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ふたなり魔物娘専門サロン:体験レビュー
以下の点に、ご注意ください。
※『ふたなり』を前面に押し出していますので、とにかく男性器の描写が多いです。人によっては「ホモホモしい」と感じるかもしれません(こればかりは完全に個人の感覚に寄りますが)。
※本作にはアークインプが登場しますが「これ、アークインプである必要なくね?」と言われますと返す言葉もございません。あらかじめご了承ください。




 恥ずかしながら小生、齢三十五にして童貞であります。
 別に女性が苦手であるとか、顔が極端に悪いとか、男色趣味があるとかそういう訳ではございません。普通に女友達もおりますし、会社では上司や先輩も良くしてくれるし、後輩たちは何かと慕ってくれています。ごくごく普通の社会人です。性欲も、ちゃんとあります。
 ではなぜ私は童貞なのか。
 疑問に思う方も多いかもしれない。
 人と魔物の戦乱も今は昔。我々は平和を求め手を取り合い、社会はいくつもの種を内包して発展しました。
 その結果、我々男性は同種である人間の女性以外にも多種にわたる魔物娘という伴侶の選択肢が与えられ、「冴えない男が女性に相手にされないことに悩む」なんてのは古典文学の中だけの世界となりました。

 もう一度言いましょう。ではなぜ私は童貞なのか。

 一言でいえば、機会がなかった。

 高校時代、同じ学年の女の子から告白されたことがあります。
 このとき私は、陸上部員として青春のエネルギーをよりタイムを縮めることだけに費やしていました。
 当時私には、親友であり好敵手であり共に大会で我が校を全国に連れていくことを誓い合った幼馴染の少年がおりました。
 その少年は数か月前に恋人が出来たことですっかり腑抜けてしまっており、部活にも顔を出さず、顧問に呆れられ既に彼の大会への出場枠は一学年下の後輩へと譲り渡されておりました。
 私はそんな風になりたくなかったし、学生の身で恋愛というのは少し早い気もしていました。だから彼女からの交際の申し込みは、後日丁寧にお断りしました。

 大学時代、新しい友人たちは、こぞって女の子たちと知り合いたがり、女の子たちも男と交際することを一種のステイタス……いや、逆でしょうか。むしろ彼らは恋人がいないという状態に、ある種の劣等感を感じているようでした。
 強迫観念的に恋人を作り、付き合ってからやはりこの人ではなかったとすぐに別れる。そしてまた新しいパートナーを見つける。
 私はこういう考え方が、あまり好きになれませんでした。心から想える訳でもない相手に身を預けることが、納得できなかったのです。ある種、乙女であったのでしょう。
 よく知らない相手から突然交際を申し込まれたりもしました。私はその度、恋愛はよくわからないからといってお断りをしていました。
 ある時、サークルの仲間と家で飲んだ時のこと。皆が酔っ払い寝静まった後に仲間であり友人であると思っていたオーガにレイプされそうになりました。この時は本当に肝を冷やしましたが、陸上で鍛えた脚を使ってなんとか逃げ延びました。

 社会人になってからは極端に出会いが減りました。
 一度友人に連れられ「街コン」なるものに行きましたが、連絡先を交換して後日お会いすることになった女性からマルチの勧誘を受け、それ以来こういうイベントに参加することはなくなりました。
 風俗も、なんというか、行けませんでした。たまにそういうお店のサイトも見ますが、料金を見て、自分の貯金や月収を思い出し、その後こういうお店に自分の電話番号などを教えてしまうリスクや病気のリスク、誰かに知られてしまった時のことを考えると、やっぱりいいやという気持ちになるのです。

 故に、私は童貞でありました。

  ☆

 ある日の夜。残業で遅くなった帰りの電車の中で、スマートフォンでネットサーフィンをしていた時のことです。
 手が滑ったのか、思っていた記事ではない、見慣れぬサイトに飛んでしまいました。
 どぎつい配色に、あられもない魔物娘たちの姿。どうやらアダルトサイトのようです。
 公共交通機関の中で、破廉恥なサイトにアクセスしている!
 私は急いで画面を伏せ、他の乗客に見られていないかと周囲を見渡しました。私は座席に座っていましたし、両隣の乗客は眠っていたので、それは無用の心配でした(本当に良かった!)。
 私はすぐにそのページを閉じようかと思いましたが、なんというか、引き込まれるものがありまして、そのページをよくよく確認してしまいました。
『ふたなり魔物娘専門サロン 魔楽魔楽(マラマラ)』
 どうやら風俗店のようでした。まずは店名がいかにも胡散臭い。うちの国のネーミングセンスではないような気がします。オーナーが外国人系のお店かな? それにしては随分ニッチな……。
 私はずんずんとそのサイトを読み進めていきました。不思議な魅力があったのです。ああ、この女の子可愛いな、へえ、○○駅付近か……。
『○○駅〜、○○駅〜』
 車内アナウンスが鳴り響きました。気が付けば私は乗換駅を3駅も過ぎて、その風俗店『魔楽魔楽』の最寄り駅まで来ていたのです。
 私は急いで電車を降りました。すぐに向かいのホームに反対方向行きの電車が来ましたが、既に満員すし詰め状態で、乗り込むことは出来ませんでした。何でも、人身事故でダイヤが大幅に乱れ、非常に混雑した状態であるとのことです。
 私は、胸ポケットのスマートフォンに触れました。
(……せっかくだし、ものは試しだ)
 こうは書きましたが、私自身、この時の自分がどんな心境だったのか、正確に思い出すことが出来ません。
 とにかく、私は出口の改札に向かいました。
 偶然知ってしまった、『魔楽魔楽』の引力……魔力に引かれて。

