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探索・・・孤独

「ん〜 ここはいったい・・・」
一人の男が歩みながらつぶやく。
黒男「しっかし あの地球にしちゃ〜清清しいな〜 いったいどうなっちまったんだ?」
と、つぶやくその男は、この緑が生い茂った地に似つかぬ・・・いやこの時代にはないような格好をした男は、全身黒ずくめに兜でわなくヘルメットをかぶり、複数の近代武器で武装したいでたちで歩みすすんでいる。
黒男「ビーコンから数キロはなれたが・・・ もう少し探索してみるか」
そういいつつも男は出発点に位置する場所から歩み続ける・・・
黒男「あの時何が起こったのかわはまだわからんが、っまこんな場所も悪くないな・・・ でも、この格好じゃちょっと暑いな」
そういいながらも、黒ずくめの男は草原を歩み続けるのだった・・・そこへ
?「・・・人間?・・・男?・・・」
草原に少しばかり大きめの水色のきれいな水溜りがあった。
黒男「ん? こんなとこに水溜りが・・・ ピーカンの空の下で何であるんだ?それにしても青く透き通っていて水にしちゃ〜綺麗すぎる」
そお言いつつも男はその水溜りに近寄る・・・
?「あなたがほしいの・・・」
黒男「ん? 声がしたぞ! いったいどこから!?」
そういってる間もなく水溜りが動きだす
黒男「おいおい、この液体動くのか!?」
?「ほしいの・・・」
液体から声がはっせられながらも液体は形を変えながら男のほうに近づいてゆき、液体は次第に人の形・・・女性のような形に変化してゆく
黒男「なんだ!? エイリアンじゃあるまいな!!」
間もなく男とその液体の者との距離は縮まりつつある。 そして液体は腕となる部分を男に伸ばす
黒男「おっと ちょっとなによ!?」
男は液体に触れられる直前でかわす
?「逃げないで・・・あなたも満たしてあげるから」
液体は男に詰め寄り襲い掛かる。
黒男「満たす? いったいなにを? 話ができるなら、まず話を聞いてくれ!」
男の言葉に聞く耳をもたず液体は迫る。男はそれを円を描くようにかわしながら液体に問いかけるのだった。
黒男「くそ・・・らちがあかねぇ!」
液体が男の体に触れそうになった瞬間、男は腰に装備していたコンバットナイフを逆手で抜き取り、触れそうになったその一部を切りつけた。
?「無駄よ・・・」
切り取られて落ちた液体の一部が元となる液体の塊に吸収される
黒男「コイツじゃだめか・・・」
?「ふふふ・・・」
液体から笑みのような声がするなか、男は液体に迫られる。
黒男「よーし、こうなったら!」
男は腰につけているパウチからファイアースターター(マグネシウムと金鑢)を取り出し、ナイフの鋸の部分でマグネシウムを削り地面に撒き散らした。
黒男「そっちが液体なら火がお嫌いだろ?」
そう言いつつも男はマグネシウムの粉末が落ちた地面にむかってナイフとヤスリで火花を落とした。 その瞬間地面からボットっと火がつき液体の周りを燃やす。
?「火が・・・どうして・・・」
黒男「やっぱり火が弱点か〜 よし!」
男は火を起こそうとする
黒男「降参するかい? てか話通じるか?」
?「・・・」
それでも液体は男に迫ろうとする
黒男「あきらめが悪いぜ!」
男は液体の周りにマグネシウムを巻きちらし、一気に炎上させる。すると液体の周りは炎につつまれていた。
?「そんな・・・ たすけて」
黒男「さすがに可愛そうか・・・ 降参するかい?ん?」
?「わかったわ、私の負けよ」
それの返事を聞いた男はパウチから消火剤とりだし散布、炎はまたたくまに消えた。
?「また負けてしまったわ・・・」
黒男「ふぅ・・・・」
男は液体に歩み寄り話かける
黒男「お娘ちゃんかな? なんつうか・・かなり聞きたいことがあるんだが」
そういいながら男はヘルメットを外しそれの前に座った。
?「すきにしなさい、出してくれるだけで少しは私もみたされるもの・・・」
黒男「言ってる意味がよくわからんのだけど、とりあえずここどだ?」
男の質問は続く。
黒男「ふとしたことで此処に迷いこんだんだけどさ、それよりあんたは何者なんだよ?
?「私は見ての通りスライムよ」
黒男「スライム!? スライムってあのスライムか?って どのスライムだっけか・・・」
スラ「あのってなによ?液体の体をみてわからない?」
疲れ果てた様子のそのスライムは男との会話を続ける
黒男「いったい全体なんで俺を襲うのよ? てかさっき「また負けた」っていったな?」
スラ「私はスライムよ 人間の男を襲って精や汗を吸い取るの。そして満たされるのよ」
スライムはあきれたような口調で話す
スラ「この前襲った男はインキュバスだったわ、でも敵わなかった・・・逆に犯されたの」
黒男「へ〜 なんか神話の世界にでも迷い込んだみたいだな・・・なんてこった」
スラ「あなたはどこからきたの?珍しい格好をしてるし、呪文もとなえないで火を起こすなんて」
黒男「どこからって言ってもなぁ〜何から話せば・・・てか 呪文てぇ 魔法とかあったりするのか!?」
スラ「そうよ、この魔王が統一する世界では、私たちみたいな魔物もいれば魔法も存在するわ」
それを聞くと男はあきれ返り
黒男「なんてこった・・・・ 魔王だと? それに私たちってほかにもいるってのか?」
スラ「あたりまえよ」
黒男「ははは・・・」
男は頭の中を整理し
黒男「ん〜悩んでても仕方ない 、着ちまったもんはしょうがない、スライムの娘ちゃんよ これも何かの縁だ、さっき満たされるには汗とかいってたよな?それと精と・・・ 」
スラ「そうよ」
黒男「もしよかったらだけど、水と携帯食料をわけてやるよ」
スラ「え?」
そういいながら男は パウチから粘土状の携帯食料と 水の入ったポットをとりだし、携帯食料を少しちぎりさしだす。
スラ「なにこれ?」
 黒男「携帯食料さ 見たこともないだろうがな(笑) まずそうに見えるけど栄養はたかいぜ〜」
スラ「ありがと」
スライムは礼をいいながら 粘土状の少量を手にとるように吸収していった
黒男「水も入れとけ」
そういいながら男はスライムに水をかける。するとたちまち水を吸収していく。
黒男「ありゃ? ちょっと大きくなったか?」
スラ「まだ足りないけどありがとう でもなぜ親切にしてくれるの?」
黒男「なんでってま〜 何かの縁さ(笑)」
スラ「ほんとはあなたはほしいのに・・・」
黒男「簡便してくれ(苦笑)」
そんな会話がつづきながらも男は
黒男「さ〜て ちょっともどるか」
スラ「どこへ? どこへいくの?」
黒男「ん〜 どことわれても・・・・ちょっとな」
スラ「また・・・ここへくるの?」
と、スライムは寂しそうに問いかける
黒男「ん〜 もどるかどうかわわからんな・・・」
スラ「あなたについていきたい」
黒男「それはできないな」
スラ「そう・・・」
名残惜しそうなスライムを置いて男は出発点である場所へ戻っていく・・・
黒男「とりあえず船にもどろう」
男は足早に歩く、その後ろにいる存在を尻目に・・・
黒男「セプテンバー、こちらスミス お迎えを要請する。ビーコンへドロップシップを送ってくれ」
AI「了解 ただちに向かわせます」

この男はこの世界にどうやってきたのか・・・ 回想へと続く・・・

(10/12/30 09:50)
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