連載小説
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ゴブリン30 〜無邪気〜
〜すらりんがはじまりの村の一員になってから数ヶ月…はじまりの村周辺〜

やぁ、みんな…あたしの名前はレニ!!種族はゴブリン!!
あたしたちは今、世界各地を旅して歩いているんだ!
それで、この始まりの村?の噂を聞きつけて来たんだけど…


ホブゴブリン「はわぁ〜…ゆったりとしていい村ですねぇ〜」
ゴブリン「リーダー!!どうするんですか?襲ってしまいますか!?」
ホブゴブリン「ダメよお〜…意味もないのにそんなことをしてしまったら悪いわぁ〜」
ゴブリン「で、でもぉっ!!旅の前に蓄えていた食料…もうあまり残ってないんです!!ここらで補充しないと…レニ!!食料は今、どうなってる?」

レニ「えっとですね!!芋三本です!!」

あたしがそう報告すると、みんなの顔に衝撃が走る
……実はあたし、さっき一本盗み食いしたけど、別にいいよね!!

ゴブリン「り、リーダー!!あたしたち、このままじゃ飢え死にしてしまいます!!そ、それに…もう長いあいだ旅してきたので、男に飢えて…」
ホブゴブリン「あらあら、困ったわぁ…お腹すくのは辛いから…困るわねぇ」
ゴブリン「もう……十分大きな意味はあります!!襲っちゃいましょう!」
ホブゴブリン「そうね〜生きるためだものね〜…」

そして、重大な話し合いの結果…あたしたちはこの始まりの村を襲うことにしたのだった…
でもでも!!ただ真正面から襲ったら、返り討ちにあっちゃうよね…
ってことで!!よーく考えてから行こう!!


〜〜〜〜神官目線〜〜〜〜


ふぁぁ…今日も平和だねぇっと…
俺の初仕事が数ヶ月前にあり…それから一度も仕事をしていない俺は、今日もどうやって暇をつぶすかを考えていた

なんせ、初仕事の日の夜遅くに来た、シスターと神官候補の男…
あの二人が妙に村人との受けがいいため、俺の方にはさらに仕事が回らなくなったという…

ふたりのほうは、できるだけ住まわせてくれている俺に恩を返すため、必死にやろうと思っているんだろうが……
おかげで、やることがさらになくなっちまったよ…

風の噂では、ほかの村や街…城にいった連中はそこそこ神官が波に乗ってきたらしいのに…俺は今日も一人虚しく机に突っ伏しているんだから笑えない

最近は暑い時期になってきやがって、普段でさえイライラするっていうのに…
やることもないからさらにイライラするよ…まったく


シスター「スプリングさん?どうしたんです?机に倒れ込んで…」
見習いくん「熱中症かもしれない……水をどうぞ」
スプ「い、いや…違うよ、それより…二人はもういいのかい?今日も二人は忙しかったみたいだけど…」

シスター「お昼休憩なんです、それで…食事を取った後なので、スプリングさんは食事まだかなって思いまして…」
見習いくん「………ハードな…食事でしたね…ふぅっ…」


………み、見習い…そんなに顔をげっそりさせて…
毎日頑張ってくれているんだから、遠慮せずに食べてもいいんだぞ?
っと、そういえば……食事はまだ…だったが…
うーん…食事…ねぇ…


スプ「いや、僕はいいや」
シスター「えぇっ!?今日もですか!?いい加減、気をつけないと死んじゃいますよ!?」
スプ「大丈夫、ちゃんと食べてるからさ?」
シスター「そう…ですか…」

見習いくん「(彼女の料理に…微妙に込められている魔力に…気づいてでもいるんだろうか?もしそうだとしたら…この神官…只者じゃないな…)」



そしてしばらくして…シスターと見習いくんが自分たちの仕事に戻るのを遠目でみる俺…
そろそろ、変化が欲しいよなぁ…


〜〜〜〜〜〜


??「……で、俺になんのようなんだ?村長さんの娘さん?」
アリ「私、あなたにお願いがありますの…よろしいかしら?」
??「お願いだぁ?急にどうして…?ファウストのやろうとの結婚がなくなっちまって、変になったのか?そうじゃねぇと、俺のような村のゴミみたいな男に話しかけたりしねぇだろ?」
アリ「………私、余計なことを言われるの、好きじゃありませんの…ねぇ?」


おやおや…アリステア嬢は俺様のセリフにちょっとカチンときたみたいだな?
俺の名前はセコンド…この村で、厄介者扱いされてる男だ
荒くれ者って呼んで貰ってもいいぜ?

昔は、気に入らねぇやつは力でいうことを聞かせてやったし手下だってたくさんいた…だがな…
いつまでも、そんなバカをやっていけるほど世の中は甘くねぇ…
俺は今…仕事もせずに家でさけ飲んで寝てる青年の一人だ

働け?男として当然のことをしろ?バカかっての
世の中ってのはなぁ、自分の思い通りになんてならねぇんだ
努力しても無駄なんだよ無駄!!
そんな事わかりきっているのに、努力する馬鹿もいないだろう?


だから!!俺は働かねぇ!!努力しねぇ!!何もしねぇ!!
そんな男をだ…この村の最権力者の娘が訪ねているんだぜ?
初めは俺、ついに立ち退き命令でもされるのかと思ったぜ…


アリ「思ったより、綺麗ですのね…意外ですわ」
セコ「それは、部屋に何もないって事の皮肉か?それとも…本音か?」
アリ「本音ですわよ?」
セコ「そうかい…(信じられねぇなぁ…アリステア…性格悪いって俺は知っているからなぁ…)」

セコ「で、結局なんのようなんだ?部屋を褒めるために来たわけでもねぇんだろうが?」
アリ「そうそう…あなた、ファウストに恨みがありましたわよね?」
セコ「恨み…?恨み…ねぇ…」


恨みならいくらでもある…
昔から、俺はあいつのことは気に入らないからな…
何が勇者だ?馬鹿なのかっての!!そんなのになろうとするぐらいなら、家で寝てたほうが楽だっての!!

それに……あいつはいろんなことが昔からできた…
それを、自分の才能じゃなく、努力だよと言ったのが一番気に入らねぇ
努力?バカが…才能があったから、伸びてる自分を把握できて、さらに上を目指せたんだろうが!!
そんなのを把握できて、自分の力に変えられるなんでなぁ!!
人間は本当はそんなに強くねぇんだよ!!バカが!!


セコ「恨みならあるぜ…今もな」
アリ「ふふっ…私も、彼の嫁には地獄の釜よりも深い恨みがあるのです…どうです?一緒に手を組みませんか?」
セコ「利益は?俺にとっての利益…ねぇのか?まさか…」

利益がないのに、動くってのは嫌だからな…
アリステアは非常に嫌そうな顔をしたが…さてさて、どう出てくんのか…

アリ「いいでしょう…何を上げるかはまだ考えておくことにしておきますが…利益を差し上げますわ」
セコ「上等だ、じゃあ…よろしく頼むぜぇ?」

俺はそう言って握手を求めるが……
アリステアは嫌そうな顔をすると、さっさと家の扉の方に向かっていった
ふぅん…まぁいいさ…もらえるものがもらえるなら…気まぐれにやってやるかなぁ…?

こうやって…仕事すんのも随分と久しぶりだぜ…なぁ?

〜〜〜〜それから、一日後…〜〜〜



ファ「すらりん、どうだい?ここは…たまには村を離れて森林浴もいいと思うんだけど…?」
すら「うん!!ファウストと一緒なら、どこでも最高!!ねぇ…そのぉ…」
ファ「……も、もしかして…だ、ダメだよ…外でなんて…」
すら「…だめ?」
ファ「うっ……そ、その……」


っち、何やってんだあいつら…
イライラさせやがる…

俺は昨日、アリステアと約束してから、ずっとあの二人が外に出る機会を伺っていた
俺がアリステアに依頼された仕事…それは、ファウストの暗殺だ
アリステア曰く、すらりんって魔物娘には一切の攻撃が通用しないらしい
それならば、二人のうちどちらかを殺して、アリステアの依頼を達成するにはファウストを狙うしかない…

ふんっ…今のうちに笑っていろ…
すぐにその顔を恐怖で埋め尽くしてやる…


〜〜〜教会内〜〜〜

シスター「…!?こ、この気配は…ものすごく大きな悪意を感じます!!」
見習いくん「なにか…感じ取ったのかい?」
シスター「………これは、堕落神様のお力を借りなければいけないことが起こるかも…」


私はそう思うと、そっと自分の持っていた紫色の水晶を見始める…
そこには、この村の外で起ころうとしていることが映し出されたのだった…



〜〜〜ゴブリン目線〜〜


ゴブリン「レニ!!準備はオーケーかい?」
レニ「うーん…ちょっと危ない感じかなぁ…もう少し待ったほうがいいと思うな」
ゴブリン「そ、そうなのか……お腹…すいたなぁ…」


……ん?なんだか…奥の方が騒がしい気がするなぁ…なんだろう?
あたしの感が、行ったほうがいいって告げている…
よし!!行こう!!


レニ「みんなぁ!!ここで少し待ってて!!」
ゴブリン「えっ?どこか行くの?」
レニ「ちょっとねぇ〜♪」
ホブゴブリン「あんまり遅くなっちゃだめよぉ〜?」
レニ「はーい!!」

あたしはそういうと、即座に森の方に走っていく…


ホブゴブリン「うふふ〜元気ねぇ〜」
ゴブリン「……お腹すいたなぁ…あたいたち31人もいるのに…芋3つじゃ足りないよぉ…」
ゴブリン「そう思って!!さっきお魚分けてもらったんだ!!サハギンちゃんに!!偶然会えたから、手持ちの道具と交換したんだよ!」
ゴブリン「やった!!これで少しはおなかが膨れるね!!レニのはどうする?」
ゴブリン「いないのがいけないの!!みんなで食べよっ!!」
ゴブリンたち「さんせーい!!」


う〜ん……ここだと思ったんだけど…って、あっ!!
こ、こんなところにたくさんの食料と武器が!!ラッキー!!
今日、最高についてるなぁ〜♪

うーん……少し、川で道具を洗ってこようかなぁ…


〜〜〜セコンド目線〜〜〜


うわっ…野外で始めやがった…
ふ、ふんっ…男として、羨ましくないわけじゃない…だがな…
俺はもう、そんな事が自分の身に起こるって夢を見るのをやめてる
つまり…別になんとも思わないんだよ…

他人の性行為を見て興奮?すればいいさ…
その行為に夢中になって俺に狩られたら、ただの馬鹿だろ?

