連載小説
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地下墓地から愛を込めて・後編
「それじゃあ次はミキュームの番だね」
 その言葉にミキュームはびくりと体と尻尾を振るわせた。
「ワタクシは別に今日じゃなくても……」
「駄目です。逃がしません」
 行き成りモノーグはミキュームの唇を塞ぐと、ゆっくりとした舌使いでミキュームの口の中を嘗め回していく。
 モノーグのその行為に硬直していたミキュームだったが、やがて魔物の本性が現れ始めたのか、慌てた様子でモノーグの舌へ自分の舌を絡ませ始めた。
 そのままゆっくりとした舌の絡み合いが行われ、やがて息を吸うためにお互いの口が離れても、舌だけは二人の間を架ける橋のように最後まで繋がっていたままだった。
「あっ!」
 唇が離れて数秒後、モノーグは何かを思い出したように声を上げた。
「どうかしたの?」
「いえ、アテュームとキスするのを忘れていたと思いまして」
 照れたようにそうミキュームに告げたモノーグ。
 愛する女性との性交の最中に、一度も口付けしないというのは男としては間違っているといえる。
 とはいえモノーグも先ほどまで童貞だったのだ、それを相手を気遣う一心で平静を保っていただけだったので、キスを忘れてしまったとしても誰が責められよう。
「それは良かった。アテュームにモノーグの全部の初めてを奪われてしまったと思ってたから……」
 しかしモノーグのその独白に、ミキュームはどこか安心した様子でそう言葉を紡ぐと、モノーグをベッドに寝かせてその腰の辺りに自分の顔を持ってくる。
「それじゃあモノーグの初めてを、もう一つ貰おうっと♪」
 モノーグの一物を手に持った何かのスイッチが入ったミキュームは、ぬらぬらとアテュームの愛液が塗されたものに鼻を近づけた。
「すんすん……はぁ〜、モノーグとアテュームのいやらしい匂いがべっとりと……」
 男根から発せられる脳を直接しびれさせる匂いに、ミキュームはうっとりしつつも、それに舌を這わせていく。
「ミキューム、そんなことをしなくても」
「だーめ。初フェラでお掃除するの〜♪」
 ぺろぺろと飴玉を舌先で転がすように亀頭を舐めていたミキュームは、次に陰茎を棒に付いた蜂蜜を舐め取るかのように舌を使い、アテュームの痕跡をモノーグから拭い去ろうとするかのように執拗に舌を絡めていく。
「あむっ……んッ、んッ、んッ――」
 次に口の中にモノーグのモノを含むと、そのまま頭を上下に振り、時に舌で時に頬肉で男根を愛撫していく。
「射精したばかりのモノにそんなことされたら、また射精してしまいます」
「らーめ、このままらすの♪ おくひで、ものーぐのおいひいおひんひんみるふのふの♪」
 口の中から男根を逃がすつもりはないのだろう、咥えたままで言葉を紡いだミキュームは、執拗なまでにモノーグの男根へ愛撫を繰り返していく。
 すると程なくして、先ほど射精したばかりだというのにモノーグの陰茎は膨らみ始め、睾丸の中で増産された精液が輸精管を駆け上ってきた。
 このままではいけないと、きゅっと下腹に力を入れて射精を堪えるモノーグ。
 しかしそのモノーグの抵抗を予想していたのか、ミキュームはモノーグの蟻の門渡りの部分を揉みほぐしてモノーグの下腹の力を逃がしていく。
 もうそうなるとモノーグに抵抗できる手段はなく、情けなくもミキュームの口の中へ精を放ってしまう。
「ぐぅうゥッ!!」
「〜〜〜〜♪♪」
 ぴゅるぴゅると鈴口から出てくる精液を、丸めた舌の上で受け止めながら、ミキュームは口の中へその精液を溜めていく。
 やがてモノーグの射精の勢いが衰えて着たのを見計らい、その射精の手伝いをしようというかのように、モノーグの尿道をストローであるかのように吸い込み始める。
「じゅるるるる〜〜〜〜」
「はぁあぅ!」
 尿道やその奥にある輸精管らかでさえ吸い上げるかのようなミキュームの吸い込みに、思わずモノーグはミキュームの頭を掴んだまま腰を引いてしまう。
――ちゅぽん
 軽い音を立ててモノーグの陰茎がミキュームの口から引き抜かれても、ミキュームの唇とモノーグの鈴口に白い糸状の精液で繋がったままになっていた。
「えへへ〜♪いっぱいれら〜〜♪」
 その糸をミキュームは舌で舐めとり、口の中の精液と混ぜ合わせると、口を閉じてからぷりぷりとした半固形の精液をゆっくりと噛んで味わっていく。
 口の中で噛み締めて粒々な精液を細かく分けながら唾液と混ぜると、ミキュームの口の中とその匂いの抜ける鼻にはえも言えない悩ましい匂いが充満していった。
「んきゅ……♪うんきゅ……♪」
 名残惜しむかのように、少量ずつ喉の奥で味わいながら嚥下していくミキューム。
 その度に鼻から抜ける匂いに頭の中を痺れさせ、それがミキュームの黒いショーツで覆われた股間を濡らしていく。