  ☆

 改札を抜け出口を抜け、ホームページに記載されていた電話番号から、店に電話を入れました。
 妙に明るい、受付の女性の声が、道案内をしてくれます。
 私は薄暗い路地の奥、人目を避けるように建つ廃ビル(少なくとも私にはそう見えました)に案内され、エレベータで6階までくるよう指示されました。
 ビルは入りの照明もついていないのに電気は通っているらしく、暗闇の中でエレベータの階層を示すランプが点灯します。エレベータの扉が開いた時、その中が妙に明るく見えました。

 指示通り6階までいくと、階段の踊り場のようなところに小さな鉄製の扉。扉には『魔楽魔楽』とだけ印刷されたA4用紙がテープで張り付けてあり、まさに間に合わせ、非常に質素な物でした。
 私は少し怖気づきましたが、もう電話もしてしまっているのです。意を決してインターフォンを押しました。
 扉が中から開きます。
 出てきたのは、金髪(明らかに地毛ではなく、染めたものでした)の長身女性でした。
「おまちしておりました」
 受付対応をしてくれた女性です。
 私は薄暗い店内に人目を忍ぶように通されました。

 受付の女性はまずお茶を淹れてくれました。温かいものか冷たいものか希望を聞かれたので、冷たい方をお願いしました。
 彼女、パッと見た限り人間です。角や尻尾はありませんし、耳も所謂人間型です。
 確かサイトには『ふたなり魔物娘専門サロン』と銘打たれていたはず。どういうことでしょうか。

 『ふたなり』とは所謂半陰陽のことです。生まれつき、身体に男性と女性、両方の性質を持つ者。母にも、父にもなれる存在。ある学者はこれを生命の次の進化の形であると提唱したとき、別の学者が「雌雄同体は下等な生物に多い特徴である」と反論したため、人権団体が大きく反発してニュースになったのを覚えています。話がそれましたね。この「ふたなり」ですが、完璧に両性を備えるタイプ(つまり前述のように父にも母にもなれるもの)は魔物にのみ発現すると言われています。人間でもこの半陰陽は発生しますが、基本的にどちらかの性質が不完全で、形態として両性が発現することはありません。受付の彼女は、そういう人間の半陰陽なのでしょうか。風俗は初めてなのでよくわからないのですが、こういうのって普通なんですかね?

 さて、受付の彼女が、たくさんの女性の写真が載ったレストランのメニュー表のようなものを持ってきました。
「本日はご指名などございますか?」
 私は予期せぬ質問に気が動転して、「そ、そういうの特に考えてないですね」と返してしまいました。多分、声はかなり上ずっていたと思います。
 受付はにっこりと笑い「では、オススメの娘をご案内いたしますね」といって私を奥の部屋へと連れていきました。

 私の通された部屋は、それはそれは狭い部屋でした。
 ダブルベットが部屋にすっぽりとはめ込むように置かれており、その隣には人一人がやっと通れる大きさの通路。そして小さなシャワー室。その隣にこれまた小さな洋式トイレ。明かりはピンクの照明が一つ。壁には赤っぽい色のバナナと二つのオレンジが描かれた、なんだか男性器を思い起こさせる絵画が一つ(よくよく見ると印刷です)。
 私が物珍しそうに部屋を眺めていると、背後から受付の方が声を掛けてきました。
「お客様、本日は逆アナルはいかがいたしますか?」
 私は正直びっくりしました。その単語は知っていましたが、まさか自分に向けられる日が来るとは思ってもいなかったからです。
 びっくりはしましたが、ここで「結構です」と答えて後で後悔してもしょうがありません。私は動揺を悟られぬように「取り敢えず準備だけ」と答えて、本日の料金2万円を彼女に渡したのでした。

  ☆

 ……遅い。
 なかなか現れない相手の女性に、私は不安を募らせていました。
 もしやおかしな店に入ってしまったのだろうか。やはりやめておくべきだったか。様々な思考が脳裏を駆け巡ります。
「失礼しま〜す」
 突然響いた明るい声に、私は飛び上るほど驚きました。
 入り口の扉がゆっくり開き、かわいらしい顔が部屋の中の様子をうかがう様にひょっこりと現れます。
 ベッドに座り込む私を見止めると、彼女は表情を崩してにっこりと、満面の笑みを浮かべました。
「こんばんは〜、マナで〜す💛 よろしくお願いしま〜す💛」
 彼女はふわりと月面を跳ねるように飛び上り、私の横に着地しました。
「よ、宜しくお願いします」
 私は緊張のあまり、ついつい俯いてしましました。
 彼女はそんな私の顔を覗き込むようにして続けます。
「もしかして緊張してますか〜? 大丈夫、リラックスですよ! お客さん、もしかしてふたなりは初めて?」
 私が小さく頷くと、彼女は頬に手を当て、「キャ〜!」となにやら嬉しそうに悶えます。彼女は蛇の表皮ようなヌラヌラとした感触の尻尾が私の手首に巻き付きました。
「やっぱり! お店のママが言ってたんです。初めてのお客さんだし、緊張してるみたいだから優しくね、って! 嬉しいな〜、マナがふたなり初体験なんだ〜💛」
 彼女も、やはり私が童貞であるとは考えていないようでした。まあ、当然と言えば当然でしょう。
 ところで、彼女の容姿について説明をしておりませんでした。
 背格好は子供のようです、ただし、胸だけは成人女性程度にはあります(決して大きくはないですが)。銀色のショートカットに、光を受けると紫の色彩を見せる二本の曲がった黒い角。その角よりは薄い色をした、紫色の翼と尻尾。翼は蝙蝠のようで、尻尾は……なんとも形容しがたい、先端がハート型になっている、所謂サキュバス種の尻尾です。翼も尻尾もヌラヌラテカテカと光を反射しており、その感触は蛇のそれに近く、なんというか、癖になる感触です。
「マナさんは、インプですか?」
 私は彼女に尋ねました。すると彼女はニカっといたずらっぽい笑みを返してきました。
「えへへ〜、マナはアークインプだよ! すごいでしょ!」
 ふんと胸を張る彼女は、なんだかとても可愛らしく、私は本当にごくごく自然に笑みをこぼしました。
 彼女はそれを見逃さず、
「あ〜、お兄さん笑ったね? ふふ、緊張解けてきた?」
 また私に笑いかけてきました。
 私もつられて、今度こそ口から小さな笑い声が漏れてしまいました。なんでしょう、非常に胸が幸せです。今日、ここにきてよかった。そう思えました。

