読切小説
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ラブラビット
 男の子は、おつかいで隣町に向かっていた。
 隣町とは言え、子供の足で向かうには長い距離だったが、それでも道なりに進んでいけば、到着するはずだったのである。

「…………」

 気付いたら見たことのない建物や景色が、視界に広がっていた。
 ただ道なりに進んでいただけなのに、どうしてこんなところにいるのか、それすらもわからない。
 後ろを振り返っても、自分が歩いてきたであろう道は無かった。
 結論から言ってしまえば、彼は理不尽な迷子に遭ってしまったのである。

「……っ……」

 全く見覚えの無い、知らない場所。
 そこから、果たして家に帰れるかどうか。その望みが薄いと悟った瞬間、途端に心細くなる。
 しかし、行動しなければ何も変わらない。
 心細さを振り払うように、目元に溜まり始めた涙を拭って周りを見渡した。
 よくわからない彫像や物体が散らばる中で、目に付いたのは小さな家らしき建物だった。
 赤紫色の屋根に、桃色の壁。そして、そこかしこにうさぎの形の装飾が施された、小さな家。
 あの中に誰かいると確信した彼は、その家まで向かうと、赤紫色のドアをノックした。

「はぁ〜い」

 そんな声と共にドアを開けて出てきたのは、うさぎっぽい姿をした女の人だった。
 肩まで伸びた赤紫色の混じった桃色の髪。頭にある大きな赤紫のうさぎの耳は途中で折れ曲がっている。
 首元には黒いリボンに、何だかてかてかしているにんじん。
 下半身はピンク色のもこもこしたうさぎの着ぐるみで覆われているが、上半身は胸の下にピンクのハートの飾りをつけたリボンが印象的な、赤紫色のバニースーツだった。

「……!」

 そのバニースーツはとても扇情的な服だった。
 胸元からへその辺りまで開いていて、こぼれ落ちそうなほど豊かな乳房を、辛うじて抑えている程度でしかない。
 また、バニースーツの裾は股間部まで伸びているが、脇から晒されている素肌は下着を身に着けていない事を意味していた。
 少しでも激しく動けば陰部が晒されてしまいそうなくらいきわどい服装だった。

「あれ、はじめまして、だよね?」
「え、えっと……その……」

 そんな彼女の姿は、幼い男の子であっても少し刺激が強すぎたらしい。
 顔を赤らめて、視線を地面へと落とす。
 それでも、言わなければ始まらないので、何とか言葉を紡いでいく。

「ま、まよって……」
「ん〜? ――あっ♪」

 顔を赤くして俯きながらそう言う男の子に、女の人は首を傾げる。
 しかし、すぐに理解したように一度頷くと、にっこりと笑いかけてきた。

「そっかそっか。迷ってるんだ〜……じゃあ、おうち入る?」
「えっ」

 あまりにも突拍子の無い提案に、男の子は驚いた。
 どうしてそういう発想に至ったのかは分からないが、うさぎの人は笑顔で男の子に手招きをしてくる。
 悪い人には見えなかった。
 これを拒んでしまえば、きっと彼はまた一人で寂しい想いをしなければならないだろう。
 それは、男の子には耐えられるものではなかった。

「……いいの?」
「うんうん、おいでおいで〜♪」

 その女の人は腰の横についている小さなハートのリボンを揺らしながら、笑顔で小さく手招きする。
 そんな優しい言葉に誘われ、男の子は家の中へと入っていく。
 そうして、赤紫色のドアがばたりと閉まった。
 しかし、彼は恐らく知らなかった。
 その女性は、ただのバニースーツを身を包み、もこもこのうさぎの脚に身を包んだ変なお姉さんではなく、マーチヘアというラビット属の魔物であるということを。



 中に入ると、桃色の小さなテーブルが見えた。
 少しだけ高いそれは、男の子の身長では見えない。
 赤紫色の椅子に座ると、テーブルの上には、たくさんのお菓子がたくさん並んでいた。

「わぁ、すごいね! おねえちゃんつくれるの?」

 このお姉さんはお菓子を作れる――男の子がそう思った理由は、どのお菓子にもうさぎの装飾が必ず入っていたからだ。
 家の外もうさぎだらけだし、このお姉さん自体もうさぎさんだった。
 そうなってくると、このうさぎのお菓子を作ったのも、お姉さんであると考えるのは当然だった。

