連載小説
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(121)ファラオ
 砂漠の一角に緑の園があった。日干し煉瓦を組んで作られた建物の並ぶ街を囲むように、作物のたわわに実る田園や、木々の生い茂る森林が存在していた。どこまでも続く褐色の砂漠の中にある緑の園は、オアシスと言うには広すぎた。
 それもそのはず、この緑の園に囲まれた街こそ、太古から蘇ったファラオが治める年なのだから。だが、街に人通りは無く、建物の窓に灯る光も少なかった。朝と言うには早すぎる、太陽の昇る前であるためだ。
 しかしよくよく目を凝らし、耳をそばだててみれば、街のあちこちから微かな声や物音が聞こえるだろう。街に住む人や魔物の愛の呻きだ。ファラオの治めるこの街で、水も食べ物も満ち足りた生活を甘受する人や魔物が、最も幸せを感じる時間である。
 そして、街の中心部にある平屋の宮殿においても、幸せを感じる時間に変わりはなかった。
 宮殿の奥、王族とその配偶者にのみ許された一角に、ファラオの寝室があった。寝室とはいう物の、彼女が現世に戻ってからというものの、夫婦で夜を過ごすための一室となっている。
「はぁ、はぁ…」
 窓から差し込む星と月の明かりによってのみ照らされる室内に、小さな喘ぎ声が響いていた。声の主は部屋に置かれた寝台に横たわる男だった。仰向けになった彼は断続的な、にちゃにちゃという水音に合わせ、小さく体を痙攣させつつ喘いでいた。
「ふふ…」
 男の姿に、同じベッドに座った女が笑った。褐色の肌に、腰まで届きそうな艶々した黒髪を広げた美女だった。彼女の二の腕やわき腹、そして太腿には亀裂のような模様が浮かんでおり、彼女がただの砂漠の民の女でないことを示していた。
 そう、彼女こそこの宮殿の主であるファラオだ。そして彼女の向かい、ベッドに仰向けになって両脚を広げている男こそ、ファラオの夫であった。ファラオは寝台の上に座ったまま片脚を伸ばし、夫の股間に足裏を触れさせ、小さく上下させていた。
 彼女の足の裏で屹立した男性器が擦られ、そのたびに彼の口から声が漏れる。
「ふふ…そうだお前、知っておるか…?」
 ファラオは足の動きを緩めることなく、ふと思い出したように口を開いた。
「お前、民草からそこそこ人気があるらしいではないか」
「そ、そんなこと…あぅ!」
「謙遜するな。アヌビスの奴から聞いたぞ?仕事は早いし、部下の変化にいち早く気が付くしで助かっていると」
 彼女は口では夫をほめながらも、足の裏で屹立を刺激し続けた。
「妾というものがありながら、部下の魔物どもに目を光らせておるとは…」
「そ、そんなつもりじゃ…」
「ほう?じゃあなぜマミィの一人が夫の病気で悩んでおって、碌でもない金貸しに頼ろうか悩んでおることに気が付いた?見ていたから、であろう」
 部下が口外できないような場所で金を借りるのを未然に防げたことに対し、ファラオはそう言った。無論、そのことについては既にほめてはいる。だが、国の規律を保つのと、夫がよその女を細かな変化に気が付くまで見ていたこととは別なのだ。
「ふふふ、妬けるのう…」
 幾ばくかの嫉妬を込めて、彼女はお仕置きとばかりに足に込めた力を強めた。すると彼女の足裏で屹立が大きく脈打ち、先端から先走りを滲ませた。
 ファラオは足指を曲げると、亀頭の先端に滲んだ透明な滴を指の腹にとり、そのまま赤黒く膨張した屹立の先端に塗り広げた。
「うぁぁ…!」
 肉棒を襲う鋭い刺激に、男は呻いた。痛いわけではない。むしろ、彼女のすべすべとした足裏の肌は心地よかった。だがそれでも、敏感な先端を擦られる感触は、男の腰を震わせるほど強いものであった。
「ふふふ、泣くほどよいのか?」
 夫が思わず目元に滲ませた雫に、ファラオは笑った。
「お前がこんなに足が好きなんて、部下たちはしっとるかのう?」
「し、しらな…い…!」
