連載小説
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何も見えない、真っ暗だ。
それは少年の物理的な状況と、自分の人生そのものを暗示していた。
暗い洞窟の中で、彼はこの先の不安と恐怖に打ちひしがれているのだ。
彼は今、10歳である。
今、彼は特別な仕事を任されている。「特別」とは、悪い意味でだ。
いつもなら、仲間と炭鉱で仕事を続けていたはずなのだが、経営者に、突然、「今年はお前だ」と言われ、今に至るのである。

彼は、貧困に喘ぐ家族の末っ子、になるはずだった。
物心つく前に親に売られ、人身売買にかけられた。そこで炭鉱の経営者に、他の同じような境遇の奴らとまとめ買いされたのである。
そこからは集団生活で、最低限の衣食住は保証された。逆に言えば、それ以上のものは一切与えられなかった。
物心が着き、しばらくすると子供たちの中でヒエラルキーが作られる。少年は幸いにも上から数えたほうが早い位置につけたが、下層の奴らの扱いと言ったらひどいもので、食事を取られる、物を壊される、逆らうとボコボコにされるなど目も当てられなかった。少年は加害的なことはしてはいなかったが、黙認はしていた。自分の地位が落ちるのを恐れたからだ。
世話係の中年女性らは、無愛想な表情をしていて、笑顔は少年らには殆ど向かない。ある時は、粗相をした子供の尻を叩き、またある時は食事を皿からこぼした子供に鬼子母神の表情で怒鳴りつける。彼女らが笑顔になる時は、経営者にゴマをすって賃金を上げて貰おうと催促した時くらいだろうか。だが、彼にしてみれば、その笑顔は醜悪そのものだっらしく、いつもの態度のほうが幾分かマシと思えた。
仕事は6歳になってから始まった。内容は鉄鉱石やら石炭やらを積んだトロッコを5〜6人で押す。言わずもがなトロッコは少年達の手を傷とマメだらけにし、炭鉱の中だとその上に黒いススに覆われるのだ。この仕事を朝7時から、昼休憩を挟み、夜6時まで働かされるのである。
一応、完全週休一日制で休暇はあった。ただこれは国から労働条件が悪いと通告され、以前は「週休一日制」でかなり劣悪な環境だったらしい。彼からしてみれば、今も十分劣悪なのだが。しかし、この時代は児童労働など当たり前の時代であり、この炭鉱はまだ「マシ」なのだ。
彼はヒエラルキー下層の子供がどこから持ってきたのか、勉学の本を片手に文字の練習をしているのを見た。
これは要するに逆転の為で、読み書きができれば将来デスクワークの仕事につけるのである。その後彼は、7歳の時点で炭鉱仕事から書記に転職した。そして、今頃は仕事場の窓から炭鉱を見て、今までいじめてきた奴らがボロボロになりながら働いている様を見て優越感に浸っているのだろう。その想像には、恐らく少年も含まれている。彼はいじめを黙認していたからだ。

話を戻すと、彼は今、炭鉱の隣にある、火山のふもとの洞窟にいる。ここは普段は立ち入り禁止なのだが、年に一度、ここに10歳の少年が送り込まれる。そして二度と帰ってこないのである。
当たり前だが、少年らの間ではそのことは恐れられていた。何故なら、選ばれる基準が分からないし、何故こんなことをしているのかも不明からだ。最初は仕事のできない奴を怪物が間引いているのかと思われたが、それにしては去年は仕事が出来る奴が選ばれたし、そもそも間引いたところで労働者を減らすだけだ。そのような話がで持ちきりになった時、仲間の1人が、「これ以上その話をするな!」と怒鳴った。
今年に10歳になるものは皆、この話にかなり敏感なので、常に神経が高ぶっていた。なのでなおさら少年が今年の生贄に選ばれたと知った時の脱力感ったらないだろう。

とにかく彼は明かりも持たされずに壁づたいに洞窟を進んでいる。随分奥まで進んだだろうか。彼の頭の中は、なんで自分が選ばれたのだろうという悔しさに支配されていた。せっかく風呂で綺麗にした顔が鼻水と涙でくしゃくしゃになった紙のようになってしまっている。しかしもう両方とも枯れ、あるのは嗚咽のみである。ついに彼は疲れからか地面に両膝をついてしまった。

「えっぐ、グスッ、どうなるんだろぉ、僕...。」

もう泣き疲れて、立ち上がる気力もない。精神的にも極限まで追い詰められた状況だ。
もう何も考えられない。上半身も重く感じる。

すると突然、

タッタッタッタッタ...