「うん? うん、作れるよ〜」

 男の子の言葉に、お姉さんは嬉しそうに笑いながら答えた。
 そして、食べて食べて、とクッキーの皿を男の子の前に差し出す。

「ぼくも、ちょっとだけならつくれるんだ。おばあちゃんに教えてもらったから!」
「うふふ……いいおばあちゃんなんだね」

 クッキーをかじりながら、男の子は嬉しそうに語る。
 きっと、彼の言うおばあちゃん以外では、一緒にお菓子を作ってくれる友達はいなかったのだろう。

「うんっ! おばあちゃんがつくるお菓子、とってもおいしいんだ!」
「あはっ、そっかそっかぁ♪」

 どこか自慢げに話す男の子に、うさぎのお姉さんは紅茶を飲みながら、笑顔で応える。
 彼女も、小さな来客にはとても嬉しそうである。

「こんど、おねえちゃんにもたべさせてあげるよ」

 ケーキを頬張り、カップに入れられた紅茶を飲みながら、男の子は言う。
 きっとおばあちゃんの作ったお菓子を持ってくれば、喜んでくれるに違いない、と思いながら。

「え、えっ、今度……?」

 しかし、うさぎさんは少しだけ困惑したように視線を落とした。
 急すぎる変化に、男の子が訳も分からず首を傾げていると。

「その……今すぐじゃ、ダメ?」

 彼女は頬を赤らめて、もじもじしながらそう言った。
 それはつまり、おばあちゃんのお菓子よりも、男の子の作ったお菓子が食べたい、ということらしい。

「え……ぼくの……ってこと?」
「うんうん、きみのが食べたいなぁって」
「で、でも、うまく、できないかも……」

 男の子もお菓子を作れるとは言ったが、まだまだその腕は未熟だった。
 クッキーくらいならば作れるが、それでもたまに失敗してしまうのだ。

「大丈夫、お姉ちゃんが、一緒にしてあげるから――ね?」

 男の子にぎゅっと抱き付きながら、一緒に作ってくれると言ううさぎさん。
 頭がくらくらするような、それでいてもっとそうしていたくなるような女性の匂いに、思わず顔が熱くなる。

「う、うん……わかった」

 うさぎのおねえちゃんが一緒なら、と男の子は頷く。
 それを見て、彼女はスーッと目を細めて、淫靡に笑った。

「ありがとっ♪ それじゃぁ――」

 うさぎさんは男の子の頭を撫でると、椅子に座っている彼のズボンを器用にパンツと一緒に脱がしてきた。
 そして、訳も分からず戸惑っている男の子の股間に、顔を埋めたのだ。

「はぁむ♥ んふぅ……ちゅぱ……ちゅるっ……」
「えっ、お、おねえちゃん、なにして……ふわぁ……」

 脈絡の無い行動に戸惑う男の子の言葉にも、お姉さんは目を細めて笑うだけで、小さなペニスを口から離してくれそうにない。
 口内でゆっくりと舌が動き、包皮を全体的に撫でられた。

「んふふ♥ ちゅろっ……ぴちゃ……れるっ……」
「ぅ、あぅぅ……」

 媚薬としての側面の方が強い彼女のお菓子を、食べてしまったからだろうか。
 彼女からもたらされる未知の感覚は、快楽としてすぐに男の子の脳に浸透していった。

「お、おねえちゃん、あぅ……」
「れろ、ちゅぅっ……んふっ……ちろ、ちろっ」

 時折漏れる喘ぎ声に気を良くして、さらにお姉さんは皮を被ったペニスを舌で撫でていく。
 ちろちろ、と包皮の先を舌でくすぐられて、ピリピリとした快感に腰が震えた。

「あむぅ……ちゅるっ、ふふ……そろそろ、ぴちゅっ……なかみも、もぐもぐ、するね……♥」

 そう言った瞬間、少しだけを顔を引いてから、唇で亀頭を包む皮を挟まれた。
 そして、包皮の中に舌を入れられ、亀頭を撫でられながら少しずつ剥かれていく。

「ちゅるぅ……んむっ……れろれろ……ぴちゅぅぅ……」

 少しずつ剥かれていきながら、亀頭の周りをくるくるとなぞるように舐められ、合間に吸われる。
 そうして完全に剥かれるまで、ゆっくりと亀頭の周囲を舐められ続けた。

「ちろっ、ちゅぅぅっ……んっ、ふふ……むけたむけた……♥ ふぅ〜♥」
「っ、うぁぁ……はぁ……はぁ……」

 お姉さんがペニスを解放する頃には、皮を被っていたはずのピンクの亀頭がむき出しにされていた。
 息を吹きかけられた亀頭が、激しく震えることで反応を返す。
 男の子は、ただ息を荒くすることしかできなかった。

「うふふ、びくんびくんして、かわいい♥」
「はぁ、はぁ……おねえちゃん……さっき、みたいに……」

 しかし、彼はどうやら続きを所望しているらしい。
 彼女はこうなる前に、男の子と話しながら紅茶を飲んでいた。
 口内に残った媚薬をさらに塗られる形となって、彼の感度や性欲をさらに引き立たせてしまっているのだろう。

「ん〜? もぐもぐぺろぺろされるの、気に入っちゃった?」

 お姉さんがいやらしい笑みを浮かべながら、舌を出してちろちろと動かす。
 そんな彼女に、男の子は切なげな顔で何度も首を縦に振った。

「あはっ♥ それじゃぁ、いっぱいいっぱい、もぐもぐぺろぺろしてあげるね、はぁむっ♥」

 男の子の必死な懇願に、お姉さんが嬉しそうな声でそう言った。
 そして再び股間に顔を埋めて、今度は亀頭だけをくわえる。
 再び温かい口内に入れられ、それだけでペニスがびくびくと震えた。

「ふぁぁ……!」
「んふふ……♥ はむぅ、れろ……」

 嬉しそうに喘ぐ男の子に、お姉さんは目を細めると、本格的に口内のペニスを刺激し始めた。

「ぴちゃ……ちゅろ、れるぅ……んむ……ぺろ、れろ……ちゅる、ちゅるぅ……んちゅぅ……」

 優しくゆったりとした動きで、口内の亀頭を絡めとるように舌を這わしていく。
 外気に晒されて間もない敏感な亀頭でも、ちょうどいい快感だった。

「あぅ……おねえちゃん……」
「ん……♥ れろ、れぇろ……ちゅる、じゅぷ……ん〜……ちろちろ、ちゅるるっ……」

 男の子の甘えた声に、そのうさ耳がぴくぴくと動いた。
 その後、一度だけ男の子の顔を見上げて笑うと、今度はカリ首の隙間に舌を差し込んでくる。
 そしてカリ首をなぞるように舐められ、最後には鈴口を舌先でちろちろ、と舐められた。
 お姉さんの気持ちいい舌使いに、鈴口から我慢汁が漏れ出してくる。

