連載小説
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ふたりのじかん
結局のぼせる寸前までヤってしまいました……

ちなみに現在地は二人の寝室です

最初は別々の部屋で寝ていたのですが……

姫様が俺のベッドに潜り込んできたり、姫様の部屋でヤったりしていたので、それなら最初から一緒に寝た方がいいんじゃないのかしらという姫様の発案で一緒の部屋で寝る事になりました

それも大分前の話ですけどね

姫様は今、髪を乾かしているので待機中です

待っている間暇なので今日はどんなプレイをするのかを少し考えてみましょうか

寝室で行われるプレイは大きく分けて3つになります

らぶらぶちゅっちゅな普通のプレイ、コスプレなどでのシチュエーションプレイ、そして魔術などを応用したアブノーマルプレイです

SMなどはあまりしませんねぇ、お互いあまり好きではないので…

好きな方には申し訳ありませんが俺も姫様もお互い傷つけるのが嫌なのです……

とりあえず一つ目に関しては言わずもがな、ですね

正常位、後背位、騎乗位、対面座位、駅弁スタイル、この辺りが主流ですね

これは姫様との気持ちの確認や愛情を深められるのが良いですね

二つ目は……正直言って微妙ですね

完全にそのシチュエーションによりますからね

姫様がメイド服を着て主従逆転や、クノイチの服でのニンジャプレイ辺りは良かったのですが……

園児プレイや強姦プレイはどうも受け付けませんでした……

俺の性癖のレベル不足ですかねぇ

三つ目はあんまり想像がつかないと思います

一言に魔術といっても色々ありますしね

ですので俺の印象深かったのをいくつか上げてみますね

まずは変身する魔術を利用した触手プレイ

召喚するのであったらもっと色々と楽だったのですが、姫様が俺以外のモノに触られたくないと仰ったので、俺が変身しました

俺も姫様が他のヤツに抱かれるところなんて見たくもありませんしね

次にジパングの分身の術というものを利用して輪姦、逆輪姦ですね

これはわりと面白かったですし、姫様自信も満足していましたね

忍術、というものを覚えるのが大変でしたがそれ以上に得るものもありましたのでOKです

あとは性別転換系ですね

それぞれ逆の性別になってみたり、俺が女性になって百合ってみたり、変わったところで姫様がふたなり化したりですね

姫様に抱かれるのも悪くありませんでしたね、ふたなり化して自分のモノを恥ずかしそうに見ていた姫様も可愛かったです

とまぁ大体こんな感じですかね

多分、最近は三つ目があまりやっていなかったのでそれになると思いますね




………

っと、すいません居眠りしてしまいました

姫様はもう来てしまっているようですね

というよりも、姫様の顔が寝転がった状態で微笑みかけてくる姫様の顔が見えることや頭に柔らかい感触がすることからどうやら姫様に膝枕をしてもらっているみたいです


 「すいません、こんなことをさせてしまって」


 「別に構わないわ、久しぶりに貴方の寝顔が見れたわ、それに元々は私が遅いのが悪いのだし」


うむむ、なんだか申し訳が無いですね……

とりあえず姫様の服装について説明しますね

薄い赤色を基にデフォルメされたヴァンパイアとバフォメットが描かれているすこしぶかぶかのパジャマ

これに関しては姫様の将来性を考えて俺が仕立てました

もう何年も着てくれているので作った側からしてみるととても嬉しいです

さて、そろそろ本題に入りますか


 「キュア、今日のプレイは何にするんですか?」


 「そうね、この間ベルが来た時に面白いのを教えてもらったからそれにしてみようかしら」


ベル、というのは姫様の親友のバフォメットの方です

にしても彼女から教えてもらった、といいますと少し変わったものが多いですからどんなものか想像がつきませんね

前に教えてもらったのも変わったものでしたし

『胡蝶の夢』という魔術だったと思います

その名前は大陸の方でも知られていますが、元々はジパングの書物でしたね

現在の起きている出来事は全て夢で本当は夢を見ていた蝶だった、というやつですね

名前からは想像しにくいと思いますが大体そんな感じですね

対象と自分の肉体はそのままだけれども魂が入れ替わる、という魔術です

まさか自分が姫様の体を体感することが出来るとは思わなかったのでとても感動しました

前のがそういうものだったので今回の変わったものでしょう


 「貴方、私と契約を交わしたのを覚えているかしら?」


 「ええ、もちろんです」


今となってはほとんど機能していませんけどね、と付け加える

契約の内容は今の二人には意味の無いものですから

姫様の世話をする代わりに姫様は俺の性欲を受け止める、というものです

現在の生活では当たり前のことなのでなんとも思いません

かつてはそれなりに機能していましたどね

姫様も昔のことを思い出したのかすこし頬を赤く染めています


 「内容はどうでもいいのだけれど、契約していることが重要らしいの」


 「ふむ、それで内容はどういったもので?」


姫様は結構楽しみにしているようで、少し目がきらきらしていますね

大きくなったとはいえこういうあどけなさが残っているのも姫様の魅力です


 「感覚の共有、といったところかしら」


感覚の共有ですか

つまり俺が姫様を抱くときに逆に抱かれる感覚もある、という事ですかね

そのことに関してはいまいち理解できませんが性転換プレイの時に抱かれる側の快楽も味わったので結構楽しみですね


 「細かいことは私がやるから貴方はいつも通りでいいわよ」