そう思いながら、俺は自分の荷物が置いてあったところに行く…

…………


えっ?ちょ、ちょっと待ちやがれ…
俺の荷物は…どこだ?
場所を間違えたんだろうか?いや…そんなはずはない
ちゃんと間違えないように、木の幹に印をつけておいた…
そして、目の前の木には同じ印が付いている…

つまり……俺の荷物はここにあったはず…
それなのに…食料も、あいつを殺すための武器も…綺麗にない…だと?
くそっ…今日に限って…ついてない…


ふん、俺がそう簡単に諦めると思うなよ…?
何も、武器は現地で作れないわけじゃねぇんだ…


俺はそう心でいうと、即座に近くにあった木を折り、先を石で削り始めた
あっという間に、人なら突き刺せそうな木の剣が完成する…

さて……あいつらの様子をもう一度、確認するとするか…
俺はそう思うと、ファウストたちのところに戻っていったのだった


〜〜〜ゴブリン目線〜〜〜


レニ「みんなぁ〜!!見てみて!!たくさん食べ物が手に入ったよ!!って…あーーっ!!みんなずるい!!」

あたしが森の中で見つけた荷物をみんなのところにもって行くと…
みんなはなんと!!お魚を食べていたんだよ!!
ぷりっぷりで美味しそうなお魚を!!
ずるい…みんなずるい!!


ゴブリン「あちゃ〜…帰ってきちゃったか…」
ゴブリン「やっぱり、仲間はずれはよくないよ、ほら…この魚あげる」
レニ「わーい!!…そういえば、みんな…魚焼かないの?この荷物のなかに火を焚く道具があるんだけど…」
ゴブリン「流石に、素手で魚を焼くのは…ちょっと…」


うーん…確かに…言われてみればそうかも……
そうだ!!木をさせばいいんだよね!!
ちょうどいい感じの木がないか…少し探しに行こうかな

なんか、さっきこの荷物があったところなら見つかるきがするし…


レニ「ちょっと待ってて!!」
ゴブリン「またっ!?べ、別にいいけどぉ…」
ホブゴブリン「走ったらこけちゃうわよぉ〜?気をつけてねぇ〜」


そして、さっきの場所に戻るあたし…
っと、おぉっ!!


さっきの場所に戻ると、ものすごく綺麗な折れ方をしている木を見つけたんだ
こ、この木は…まるで魚を刺すために生まれたような……
本当に今日はいいことがたくさんあるなぁ〜!!へへっ♪


〜〜〜セコンド目線〜〜〜


ふ…お互いに熱くなっているのを確認したところでだ…
そろそろ俺も、めんどくさい仕事をさっさと終わらせさせてもらおうか?

俺はそう思いながら、またもやさっきと同じ場所に戻ってきたが…
ま、まさかとは思っていた……
だが、流石に二回も連続ではないだろうと思って俺は武器を持ち歩くことはしなかった…

だが!!あったんだ…ありやがったんだよ!!そんなことが!!

そこにあるはずの俺の木の剣が…きれいさっぱりなくなってる!!
だ、だれだ…誰が取りやがった……?

と、俺が思っていると…足元にあしあとを見つけたんだ
この足跡……子供かぁ?俺の仕事の邪魔しやがってぇ…

俺はそう思うと、急にイライラしてきたんだ
子供相手にムキになるなって?うるさいな…
イライラもするんだってのっ!!こうも邪魔されて俺の評判が落ちたらどうする?
あぁ?元々下だぁ?うるせぇっ!!


そして、俺がそのあしあとをついせきすると…そこにはものすごい数の子供が集まっていたんだ

ざっと見て…20人はいるな…全員女みたいだが…
俺がロリコンだったら襲われてるぞ…?あいにく、俺の好みは年上なんだ


セコ「……ガキ…にしては変だな…こんな森まで普通は来ないはずだ」

ゴブリン「よぉっし!!じゃあ…お腹もいっぱいになったし、始まりの村を襲いに行こう!!」
ゴブリン「おぉぉぉぉーーーーっ!!」


なんだと…?あのガキども…始まりの村を襲うだと?
あんなガキが…バカいってやがる…


なんて、俺がそう思って笑いをこらえようとした時だ
あのガキどもが、自分の倍以上ある荷物を軽々と持ち上げたんだよ!!
な、なんて力だ…!?あんな荷物…俺でも片手では持てねぇぞ!?

あっ…あの荷物は俺の…って、あの荷物も片手!?
70kgはあるはずだぞ…?


………あのガキども…ただのガキじゃねぇな…
あいつらなら本当に……始まりの村を制圧できるかもしれないな…
…どうする?この危機を伝えに行くか…それとも…無視して俺の仕事を全うするか…


ん?待てよ…?
あんな強いガキどもが攻めてきたら…いくら馬鹿でも抵抗をするはずだ
もし、抗戦ともなったら…村の勇者であるファウストはあのガキどもと戦うことになる…
いくらあいつでも、あのガキどものパワーを相手にして…勝てるとは思えん


………ふっはっはっはっ!!あいつを潰すいい機会じゃないか!!
俺は両方が争っているのをただ見てればいいんだからな!!
そうと決まれば、俺があいつらを殺す必要はないな…


あのガキどもに気づかれないように、高みの見物をさせてもらおうじゃないか




〜〜〜アリステア視点〜〜〜


今頃、この私にあのような恥ずかしい思いをさせたスライムが、ヒドい目にあっていると思うと、楽しくて仕方ありませんわね

私はそう思いながら、自分の屋敷の窓からそっと外を見下ろす…
あの男…セコンドは村人からすれば、乱暴者で危ない男だけど…
私からしたら、いい手駒ですわねぇ…ふふっ…


っと、そのときだった…
村の東のほうに、いきなり大勢の子供が押し寄せて来たの
村の東…あの憎いスライムがやってきた森があるところ…
………相手が子供だとはいえ、気に入りませんわね

ですが、所詮は子供…好きにさせてあげましょう…


村人「大変です!!村長!!村長!!」
アリ「お父様だったら、ほかの村に出かけていませんわよ?」
村人「あぁっ!!アリステア様!!大変なのです!!東門付近に武装した…子供たちが現れたのです!!」
アリ「たかだか子供でしょう?遊ばせて置いたらいいでしょう?」

だけど、私のこの言葉を聞くと即座に首を振って、この村人はこういってきた

村人「違います!!彼女たちは……魔物らしいのですよ!!この村のシスターが言ってました!!彼女の言うことなら…間違いない!!」
アリ「……っ!?ま…魔物…ですって?」
村人「この村を自分たちのものにするって行っているんです!!すでに…4人の村人が止めようとして気絶させられています!!それで…この村の一番偉い人と話がしたいって…」


そ、そんな…!?よりにもよって…お父様がいない時にこんなことが起こるなんて…
…………わ、私が話に行く必要はあるかしら?いや…ないはずよね?
だって…この村で一番エライのはお父さまだから…
そ、そうよ!!私が行く必要はないのよ!!


アリ「残念ね…私、これから用事があるの…自分たちでなんとかしなさい?」
村人「そ、そんなっ!!私たちだけでは何も…」
アリ「諦めるのね?そうね…もし、どうにもならなかったなら、頼れる勇者さまでも頼ってみたら?」
村人「…うぅっ…わ、わかりました…」

村人はそういうと、がっくりと肩を落として去っていった
さて…と…私はのんびりと外の様子を伺いましょう


〜〜〜神官目線〜〜〜


まったく…いつもどおりの平和な日常だと思ったら…今度はなんだ!?

俺はそう思いながら、シスターにつれられて村の東門の方に向かっていた
シスターと見習いくんの言うことによれば、とんでもないことが起こるとか…

そんなことを聞いて、神官という職業柄、争いがきらいな俺は…
気が気じゃないよ…まったく…

シスター「……間違いありません…ゴブリンたちですね…この村になんのようでしょうか…?」
見習いくん「うーん…武装しているってところをみると…占領でもしに来たんじゃないかな?」
シスター「さすがダーリン!!見る目が違います!!」


スプ「いやいやいや!!そうじゃないでしょう!!占領!?そんなの…冗談じゃないですよ!!そんな野蛮なことを許したとあっては、天罰が下ってしまいます!!」


それに…俺の神官としての…デメ司祭の評価にも支障がでる…
ただでさえ、今俺はデメさまにいいように思われてないんだ
これ以上…評判を下げるなんて…馬鹿としか思えないし…


スプ「なんとか……話し合いで解決できないでしょうか…?」
シスター「多分…難しいかな…でも!!やってみましょう!!」



シスター「そこのゴブリン達!!こんにちは…」
ゴブリン「ん…?こんにちはーー!!」
シスター「元気があっていいですね!!それで…今回はどんなようでここに?」
ゴブリン「それは……リーダーが説明しますっ!!」

ホブゴブリン「あらあら〜そのねぇ〜?私たち、長い旅をしてきましてぇ…ついに食料がなくなっちゃったんですよぉ〜そろそろ、身を落ち着ける場所が欲しいと思っていたら〜ちょうどいいところに村があったので〜」
シスター「そうですか…しかし、ここは私たちがすでに住んでいて…新しく住民を迎え入れるという形でなら、ここに永住してもいいですし…ここは穏便に話を済ませられないでしょうか?」


お…おぉぉっ…なんて、綺麗な説得なんだ…!?
お、俺だったら間違いなく逆効果なのに…あんなに効果的に話せるなんて…
なんだあのシスター…ただ服装が露出が多いだけのシスターじゃなかった…


ゴブリン「でも…お金もないし、それに…欲しいものは戦って手に入れるものって一族の掟が……」
ホブゴブリン「そうよねぇ〜、なにも楽に手に入れようとするのは面白くないわよねぇ〜…なんだか悪いし〜」


……だ、だけども…あのゴブリン?って種族の子達も簡単には納得してくれそうにないぞ…?
これは…長期戦になる気がするな…



〜〜〜Dプリこと、シスター目線〜〜〜

……ふむぅ…厄介なことになりましたねぇ…
素直にいうことを聞いてくれたら…私としても楽なのに…
っと、そうだ!!いい方法があります!!