「んふ……おつゆ……でてきた……♥ れろ、れろぉん……ちゅるっ……んっく……」
「んぁ……!」

 我慢汁を漏れ出した鈴口を、舌でれろんと舐めあげられた。
 それだけでどぷっとさらに我慢汁が溢れだし、さらにお姉さんの舌に舐め取られていく。

「……あふ、おいひぃ……♥ もっと、ちょうらい……♥」

 お姉さんの表情は恍惚としたものへと変わった。
 そして、ねだるようにそう言うと、もう一度鈴口をちろちろっ、と舐めてくる。

「ふぁ、ぁ、それ、もっとぉ……」
「ふふ……ちろっ、ちろちろ、れるれる、ちゅぴ……」

 先端をくすぐるように舐められるのが気に入り、男の子もお姉さんにおねだりする。
 すると、その希望に沿うように、執拗に鈴口を舌先で弄り回してくれる。

「あむ、ちろ、じゅぷ……じゅる、ちゅぴっ……れるっ、んむぅ、ちゅる、じゅるぅぅぅっ!」
「うぁぁ……!」

 舌先で鈴口を弄り、我慢汁をすくい取る動きの合間に吸ってくるようになった。
 ただ舐められるよりも強い刺激に、男の子は声をあげながら腰をガクガクと震わせる。
 その度に、お姉さんの淫靡な笑みが深まり、うさ耳が楽しそうにぴこぴこと揺れていた。

「かわいぃ……♥ あむぅ、れろれる、ずじゅ……くちゅる、ちゅぷっ、ちろ、れろぉ、じゅるるっ」

 止めどなく溢れだす我慢汁を何度も吸い上げられ、引き出すように先端をくすぐられる。
 加えて、カリ首の根元をくわえている唇でも緩急を付けて締め上げられていた。
 激しくなっていくフェラチオに比例して、ペニスの震えも限界を示すように激しくなっていく。

「おひんひん、びくびく……♥ ちろっ、じゅるぅっ、ちゅぅ、ちゅぷっ、じゅっぷ、れろねる、じゅうっ……ちゅぶぷっ!」
「あっ、ふぁ……なんかきちゃ……まって……!」

 腰の奥からせり上がってくる尿意のようなものに戸惑い、お姉さんに声をかける。
 しかし、それが何であるかわかっている彼女がやめてくれるはずも無く、さらに首を上下に振り始めてペニスを刺激し、腰の奥にある物を引きずり出していく。
 与えられる快感がどんどん上乗せされ、男の子は戸惑いながらも、ただ快楽の波に翻弄されるしかなかった。

「ん、ふふっ♥ ちゅるっ、じゅずずっ、じゅっぷ、じゅぷぢゅぷっ、ずぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ〜〜っ!!」
「あ、ぁ、ぁ……!!」

 お姉さんが深く顔を埋め、ペニス全体を口の中に入れると、ひときわ強く吸い出してきた。
 今までで一番強烈なその快感に、男の子の頭は真っ白に染まった。

「あぁぁぁぁ……!」
「んんぅ♥♥ んくっ、ちゅぷっ、んっく♥」

 ペニスから吐き出される白い奔流を、お姉さんは嬌声をあげながら舌で受け止め、嬉しそうに飲み下していく。
 嚥下する運動で口内が蠢き、それすらも心地よい刺激となって、さらに白濁を吐き出していった。

「ふぁ、ぁ、あぅ……」
「ん……んくっ、んくっ……ちゅるっ……こくん……んはぁ♥」

 精液を出し切ったころに、ようやくペニスが口から解放された。
 蕩けたような表情で口を開いて息を吐くお姉さんは、とてつもなく妖艶で扇情的だった。
 まだ体内に媚薬が残っていることもあってか、男の子の股間が早くも疼きはじめる。

「あふぅ、頭ほわほわしちゃうくらい、おいし……♥」

 そう言いながら、お姉さんは膝立ちになると、男の子の額と自らの額を、くっつけてくる。
 まだ射精の余韻が残っているのか、男の子は椅子の背もたれに身を預けて、脱力した状態で眼前のお姉さんを眺めていた。

「……このままちゅっちゅ、しよっか♥ ん……ちゅっ……♥」
「んぐ、んんっ……!」

 と、いきなり顔をさらに寄せてきたかと思えば、そのままキスされてしまった。
 とは言え、先ほどまで彼女の口内ではペニスが蹂躙された挙句、精液を吐き出した場所である。
 男の子はさすがに嫌悪感に眉間を皺だらけにしながら、顔を振って逃げようとする。
 しかし、それを見越していたのか、お姉さんに両手で頭を抱え込まれて固定されてしまった。

「んぅ、んむぅー!」
「んふっ……ちゅっ、ちゅぷっ……ちゅるるっ」

 舌が差し込まれ、口内中に擦りつけられる。
 はっきりとした苦味が口中に広がり、涙目になりながら小さく首を振る。
 しかし、それだけではキスからは逃げられず、お姉さんが止めてくれることもなかった。

「はむ、んぅ……れろ、ちゅっ……じゅ、ちゅぅ……ちろ、ちろっ」

 口内中に舌を擦りつけられたあと、男の子の舌に深く絡んできた。
 固まって動かない舌をほぐすように、舌先同士を擦り合わせてくる。

「んぐ、むぅ……んぅ……」
「んぅ♥ ちゅ、んっ……ぁむ、ちろっ、んん……ちぅ♥」

 次第に苦い味が薄れてきたのか、男の子の方からも舌で応えると、お姉さんが弾んだ単音を漏らした。
 そして、先ほどよりも激しく舌を絡ませてくる。
 その精液特有の不快な苦味も、彼女からもたらされる快感によって、気にならなくなっていた。

