連載小説
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異変
最初は暴れすぎたかと全員が思った。だが全員が同じ症状を訴えているため訓練を急遽中止してほしい連絡をいれようとしたら、目の前が歪み、立っているのか落ちているのかも分からなかった。途端、意識を失った。
気がついたら鬱蒼と茂った森のなかに、全員はいた。最初に口を開いたのは意外にも口数の少ないモンターニュだった。
「何だ此処は・・・・」
その言葉で我にかえるアッシュ。
「本部、聞こえますか!?応答願います!」
無線に何度も叫ぶが聞こえるのはノイズだけ。
無駄だよ、とサッチャー
「今さっきIQにチューニングしてみてもらったけど無線の反応はおろか電子機器の反応さえなかった。・・・一ヶ所を除いてね」
まさか、とサーマイト。
「あーテステス、こちらレイヴンシールド、ローグスピア、聞こえるか?」
無線から男の声がする。
「ミュートか。今何処だ。」
「森のなかにいる。そっちもか。」
「そっちもかって・・・あんたらもか。」
「一応全員いるんだが、あー、パルスの意識が回復しない。」
「大丈夫かそれ。」
「ああ、ドクが看てる。」
「なら大丈夫か・・・近くに開けた場所はあるか?」
「ああ、それなんだが・・・」
「どうした。」
「町が、見える。」
「よーし精神科いってこい「待て待て、全員見えてるから!」ふぁ?」
スレッジ「行って損はないんじゃないか?合流できれば心強いしルークも居るなら食料くらい分けてもらえるさ。」
全員が頷く。
サーマイト「よし、決まりだな。レイヴン、機械類を出来るだけオンにしておいてくれ。」
チームレイヴン「分かった(オーケー)(了解)」

「・・・にしてもほんと深い森ね。スレッジ居なかったら今頃”派手”な行進になってたわよこれ・・・」
アッシュがぼやく。
派手とはブリーチングしながら進むことである。
当の本人は、
「そのためのハンマーじゃねーっての・・・!」バキッ
ブツブツいいながら道を切り開いていた。
IQ「・・・!!50メートル先に反応感知!」
結構近いのね、とトゥイッチ。
だがその割には静かすぎた。緊張が走る。
ローグチームが発信元に到達する。そこにはイェーガーとドク、意識を取り戻したパルスがいた。
他はどうしたとサッチャー
「下の町にいったよ。」
とドク。なにやってんのさ。
IQ「なぜパルスをここに置いたままに?」
ドク「急に体を動かしたら体への負荷が大きすぎるからな。安全を考慮したまでだ。」
合同班は、パルスの調子がもとに戻ってから森を降りることにした。
15/12/23 13:48更新 / OVSV
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