連載小説
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1話目 おねーさんズ!(ようするに複数形)(一部例外)
まものなおねーさん(一部例外)は嫌いですか?





拝啓お母さん…
「はるたかくん♥
私のが欲しいのだろう?遠慮はいらんぞ♥あーん♥」
いま僕は…
「姉さん…はるたかは私のを食べたがってるわ…うふふふ…♥」
とても…
「もー!お姉ちゃんたちばっかりズルいよ!お兄ちゃんはボクの食べるんだからっ!♥」
幸せです…♥
「あらっ♥楽しそうね♥おかーさんも混ぜてくれる?♥」
「「「「却下」」」」
「(´・ω・`)」
満場一致だった。


















〜2ヶ月程前〜
申し遅れましたが、僕の名前はきた…じゃなくて、綾瀬春鷹!(あやせ はるたか)13歳の中学1年生です!
趣味はゲーム!アニメ!あと、特撮系もよく見ます…って2ヶ月前に急に自己紹介してるみたいになっちゃった!
まぁ、気を取り直して、
実はさらに6ヶ月前にも苗字が変わっちゃって、さっき自己紹介のとき間違えたのも、そのせいなんです…ちなみに、そのときの苗字は葵健(きたけ)でした…まぁ、またさらに苗字変わっちゃうんですがね…って、2ヶ月前何があったか説明するはずなのに自己紹介になっちゃってる!ええっと、とりあえず6ヶ月前の事は置いといて…おきたいけど
先に6ヶ月前の事を説明するよ!










〜2ヶ月前からさらに6ヶ月前(ようするに8ヶ月前)〜
葵健春鷹は、普通と言えば普通の中学1年生だ。成績も普通、運動能力も普通、家庭も普通、何をとっても普通、しかし、秋のある日そんな普通な生活に異常が訪れるのは唐突であった。それは両親の離婚であった。流石に小学生を卒業して、中学生になったとはいえ、春鷹が受け入れるには早すぎたかもしれない…離婚の理由を淡々と話す両親たちだが、春鷹の耳には一言も入っていなかった。しかし、嫌でも聞こえたのは、春鷹が母親について行くか、父親と残るかという話だった。悩んだ…そして悩んで悩んだ結果、春鷹は母親について行くことにした。春鷹自身も父親とは仲が良いとは思っておらず、母親を選んだのはおかしくはなかったのかもしれない。母親について行った先は母の母、つまり春鷹の祖母、綾瀬家に住む事になった。こうして、春鷹は人生ではじめて2つ目の苗字(綾瀬)を授かったのであった…
幸い祖母の家からは、前々から通っていた中学に通うことができ、離婚によるショックからはすぐに立ち直ることが出来た。しかし、異常は1つでは終わらなかった…






〜6ヶ月前から5ヶ月後(ようするに3ヶ月前)〜
新年を迎え、初詣に行ったある日、事件は起きた。春鷹の母の死であった。
春鷹の頭には「?」しか浮かばなかった。母の死因は事故だった。春鷹は家族とは別に初詣に向かっており、母が1人で初持に向かっている所に、ハイブリッド自動車が追突したとの事だった。幸い?怪我人や死亡者おらず、被害者は春鷹の母のみであった。
これはとても立ち直ることは難しかった…
そして、気がつくともう母の葬式の日がやってきて、埋葬も終わった……親戚が集まっていたが、ヒソヒソと話すだけで、誰も春鷹に気をかける人はいなかった、春鷹はふと、父親の顔を思い浮かべた。
『あいつのせいなんじゃないのか?』
と怒りの矛先は父親にむいたが、もちろん当の本人がここいる訳がなく、怒りをぶつけるのはやめようと思っていたその時だった、
「やぁ、ハルくんお久しぶりだね」
見知らぬ男性だった、
「誰でしょうか?」
「まぁ、結構昔だから覚えてないかな?真優(まひろ)だよ、君のお母さんの弟の」
「まっちゃん!?ほんとに?!」
「ほんとだよ、そして突然で申し訳ないが、僕の養子になってもらうことにした」
「???」
「ようするに、母さんたち(祖母)と暮らすのも大変そうだろうって事で家に来ないかって事だ」
「はぁ…」
「まぁ、もう決定した事だから、一週間後に君を迎えに来る、それまでに必要なものや持って行きたい物があったらまとめておいてくれ」
「はい…」