「そうだのう。お前は昼間、妾の良き右腕として働いているからのう。有能な副王が、女の足裏で責められるのが好きなどと、誰が思うだろうか?」
 ファラオは言葉とともに、土踏まずの部分で屹立の裏筋を圧迫しつつ擦り上げた。肉棒全体が固くなってもなお、根元に幾ばくかの余裕を備えているため、屹立は男の下腹に押し当てられた。興奮によって体温の高まった彼の肌と、火傷しそうなほどの熱を備えた屹立が触れ合う。自分自身のものとはいえ、肌と屹立が触れ合う感覚は、男にとって心地の良いものであった。
「こうやって踏みしめてやるとよいのであろう?ほれほれほれ」
 ファラオは下腹に押し当てられた肉棒をさらに圧迫し、下腹と足裏の間で屹立を潰すように足を前後左右に揺すった。ファラオの足の下で、肉棒が転がるように擦られ、主に快感をもたらす。
 注ぎ込まれる快感に、男の意識は打ち震えつつもいくらかの屈辱感を覚えていた。愛する妻とは言え、女に足蹴にされているのだ。
「ほれ、気持ちいいか?」
「き、気持ちいい…!」
 男は問われるがまま、ファラオに答えた。
「ならばそのまま果てるがよい。妾に足蹴にされたままでな」
 ファラオは夫の返答に笑みを深めながら、足の動きを強く、大きくした。男に注ぎ込まれる快感が膨れ上がり、彼は屹立が膨張して下腹を圧迫するのを感じた。
「で、出る…!」
 腰の奥の脈動と、脳裏での意識の明滅が同時に訪れ、男は達した。だが、熱せられた白濁が彼の尿道を駆け上る間、ファラオはひときわ強く屹立を圧迫した。裏筋越しに尿道が押しつぶされ、射精の勢いを殺した。結果、噴出するはずだった白濁は、屹立の先端から流れ出るように男の腹の上に溢れた。
「あ、あぁぁ…」
 射精した感覚はあったものの、勢いを大分殺されてしまったため、微妙な不満が男に残っていた。男はファラオに抗議するつもりはなかったものの、爽快な射精をねだるように彼女の顔に目を向けた。
「ふふ、どうした?」
 夫の視線の先にあったのは、にやにやと笑みを浮かべるファラオの整った面立ちだった。
「子種を搾り出したというのに、不満か?」
「…」
 男は無言で頷いた。
「そうだろう…だが、これならどうだ?」
 彼女は男の屹立から一度足裏を離すと、白濁に滑る彼の下腹に触れさせた。そして先走りと精液の混ざった物を土踏まずで掬いとると、彼女は足を曲げた。
「あ…」
 妻の足が離れたことに一瞬男は声を漏らすが、続くファラオの行動に彼は言葉を失った。
 ファラオはもう片方の足も折り曲げると、足裏同士を触れあわせたのだ。そして膝と太ももを操り、精液を足の裏に塗り広げた。ぬちゅり、にちゃり、と滑る音がしばし寝室に響く。
「さて…これぐらいでよかろう」
 そして彼女は糸を引く足の裏を広げて見せながら、男に言った。
「今度は挟んで扱いてやろう」
「…!」
 両脚を折り曲げ、股間を大きく広げながらの彼女の言葉に、男は目を見開いた。ごくごく小さな、僅かばかりの黒い布が覆っているだけの股間を無防備に晒す姿に、彼は分身が力を取り戻していくのを感じていた。
「ほれ、もう少しこちらに寄らんか」
 男はファラオの言葉のまま、寝台の上を移動し、彼女が足を折り曲げたままでも肉棒を挟める位置に座り直した。
「ふふ、期待しておるようだな」
 ファラオは夫の屹立を目にすると唇の端を釣り上げ、そう言いながら滑る両脚の裏を触れさせた。発射の瞬間ほどの熱はないものの、ファラオ自身の体温によって温められた粘液が、男の屹立を包み込む。
「あぁぁ!」
 屹立を挟み込む、やや硬い足裏の肌の質感に男は声を漏らした。硬さはある物の、自身の精液によって大分やわらげられている。
「ほれ、動かすぞ…」
 ファラオは挟んだだけで身悶えする夫を見下ろしながら、両脚に力を籠め、屹立を上下に擦り始めた。
 屹立の丸みに合わせるようにファラオの足裏は軽く丸められ、皮膚が寄って皺を構成している。固いなりにもどうにか作られたファラオの足裏の襞には精液が絡み付き、男にぬるぬるとした感触とともに、足裏の襞が織り成す不規則な刺激の変化をもたらした。
