読切小説
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素直になれる?
   こんにちは、検診のお時間ですよ。
   足の具合はどう?痛くない?

   そう、だいぶ良くなったみたいね。顔色も良好だし。
   でも、ギプスを外すのはもうちょっと先だから、我慢してね。
   あ、ギプスにいっぱい落書きが書いてある……
   懐かしいな。私も高校生の時に足を折っちゃった事があってね。
   同級生のみんなに、色々書かれちゃったな。
   そういえば、毎日あなたのお見舞いに来ている女の子がいるわね。

   うん、そう、真由美ちゃんって女の子。
   もしかして、彼女?

   ふふふ、そんなに慌てて否定しちゃって、可愛い。
   それで、キミはあの子の事、どう思ってるの?

   あら、そんなにもじもじしちゃって。顔も赤いし……
   ふぅん、なるほどね。
   手伝ってあげようか?

   え、何って、キミとあの子がカップルになるお手伝い。
   明日、あの子がお見舞いに来たら、ナースコールしてね。
   二人が素直になれるおまじないをしてあげるから。


―翌日―
何だ、お見舞いに来て損しちゃった。
もうかなり元気そうじゃない。
まったく、学級委員だからって先生まで私にお見舞い押し付けて……
はい、今日のノートのコピー。
ちゃんと勉強しなさいよね。
帰ってきてから授業についていけないなんて泣き言言っちゃ駄目よ?
両腕は問題なく動くんだから、それくらいは出来るでしょ?

え、ああ、そういえば数学苦手なんだったっけ。
数学はちゃんと予習復習しないとすぐ分からなくなるからね。
あんたこの前のテストも赤点で追試させられてたし。

何で知ってるのって……一人しか赤点がいなかったら、そりゃあ目立つわよ。
ああ、もう、分かった分かった。明日学校休みだから、数学教えてあげるわよ。

何でって、苦手をつぶすなら、早めの方がいいでしょ?
それに、戻って授業についていけなかったら、結局私にその役目押し付けられるし。

   失礼します。
   あ、お取り込み中すいませんね。
   ええと、ちょっとそこの彼女。ええ、あなたです。
   お話がありますので、少しお時間よろしいかしら。

   ええ、ちょっと彼の前では言いにくい事なので……
   いえ、怪我とは関係ない事なんで、心配はいらないけれど。
   それじゃあ、彼女、少し借りるわね。


―10分経過―

―20分経過―

―30分経過―
ん……はぁぁ……
ふぅ……んっ、んっ……

え……?う、うん……大丈夫ぅ……んっ……

つ、角……?羽根ぇ……?尻尾?
あぁ……お姉様と話してたらね、いつの間にか生えちゃっててぇ。

うん、うん、大丈夫……
むしろさっきよりぃ……頭がすっきりしてるのぉ……
悩みがさっぱり消え去って、目の前がピンク色ぉ……
そういえばさぁ、あんたって、好きな子いるの?

何だぁ、いないのぉ?
本当に?
どうしたの?顔赤いよ?

え?うん、そうだね……私もあんたと同じくらい真っ赤かもね……
だってぇ、あんたの近くにいるんだもん。
ごめんね、さっきは嘘をついちゃって。
本当はね、毎日ここに来ている事、誰にも言ってないんだ……
だから誰からも、お見舞い押し付けられてないの……私の意志で、毎日ノートをコピーして……
その……あんたの事が心配で……
骨折したって聞いた日は、夜眠れなくて……心配で心配で……

え、何でそこまでって……
もしかして、本当に分からないの?
それとも……私の口からぁ……んふっ、直接言って欲しいとか?

ふふっ……んちゅ……ちゅるぅ……好き、だよ。
あはぁ、何?そんなに驚いちゃって。

ドッキリ?からかってる?
私は、本気だよ……?
ねぇ、もし本当にあんたに好きな人がいないなら、代わりに私の事、好きになって……

あっ、逃げちゃだめ。
そんなに腰を引いちゃって。ギプスが吊るされてるから、無駄でしょ?
それにぃ、こうやって……馬乗りになればぁ……
ほら、ふふっ、もう動けない。
それじゃあ、続き、しようね。
んっ、ちゅっ、れろっ……むちゅぅ……
好き……好きっ……じゅるぅ……
ホント、何で今まで……こんな簡単な事が言えなかったんだろ……
好き、大好き……
ほら、私の胸……触って。

うん、ほら、こんなにドキドキしてるんだよ……
あんたとキスして、あふっ……これからそれ以上の事、しちゃうんだよ……

え?うん、そうだよ?
キス以上、キスの続き、キスより先……私の初めて、あげる……
ほら、見て……私のスカートの中。
もう、もう……我慢できなくて……あんたの勃起ちんぽ、入れたくて……

あはぁ、すごい目。うん、いいよ。もっと見て……
私のとろとろまんこ、もっと見て……
じゃあ、代わりに私はあんたのちんこ、見ちゃうね?