 「わかりました、ではさっそく」


そう言って姫様のパジャマに手をかける

このまま一気に全裸にさせても良いのですが、俺はどちらかというと着衣の方が好きなので(後片付けは面倒ですが……)胸元のボタンを外します

姫様もそのことを理解してくれているようでブラはしていないようです

ボタンを外すと自然におおきな乳房が零れ落ちてきました

形もよく、感度も良い、あとは母乳さえ出てくれれば完璧ですね

まぁいずれ出るようになるでしょう

次にズボンを下ろします

かわいらしいパンツとご対面です

色は白と水色のストライプ、流石は姫様、俺の好みをわかってらっしゃる

例によってパンツも横にずらすだけです

姫様の秘所は俺に処女を捧げてくれたときと同じようにぴっちりと閉じている

陰毛も申し分ない程度に産毛が生えているところもいいですね

姫様にアイコンタクトで確認を取るとガチガチになっているモノを一気に挿入した

その瞬間、姫様の胸元に魔方陣が広がり、俺と姫様の体が少し光り輝いた


 「慌てないで、術式が始まっただけだから」


少し困惑していた俺に姫様の優しい声が掛けられる


 「今からお互いの感覚のリンクが始まるわ」


そういえば下半身がむずむずしますね

外側ではなく、内側です

以前、女体化したときに感じた事のある感覚です


 「貴方も私の感覚が通じているようね」


 「私にも貴方が感じている感触が伝わってくるわ」


やはり挿入されている感触ですか

なかなか良いものですね

そのまま肉棒をゆっくり突き入れていると行き止まりである子宮に到達する

慣らすためゆっくりピストン運動を始める


 「んっ、やっぱりっ、子宮が突かれるのはっ、きもち、いいわね」


わき腹辺りが鳥肌がたったようにざわざわした感触がします

やはり女性のほうが性交の時の快楽は強いみたいですね


 「フフフ、リンクされるのは性感だけじゃないわよ、匂いを嗅いでみなさい」


姫様に言われた通りに匂いを嗅ぐ

姫様の花のような甘い体臭がします

どうやら嗅覚などもリンクされているようです

そしてその体臭を嗅いでいると無性に姫様が愛おしく感じてきます

そして肉棒のかたさがどんどん増してきました

姫様は昔失敗した魔術のせいで匂いに対して敏感になってしまい、現在、若干の匂いフェチになっているそうです

多分そのあたりもリンクしたのでしょう

体臭だけでなく、汗や髪の匂いもしてきて余計に発情してきました


 「いつも私が感じている気持ちがわかった?」


 「はい、しかしガマンが出来なくなってきました」


 「それは私も同じよ、激しくして頂戴」


俺がガマンできないレベルだということもリンクしている、ということでしょうか

では遠慮なくいきますね

俺は姫様に軽くキスをしてからピストン運動一気にを激しくした

ガンガンと突いていると姫様の膣内の感触と共に逆に突かれているような心地がしてきました

両方の感覚が混ざり合って頭は激しい快楽のため半分混乱しているような状態になってしまっているけれど腰の動きが止められない

俺は久しぶりに姫様の体をむさぼるように求めていました

パンッパンッと肉同士がぶつかり合う音が響き部屋中に更に淫臭が広がっていく

それを嗅ぐたび更に発情しお互い求め合う

やがて何も考えられなくなってきた時、限界が近づいてきた


 「いいっ、良いわよっ、中に、だしてっ、」


 「分かりました、俺の子を孕むくらいっ、だしますよっ」


姫様が俺の腰を脚でがっちり固定し、だいしゅきホールドの形を取る

俺も姫様に呼応するように姫様の腰を掴み奥の奥まで挿入する

そして絶頂

お互いそのまま絶命してしまうんじゃないかというぐらいの声を出し、絶頂に達する

一瞬意識が飛んでしまったように思えたが、姫様も同じようで荒い息をしていた


 「本当に孕めそうなぐらい出したわね」


 「いかんせん初めての感覚でしたので……」


二人で少し笑いあってからどちらともなくキスをした





事後のピロートーク

冷めている男性はあまり重要視していないようですが、賢者タイムのない女性からしてみるととっても重要な時間です


 「元々このプレイは契約者同士の絆を深めるためにものだったらしいの」


ふむ、ならばもっと昔にヤりたかったものですね

かつての俺は姫様に抵抗していましたし


 「私も彼女にもっと早く教えなかったのって聞いたのだけれども……」


 「そっちの方が面白かったから教えなかった、ていうことらしいわ」


まぁ彼女らしいですね

では私の友人とかなり早い段階から主従の関係になっていたのもこれのおかげでしょうか?

遅かれ早かれそうなるのでしょうからあんまり関係は無いかもしれませんけどね


 「ねぇ、ヴァン」


 「どうしましたか?」


 「愛しているわ」


 「俺もですよ」


幸せ、とはこういう気持ちのことを表すんでしょうね
11/01/13 21:46更新 / 錆鐚鎌足
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■作者メッセージ
とあるエロゲのプレイを思い出し使ってみる、の巻き

とりあえず二人の一日はこれで終了です、次はヴァンが忠誠を誓ったときの話になります

バ「とりあえずここまで来れたの」

サ「飽きっぽいご主人様にしては珍しいですね」

そんなこと言わないで下さいよ……

バ「とりあえずそんなおぬしにはご褒美をやらんとのう」

サ「そんなこと言って自分がヤりたいだけじゃないですか」


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