「んきゅ……えへ〜♪ しあわせ〜〜♪」
 胃の辺りに感じる精液の軽い重さにうっとりしながら尻尾をゆっくりと振り、まだ口の中に残っている精の味を舌を這わせて残らず舐め取っていくミキュームの姿は、サキュバスのように妖艶だった。
「駄目ですよボーっとしちゃ」
「わひゅ!」
 いつの間にか体をベッドから起こしていたモノーグは、ミキュームのショーツの中に手を滑り込ませると、軽く中をかき回し始めた。
 入り口に指を当て擦るだけでぐちゅぐちゅと音を立てているそこは、もうすでに準備万端整っている様子だった。
「うーん……これだけ濡れていれば大丈夫ですね」
「はにゅぅ……」
 最後にクリトリスを一撫でしてからショーツから手を引き抜くと、ミキュームは腰砕けになってベッドの上に座り込んでしまう。
「それじゃあショーツ脱いで、膝を抱えてください」
 モノーグの言葉の通りに、ゆっくりとショーツを脱いで足から外すと、モノーグに股間を晒すように膝を抱える。
「……くぅぅん」
「こら、尻尾で隠さないの」
 淫熱に浮かされているとはいえ恥ずかしいのか、ミキュームは思わずといった感じで黒い尻尾で股間を隠してしまった。
 それをゆっくりとモノーグは取り払うと、不思議と三度出しても萎える事がない陰茎をミキュームの股間へあてがった。
「それじゃあ挿入れるよ」
 ずぶずぶと粘液を掻き分けながら膣内へと入っていくモノーグの男根。
 やがてぷつりと糸の切れる感覚があったものの、アテュームのような布を破くような処女膜を突破した感覚はなく、するりと子宮口までモノーグの男根が到達してしまった。
「ミキューム大丈夫?」
 一応そう聞くモノーグに、ぎゅっと目を瞑って痛みに耐えようとしていたミキュームは、何処か拍子抜けしたような顔つきになって目を開けた。
「うーん。確かにちょっと痛いけど、それよりモノーグのが入っていると思うと、とっても安心する♪」
「じゃあ試しに二・三度擦ってみるから、痛かったら言ってください」
 ゆっくりとモノーグは二度三度と男根を膣内で行き来させてみたものの、ミキュームは痛がる様子は無く、むしろ何処か気持ちよさそうな顔をしていた。
「羨ましい。ミキュームは初めてなのに痛くなさそうで……」
 そのミキュームの様子に、二人の様子を横で見ていたアテュームが思わずといった感じで、アテュームが普段に出す硬い声で妬ましさを含んだ言葉を投げかけてしまうほどだった。
「ミキュームは違う体位でも大丈夫みたいだね」
「じゃあ憧れだった、お母様が大好きなバックでも大丈夫?」
「大丈夫だと思うよ。じゃあ一回抜くね」
 ずるりと抜けたモノーグの陰茎には、血の付いた淫液が纏わり付いていたものの、アテュームの時に比べると明らかに少ない量の血しか混じっていない。
 処女の痛がりの具合には程度差があると聞いていたとはいえ、双子の間にもそれが存在することに、何処か感慨深いものを感じてしまうアテュームだった。
「早くー、はっ、はっ、はっ――」
 そんな考え込んでいる様子のモノーグを急き立てるように、ミキュームは四つん這いになると、ブンブンと尻尾を左右に激しく振りながら、尻を軽く持ち上げてモノーグを誘う。
 恥も外聞も脱ぎ捨てた淫獣のようなミキュームに、一抹の不安を感じながらもその腰を掴み、モノーグは一物をその膣口に押し当てた。
「そんな慌てなくても、直ぐに入れてあげるよッ!」
「わおおおぉおん!!」
 根元まで一気に入れられたミキュームは、犬に変化したかのような独特な喘ぎ声を部屋の中に響かせた。
「それって、お二人の母上の真似ですか?」
「わん、わん、わん!」
「その通りだが。何か問題でも?」
 人語が喋れないかのようにそう吠えて伝えたミキュームに、その通訳をするアテューム。
 そしてモノーグは、少々二人の母親に対して一体どんなプレイを見せていたのかと頭痛を感じてしまう。
「わうーん。わうーん」
 一向にモノーグが動いてくれないことに寂しさを感じたのか、モノーグの腰にお尻を擦り付けておねだりを始めたミキューム。
 そんな彼女を見て、とりあえず問題は先送りにすることにしたモノーグは、ミキュームの腰を掴みなおすと、大きなストロークで腰を降り始めた。
――ぱつ、ぱつ、ぱつ
「わんっ、わひゅ、わゆぅ!」
 追跡走のために発達したアヌビスの褐色尻肉に、モノーグの腰が打ち付けられて発せられるのは、拍手よりも鈍く低く響く音。
 そして男根で膣内を擦られるたびに、犬の鳴き声を模したミキュームの嬌声がその音に覆いかぶさって協和していく。
 そのミキュームの様子は、モノーグがどうかと問わなくても、その体から十分に気持ちよさそうな雰囲気を醸し出していた。
 するとモノーグは何を思ったのかミキュームから視線を外すと、横にいるアテュームに向けた。
「暇そうですねアテューム」
「まあ、行為が終わるのを待つだけだからな」