うわぁ……初めて見た……
すごい反り返って、こんなに震えて……
私で、興奮してくれたの?私と密着して、私とキスして、私のまんこ見て……こんなに勃起しちゃったの?

え、ホント?……嬉しい。
じゃあ、そんな素直なちんこには、ご褒美あげないとね。
私の初めて……あげるね。

んっ……ふぅっ……ぬちってエッチな音がしちゃった。
じゃあ、入れるね?

あ、何だ、あんたも初めてなんだぁ。
じゃあ、初めてのあげっこ、しよっか。
あっ……あっ、あぁぁ……入ってくる……
んふぅっ!お、奥まで入っちゃった……
すごいよぉ……初めてなのに、気持ちいいよぉ……

え、血?
本当だ……血が出てる……でも不思議、全然痛くないんだよ……ホントだよ?
ふふっ……何か得しちゃった。
それじゃあ、動くけど、いい?

もうちょっとこのままで?
ああ、そんなにブルブル震えちゃって。
なるほど、これ以上動くと、すぐ漏れちゃうんだね。
私はそれでもいいんだけど……

だめ?もっと中に入れていたいんだ?
嬉しい……私の中、そんなに気持ちいいんだね。
じゃあ、しばらく私の膣内でぬくぬくしてよっか。
ふぁむ……ちゅぅ……れるぅ……
あぁ、すごい顔してるね。蕩けた表情、可愛い。その顔も好きだよ……ちゅ……
じゅるぅ……うん、そう、舌もっと出して。れるぅ……

え、イくの?腰動かしてないのに?
ちゅぅ……キスだけで、イっちゃうの?
ふふっ、いいよ。出して。
出してる間、おまんこキュッて締めててあげよっか?

うん、いいよ。じゃあ、優しくぅ……キュッ
……
あぁ……ザーメンすごいぃ、暖かいよ。
この感覚、病み付きになりそう……
あれ、おちんちん、まだ硬いまま……ひょっとして、出し足りない?

うん、私もまだ貰い足りないから、もう一回しよっか?
今度は、腰を動かすね。
ん……しょ、よい……しょ。
ふふっ、すっごくエッチな音がするね。気持ちいい?

良かった。私も気持ちいいよ……
さっきぬくぬくしている間に、私のおまんこ、ちんこの形に馴染んじゃった。
腰を落とすたびに……んっ、一番奥の気持ちいい所に……あはっ、先っぽが当たっちゃう。
腰を上げるとぉ、カリがぞりぞり膣内を引っ掻いてぇ、すごいよぉ。
あっ、亀頭がふくらんできた。出る?出ちゃう?

うん、いいよ。いっぱいびゅーびゅーって出してっ。
もっと早く動かすね。
んっしょっよいっしょっ……
あー、すごい、何かくるぅ、何かきちゃうぅ……
私の子宮口、ごつごつおちんぽが叩いてくるよぉ……
あー、あぁー、あぁぁーっ!
……
んっ……ふぅっ……くふぅんっ……
はぁっ、はぁっ、はぁっ……
すごいよ……いっぱい出たね……
ちゅっ……大好きだよ……ずっと好き、一生好き、永遠に大好き……

―翌日―
   おはようございます。
   昨日はお楽しみでしたね。

   ふふふっ、そんなに慌てなくてもいいじゃないですか。
   ええ、確かに覗いてましたけどね。
   すっごくラブラブで、妬けちゃったな……
   私の素直になれるおまじない、効果抜群だったでしょ?

   え?角、尻尾、羽根?
   ふふっ、キミ、サキュバスって知ってるかしら?
   うん、ゲームとかに出てくるエッチな悪魔。
   ほぉら、私も……

   ふふっ、驚いちゃった?
   私もね、足の骨を折っちゃった時に、毎日お見舞いに来てくれた男の子がいてね。
   その子の事が段々好きになってきちゃって……
   そしたら、私を担当していた看護師さんが、私をこんな風にしてくれて。
   サキュバスになるとね『好き』って気持ちが頭の中でいっぱいになっちゃって、
   とってもエッチな気持ちになっちゃうの。

おはよう。もう起きてる?……あ、お姉様、ご機嫌麗しゅう。

   あらあら、真由美ちゃん。タイが曲がっていてよ。
   ふふっ、私はもうお邪魔みたいね。
   それじゃあ、私は他の病室を回ってくるわね。ふふふ……
   あ、そうだ、今度三人で一緒にしない?

   え、しないの?そう、残念ね……ふふっ。
10/10/12 19:16更新 / 川村人志

■作者メッセージ
こういう読み手に向けて語りかける文章は、台詞だけで全て伝えないといけないから難しいなぁ。

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