読切小説
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天界の片隅にて とあるヴァルキリーの神への報告
ハァい、戦乙女派遣株式会社ヴァルハケでぇす。ご用件は…ってカッちゃんかいな。

あーはいはい、その頼りない主任やでぇ。

何や煩い、頑固者の頭カッチンカッチンでカッちゃん。間違い無いやん。

でも、警備会社ならそれも喜ばれてるやろ。

安心せぇ、そっちの社長さんからも正社員に欲しい言われてるくらいや。同僚からも評判ええらしいやないか、流石やでカッちゃん。

にしても珍しいやないか、カッちゃんが神託やなくて電話で連絡取るなんて。ま、社則に則って連絡は神託、電話は緊急時なんて守ってんのカッちゃんくらいやけどな!ナハハハ!

あーすまんすまん、笑って悪かってん。

ハ?何やと?

ウチのは似非やない!本場オーサカの関西弁や!あんまナマ言うといてコマすぞワレェ!

あ、すみません、生意気言いました許して下さい。ビームは辞めて下さい。

分かった分かった、真面目に聞くさかい、マジ許してな。な?な?

で?何や?

あぁ、一昨日の0600からは一度も神託してへんよ。

ロンモチ、そっちからの神託も来てへん。

昨日?へぇ?気になる同僚に飲みに誘われたんか。へー、ええやん。頑張ったなぁ、そのコ。

んで…神託が来よって……Hしろ言われた!

そらダークヴァルキリー化の兆候やな。

ハー、こりゃ目出度い!つまりあんさんも好きな男子の一人も出来たっちゅう訳やな!

あー泣くな泣くな、悪いことやないんやから。

え?自分の欲望に神の名を使って恥ずかしい?

アホ!神さんなんて使ってナンボや。

偉そうに踏ん反り返って貰うだけ貰って何もせん神さんなんて尻蹴飛ばしたれって社長に言われたやろ?

まーカッちゃん真面目やさかい、そう言われても中々そうはいかんやろうが……。

でも、出来たんやろ?神さんの声を偽る位大切にしたい人が。

ええよええよ、そもそもウチ、ダークヴァルキリーかて仰山働いてるやん?

それにな、旦那の為にてよぅ働くからダークヴァルキリーは寧ろ会社的には喜ばれるやん?

え?まだなってない?なんやそれ!寧ろなってる流れやろ今の!してへんの、H!?その日は普通に別れて帰ったぁ!?ハァアァ!?

したれやHくらい!喜ばん男はおらん!カッちゃんくらいの美人ならダークヴァルキリーになっても美人や!

大丈夫!ええよ!なったれ!報告書なんて幾らでも書いたるわ!

え?相手の気持ちが分からん?んなもん何時まで経ったってそうや!自分の気持ちすら分からん時もあるのに他人の気持ちなんて分かるかいな!

その為のお喋りやん!Hやん!一人でモジモジしとっても解決なんて絶対せぇへんわ!

それにな、ハッキリ言うで。カッちゃんくらい美人で何でも出来て滅茶苦茶強い超人相手に普通の人間は絶対告白せぇへん!てか出来へん!

そのコよく飲み誘ったわ!尊敬するわ、男として!

そら萎縮するわ!なんやその顔におっぱい!ヴァルキリーやなくてサキュバスやれや!

このままやとそのコにとってカッちゃんは最後まで憧れの人で終わるで!さっさとそのコとっ捕まえて告白したれや!そのままホテルなり部屋なり連れ込んだれ!あくまで優しくな!

怖がって何もせぇへんかったら後悔するで、冗談抜きで。

……そか、翼、黒なり始めたんか。ん、ウチは応援してるさかい。頑張り。

それにしても、カッちゃんよくその神託ニセもん分かったな?

分からんままのっぴきならん所に行ってから気付いてダーク化がスタンダードらしいやん。

え?そやな、カッちゃんの直属の上司はウチやな。

はぇ?標準語で?荘厳な女性の声ぇ?

んナハハハハハハハハハハハ!そら気付くわな!オッサンに聞いたのに女て!

気にせぇへんでええよ。よっしゃよっしゃ、後は任しとき。

成功、祈っとるで。

ほなな。
16/10/13 02:13更新 / 前弩級艦

■作者メッセージ
勿論、その後精力的に働くダークヴァルキリーと警備員が一人ずつ生まれました。

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