「よ〜し、それじゃさっそく始めようか💛 お兄さん、逆アナルありだったよね。じゃあまず浣腸しよう!」
 えっ、私は一瞬耳を疑いました。マナさんは笑顔で続けます。
「だから〜、浣腸! このお店の決まりなの! まずは、お兄さんのお尻の中、綺麗にしよ💛」
 彼女の手には、ピンク色の可愛らしい浣腸の容器が握られていました。

 ☆

 恥ずかしながら小生、齢三十五にして童貞であります。

 なんとなく切っ掛けが掴めず、なんとなく踏ん切りがつかず、気が付けばこの年になっていました。
 別に、後悔しているとか、今の自分を変えたいとか、そういう思いはありません。
 しかし今日、「なんとなく」初めて風俗店というものにやってきました。
 私にあてがわれましたアークインプのコンパニオン、マナさんはとても話し上手で所作の至る所に愛嬌があり、彼女を眺め、会話しているだけで私は胸の内より安らぎが湧き上がるようでした。
 そして今、私がなにをしているかというと……。

「ほらほら、もっとお尻上げて!」
「は、はいっ!」
 彼女は優しく、決して痛めつけようとかそういう意図のない力加減で、私の尻の右側をぺちこんと叩きました。
 私は裸でベッドの上に四つん這いになり、彼女に自分の尻を差し出すように突き上げています。
 逆アナルというのがどういう行為かは知っていました。最初は少し焦りましたが、衛生的に考えて浣腸ぐらいは当然でしょう。
 自分で「準備だけ」お願いしてしまったのですから、準備はしなくてはなりません。
「えへへ〜、よーく見えるよ〜♪」
 もちろん、ことは全て私の背後で行われていますので、私には彼女の声しか聞こえません。
 しかし、それだけに尻や太腿をさわさわと優しく撫でる彼女の手の柔らかさがありありと伝わってきます。
「お兄さん、お尻綺麗だね」もう私は恥ずかしくて恥ずかしくて、顔を枕に埋めてしまいました。
 背後から声が聞こえてきます。
「む〜、緊張してるの? お尻に力入ってるよ?」
 何か固いもの(おそらく浣腸の注入口でしょう)が私の菊門を優しく、円を描く様に弄り回します。
「こんなに皺寄っちゃって……。何本あるか数えちゃお💛 いっぽ〜ん💛 にほ〜ん💛」
 菊門を弄っていたそれが、今度は放射状に内から外に向けて、尻の穴の皺をなぞっていきます。
 感じたことのないこそばゆさに、腹筋が緩み、私は「ふひゃあ」と情けのない声を上げてしまいました。
「今だ! それ!」
 ぶすり。
 マナさんは私の気と肛門の緩みを見逃しませんでした。
 肛門に突き立てられた注入口から腸内へ、冷たい薬液が本来あるべき流れに反して広がっていきます。
 最初に、不快感と強い排泄欲求が込み上げましたが、それもすぐに収まりました。
 そういえば私は子供の頃は体質的に便秘症であったため、よく母にこうやって浣腸されていたなと、ふと昔のことを思い出しました。
 浣腸などあの頃以来となります。昔はこれが嫌で嫌で、地獄の責苦のように感じていましたが、やはり人は成長するものなのでしょう。多少違和感はありますが、そこまで苦しいものではありません。

「大丈夫? 不意打ちしちゃってゴメンね」
 マナさんが、悪戯っぽく笑います。
 私が大丈夫ですよと返すと、彼女は背後から私の両肩に手を掛け、仰向けにひっくりかえすようにして私をベッドに押し倒します。
 ぽふん、という柔らかな感触。弾む身体。目の前には私を組み伏せ、そのくりっとした目に淫蕩の色を浮かべるマナさん。
「それじゃ、お薬が回るまで……気持ちよくしてあげる」
 その時、彼女はコンパニオンである前に、一匹の魔物でありました。