 腰の動きはそのままに、アテュームと会話を始めるモノーグ。
 そんなモノーグの様子を背中から感じたミキュームは、必死に膣内を締め付けてモノーグに自分を意識を向けさそうと試みたが、モノーグがミキュームに視線を戻すことは無かった。
「そういえば、アテュームとはキスはしてませんでしたね」
「そういわれればそうだったな。惜しいことをした」
 どこか苦々しそうに唇を噛んで、モノーグとの初性交の様子を思い出すアテューム。
「どうです、今からでもキスしてみませんか?」
「えッ!?」
 そんなモノーグから思いもよらない提案がされて、アテュームは吃驚してしまう。
「でも今はミキュームと……」
「ミキュームはこうやって擦って上げるだけで満足しているみたいなので、ちょっとつまらないのですよ」
「わんわんわんわん!!!」
 あんまりなモノーグの言い様に、思わず声を上げるミキューム。しかし出す声は犬のもの。
「こら煩いですよミキューム!」
「わぐぅ!!」
 男根の一撃で無理やり黙らされたミキュームを無視し、モノーグはアテュームに笑いかける。
「どうします、アテューム」
「で、でも……」
「どうせ今後三人で交わる事もあるでしょうし、今のうちから予習しませんか?」
「うーん……モノーグがそう言うのなら……」
 突発の出来事に弱いアヌビスの性格からか、唐突にモノーグに強く言われるとアテュームは反論できる気がしなくなってきて、思わずモノーグの提案に賛成してしまう。
「アテューム。俺はこの場から動けませんから、貴女がキスしてください」
「ああ、モノーグの唇……」
 モノーグに膣内に入れられていたときの熱が戻ってきたのか、アテュームはモノーグの唇を奪うと、頬を下げた蕩けた表情になってしまう。
「わん、わん、わん!」
「大丈夫、ちゃんと腰は動かしますよ」
 キスの合間にそう答えると、モノーグはミキュームの膣内を遠慮なく蹂躙していく。
「わぅうぅうぅんっ、わうぅうぅん――!」
 モノーグのミキュームに対する態度に不満はあるものの、ミキュームの体は愛しいオスの陰茎の感触に反応し、口から喘ぎ声が漏れてしまう。
「ちゅ、ちゅぅ――」
「ちゅぅ、ちゅうぅ――」
 つい先ほどまで童貞だったとは思えないほど、ねっとりと唇をアテュームと合わせながら、腰は確りとミキュームの弱点を突いていくモノーグ。
 そんなモノーグの行為に、アヌビスの双子も段々と高まってくる。
 アテュームは軽くクリトリスを弄りながらモノーグとキスを続け、ミキュームはわんわんと吠えながらモノーグの陰茎に擦られる膣内に集中していく。
 やがてそんな三人の行為に果てが見える。
 モノーグの一物から精液が駆け上ってくる感覚が走り、アテュームのクリトリスから来るびりびりとした刺激が背中を駆け抜け脳髄を犯しつくし、ミキュームの膣内は全てモノーグの陰茎で磨き上げられて少しの刺激でも敏感に反応してしまう。
 そしてそんな三人は示し合わせたかのように数分後、同時に最高到達点に降り立った。
「むうぅうぅぅう!!!」
「むふぅぅううう!!!」
「わおぉぉおおん!!!」
 モノーグはアテュームと口をくっ付けたまま、ミキュームの腰をつかんで引き寄せ最果てで果てる。アテュームもモノーグと口を塞ぎあったままで、クリトリスを弄り回しながら絶頂してしまう。そして残るミキュームは、モノーグの子宮口へ突き刺すような男根の刺激と、そこから放たれた精液の熱さに全身を震わせて果ててしまった。
 三者三様で果てた三人は、誰からとも無くゆっくりと離れると、ベッドの上でぐったりと熱い息を吐きながら、体の中にたまった熱を外へ出そうとしていた。
 しかし魔物の二人はこの行為では満足できていないのか、ゆっくりと力の抜けた体を動かして、モノーグへとにじり寄っていく。
「「モノーグ。続きをしましょう……」」
 そんな熱い視線を浴びせかけながら、モノーグへ垂れかかった二人だったが、モノーグは二人を体から引き剥がしてしまった。
「駄目です。魔物娘だとはいえ、処女膜を破られたのと、初めての性交で膣内はボロボロのはずですから、大事を取って今日はここまでにしましょう」
「「えー……もっと繋がっていたい……」」
「もうすでに二人とも俺の妻になったのですから、これから死ぬまで時間はたっぷりあります。また今度に今日よりたっぷりしましょう」
 やさしく二人にキスをして、二人の頭を腕に抱えると、そのままベッドに横になるモノーグ。
 そんな無理やり寝かそうとするモノーグに、思わないことが無いわけではない二人だったが、やさしげにモノーグに頭を撫でられてしまうと、惚れた弱みからかあまり強く言えなくなってしまう。
 やや憮然としながらもその手の感触に甘えていると、二人は知らず知らずのうちに眠気を感じ、そのままモノーグの腕の中で眠ってしまった。
 