「ちゅぅ、あむっ……んぁっ、んふぅ♥」

 キスしている最中、お姉さんが喘ぎ声をあげる。
 男の子が、お姉さんの大きな胸に手を伸ばしていたのだ。
 バニースーツの衣装からこぼれ落ちてしまいそうなほど豊満な乳房に手のひらを押し付け、指を沈み込ませる。
 衣装の上からでも分かるあまりの柔らかさに、男の子の鼻息が荒くなった。

「ちゅっ……あふぅ、ちゅっちゅしてる間におっぱい触るなんて、悪い子さん♥」
「うぅ……」

 全く怒っていないお姉さんに叱られ、バツが悪そうに顔を伏せる男の子。
 それでも、乳房を触る手は止めなかった。

「うふふ、おねえちゃんのおっぱい、気になる?」

 その言葉に、男の子はこくん、と頷く
 お姉さんの影響か、それとも体内の媚薬が脳まで浸透したのか、彼も性に対してだいぶ素直になってきていた。
 素直な反応に、お姉さんはにんまりと口を緩めて笑う。

「んふ、しょうがないなぁ……ほらぁ、いいよっ、触ってぇ♥」
「……っ!」

 そして、衣装を脱いで大きな乳房を惜しげも無くさらけ出した。
 男の子の膝に座ると、彼の眼前でぷるぷるとおっぱいを揺らして誘惑してくる。
 一度だけ息を飲み込んでから、男の子は掌を胸肉に押し付けて、指に力を込めた。

「ふぁん♥ ぁ、んふぅ♥ 優しくもみもみして、あふっ♥ 乳首も触って……あぁん♥ じょうずじょうずぅ……♥」

 胸を揉み、彼女の言われるままに乳首を指で潰したり、摘んだりする。
 とても手には収まらない、大きく柔らかな乳肉からは幸せな感触が返ってくる。
 弾力のある乳頭も、いつまでも弄っていたいと思わせる魔力を持っている。
 お姉さんの喘ぐ声も、乳揉みを夢中にさせる一因となっていた。

「ん、ぁ、あんっ♥ はぁ、んくぅっ♥ もっと、夢中にさせてあげる♥」

 お姉さんが、テーブルにあったカップを手に取ったかと思えば、中に入った紅茶を自らの胸にかけた。
 突飛な行動に驚き、男の子は思わず手を離すが、お姉さんが両手を取って再び乳房へと埋めさせる。
 紅茶まみれになった乳房は、どこか手に吸い付くような粘り気のある質感へと変わっていた。

「うふふっ、さっきより乱暴に触っても、大丈夫だよ♥ ん、ぁ、きゃぅん♥」

 お姉さんの言葉通りに、先ほどよりも荒々しく乳肉を揉みしだいていく。
 固くなった乳首を、指でつまんでくりくりと弄ると、お姉さんが口から大きな喘ぎ声が漏れた。
 動かすたびにぬちゃぬちゃ、といやらしい水音が新たに響いている。
 この淫猥な空間に包まれ、男の子は自分が息を荒げている事も忘れて、さらにおっぱいに没頭していく。

「あっ♥ ふふっ、おちんちんむきむきされた時よりはぁはぁしちゃってる♥ ぁは、ふぁぅ♥ おっぱい大好きさん、なんだね♥ ぁ、やぁ、んくぅぅぅ♥」

 顔を近づけながら、乳房を弄る男の子に、お姉さんが喘ぎながら言う。
 その言葉に応えるように、男の子が乳首を指でぎゅむっと潰すと、お姉さんの身体がびくびくっ、と震えた。

「はぁ……はぁ……おねえちゃん……あむっ」
「ひぁんっ、ぁ、ぼくに、やんっ、おっぱい、食べられちゃ、んうぅ♥」

 耐え切れずに乳房にむしゃぶりつく。
 そんな彼に、お姉さんは言葉とは裏腹に、乳房に自ら押し付けるように頭を抱えてきた。
 顔中が柔らかくも淫らな肉に包まれて、それだけで幸せな絶頂を迎えそうになる。

「あはっ、おっぱい大好きさんは、甘えんぼさんなんだぁ♥ ふふっ、ぁ♥ いい子いい子♥」

 そう言いながら、撫でるというよりはぐりぐりと頭を乳房に押し付けるお姉さん。
 彼女に応えるように、口内に入ってきた乳首をちゅぅっと吸い込んだ。

「ふぁっ、ぁん、そうそう♥ おねえちゃんのおっぱい、いっぱいいっぱいちゅぅちゅぅしていいからね……♥」
「……んぅ」

 お姉さんのおっぱいは吸い付くだけで落ち着いた。
 愛しげに頭も撫でられ、いつまでもこうしていたい幸福感に包まれる。
 しかし、本能はそれだけでは満足してくれなかった。
 もっとお姉さんの嬌声を聞き、狂わせたい。
 そんな性欲的な本能の指示に従うように、舌を乳首へと伸ばし、くりくりっと転がした。

「ん、ふふ――ぁん♥ ぁ、やぁ♥ いきなりころころ、するなんて、んくぅ、わるい子ぉ♥」

 叱られはするが、やはり少しも怒ってはいなかった。
 調子に乗って何度も乳首を舌で転がし遊ぶ。

「でもっ、んぁ♥ はっ、はぁ♥ きもち、いぃ♥」

 口に広がる甘い紅茶と、それ以上に淫らなお姉さんの味に、頭がクラクラしてくる。
 その甘い味をもっと味わおうと、口から涎が漏れ落ちても、じゅぷぶ、と音を鳴らしながら、お姉さんの乳首を舐めしゃぶっていく。