  ☆

「ぐうぅ」
 私はベッドの上で身悶えておりました。
 マナさんは、まだお互いシャワーも浴びていないというのに、私の乳首を舐め、絹のように滑らかな手を股間周辺に這わせてきます。
 蛇のような尻尾が、私の足首を一周し、その尖った先端が足の指の間をまるで掃除でもするかのように一つ一つ丁寧に開いていきます。
 マナさんの顔が、急に私の顔に寄ってきました。ドキッと心臓が跳ねます。まさか、このまま唇を、私にとってはファーストキスを、奪われてしまうのでしょうか?
 ですが、その心配は不要でした。
 マナさんの顔は、私の顔の右側によっていき、彼女は私の耳元で呟きました。
「お兄さん、すごく敏感なんだね💛 びくびくしてる💛」
 そういうと、彼女は突然私の耳をはむと咥えて今いました。
 突然、耳が暖かい感触に包まれます。そして、その耳の縁の部分を、ぬるぬるとした柔らかい何かが這い回るのです。言わずもがな、彼女の舌であります。
 突然の慣れない感覚です。私は腰を上げ、足をぴんと張ってしまいます。ですが、今の私は浣腸を打たれた身なのです。急に動いたことで、腸の中に衝撃が走りました。それは突然の便意となって、私の理性を襲撃します。
 私は、肛門にきゅっと力を入れ、これを堪えました。マナさんはこれを察したのでしょうか。私の下腹部に手を当て、へその辺りをすりすりと撫でまわします。

 耳をしゃぶっていた彼女ですが、突然咥えていた耳を離し、吸い付くようなキスをしながら、私の首筋、胸板と体を下っていきます。
 それは胸板から鳩尾、へそを通り、いよいよ先程から膨張していう事を聞かぬ我が愚息へ到達せんというその時、私の腹がぎゅるるると大きな音をたてました。併せて、急激な便意が私の脆弱な腸を直撃します。

 マナさんは私の身体から唇を離し、「そろそろ、お手洗い行こっか」と笑いかけてきました。
 『いいところ』ではありましたが、こうなってはこのまま行為を続ける訳にはいきません。私は彼女に手を引かれ、もじもじしながらトイレへと向かいます。

 ……このあたりは大変お見苦しいうえ、聞きたい方もいないと思うので割愛させていただきます。 
 
 手早く用を済ませた私がトイレの個室から出ますと、マナさんはベッドを綺麗に直しているところでした。先ほど私が悶えたせいで、シーツに皺が寄っていたのでしょう。彼女は私に気が付くと、笑顔でフェイスタオルを差し出してきました。
「それじゃあ、シャワーを浴びてきてね」
 正直に申し上げましょう。私、この時少しだけがっかりしておりました。こういうお店では、女性が客の体を洗ってくれると聞いていたので、それも少し期待していたのです。
 ですが、無いものねだりをしても仕方がありません。私は手早くシャワーを浴びることに致しました。

 実際、シャワールームに入りますと、そこは人一人が直立するための最低限のスペースしかなく、私が一人で体を洗うのは物理的な問題であることがわかりました。電話ボックスよりも狭いのではないでしょうか?(こういう例えを使うと、年齢がバレますね汗)
 時間を無駄にしたくないという気持ちはありましたが、一度体を洗い始めると洗い残しが気になってきます。何といっても今は仕事帰りです。脇や足、首筋が匂うのではないか? 先ほど用を済ませたばかりだし、肛門はしっかり洗わなくては! 行為の最中に、マナさんに不快な思いをさせるわけにもいきません。はやる気持ちを抑え、納得のいくまで体を綺麗にしてから、浴室を出ます。
 浴室のドアのところで、マナさんがバスタオルを広げて待ってくれていました。ふわふわのタオルで、私の身体を包み、水気をふき取ってくれます。首、胸、背中、足、そして……。
「ふふ、期待してくれてるんだ?」
 耳元で囁く彼女。その手はタオルと共に私の尻の谷間をずりずりと潜りながら通過し、私の玉を持ち上げるようにして転がします。そして、側面から回した手が、屹立する私自身を優しくタオルで包み込みます。

 ですが、その場ではそこまで。彼女は私の手を引き再度ベッドへと連れていきます。いよいよかと思って期待していますと、彼女の口から予期せぬ言葉が飛び出しました。
「それじゃあ、マナもシャワー浴びてくるから少し待っててね💛」
 繰り返すようですが、私はこういうお店は初めてですので、基準がわかりませんが……。こういうのは一般的なのでしょうか? 普通、先に済ませておくものでは? 今回私は80分コースを選択したのですが、100分コースにした方が良かったかもしれません。
 残り時間が気になりますが、スマートフォンは鞄の中。いちいち取り出すのも手間ですので、時計がないか部屋の中を見渡します。

 この時、私の目に驚くべきものが映りました。マナさんがシャワーを浴びるためにパンティーを脱いでいるところだったのですが、足の隙間からこぼれ出た下半身のもの……。
 でかい! というか太い!
 パンティーを脱いですぐに浴室に入ってしまったため、良くは見えませんでしたが、凄まじい重量感があったように思えました。彼女のそれはまだ勃起しておらず、半分ほど皮の被った状態でだらんと首を下げていたのですが、あれが屹立したらどうなるのかと思うと……。
 ※一応付け加えておきますが、所謂コミックにあるような非現実的な大きさではなく、あくまで現実的な、男性に普通についているものを基準にしたときの話です。ふたなりを良く知らない人はああいうフィクションを鵜呑みにしてしまっている場合もあるそうなので、念のため。

 そうこうしているうちに、マナさんが浴室から出てきました。
 あまりじろじろ見るのも失礼かと思い、身体を拭く彼女の股間を横目で観察します。
 ちらちらと見えるそれは、やはりかなり大きいです。玉も、竿も、私のモノよりはるかに重量感があります。

