連載小説
[TOP][目次]
七月二十五日 暑い夏と厚いキス
現在は真夏日和で夏休み初日です。
僕こと河野翔は自分の部屋で団扇で仰ぎながら俯せている。

「あ〜つ〜い〜…」

すると僕の部屋に同居人のマリア・シルヴァーノが僕の部屋の襖を開けて入ってきた・・・―
できればくっついてこないで欲しいが…それは叶わずマリアは僕の隣に座り頭を僕の肩に伸してくる。
そして彼女からくる香りと体温を感じる。
そして風鈴が小さく鳴る…―

〜翔視点〜

午後三時を回った頃あいである。

「ふふ〜んッ♪」
「…はやくでろよ?」
「は〜いッ♪」

現在はマリアが浴場のシャワー室で水を浴びている。
それも鼻歌をしながら水音が聞こえる。
そして僕は居間に向かうと僕は祭壇の前で手を合わせる。
その祭壇には僕のお爺ちゃんの写真とお婆ちゃんの写真が並んでいる。
どうしてかは聞かないで欲しい…―
でも教えなければならない…―
それは次の回に話そうと思う。

「でたわよ〜ッ…翔?」
「あッ…うん行こうか?」

僕は立ち上がり厨房に向かう。
もちろん手は繋いでいる…―
その目的はというと…それは…―

「さぁて〜ッ…スイカは何処かしら?」
「紗代さんは隠さないよ?」

そう…僕らはスイカを探しに厨房に来ている。
今日は三根紗代さんはお爺ちゃんの後任で町内会に行っている。
そして…ちょっと待って…今この家は…

(僕とマリアの二人っきりッ!?)
「…んッ?どうかしたの」

まずい…心臓の鼓動が激しい…―
どうしたら…とりあえずはスイカを探しn…―

「…んあッ♪」
「…んッ?なんだこの柔らかいのh(ry」

そして僕は手で掴んだものを確かめると…―
それはマリアの胸だった…―

「…ごめん」
「…そんなことしたら私が暴走するわよ♪」

そして僕は彼女にその場に押し倒された。

〜まだ翔視点〜

マリアが僕の上に跨って僕の頬に手を添えてそして僕の唇を最初は優しく奪い次第に激しさを増してきて彼女の舌が僕の唇を割り込んできてお互いの舌を絡める。

「…んちゅ…あはぁ…ん゛ン″…はんッ♪」
「んッ…くちゅッ…れろッ…」

暫くしてマリアが唇を離し僕の上に跨ったまま赤い和服を閉めている黄色の帯を緩めるとマリアの黒いショーツ下着(かなりエロい)が姿を現す。
するとマリアが僕の手を取り恐る恐る僕の手を自分のたわわに揺れる胸に当てる。

「…んあッ♪」
「ま…マリア、何をッ!?」
「私…はぁはぁ…止まらない…」

そして僕も意を決して…そして…―
僕はマリアとシてしまった。

〜マリア視点〜

ついに…私は…翔とシてしまったのよね…―
まだ翔の子種が私の中にあるのよね…―
とても熱くって…そして何だか幸せな気持ちもある。
どうやら翔は三回目で気絶をしてしまい今は町内会から帰ってきた紗代に看病されている。
そして私も自分の部屋にいてベットの上でクッションを抱きしめながら女座りをしている。

「…ついに…ついに…翔を本格的にゲットできたッ!!」

私は嬉しさのあまり窓の外に大声で叫んだ。
こんな良い気持ちなんだから叫んでも問題ないよね?
ごめんなさいお母様にお父様…私は一人の女としてこの家で過ごすことに致しました。
これは良いことよね?…ううん、そうに決まってるッ!!
今は夏休みなんだから…これからいっぱい翔との思い出を作っていけばいいんだから。
そうよね…彰三に翔のお母様にお父様…。
あなた方の息子さんを私の夫にしても許してくれますか?
私は微笑みながら青空を眺める。
その空には飛行機雲が一つできていた。
12/04/10 00:28更新 / パンドラ
戻る 次へ

■作者メッセージ
夏休み編突入です。
お腹が痛い…でもやらなければならない…―

感想や指摘がありましtら言ってください。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33