こうして、春鷹は真優に引き取られたのであった…






それから真優が迎えに来るまでの一週間はあっという間にであった
月曜日に学校のみんなに引っ越す事を伝え、
火曜日には部活動の友達と打ち上げ
水曜日には仲のいい友達と打ち上げ
木曜日にはクラスのみんなと打ち上げ…
そして金曜日にはみんなと別れる事になった…
春鷹は悲しいとは思っていなかった。
なぜなら、大人になればいつでも会えるし、何ならいつでもSNSで繋がれるから…と言うよりも、春鷹は別れに慣れていたからかもしれない、家族の離婚、母の死、彼に訪れた異常はいつの間にか普通に溶け込んでいた…


そして一週間後の、日曜日…
祖母の家の前にひと回り大きな車が止まっていた。
「おぉ!ハルくん、忘れ物はないかい?」
「恐らくないと思うけど…あまり荷物はなかったのに、大きな車で来てもらってなんかすいません…」
「大丈夫だよ、これうちの車だから」
「そうなんですか…?」
「あぁ、うちは5人家族だからね、車が大きくないとみんなで出掛けることが出来ないんだよ」
「って、結婚してたの!?」
「あれ?言ってなかっけ?ちなみに、ハルくんと同い年ぐらいだよ?」
「えっ!従兄弟がいたなんて知らなかったですよ!」
「あ〜言われてみればハルくんとうちの娘たちに合わせたことなかったしな〜」
「むむむ、娘っ!?」
「あぁ、ハルくんの1歳上と、同い年と、1歳下のがいるよ」
「へーそーだったのかー」
「まぁ、とりあえず突っ立って話すのもあれだし、出発しようか」
「はい…」
そして、3時間ぐらいの運転が始まった…











〜3時間後ぐらい〜
「よしっ!到着っと!」
3時間かけて、真優の家に到着した。
「って、家大きすぎじゃないですか!?」
「んー、まぁ、家族全員が大きいし多少はね?」
「まっちゃんそんな背高くないじゃん」
「いや、うちの嫁が大きいんだ」
「へーって、ほんとに家ここですか!?家の標札『白縫』って…」
「あれ?これも言ってなかったっけ?うちの嫁の性を名乗ってるんだ」
「何か深い事情があったり?」
「ないです」
「そうすか…」
「まぁ続きは入ってからにしようか」
そう言って真優は玄関を開けた…
外見とは違い、中は以外とシンプルな家だ…と思っていたが
「廊下…広いっすね…」
「そうだよ」
「天井…高いっすね…」
「そうだよ(2回目)」
そしてリビングへとやってきた…すると、
「あら〜おかえりなさい〜♡あなた〜♡」
真優の奥さんだった、真優が言ってた通りに身長は高く、真優よりも10歳ほど若く見え、白い髪をした綺麗な女性だったが…
「まっ、魔物?」
そう、彼女の下半身は蛇であった。
魔物と人類が共存するようになったのはここ近年の事で、テレビでしか見ることがなかった存在に、春鷹は動揺を隠せなかった
「あ〜この子が春鷹ちゃん?私は白夜(びゃくや)よろしくね♥真優ちゃんは私のダーリンよ♥」
「はっ、はじめまして…あっ、綾瀬春鷹と申します…」
「あら〜っ♥可愛い♥ギューッとしたくなっちゃう♥ギューッ♥」
「うおっ!?」
春鷹は彼女に締め付けられた
春鷹は先程の反応がいけなかったと後悔しようと思っていたが…
「あぁ〜んッ♥いい匂い〜♥おとこのコが我が家に来てくれて嬉しいわ〜♥」
急な締め付けに動揺したが苦しい程ではなく心地いいぐらいだった
(あんまり気にしてなかったかな?)
するとそこに
「お父さん、おかえり…ってお母さん何してんの?」
そこに翼が生えた女性が階段から降りてきた
「あら、咲来(さくら)!みてみて我が家に息子が出来たのよ!」
「へ〜ってことはこの子が例のお兄ちゃん?」
お兄ちゃん、春鷹は聞き間違えたかと思った。
そう、その咲来と呼ばれる女性はとても背が高く、春鷹は身長は低めなので、春鷹から見る咲来は2mはある気がした…
「ボクは咲来、よろしくね!お兄ちゃん♥」
「よろしく…えっと、咲来さん…」
「お兄ちゃん♥『さくら』って呼び捨てしてもいいんだよ?」
「ええっと…さくら…ちゃん…」
春鷹は顔を赤らめた、そして見ていた真優や白夜と咲来までも顔を隠したくなるほど恥ずかしいそうな反応をした…
気がつくと白夜の締めつけからは解放されていた
「そういえば、3姉妹なんだよね?」
「うん、ボクの1つ上が白奈(しろな)っていう白蛇のお姉ちゃんがいて、2つ上に詠華(えいか)って言う龍のお姉ちゃんがいるよ!でも、2人ともちょっと出かけてていないみたい…」
「へぇ…そうなんですか…ええっと、とりあえずこれからよろしくお願いします…」
「「はいっ♡」」
こうして、春鷹は3つ目の苗字、『白縫(しらぬい)』を名乗ることとなった…



