 ですが、それは彼女が何故か再度パンティーを履いてしまったことで、またもや私の目から隠されてしまいました。準備の終わったマナさんが例の月面ジャンプで私の元に飛んできて、腕を絡ませ、肩にしなだれかかってきます。
「なにみてるんですか〜?」
 悪戯っぽい笑み。絡みつくような耳に残る声。すぐ隣のマナさんは、パンティーは履いていますがブラジャーは付けておりません。肘に、慣れない柔らかな感触を感じます。
 私がたじたじになって「い、いえ、何も」といってそっぽっを向くと、
「うそ💛 さっきからずーっとここ見てた💛」
 そう言って、私の手を彼女自身の股間へと導きます。
 もにゅり。
 手に覚えのある感触です。しかし。それが他人のものとなるだけで、私の胸は異常な脈拍を打ち始めました。
 私は彼女の股間から、正確には彼女の股間を目線をやる際にその射線上に入る彼女の胸の二つの膨らみも含め、計三つの膨らみから目が離せませんでした。
 ふと、マナさんから向けられる視線に気が付き、顔を上げます。彼女は潤んだ目で私の目を見つめてきました。数瞬視線が交錯したかと思うと、突然彼女に唇を奪われました。

 この時の驚きを何と文字に表わせばいいでしょうか。三十五年間守り通してきた私の純潔かつ清涼なる唇の、その肩書きが、一瞬にして一人の乙女に奪われてしまったことにも驚きました。ですが、それ以上に、私の唇と歯の隙間に割って入り、粘膜を蹂躙する彼女の舌からもたらされる蕩ける様な快感に、私は驚愕したのです。私は幸いにも両親に恵まれ、父と母に愛されて育った子供でした。幼き頃は、何かあるたびに母と父は私の頬に接吻をしたものです。恋人同士の口づけというものも、ああいった純粋な愛情が行動に出たものだと思っていたのですが……、まさか、このような感覚を産むものであったとは! 女性経験のない私でも分かります。これは、紛うことなき愛撫の一種です! その事実に気が付いた瞬間、ふと、駅の改札付近など、公共の場で人目も憚らずに口づけを交わすカップルの姿が脳裏に浮かびました。何と破廉恥な! 彼らは、公共の場でこのような性的行為を行っていたというのでしょうか!

 快楽によってピンク色に染められた脳の片隅、染め残しの部分で私がこのように憤っていますと、マナさんの手が私の股間に添えられました(熱烈な口付けを交わしたまま!)。既に恥ずかしいほどにいきり立ったそれを、マナさんは宝石でも愛でるかのような優しい手つきで弄ります。玉は持ち上げるようにして指と指の間でころころと転がし、竿はその形を確かめるように指を添え、優しく撫で上げます。
 マナさんが息継ぎをするように唇を離し、興奮しているのか若干上ずった声で小さく囁きました。
「ねぇ、お願い、マナのも……」
 それだけ言うと、また唇を押し付け、舌を舌に絡めてきます。
 私は自分の手が止まっていることに気が付きました。パンティーの下にある彼女自身は強烈な熱を持ち、その肉色の先端が薄い布の束縛を破り、上からひょっこりと顔を覗かせています。
 私は、下着の上からマナさんのそれを数度揉んだ後、彼女の下着に手を突っ込もうとしました。面積の少ないパンティーはそのまま下にずり落ち、彼女の男性の部分がぶるんと頭を振って顔を出します。
 先程横目で見ていた時も感じましたが、近くで見ますとまさに圧倒的な存在感! マナさんの可愛らしく何処か幼さの残る顔立ちに反して、熱く隆々たるそれは、私の手の中でどくんどくんと脈打っています。恐る恐る擦ってみると、彼女の身体がぴくんぴくんと小さく跳ねはじめました。
 感じているのでしょうか? 鼻息は徐々に荒くなっていき、口付けの最中、その結合部から漏れる吐息にも甘い響きが混ざり始めています。
 突如、マナさんが力強く唇を押し付けてきました。その勢いに負け、私はまたもベッドの上に押し倒されます。

 突然のことに驚き目を白黒させていますと、ふとももの辺りに重量感を覆えました。視線を下ろせば、私のふとももを両足で跨ぐ様にして、足をM字に広げるマナさん。
「えへへ……ふたなりじゃないと出来ないことやってあげる💛」
 マナさんがぐーっと腰をまげて前傾姿勢になりました。彼女の大きなペニスが、私のモノに覆いかぶさってきます。凄まじい熱と脈動が伝わってきます。押しつぶされてしまいそうです。
「いくよー。んっと」
 彼女はそのまま腰を前後に振り始めました。屹立した彼女の熱い粘膜が、私のモノとこすれ合います。
「ほら、どう? お兄さんっ!」
 彼女は息も荒く、リズミカルに呼吸しながら語りかけてきます。股間の方で、彼女のモノが大きくびくんと震える感覚がありました。熱く、どろりとした感覚が広がり、潤滑剤のように我々の摩擦を補助します。おそらく我慢汁を吐き出したのでしょう。
 正直に言いますと、この行為、快感は大したことありません。しかし、上を見れば幼げな少女がいやらしい顔で腰を振り、下を見れば私のモノと彼女のふたなりペニスが粘膜同士をこすり合わせています。彼女のモノは私のモノより明らかに巨大で、カリが高く先端は若干黒ずんだ肉色。全体に太い血管が走っており、竿の裏側、尿道の通っている部分はぼっこりとまるで筋肉のように隆起しており、彼女のその他の体の部位と異なりここだけかなり逞しいです。自分のものと見比べますと、純粋な男性である私の方が、明らかに男性機能において彼女よりも劣っています。この視覚的効果と謎の背徳感が、実際の快感とは不釣り合いなまでの興奮を呼び起こします。なんというか、自分はもしかして変態になってしまったのではないか!? そんな錯覚が私の心に芽生えるのです!
「ふふふ、これ、兜合わせっていうの💛 興奮するでしょ💛」
 彼女は太腿の筋肉とベッドの反発力だけで腰を前後に振っているのですから、運動量は相当な物でしょう。ですが、その荒い息と流れる汗は、その運動以上に興奮によるものが大きいように感じます。実際、私もその時は異常な興奮で額に汗をかいていたからです。
「す、すごいです!」
 私は上ずった声で返答します。
「だよね! マナ、これがいちばん好きなのぉ!」
 マナさんが、嬌声を上げ、背筋を弓なりに逸らします。ぴんと体を張ったかと思うと、突然私の胸の上に倒れ込みました。彼女の激しい鼓動と息遣い、非常に高くなった体温がありありと感じられます。股間の辺りでまたも彼女のペニスが躍動し、とぷんと熱い潤みを吐き出しました。射精という感じではないです。これも我慢汁でしょう。