そう…私の水晶に映った悪意は彼女の物だけではない…
もっと大きく、他人の幸せを壊してしまいそうな悪意…それが確かに感じられたのです


私はそう思うと、即座に自分の心で水晶を描く…
その水晶を通して見えるのは……これは、男性?
いや、私は知っていますよ!!この人は確かこの村に住んでいる…セコンドという人だったはず…

村の行事に一切参加しないから、いつか愛の教えをしてあげようと思っていたら……よもや、こんなところでこんないい機会を得られるなんて…


しかしです
悪意の正体がわかったとして、彼をどうやって彼女たちと合わせましょう…?
関連なんて一切なさそう…彼女たちが惹かれる要素があるかどうか…

シスター「あなたたちは…住処と食べ物がもらえればそれでいいのですか!?本当にそのために、村を襲うと…?」

ゴブリン「そうだよ!!あたしたちだって必死なんだ!!」
ゴブリン「そうそう!!安定した住処が欲しいもんね!!できれば…旦那さんも欲しいけど…それは後でジックリと選べばいいし…」

シスター「(旦那…!?……これだ!!これを利用すれば…彼女たちも堕落神様と同じ考えを持っている魔物娘の端くれ…旦那との夜の営みがかかれば…どのような話にも食いついてくる!!)」


シスター「あなたたち…知らないのですか?この村の男性は…ある人物の許可がなければ…結婚してはいけないことになっているのです!!」
ゴブリン「えぇぇぇぇぇーーーっ!?」
ホブゴブリン「ふえぇぇぇぇぇーーっ!?」


スプ「えっ…そんな決まりなかっ…(もがっ!?)」
見習いくん「静かに!!今…彼女がこの村を守るために交渉しているんですから!!」
スプ「わ、わかったよ…」

シスター「私がその人物を教えてあげましょう…その代わり!!この村を襲わないと約束してください!!」

ゴブリン「り、リーダー…どうしましょうか?」
ホブゴブリン「そうねぇ〜……みんなはどうしたいのかしらぁ〜?」
ゴブリン「そ、それは…正直、旦那さんが一番欲しいです…」
ホブゴブリン「だったら、答えはもう決まっているわね〜」


この子達のリーダーとも思わしきホブゴブリンがそう言うと、ゴブリンたちは各自、武器をその場に置いたの…
どうやら……私の考えが通じたよう…堕落神様、感謝致します!!


ゴブリン「わかった!!あたしたちはこの村を無理やり襲ったりしない!!約束する!!だから…その人のことを教えて!!」
シスター「いいでしょう……これを見てください」

私はそう言いながら、自分の持っている水晶の中でも、ちょっと大きめの物をゴブリン達の前に差し出す…
ゴブリン達はその水晶を真剣に見つめ…私は、自分が見た悪意の対象…
セコンドさんを水晶に映し出した


シスター「……彼が、その人物です!!」
ゴブリン「わかった!!さっそく…話をつけてくるね!!」

レニ「………か、かっこいい…なんだろう…?この気持ち…彼のアウトロー感があたしの心をひきこんで……はっ!?これが…恋!?」

ん…?ゴブリン達のなかに…彼の姿を見てから反応が変わった子がいますね
……ふふふっ、堕落神様は彼にも救いを求めておられるのですね!!


シスター「そこのあなた!!ちょっとこっちに来てください!!」
レニ「あたし?どうしたの?」
シスター「………私、気づいてしまったのです…あなた、セコンドさんに…惚れましたね?そうでしょう!!」
レニ「うんっ!!惚れたよ!!悪いこと…なのかなぁ…?」
シスター「いえ!!むしろ…喜ばしいことです!!……そんなあなたに、素晴らしいものを差し上げましょう!!この薬草をどうぞ…」
レニ「えっと…こ、これは…?」
シスター「ひ・み・つです!!でも……多分あなたなら、使うときがわかるんじゃないでしょうか?」


私はそう言いながら、ある薬草を彼女に渡す…
この薬草の効果…?それは…作品内で自ずとわかりますよ


〜〜〜レニ目線〜〜〜


あたしがある優しい人から薬草をもらっていたら…ほかのみんなは私をおいて先にセコンドさんって人のところに行っちゃったんだよ!!

それで…あたしも慌ててみんなのあとを追いかけたんだけど…
うーん、あたし…この場所の地理には詳しくないんだよねぇ…
つまり…今、絶賛迷子中なんだよ!!
困っちゃうなぁ…うーん…こっちかな?

レニ「のんびりしてたら…セコンドって人を他の仲間に取られちゃう…」


私はそう思うと、のんびりなんてしていられるはずもなく…
さらに森の奥に移動していったのだった…


〜〜〜セコンド目線〜〜〜


セコ「ふわあぁぁ……そろそろ、村がいい具合に攻められている頃か?」

俺はそう言いながら、木の上で体を起こす…
俺の目に、攻められて火の煙をあげる村の姿が……見えない…?
おいおい…どういうことだよ!?時間的にはあのガキどもが村を落としているはずだろう!?


ゴブリン「うーん…セコンドって人…どこにいるんだろうねー?」
ゴブリン「まったく見つからないよぉ…実は木の上にいたりして…」
ゴブリン「そんなことないってーー!!」


………そんなことあるわけだが…って、言ってる場合じゃねぇ!!
どうしてあのガキどもが俺のことを探してやがるんだ?

………はっ!?
そもそも…おかしい話だとは思っていたんだ…このファウストに仕返しをするって話、あまりにおかしい話と疑うべきだった
村の村長の一人娘ともあろうものが…俺のような村のゴミ…のような扱いを受けているやつのところにわざわざ来るか?来るわけがねぇ!!
つまり…アリステアのやつは初めから…これが目的だったに違いねぇ…


目的…っていうか、どうかはよくわからんが…
あのガキどもが出てこなくても…きっとファウストに俺を始末させる気だったんだ……それで、こんな森の奥の方にわざわざあいつらが…出向いたに決まってる!!


それで、自分たちの村にあのガキどもが攻め入ってきた時に…なにか餌のようなものを渡して…俺を消すように仕向けたに違いねぇ…

あのガキども…人間のガキとは思えない力だからな…


真相がわかると…俺の心のなかに、モヤモヤと黒い物がうずまき始めるのを感じたわけだが……俺はこの状況でそのモヤモヤを何かにぶつけるほど馬鹿じゃねぇ…
村に戻ったら…覚えてろよ…アリステア…
エロ同人みたいにしてやる……


セコ「…っち、早く遠くに行けってんだ…どうしてこの木からあまり離れねぇんだ…?」


ゴブリン「いたー?」
ゴブリン「いないよ?本当にどこにいるんだろう?」
ゴブリン「リーダーがこの木に体を預けて寝ちゃったから…動けないし…」
ホブゴブリン「ふみゅ〜……らめぇ!!もっともんでくれなきゃぁ…くー…」

……また集まってきやがった……
こりゃあ、隙をついてここから逃げねぇとキリがねぇ……

と、俺が思った瞬間だった
いきなりガキの中でも目を見張るほどの胸を持つガキが寝返りを打ったんだ
その寝返りを打ったとき…ものすごい威力で俺の乗っている木に拳があたりやがったんだ!!


セコ「うおっ!?じょ、冗談じゃね……うおわぁっ!?」


くっ…なんてドジだ俺…ここで…まさかここで足を踏み外すなんて…
と、後悔したのは地面に思いっきり叩きつけられた後で…

セコ「ぐほぉっ!?っつぅ…」

ホブゴブリン「ふわぁっ!?な、なんですかぁ〜!?」
ゴブリン「あわわわ…空から男の人が降って……」
ゴブリン「こ、この人…いったいなんなのかなぁ…」
ゴブリン「あーーっ!!こ、この人!!あの水晶に出てた…」


セコ「っちぃっ!!」


何がなんだかよくわからんが…俺にとってろくなことにならないって気がする
それだけで十分だろ!?
しかし……1人で30人の相手をする…?そんな馬鹿…俺がやりたくねぇな


ゴブリン「えーいっ!!まてーー!」
セコ「やめろガキどもが!!くっ……俺を怒らせるなよ!?」

俺はそう言うと、近くにあった木の枝を掴む
子供相手に大人げない?なんとでも言えってんだ!!
ようは勝てばいいんだよ勝てば!!


ゴブリン「今だ!!」
セコ「甘いんだよ!!おらっ!!」


俺は、自分の後ろの方から襲いかかってきたガキの攻撃を回避すると、持っていた木の枝で殴りつける
……なんだ?その目は…?
女の子に手を挙げるなんて、最低だって?

はっ!!なんとでもいえってんだ!!
こっちは意味がわからないあちらの勝手で捕獲されそうになってんだ
どんな鬼畜なことだろうが、やってやるさ…


ゴブリン「はうぅっ!?い、痛いよーー!!」
ゴブリン「ひ、ヒドイ!!この人……最低だ!!」
ホブゴブリン「……あらあら〜?ちょっとこれは…許せませんね」

セコ「許さない?俺をか?おいおい、それは違う…許せないのは、理由もなく俺様を襲ってくるお前たちの方なんだぜ?」

ゴブリン「理由ならあるもんね!!セコンドさんって人に許可をもらわないとはじまりの村では結婚できないって言われたもんね!!」


……なにぃ?そんなルールねぇぞ…?
はっ…?まさかアリステアのやろう…ホラ話で俺に注意が向くように仕向けやがったのか…!?

あ、あの女……性格は悪いと思っていたが、これほどとは…
今更、言い訳なんて通用しないだろうな…
っち、仕方がない…このガキどもを相手しつつ、退路を確保するしかねぇな

セコ「なら、力ずくでやってみろ…今は、暴力が支配する時代なんだ」
ゴブリン「わかった!!覚悟してよね!!」

さぁて……ガキどもがやる気を出したな…
これで雑に動いて隙を見せてくれればやりやすいんだが…

ゴブリン「てやぁっ!!」
セコ「正面から?馬鹿なガキだ…(しかし、力をまともに受けたら危険なのは俺様…ここは受け流しだな)」


俺は即座にこのガキの攻撃を華麗に受け流……


ゴブリン「てぇいっ!!」
セコ「右だとぉっ!?」
ゴブリン「まだまだだよ!!」
セコ「後ろ!?ちぃっ…」


おいおい…複数で一気になんて聞いてないぞ!?
攻撃を受け流す暇なんて、そんなになくなるだろうが!!

