読切小説
[TOP]
蛇嫁搾乳パラダイス 〜妊婦じゃなくても!? 乳搾り〜
 魔物たちが人間を殺し喰らっていたのも、今となっては昔の話。
 現魔王の力により、恐ろしい魔物たちは残らずその姿を変え、人間との間に愛を育み子を成すことすら可能な、美しい魔物娘となったのだ。
 その事自体は、一部の狂信者以外にとっては喜ばしいことである。しかし時折、その魔力に影響を受け過ぎたか、「子を成す」ための能力が特に昂進してしまう魔物娘が現れた。
 サージの目の前で、上半身の服を脱ぎ去り、いかにも不満げな表情を作っているメドゥーサ、ティティスもまた、そんな魔物娘の一人だったのだ。
 
 時刻は深夜、場所はベッドの上、その上で愛しあう夫婦が二人裸でいるとなればこれから為される行為は敢えて書くまでもない筈だろう。しかし当の新婚メドゥーサたるティティスは、殊更に唇を尖らせている。強気で意地っ張りなメドゥーサの表情としては、最もよく見られる表情ではあるのだが、彼女にも言いたいことはあるらしかった。

「どうしてくれるのよ。子供も出来てないのに、こんなだらしないおっぱいにされちゃって。あんたが散々揉むからこんなになったのよ、責任取りなさい!」

 そう言うティティスの乳房は、標準的なメドゥーサのそれよりも二回り以上大きく、同類のラミアやエキドナに比肩するほどたわわに実っていた。
 異常はそれだけでない。未産婦であるはずの彼女の乳首からは、白く魅惑的な液体が少しづつ、それでいて止めどなく分泌されていたのだ。魔物と言っても、おかしいことには違いない。

「責任、なあ。お前のおっぱいを何度も揉んだのは事実だが、しかしそれをどうしろと」

 詰め寄られるサージは、しかしそれ程困惑していなかった。
 愛する妻のおっぱいが大きくなって、困る男が果たしてこの世にいるだろうか? 毎晩の楽しい乳揉み遊びが予想外の成果を上げたことについて、彼は寧ろ嬉しく思っていた。
 そもそも、責任だのなんだの言っても、ティティスが本気で怒ってはいないことは、頭の蛇を見れば容易く分かることである。サージとしてはそのことを指摘してやっても良かったのだが、愛妻がなにか自分に要求したいことがあるというなら、それを聞いてやりたいとも思うのだった。

「どうしろとって、あんたそんなことも分からないの? 私が、おっぱいが出て困ってるって言ってるんだから、元凶であるあんたが全部搾り取りなさいよ!」

 顔を真っ赤に染めて、乳首をいやらしく勃起させながらそう宣うティティスを見て、サージはより一層、この意地っ張りな妻への愛情を深めるのだった。


 ご要望に従い、サージはベッドの上で仰向けになったティティスに覆いかぶさる体勢をとった。愛撫を待ちきれない、とばかりに白い母乳を垂れ流し続ける淫乳を眼下に捕らえ、「責任を取る」べく、乳吸いプレイを開始する。

「しかし、母乳を搾るだけなら、わざわざこうして飲まなくともいいんじゃないのか?」
「なっ! あ、あんたは、私のおっぱい飲みたくないって言うの!? 私がせっかく……!」
「わかってるって。冗談だよ」

