連載小説
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第16話 みんなでピクニック。

かーーーーん・・・・かーーーん・・・・かーーーーーん・・・・・ジュ〜〜〜〜〜〜〜〜。打ち鳴らすは入れ槌の音、その奥で一つ目の女性が何かを一生懸命打っていた。

 「ふあぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・朝早くから頑張ってるな。バリス・・・・」このだらしのない男は抹茶 塁児(通称るーじ)この金物屋の主人である。

 「なにって・・・・・もう・・昼だよ・・・・」この人はこのだらしのない男の妻サイクロプスのバリスさん。

 「そうか・・・もうそんな時間か。ユーニリアは?」

 「ここ・・・・」父親のパジャマの袖を持っているユーニリアちゃん

 「あっ!!そこにいたのか今日保育園は?」

 「おやすみ・・・」

 「そうか!!そしたら、パパと一緒に散歩するか」ユーニリアちゃんの頭をなでる。るーじさん

 「うん・・・」恥ずかしそうに下を見るユーニリアちゃん。

 「そうと決まれば、今日は仕事休み!!!休み!!!」

 「え!!!・・・ちょっとあなt・・・」言うより早し、早業で店の看板をしまい、シャッターを下ろして、散歩の準備をする。るーじさん・・・・どんだけ仕事したくないの。この人は・・・・

 「さぁ〜みんなでピクニックだぁ〜〜!!!」

 「もう・・・まあいいか・・・家族でおでかけするのも」なかば呆れ気味のバリスさんでも・・ちょっと嬉しそう

 「おでかけ・・・・・♪♪♪」喜んで散歩の準備をするユー二リアちゃん。

 だがこの後、この家族に思いもよらないことが起きるとは知るよしもなかった。

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 太陽が降り注ぐ森の中その先にあるのは透明で綺麗な湖。その場所はこの魔界でも有名な憩いの場所。多くの家族連れで賑わい、バーべキューにはもってこいの場所だ。

 「パパ〜着いたよ」元気に走り回るサイクロプスのユーニリアちゃん。

 「そうだな。ん・・・・あれは?」場所を探し辺りを見回すと、何処か見覚えのある家族がいた。

 「トップさんじゃないですか!!!!こんにちわ〜」大声で挨拶をする。抹茶 塁児さん。

 「るーじさんじゃないですか!!こんにちは〜」返事をするトップ=リウルフさん

 「ユーニリアちゃんだ!!!お〜〜〜〜い。ユーニリアちゃん」お友達のつぼまじんラジーナちゃん

 「ラジーナちゃん!!!お〜〜〜〜〜〜い!!!!」走ってラジーナちゃんの所に行くユーニリアちゃん

 「皆さんも、ピクニックですか?」バスケットを片手に持ちトップさんの所に行くるーじさん

 「えぇ、天気もいいですし。ここには、沢山の花がありますので、何個か持っていこうかと。」さすが、花屋さん。抜け目がないですねぇ〜。

 「パパ!!ユーニリアちゃんと遊んでいい?」

 「いいよ。遊んでおいで」

 「やったー!行こうユーニリアちゃん」

 「うん!!」

 元気に走り回る子ども達、その様子を見守る親達ほほえましいですねぇ〜。

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 お昼、小鳥達がささやき、子ども達がお腹をすかせてやってくる。

 「「おなかすいた〜〜〜〜〜!!!」」

 「いま、準備してるから待っていてね」ラジーナちゃんのお母さんボトリアさん。

 「ユーニリア、ラジーナちゃん。湖で手を洗ってきなさい」ユーニリアちゃんのお母さんのバリスさん

 「「は〜〜〜〜〜〜い」」湖の所まで行き、手を洗うユーニリアちゃんとラジーナちゃん。

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 「いや〜天気のいい日は、外で食べるのが一番ですね〜」サンドイッチをほう張りながら話するーじさん

 「同感です。なにより、子ども達が喜んでいますから」微笑みながら、カレーを作るトップさん

 「バリスさん、この前の指輪ありがとうございました。壊れた時、本当にどうしようかと悩んでいましたから」自分の指輪を撫でるボトリアさん。

 「いいんですよ、大切な結婚指輪なんですから」ジュースを飲みながら、話すバリスさん

 「ユーニリアちゃん、この卵サンドイッチちょうだい」

 「いいよ。」サンドイッチをあげるユーニリアちゃん。サンドイッチを貰い喜ぶラジーナちゃん。

 「みんな〜。カレーできたよ」カレーを作っていた。トップさん

        ((((((やった〜〜〜〜〜))))))

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 夕方頃・・・・子ども達は疲れきっていた。

 「ボトリアさん。ありがとうございます」トップさんの奥さんに家の近くまで送ってもらい、お礼を言う塁児さん。

 「いえいえ、そしたら明日保育園で。おやすみなさい〜〜〜」

 「今日は、たのしかったなぁ〜」塁児さんの背中ですやすやと眠るユーニリアちゃん。

 「ほんとね」

 「また、行くか」

 「いいけど、お仕事してね」

 「っ・・・・・」
 
 その後、働き詰めの塁児さんを見ることになった。
10/09/23 13:21更新 / pi-sann
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■作者メッセージ
 〜新作カレー〜

 「パパ、何作ってるの?」

 「ああ〜新しい、カレーを作ってるんだよ」

 「何のカレー?」

 「花カレーさ。食べられる花をカレーにしてるんだよ」

 「・・・・・・・・・・・・・・パパ」

 「なんだい?ラジーナ」
 
 「さすがに、それはないかも」

 ちょっと、娘に引かれた瞬間だった。






 ちょっと、遅くなっちゃいました。感想待ってます。

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