セコ「こ…のガキどもがぁ!!」

ゴブリン「うわっ!?」
ゴブリン「あうっ!!」
ゴブリン「…っ!?痛いっ!!」

俺はなんとか、はじめの攻撃を受け流し…逆にガキどもを地面に投げつけた
思いっきり叩きつけられたガキどもは、目を回して気絶していく…
どうだ?俺のこの戦闘力…ほれぼれするだろ?へっへっへっへ…



ゴブリン「……よくもぉっ!!てぇーーい!!」
セコ「だから、見え見えなんだ……」
ゴブリン「まだまだーー!!」
セコ「な…!?一人目はフェイントなのか!?しかし!!」
ゴブリン「甘いよ!!てやぁっ!!」
セコ「三人目!?ぐふっ!!」

しまった…二人はなんとか対応できたが…三人目に最奥することができなかった…
あんな高威力なパンチを受けたら…体がバラバラになっちまうぞ……

俺はそう思うも、自分自身に振りかざされるパンチを止めることなんてできるはずもなく…
俺は綺麗に、脇腹に一発のパンチをくらったんだ

……痛く…ないだと?こんなに派手に吹き飛ばされているというのに…
なぜだ?この俺自身の吹き飛び方からして…確実に芯を捉えている…なのに?
はっ!!これは付いているな…地面に叩きつけられる衝撃を耐えたら…
反撃返しといこうじゃねぇか!!

ホブゴブリン「うふふ〜…みんな、いいわよぉ〜!!じゃあぁ、私も〜」
セコ「……!?どこだ…どこに…はっ!?」

俺は不意に聞こえる声に警戒して、あたりを見回す…すると!!
俺の吹き飛ばされている進行方向に…やけにこのガキどもの中で胸がでかいやつが両手を広げて待機していやがったんだ!!
こ、このままじゃ…あの大きな二つの胸に…


ホブゴブリン「ふふっ…つ〜かまえた〜」
セコ「むぐっ!?(こ、これはなんと柔らか…はっ!?違うだろう!!)」

俺は慌ててこのガキのホールドから脱出する…
この胸が大きなガキ…動きが遅いが…力がすごい…


セコ「このままじゃ…俺の体力が持たねぇな…こうなったら仕方ねぇ…これだけは使いたくなかった戦闘方法だが…使ってやるぜぇ!!」
ゴブリン「なにごちゃごちゃ言っているのか知らないけど!!僕たちがこの戦いもらうからね!!」
ゴブリン「よーっし!!あたいと一緒にダブルラリアットで行こう!!」

セコ「……へっ…真正面…バカが!!」

俺はそう叫ぶと、足元の砂を目の前のガキに向かって投げつける!!

ゴブリン「うわぁっ!!め、目が!!」
ゴブリン「うぅ…痛い…」

セコ「おらぁっ!!ガキが!!寝てろってんだよ!!」

俺はその二人に対し、思い切りケリを当てる…
えっ?かわいそう?へっ!!好きにほざいてろってんだ!!
ようはなぁ…勝てばいいんだよ勝てば!!
結果が全て、負ければ終わりだろうが!!へっへっへっへ!!

ゴブリン「よくもぉっ!!お兄さん…最低だ!!うわあぁぁぁっ!!」
セコ「最低?違うね…俺が最強だ!!おらっ!!砂でもくらえ!!」
ゴブリン「あううぅっ!!」
セコ「同じ手に引っかかるなんてなぁ!!おら!!」
ゴブリン「うわぁっ!!」
セコ「倒れたら終わりと思った?まだ終わりじゃねぇぞ!!大量にマスタードを口のなかに入れてやるよ!!あーっひゃっひゃっひゃ!!」
ゴブリン「ふみゅうっ!?辛い…辛いよぉぉっ!!」
セコ「辛い?辛いよなぁ?ひーっひっひっひ!!」


ふっふっふ……こいつら、力は強いけど馬鹿だ!!これなら、余裕で勝てるぜ!!



〜〜〜レニ視点〜〜〜


うーん……こっち…いや…こっちかなぁ…

レニ「迷子になっちゃったよぉーー!!だれかー!!みんなーー!!」

あたしは必死にみんなを呼ぶけど…あたしの声は森に虚しく響くだけ…
こ、このままみんなに会えなかったら…そう思うと、目の前が涙で歪んで…


??「こっちは、セコンドさんのいるところではありませんよ?」
レニ「……えっ…?」

あたしは、いきなり聞こえてきた聞き覚えのある声に、目をまん丸にする
この声は……あの、あたしたちに条件を突きつけてきた…
無駄に胸元開けてる黒い人だ!!あの人の声だ!!

シスター「まさか……あなたが道に迷うなんて……私の読みが少しはずれちゃいましたね」
レニ「ごめんなさい…って、あれ?どこにいるの?」
シスター「私は今…あなたの頭のなかに話しかけているんですよ」
レニ「すごーい!!」
シスター「ふふふ…もっと褒めてください…っと、違う違う…今、あなたのお仲間が大変な目にあっているのです…セコンドさんのところで…」


えぇーーっ!?みんな、もう始めちゃったの!?
あたしも早く行かないと、セコンドさんを取られちゃう…
って、え?みんながたいへんな目にあっている…?

レニ「あの!!そのたいへんなっていうのは…?どうなっているんですか!?」
シスター「あの男は、常人ならば忌み嫌うほどの卑怯な戦い方で、あなたのお仲間をことごとくいじめているんです…これは、堕落神様でさえ激怒する卑劣な行為です!!愛のために戦っているかのものたちにたいする…冒涜です!」
レニ「卑劣…?とにかく!!みんながひどい目にあっているのはわかった!」
シスター「あなたは…そんな卑劣な男でも、愛してあげられるのですか?」
レニ「………うん!!あたし、セコンドさんに惚れたから!!」


たとえ、セコンドさんって人がどんなクズだろうと…
あたし、絶対に諦めるつもりなんてないもんねー!!

シスター「そうですか…わかりました!!あなたに渡した薬草…持っていますね?」
レニ「うん!!持ってるよ!!」
シスター「では…えいっ!!」


うわぁっ!?いきなり薬草が紫色に光り始めたよ!?
なんだろう…この光を見ていると、体がむずむずする…


シスター「この薬草を、セコンドさんと戦う時に食べなさい!!効用は…その時に話します!!」
レニ「わかった!!……でも、セコンドさんはどこにいるの…?」
シスター「私がナビゲートします!!言うとおりに従ってください!」


あたしは、頭のなかに直接聞こえてくる声のとおりに走り始める…
そして、ついにセコンドさんのところについた…
けど……ふわぁぁっ!?み、みんな…網に捕まっちゃってる……
ど、どうしよう…


〜〜〜セコンド目線〜〜〜

ふぃぃ…これで全員だなぁ?手こずらせやがって…
俺はガキども30人を持っていた網で縛り、木にくくりつけたんだ
ったく、手間ばかりかけさせやがって…
このガキどもには…俺様が礼儀を教えてやらねぇとなぁ…?

セコ「へっ…ガキども、俺がロリコンじゃねぇからって安心したのか?あいにくだったが、世の中にはガキが好きなクズな大人はごまんといるんだ…」

ホブゴブリン「わ、私たちを…どーするつもりなんですかぁ〜っ!?」

セコ「ひっひっひ……どうすっかなぁ?散々快楽漬けにして、奴隷として売れば、それなりにいい金になっかもなぁ!!愛もなにもねぇ…ただ、性処理としてだけ使われるんだ!!くっくっく…それがいい…」

ゴブリン「い、いやだぁっ!!そんなの……ぐすっ……いやだぁ…」

セコ「嫌か?でもなぁ、逃げられないよなぁ?諦めろ…」

俺はそう言いながら、さっき嫌だといって顔をふったガキの前に行くと、素晴らしい顔でこういったんだ

セコ「お前はなぁ……そういう運命だったんだよ……馬鹿なガキが」


さぁって!!思いがけないところでいい小遣い稼ぎができそうだなぁ!!
そう思うと、小躍りしたくなっちまうぜ…


〜〜〜レニ視点〜〜〜


………いくら、愛した人が歪んでいたとしても…受け入れるってさっきいった
言ったけど!!さっきのセコンドさんの行動はひどい!!ひどすぎるよ!!
……どうして…?どうしてそんなに歪んだ考え方ができるんだろう?


シスター「……迷っている…みたいですね」
レニ「あたし……どうしたら…セコンドさん…どうしてあんな…」
シスター「…………」
レニ「わからない…あたし、どうしたらいいの!?みんなを助けたい…でも、それだとセコンドさんを傷つけないといけない…」


あれだけのクズ痛めつけてしまえって?
わかってない…それはなんの解決にもならないんだよ!!
あたしは……そんな解決望んでいないし、やりたくないもん!!


シスター「……セコンドさんの性格が歪んでしまったのはなぜか…それは私にもわかりません……しかし、一度歪んでしまったものは…直せばいいのです」
レニ「……えっ…?」
シスター「そう!!愛をもって…セコンドさんを愛で溺れさせればいいのです!セコンドさんの歪みを根本から溶かせばいいのです!!」
レニ「あの…それはどういう意味ですか?」

なんだろう?頭のなかに直接聞こえてくる声が、少し危ない考えに走っているってことはなんとなくわかったけど…

シスター「あの薬草を食べて……本能のままにセコンドさんにアタックしてください!!そうすれば…彼がどれだけ抵抗しようと彼は堕ちます!!いずれ!」

レニ「薬草…そういえば、あの薬草ってなんなんですか?」

シスター「ふっふっふ…あの薬草はですね…私たちの偉大な神、堕落神様も認めた…特別な薬草なのです…万魔殿で手塩にかけて育てられる…自分の野生を表面にさらけ出すことができる素晴らしい物なんですよ!!といっても、まだ世間に広めるつもりはないですが…」

レニ「そ、それって…危ない薬草じゃないんですか?」

シスター「いいえ…素晴らしい物ですよ……ふふっ…これを食べたあなたを前に…セコンドさんはなすすべもないと思いますよ…」

………ちょっと怖いけど…このままじゃ、誰も救われない…
そんな終わりになっちゃう!!そんなのいやだ!!
あたしは…みんなを救うために…食べる!!

