読切小説
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目が!目がぁ!!!
ある所に一人の青年がおりました。

「暇だなぁ……バルスッ!」

何故か彼は言葉の終わりにバルスッ!と言う癖がありました。

何でも某大佐が悲鳴を上げるシーンが凄く好きだからとかSですね解ります。

「何か面白い事が起きないかなぁ……バルスッ!」

そう呟くと、青年は歩いていました。




ある所に一人の魔物娘がおりました。

「男は何処だ〜?男は何処だ〜?」

目玉のついた触手と単眼が珍しい魔物娘―――スt……ゲフンッ!

ゲイザーが歩いていました。

「男は何処かなー?見つけたら……『目が!目がぁ!』って言わせるんだぁ♥」

こいつもSでした。

しかし、MとSは表裏一体です。

光と闇です。

ネタバレします。

叫ぶのは彼女で叫ばせるのが青年です。

オチが見え見えですが続きます。


「ん?」
「あら♥」

二人は出会いました。

「ヒャッハー!男だー!」

ゲイザーは男に自分の単眼を近づけました。

「アナタハーワタシガースキー!」

妙な呪文は置いておいて、ゲイザーの暗示が発動します……が、駄目!

「だからどうしたんだ?」

そして、語尾。

「バルスッ!」

そして、彼女は……単眼を両手で覆い、叫んだ

「目がぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」

ゴロゴロゴロッッッ!!!

実は彼女、何故かバルスッ!と言われると「目が!目がぁあああ!!!」と言う癖がありました。

はた迷惑な癖ですが、常日頃からバルスッ!なんて言葉は使われませんからね。

でも稀な人間は世の中に居ると言うことですね。

そして始まる

バ ル ス タ イ ム !

「バルスッ!バルスッ!バルスッ!バルスッ!インバルスッ!」

身体をゾクゾクと震わせながらバルスッ!を連呼する青年

「目があぁぁぁぁあああああああああ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

何かもう感じまくってしまったゲイザー

叫びだけが虚しく響いた。



『ハァ…ハァ…。』

色々とあって二人は素っ裸で倒れていました。

まぁゲイザーの大事な部分から白い液体が出てきている事から火がついたとかそんな感じです……リア充がっ

「………良い……叫びだな……。」

変態的な褒め方ですが気にしたら負けです。

「貴方こそ……最高の呪文だったわ……。」

訳が解らない褒め方ですが気にしたらハゲます。

その後の事を語る気力が沸かないんですが語りましょう。

あの後2人は天空に存在する城を捜し求め西へ東へ行きついに見つけました。

因みにホブコブリン率いる空賊の飛行艇に乗ってです。

龍の巣を抜けたりしました。

そして、その城の最深部にバイコーンが居ました。

後は言わなくても解りますね?

では、彼等の物語はこれにて閉幕。

恐らく、娘達が新たな物語を紡ぐでしょう。

まぁ相変わらず、あの癖だけは受け継いでしまっている様ですが。

『バルスッ!』

『目が!目があぁぁぁぁぁああああああ!!!!』



おしまい
13/09/12 23:36更新 / 宵闇の道化師

■作者メッセージ
色々とごめんなさい。

やりたかっただけです。

と言うか単眼で思いついただけです。

サイクロプスでも良かった気がします。

でも後悔はしてない。

ではでは

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