洞窟の奥から足早な足音が聞こえてくる。なんだろう。噂では怪物は生贄を食うらしい。そうか、きっと食べられるんだ。
彼は逃げる気力もなかった。足音は目前にまで迫り、グルルッという唸り声も聞こえる。足音が止まった。目の前にいるのだ。暗闇で姿は見えないが、なんとなく、妙にいい匂いがしたような気がした。
そして遂に少年の体に手を伸ばした。彼は覚悟を決め、目をギュッと瞑った。

が、怪物がとった行動は予想外であった。

怪物は彼を優しく抱き抱え、彼の頭を撫で始めた。彼は抱き抱えられて、初めて怪物が、女性の様な体つきをしているのがわかった。怪物の手は意外にも柔らかく肉球のような感触がして、フサフサした毛も生えていた。脱力した彼はそれが心地よく感じられた。

そしてなにより安らぎを感じるのはこの豊かな乳房だ。彼は大柄な怪物の胸の谷間に挟み込まれる様に抱き抱えられている。いつの間にか、彼は怪物に警戒心を抱かなくなってしまった。今まで、甘えられる存在が居なかった彼にとっては、生まれて初めて、安心できた瞬間である、と考えた程だ。怪物は少年を抱いたまま、洞窟の奥に進んでいった。

「ガウッ❤お前が私のつがいか!可愛いな!」

突然怪物が口を開く。放心状態になっていた彼はびくっと驚いた。その上想像してた声とは裏腹に、高く、女性らしい声だったからだ。(実際には彼女は女性の中では低い声だが、少年は中年女性の声しか聞いてこなかった為である。)

「俺はヘルハウンドのレン。これから一緒に暮らすんだぞ!よろしくな!」

ヘルハウンド...少年は名前だけなら知っていた。たしか魔物の一種である。しかし生態については全く知らなかった。知ったところでどうこう出来る様な状況でもないし、むしろ彼は、これからの生活に希望を見出していた。どういうわけか、彼女を優しい存在と、勝手に認識してしまっているのだ。そしてフサフサの胸の谷間の中で、すやすやと寝息をたててしまった。

寝ぼけ眼な状態で目がさめる。明るいランプが目に入ったので、ずっと暗闇に慣れてきた目が慣れるのに時間がかかった。どうやら、洞窟の中の広い空間に出たらしい。所々にランプの台が置かれており、彼女の姿が鮮明になってきた。

レンの肌は黒かった。そして髪や瞳はもっと黒かった。いや瞳には燃えるような紅色の水晶体が見え、そこから炎が溢れ出しているように見える。そしてなにより、頭頂部に生えたフサフサの耳がオオカミの野性味を醸し出していた。少年が起きたことに気づいたのか、彼女はまた気さくに話しかけてきた。

「おっ起きたか。俺ん家はもうすぐだぞ。」

というと、レンは急に上へ跳び上がり、洞窟の壁の高いところにある広い窪みに入った。少年はあまりの出来事に肝を冷やし、眠気も一気に覚めた。

そこには毛皮と骨で作られたハンモックと、岩をくり抜いて作ったテーブルやイスなどがあり、奥にも岩をくり抜いて作ったような部屋があった。成る程、ここで生活しているのか、と思った。

レンは少年をイスに座らせ、自分もイスに座る。彼は胸から離れる瞬間、どうもずっとこうしていたいという気分になっており、少々切なかった。

「えーと確か名前が無いんだよな。俺が付けてやるよ。」

少年は驚いた。何故彼女は自分には名前が無いことを知っていることに。

彼女がいうに、彼が働いていた炭鉱は元々ヘルハウンド達の縄張りだったらしい。そこで経営者は、彼女らに年に一回10歳の美少年を連れてくるという契約を交わしたのだった。少年は何故自分が仕事も良くできるわけでは無いのに、力が強いわけでも無いのに、ヒエラルキー上位にいることができたのか納得した。
そう考えていると、レンが無邪気に質問をしてくる。