レニ「あむっ……(ごくっ)…っ!?」

な、なんだろ…これ……視界が…くるりってして…
はわあぁ…体が…火照るよぉ…

レニ「…はぁ…セコンドさん…セコンドさん…」

そ、そうだ…セコンドさんだ…あたしの…一目惚れした…
セコンドさんがあそこにいるんだ……!!
この疼きを止められるのは…セコンドさんしかいない!!


あたしはその本能に任せ、勢いよく隠れていた茂みから体を乗り出す…
そして、まっすぐに走る!!目標はひとつ…セコンドさんだ!!

セコ「ひっひっひ…準備完了…お前らもこれからどれ……うぃっ!?だ、だれだ!?」

レニ「はぁ…はぁ……はぁ…はぁ…」

セコ「なっ…!?ガキ…まだ数がいやがったのか!?離せ…馬鹿力がぁ…」

レニ「はぁ…はぁ…セコンドさん…あたし…はぁ…」

セコ「あぁっ…?てめぇだれだ!?俺はてめぇなんて知らな…むぐっ!?」


セコンドさんは何かを言おうとしたけれど、あたしはそれどころじゃなかった
体の芯からこみ上げてくる熱…火照り…そして、欲望をどうにかしないと…
あたし、おかしくなっちゃうからあっ!!

その感情に身を任せ、セコンドさんを後ろに押し倒す…
セコンドさんはそのまま倒れこみ、あたしはセコンドさんの上に馬乗りになった

セコ「っちぃっ…ガキが…なんのつもりだ!?おらあっ!!」

レニ「セコンドさんがいけないんだよ…そうだ…あたし、悪くない…セコンドさんがひどいことをしていたから…あたしが…はぁ…はぁ…」

セコ「なんだ…?こいつ…ほかのガキとはなんか…違う…?」

レニ「あたしが…セコンドさんにお仕置きしてあげるぅっ!!そして…めいっぱい愛してあげる!!だから……嫌がらなくていいんだよぉ?」


あたしはそう言いながら、セコンドさんの顔をぺろりと舐める…
えっ…?汚い…?そんなの…今はどうでもいいよ!!
だって…あたしは今…本能に身を任せているだけなんだからぁっ!!
食べたい……セコンドさんを…性的な意味で…パックンしちゃいたくて仕方ないんだもん!!

レニ「はぁ…はぁ…邪魔だよね…これ…」


ビリィッ!!

セコ「てめっ…なにしやが……」

レニ「はぁぁぁ……セコンドさんの身体…はぁ…あったかいよぉ…」

セコ「……(ぞくっ…)なんだ…?(く、食われちまう…そう、俺の本能が告げている…こいつ、正気じゃ…)」


レニ「はぁ…はぁ……うぅっ…」
シスター「はっ!?もう30秒経ってしまったのですか…この薬草は30秒しか効用がないもので…その後の体のつかれは…すごいものになるんです」
レニ「そ、それじゃあ…こ、これで…終わり…なの?まだ、まだこの疼きを収めてもないのに…」
シスター「安心してください!!私が堕落神様のお力を借りて…薬草の効用時間だけを30秒戻しましょう!!任せてください!!」


えっ…!?そ、そんなことが…はぁ…できるの…?
だったら…早くしてもらったほうがいいよね…?ねぇ?


レニ「お願い…しま…す…」
シスター「わかりました!!えいっ!!」


お…おぉぉ…体にまた、あの火照りと共にげんきがわいて…
………ひぃっ!?こ、こんなに…ムズムズしてたっけ…?
うわあぁぁんっ!!早く…早くあそこをどうにかしないと…
おかしくなっちゃうよ!!あたし!!

シスター「あっ…そういえば…時間を戻した時の代償なんですが…薬草の効用があがりますので……覚悟しておいてください」
レニ「ふ、ふみゅうあぁぁぁっ!!せ、セコンドさん!!」


セコ「ぬおぁっ!?もごもごっ!!むーーっ!!」

レニ「ふわあぁぁんっ♥パンツ越しだけど、あたしのあそこにあっつい吐息が当たるよぉ…」

セコ「むぐっ…ぐっ…(ば、馬鹿…こんな…これって…顔面騎乗って…やつじゃねぇか…俺はこんなの好きじゃ…)」

レニ「はぁ…はぁ…大丈夫、あたしも気持ちいいけど、セコンドさんも気持ちよくなれるように、頑張るから!!こうやって、ギリギリの重さとポジションがいいんでしょ?あふっ…鼻がこすれて……」

セコ「むぐふっ…ぷはぁ…ぜぇ…ぜぇ…このクソガキが!!こんなことで喜ぶのはこの作品の作者ぐらいだろうが!!俺は…むぐっ」

レニ「そういって、本当は気持ちいいんでしょう……うっ…力が…」
シスター「二回目です!!えいっ!!」

レニ「ひゃわあぁぁぁっ!!あっ…あっ…ふぅ…だ、だめ…もう、気持ちよすぎて……漏れちゃいそう…」

セコ「むがーーー!?(漏れる!?漏れるって何が!?まってくれ!!こんなところでそんなことされたら……俺の心が砕けるだろうが!!作者も聖水プレイはちょっと苦手らしいんだぞ!?落ち着くんだ!!ステイ!!いい子だから!!」

レニ「ひゃっ…い、イク……ふ、ふにゃあぁぁっぁぁぁぁんっ!!あっ、あっ…はわぁぁぁ…」


あっ…あぁぁ…派手にイっちゃった…
パンツにたくさん愛液がついちゃってる……

シスター「そろそろですね…三回目です!!」

レニ「あっ…ま、待って!!今は……ひぎぃんっ♥!!」

あっ…あっ…だ、めぇ…止まらない…
あたしのあそこ…今…大洪水がおこっちゃって……
こんなの…始めてぇ…


あたしはそれから、10秒ほどこの快感の余韻に浸っていたんだ
はぁ…だ、だけど……まだ、まだだよ…
あたしの欲望は…まだ満たされてないんだもん…

そう、そう…セコンドさんの猛り立ったモノを味わって…
心のそこから満たされるまでは…やめないよっ!!
たとえセコンドさんが限界だって叫んでも…今日…この瞬間だけはやめないんだから!!

だって……そう、これは…お仕置きも兼ねてるんだもん…
たっぷりこってり…絞ってあげるからね!!ホルスタウロスみたいに!!


レニ「もう、あたし準備完了してるし…セコンドさんも…いいよね?」

セコ「なっ…まて…ガキ、お前何を考えて…」

レニ「えっ…?やだなぁ……そんな…のぉんっ!!決まってるじゃないですか。セコンドさんと繋がりたい…合体したいんです!!あたしは!!」


ひゃうぅ…また、あの人の魔法が…
も、もう…頭のなかが本格的に合体のことでいっぱいになっちゃうよぉ…


セコ「ふざけるな!!俺様はなぁ…ガキの体に興味なんかねぇし、これから先もそんな無駄なことをするつもりなんてねぇ!!合体だぁ?夢見てるのもいい加減に……」


あたしはそんなセコンドさんの話を聞かず…気が付けば、セコンドさんの腰の上に体を移動させたんだ
そして、軽くセコンドさんのおちんちんをパンツ越しに触ってみる…
………おっ?こ、これは……そんなに大きくない…

でも、微妙に興奮しているのか…口ではああ言ってても、結構の硬度…
にひひ……そんなにあたしとしたかったんだね!!
それなのにあんなに嫌がる振りをして…困った人だなぁ…セコンドさんも!

レニ「セコンドさん、安心して!!あたしのあそこと多分、ジャストサイズだから!!それに…セコンドさんのものだったら、あたし…」

セコ「な、なんの話だよ!?なんの!?」

レニ「こーのっ!!小さいけど硬い、おちんちんだよー!!」

セコ「なっ…このガキ…てめっ…」

レニ「小さいけどー……すっごい固くてー…これは、将来が楽しみって感じだよね!!育てがいがあるなぁ…にひひ…」

セコ「ち、小さいって連呼するなよ!!馬鹿やろう!!てめっ…」


〜〜〜セコンド目線〜〜〜


くそぅっ…どうしてだ!?どこをどう間違ったら、こんな痴女なガキに襲われるなんてことになるってんだ!?
さっきから、人のものを小さいって連呼しやがるし…し、失礼じゃないかよ!


……それよりもだ、俺様は今…非常にへんな状況に直面しているわけでだ
目の前では、あの忌々しいガキが俺のちんこに手を伸ばして、にたにたと笑っている…なんて、普通じゃ考えられない状況だろ?


なんだ?画面前のお前ら……その顔は!?
その当然の報い、むしろご褒美だろうって言いたそうな複雑な顔は!?
くそっ…畜生が!!俺が…いったい何をしたってんだ!?
心当たりなんて…

……………

な、ないぞ!!あぁ!!ねぇからなぁ!?

レニ「本当は…たっぷりこすり合わせたりしたいけど…も、もう…我慢できないから!!入れちゃうね!!」

セコ「はぁっ!?ちょ…ま、待てって!!俺様はそんなの認めて…」

レニ「……ひゃあぁんっ!!はぁ…はぁ…無理…無理ぃ…ふふ…」


こ、こいつ…このガキ…だんだんと目がイっているような…
これはやばいな…本当に、何が起こっても不思議じゃねぇ…
しかしだ!!俺ははじまりの村の嫌われ者…セコンド様だ!!
暴力に訴えてでも、俺はこのガキを叩きのめして、村に帰ってやる!!

セコ「っちぃ…このガキ!!邪魔なんだよ!!おらっ!!」

レニ「えっ?なに?あぁっ!!わかった!!ぎゅっとして欲しいんでしょ!?」

セコ「なっ!?くっ…バカが!!放しやがれっての!!くそっ!!」


なんて馬鹿力だよ、このガキども…
しかもだ、俺はあろう事か、このガキに両手を使えなくするかのようにハグされ、なすすべもねぇ…

レニ「はぁ…はぁ…入れちゃうね?入れちゃうよ!!」

セコ「まてっ!!俺は…自慢じゃねぇが短小で情けねぇチンコの持ち主だ!そんなゴミのようなチンコよりも、もっと大きなやつのほうがいいだろう!!そ、そうだ…村で一番チンコがでけぇやつを紹介…いや、差し出してやる!それで手を打とう!!どうだ?」


正直…俺はみの危険と貞操の危険を感じ取り、必死だった
あぁ?言ってることと行動が違う?馬鹿だな…
ずっと同じことばかり言ってたら、危機は脱せねぇだろうが!!
俺はなぁ…自分の不利なことに物事が運んだら…手のひら返すなんて当たり前のようにしてきたんだよぉ!!