「んっ、くふぅ♥ ぁ、はぁ♥ おっぱい、んっ、好きすぎ、だよぉ♥ ふぁぁ♥ んひぃぃ♥ そろそろ、わたし、ぃ♥」

 お姉さんを気持ちよくさせているという悦びが、さらに男の子を突き動かす。
 空いた方のおっぱいに口を移し、同じように激しく求めていく。
 片方の乳房には手を伸ばし、揉んでいく。

「ひぁぁん♥ おっぱい、んっ、そのままぁ♥ ぁん♥ 強く、吸ってぇ♥ もう片方のおっぱいも、ぎゅぅぅって強くぅ……!」

 さらに頭を強く抱え込んでくるお姉さん。その声色は蕩けながらも必死だった。
 言われた通りに、乳首を舌で強く吸い込み、手に収まらない乳房を可能な限り強く握り込む。
 その間も乳首を弄ることだけは辞めず、舌で執拗なまでに転がしていく。
 先ほどから止まらない彼女の身体の小さな震えが大きくなっていく。

「ぁ♥ そう♥ いい♥ ぁ♥ ひぁ♥ もう♥ クる♥ クるクるクるクるぅ――」

 その言葉に合わせるように、最後には強く乳首を吸引し、片方の乳首を強く指で押し潰した。

「くひゅぅぅぅぅぅん♥♥♥」

 ビクビクビクビクッ、とお姉さんの身体が大きく痙攣する。
 本能的に動いていたとはいえ、その行動には驚きを隠せない男の子。
 この時、あまりに強く頭を抱え込まれていたので、自分が実は間違ったことをしたのではないか、と心配してしまったほどだった。

「ふぁ……あへぇ……♥ イかされちゃった……♥ おっぱいだけで、イかされ、ちゃったぁ……♥♥」

 お姉さんは蕩けすぎて焦点の合わない眼で、呟いている。
 その表情はとても満足げで、男の子に対して不満は感じられなかった。

「んっ……ちゅむぅ……♥」
「ん、むぅ……」

 それどころか、胸に抱いていた男の子の顔を上げさせて、その唇を塞いできた。
 先ほどとは違って、唇を食むだけの優しいキスだった。

「ちぅ……あふぅ……んふぅ……んちゅ……♥」

 唇の柔らかさを堪能したところで、お姉さんが顔を離す。
 溢れた涎がアーチとなって二人の唇を繋ぎ、お互いの膝へと落ちていく。
 男の子には物足りなかったのか、名残惜しげにお姉さんの顔を見つめた。

「んふふ♥ もっと甘えたい、ってお顔してる♥ かわいいなぁ、もう♥」
「うぁ、っ、おねえちゃ……!」

 愛しそうに男の子の顔を見つめながら、その手はペニスをさわさわと撫でてきた。
 乳を吸っている時から、ずっと臨戦態勢だった小さな剛直は、それだけで強く反応してしまう。

「おちんちん、辛そうだね……あはっ、そうだ♪」

 何かを思い付いたように笑うと、彼の膝から降りてしまう。
 これで終わりかと心配そうに見つめる男の子に、お姉さんは笑って応えると、再び床で膝立ちになった。
 彼女の柔らかな乳房が、ちょうど男の子のペニスの目の前で、震えている。

「今度は、きみの大好きなおっぱいで、おちんちん、食べてあげる――えいっ♪」
「ぇ……わ、ふわぁ……」

 言うが早いか、左右の乳肉を両手で持ち上げると、彼のペニスの上でそのまま落とされた。
 むちゅぅぅ、と言う音と共にペニスが先から根本まで埋まり、甘すぎる感触に包まれる。

「あはぁ♥ うっとりしてだらしないお顔してる……♥」

 お姉さんの乳房に性的な魅力を強く感じていた男の子が、その感触に蕩けないはずがなかった。
 身体を脱力させながらも、柔らかく挟まれて強く自己主張するペニスに、お姉さんは口元を緩める。

「うふふっ♥ もうこれだけで幸せそう……♥ でも、挟んであげるだけじゃないよ、ほらぁ……♥」
「わ……ぁぁ……」

 お姉さんが、乳房を動かし始めた。
 ぬちゅり、むちゅり、という粘液音と一緒に、中に埋まっているペニスも刺激される。

「ぁ……ん……♥ ぬちゅぬちゅのおっぱいで、もぐもぐしちゃう……♥」

 挟んだ物を這いずるように、左右交互に乳肉が動く。
 ゆっくりとしたその動きは、まるでペニス全体が乳肌に吸い付かれるような錯覚さえ起こした。

「ふあぁ……おっぱいぃ……」
「んぅ……ふふっ♥ ほんとにおっぱい大好きさんだね……♥ おねえちゃんのおっぱいで、いっぱい気持ち良くなろうね……♥」

 ぐにぐに、と形を変えるおっぱいは見ているだけで興奮を煽り、蕩ける感触にペニスがさらに震えた。
 その反応に気を良くしたのか、お姉さんが嬉しそうに目を細めて、乳肉を挟む腕の力を強める。

「ふわ、んあぁ……」
「敏感さんなおちんちん、おっぱいでふにゅふにゅ、ずりゅずりゅ……♥ 気持ちいいね……♥」

 もにゅもにゅと乳房が動く度に、快感が脳に伝わってくる。
 乳房にかかっていた紅茶と、ペニスから漏れ出した我慢汁が混ざり、ぐちゅ、むちゅ、といやらしい音が大きく鳴り響いた。