「おまえらは番号で呼ばれるんだったよな。なあ?何番?」

「......25番です。」

彼女はそうかと、首をかしげ、う〜んと唸ると、

「決めた!おまえの名前はニコだ!」

元気はつらつの笑顔でレンは命名した。
と、いった途端になにかを思い出したように慌てて奥の部屋へ飛んでいった。

「お腹すいただろう?これ今日の夕飯なんだがよ。」

僕は目を丸くした。そこには大量の生肉と果物が置いてあるからだ。ケチな料理しか食べてこなかった彼にとって、今までにないご馳走である。

「こ、これ食べていいんですか?」

「ん?勿論。ほら、ニコもこっちに来い。」

と、彼女はあぐらをかいた自分の股と脚の間をポンポンと叩いた。

ニコはそれに吸い寄せられるかのように、彼女の前に座った。
ニコが食事しようとした時、彼女はまた何か思い出したようで、

「あっ、そういえばお前服汚ねえな。新しいの作っといたから、飯食う前に、今のを脱げ。」

そういえばニコの服は一週間ほど洗ってないのだ。おまけにかなり黄ばんでいる。彼は最もだと思い、服を脱ごうとした。
が、実は彼は先程から股間に妙な違和感を感じていた。今まで感じたことのない気分であった。しかし不快ではない。むしろ何かが足りない感じなのだ。
彼女の指示どおりにズボン、シャツを脱ぐと、レンから「パンツもだ。」と言われ、股間が丸見えの裸になる。
彼のペニスは未成熟で深く皮に包まれていた。が、通常と違うのはそれが硬くなりそそり立っているところだ。その姿をレンはいやらしい目つきで見ていたのだが、ニコにはそれがわからなかった。

「脱ぎましたよ。えーと、服は何処でしょうか?」

「服なんかねぇよ。この家では裸で暮らすのが常識なんだ。」

衝撃的な発言にニコは絶句する。レンはいつのまにか服(と呼べるかどうかの物だが)を脱いでおり、一糸まとわぬ姿となっていた。そして四つん這いで彼に舌舐めずりしながらゆっくりと近づいてくる。ニコは再び恐怖に襲われ、固まってしまった。

「や、やっぱり食べる気ですか?!」

「んーまあ、ある意味な。」

「そんなあ...。」

ニコはその場にヘナヘナと座り込んでしまった。レンは艶やかな唇を開き、舌を妖艶に動かしながら近づき、彼の未熟な生殖器にそっと口づけた。
食べられる!と思った彼だったが、彼が感じたのは噛みつかれる硬い歯の感触ではなく、柔らかい舌の甘美な感触であった。

レンはニコのペニスを口内に含みながら、唇をバキュームのように密着させて、舌先で皮をチロチロとほじくっている。肉球の右手は玉を優しく揉み、左手はニコの後頭部をさする。まるで、「怖くないよ」と語りかけるように。

「じゅるるっ! じゅじゅーる!じゅーるるるっ! じゅるるっ!」

ただ、彼女のフェラチオは正に獲物を食らう肉食獣そのものだった。この刺激にニコは耐えられるだろうか、いや無理だろう。そして彼はついに、尿道から何かせり上がってくる何かを感じた。

(な、なにこれぇぇぇぇ!おしっこの感覚じゃない!)

「じゅるる!ちゅうううう!ちろちろちろちろ!じゅーー!」

前兆を感じ取ったレンは、すかさす皮の中におもむろに舌を突っ込み、敏感で小さな亀頭を満遍なく舐め始めた。
そして、刺激の強すぎる未知の快楽の嵐によって彼はついに限界に達し、

ビュルルル!ビューー!