そして……目の前のガキは明らかに痴女…痴女はチンコが大きいやつが好きってのは相場が決まってる!!
俺のような情けねぇモノよりも、はるかに立派なやつを生贄に捧げれば、一瞬でこの危機は脱出できるだろう?

まぁ…約束は守るつもりはねぇけどなぁ!!
俺は……ここを切り抜けたら、始まりの村から遠く逃げる予定なんで!!
村に戻る?戻っても利点なんてねぇからなぁ!!
ひゃっひゃっひゃ!!

レニ「えっ……?セコンドさん何言ってるの?」

セコ「だから!!俺はチンコが小さい!!そう!!短小だ!!こんな俺のチンコよりも、はるかに大きいチンコを紹介するって言ってんだ!!だから、早く俺を開放しやがれ!!このクソガキ!!」

レニ「ひゃあんっ♥はぁ…あぁ…そんなの…関係ないよぉぉぉっ!!」


目の前のガキはそう言うと、一気に腰を落としてきやがったんだ!!
くそっ!!畜生!!どうなってる!?聞いた話と違うぜ!?
いや、まだだ…まだ俺のチンコが小さかったことが功を制して、挿入されていない!!今はこのガキもきっと行為を行うことに夢中で力を入れてねぇはずだ
それなら!!今のうちに力を入れて跳ね除ければ…

って…早っ…これじゃあ、体をよじって抵抗する暇も…

と、俺はそう言うと同時に、自分のチンコが目の前の痴女なガキに飲み込まれるのを、何とも言えぬ快感から感じ取った
っていうか…なんだこれは!?

目の前のガキが呼吸をするたびに、何かがきゅってしまっているへんな感じがするんだが…?
あっ…くそっ……俺の持っているおもちゃとは……根本的に…何かが…違う


レニ「ひゃあぁっ♥ちょうど…いいよぉっ!!素直に…きもちいいよ…セコンドさん♥小さくたって、セコンドさんのだもん!!変に大きい他人のおちんちんより…あたし、気持ちいいんだもん!!」

セコ「じ、冗談…じゃ…あぅっ…て…めっ…」

レニ「……はぁ…はぁ…じゃあ…うごっ…ひうぅっ!?あはぁ…そ、そろそろ薬草の効果が…すごいものに……えへっ…動くね?」

ま、まってくれ!!さっき…さっきいきなりものすごくきつくなったぞ!?
ちょっと!!その説明もしてくれないと困る!!なぁってば!!
あっ…くぅっ……話…聞けって…あうっ…

俺はそう抗議しようともした…だが、目の前のこのガキは…まるでそんなことを聞こうともしないように顔を硬直させ、少しずつ腰を動かし始めやがったんだ

ちょっ!?な、なんか……にゅるにゅるとしてて…気持ち…いい…
っと、くそっ…まさか、本物って…こんなに…!?

セコ「まっ…て…っての…あう…」

レニ「どう…かな…?あたし、聞いたことしかなかったから…うまく…できてるかな?」

セコ「おまっ……始めて…だった…のか?ひゃっ…」

レニ「その様子じゃ、うまくできているみたいだね!!嬉しいなぁ…これが…繋がるってことなんだね……はぁ、お腹でセコンドさんを感じるよぉ♥」


このガキ……初めてで…こんな積極的に…だと?
俺も初めてだが…このガキ…やっぱり普通じゃ……って…んっ!?
ま、ま、ま、ま、まて…まってくれ…
このガキども…帽子をかぶっているから気がつかなかったが…
目の前のガキも含めて…あ、頭に角が生えてるじゃねぇかよ!!

……人間じゃ…なかった…のか?

セコ「おまっ…まさか…人間じゃ…ねぇ…のか?」

レニ「あうぅっ♥えっ…?うん!!そ、そうだよ…あたし…ひゃぁんっ♥ゴブリンなんだ!!」


ゴブリン…だとっ!?ま、待ってくれよ!!
ゴブリンって、魔物じゃねぇか!!しかも…この地域にはいないって聞いたことがあるぜ!?
だ、だって!!はじまりの村周辺にはスライム系統の魔物しか…いないはずだ

……なんで知ってるかって?そりゃあ…俺様のような悪党は、自分の住む地域の情報を仕入れておかないと、自滅することが多いからに決まってんだろうが!

こう見えてなぁ…俺様、勉強も少しはしてるんだっての!!
といっても、スライムの勉強だけだけどなぁ!!

………うん、そう…対策方法…?わかんねぇよっ!!
なんて……あぁう…ついて…ねぇんだ…


レニ「はぁ…はぁ…も、もうそろそろ…あたし…ひぅ…」

セコ「………(俺だって、こんなの…耐えられ…)」

レニ「……あぁぁぁぁんっ♥」


……ゴブリンのガキ…イったのか…?
あっ……な、なんだ!?このガキの膣が…不規則な動きを…!?
や、やばっ…こんなの、耐えられ……あっ…


………はっ!?い、一瞬、快感で意識が飛んで…
やばいやばい…こんなところで意識を飛ばしてしまっては、俺の生存率がだな…

レニ「ひゃあぁぁっ……こ、これが…セコンドさんの……チンコは小さいけど、立派にでるんだね!!よかった…ひゃっ……」

セコ「う、うるせぇ…よ…もう満足しただろ…?離せよ!!俺様を解放しろってんだ!!この馬鹿な小娘が!!」

レニ「………だ、だめだよぉ…ふへえっ……あたしが一回で…満足すると思うのぉ?」

セコ「お、おい……まさか……」

レニ「あと10回は出して…欲しいなぁ…♥(にたり)」


じ、冗談!!そんなに出したら…俺、死んじまうよ!!
自分でやるのだって、最高回数3回で疲労がやばかったのに…


セコ「くそっ……そんなの、死んじまうよ!!誰か!!誰かいないのか!?」

俺が無駄だろうと半ば諦めながら、そう叫ぶと…
頭に、女性の声が聞こえたんだ…
この声は…最近きた、教会のシスターかぁ?ははっ…
こりゃあいい!!神様、俺様は今だけはあんたを信用してやってもいいぜぇ?


シスター「……どういたしました?セコンドさん…?」

セコ「おぉっ!!シスターさん!!助けてくれよ!!魔物に捕まって無理やり犯されてんだ!!助けてくれんだろ?なぁ…どこにいるんだ?」

シスター「………助ける…?助けるって…どういうことでしょう?」

セコ「はぁっ!?何言ってやがる!!みたらわかんだろうが!!あんたの崇拝している神の教えに従って、魔物に罰を与える時間だろうがよ!!あぁっ?」

シスター「そうですね…私の崇拝している神は……今の状況を大変喜んでおりますわ」


な…ん…だと?ま、待ってくれよ…そりゃあないぜ…!?
冗談だとしたら、本気で笑えねぇぞ!?

セコ「悪い冗談だ!!そんなの……嘘だろ?わかってるって…なぁっ!?」

シスター「……あなたは、自分が彼女たちに何をしたか、わかっていますか?自分だけ助かろうとしてもダメなのです…すでに、許される範囲は超えたのですから…しかし、私の崇拝する神はとても広い心の方…彼女を受け入れるならば…あなたの罪は綺麗になくなることでしょう…」


………だ、ダメだ…この人もあたまがおかしい!!
受け入れろ…?魔物を!?
ファウストじゃねぇんだ…人間誰しもが魔物を受け入れられると思うなよ!?

シスター「……絶対に受け入れないって顔ですね…仕方がありません…」

……今度はなんだ…?いったい、何をするつもりだ?
くそったれがぁっ!!どんな目にあったって…絶対に受け入れないし負けねぇ!!ここまで来たら…俺様の意地をかけての勝負だ!!
畜生が!!


シスター「レニさん…ちょっといいでしょうか…?」

レニ「えっ……そ、その…何かな…?我慢できそうにないんだもん、早くお願い!!」

シスター「10回で満足ですか?ふふっ…堕落神様の力で…何回でもやれるようにしてあげましょう…好きなだけヤってあげてください…さらに!!堕落神様のお力であなたのテクニックも等しく育ててあげますよ?」

レニ「……えっ!?お、お願い!!あたし、たっくさんやりたいから!!」



なっ…!?ば、バカ野郎!!なんてこと提案しやがる!?
話聞いてたのか…!?10回もしたら死ぬって言ったんだぞ俺は!?
まさか…死ぬまでやらせる気かよ!?おいっ!?


シスター「そうそう……セコンドさん…知ってますか?男の人って…女性と違って、精力が無限に続くわけじゃないんです…いつかは、空撃ちが始まりますが…堕落神様の温情で死なないようにしてあげます…精神が…一時的に馬鹿にまで壊れるかもしれませんが…直してあげますので…ね?」


セコ「おまっ…!?冗談じゃね…」
レニ「セコンドさんっ!!これから…どっぷり交わろうね!!」
セコ「い、いやだ…いやだぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!」




〜〜〜3回目〜〜〜

レニ「ふぅ…はぁ…もう三回目だよ!!でも……こんなに気持ちいいと、時間がすぐにすぎるんだよね!!はぁん♥」

セコ「ぜえ…ぜぇ…もう…無理…だよ…」

レニ「まだまだだよ!!たっぷり注いでもらいたいもーん!!」

セコ「こ…のぉ…くそ…ガキ…がぁ…」

〜〜〜7回目〜〜〜

セコ「うぅっ…あぁっ!!お、俺が悪かったよ…も、これ以上は本気で…」

レニ「大丈夫!!だって……あん♥また固くなったもんね!!」

セコ「ちがっ…これは…生理現象……俺の意志じゃ…も、勘弁して…くれ…」


〜〜〜15回目〜〜〜

セコ「死ぬ…このままでは、本当に…文字通り絞り殺される…助けて…誰でも…いいから…このガキを…どうにかしてくれっ!!」

レニ「あはっ…もぉっ…お腹たっぷたぷだよぉっ♥これが、愛の証なんだよね!うれしいなぁー!!」

セコ「こ、こんな…一方的な…愛…なんてぇっ…ひぐぅっ(ビクンっ)」

レニ「あはっ…また出た…ノンストップだね!!セコンドさん!」

セコ「……(こんなの…おかしい……俺様は……なんで…こんな…?」


〜〜〜20回目〜〜〜


セコ「あっ…はっ…くっ…(ぴくん…)」

レニ「あっれえ〜?セコンドさん…どうしたの…?」

シスター「空撃ち状態になったみたいですね…ふふっ…仲のいい二人の行為をご覧になって、堕落神様も歓喜しております…これで、セコンドさんの肉体はレニさん…あなたのものですよ?」


