう最後の方、何回出したかわからない」
「わたしも何回もいっちゃいました♥ お兄ちゃん、今度はこっちで抱きしめてあげますっ♥ 来てくださいっ♥♥!!」
 横になったエリーちゃんを抱きしめる僕。今日の香水は柑橘系かな……首元に顔を近づける。
「わたし、汗かいてるから、んっ、そんなにくんくんしないでください♥」
 もぞもぞと動くけど、そんなに嫌ではないみたいだ。肺にいっぱいエリーちゃんの香りを吸い込む。
「も、もうお兄ちゃんの匂いフェチ……」
「エリーちゃんのどスケベ……」

 また笑い出す僕達、エリーちゃんも僕を抱きしめる。ちっちゃな手で包み込まれる。僕も負けないでぎゅっとする。


「あの、せっかくなのでこのスベスベ手袋で、いいですか? ここに座って下さい♥」
 ベッドに腰掛けると、エリーちゃんが足の間にしゃがみ込む。

「えっと、どうするの?」
「もう、この体制だったら、これです。ぎゅっ♥!」
「うわっ」
 上目遣いでもどきっとしたけど、手袋を履いたままの手でツンツンされる。
「もう、おっきくなりましたね♥」
「それ、すごいね」
「このドレスも今日はアラクネ製のなんです。だから、その、いっぱい精子をかけても大丈夫ですよ♥」
 にこにこしながらペニスを両手で包み込むと上下に動き出す。
「しこしこ〜、あ、姫様って言ってください♥」
「え、姫様っ?」
「も、もう兄様ったら、妹の姫にこんなことさせるなんて♥」
 ぷくっと頬を膨らませているけど、手の動きが早くなってくる。というか兄様? そういう設定なのだろうか。
 エリーちゃんを見つめるとコクリと頷く。なるほど。
「そ、その、妹とはいえ、姫様の手を見ていたら我慢ができなく」
「お仕置きです♥ 兄様♥ こんな小さな妹のしかも姫にこんなことをさせるなんてっ♥!!」
 うわ、のりのりだ。
 でも、このアラクネ製の手袋のすべすべがたまらない。それにエリーちゃんは本当にお姫様みたいにかわいいし。
「姫様っ、もっと、もっとお願いします」
「兄様のへんたいっ! 兄妹でこんなことだめですのに♥ もう、なんでこんなにおちんちんおっきくしてるんですか♥♥!」
「姫様がかわいいしっ! あっ! ちょっと、まじで……で」
「もうでちゃうんですか? 兄様っ! 妹で姫のわたしの手でされて、でちゃうんですかっ♥?」
 エリーちゃんはそういうけど、すごい笑顔だ。僕はきっとすごく情けない顔をしているんだろう。
 ほ、ほんとに限界っ。

 ぴたっ
 え、まさかの寸止め。

「兄様、お願いしてください♥ 僕は姫様の兄なのに、よごしてはいけないのに、手でされて出しちゃう変態です。はい、どうぞ♪」
 手でペニスを弄ばれながら、耳元で囁くエリーちゃん。
 にこにことほほ笑むものの、エリーちゃんの背中に悪魔の羽が見えた気がする。恥ずかしいけど。
「ぼ、僕は、姫様の兄なのに、よごしてはいけないのに、て、手でぇ!! 姫様っ、まだ言ってないのに」
「えへ、わたしの方が我慢できませんでした♥ はいっ、どうぞ、このまま、出してください♥♥」
「あ、でるよっ。でちゃう!!」

「きゃっ、兄様の♥……白くてどろどろで…あっついお精子が♥…エリーのドレスに……すごい熱いです。えへっ、いっぱい出ましたね♥」
 手袋もドレスも元々白かったけど、更に、ていうか顔にも掛かってしまった。
「ご、ごめん。顔にも」
「とってもいいです。あはぁ♥…お兄様のおちんぽミルクぅ♥♥……」
 エリーちゃんがうっとりして、手袋に付いた精液を舐めとっていく……え、えろい。
「ふふ、興奮しましたか?」
「うん」

