読切小説
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とあるサンタのプレゼント
  ………ピンポーン………

「はーい、ただいまー。」

 と、玄関のベルが鳴ったので俺は玄関へと向かった。
 ……が、外には誰も居らず、其処には大きなプレゼントがあるだけだった。

「誰のイタズラだ…?
 まぁいいや、一応中に入れるか。」

 とにかく運んでみるが、かなり重い。
 流石にこれじゃあイタズラって事は考えられないだろう。

「となると……サンタか?」

 確かに大きなダンボールにリボンが巻き付いている。でも、今時サンタなんてなぁ。
 とりあえず、リビングまで持って行った。

「……疲れたしこのままにしておくか。」

 と、謎の大きなダンボールプレゼント(?)をそのままにして、まだ摂ってなかった夕食へと向かった。

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 夕食を摂り風呂からあがった後、俺はプレゼントの前であぐらをかいて考えることにした。

「…これは、誰からの贈り物だ?
 送り主の名前が書いてないし……つかそもそも伝票が無いし。」

 これ以上考えても仕方がないので、俺はいよいよリボンを解く為にリボンへと手を掛けた。すると、

「とりっく・おあ・とりーと!!」

 と元気よくミミック少女……もとい、俺と同い年位の妖狐が裸にリボンを巻き付けて飛び出してきた。

「…………」

「…あれ?とりっく・おあ・とりーと!!」

「…いや、トリック・オア・トリートて……。」

「じゃあ、あけましておめでとう?」

「いやいや、ハッピー・クリスマスだろ…?」

「あ……そっか、今はクリスマスだっけ?」

 と言いつつ妖狐は、ダンボールの中へと戻って行った。

「……もうやらなくて良いと思うぞ?」

 と言うと、妖狐はかなり落ち込んだ様子でダンボールの中から出てきた。

「…もっかいやらせてよ〜……。」

「いやいや、もうダメだろ。
 それよりも、何でダンボールの中に?」

 とりあえず俺は、今一番聞きたいことを聞いてみた。

「それは……何時までも独身なアナタに、愛のプレゼントを……」

「いや、俺彼女持ちだけど?」

「ウソ!!ヤダ、間違えちゃったの?」

「いや、冗談だけど…。」

「なんだ、良かった〜。」

 と、ほっと一息つく妖狐。
 コイツ、表情がコロコロ変わる上にとんだマシンガントーク持ちだなぁと、思って居ると、

「私、アナタに初めて出会ったときから、ずっと好きでした!!
 だから、付き合って下さい!!」

 と、言ってきた。
 …まぁ、コイツと出会うのは今日が初めてなんだが……何だかんだ言って凄く可愛いし、何より俺の好みだし……

「ああ、俺で良ければ。」

 と、言ってやった。
 それが嬉しかったのか、ピョンピョン飛び跳ねながら、

「やったー!!
 じゃあ、早速ベットに行こ♥」

 と言った。

「まぁまぁ、そう慌てるな。
 確かにお前の良いニオイも凄く臭ってくるし、俺個人はそのままでも良いけど、とりあえず風呂に入ってこいよ。」

 と、妖狐に巻き付いているリボンに手を掛けて、一気に解いてやった。
 そこから現れたのは、たわわに実ったおっぱい、くびれたウエスト、そしてムチムチのお尻だった。

「やれやれ……今日はとんだ良いクリスマスになりそうだ。」

「ん〜?
 何か言った♥」

「何でもないから、さっさと入ってきな〜。」

 ……サンタさん、ありがとう!!
12/12/24 15:14更新 / @kiya

■作者メッセージ
 ども、プレゼントにはやっぱり妖狐が欲しい@kiyaです。
 多分3番目(?)な筈!!

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