セコ「……くそ…がき…退けよ…のいてくれよ…俺様は…」


レニ「………うぅっ、やっぱりダメだよ!!あたし…セコンドさんと心のそこから愛し合いたいもん!!これ…一方的な愛だから…そんなのやっぱりいやだ!」


シスター「しかし…ここまでゆがんでしまうと、簡単には…えっ…?だ、堕落神様!?それは本当ですか…!?」


レニ「ど、どうしたの…?」

シスター「堕落神様が、相手の心を掴む方法を教えてくださいました…しかし、そのためには、一度…相手の心を壊し、無の状態にしなければいけないと…」

レニ「そ、それはいったい…?」

シスター「……人間の男は、ペニスの根元を強く縛られると射精ができず、気が狂いそうになるらしいのです…その状態を50回強いる…そうですが」

レニ「……わかった!!あたし…やるよ!!」


〜〜〜30回目〜〜〜


セコ「ひゃぁっ…さっきから、チンコの中がムズムズして…た、頼むよ…さっきまでみたいに……その…」

レニ「ふぇっ?出したくないんでしょ?わかってるよー?」

セコ「ちがっ……俺は…だな…」

レニ「はっきりとどうして欲しいか、言ってくれないと〜」


〜〜〜40回目〜〜〜

セコ「た、頼むっ!!い、イかせてくれ!!も、もう…耐えられな…」

レニ「どうしよっかなー……えいっ!!」

セコ「ふわあぁぁあぁぁぁっ!!腰っ!!グリってしないでくれ!!ひうっ…イけない…のが、こんなに辛いなんてぇ…」

レニ「もうすこーし、我慢してね〜?」


〜〜〜50回目〜〜〜

セコ「お願いします!!ゴブリン様ぁっ…どうか…どうか!!イカせて…くださいぃっ…」


レニ「むぅー……あたしの名前はレニ!!種族名でよばれるのは嫌だなぁ…あと10回、我慢しようか!!」

セコ「そ、そんにゃあぁぁぁぁっ!!こ、これ以上は…無理なんですぅ!!どうか…お慈悲を…」

レニ「だーめっ!!我慢しようね〜!!」

〜〜〜60回目〜〜〜


セコ「ぐがあぁぁ…あうあう……お、お願い…もぉっ…」

レニ「……本当に、イカせて欲しいの?セコンドさん?」

セコ「はいぃっ!!お願いしますぅっ!!今までの俺は…間違ってました…悔い改めますからぁ…どうかぁっ!!」

レニ「しょうがないなぁ…」

セコ「そ、それじゃあっ!?」

レニ「あと10回我慢して!!それで…最後!!約束だよ!!」

セコ「そ、そんなぁ……本当にこれ以上は…耐えられな…いのにぃ…」


〜〜〜70回目〜〜〜

レニ「はぁっ…はぁっ…あたしも具合よくなったし……そろそろ解いてあげるね!!おまたせ〜」

セコ「よ、ようやく…このムズムズから開放され…」

レニ「……そうそう、あの女の人の話だと…この紐をほどいたら、それまで貯めていた快楽が一発で押し寄せるみたいだよ!!つまり…セコンドさんは一回で50回分の射精を楽しめるんだよ!!よかったね!!」

セコ「………えっ…?うそ…そんなの冗談だとしか…」

レニ「味わったら早いと思うよ♥いっぱい…どっぷりと溢れるくらいに出して欲しいなぁ♥」

セコ「や、やっぱりまっ…」

レニ「えいっ♪」


〜〜〜寸止め開放後〜〜〜


セコ「んひゃあわわぁぁっ……あっ…ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

レニ「ひゃあんっ!?こ、こんなにいっぱいなんて……それに…精液がすっごく濃い……最高っ!!」

セコ「くりゅうっ!!くりゅっちまうぅっ!!あぎゃあぁぁっ…ふにゃあぁ…おっ…ほォォぁぁぁぁああっ……がっ…うぐっ…ひぎゃうっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


シスター「あぁっ…堕落神様に捧げる愛の声が聞こえます……セコンドさんも、精神が壊れるその前に…魔物娘の素晴らしさと自分に捧げられている愛の大きさに気が付くことでしょう………ふぅっ…私も今夜、ダーリンと一緒に楽しもうっと…」

セコ「がっ…あぁっ…あっ…………‥・・・はっ…はははっ…ははっ…」


レニ「あわあぁぁぁぁぁぁっ!?ち、ちょっと!?本当に心が壊れたようになってますけど、大丈夫なんですかぁっ!?」

シスター「さて、時間を戻しましょう!!この行為はあったことにして…時間だけを戻してあげます……その後…彼に自分の気持ちを打ち上げてみてください…」


レニ「そうすれば…セコンドさんは私のものに…!?」

シスター「………実は…この行為をすればセコンドさんの心がレニさんのものになるって言ったのは…嘘なんです。人の心はそう簡単に手に入れられるものではないんです。でも、セコンドさんはレニさんの言葉をまったく聞こうとしなかった…だから、この行為を行ってもらったのです…嫌でしたか?」

レニ「ううん!!全然……だけど…それじゃあ、あたしはどうすれば…あんな一方的に襲っちゃったら、セコンドさんはあたしのことを嫌いになったに決まっている……どうしよぉ…」



〜〜〜セコンド目線〜〜〜


……っつぅ、はっ!?こ、ここは…!?


俺が目を覚まし、あたりをキョロキョロと見回すと、俺の後ろの方で、あのガキの姿が見えたんだ
あのガキがいて…俺もいる…ってことは、さっきのは夢…だったのか?

いやしかし…もしも夢だとしたら、俺のこの…怠惰感はいったい…
いや、それ以上に…さっきの感じは…?


レニ「………そ、その…セコンド…さん…大丈夫?」

セコ「あぁっ?何がだよ……っていうより、その…なんだ…近いってんだ」


……さっきの行為が夢だったとして、目の前の元気の塊みたいなガキが、こんなにしょげて…っていうか、落ち込んでいるのはなんでだ?
それに、いつもの俺ならそんなのを見ても、ざまあくらいにしか思わねぇのに…どうして、今日はこんな気持ちになってんだ?


………このガキのことが…可愛く感じる…?なぜ…?
あの夢の内容が…鮮烈だったからなのか…?
一生味わうことの無いような…そんな夢だったから、理想を抱いてしまうのか?

わからねぇ…わからねぇ!!けど…


セコ「おい、ガキ……いや、レニ…か?」

レニ「えっ…?う、うんっ!!どうしたの?」


セコ「てめぇ…俺様が…憎くないのか…?俺様は、てめぇの仲間にひどいことをしたんだぜ?」

レニ「それは許せないよ!!でも……あたし、セコンドさんのことが好きだから…」


……はぁっ?俺様のことを好き…だと?
いや、あの夢でもそんなことを連呼していたような…
いや…しかし、あれは夢のはずだ…


セコ「さっきから、夢を見ているような発言を繰り返しているが…てめぇは俺のどこが好きなんだよ?言ってみろよ!!」

レニ「………そのアウトローな感じが…あたしの憧れに似ていて…好きなの!そして…愛し合って…さらに好きになった!!」


好きだ好きだと……甘いことばかり言って…
………なぜだ?どうして俺は面と向かってそのセリフを否定できないんだ!?


シスター「ふふふっ…悩んでいますね?悩むなら、受け入れればいいのに…」

セコ「受け入れる…?何をだ!?」

シスター「彼女の全てをです…種族の壁も…何もかも…受け入れてしまえばいいのです!!それとも、男のプライド…とかが邪魔をしますか?」

セコ「………俺は…」

シスター「……あんなに、恥ずかしい姿を彼女に見られ…それでも、彼女はあなたを好きだと言う…そんなこと、普通はありえませんよ?」


あんな姿…!?
俺の脳裏に、一瞬でさっきの夢のなかの出来事が再生される…
地獄の所業とも思えるほどの性行為…気が狂うほどの快感…

あの夢のことを思い出したんだ


セコ「まさか!?あれは…夢のはず…」

シスター「あまりの快感に、脳が夢だとインプットしてしまったのですか…」

セコ「まて…それだと俺は…彼女に…全てをさらけ出したってことに…」

レニ「………うん、全てしってる…セコンドさんの気持ちよくなった時の顔や、懇願する時の顔も…チンコの大きさも…そして……」


そして…?そして何なんだよ!?

……いやだ!!聞きたくない!!でも…聞きたい…
くそぉっ…俺は…俺は…どうしたら…


レニ「そして、このお腹の中でとっぷりとセコンドさんの愛を感じたんだよ?」

だが、俺はレニがお腹を抑えながらこのセリフを言ったのを聞いたとたん…
確信してしまった…あれは…現実だったんだなって…


俺は、どうしたらいいんだろうか?
このまま、彼女を否定して、逃げるように村に帰るのか…?
………それとも、受け入れるのか…?


俺は素直じゃねぇ…だから、自分の気持ちに正直にはなれない…
だ、だけど……なぜだろう?俺の心に眠っていた…今まで行ってきた悪事にたいする罪悪感がこみ上げてくる…
そして、同じぐらい、レニってガキにたいする感情も沸き上がってくる…

セコ「……俺は、俺様は…今まで、ろくな生き方をしてこなかった…村一番の嫌われ者だったし、傲慢でひどい男だったとは自分でも思ってる…俺はアウトローなんかじゃねぇ、ただの弱いものいじめが好きなゴミ男だ。そんなやつ…」


だが、俺がそう言っていると、いきなりレニが顔をビンタしてきたんだ!!

バシィッ!!