「えっと、それじゃあ、ちょっとドレスの胸の部分を……んしょ♥」
 え、胸が……丸見え。
「ふふ、どうです。あれからもちょっとだけ大きくなりました♥ これで……えいっ♥ むむぅ、お兄様のおちんちんはやっぱり挟めないです…」
 え、エリーちゃん大胆すぎ、ち、小さいとは言え、あったかくて、それに乳首もぴんってたってて、さっきの精液も顔に付いてるし。
「お兄様、もうおちんぽ、おっきくなりましたよ? やっぱり小さな胸でも興奮するんですね♥ んしょんしょ♥」
 エリーちゃんの胸でペニスがこすられる。それに乳首が当たって、カリの部分に……うわ…これ…。
「わたしも気持ちいいです♥ んっ♥ もっとこすりつけちゃいますね。えい、えい! もうお兄様の顔、面白いですよ♥」
「え、えっちすぎ……これも妄想で」
「はい、どうやったらお兄様を気持ちよくできるか……考えて♥♥ も、もうっ、何言わせるんですか!」
「うわっ、こすれて、え、手で先を擦ったら」
「ふふ、亀さんとカリの部分をこうやって、こしょこしょ〜♥ あと胸をぎゅって押し付けちゃいますよ♥」
 スベスベの肌にスベスベの手袋、しかも敏感な部分ばかり。
「え、エリーちゃん、ま、またっ」
「どうぞ、ちっちゃなお胸に出してくださいっ♥」
「でるっ」

「あっ、すごい♥……もっとこすっちゃいます♥」
「え、まだ出てるから」
「知ってますよ。えっと男の方も潮吹きってあるんですよね? わたしは前にお兄ちゃんの舌でされましたので、そのお返しですっ♥」
 て、手袋でさきっぽの敏感な所を擦られて更に乳首がカリに。
「ほ、ほんとにでちゃう!!」
「ほら、お兄様っ♥!! 我慢はだめです。エリーのちっちゃな手と胸に挟まれて、いきなさい♥♥!!」
「あ、あああああ、と、とまんない!!!」

「きゃっ、すごいです。うふ♥ もっと擦っちゃいますよっ♥」
「こ、壊れるっ、ゆるして、と、とめて!」
「こしょこしょこしょ〜♥」
 無邪気に微笑みながら、止まらない手。射精ではなくて違うものが……

「たくさん出ましたね♥♥」
「あひっ、も、もう、むり…びんかんになってる……から」
「許してあげます♥ もうお兄ちゃんびくんびくんして、すごかったです♥……ん…ちゅ♥……すき♥……」
「えりぃ……ん…」
「口開けて♥…くだ…さい…ん♥……」
「……ん……」
 


「あ、また、お兄ちゃんのおっきくなりました……えい♥」
 前足でペニスを擦られる。というかさっきもだけど、エリーちゃんは器用だ。 
「そ、その蹄に付いてるのって、魔界銀?」
「ええ、そうです。あ、そうだ♥ これで足コキ? えーと前足だから手コキでしょうか??」
「ちょ…、話しながら激しい! ほ、ほんとにでちゃうから」
 更に足の間に挟まれて、でも、目の前にはにっこりとした。お姫様なエリーちゃん。
「だって、こうやって見つめながらだと、お兄ちゃんの弱点が発見しやすいですし♥……あ、ここですねっ♥」
「ひ、蹄っ、止めて。ほ、ほんとにまた出るから」
「じっと見つめて、……ん…ちゅ♥……イッてください。…ん…ちゅ……ちゅぷ♥……どうぞっ♥」
「い、いく、でるっ!!」
「うふふ♥ はい、ぴゅっぴゅー♥ どぴゅどぴゅ〜♥♥ もうお兄ちゃん、わたしの蹄でもいっちゃうんですね。ぎゅーーー、かわいいです♥」
 キスされて、また顔を抱きしめられる。
「エリーちゃんの方がかわいいよ。今日はお姫様だし、何回もかわいいって褒める。褒めまくるっ!」
「えへ、嬉しいです♥」
 ぼんっと顔が赤くなるのは変わらない。