 ストレートに性交を迫れないティティスが、妙なことを言い出すのは今に始まったことでもない。大体、美人の母乳を思う存分、おっぱいから直接吸えるという状況に在って、細かいことに拘る男などこの世に居よう筈もない。本能の赴くまま、サージは薄桃色の乳首にそっと口をつけた。
 左の乳首を上下の唇で軽く挟んでやると、待ち焦がれたように乳汁が口内に噴出してきた。微かな甘味と、どこか淫靡で扇情的な香りを持つその汁を零さぬよう、喉奥で受け止める端から飲み下していく。
 本来乳児を養うための器官である筈のティティスの乳房は、立派な成人の男に吸われて、妊婦もかくやという勢いで濃厚な母乳を分泌し続けていた。
 おっぱいで子どもを育てる能力に胸の大小は関係ないと皆言うが、それも案外嘘かもしれないな、と断続的な墳乳に震えるその巨乳を見ながら、サージは思った。
 通常のメドゥーサよりも明らかに大きい(と言っても、嫉妬深い妻を娶った彼が、妻以外の乳を見て大きさを比べる機会など決して無いのだが)そのミルクタンクは、まるでホルスタウロスのように大量の蛇乳を出している。ティティスの性感の発露のように上気して、軽く汗ばんだ柔らかい乳肌の感触に、彼はもう病みつきになってしまっていた。
 口では乳首を吸いたてつつ、目線のみを動かして、先程から押し黙ったままのティティスの様子を伺ってみる。果たして、母乳メドゥーサは口を真一文字に結び、搾乳の快楽を必死になって隠そうとしているらしかった。
 セックスの始め、前戯の段階で彼女が変な意地を張って感じていないかのように振舞うのも、またよく有ることである。そこからいろいろと責め立てて、愛妻の心のガードを解いてから、二人で楽しく乱れるのがサージらのいつもの営みだった。
 というわけで、やはりいつもの如くティティスの可愛いらしい見栄を粉砕するべく、サージは手を動かした。左の乳首を唇ではなく歯で優しく挟み、少し引っ張り上げてやると同時にその豊満な乳肉を右手で思い切り掴む。これまでの優しい愛撫から一転して激しい責めに、ツリ目美人が息を飲む。

「ひ、そんな、いきなりっ……!」
「おっぱい搾らなきゃいけないんだろ? 我慢しろよ」

 殊更に冷たく抗議の声を斬って捨て、片手に余る大きさの爆乳を思う存分揉みしだく。
 ただ単に大きいだけでなく、仰向けに寝転がってもほとんど形が崩れず横に垂れることもない程ハリのある、瑞々しい美巨乳は、手で揉んでいるだけでもサージの獣欲を激しく掻き立て、肉棒を屹立させる。
 下半身への血流増加を感じた彼はしかし、胸への責めを緩めはしない。今まで触れたどんなものよりも柔らかく、もちもちとしてきめ細かいティティスのエロ乳を搾乳すべく、より一層激しい刺激を手と口、両方から送り込む。
 暴力的なまでに荒々しく豊乳を揉み味わう右手の、その動きに合わせて柔らかく、自在に形を変形させつつも靭やかに反発し、飽きることのない楽しい揉み心地を与え続けるおっぱい。性感に震え、コリコリとしこりたって歯での甘痛い愛撫に狂い母乳を噴く乳首。それらの反応すべてが、ティティスの限界を伝えていた。

「ほら、もうそろそろ、きついんだろ? イってもいいぞ?」
「はぁ、あ、わ……私、もう!!」

 涙目になって、表情を取り繕う余裕もなくなった彼女を見て、サージは心底満たされる思いがした。可愛い彼女のイき乳をしっかり味わうべく、乳首を確実に咥え直す。乳輪を唇と舌先で舐めながら、壊れてしまったかのように白い液体を垂れ流す勃起乳首を強めに、ガリっと前歯で噛んでやると、口腔一杯に母乳が溢れた。同時に、ようやく陥落したティティスが、絶頂に狂い叫ぶ。

「いやぁぁっ! イく、おっぱいだけでこんな、気持ちいいっ!! 胸だけで、おっぱい吸われただけで、イっちゃううう!!」

 その声に呼応するように、栓の壊れた乳首は間欠泉のように断続的に、真っ白な乳汁をサージの口内粘膜へ撒き散らす。そのあまりの量と勢いに、乳輪ごと咥え込んでいたサージでも、後から後から出てくるおっぱいを飲みきれず、口の端から少しづつ漏らしてしまう。
 母乳に溺れそうになったサージは溜まらず、息継ぎのために一瞬口を離した。ふと見ると、全く触っていなかったはずの、右の乳房からもかなりの量、母乳が出ている。今愛している左の乳房もまだまだ収まる気配は見せないし、ティティスにももっと気持ちよくなって、乱れて欲しい。などということを考えるでもなく、サージは再び左乳首を口に含むと、同時に手付かずだった右のおっぱいを左手で鷲掴みにした。
 持ち主の性的興奮を受けて大増産された乳汁でパンパンに張った乳房が、待ち望んだ刺激に狂悦の飛沫を散らす。左右同時の激しすぎる搾乳責めに、普段のツンツンした様子を完全に失ったティティスが泣き叫ぶ。 