 私の胸に重なる様にして呼吸を整えていたマナさんが、むくりと起き上がり、ずりずりと私の身体の上を這い上がっています。
 彼女は私の胸の辺りで馬乗りになります。その頬は火照り朱に染まっており、目はトロンと淫蕩に蕩けています。今私の胸板に接触している、おそらく女性の陰部があるであろう場所から、火傷するのではと錯覚するほどの熱を感じられます。
「お願い、舐めて……」
 ぐっと彼女が腰を前に進め、顔の方ににじり寄ってきます。膨張した彼女の男性部分が、私の唇に押し付けられます。
 私は、どうしていいのか分からず、取り敢えず口元でびくんびくんと躍動するそれを唇でとらえ、舌を伸ばして裏筋を舐めあげてみました。
「んん!」
 マナさんが声を上げます。私は驚いて、「痛かった?」と聞きました。
「ううん、そうじゃないの。気持ちいの……。もっと続けて……」
 彼女の要求に従い、私は再度裏筋を舐めあげました。彼女は、また小さく声を上げて反応を見せてくれます。それがなんだか嬉しくて、私は舌を吊りそうなほどに伸ばして彼女の男根を様々な角度からぺろぺろと舐めまくりました。徐々にマナさんの反応が大きくなっていきます。いつの間にか私がプレイの主導権は私に移ってしまったらしく、私は「ちょっと体勢変えようか」などと偉そうなことをいって、彼女を私の上から降ろします。マナさんには、ベッドの上で所謂M字開脚の格好を取ってもらい、私は彼女の前で地面に這いつくばるような体制になって、乙女の中央に屹立する欲棒を咥え込みました。
「痛っ!」
 突然、マナさんが声を上げました。驚いて口を離すと、「歯は当たらないようにしてね……」と小さく注意されます。
 私は歯がマナさんの亀頭に触れないよう、大きく口を開けてもう一度屹立を咥えました。マナさんのモノが特に太いせいもあるとは思いますが、これ、大変に口が疲れます。歯が当たらないことを意識しますと、鼻の舌が伸びたような間抜けな顔になってしまうのも泣き所です。現代において、フェラチオは特に異常な行為という訳でもありません。世の女性たちは、このような困難な所業を日々パートナーの為に我慢して行っているということでしょうか。まったく、頭が上がりません。

 いい加減に顎が付かれたので、口を離し顔を上げますと、目の前には上気したマナさんの顔がありました。どうやら彼女はまだ満足していないらしく(私が射精させられなかったので当然です)、蕩けた目で口を半開きにしながら、左手の人差し指をその口に突っ込み、右手で自分の胸を弄っております。私がフェラチオをしている間も、こうやって自分で上半身の性感帯を刺激していたのでしょうか。

 私が次にどうしようかと思案していますと、マナさんがベッドの傍らに伏せてあった時計を返して、時間を確認しました。そういえば夢中になっていたせいですっかり忘れていましたが、今回お願いしたのは80分コース。時間の方はどうなっているのでしょうか。マナさんに聞いてみますと、「シャワー抜いてあと20分くらい」とのことでした。
「そうする? 逆アナル、挑戦してみる?」
 マナさんからの問いかけに、私は心底迷いました。ですが、せっかくプレイ時間を使って用意をしたのです。ここでやらないのは何だかもったいないではないですか! 私は数秒の間をおいて、ゆっくりと頷きました。マナさんがにっこりと歯を見せて笑います。
「じゃあ、仰向けになって」
 言われた通り、ベッドに仰向けに横たわります。マナさんが寄ってきて、私の唇にチュっと軽くキスをしました。
「大丈夫。優しくするからね。初めてでも、怖がらないで……」
 どうやら、私が内心緊張していることを見破られてしまったようです。マナさんは私の両足を持ち上げ、膝を持つように私に指示します。
 私が所謂ちんぐり返し?(腰は上げていないですが)のような体制になりますと、彼女は手にローションを取って私の肛門に塗りたくります。
「は〜い、力抜いて〜」
 ぬぷり、と、肛門に何かが侵入してきました。マナさんの指でしょう。それはゆっくり出入りしながら、徐々に奥へ奥へと侵入してきます。あまりの違和感に、私がうぅっと声を上げると、マナさんは「大丈夫、かなりほぐれてきたよ〜。お兄さん、才能あるかも💛」と笑顔で答えてくれました。そして、ぐっと指を押し込み、さらに関節をまげて私の腸壁をぐいぐいと圧迫し始めました。
 私がまたもくぐもったうめき声を上げると、マナさんが「わかる? ここが前立腺。おちんちんの裏側だよ。この感覚、し〜っかり覚えておいてね💛」と言います。
 確かに、位置的には丁度ペニスの裏側……それ以外に表現しようのない位置かもしれません。マナさんがそこを刺激するたび、ペニスに熱くて鈍い感覚が走ります。私の拙い知識によれば、前立腺を刺激された男性は射精してしまうこともあるあず……。しかし、今の感覚が射精感に繋がるというのは、少々信じ難い話です。