「あぁ…!あ、そこ…!」
 圧力が不均一にかかることで刺激に差が生まれ、一扱きごとに快感が変化する。男は声を漏らし、身悶えしながら、ファラオの足の間で分身を震わせていた。
「ふふふ…自分で出した物を塗り付けられて、気持ち悪くは無いのか?」
 ファラオが男に、分かりきった問いを投げかける。男には滑らかに返答する余裕はないが、それでも答えは決まっていた。
「き、気持ちいい…!」
「ほう、お前は変態だのう…」
「ち、違う…!シてくれるから、気持ちいいんだ…!」
 男は息も絶え絶えに、妻の半ば冗談の揶揄に抗議した。
「ふふ、妾がするから気持ちいいか…嬉しいことを言ってくれるのう。ならば、妻として、お前に報いなければな」
 ファラオは男の言葉に笑みを深めつつ、足の動きを変えた。両足で挟み込んだ肉棒を上下に扱くような動きから、左右の足を別々に動かすような動きにだ。片足が上がればもう片足が下がり、屹立が右に左に揺れ動く。左右で異なる刺激をもたらされ、男は腹の奥に疼きを感じた。早くも肉体が射精の準備を始めているのだ。
「うあ…あぁ…」
「ふふ、出そうか?」
 ファラオが男に問いかける。
「だが、出すならば狙いを定めるがよい…上手く出せば、足マンコどころか、妾のここに種付けできるかもしれぬぞ?」
 男は彼女の言葉にようやく気が付いた。確かに彼女の言うとおり、ファラオは大開脚の姿勢を取っているため、黒い僅かばかりの布に覆われた股間はむき出しだ。タイミングを合わせて発射すれば、ファラオの股間に白濁が命中するかもしれない。
「ふふ、ほれほれほれ…」
 男の目に宿った光に、ファラオは微かに笑みを浮かべると、わざと足の動きを大きくゆっくりとしたものに変えた。
 刺激を強めて我慢することもできないうちに出させてはつまらない。
 そんな意図がファラオの足の動きに滲んでいた。
「はぁ…はぁ・・・はぁ…!」
 男は乱れる呼吸を落ち着かせながら、腹の奥で渦巻く粘液の蠢きを抑え込もうとした。なんとしても、ファラオの言葉通り、無防備に広げられた両足の付け根に白濁を命中させたい。呼吸を整え、射精を我慢し、タイミングを合わせて力を抜く。それでよいはずだった。
「ほれ、右左、右左…」
 ファラオは男がタイミングを計るのを手助けするように、足の動きを言葉に出した。やがて彼女のリズムが男に伝わり、どの瞬間に屹立が真正面、つまりはファラオの陰部に先端が向けられるかがつかめていく。
「はぁ、はぁ、はぁ…っ…!」
 ここだ。男は自分を信じ、胎内で渦巻いていた射精の衝動を解放した。瞬間、彼の屹立から白濁が迸り、ファラオの股間に向けて降り注いでいく。だが、両脚の付け根を狙ったはずの迸りはわずかに横にずれ、彼女の内腿を濡らす結果に終わった。
「ふふ…惜しかったのう…」
 太ももにへばりつく、熱を帯びた粘液の感触に視線を向けながら、彼女はそう言った。
「こんな量を、これほどの勢いで放つとは…足マンコではなく、妾に直接注いでいれば、きっと孕んだであろうな」
 自身の言葉に背筋をゾクゾクとさせながら、ファラオは男に視線を戻した。
「どうする?残念賞ではあるが…妾に直接注いでみるか?」
「いや…もう一度…!」
 男はファラオの求めに、そう応じた。
「今度こそ当てる…!」
「そうか、ふふ…負けず嫌いだのう」
 こうと決めたことはやり抜く。ファラオは自分が気に入っている男の性格に笑みを浮かべると、両脚に力を込めた。
「く…ふ、ぅ…!」
 男は注ぎ込まれる快感を素直に受け入れ、次なる射精に向けて自ら自身を高めていった。快感を我慢するのではなく、射精へと至る為、肉棒に意識を集中させる。
 ファラオの足裏で精液と先走りの混ざりものが泡立ち、ぬちゃぬちゃと音を立てている。だが、男には自身の体液で弄ばれているという感覚は無かった。