 翌朝モノーグが目を覚ますと、両隣にはモノーグの腕枕で幸せそうに眠る二人のアヌビス。
 そんな可愛らしい二人の様子に、思わずモノーグは腕を曲げて二人の頭を撫でてしまう。
「「うぅ〜ん……」」
 そのむず痒い刺激に意識を覚醒させられたのか、二人のアヌビスは声を上げながら薄っすらとと目を開けた。
「おはようございます。アテューム、ミキューム」
「「おはよう。モノーグ」」
 いまだ眠たさでポヤポヤした様子の二人だったが、唐突に襲ってきた股間の違和感に二人そろって顔をしかめた。
「どうしました?」
「そんなはずはないのだが、なんかまだ膣に」
「モノーグのモノが入っている気がする」
 情事のときとは違い、何時も通りの難い口調に戻ってしまった二人は、そう今の状況をモノーグに教えた。
「初夜の後は、一日二日ほどそんな違和感が付きまとうそうですよ」
「そうなのか……」
「なんだか落ち着かないな……」
 二人はそう語るとベッドから起き出し、着替えを出そうと箪笥へと歩いて向かうが、股間の違和感からか二人とも蟹股になってしまっていた。
「くくっ……二人とも無理せずに、今日はお休みにしたらどうですか?」
 二人のそんな様子を見て出てきた笑いを堪えながら、モノーグはそう二人に提案をする。
「「でも仕事が……」」
「確りと休むのも仕事のうちですよ」
 言いくるめるかのようにそう言ったモノーグに、二人はムッとすると、二人してモノーグへと飛び掛った。
「わたくし達と一緒に童貞喪失したくせに!」
「ワタクシ達を見下すような余裕面が気に食わん!」
「やめれくらはーい」
 二人掛りでモノーグの両頬を摘むとグニグニと弄び、モノーグを変顔にさせる。
 しかしモノーグは何処か嬉しそうにその二人にさせるがままにさせていた。
 そのまま飽きずに数分間弄っていた二人は、唐突にぱっと手を離すと、モノーグの腕を枕にベッドに寝転がった。
「この体の状態ではしょうがないな……」
「モノーグの言うとおり今日は休みにしよう……」
 そう言葉は硬いままだが、二人は甘えるように擦り寄りながらモノーグに顔を近づける。
 しかし二人の顔は甘えるというものも含みながらも、何かをたくらんでいるような笑顔だった。
「だが覚えておけ、昨日はモノーグにわたくし達をいいようにされたからな」
「この違和感が消えたら、モノーグをワタクシ達の予定通りにさせてもらう」
「手加減のほどをよろしくお願いします」
 そうお互いに言い合いながら、今日この時から真の意味での三人の新婚生活はスタートした。
 果てさて三人の今後がどうなるかは、皆様のご想像の内々に……


11/09/03 18:19更新 / 中文字
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■作者メッセージ
というわけでアヌビスSS完結でございます。
さていかがでしたでしょうか?

実験的に序説を入れてみたものの、なんか読みにくい気がするので、失敗したかもしれません。

あと作者の私としては、アヌビスの姉妹丼がかけなかったことが心残りです。
(私には二人いっぺんに愛する行為が思い浮かびませんでした)

あと、逃げ帰った次期子爵さんとか、マミーに餌にされた男たちとか畳んでない風呂敷がありますが、それは皆様がご自由にご想像して下さいませませ。

それではまた次のお話で合いましょう!
中文字でした!!

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