 それからも、たっぷりキスをして、また何回も手と胸で搾り取られた。エリーちゃんの妄想は日に日にハードになっていく。
「次はどうしましょう♥」
「も、もうちょっと普通にお願いします」
「だって気持ち良かったですよね?」
「う」
「気持ち良かったですよね??」
「はい」
「ふふ、だいすきです♥……ちゅ♥♥……」

 抱き合う二人。

「エリーちゃん」
「お兄様……いえ、お兄ちゃん♥」



 そして、どちらからともなく唇を重ねる。




 これからも、このお嬢様と男の物語は続いていく。
 ……男は笑顔で少女も負けないくらいの笑顔。
 年齢も種族も、色々なものを乗り越えて結ばれた二人。
 



 その後

 それから僕たちは、本格的にデートをするようになった。

 もちろん、就職活動も再開した。
 エリーちゃんの為でもあるけれど自分の為でもある。少しずつではあるけど、社会復帰を目指している。



「おにーちゃんっ、こっちー♥」
「エリーちゃん、待った?」

 そして、もう何回目かのデート。

「もう、約束の時間より1時間以上早いですよ♥」
「あはは、毎回だんだん時間が早くなってくるね」
「ですねっ。えっと、今日も色んな所に遊びにいきましょう♥」
 

 手を繋ぐ、もう片方はあの日傘だ。


 まだ、暑い日が続いている。


























おまけ、いつもの!


「この間は、お兄様に後ろからバックでおちんちんで突かれて♥ ……えと、あれすごく良かったです♥」
 エリーちゃんを壁に押し付けてのセックス、確かにあれは興奮した。後ろからなんとか手を伸ばして胸を揉んだし、ものすごい体制だったけど。

 何度もエリーちゃんの中がしまって、何度も射精した。
「うん、僕もあれは良かった。でも、エリーちゃんの顔が見れないのが残念だったかな」
「それがいいんですよ。わたしも後ろのお兄様に何されるか、どきどきでしたし、気持ち良かったです♥♥!」

 
 ごそごそとエリーちゃんが鞄を漁る。ちなみにあそこから色んなエッチなモノが出てくる。
 え……

「あの、わたしも気持ち良かったので、お兄様に同じ気持ちを味わってほしくて♥……」
 ちょ、うそだよね。
 エリーちゃんがなんか手に持って、僕ににこにこしながら、差し出してくる。
「お兄様が付けてください♥」
 上目使いで無邪気に微笑んでいるけど。
 どうみてもこれは男性器の形をしている。エリーちゃんの下半身に、えっと、こうして付けて。
「えへへ、これぇ、また魔界銀という素材でつくられてますので、痛くないですよ♥」