「はあっ、はあっ、はあ...なんかでてきたぁ...何だろう、これぇ...。」

ニコは突然の精通に疲労困憊の状態で、彼は何が起きたのか分からなかった。
レンは、バキュームを強くし、ジュルジュルと尿道に残った精液を吸い取り、ゆっくりとペニスを口から「じゅぽんっ!」と離した。それと同時にニコも短く「あんっ!」喘ぎながら痙攣する。
体を起こし、淫らな顔でニコに口の中の白い液体を見せる彼女に、彼はか細い声で質問した。

「そ...その白いのはなあにぃ...?僕は...今何されたのぉ...?」

レンは口中の白濁を美味しそうにごっくんと飲み込んだ後、彼をギュッと四肢で抱え込み、優しそうな下目使いで返答した。

「わふん❤お前、セーエキたしたこたないのか?じゃあ、初セーエキだな❤嬉しいぞ❤」

セーエキ、というのか。今僕がだしたのは。
そして彼女から、セーエキは男の人かおちんちんをイジると出てくる気持ち良い液体で、彼女はそれを手伝っていた事を聞かされた。フェラチオ、と言うそうだ。それを聞くとなんだか安心して、彼の警戒心が再び消え失せていく。
それを横にレンが彼を抱き直し、耳元で囁く。

「もっと気持ちよくなりたいか?」

ゾクリとした。そして彼女と自分の肌が触れている部分の感触をより一層強く感じた。乳房は金属の下着の様なものが外され、色素が薄めの乳首が顔に当たっている。
鍛えられた腹はしなやかでうっすらと筋肉が浮き出ているが、女性らしい柔らかさも備わっていた。
彼のお尻に接している太ももは、ハリと柔らかさが共存し、しっとりとした汗がそれを際立てていた。
所々に生えている毛並みは、さっきまでは眠気と安心を誘発するものであったのに、急にこそばゆい刺激を感じる様になった。
彼女の荒い呼吸音が、耳に吸い付く様にこびりついた。
全身の感覚が鋭敏になった感じだ。

フェラチオは確かに気持ちよかった。でも... 。

「その前に...。お腹がすきました...。」

「そ、そうだな。まずは飯だ飯!」

腹が減っては戦はできぬ。彼は生まれて初めてのご馳走を夢中で頬張った。しかし、果物はともかく、硬い肉を噛むのに時間が掛かる。
苦戦しているニコを見かねたレンは彼の肉を取り上げる。ニコは苦言を言うまでもなく、あっけにとられ動きが止まる。何をするんだと彼女を見ていたら、自分の食いかけの肉を口に放り込んだ。そしてワイルドに噛み砕くと、

「ニコ、こっち向け。」

「は、はい。わぷっ!?」

レンはニコの唇に口付けした。そして彼女の唾液と共に、噛み切られて食べやすくなった肉が流れてくる。肉が彼の口いっぱいになると、「ちゅぷんっ」と唇を離した。

「どうだ?これで食べ易くなったろ?噛み切れない肉があったら俺が口移ししてやる。」

あまりの出来事に彼は顔が赤くなってしまった。この年齢でも、キスが男女の間で重要なものであることは理解していたからだ。そういえば最初に会った時に、僕は「つがい」って言ってたな。意味はわからないけど。
そこから僕は、固いお肉はレンに口移しで食べさせて貰った。

「そうだ!ニコ、喉乾いてないか?そんだけ肉食ってたら乾くだろ?」

確かに、喉が渇いた。というか、最後に水分を取ったのは洞窟に入る前である。しかし此処に水はあるのだろうか。ひょっとしたら地下水が流れているのかもしれない。そう考えていると、レンは小さな小瓶を持ってきた。

「それが水ですか?やっぱりここでは貴重なんですか?」

「いや、コレは俺が飲むんだよ。大丈夫、もう少しの辛抱だ。」

レンは小瓶の中の謎の液体を飲み干すと、あぐらをかき、ニコにその中で寝そべるようにしろと言った。言われた通りにすると、彼女の太腿の枕はフワフワで心地よく、あぐらの中にいるということが何とも言えない包容力に感じた。

「グルル、なんならおっぱいでも触るか?柔らかいぜ❤」

上を見上げれは灰色の彼女の巨大なおっぱいがすぐ近くにあり、手を伸ばしてみる。押してみると想像以上に柔らかな感触で、指が乳肉に囲まれて見えなくなる。それにしても、すごい重みだ。
と、考えていると妙なことに気づく。おっぱいの重みが、少しづつ増している様な感じなのだ。それと、レンがさっきから「はあ...はあ...はんっ...」喘ぎ声を出し、それが段々と大きくなっていく。おっぱいが邪魔で顔が見えないが。というか僕は喉が渇いたというのに、なんでこんな事をするのだろう?と彼には疑問であったが、その答えはすぐに分かった。

「はぁ...!ああ!あー!くる!くる!出ちゃううううう!!」

ピュルルル!

