連載小説
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☆エピローグ2 ひみつのいちご
「ららら〜るるる〜♪」

 鼻歌を歌いながら食器を洗うイブ。背の低さを踏み台で補い、いつも楽しそうに家事をする。俺も手伝うことはあるけど、大抵のことはイブが小さな手で全てやってしまう。そして招かれた男を世話することが、黄昏ファームに住む女の魔物の悦びなのだという。

 イブの後姿……翼と尻尾を楽しげに揺らす姿を見ながら、ふとポケットから紙切れを取り出す。朝起きたとき、寝間着のポケットに詰め込まれていたもの。
 それはイブが昨夜見せてくれた、魔法の日記帳の切れ端だった。




――お兄へ
  ボクとエッチしてくれてありがとう。
  とってもきもちよかったし、お兄とひとつになれてうれしい。
  それにお兄もきもちよくなってくれたよね。
  お腹のおくにビューッてお射精してくれたよね。
  あたたかいのがジュワッてなって、しあわせだった!

  でもゴメンね、お兄。ナタ姉が言ってた。
  ボクはアリスっていう魔物なの。
  エッチが好きなのに、エッチしたことを忘れちゃうの。
  だからせっかくお兄がエッチしてくれたのに、
  朝おきたときボクはおぼえてない。

  だけど、お兄はおぼえててくれるよね。
  ボクの中にお射精したことも、
  ボクがお兄のチンチンできもちよくなったことも、
  チンチンなめたことも、全部!
  わすれないでいてくれるよね。
  またエッチしてくれるよね。
  ボクが何回わすれても、お兄はおぼえていて、
  また何回でもヴァージンもらってくれるよね!

  だからボク、さびしくないよ!
  お兄もさびしがらないで!
  わすれちゃっても、何回でもエッチしようよ!
  そうしていくと、いつかフシギなことがおきて、
  エッチしたことを忘れないアリスになれるんだって!
  ナタ姉がそう言ってた。

  だからね、お兄。
  これからもよろしく。大好きだよ!――




 全部読み直し、再びポケットへしまう。
 あの日記帳は念じただけで書きたいことを書ける。セックスを終えた後、記憶を失う前に俺へのメッセージを書き、ページを破りとって俺のポケットへ押し込んだのだろう。
 朝起きたときイブが隣にいなかった上、シーツは綺麗なままだった。昨晩あれだけ交わって、俺の精液、イブの愛液、おしっこ……散々汚したのに。もっとも前にジュースをベッドにこぼしたときも、いつの間にかシミがなくなっていたから、勝手に綺麗になるよう魔法がかけられているのだろう。

 そしてイブの態度も、昨晩何事もなく寝て、目が覚めて、イチゴを採っていたというものだった。あの幼い体で俺を受け止めて、快楽に溺れていた痕跡は全くない。

 だけど。このメモが何よりの証拠だった。俺が何度求めても、彼女は何度でも受け止めてくれる。その都度、処女として。

 ショートパンツを履いた、イブのお尻。尻尾が鼻歌のリズムに合わせ揺れている。昨日ベッドの上で撫でたお尻だ。
 昨日の快楽を思い出す。イブの肌の感触を。股間に血が集まってきた。

 皿を洗う彼女の後ろで、恥も外聞もなくズボンとパンツを脱ぎ捨てる。男根はゆっくりと上を向いた。
 続いて後ろからイブの腰に手を回し、ゆっくりとショートパンツを下ろした。

「わっ! お兄、セクハラだぞー!」

 そう言いながらも、イブは楽しそうだった。こんな性的なじゃれ合いも受け入れてくれることは昨日分かった。彼女は記憶をなくしているが、それでも変わらない。
 ショートパンツを脱がせてみて、少しドキッとした。下着に。

「……今日はイチゴ柄なんだ?」
「そーだよー。お兄はもっとオトナっぽいやつのほうが好きだったー?」

 イチゴに包まれたお尻を、からかうように左右へ振る。ボーイッシュな彼女と、白地にイチゴ柄のショーツのギャップがまた可愛い。

「ううん。可愛くて似合ってるよ」
「あは、ありがと!」

 食器を洗い、拭き終わったイブはショートパンツを履き直し、踏み台から降りようとする。けど俺はその肩を抱きしめ、捕まえた。

「やん」

 抵抗せず笑う、悪魔の女の子。俺のイブ。
 踏み台のおかげで、彼女と俺の腰は同じ位置にある。再びショートパンツを下ろした。イブは色白だが、ふとももにうっすらと日焼けの境界線が見えた。