 そして、この間とは逆。
 つまり僕が壁に手をついてお尻をエリーちゃんに向けている。
 ま、まさか自分が、しかも、アレを着けたエリーちゃんの興奮する息づかいが耳元に。
「安心してください。ちゃんとお兄様のお尻をほぐしてあげます♥ はぁはぁ♥……ん……ちゅ♥…れろぉ♥」
 強引にお尻を掴まれたと思ったら、エリーちゃんの小さい舌が、入って、お尻の穴に……。
 だから、さっき一緒にお風呂に入ったとき、ここを念入りに洗われたんだ。というか指入れられたしぃっ!!
「き、きたないから、いひっ!」
 舌が尻穴に入ってきた。
 エリーちゃんの舌が、延びて、うわ、どこまで入って、ううう、やばい。
 僕の息づかいと、エリーちゃんの舐める音、それだけが響く部屋。
「ん……ちゅ♥……ん…、ふふ、どうですか、すっかりほぐれましたよ♥……」
 振り返ってみると、あのエリーちゃんが、普段とは比べ物にならないくらいに顔を赤くして、ものすごい興奮してる。
 蹄が床をこすりつけてて、今にも走り出してしまいそう。
「あ、この部屋は横に鏡があるんでした♥ というか用意しました。前回の反省点を生かしましたよ♥」
 え、えええええ、いつの間に、うわ、俺の顔はもっとひどい。エリーちゃんの体が下半身が僕の上に乗ってくる。
「やっぱり、お兄様には負担をかけたくないので……ベッドにうつ伏せで寝てください」
 完全に尻穴をほぐされて、力が抜けていた僕は、エリーちゃんに手を引かれてベッドへと……。
「こうして枕をお兄様のお腹の間に入れて……は、はやく入れたい♥…」
 エリーちゃんの息が荒い。目が完全にぐるぐるしてる。
「や、やさしく」
「もちろんです。気持ちよくならないと意味ないですから……入れますね♥」
 横を見ると、エリーちゃんと鏡の中で目があった。
 淫らに微笑んで、僕に覆い被さって、足でうまくバランスをとっている。
「だ、大丈夫?」
「問題ないです。そ、それよりも早く、お兄様に……お尻の中に入れたくて♥♥」
 耳元に感じる吐息、それに横を見るとものすごい格好になっている僕たち、色んなプレイをしてきたけど、これはちょっと、エリーちゃんの負担が心配だけど、僕もまさか後ろの穴を奪われるなんて思ってなかったし……。

「震えちゃって……大丈夫です。わたしも気持ち良かったですから、お兄様もきっと♥……いきますよ?」
 エリーちゃんの下半身に取り付けられたペニスが……ぼ、僕の…
「う、うん、ゆっくり」
「お兄様…女の子みたいです。とってもかわいい♥」
「え、エリーちゃんもかわいいよ。で、でも、足とか辛かったら」
「もう、わたしの心配より……ふふ、お兄様……の、お尻の処女、奪っちゃいますよ♥…。えっと、どうですか? 自分より小さい女の子に♥ しかもユニコーンに後ろから……くすくす…うばっちゃいます♥♥!」
 エリーちゃんの顔が……尻尾がぶんぶん揺れて、しかも、普段は清楚な…お嬢様のエリーちゃんに乗っかられてこれから処女を奪われる……。
「震えちゃって、大丈夫……やさしく、奪いますから、妄想の中ではお兄様は、気持ちよさそうでした♥ ほらぁ……先、入りますよ♥…んっ♥」
 耳をぱくっと食べられて、囁かれる。エリーちゃんのドSスイッチが入った。こうなったエリーちゃんは止まらないって、散々教えられてしまってる。
「え、おお、は、はいる……エリーちゃんのぉぉ、おほぉっ!」
「お兄様ぁ♥……ほら、まだですよぉ……んんんっ♥♥!!!!」
 おぉ、ふ、ふとい、……それに体重をかけられて、動けない……。あの清楚なエリーちゃんにぃぃぃぃ!!!! 

「えへ、お兄様のぉ……処女、いただきましたぁ♥……うごきますよぉ♥……ほらぁっ、本気ピストンしちゃいますっ♥♥!!!」
 エリーちゃんの下半身が背中に乗る。でも、重くない。それより、お、お尻が!!
「え、ちょ、待って、あひぃ、だめ、エリーちゃんもっとゆっくり」
「と、止まりませんっ♥!……ほらぁ♥…少女に後ろからぶっといおちんちん突っ込まれて♥……あははっ、どうですか、無理やりっんっ♥!! お兄様がこの間、わたしを犯したみたいに、えいっ、たくさん動いちゃいますよ♥!!!! えへへっ♥♥!!!」
 ゆっくりかと思ったら、んひぃぃぃ!! 痛くないけどぉ、でも、エリーちゃんの腰、それに、頭を掴まれて強引に鏡の方に向けられる。

「ほらぁ、見てください♥ お兄様♪ ちっちゃい女の子に乗っかられて、ユニコーンの下半身で動けなくされて♥、お尻の穴にっ、お兄様の顔、声も女の子みたいでっ♥! そんなかわいい顔されたらもっと、もっと動いちゃいますっ♥! 犯してあげますっ♥!!!」

 は、はげしい、しかも、二人が繋がっている部分から、いつの間にかいやらしい音がぐちゃぐちゃなってる。お腹の中が、鏡の中のエリーちゃんも感じているのか、顔や肌が上気して真っ赤に……それに腰の動きが……あひっ、もうまともに考えられないっ!!