レンがそう叫んだ直後に、なんと彼女の乳首から白い液体が噴いてきたのだ。
直後にニコは彼女に頭を肉球で持ち上げられ、乳首に口を強引に押し付けた。

(わっぷ!?こっ、これって、ぼ、母乳?!)

口の中ではミルクが溢れて彼は必死に飲み込んでいた。溺れそうで、苦しい。ニコは彼女の太腿を叩く。意思表示が分かったのか、肉球は彼の頭を太腿に置き、やっと口が解放された。自分の唾液と母乳にまみれた彼女の胸は白黒のコントラストが効いて扇情的であった。

「す、すまん。苦しかったか?」

「うん...。でもレンのミルク、とっても美味しいよ。少しずつなら飲みたいな。」

彼女は次から、ニコが息継ぎ出来る様に余裕を持たせた。夢中で乳首をしゃぶるニコの姿を見て、レンは母性的な充実感を得た。
しかし彼女は次の行動に出る。ゆっくりと肉球を体にはわせ、完全に回復したニコの硬くなったペニスに触れ、彼はビクッとする。

「ふぁ?!な、何?!」

肉球と腹とサンドイッチにして、ねっとりとした動きで裏筋を責める。今までの母親の様な表情に肉食獣の要素が加わった。彼は母乳を吸う余裕がなくなり、少年特有の高い声で喘ぎ声をあげる。

「はぁ....ああぁ...はんっ!」

そして遂に彼が絶頂に達する時に、

レンはペニスから肉球を離してしまう。

「お預けだ...❤」

「ふぇ...?」

急なことに頭が真っ白になるニコだったが、すぐにセーエキを出すことができないと知ると、戸惑った表情になる。レンはしっとりとした微笑で彼の瞳を見つめていた。

レンは今、ジレンマに陥っている。元々ヘルハウンドとは加虐性を伴った快楽を求める本能を持つ、荒っぽい魔物。他のヘルハウンドは、洞窟に入ってきた子供を全速力で連れ去り、強引に犯してきた。
しかし、仲間の中で一番理性的な性格のレンはこれに疑問をぶつけた。仲間が10歳の少年を組み敷いて、高速で腰を振ったり、顔面騎乗でクンニを強要したりするのを、『かわいそうでは?』と思うようになったのだ。
子供を殺すわけではない。むしろ強力な快楽を感じていて、幸せなのだ。と仲間は主張する。確かに仲間のつがいを見ると、すっかり出来上がっていて、彼らが与える快楽に溺れている。
しかし、この子供たちは炭鉱で働かされている貧しい子供なのだ。性知識も皆無に等しい。彼らに一気に大量の快楽を流し込み、壊れる寸前にするのは、レンの心が痛むのである。
サキュバスや、ホルスタウロスに目をやると、子供相手には優しい快楽を与える事が得意な者が多い。レンはそれを心底羨ましく思った。
そこで、彼らにアドバイスをもらい、どうすれば『甘やかしックス』が出来るのか、聞いてきたのだ。ゆっくりとしたスキンシップ、母乳が出る薬、頭を撫でる仕草等は彼女なりの努力である。
しかし彼女も所詮は一匹のヘルハウンド 。今現在も理性と本能の間で戦っている。

本能は『さっさと犯しちまえよ。両脚持ち上げてちんぐり騎乗位でさ。』
理性は『ダメだ!こんな小さい子供を乱暴に犯してはいけない!ゆっくりと慣れさせるべきだ!』

お預けをしたという事は、理性に押しつぶされた本能が、少しずつ確実に漏れ始めた証拠でもある。つまり、ニコを虐めたい、という欲求だ。
今彼女は、この行動を後悔していたが、実は少し前から無意識のうちに、本能、理性、二つの欲求を交互に満たす行動をしていた。そして今、それらを折衷することを思いついた。

「ニコ。セーエキ出したかったら、俺のことをママと呼ぶんだ。そんで、今自分が何をしてもらいたいかお願いしてみろ。」

「ふぇ?」

元々母の顔すら知らない彼にとって、甘えられる相手が、ママと呼ばせてくれることに純粋に歓喜した。
この人がママなんだ!お母さんなんだ!思い切り甘えていいんだ!

