読切小説
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Underground
「メーデー、メーデー、畜生、エンジンの出力が上がらない!!」

 ある戦争に参加していたマイクは、現在、命の危機に晒されていた。乗っていた最新鋭のステルス攻撃機が、原因不明の故障を起こし、エンジンが起動しなくなったのである。マイクは、2年ほど前にこのステルス攻撃機のパイロットになったのだが、このような事になったのは初めてであった。

「こちらマイク、機体が故障、エンジンの出力が上がりません!!」

そう無線に叫ぶものの、無線も壊れており、マイクの耳にはノイズだけが響いている。そして、高度はどんどん下がってきており、もうまもなくで地面に激突しそうだった。

「…畜生!今日は厄日だ!!」

マイクは、座席の横に着いていた脱出する為に使用するレバーを引いた。すると、脱出装置は壊れていなかったのか、飛行機のキャノピーが外れ、マイクは宙へと放り出された。宙へと放り出されて、パラシュートを開くマイク。そしてその数十秒後、機体は地面に激突し、大爆発をした。何せ中には、強力な爆弾を搭載していたのだ。その爆発の音は、マイクが不時着した砂漠中に響いた。

 爆発からしばらくして、マイクは地面に降り立った。何とか命は助かったものの、どっちに行けばいいかわからず、マイクは途方に暮れた。

「…はぁ、俺も焼きが回ったか。」

そう言うと、ポケットに忍ばせておいたタバコを吸い始めた。連絡しようにも、無線はどこかへ行ってしまい、連絡が折れない。それに、マイクが不時着した場所は、砂漠のど真ん中で、どっちが北かすらわからない状況だった。しかし、こんな砂漠のど真ん中で待っていても、そのうち干からびるか、敵に見つかって殺されるかの最悪な選択肢しかなかった。

「とりあえず、飛んできた方向に行くとするか。」

そう言うと、マイクは飛んできた方向である南東に向けて歩いて行った。このまま南東に向けて歩いてけば、味方の基地に辿り着けるかもしれない。そう思った矢先、何処からか何かがうごめく音がした。

「ん、何だ?」

持っていた拳銃をホルダーから引き抜き、素早く構える。音は、右からも左からも来るように思えた。この音は何だ。まさか、敵の新兵器ではないよな。そう思って銃を構えながらあたりを見回すマイク。だがその音は、急に無くなってしまった。まるで身を潜めているかのように。

「…何なんだ?」

急に静まり返った事により、なおさら薄気味悪くなる。すると、いきなり足元から巨大な芋虫の様な怪物が現れ、あっと言う間にマイクを飲みこんでしまった。










「…イタタ、ここはどこだ?」

 謎の怪物に飲み込まれ、マイクは気絶していた。ここは怪物の体内なのだろう。周りは肉壁で覆われ、所々がぴくぴく動いている。

(俺の人生、ここで終いか…)

そう憂鬱になりながらもマイクは、どうなっているのかを確認する為に、胸にあるライトを付けた。すると、目に飛び込んできたのは、とんでもない光景だった。目の前にいるのは、怪物の体内とは思えないような美女。胸ははち切れんばかりの大きさで、体系もまさに理想の体系であった。顔も、まさに絶世の美女という顔付きであった。ただ、一つ不審な点を上げるとするならば、全身真っピンク。怪物の体内と同じ色をしているのだ。

「つっ!!!!」

マイクは絶句した。怪物の体内という場所には、似つかわしくない美女がいいるのである。しかし、彼女もまた、怪物の一部であった。そんな光景に、マイクは混乱してしまった。すると、そんなマイクを見てか、彼女は優しく語りかけた。

「…大丈夫です。私と一緒に気持ち良くなりましょう♥」

まるで、娼婦の様ないやらしい声をしていた。しかし、その言葉には安らぎと安心感を感じ、マイクは落ち着きを取り戻した。

「…でもその前に、その邪魔な服を脱がしましょう♥」

そう言うと、周りから透明な液が溢れだした。その液がマイクにかかると、来ていたパイロットスーツはおろか、彼女を照らしていたライトまで解け始めた。そして、ライトが完全に溶けると、あたりは真っ暗になり何も見えなくなった。

「なっ…スーツが、ライトが…」

「ふふっ、怖がらなくても大丈夫ですよ♥ちゃんと気持ち良くしてあげますから♥」

そう言うと、彼女はマイクに体を密着させ、ガチガチに硬くなったマイクの息子を、自分の秘部に挿入し、そのまま交り始めた。

「あん♥あなたの、おちんちん、大きくてたくましい♥」

彼女は、マイクに抱きつくと、盛りのついた雌犬の如く腰を振り始めた。彼女が腰を打ちつけるたびに、怪物の体内中に、いやらしい液体の音が響き渡る。さらに周りの肉壁が、裸になったマイクを愛撫するかのように纏わりつき始めた。

「ハァっ…何だ…この感覚…」

マイクは混乱と同時に、強烈な快楽に体を支配されていた。人間では絶対味わう事の出来ない交わり。さらに、怪物の体内独特の生温かさと、匂いがマイクの理性を完全に吹き飛ばしていた。

「あはぁ…いいんですよ♥全て私に任せてくださいね♥」

理性を失ったマイクに容赦なく攻める彼女。彼女は、マイクの口の中に舌を突っ込み、マイクの歯一本一本を愛撫するかのようにしゃぶりはじめた。さらに、彼女の髪までもがマイクの体にひっつき、それがまた強烈な快感となった。その快楽に、マイクは耐えられなかった。

「うっ…」

マイクは、経験した事の無い快楽により、いともたやすく絶頂に達してしまった。彼女の膣内に精液を流し込むマイク。絶頂と同時に、彼女を強く抱きしめると、周りの肉壁もマイクを抱き締めるかのようにギュッと縮まった。

「あっ♥私のおまんこの中にあなたの精液が♥…もう、早すぎです♥」

抱きしめるマイクの頭を、母親のように撫でる彼女。その顔は、まるで子供を愛でる母の様な穏やかな顔付きだった。

「さぁ、もっと気持ち良くなりましょう♥」

そうして、閉ざされた空間で肉欲の宴は延々と続いて行ったのである。



















 数年後、あの事件現場には、何も残っていなかった。ステルス攻撃機の残骸も、一つ残らず政府が回収し、マイクも死亡扱いとなっていた。そんなマイクの死を悼んでか、毎年、マイクの同僚が事件現場に花を手向けに来ていた。その同僚は、マイクについてこう語っている。

「あの事件現場に行くと、たまにマイクの声が聞こえる気がするんです。ですが、どういった訳か、まるで誰かとセックスしているかの様な声なんです。不思議に思いません?」

 誰の目にも触れられない空間で、今日もまた、快楽の宴は繰り広げられているのであった。

13/04/18 21:42更新 / JOY

■作者メッセージ
 新たに追加された、サンドウォームを見て、パッと思いついたのをSSに書きました。

最近、就職活動、卒業論文等で忙しくなり、中々SSを書く機会がありませんでした。

 そう言えば、このサンドウォームって、羽毛布団に包まりながら、毛布を抱くと、サンドウォームの体内にいる気分を味わえると思うのですがどうでしょう。

ご意見、ご感想、お待ちしております。

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