「もう大丈夫かな?」
 ずるり、と私の肛門からマナさんの指が抜けました。私は膝を支えていた手を離し、深呼吸をします。アナルという前代未聞の感覚ばかりに集中していましたが、自分の膝を手で掴むという体勢は運動不足の身には少々厳しく、正直もう手首が痛くなっていたところでした。舌を見下ろせば、マナさんがいそいそと自分のモノに何かを装着しております。くるくると彼女自身を包み込むそれは、コンドームです。
 彼女は私の領ふくらはぎを掴み、それをぐっと持ち上げます。Vの字を描く私の足と、その間に陣取るマナさん。ペニスが無い彼女の容姿は本当に可愛らしいただの女性です。ふっくらとふくらんだ乳房に、ピンク色の小振りな乳首、腰はすっと括れていて、肌は絹のように滑らかで白い。ですが、私の肛門に押し付けられた熱く固い感触が、彼女の性質を特異で倒錯的で淫らな存在へと書き換えるのです。
「それじゃあ、いくよ……!」
 ぐっ、とマナさんが腰を前に進めます。私のアナルが口を開き、彼女の屹立を受け入れます。本来の流れに逆行する感触! 指よりも圧倒的に太いそれに、私は肛門が裂けそうなほどつっぱていく感覚を覚えました。自分の下半身の重量が増していくような感覚があります。鈍い痛み? いや、痛くはありません。鈍い苦しみ? が下半身から突き上げるように体を貫き、なぜか呼吸が苦しくなります。しかし、マナさんは腰を進めるのを止めません。私が視線を落としますと、彼女はいやらしい笑みを浮かべながら結合部を凝視しております。苦しい、ということを伝えようにも声が出ません! 最後に、いきなりずっと突き上げるようにマナさんが腰を打ち付けてきました。肺から空気が押し出されます。私は反射的に首を上げて気道を確保し、苦労して息を吸い込みました。
 マナさんはというと、上を見上げ恍惚とした表情で呆けています。
「全部入ったぁ……💛 あぁ、きっつぅい💛」
 とろんとした目つきのまま私を見下ろし、
「お兄さん、大丈夫ぅ……?」
 と問いかけてきます。
 私が苦し紛れの笑みを浮かべ、「な、なんとか……!」と答えると、「そうなんだ、よかったぁ……💛」と笑みを浮かべ、なんとゆっくりと腰を前後に動かし始めました。
 私が苦しいからやめてくれとジェスチャーで伝えようとすると、「大丈夫……💛 すぐにぃ、気持ちよくなるからぁ……💛」と片手で私のペニスを扱きはじめました。
 彼女が私の片足のふくらはぎから手を放したことで、私は片足を地に付き、もう片方の足をマナさんに抱きかかえられるような形になりました。彼女の突きから逃れようと私が状態を上にずらし、彼女がそれを追うように前進したせいで、丁度松葉崩しのような体制になります。体勢が変わったせいでしょうか。肛門の辺りの窮屈間が増しました。さらにその体制で彼女にペニスを扱かれているのですから、もう様々な感覚が体の中を駆け巡り、さながらジェットコースターです。
「ああ、すごい! この体位、入り口がすっごい締まるぅ💛」
 マナさんはもう手加減とか関係なく、夢中で腰を振っています。ここで、私は自分のペニスの根元が急に熱を帯び始めたことに気が付きました。感じたことのない感覚に混乱しましたが、マナさんのカリの部分が丁度先程言っていた前立腺の部分をごりごりとこすっていることに気が付き、感覚の正体に察しが付きました。これが、前立腺を刺激されるという事なのでしょう。巻き起こる感覚の渦、苦しみも快感も違和感も何もかも一緒くたに混ぜ合わせるそれに飲まれながら、朦朧とする頭でそんなことを考えていると、マナさんが叫びました。
「あぁ、マナ、もう出る! お兄さんも、一緒にいこ!」
 マナさんのペニスを扱く速度が上がります。ペニスの根元で沸き上がった熱が竿を上り、手によって与えられる刺激と重なった時、玉から亀頭に掛けてまるで内部で熱湯が湧き出たかのような熱さを覚えます。
「イくっ! イくぅ!! 精液でるぅ!!!」
 腸内で、マナさんのペニスが大きく跳ねました。それと同時に、マナさんが今までにないほど強く腰を打ち付けます。それに押し出されるように、私のペニスに滞留していた熱が白濁とした実体をもって鈴口から噴出します。マナさんも射精したようです。彼女のペニスの躍動と共に、腸内に熱をもった塊が生まれていくのが分かります。コンドームを付けているというのに、これほどまで熱く感じるとは……。
 それから彼女はたっぷり30秒は射精して、私の腸内から柔らかくなった彼女のモノを引き抜きました。ずるり、と引き抜く感触が分かります。彼女はコンドームを取り外し、さながら水風船のように膨らんだそれを見ながら、「お兄さんのアナル、すごすぎだよう……💛」とうわごとのように呟きました。