これが彼女の欲求を最大限に満たす事であるのは、ニコは知りもしない。母性と征服欲、こうすれば同時に満たせる。彼女は今、彼の口から言葉を発するのを、今か今かと待っていた。

「マ、ママ。ママのお手手で...僕のココを擦ってくれない?」

刹那、この瞬間にレンの頭は脳内麻薬でパンク寸前となり、尻尾は元気よく動き回るのは当然のこと、下腹部がキュンと疼くき、子宮口の位置は下がり、暖かい汁が漏れ始めた。ニコからは見えないが、顔のにやけ方も酷くなっている。まさに欲望が至福を噛み締めていた。
(かっかっ、可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!)
「母」という立場であるため、出来るだけ声だけはコントロールしようと努め、気さくな感じに返答する。

「ニコ。『ここ』って何処だ?お母さん分からないから、言ってみろ❤」

ここは...おちんちん。つまり『ママの手で僕のおちんちんを擦って。』って言えばいいのか。で、でもなんだろう、この気持ち。何か顔が熱くなる...。
ニコは戸惑った。今まであまり感じなかった羞恥心が急に湧き出してきたのだ。最初は緊張でたどたどしくなったのだが、今回はまともにレンと喋れるのを躊躇しそうだ。顔が耳まで赤くなり、暫く無言が続く。

静寂を打破したのはレンだった。

「あれぇ〜?ニコ?どこをさわったら良いんだ?分かんないならママも出来ないなぁ。あー、じゃあ〜やめちゃおっかな?」

ヘルハウンドらしい声のトーンで本能寄りの意地悪な言葉を投げかけ、ニコは切なさが限界に達して目頭が熱くなる。
しかしこれは鞭だ。当然アメも用意してある。

「...でもなぁ❤」

ここで声のトーンを柔らかく戻す。

「ニコが上手くお願い出来きたら、ママ、とっておきのご褒美あげちゃうからな❤」

次に理性よりの甘ったるい言葉を投げかけ、同時にニコの頭を肉球で優しく撫でる。彼の体はリラックスして、泣き出しそうになった顔も落ち着く。逆に心の葛藤は凄まじいものになった。

ごほうび?なにそれ?もっと気持ちよくなれるの?なりたい!なりたい!!
でもいうのはずかしい!どうしよう。

「はぁ...ああ...うぅん...ママ、はずかし...///」

もじもじして言い出せないニコを見たレンは、極め付けの鞭をかます。

「うん?もしかしてどう言えばいいのか解らないのか?じゃあママが言った通りに言ってみな。
『僕のピーナッツおちんぽを、ママの肉球でスリスリしてセーエキをドッピュン❤させて下さい』ってな。」

「////そ、そんなこと...////い、言えるわけ...////」

そして、袋小路に追い詰められたがまだ躊躇しているニコを見ながら、極め付けのアメをかます。
太腿に寝ていたレンを両腕で持ち上げ、互いに顔が見えるようにすると、慈愛に満ちた表情でこう言った。

「ママはちゃんと知ってるんだぞ...。ニコはできる子だもんな...。ちゃんと言えたらいい子いい子してやる...。私はニコのママなんだからな...。」

そしてそのままフサフサの谷間で優しく抱きしめ、下目使いでニコを優しい眼差しで見つめる。
ニコは、羞恥心が少しずつトロリと溶けるのを感じ、ママの期待に応えたいという意思が強くなる。

そして、口を開き、

「僕の...///ピ、ピーナッツおちん...ぽを...///ママのに、肉球で...///スリスリして...///セーエキを......ドッピュン❤...///させて下さい......////!」

ママ!いえたよ!ちゃんといえたよ!だから!ごほうび!ごほうびちょうだい!