「やぁぁあぁっ!! こんなの、すご、凄過ぎるぅぅぅ!! おっぱいで、おっぱいでイきすぎて、壊れちゃうう!!」

 身も世もなく淫らに乱れる今のティティスこそ、彼女の素顔である。この世で唯一、その素顔を見られる幸福を噛み締めながら、サージは母乳を啜り続けるのだった。



 しばらく後。
 一頻り母乳を搾られ、ようやく人心地ついた様子のティティスだったが、やはり何か訴えたいことがあるらしく。
 大量のおっぱいを飲みに飲んで、ちょっと腹が苦しくなってきているサージに向かって、またしても唇を尖らせるのだった。

「……なんか、ずるい」
「え?」

 急に投げかけられた言葉に、一瞬戸惑うサージ。しかし続く言葉を聞いて、産まれかけた不安や困惑は綺麗さっぱり消え去ってしまった。

「私ばっかりあんなにイって、なんか、ずるい。あんたもわたしで、気持ちよくなりなさい!」
「お前……」

 座っていたサージの脚の間に素早く移動し、ティティスが自身の乳汁でベタベタに汚れた双乳を、勃起しっぱなしの男性器に寄せる。
 すぐに彼女の意図を察したサージは、黙って足を広げた。不要な言葉を交わさず、流れるように性行為を楽しむその姿はまさしく魔物の夫婦である。
 ローション替わりの乳汁に濡れた重そうな双球を、両手で下から抱えるようにしてサージのものに添える。極上の絹のように滑らかな乳肌と、それに絡んで粘り気を増す母乳の生み出す感触は、ただこうして胸を当てられているだけでも射精してしまいそうなほど心地良いものだった。
 勿論、散々イかされてリミッターの外れた淫乱メドゥーサが、それだけで終わるはずもない。左右の乳たぶをぎゅっと真ん中に寄せ、早くも先走りを漏らしている肉茎を乳肉に埋めてしまう。両の乳房を左右交互に動かし、母乳を茎に摺り込むようにパイズリ奉仕をし始めると、抑えようの無い声がサージの口から漏れた。

「くっ」
「さっきはよくも、好き放題してくれたわね。たっぷりお礼してやるんだから、覚悟なさい……!」

 恨むような言葉とは裏腹に、酷く嬉しげにティティスは乳ズリを続行する。片手では掴みきれず、指と指の間から乳脂肪がはみ出るエロ爆乳で、旦那様のおちんちんに懇親のご奉仕をする。
 手で触った時も、その感触と弾力に思わず陶酔させられるほどだった彼女のおっぱいは、こうして直接的な愛撫で使われるとその媚態を一層増し、膣での性交に勝るとも劣らない快楽をサージに与えていた。
 きゅむっ、ぎゅむっと寄せられた乳房が肉棒を根元から亀頭の先端まで包みこみ、余す所なく乳肌摩擦を与える。乳液の絡んだ淫らなおっぱいは、瑞々しく陰茎に吸いつくような感触を絶えず与える。男性器全体に先程の乳汁をまぶし終えたティティスは、今度は左右交互に乳房を動かし始めた。
 不規則かつ激しすぎる乳遊びに、サージの鈴口から我慢汁が止めどなく流れだす。汗とカウパー氏腺液と乳汁が混ざって、柔乳と陰茎の狭間でぬちゃりぬちゃりと淫猥な音を立てる。巨乳蛇嫁のいやらしすぎる胸奉仕に、サージの息がどんどんと荒くなっていく。
 快楽を得ているのは、しかし彼だけではなかった。
 母乳を分泌するようになってしまってからというもの、酷く敏感に、感じ易くなってしまい、ちょっと揉まれるだけでも腰が砕けるほどの快楽を感じ大量の蛇乳を噴きだしてしまうティティスの淫乱な胸乳を、愛する男の男性器に激しく擦りつけて、彼女がエクスタシーを感じない筈が無いのだ。
 先ほどしこたま白濁を噴き散らしたにもかかわらず、パイズリ遊びの快楽にまたしても乳首から乳汁が溢れでてきてしまう。漏れでた母乳が垂れ、おっぱいの谷間に溜まり、乳肌と肉棒の摩擦係数を下げる。これによってますます二人は感じやすくなり、より一層先走りと母乳が分泌されてしまう。魔物の淫乱体質が生み出す快楽の螺旋に捉えられた二人は抜け出すすべもなく、ただ肌と肌の摩擦が生み出す恍惚に身を任せていた。
 頬を赤く染め、淫欲に蕩けた目をしたティティスが、自身の爆乳を捏ねくり回しながら、ふと呟く。魔物娘の中でも上位に入るであろう大きな乳房を抱え、誰にともなく語る。