 ☆

 その後、冷静を取り戻したマナさんは、私に平身低頭して謝り始めました。どうやら彼女は興奮すると理性のタガが緩くなる質らしく、私のふたなり童貞を貰えると思い、ついつい興奮しすぎてしまったとのことでした。自分のことは嫌いになってもいいが、これでふたなりを嫌いになったりしないで欲しいと涙ながらに訴える彼女を、私は自然と抱きしめていました。

 ふたなりについてコミックにあるような描写を真に受ける人がいる、と前述しましたが、同じようにふたなりについての誤解や差別というものは社会に根強く染みついております。例えばふたなりは特別に性欲が強く先天的に淫乱の気があるとか、女性であろうと男性であろうと気にせずに性欲を満たそうとする、とかです。勿論、そんなことは在り得ません。彼女らも心は普通の魔物であるのです。今回のマナさんは少しばかり暴走してしまいましたが、それはなにもふたなりだからという訳ではなく、彼女個人の気質によるものでしょう。

 マナさんに、私が別に怒っていないことを伝えますと、彼女は目に涙を浮かべながらも、入室してきたときの満面の笑みを取り戻してくれました。
 その後、もう退室時間が過ぎていることに気が付き、急いでシャワーを浴びて、マナさんとは部屋の入り口で別れました。私がシャワーを浴びている間に、彼女の方からお店に説明をしてくれたらしく、延長料金はかからないとの事でした。彼女は最後に手を振って、廊下の向こう、カーテンで仕切られた先にあるスタッフ控室へと戻っていきました。

 帰りに、受付の女性(マナさんが言っていた『ママ』とはこの人のことでしょう)に呼び止められました。彼女は「マナがつい無茶をしてしまったみたいでもうしわけありませんでしたねぇ」と頭を下げてきました。私が別に気にしていないこと、きっとまた来ることを告げますと、彼女は私に名刺のような茶色っぽいカードを差し出してきました。表面は茶色と黒のストライプで、裏面にはすごろくの様な10のマス。そして最初の1マス目には日付入りの判子が押してあります。
「うちの会員カードです。10ポイント貯めますと常連専用のサービスが受けられます。ただし一ヶ月以上ご利用がありませんと無効となりますのでご注意ください」
 私は彼女に礼を言い、その店から立ち去りました。

 ☆

 その後、会社が繁忙期に入ったこともあってしばらく自分の時間が取れない日々が続きました。ようやく仕事がひと段落して、ふとあの店のことを思い出しました。よくよく考えれば、私、あの店で処女は失いましたが、童貞のままです。このままでは何とも情けないではないですか。また行くと言いつつ、もう一ヶ月以上過ぎてしまっています。会員カードは無効となってしまっていますが、仕方がないでしょう。
 私はネットで「魔楽魔楽」を検索しますが、検索ではサスペンスだかホラーだかの本の通販や投稿型のイラストサイトが引っかかるばかりで肝心のあの店のサイトが出ません。しょうがないので貰った会員カードに書いてあった電話番号に掛けようと財布の中を探しますが、財布の中身を全部引っ張り出してひっくり返してみても会員証が見当たりません。かわりに、どこで紛れ込んだのか木の葉が一枚零れ落ちてきました。

 店の場所に直接赴きましたが、そこは本当にただの廃ビルになっており、電気も通っていないらしく、エレベータも稼働していませんでした。階段を使って店のあった6階まで上がってみましたが、鉄の扉に魔楽魔楽の文字は無く、しっかり施錠もされており、中には入れませんでした。

 昨今は風俗店への取り締まりも厳しいですし、移転してしまったということなのでしょうが、なんだか狐にでも摘ままれた気分です。ただ一つ、マナさんが今も元気でやっているのか、それだけが気がかりではあります。

 もし、この店の情報を知っている方がおりましたら、何かしら情報頂けると幸いです(どこに移転した、完全に解体されてしまった、など)。
 初めてのレビューということで、拙文大変失礼いたしました。既に消息の掴めない店のレビューを上げてしまったこと、お許しください。皆さんも、よい風俗ライフをお楽しみください!
15/04/13 02:37更新 / 万事休ス

■作者メッセージ
お読みいただきありがとうございます。
なぜカテゴリに『女性上位』とか『男性受け』とか『M男』とかがないのか?
不思議に思い続ける、万事休スです。
『SF』があるんだし、『SM』もあっていいじゃない。

前回、ストーリー重視のものを投稿してしまったので、今回は全編エロスの風俗ものとしてみました(それでもエロが薄い? これが筆者の限界です)。
あらすじ文を書いてる最中に妙なひらめきが下りてきて、変に凝ったものになってしまいました。癪に障った方がいましたらごめんなさい。

物語最後、財布から葉っぱがこぼれ出るというシーンがありますが、これだけでは意味不明ですよね。
本作、当初のアイデアとして「男が奇妙な風俗店に迷い込む。後日行こうとしても、そこは廃ビルになっており、二度と足を運ぶことは出来なかった」というものがありました(テンプレ的な話ですね)。
こういう奇妙な店を経営するなら刑部狸だろうということで、「刑部狸が経営する風俗店で、刑部狸が客の要望に合わせた姿に化けてコンパニオンとして登場する」という設定を思いつきました。
ですが終始化けているのでは狸である意味がない! ということで「狸がオーナー(作中のママですね)で、その他にも普通のコンパニオンがいる」という設定に落ち着きました。
財布の葉っぱはこの名残りという訳です。

まぁ、つまり何が言いたいかといいますと……。こういう経緯があったため、マナさんがアークインプである必然性は根本的に全くなかった。ということです。
いやぁ、魔物の個性を活かすのって、本当に難しいなぁ……。


ご意見ご感想、お待ちしております。

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