 何をしてくれるの? ……肩越しにこちらを振り返るイブの視線は、そう問いかけているかのようだった。
 男根はもうしっかりと怒張している。腰を前に突き出し、柔らかく細いふとももの合間へそれをねじ込んだ。

 すべすべとした肌は程よい摩擦を感じさせながら、肉棒を受け入れてくれた。温かく柔らかい、幼いふともも。先端が少しだけイブの前に出て、ひんやりとした空気に触れる。

「わっ! チンチン、アツアツだー」

 歓声を上げながら、イブはふとももをすりすりと動かした。思わず声が漏れてしまう。両脚の肌とショーツの生地が肉棒へ擦りつけられ、得も言われぬ気持ちよさを生む。

「やきたてのソーセージみたいだね! ボクのあしがパンで、ホットドッグだー!」

 無邪気にはしゃぎながら、淫らにふとももを擦り合わせるイブ。髪の匂いとフルーティーな汗の匂いが鼻をくすぐる。
 快楽を受け入れながら、イブの胸に手を回す。タンクトップの上からまさぐってみると、小さな乳首はツンと勃っていた。それを指先で転がしながら、ごく小さな乳房をプニプニ触る。平らに見えても、ちゃんと柔らかい。昨夜の感触を思い出す。

「んぅ……お兄っ……♥」

 不意に、イブの声が艶っぽくなった。

「ボク、きもちよくなってきた」
「どこが気持ちいい?」

 意地悪に訊いてみる。

「えっとね、おっぱいがキュンってしてる。あと、ワレメがチンチンにこすれてキモチイイの♥」

 少し恥ずかしそうに、でも正直に答えてくれた。ご褒美のつもりで頭を撫でてあげる。蕩けた笑顔が返ってきた。

 イブも感じている証拠に、竿と擦れるふとももが次第にぬるついてきた。幼いワレメから滴った性の悦びがイチゴパンツを濡らし、脚まで滴っている。イブは濡れやすいのかもしれない。
 それまですべすべしていた肌を、愛液が滑らかで淫らな質感に変えていく。自分から腰を前後してみると、肉棒はふとももに挟まれたままスムーズに動いた。ぬちゃっ、ねちょっと卑猥な音が聞こえる。気持ちよさに溜息が出てしまう。

「イブ、大好きだ……」
「えへへ。お兄……♥」

 目を潤ませながら、イブは自分の指をしゃぶった。その可愛らしい仕草だけでも快感が増す。
 けれどイブは唾液をつけた指を、自分の股へ持っていった。ふとももの合間からちょこんと顔を出す鈴口を、その指でくりくりと弄り始めたのだ。

「ぬりぬり〜」

 悪戯っぽい声と共に、唾液が亀頭へ塗り付けられる。イブの小さな指先が、俺の男根に触れている。一番快楽に敏感なところを、くすぐるように。

 いつの間にか、細長い尻尾が俺の腰に巻き付いていた。もうイブから離れられない。
 たまらず白いうなじにキスすると、イブの体がぴくんと震えた。ふともももキュッときつく閉じられ、肉棒が甘く圧迫される。気持ちよさが最高潮に達した。

「イブ……!」

 小さな体を、強く抱きしめる。その芳香を感じながら、ふとももの快楽に身をゆだねる。
 こみ上げたものは一気に迸った。ふとももの間で肉棒は激しく脈打ち、イブの股間に顔を出す亀頭から、勢いよく白濁が飛び出る。
 昨夜と同じで、射精は異常なほど勢いが良く、しかも長く続く。イブの股間から流し台まで白濁が飛散し、汚していく。