「なんか、いつのまにかおっぱいおっきくなっちゃったけど……これでも、まだまだ上の人がいるのよね……悔しいなあ……」

 明確な返事を期待して言った言葉ではなかったかもしれないが、しかしサージはそれを聞き逃すことはなかった。彼の愛する人を軽んじるようなセリフは、喩えそれを言ったのがティティス自身であっても、見逃すことはできないのだ。

「何だ、大きさを気にしてるのか。お前のおっぱいは十分大きいと思うし、そもそも大きさ以前に、俺はお前のおっぱいが好きなんだよ」
「……ほんと?」
「本当だとも。それともお前は何か、俺よりチンコのでかい男がお前の前に現れたら、俺を捨ててそっちに乗り換えるのか?」
「そんなこと……!」
「だろう? 俺だって同じさ。お前以外のおっぱいに、興味なんか無い。愛しているのはお前ひとりだからな」
「……!!」

 ストレートすぎる愛の言葉に、ティティスは息を飲み言葉を失う。普段から強気で、なかなか好きとか愛してるとか言わない分、こういう直接的な言葉には免疫が無いメドゥーサである。
 感極まって、上体を倒し人間部分の上半身ごとサージの下半身に覆いかぶさる。谷間の胸骨と、左右の乳たぶ、三点で愛しい男の肉槍を強く強く絞めつける。乳房と乳房の間からまろび出てきた亀頭に、細く器用な蛇舌が絡み、カリ首や鈴口をその特徴的な二股の舌先が撫でる。茎と尖端、二箇所に与えられる二種の快楽責めに、溜まらずサージは限界を訴えた。

「やばい、もう……!」
「いいよ、サージの精液、私に飲ませて……!」

 殊勝な言葉と同時に、貪欲な蛇女はその尖った舌先をそっと鈴口に差し入れてきた。
 予想外の快楽に、一気にサージの抵抗力が失われる。一度決壊した忍耐はもはや取り繕いようもなく、声も出せないままサージは、大きく開かれたティティスの口腔目がけて精液を放った。

「……!!」
「んっ……!! ん、んく……んぐ……ごくっ・・……んきゅ……んぐんぐ……」

 勢い良く飛び出る白濁液を残さず飲み干すべく、ティティスは大きく口を開け、愛する夫の絶頂の証を受け止める。粘り気のある、ゲル状の濃厚な精液を使えるでもなく喰らい飲み下す様は、さすが魔物娘といった風である。
 二度三度と噴き出る精液を丹念に味わい、カリ首辺りに残った汁も細い舌で丁寧に舐めとると、彼女は顔を上げた。
 乳を搾られ、上の口で精を味わい、最後に残るのは何か、今さら口に出すまでもない。ティティスは物も言わず、蛇たる下半身をうねらせ、射精直後で放心状態にあるサージの両足を素早く絡めとってしまった。
 足の動きを封じ、自分を組み伏す体勢をとったティティスを見て、サージも彼女の求めるところを知った。魔物娘と何度も身体を重ねた彼の身体は、一度精を放った後でも未だ戦闘体勢を保っている。
 言葉もなく、ティティスが腰を降ろし、陰毛も色も薄い少女のような女陰をサージのものに触れさせる。粘膜同士が触れ合うと、快楽に飢えきった陰唇が陰液を零し、同時にサージの上、たぷたぷのおっぱいの尖端からも白い液体が漏れでていた。

「どうしよ……私、あんなに搾ってもらったのに、まだおっぱい出ちゃう……」
「いいじゃないか。ミルク漏らしてるティティスも、俺は好きだぞ」
「……!!」

 さすがにこれ以上は紅潮できないか、赤い顔のティティスはそのまま腰を降ろした。何度も夫の陰茎を受け入れ、既にサージのものと密着するよう変形してしまった肉筒が、勃起し切った肉竿を飲み込んでいく。数えきれない絶頂と性感に濡れきったその淫襞は、まるで千の指のごとく男性器を掴み、扱き、愛する。
 貪婪極まりない女性器に貪られ、一瞬気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうなサージは、しかしやられているばかりではなかった。
 頭上の淫乳、性交の快楽と騎乗位の運動に震え勃つピンク色の乳首を、彼は見ていた。性欲の導くまま、半ば無意識的に、組み伏せられた彼は両手を伸ばし、たわわに実った二つの果実を十本の指で存分に揉み味わう。上半身と下半身、両者同時に与えられた大きすぎる性感に、メドゥーサが苦鳴を上げた。