「いやらしい音、たくさん出てる♥ おちんちんもいっぱい悦んでるよ……♥」

 お姉さんの言う通り、ペニスは何度も乳房からもたらされる快楽に悦んでいた。
 ふにふにと乳房に揉み捏ねられる度に、男の子の心も蕩けていく。

「あぅぅ、きもち、いいよぉ……」
「うふふっ♥ さっきよりも、お顔とろとろになってる……♥ そのまま、もっととろとろになろうね……♥」

 お姉さんはさらに乳肉を動かして、男の子をさらに幸せに蕩けさせてくる。
 ぐっちゅぐっちゅと谷間から響く卑猥な音も、頭の芯から痺れさせそれを助長してペニスを強く震わせていた。

「んふふ……びくびく強くなってきた♥ また、出ちゃいそう?」

 男の子が口から涎を垂らしながら首を縦に振ると、お姉さんはより一層いやらしく笑みを浮かべた。
 そして、両側から乳房をさらにぎゅぅっと強く寄せて擦りあわせてくる。
 ペニスは強くなった快感に応え、亀頭を膨らませていった。

「うふふ♥ さっきのぺろぺろで、覚えちゃったね♥ おちんちん気持ちよくなったら、びくんびくんして、白いのいっぱいぴゅっぴゅするって、覚えちゃったんだね♥」

 先ほどよりも強くなった圧迫感の中でぐにゅぐにゅと揉み擦られて、急速に腰の奥から再び衝動が湧き上がってきた。
 もっとこの感触を味わいたくて本能的に腹に力を堪えても、柔らかすぎるおっぱいの感触に身体が脱力してしまう。

「あぁぁ、もう……でちゃ……!」
「あ、ん♥ もう出るね♥ 出ちゃうね♥ いいよ♥ おっぱいの中でいっぱい出して♥」

 とどめをさすように、お姉さんが強く乳房を挟み込んで亀頭を押し潰してきた。
 最大級の幸福な感触に引きずられて、白濁液が胸の谷間に飛び散った。

「ふぁ、あぁぁ……!」
「んっ、くふぅ♥♥ ぴゅっぴゅしちゃってるぅ♥♥」

 隙間なく挟み込まれた乳肉の中で迸った精液が、出口を求めて谷間から飛び出すように溢れ出していく。
 それはお姉さんの顔にまで飛び散り、白く染め上げていった。

「ぁんっ♥ 顔にまで飛んできた♥ もう、さっき出したばかりとは思えないくらい元気さんなんだから♥♥」

 飛び散る白濁液を顔や胸に受けて、艶やかに笑いながらお姉さんが言う。
 唇に飛んだ精液をぺろりと舌で舐めとり、その顔を蕩けさせた。
 そして、顔や胸に飛び散った白く濁った液体を、指で掬い取って口に運んでいく。

「あふっ、はぁん♥♥ さっきと同じくらい、おいし……♥♥」

 お姉さんが恍惚としたため息を吐きながら呟いた。
 折れ曲がっているうさ耳が、根元からふにゃりと力なく垂れ下がったように見えなくもない。
 そんなうさ耳をボーっと眺めていると、お姉さんがくすり、と小さく笑った。
 そして、ペニスを収めたままの乳房を、ぐにぃ、と強く寄せ上げてきたのだ。
 肉茎の中に残った精液を絞り出すような動きに、射精したばかりで敏感になってるペニスは震えながら残滓を吐き出していく。

「っあ、おねえ、ちゃ……!」
「……うふふ♥ でてきたぁ♥♥」

 そうして全てを吐き出させた後、ようやく胸からペニスが解放された。
 離れていく乳房を少しだけ名残惜しそうに見つめる男の子に、お姉さんは悪戯っぽく笑う。

「んふふっ、残念そうなお顔してる……♥ 本当におっぱい大好きさんなんだね♥ おっぱいでおちんちんもぐもぐは、また今度してあげるね♥♥」
「え……ぁ、う……」

 言われて、自分がどんな顔をしていたのか悟ったのか、恥ずかしそうに男の子は顔を伏せた。
 しかし、お姉さんの最後の言葉は、男の子と再びこういう事をするという確約の言葉である。
 それが何を意味しているのか、男の子は気付くことが出来なかった。
 そしてここに訪れた目的も、お姉さんとの気持ちいい行為で、頭の中から追いやられようとしている。
 もしかしたら、既に追いやられていたのかもしれない。

「あはっ、おちんちんまだ元気♥ よかったぁ♥」

 そう証明するのは、顔を伏せた男の子の視線の先にある、未だに収まらない怒張した男根だった。
 男の子自身がどう思おうと、媚薬に塗れたそれは、お姉さんから貰える次の快感を期待して頭を膨らませていた。

「あぅ……まだ、するの……?」

 しかし屹立を維持するペニスとは裏腹に、男の子は少し心配そうな声色で呟いた。
 男の子には生まれて初めての性行為である。
 本来その性行為を行う年齢ですら達していない彼には、負担が大きかったのだ。

「うんっ♥ 今度は、二人一緒に気持ち良くなること、しようね♥」

 しかし、お姉さんには男の子と気持ち良くなることしか頭に無いらしい。
 言うが否か、お姉さんは身体を弛緩させた男の子の膝に再び対面で座り込んだ。
 そして身体を密着してくると下半身を寄せて、ペニスを男の子とお姉さんの下腹部で挟み込んで、身体を揺らして快感を送ってくる。
 その眼には、男の子以外には映っていなかった。