「わぁっ♥ スゴイスゴイ! ボクがお射精してるみたいっ!」

 歓声を上げるイブ。無我夢中で彼女を抱きしめ、快楽に身をゆだねる。やがて迸りの勢いが収まってきたとき、イブはふいにふとももから肉棒を解放した。腰に巻き付いた尻尾もほどかれる。
 半分下を向きかけた肉棒の前にあるのは、イチゴのショーツを履いたお尻。

「うりゃ♥」
「あうっ!?」

 元気な掛け声と共に、イチゴ模様のお尻が襲い掛かってきた。布越しのプニプニ感が亀頭に押し付けられ、さらにお尻を振ってぐりぐりと刺激してくる。

「ほら、お兄っ。ボクのお尻、すき?」
「あぁっ、うっ……イブの、お尻がぁ……」

 まともな言葉を紡げないほど、気持ちいい。何も考えず、この未成熟なお尻の弾力に溺れていたい。それさえもここでは自由なのだから。

 肉棒はお尻を押し返すように、再度勃起する。そしてほどなくして、また快楽が白濁となって噴出した。

「あはっ! またお射精できたねっ♥」

 得意げに笑いながら、お尻を上下左右に動かして肉棒をもてあそぶイブ。可愛らしいイチゴ柄の下着が、男の欲望でべっとりと汚れていく。お尻全体に満遍なく白いドロドロを塗りたくると、イブは俺と向き合って、股間部分も下着越しに擦りつけてきた。

「ふあっ……お股、キモチイ……」

 俺に抱き着きながら、うっとりとした顔で腰を動かすイブ。精液を下着でふき取るかのように。
 やがて射精が収まると、汚れ尽くしたイブのイチゴパンツと肉棒の間に、白濁がいやらしく糸を引いた。

「見て、お兄。ボクのイチゴパンツが、イチゴミルクパンツになっちゃった♥」

 息を弾ませながら、イブは半脱ぎのショートパンツも脱ぎ捨ててしまう。タンクトップも脱ぎ、俺の愛撫で少し赤くなった胸を晒す。
 彼女はほぼ裸だ。履いているのは靴下と、淫らに白濁まみれとなった可愛いショーツのみ。そのショーツの股間部分を、小さな指でくいっとずらす。

「お兄。ボクがコドモだから、何も知らないっておもってたんじゃないの?」

 つるつるの割れ目。昨日たっぷりと注ぎ込んだ、イブの女性器。

「ボク、お兄のためなら何だってできるんだぞ」

 昨日も聞いた言葉。イブにとっては、今初めて口にした言葉。

 頬にキスされる。全身から力が抜ける。

 尻もちをつき、仰向けに寝転がる。

 イブが腰にまたがってくる。

 愛液を垂れ流し、恥丘を晒したまま。


「だからね、お兄。ボクのヴァージン、もらって?」






 ……イブがゆっくりと腰を沈め、小さな女性器に男根が飲み込まれる。締め付けが甘い快楽もたらすだけでなく、今日のイブは小さな体で一生懸命に腰を使ってくれた。
 彼女にとってはこれが、初体験。ただし二回目の。

 きっと明日は三回目の初体験、明後日は四回目を迎えるだろう。そしてその一方で、平和な黄昏ファームは俺を癒し続けてくれるだろう。

 その恩恵に報いる方法はきっと……イブとの時間を大切にすることなのだ。

 だからイブが俺の上で快楽によがって、絶頂を迎え、また昨日の用に失禁してしまった後。俺は彼女のとがった耳元で囁いた。



「これからもよろしく。大好きだよ」







END
19/09/16 14:45更新 / 空き缶号
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■作者メッセージ
お読みいただきありがとうございます。
黄昏ファームが好評だったのでまた書いてみました。
Twitterでアンケート取った通り次はキキーモラさんで書く予定だったのですが、唐突にロリロリしい娘を書きたい衝動が……。
魔物娘とはいえ、アリスのような女の子に性的な関係を求める人と、単に可愛がりたいだけの人は別れるのではないかと思い、連載形式でこのようにしてみました。

ちなみにイブがボクッ娘なのはナターニャに色々教わっている影響であり、黄昏ファームにはボクッ娘しかいないというわけではありません。
ただ私が割とボクッ娘好きなので、今後も増える可能性はあります。

では、またお会いしましょう。

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