「ふーっ、なんか色々あって疲れたなぁ…」
春鷹はとりあえず持ってきた荷物を2階の部屋に持って上がることにした
「確か、僕の部屋は廊下の突き当たりって言ってたっけ?」
2階の廊下には、7つの扉があった。
階段を上がると右手側と左手側に3つずつと突き当りに1つ扉があった、
「じゃあこの突き当りの1枚の扉かな?」
とりあえず開けてみた
「洗面所じゃん!」
洗面所だった。2階のお風呂って珍しいなぁ〜と思いつつ、
「ってことはこの右側か左側の部屋のどっちかなのか…」
(せっかくだから、俺はこの左の扉を選ぶぜ!)
そこには…
ガチャッ
「おぉっ、おにいちゃん!?」
下着姿の咲来が立っていた
「すまん」ガチャッ
(もう1回開けて…ちゃんと謝った方がいいかな…)
とりあえずもう1回開けてみた
ガチャッ
「おぉぉ、おにぃちゃん!?なにっ!?」
咲来はもう来ないだろうと思っていたらしく、さらに下着を脱いでいて、自らの手で胸を隠して…
「すまん」ガチャッ
(いやいや、かなり初日からまずい事になった…でも大きかった…って違うっ!何を考えているんだ!俺は!)
とりあえずノックをしてみることした、
コンコン
「なっ、何?お兄ちゃん?」
「突き当たりの部屋が僕の部屋と聞いて開けてみたら咲来さんがいて、咲来さんの部屋だと知らず開けてしまい、申し訳ないと思い、謝罪しようとまたドアを開けてしまった事を謝らせていただいてます…下心はないと信じたいです…多分」
「…開けていいよ…」
ガチャッ
「ぶぇっふぅ!??」
その時、何が起こったのか春鷹には分からなかった、
とりあえず顔面に何かぶつかったってぐらい
「最初っからノックしてりゃ良かったじゃん!」
そりゃそうだ。
「すいません…」
どうやら、咲来にクッションを剛速球で投げられたみたいだ
だが、幸い春鷹の部屋が分かった。
(でも、咲来ちゃんの部屋と俺の部屋だけ
ネームプレートがなかったし多少はね?)
さっそくドアを開けてみた、
「まぁ、何も置いてないよな…そりゃ…」
置いてあったのはベットのみだった。とりあえずベットに横たわるといつの間にか眠りに落ちていた…



〜続くといいな〜

20/08/27 03:08更新 / 村人A太郎
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■作者メッセージ
とりあえず書きました。
もうちょっと考えてから書こうと思ってたのですが、限界だッ!書くね!で書いちゃいました。
誤字脱字があったらすいません。




登場人物たち
○綾瀬 春鷹(あやせはるたか)13歳の中学生。両親を失い、叔父の真優に引き取られ、白縫春鷹として白縫(しらぬい)家のみなさんとイチャイチャする主人公
○白縫真優(まひろ)
春鷹の叔父、説明不足が多く、他人を困らせることが多い…
○白縫白夜(びゃくや)
真優の妻の白蛇娘。魔物の貴族だったらしく、けっこうお嬢様、年齢は聞いちゃダメ
○白縫咲来(さくら)
白縫三姉妹の末っ子のドラゴン娘。
体が大きく、妹って言うより姉。本人にとってはコンプレックスらしい。
体重のことに触れると怒る
○白縫白奈(しろな)
白縫三姉妹の次女の白蛇娘、春鷹と同い年。同じ白蛇娘の白夜と違い少し根暗気味…
ヤンデレには気をつけよう!
○白縫詠華(えいか)
白縫三姉妹の長女の龍娘。非常にお姉さんらしく振る舞いたがっていて無視するとすねる。逆鱗に触れたらヤバい





コメントを貰えると私もやる気が出るので、是非、文句や文句や文句や感想をくれると嬉しいです!

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