っと軽快な音を立て、おれはすごい勢いで後ろに飛ばされる…
ちょっとまて…種族はゴブリンなんだぞ…
そこを考えてくれないと困るぜ…げふっ…

レニ「あぁっ!!ごめん!!」

セコ「……っ、いや、いいんだ…」

レニ「でもっ!!そんなに自分を卑下するのは…あたし!!好きじゃない!自分をいくら下に見たって…そんなの、自分で自分をダメにしているだけだもん!!あたしだったら、絶対にそんなのいやだ!!自分が悪い部分がわかっているなら、それを直していけばいいんだよ!!」


セコ「……そんなのは綺麗事だ!!俺がそう簡単に治せるなら、とっくに悪い部分なんて…」

レニ「一緒に直していこうよ!!セコンドさんの悪いところ…あたしの悪いところ、それを互いに!!ねっ!?」


っ…!?

………染み渡る…
レニの…さっきの心が嘘みたいに…俺に染み渡っていく…


そうか…これが、愛ってやつなんだな

セコ「…その…俺はやっぱり自分で悪いところを直していける自信はない…だが、レニ、お前がいいって言うなら…頼みたい…俺と、一緒になってくれ」

レニ「当然っ!!だって、セコンドさんはあたしがいないとダメなんだもんね!」

そう言いながら、一気に明るい顔に戻るレニ…
……ファウスト、魔物と結婚したお前を馬鹿な奴といったが…取り消す
今の俺なら、お前とも仲良く…なれるかもしれねぇな


レニ「よぉっしっ!!さっそくみんなと一緒に村に行こう!!ねっ!!」
セコ「わかった、わかったよ…レニの仲間に謝ったら、すぐに行くよ」

〜〜〜アリステア目線〜〜〜


村人「アリステア様!!先ほどの恐ろしい子供たちが、あのセコンドを連れて戻ってきました!!ど、どうしましょう…?」

アリ「……セコンドを連れて?(おかしいですわね…セコンド、ファウストとすらりんの暗殺…終わったのかしら?)」

村人「ファウストさんに頼んでも…動いてくれなくて…このままじゃ、私たちは報復されてしまいます!!」

アリ「な、なんですってぇっ!?ファウスト、戻ってきているの!?」

村人「は、はい…?それはもちろん…すらりんさんと一緒に戻ってきましたけど…?」


私は、それを聞いて思わず耳を疑ったわ…
そ、それってつまり…セコンド、彼の裏切りを示すってことよね…?
ありえない…そんなのありえないわ!!

だ、だって…セコンドは私が認めるほどの嫌われ者だから…
少し優しく、仲間であるふりをしてあげれば、いうことを聞くと…
そう思いましたのに…
……まったく、役にたちませんわね…


村人「た、大変ですぅっ!!せ、セコンドが…アリステア様に会いたいと!」

村人「なっ…!?こ、このタイミングで…?これは、嫌な予感がします」

アリ「………この私が、セコンドなんかに会うと思いますの?私は村長の娘ですのよ?あんな男とは、格が違いますので、絶対に会いませんわ」

と、私がそう言いながら、自分の部屋にいこうとすると…
いきなり、扉を開けてゾロゾロと子供が室内に入ってきたの

……まったく、礼儀もわからないのかしら?最近の子供は…
これだから、子供は嫌いなのよ…まったく…

子供?「あっ!!見つけたーー!!セコンドが言ってた…悪の手先だー!!」
子供?「成敗成敗!!私たち一族に嫌がらせをした報い…存分に受けてもらおう!!」

村人「こらっ!!失礼だぞ!!君たち…ここはアリステアさんの部屋の前なんだ!!おとなしくしないと…」

子供?「しないと…なんなの?」

村人「お、お兄さんが、こらしめちゃうぞ?嫌だろ?さぁ、さっさと出て…」

子供?「えーいっ!」

村人「えっ!?ちょ…嘘っ!?こんな子供が、片手で俺を持ち上げるなんて!?俺の体重は72kgもあるんだぞ!?うわぁっ!!」

子供?「ふっふーん!!あたしたちはゴブリンなんだもーん!!力持ちなんだぞー?がおーっ!!」

村人「ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ…」


まったく、情けないですわね…
ですが、あの子供…ゴブリンって…魔物ですの!?
……魔物と聞くと、いい思い出が…ないというか…

ゴブリン「こんどはあなただよ!!みんなーっ!!ふん縛っちゃえーーっ!」

アリ「ちょっ!?な、何を…!?」



目の前のゴブリン達は、私を縛ると持ち上げて、室内の外に運んでいった…
な、何をするつもりなの!?と、抗議の眼差しを送っても素知らぬ顔…

くぅっ……本当に魔物に関わると、ロクなことがない…


そして、私は村の真ん中の広場まで担いで連れて行かれ、木の棒に縛り付けられたの…

な、なんなのよ…!?なんで私が、こんな魔女狩りのような目に…


ゴブリン「この女の人は、セコンドさんを騙して…ひどいことをしようとした罪があります!!よって…ここで罰を受けてもらうことにしました!」

ホブゴブリン「私はぁ〜…そんなのはいけないと言ったんですよぉ?でもぉ…みんなが気がすまないってぇ〜…」

アリ「うぅっ……こんなの、八つ当たりよ!!私はなにも…悪いことなんてしていないわ!!」

セコ「嘘だね!!アリステア…」


……っ!?セコ…ンド…ですって!?
まさか……これを仕組んだのはあなたなのねっ!?
くぅっ……こんなことで、あんなクズ男が牙を向けてくるなんて…
せ、セコンドのくせに…

アリ「………」

セコ「へっ…観念したって顔だなぁ…?俺様、優しいし?てめぇの指示は黙っておいてやるがなぁ?どうも腹の虫が収まらねぇ…」

アリ「な、何が要求ですの?金ですの?それなら奮発して差し上げます…」

セコ「……ちげぇよ…アリステアにはわりぃが、俺…魔物好きになったから、あんたの思想に賛同できねぇんだ…だから、ちょこーっといたずらして、改心してもらいたくてなぁ…」

アリ「いたずら…ですの?」

セコ「あぁ…こいつらが、これで遊んでくれるってよ!!」

セコンドがそう言うと、ゴブリン達が一斉に羽箒を両手に持ち、ニタニタと黒い笑みを浮かべ始めたの…

あ、あの羽箒でいたずら…ですって…?
いったい、どんないたずらを…

私がそう思っていると、すぐにゴブリン達が縛られている私の周りに集まって、私の服の間に手を入れ始めたの

アリ「ま、待ちなさい!!そんなよってたかって…何をするつもり…」

ゴブリン「えへへっ!!くすぐり地獄だよーー!!こしょこしょっと、くすぐって、笑いと気持ちいいのを感じさせてあげるね!!」


ゴブリンがそう言うと、私の服の中で一斉に羽箒をもった手が動き始める!!

ゴブリン「くすぐったい〜?」

アリ「べ、別に、くすぐったくなんてありませんわ…!!」

ゴブリン「へぇー…でも…ねぇ?みんな?」


な、なんですの…?この魔物たち…よってたかってニタニタと笑いを浮かべて…

ゴブリン「気持ちよくなっちゃったんでしょ〜?だってぇ…羽箒が湿ってるよ〜?これ…何かなぁ〜?」


そう、耳元で小さく呟くゴブリン…
それを聞かされて、自覚してしまって私は顔が真っ赤に…
くぅっ…村の真ん中でこんな屈辱…耐えられませんわ…

アリ「うっ…あ、汗ですわ!!今日は暑いですもの…」

ゴブリン「へぇ〜……汗…ねぇ…」

ゴブリン「そうそう!!しってる?汗をかくって健康にいいみたいだよ!」

ゴブリン「じゃあ、たっぷり手伝ってあげないとねぇ…」


そう言うと、いきなりゴブリン達は悪い顔を浮かべると、羽箒の速度を上げてきた
そして、その羽箒は……そ、その…
体のいたるところをさすって来たの!!

アリ「ひゃっ…そ…こはぁ…」

ゴブリン「あれ?あれぇ?ここからたっくさん汗が出てるよぉ?」

ゴブリン「すごいねぇ…羽箒がすっかりネトネト…肌に吸い付くみたいだよ」


ま、まずい…か、快感の波が…
だ、ダメですわ…!!こ、こんなところで…
で、でもぉ…気持ち良くて…あうっ…くすぐったくて…

アリ「あっ…ひゃわぁぁっ♥」

ゴブリン「うわっ!!すっごーい!!」

村人「な、なんだなんだ?あ、アリステアさんが魔物に襲われている!?」

アリ「だ、ダメ…ですわ…みないでぇ…」


うっ…うぅっ…
こ、こんな姿を見られたら、わたくし…

ま、魔物…もう、絶対に許しませんわ!!
この辱めも…覚えておきますからねぇ!!

そう決意しながら、辱めに耐えていると、遠くのほうから一人の男性が走ってきた…

スプ「ちょっと!!これは何の騒ぎなんですか!?よってたかって、いじめはよくないですよ!!」

セコ「おっと、これは……誰だ?てめぇ…」

スプ「えぇーーっ!?スプリングですよ!!神官の!!この村の教会に来た!!結婚式の手続きやらなんやら、すべて行う皆さんの神官ですよ!」

セコ「いた…か?あの教会はシスターだけだと思ったんだが…」

スプ「なっ……そんな…とにかくっ!!そんな行為はやめてください!!」

ゴブリン「ちぇー…まぁ、いいかー!!」


ゴブリンたちはそういうと、ようやくこの辱めから私を開放した
こ、このさえない容姿の男性が…私を助けてくれるなんて…


………ふふっ、少し気に入りましたわ
彼も、いろいろと思っていることもあることでしょうし…
彼を利用して、魔物に逆襲してやりますわ!!

くっくっく……
あーはっはっは!!



〜〜〜〜

さぁ、始まりの村で、いったい何が起こるのか…
その行方は……神のみぞしる…かもしれない

14/09/19 19:56更新 / デメトリオン mk-D
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■作者メッセージ
どうもみなさん!!今回も、魔物娘30を読んでくれてありがとう!!

……少し、更新に時間もかかりましたが…覚えていてくれたなら、幸いです

えっ?珍しく少しだけエロがあるって…?
い、いやだなぁ…微エロですよ?ふ…ふふふっ…

いいですよねぇ…顔面騎乗って…男の夢ですよねぇ…
っと、そんなことはいいのです!!

さてさて…次回、始まりの村に大きな出来事が!?
ってわけで、のんびりと楽しんでくれると、作者も頑張れます!!
では…今回はこの辺で…

見て下さり、本当にありがとうございましたーー!!

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