読切小説
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メイドラゴンと聖夜を共に
え?今日ですか?
はい、一般にクリスマスとされている日ですが

え?今日の予定ですか?
特に何があるわけではありませんが

わ、私と・・・・ですか?
そんな、このような特別とされる日に私と一緒など、勿体ありません

違います!嫌、という訳では・・・・

私以外にもたくさん素敵な女性いますでしょう?

いえ、決して皮肉ではありません!
あなた様は、私などでは釣り合わない、そんな素敵なお方ですから・・・・
それでも、ですか・・・・?

そうですか
そこまで仰るのでしたら、至らない点が多いと思いますが、よろしくお願いします





この季節の外気は冷たいですね?

手袋やマフラーなどは持っていらっしゃらないのですか?

そう、ですか
・・・・もし、よろしければなのですが
もしよろしければ、マフラーを編んで差し上げましょうか?

本当ですか?!
嬉しいです・・・明日から、この季節に間に合うよう頑張りたいと思います

はい?今どうするか、ですか?
しかし、今は温まるようなものは何も持っていませんし・・・・

ぁ・・・・
突然、どうされました?
そんなに強く握られても、私もあなた様の手と同様に冷え切ってしまっていますよ?

ぇ・・・・はい、温かいです
とても良いアイディアだと思いますが
握った手を、尚かつポケットに入れてしまったら、あなた様が歩きにくいのでは?

そう、ですか・・・・・・うれしいです
では、もう少しこのままで




今日の夕飯ですか?
せっかくですので、いつもより奮発しようと思っています。

え?買い物?
流石にそこまでして頂いては

違います!・・・・決して迷惑とか、そういうのでは無くてですね・・・
私はあくまでも、あなた様にお仕えするメイドですので
これ以上していただきますと・・・・

!!
だ、だめです!
そんな事を言われたら、私、どうしたら良いか・・・・

今日一日、ですか・・・・

・・・わかりました、今日一日、今日一日だけ、その、カノジョという形で、お願いします

とても、恥ずかしいです・・・・
言うのは簡単ですが振る舞い方すら知らないのですよ?

こうして隣にいるだけで?
本当にそう見えているでしょうか?

あ、だめです。お肉ばかりでは栄養が偏ってしまいます

却下です♪

私は仮にもカノジョなのですよ?厳しくなるのは当たり前です
メイドでの立場よりも、あなた様に近いのですから





食事の用意が出来ました
冷めないうちにいただきましょう?

!!
・・・・誰ですか、つまみ食いしたのは?

へぇ・・・・・

そうですか・・・・・

・・・・・・・・・・・・。

・・・・反省しましたか?

よろしいです。

ではご一緒に、いただきます

お味の方は、いかがでしょうか・・・?

えっ!そんなはずは?!

ぱくっ

む・・・・嘘つきましたね?
そんな人はもう知りません。

知りません

し〜り〜ま〜せ〜ん

や、やめてください
そんなに煽てても騙されませんよ?

騙され、ません、から・・・・・

・・・・・・。

ふふっ、もういいです、私の負けです。

そんな急いて食べられなくても、誰も取ったりは致しませんよ?

ほら、言っている側から

はい、お水です。大丈夫ですか?
・・・・・あ、そのままじっとしていてください
はい、ご飯粒、とれました。

ぱくっ

カノジョ、ですから・・・・






そろそろ寝ませんと、お身体に障りますよ?

え?夜、ですか?
はい、確かに最近は寒く、寝付きが悪いことがありますが・・・・

!!
そんな・・・・は、破廉恥です

え?
ですが、それで本当に温かくなるでしょうか?

そうですか・・・・わかりました
あなた様がそう仰るのでしたら、寝間着に着替え次第、あなた様の部屋に参りたいと思います。





こんこん

がちゃ

失礼、します・・・・

そ、そんなに見つめられては、困ってしまいます・・・・
確かにあなた様の前での寝間着姿ははじめてですが

え?
あ、ありがとうございます・・・・

そうです
初めてで当たり前です
メイドにとって、自らのプライベートを公にするのはタブーですから

きょ、今日は、大丈夫です
今日一日は・・・・

もっと近くに、ですか?
しかし、これ以上近づきますとあなた様のお布団に入ることに・・・・・ぁ

もぞもぞ

ちょっと、苦しい、ですね
ですがもう少し、もう少しこのままで・・・・

温かい、です・・・・

あなた様のお顔がとても近いですし、息がくすぐったいです
でもなぜでしょう、とても安らぎます

・・・・・・・。

ん・・・・・

はむ・・・・ん、ちゅ、はぅ・・・ん

ちゅ、はぁ、はぁ・・・・

ぎゅっ

抱きしめる度に、あなた様の、匂いが、します


どうされました?お顔が、凄く赤いですよ?

え?胸が当たってますか?
もしかして、ドキドキしてくださっているのですか?

ふふふ、これは思いがけないところで仕返しが出来ました

あれ?そんな事を言ってよろしいのですか?
こうしちゃいますよ?

えいっえいっ♪

あふ、きゃぅ、やりましたねぇ?

ていっ、あはは

急に赤くなられて、今度はどうされたのですか?

・・・・・・はい?ボタン、ですか?

あ・・・・
申し訳ありません・・・・
この服の第1ボタンが緩いのをすっかり忘れていました

あぅ・・・・それは、いけません・・・・
その行動は性交へと移行する傾向があります・・・・

すみません・・・・・
私の不注意でこんなことに・・・・
やはり、私にカノジョをやる、資格、は

え?

どうして、ですか?
どうしてあなた様は、こんな私に優しくしてくださるのですか?

ぇ・・・・・・・す・・・き、だ、から・・・?

ど・・・・どんな顔をしたら良いのか、分かりません・・・・
私、今、どんな顔をしていますか?

先程から熱いモノが頬を伝っていましたので、てっきり泣いているのかと思っていました・・・・
そう、ですか・・・・
あなた様には笑っているように見えるのですね・・・・

ぎゅっ

先程の返事、させていただいても、よろしいですか?

大好き、です・・・・
私も、あなた様が、大好きです

本当に
本当に、私は・・・・・・笑えて、いるのでしょうか・・・・・?

先程から・・・・・涙が、止まらないのに・・・・・

・・・・・・・・

だめです、そんなに見つめないでください
今度は私が・・・・・良くない気分になってしまいます・・・・

はい、未だに純潔を保っています

え?そうなのですか?
・・・・ふふ、同じなのですね

何もかも分かりませんが
本日は、私がご奉仕させていただきますね?

こう、でしょうか?

しゅ、しゅ、しゅ、しゅ

このままでは、下着が汚れてしまいそうです
・・・・失礼しますね

するっ

あふぅ・・・・緊張、してきました・・・・

いきます

しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、しゅ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・

・・

何も着ていないのに、とても温かいですね

今日は寝付きが良さそうですか?

明日も、ですか?
しかし、私はメイ・・・・・

そうでした
もはや、その称号は必要ないのですね・・・・
あなた様へ近づく、更なる称号を与えられたのですから・・・・

んんっ
・・・・こんなに硬くされて、まだ、足りないのですか?

私、ですか?
・・・・・・少し、足りないのかも知れません

では
今宵はもう少し、温かくして、寝るとしましょうか

10/12/25 10:37更新 / パっちゃん

■作者メッセージ
連載とは別に今日のためだけに執筆してみました
少し短くなってしまい、ご満足頂けるか心配なところです;
この季節、人肌の恋しくなるこの季節。
魔物娘に力を借りて、HOTな冬を過ごしましょう!

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