ニコのピーナッツおちんちんは、先程のフェラの影響で皮が完全に剥かれ、敏感な亀頭が、一生懸命に固くなって自己主張している。その上射精寸前で寸止めされたため、先走り汁が止めどなく溢れている状態だ。

レンはまるで子供が予防注射をしたことを褒めるように、ニコの髪をわしゃわしゃと撫で始めた。

「よーしいい子いい子だ❤ちゃんと言えたな❤いい子にはご褒美をやらないとな❤じゃあまず、ママの体に寝そべりな❤」

ニコは言う通りにする。後頭部がおっぱいに包まれ、背中には頼もしそうな腹筋が触れる。腰には、妙に湿っぽい感触がし、最後にレンの両腕が、ニコの小さい胴体を囲う。

「よ〜しそれじゃあ、頑張って言ったニコに...❤」

レンは両脚を大きく広げ、タカアシグモのように膝を折り曲げると、両足の肉球がニコのペニスを包み込む。

「ふぁあ❤なにこれぇ!ふかふかしたのに包まれるぅぅ!」

「ワフン♪どうだ!肉球は足にもあるんだぞ❤」

肉球に包まれた可愛らしいペニスに潰さない程度の圧力をかけ、小刻みに両足を擦り合わせるレン。ただ上下に擦るだけでなく、円を描いたり、速度を変えたり、決して単調ではない。湿って暖かい肉球に揉まれ、さっきとは比べものにならない快感で、ニコは顎を上げて悶絶し、痙攣していた。
しかし、レンの猛攻はこれだけにとどまらない。

さわさわ...さわさわ...

「ひゃん❤ど、どこ触ってるのぉ///?!」

レンの両手がいつの間にやら、人間の様なほっそりとしたものになっていたが、その指先がニコの乳首をなぶっていたのだ。乳輪の周りを触るか触らないかの力で入念になぞっていき、次に渦を描く様に中心に向かっていく。その繰り返し。ランダムに勃起した乳首を指で軽く潰したり、ノックしたりした。
なにかいけない事だと無意識に感じたニコは、直後は形だけの抵抗をした様に見えたが、次第にその背徳的な悦楽に呑み込まれていった。

「ほらここ❤乳首クリクリ気持ちいいな❤こんなに喜んでくれるなんて、ママは嬉しいぞ❤」

「はぁん///...うう...はっひうぅぅん❤も、もうだめぇ...///」

レンは肉球の感触でニコが限界に達することを察知すると、責めを一気に加速させる。
足圧は快楽を感じる最大限の圧力をかけ、さらに小刻みに動きを速めていく。
乳首の方も親指と人差し指で摘つまみ、軽く引っ張ったり、つねったり、押し込んだりしたり、最終的には元の手に戻して、爪の先で器用に軽く引っ掻いたりした。
ニコは乳首の責めが特に感じる様で、少しでも引っ掻くと、「あぁんっ❤」と女の子の様に喘いだ。

「もっもうだめええええええええ❤❤❤❤出ちゃうのおおおおおおおおおおお❤❤❤❤」

最後の仕上げにレンは一言耳元で

「イっていいぞ❤」

と優しくささやいた後、息をフーっと吹いた。すると、

ビュルルルル!ビュルルルルルルルルルル!ドピュン❤

レンの両足の隙間から、物凄い量の白濁液が噴水の様に飛び出る。それが10秒ほど続いた後、勢いを失っても緩やかに出し続けており、レンも吐精を手伝おうと絞り出す様に足を動かし、長い爪で乳首を連続で引っ掻く。
ニコはぐったりとして彼女の体に寄りかかり、なすがままにされていた。

「ふあああ...おちんぽドッピュンよかったぁ...。」

か細い声でニコが脱力して余韻に身を任せ、息を上げている。
レンは臨界点を超えたピーナッツおちんちんを解放させ、ドロドロの足の裏を見せつける。

「ほーらニコ。こんなにドッピュンして❤頑張ったな!えらいぞ❤」

器用に足裏の精液を全てなめとると、部屋のランプを消し、疲れ切ったニコを抱えてハンモックに移動した。

骨組みがしっかりとロープで結ばれており、相当頑丈に作られている上、そこに二人はダイブしても、両端がギシ、ギシというだけでビクともしなかった。

そして、レンは胸の中で既に疲れ切って熟睡したニコを優しく撫でながら、自らも深い眠りへと落ちていった。












18/03/14 18:31更新 / おねショタ野郎
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■作者メッセージ
頑張る。
優しくセックスしたいけど
やり過ぎてしまうヘルハウンド ちゃんが書きたかったんや...。

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