「……う、ぁ!」
「まだまだ敏感さんだね……♥ おねえちゃん、うれしい……ちゅっ♥」

 嬉しそうに呟いたかと思えば頭を撫でられ、そして優しくキスされた。
 それだけで脳が溶けだし、お姉さんと気持ち良くなりたい、気持ち良くしてほしい、という想いが湧いてしまう。
 男の子の表情でそれを察したのか、お姉さんが目を細めて、あはぁ、と笑った。
 腰の奥が疼くような、とても淫靡な笑みだった。

「じゃぁ……おちんちん、今度はおねえちゃんのおまんこでもぐもぐしちゃうね♥」
「おまん……? え――うあぁぁ……!」

 男の子が全てを理解する前に、お姉さんは秘所にペニスを宛がうと、何の躊躇も無く腰を下ろした。
 ずぷり、と柔らかい何かにペニスが突っ込まれるような感覚に、男の子の全身が粟立った。

「んぁぁぁ♥♥ っ、はぁ♥ 全部、入っちゃったよ……♥」
「っ、うぅ、あぁ!」

 入ってきたペニスを、歓迎するように膣肉が蠢いた。
 キュッと軽く締められ、膣壁が絡みついてくる。
 まるで歯を使わずに咀嚼されているような動きに、がくがくと腰が震えた。

「ぁ……はぁ♥ おちんちん、ちっちゃくてもわかるよ……♥ おまんこの中でびくびくして、気持ちい
いよぉ、って悦んでる♥♥」

 熱い吐息と共に、小さく喘ぎ声を漏らしているお姉さんだが、その表情にはまだまだ余裕があった。
 しかし、その蜜壺は愛液で満たされていて、溶かされるほどに熱い。
 快感に耐えて身体を震わす男の子の動きだけですら、結合部から溢れだした愛液がぐちゅぐちゅと卑猥な音を鳴らすほどに興奮していた。

「えっちな音、繋がってる部分から聞こえてくる♥ 我慢できなくなっちゃう♥♥」

 お姉さんが腰をくねくねと動かす。
 それだけでペニスが膣肉に抱き寄せられ、くわえ込まれる。
 ぬちゅりぬちゅりと卑猥な音を強くしながら、陰茎全体がくすぐられているような錯覚さえ起こした。

「いっ、ぁ、うごいちゃ……!」
「ふぁ♥ あん♥ おまんこきもちいい♥ もう止まらないよぅ♥」

 男の子の制止は耳に届いていないのか、お姉さんが腰を上下に動かし始めた。
 膣肉に絡みつかれながら上下に擦られ、さらにとろとろと奥から溢れだした愛液が、男の子のペニスを容赦なく溶かしていく。

「くふぅ♥ んふぁ♥ おちんちん、おまんこの中でぎゅりぎゅり擦れて♥♥ おねえちゃんもきもち、いい♥♥」

 お姉さんの腰が跳ねる度に、破裂したような粘液音と共に強烈すぎる快感が送られてくる。
 男の子はその快感に翻弄されながら、ただ身体を震わせることしかできなかった。

「あ、あぁ……! おねえ、ちゃん……!」

 そんなとき、お姉さんの身体が跳ねる度に、その柔らかな乳房が目の前で揺れているのが見えた。
 男の子がその光景を見て、我慢できるはずもなく、欲望の赴くままに吸い付いた。

「ふぁぁぁん♥♥ やっぱり、おっぱい、ちゅっちゅしちゃうんだね♥ かわいい、よぅ♥♥」

 お姉さんが男の子の頭を強く抱き締める。
 上下する動きにその口が乳首から離れないように、男の子はさらに強く吸い付いた。

「こんな時でも、やっぱり、甘えんぼさんっ♥♥ おっぱいも♥♥ おまんこも♥♥ きゅんきゅんしちゃう♥♥」
「んんっ、んんぅぅぅ!!」

 求めてくるように蠢く膣肉の感触に意識を飛ばされぬように、目の前の乳房に意識を集中させた。
 お姉さんにとってはそれがさらなる快感を引き出す物でしかないらしく、抱き締められる力が強くなり、身体がさらに強く震わせていく。

「はっ、あっ♥ このままじゃ♥ おねえちゃんだけ、先にイっちゃうよぉ♥♥」

 しかし、男の子も、異常に昂ぶっていた。
 乳房とは違う感触の膣内に、お姉さんの激しく興奮した甘い声は、お姉さんが思う以上に男の子を興奮させている。
 その事を、ペニスが強く打ち震えて伝えていた。

「んぁ、ぁ♥ おちんちんがびくびく、してるぅ♥♥ きみも、もうイきそう、なんだね♥♥」

 男の子が強く、何度も頷く。
 お姉さんは艶やかな笑みを浮かべながら、胸に埋めた男の子の頭を撫でてから、その口から乳房を引き離す。
 目の前で揺れる乳房から距離を取られ、男の子が物欲しそうに顔を見上げると、狙いすましたかのようにその唇を塞いできた。

「ん、ちゅぅ♥ れるれるっ、ちゅぷ♥ ちゅるるるぅぅぅ♥♥」

 流れるような動作で男の子の口内に舌を侵入させ、口内全体を蹂躙していく。
 その後、お姉さんの舌は、男の子の舌に強く絡みついてきた。
 ねっとりと舐め上げ、撫でるように舌先を擦られ、情熱的なディープキスを求めてくる。
 男の子も快感によって虚ろになっていく頭で、それに応えるようにお姉さんの舌に絡みつこうとする。

