連載小説
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PREPERATION PHASE(ローグチーム視点)
・・・
こちらサーマイト。一応彼女から聞いた情報を纏めようと思う。
まずこの場所、いいや空間か?まあ細かいことはさておきここは魔界と呼ばれる場所とのこと。ここではありとあらゆる現象が、少しばかりねじ曲がることがあるらしい。例えば彼女(ハーピーのファーらしい。)はその一例。他にも沢山の"仲間"がいるらしい。聞いただけで嫌な予感しかしない。いい意味でも、悪い意味でも。・・・ヒートチャージが不発しなきゃいいんだが・・・

ファー「へぇーこっちの世界に来たのは偶然なんだね・・・」
アッシュ「偶然と言うと、意図してこちらに渡ることも可能と?」
ファー「うん。私の友達に魔術に精通してる人がいてね、そういうののを教えてもらったの。」
トゥイッチ「へぇ・・・それで、確か魔術って、この世の元素やら感情やら時間やら全てを操れるんでしょう?」
ファー「うん。まあ個人差はあるよ?」
サッチャー「個人差?」
ファー「うん。魔法を操る力が強いか、とか、魔法への耐性とか。」
モンターニュ「質問、いいか。」
ファー「うん、なあに?」
彼は彼女に怖がられたのでバラクラバ(目出し帽)を外している。
モンターニュ「異界から来た奴等にも魔術って言うのは操れるのか?」
そうだね・・・と口ごもるファー
ファー「使えないことはないけど大半が使えず仕舞い、かな。原因は色々あるよ。例えば慣れない魔力を掴めなかったり、魔力そのものを持っていなかったり、使えたとしても・・・魔力が暴走して、死んじゃったり。」
スレッジ「・・・あまり手を出さない方が良さそうだ。使えたら便利だがリスクが多すぎる。」
するとファーは不思議そうにこう言った。」
ファー「え、もうみんな無意識に魔力使ってるよ?」
こいつは初耳だ。

IQ「それで?その魔力とやらはどこで使われてるのかしら?」
散々に振り回されてうんざりしているIQがぼやく。
ファー「ええっとね、ちょっと待って・・・アイキューさんはその腕に付けてるものから。」
IQ「REDから?何でこれから魔力が・・・」
トゥイッチ「・・・まさか。」
ブリッツ「どうした。」
トゥイッチ「ファー、あなた魔術使える?」
ファー「当然!」
トゥイッチ「好都合!ファー、貴方の左にある木に魔術を展開できるかしら?」
ファー「わかった!」
するとファーの左、木の幹から不気味な図形が浮かび上がった。
IQ「な、反応した・・・?」
驚愕するIQ。
トゥイッチ「なるほど、そういうことか・・・神様はこっちに来ても働けってことか・・・はぁ・・・。」
ヒューズ「トゥイッチ、一人で納得されてても困る。どういうことか分かるのか?」
トゥイッチ「簡単よ、私達の持つガジェットが魔界用になっただけってこと。」
IQ「大体分かったわトゥイッチ。つまり私のガジェットはおおむね"魔力探知"ってところかしら?」
トゥイッチ「そう。となると気になるのは全員のガジェットだけど・・・」
ファー「おっきい人(モンターニュ)からはほとんど感じないけどそのおっきい盾をカシャンカシャンしてるときに全身を魔力が包んでるの。」
アッシュ「モンターニュ、シールド展開。」
モンターニュ「少し待て・・・カシャン どうだ?」
ファー「やっぱり。誰か彼の体を触ってみて?」
サーマイト「ああ・・・サスサス なんだこの異常な硬度は?コンクリート顔負けだぞ。」
モンターニュ「ふむ・・・カララ カシャン」
ファー「ああ、戻したら・・・あーあ、消えちゃった。」
サーマイト「確かに、一気に柔らかくなった。」
ヒューズ「な、なあサーマイト」
サーマイト「何だ。」
ヒューズ「何かグラズの体が透けて見えるのは気のせいか?」
ファー以外一同「そんなば・・・かな・・・」
グラズ「ん?俺がどうかしたか?」

そんなこんなで全員が魔力を使えることが判明。
サッチャーは魔力無効化、魔方陣の破壊。
スレッジはハンマーによる破壊力強化。
アッシュはブリーチング弾の初速が上昇及び先端がより鋭利に。
サーマイトはヒートチャージの溶断時の温度上昇。(2000→3000℃)
トゥイッチはスタンドローンの外装が硬化し、テイザーの電圧上昇。
モンターニュはル・ロック展開時のみ装甲(防弾服含む)を硬化。
IQは魔力探知が可能。
ブリッツはシールドフラッシュが使い回しが可能になったかつ、軽量化。
グラズは光学迷彩ならぬ魔力迷彩である。
ヒューズはクラスターチャージのサブグレネードが衝撃は増加したのに殺傷能力がかなり低くなって可哀想だった。なんという謎仕様。
16/01/07 23:33更新 / OVSV
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