 彼女の肌に目を向ければ、薄暗い室内のわずかな照明が褐色の肌で照り返されていた。両足で肉棒を刺激するという重労働に、彼女はうっすらと汗を滲ませていたのだ。もちろん足裏にも汗は滲んでおり、それは彼の精液と混ざり合っているに違いない。
 ファラオが言うところの足裏まんこにとって、足裏の汗とは愛液に相違ないはずだ。男は、ファラオと足裏を通じて交わっているのだ。
 男はファラオとの交わりを思い浮かべながら、屹立の揺れと自身の脈動を感じ取っていた。そして、屹立がある方向を向いた瞬間、彼は白濁を迸らせた。
 粘液が弧を描き、ファラオの体に触れる。しかし今度降り注いだのは、ファラオのもう片方の太ももだった。
「むぅ…惜しかったのう…」
 太ももを伝っていく白濁の感触に、ファラオは心の底からの言葉を漏らした。
「つ、次こそ…!」
「しかし、妾ももう足が…」
「だったら僕が!」
 男は言葉を濁すファラオにそう言うと、寝台の上で膝立ちになり、彼女の両足を掴んだ。そして重ねあわせられた彼女の足裏を固定したまま、自身の腰を前後に揺すって分身を扱き始めた。
「んっ…!」
 自分で足を動かすのとはまた違う、足裏を屹立で擦られる感触にファラオの眉間にしわが寄る。
 痛いとか、不快だという訳ではない。少しだけくすぐったいのだ。自分で足を動かすのならば、ある程度刺激を予測することはできる。だが、男の腰の動きは自身のそれとは違うらしく、次にどう刺激されるのか予想がつかないのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ…!」
 男が呼吸を乱れさせ、腰を揺する。その動きに、彼女は次第に自身が本当に交わっているかのような錯覚を覚えていた。
 黒い布の下で、ファラオの女陰の内側を濡らしていた体液が溢れ出す。だが、ファラオがひそかに屹立を求めている一方で、男は彼女の足を犯しながら絶頂に至った。
 再び彼の白濁が、ファラオの足を濡らした。褐色の肌にへばりついた粘液はゆっくりと後を残しながら垂れて行く。やがて白濁はファラオの肌に刻まれた、亀裂のようにも見える模様に沿って広がっていった。
 自身の肌に、男の臭いが染み付いて行く。
 ファラオは自身の豊かな乳房の奥で、心臓が跳ねるのを感じた。
「ふ、ふふふ…」
 ファラオは自身の胸の高鳴りを誤魔化すように笑みを浮かべた。
「どうした?妾は動いておらぬというのに、また外したな?」
 射精の後の疲労感を追いやろうとする男に向け、彼女は続ける。
「まさか、子種をたっぷりと浴びせて妾の足を孕ませてやろうとやるのではなかろうな?」
「そ、そんなこと…」
「そうだのう。足では孕まん。ただお前の臭いが染み付くだけだ」
 自身の言葉に背筋をゾクゾクとさせながら、ファラオは言った。
「ならばいっそのこと、妾にお前の匂いを染み付けてはくれぬか?そうすれば部下の魔物どもに、お前の持ち物が誰であるか教えられるであろう」
 ファラオは言葉を切ると、両脚に力を込めた。
「さあ、夜はまだ長い…妾を染めておくれ…」
14/03/31 22:19更新 / 十二屋月蝕
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■作者メッセージ
 エロ小説とか読んでると、下着とか靴の中とか、表から見えないところにBUKKAKEして、そのまま日常を過ごさせるシチュとか出てきますよね。
 今回のファラオさんも、足とかお腹とかを精液でにちゃにちゃにした後、普通に足に包帯巻いて執務に出たりするんでしょう。
 もちろん巻く際も「ふふ、お前の子種のお陰で今日は包帯が緩まずに済みそうだ」とか言っちゃうんですよ。
 そして精液臭ぷんぷんさせながら、疼く子宮やらをなだめつつお仕事スタート。
 一日我慢した結果がザーメンフレグランスぷんぷん丸ですよ。

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