「んふふっ♥ ちゅっ、じゅぶぷっ♥ ちろ、じゅる、じゅるるるるっ♥♥」

 上では情熱的なキスに、下では膣内がキュッキュッと何度も小刻みに締め上げてくるのだ。
 熱烈なラブコールを必死に応えようとする男の子に、お姉さんはその眼を淫靡に輝かせてさらに激しく繋がりを深めてきた。
 びくびくとペニスが強く震え、お姉さんの膣中から限界を訴える。
 それでも、お姉さんは口内から舌を抜いてくれないどころか、さらに深く繋がるように腰を揺らしながら体勢を変えようとしてきた。

「ん――っ、んぐぅぅ!」
「はぷぅ♥ ちゅぷぅ♥ あっ♥ おひんひん♥ おくまれ、きて――♥」

 突然の違う刺激に、男の子の腰が跳ねた。
 それによって、より深く入り込んだ小さな男根が、初めて子宮口と口付けを果たす。
 その瞬間、膣内が急速に締まり、子宮口から亀頭をじゅぅぅぅっと吸い付かれた。
 今までにない限界を超えた快感に、男の子のペニスはあっけなく限界を迎える。

「――――!!」
「んぅぅぅぅぅ♥♥」

 膣奥で男の子の精液が迸り、お姉さんの子宮口に浴びせかけられた。
 飛び散る精液を喜ぶように震える膣壁の動きに、意識が飛びそうになる。
 思わず、口内にあるお姉さんの舌を唇で強く挟み、縋るように吸い付いた。

「んぅぅっ!? んっく、きゅふぅぅぅぅぅ♥♥♥」

 しかし、お姉さんにとってそれは予想外の反応だったのか、びくんっと強く身体が跳ねさせた。
 そして、膣内がさらに締まり、射精中のペニスを容赦なく圧迫してくる。
 どぷどぷと、溢れ出る精液を制御できるはずも無く、ただお姉さんの身体と舌に縋りつくように、男の子は腕と唇の力を込めた。
 快感の連鎖が広がり、さらなる快感に今度こそ睾丸の中に貯まった精液まで引きずり出されていく。

「んんぅ……♥♥ ちゅぷっ♥♥ あむぅ♥♥♥」

 大きな快感に惚けた表情を見せながらも、男の子にキスで求めることを止めないお姉さん。
 そんなわずかな快感すらも、男の子には精液を引き出す要素でしかなかった。

「ふぁぷ……♥ んふふっ♥ おねえちゃんのおまんこ、いっぱぁい……♥♥♥」

 長い長い射精が終わり、お姉さんが下腹部を撫でながら、幸せそうに微笑んだ。
 膣内に収まりきらなかった精液が秘所から垂れ落ちても、気にしている様子は無い。
 男の子は、そんなお姉さんをまともに回らない頭で見つめる事しかできなかった。

「うふふっ♥ 気持ちよかったぁ♥ ごちそうさま♥ またぴゅっぴゅしたくなったら、いっぱいシようね……♥♥」

 そんな男の子に、お姉さんは耳を寄せて囁く。
 その言葉は、裏を返せば男の子は二度とお姉さんから離れられない事を意味していた。
 つまり、それに応える事は、もう彼は元の世界には帰れない、帰らないという意思表示でもある。
 しかし、男の子にはもう、最初にこのお姉さんの家を訪ねた目的すら、思い出せなくなっていた。

「ぁ……うん……」

 男の子は答えるように、お姉さんの乳房に顔を埋めて、甘えるように乳首に吸い付く。
 その頭の中には、既にお姉さんで満たされていたのだ。

「ふぁん♥ もぅ……またおっぱいちゅっちゅしてぇ♥♥ うふふっ、いい子いい子……♥」

 お姉さんは満足そうに、慈愛に満ちた笑みで男の子の頭を撫でる。
 その日が終わるまで、二人は繋がったままずっとそうしていた。
14/04/27 23:11更新 / edisni

■作者メッセージ
 男の子が朝起きると、マーチヘアのお姉さんがテーブルにお菓子と紅茶を並べていた。
「うふふっ♥ おはよう、寝顔かわいかったよ♥」
「ぁぅ……」
 そう笑いながら言うお姉さんから、顔を伏せて男の子は椅子に座った。
目の前にあるカップに注がれた紅茶は琥珀色に揺れている。
 男の子はそれをじーっと見つめた後、横の席にあるカップに紅茶を注いでいるお姉さんの方を向いて、こう言った。
「おねえちゃん、ぼくミルク欲しい」
 昨日はお姉さんが注いだ紅茶を文句無く飲んでいた男の子だが、どうやらこの日はミルクティーが飲みたいらしい。
 そんな男の子に、お姉さんは一度だけ意外そうに目を見開くと、ちょっとだけ困ったような表情になる。
「え、ミルク? う、う〜ん、ごめんね、おねえちゃん、ミルク持ってないの」
 それはそれで意外な言葉である。ここにお菓子類には、ミルクを材料に使う物もあるはずである。
 もちろん、納得できるはずもない男の子は口を尖らせた。
 それを見て、お姉さんはさらに困ったような表情になるが、やがて頬を赤くしながら言う。
「じゃあ……試して、みる?」
「え?」
 お姉さんが昨日の時のように、男の子の膝の上に座りながら、バニースーツからこぼれ落ちそうな豊かな胸をさらけ出した。
 目の前でぽよんぽよんと揺れる乳房を見て何かを悟ったのか、男の子は大きくうなずく。
 そして、テーブルにある紅茶を一口含んでから、お姉さんのおっぱいに吸い付いた。



おっぱいしか見てなかった。
仕方が無いので蛇足でマーチヘアらしさを出そうとした。
でもやっぱりおっぱいしか見てなかった。

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