「ひ、ああ、おっぱい、もんじゃ……!!」
「気持いいんだろ? 俺も、イイよ……一緒に気持ちよく、なろうや……」
 
 胸乳を蹂躙されるティティスは、その悦楽から逃れるかのように腰を振り、夫の陰茎から白くて濃い精液を搾り取ろうとする。十分以上に濡れきって、大量の淫液を流す陰唇は、一度彼女が腰を振るごとにぐちゃりぐちゃりと、卑猥な水音を立てる。
 負けじと手を伸ばし、サージは頭上、ティティスの動きに合わせてどっかんどっかんぶるんぶるんと派手に揺れる爆乳を掴む。指の先に力を込めると、すぐにしこり立った乳首の先から淫らな母乳が零れ出てきた。
 搾乳アクメに応じて、ティティスの肉筒がきゅっと締まり、バルトリン腺液はますます分泌される。独特の匂いを持ったその潤滑液は二人の性器の間でじゅぷじゅぷと音を立て、魔物夫婦の興奮をかきたてる。
 胸乳を責められ女性器の締りを増すティティスと、その締りに翻弄されすぐにでも膣内射精してしまいそうなサージ。お互いにお互いを感じ合い、淫液と乳液に濡れ汚れながら、近づく絶頂を待ち望んでいるのだった。
 今夜だけですでに数えきれないほど絶頂させられたティティスの脳内に、既に倫理や躊躇いといったものは無い。おっぱいを搾られ、乳汁を振りまきながら性の快感を貪ることに、もはや彼女は何の躊躇もない。そんなティティスの有様が、普段の冷たく厳然とした様子をよく知るサージを通常以上に興奮させ、限界を超えて肉棒を硬くさせていることを、彼女は知らない。
 それは偶然か、あるいは魔王の計らいか。どちらにしても、今この瞬間においては彼ら夫婦にとってはお互いの存在こそが世界の全てであった。
 人間の性を糧とする魔物娘が、胸の乳房を欲望のままに搾られ、かつ硬い肉棒を欲望のままに味わうティティスが、その性の快楽にそう長く耐えられるはずもない。素早い上下のピストン運動の生み出す凄まじいエクスタシーが、彼女の脳を支配する全てとなっていた。同じく快楽以外のすべてを忘れ去ってしまった様子の夫、彼女に組み伏せられ、ただ淫乳の手触りを楽しみながらメドゥーサにその性を貪られるのを待つサージと共に絶頂に向かうべく、淫乱なる蛇はそっと囁く。

「ね、そろそろ、出ちゃいそうでしょ?……私のおっぱい浴びながら、私と一緒にイくの……とっても、気持ちいいと思うわよ?」

 そんな甘い言葉がサージの脳に果たして届いたかどうか、乳搾りと騎乗位搾精以外に興味を失ったかにも見える彼の有様を、拘束者は嬉しげに見つめるのだった。
 上半身と下半身に多大な刺激を受け、淫婦も既に何度目か分からなくなっている絶頂が近いと感づいていた。相手の足を縛る蛇部と腰のピストン運動はそのままに、上半身を倒し顔を愛しい人のそれに近づける。
 淫欲に濁ったサージの瞳は、同じく欲情に汚れたティティスの顔も満足に写さない。そんな伴侶の顔をひどく満足気に見ると、ティティスはそのままサージの唇に自身のそれを重ねた。
 同時に、腰の運動を一層速め、胸乳を相手の手に押し付ける。急激な圧迫に乳房がぴゅっと白い乳を噴き、ティティスの身体がびくんと痙攣する。その突発的な動きに、サージの辛抱は決壊した。

「……!!」
「ん……!!」

 互いの口を吸いながら、膣内射精の甘い感触に耽る。
 どくんどくんと膣内で跳ね回り、大量の精液を吐き出す陰茎を、ティティスは心地良く感じていた。
 性の脈動をたっぷり楽しみ、息を吸うため口を離すと、口と口との間に唾が、胸と胸の間に母乳が、それぞれ糸を引いて名残惜しく残る。
 淫猥を極めたような二人だったが、それらの光景はどこか可笑しく、滑稽なものにも写った。どちらともなくにこりと微笑むと、またお互いの唇を合わせ、二人の生を謳歌するのだった。
11/05/19 08:49更新 / ナシ・アジフ

■作者メッセージ
最近パイズリさせてないなーと思って以下略。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33