「お兄様っ♥!! お兄様っ♥!! も、もう出ます。出しちゃいます♥ これ射精も出来るんですっ♥!!! ごめんなさい、もうで、でるぅぅぅ♥♥!!!」

 え、え、んひぃぃぃ!!!
「え。えりーちゃ……や、やめて」
「お兄様ぁ、かわいい♥……だめです。お兄様に……エリーのぉ…エリーの注ぎます♥ いっぱい出しますぅっ♥!! んっ、お兄様のっ、お尻の、……いいえ、お尻おまんこに射精っ♥! 射精しますっ♥♥!!!」

 がっしり乗っかられて……、はいってはいってくるぅぅ。あたたかい、エリーちゃんのが……どくどくいってる…

「ああああ!!!! お兄様っ、ほらぁ、もっと、だしてあげますっ♥!!! 少女に後ろからごくぶとふたなりおちんぽ突っ込まれて、んんんんっ♥!!! お兄様は、エリー専用の…おまんこ♥…んっ! えいっ、またぁ! でちゃうエリーの精子っ、お兄様に種付けぇぇ♥♥!!!」

「え、エリーさまぁ……」
「お兄様の蕩けきったお顔♥……、素敵です。これでっ…あっ、まだ、でます♥。エリーのごくぶとふたなりおちんぽから……射精ぃぃ♥ ふたなりミルクぅぅ♥……お兄様を妊娠させちゃったぁ♥♥……」
 やっと、抜いてくれるエリーちゃん、それでも射精が止まらないのか、ベッドに軽く水たまりが……。
えっ。
「お兄様っ♪ ほら、ちゃんと綺麗に舐めてくださいね♥」
 完全に体の力が抜けた僕の目の前には、エリーちゃんのふたなりペニス。
 僕は、僕は……
「くすっ、そうです。舌を使って、舐めてください♥ まだ奥に残ってますから……いいです。お兄様がエリーのに…ご奉仕してくれてる♥♥」
 下半身でぎゅっと抱きしめられる。見上げるとうっとりとしたエリーちゃんの顔、それでも、やっぱり綺麗で、幼くて、かわいい顔はそのままで、でも、さっき鏡ごしとはいえ、あの蕩けきった顔……。
 また、見たい。
 僕は、夢中でエリーちゃんのふたなりペニスを舐めて、舌を絡ませて……必死にフェラチオをしていく。

「すっかり、お好きになったのですね♥ いいです。ほら、お兄様、美味しいですか? ちっちゃい女の子のおちんぽですよ♥ もっと舌を使って……えへっ、また射精しそうです!! んんっ♥♥」

 どくどくと口の中に出される。
 必死にそれをごくごくと飲んでいく、エリーちゃんから出されたものなら、不思議と飲み込めた。
 頭を撫でられる。
 見上げると、エリーちゃんは蕩けきった顔、僕は夢中でエリーちゃんのソレを舐めた。
「お兄様、すきぃ♥……」
「僕も……」

 どんどんエスカレートする。妄想実現セックス。
 というか、この先どうなるのか。




 違う日は、背徳的幼女セックスをしているけど、これはちょっとやめておこう。

「おにいたん♪」
「エリィちゃん」
「みてみて、きょうはねぇ。これぇ、ピンクのお洋服なの♥」
「(鼻血)………」
「おにいたん!!」


 だいたいこんな感じ。

18/08/25 10:02更新 / ロボット4頭身

■作者メッセージ
童貞を狙うユニコーンちゃん。
しかもロリコーンちゃん!
ずっと書いてみたかった。

※あと、エリーちゃんはその日の気分で「お兄ちゃん」と「お兄様」を使い分けてます。
※基本的にわたしのSSでは、男の名前はありません。

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