読切小説
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悪魔な先輩との学園性活
突然だけど皆は運命の出会いとかした事あるかな?
その人と出会う事で、その後の人生が一変するような劇的な出会い。
……何となくそんなもの僕には訪れないと思ってた。
特に理由は無いけど、そんな出会いなんてあり得ない、とか思って卑屈になってた。
でもその時は唐突にやって来た。
僕の運命の女性、彼女は人じゃ無かった。
彼女はそう、
 ーーーーーー悪魔だ。

 僕の名前は、塚本 真(つかもと まこと)。
高校一年生の15歳。……身長は低めで、体型も痩せ型。
自分で言うのもなんだけど、表情や雰囲気も暗く、典型的な陰キャ。
それが僕だ。

学園の屋上の一角にあるベンチに腰かけて昼食を取る。
今日の昼食は購買で購入したサンドイッチとおにぎり、そしてペットボトルのお茶だ。
15歳の男子の食事量にしては少ないのかもしれないけど、元々少食な僕にとってはこれでも少し多いくらいだ。
サンドイッチを食べながら、何となく周りを見渡す。
僕以外にも昼食を食べている人達が大勢いた。
この学園の屋上は出入り自由となっており、大型のプランターに色々な花が植えられてたり、テニスコートまであったりとかなり豪勢な感じになっている。
だから晴れの日は結構大勢の生徒で賑わうことになる。
対人恐怖症気味の僕にとっては、人の多い場所は苦痛だった。
教室や学食だと、人の目線や話し声が気になってダメだった。
屋上も人自体は多いけど、皆それぞれのグループで話したり、ご飯を食べているため、僕みたいに一人で食べている人間に注目したり、声をかける人なんてまず居ない。
……その筈だった。

「ねえ、そこのアナタ」
体がビクッと震える。恐る恐る声のした方に視線を向けると、そこには一人の女生徒が立っていた。
彼女を一目見た瞬間、ドクンッと心臓が高鳴った。
高身長に長い手足、いわゆるモデル体型というやつだろうか。
腰まで伸ばしたキレイな黒髪。
整った目鼻立ちに、抜群のプロポーション。
そんなテレビの中でも見たことが無い様な美女が、
「お隣、良いかしら?」
と声をかけて来た。
彼女に見惚れていた僕は、
「えっ? あっ、はい……」
なんて間の抜けた返事を返すことしか出来なかった。
失礼するわねと言って、彼女が隣に腰かけてくる。
僕は慌ててベンチの隅に身を寄せるが、彼女はそんな僕を見てクスッと笑うと、グイッと間を詰めて来た。
「あら、そんなに離れなくても良いじゃない? これも何かの縁だし、私とお昼ご飯を食べてくれないかしら?」
正直ご飯どころじゃ無かった。心臓のドキドキは止まらないし、なんだか息も荒い。体は小刻みに震えてるし、顔だって多分真っ赤だ。
……言うまでも無いけど、僕には恋愛経験なんて無い。誰かと付き合った事はおろか、女子とロクに会話した事も無い。
そんな僕にこんな美女と一緒に昼食なんてハードルが高すぎる。
すっかり固まってしまった僕を見て彼女は、
「あらあら……緊張してるのね? フフッ、可愛い……♥」
「……っ!」
そう言って笑った彼女の顔を見た僕は、背筋にゾクゾクした物が走るのを感じた。
なんだろう……? その笑顔はまるで、獲物を前にしたケダモノみたいで……
でも次の瞬間には彼女の笑顔は柔らかなものに変わっていた。
気のせい……だったのかな?
「そんなに緊張しないで? 私はただアナタとお話ししながらお昼ご飯を食べたいだけ。
だから一度深呼吸でもして落ち着きましょうか」
そう言って彼女は僕の背中を優しく撫でてくれた。
彼女の声と手つきはとても優しかった。
おかげで僕は少しずつ落ち着きを取り戻すことができた。

「ふう……」
深呼吸を繰り返し、なんとか落ち着きを取り戻した。
胸のドキドキは収まらなかったけど……
「あの……もう大丈夫です。ありがとうございました」
「そう、良かった。じゃあまずは自己紹介からね。
私の名前は月島 姫(つきしま ひめ)、2年生よ。よろしくね?」
「あ……えっと僕の名前は塚本 真って言います。一年生です。よ、よろしくお願いします月島先輩」
「私の事は気軽にヒメと呼んでちょうだい? 
その代わり私もアナタをマコトって呼ばせてもらうわ」
「えっ、でも……」
「ダーメ♪ 先輩の言うことは素直に聞くものだぞー、後輩クン♪」
「じ、じゃあヒメ先輩……で……」
「うーん、まだちょっと固い感じだけどとりあえずそれで良いわ。改めてこれからもよろしくね、マコト」
「こ、こちらこそよろしく……お願いします、ヒメ先輩……」
そういう所が固いって言うんだぞー、等と言いつつ僕の頬をつついてくるヒメ先輩。

ああ、駄目だ……
先輩の色々な表情を見るたびに、胸が高鳴る。
優しくて母性的なところとか、以外とお茶目な一面とか……
先輩の一挙手一投足から目が離せない。
これってやっぱり……恋、だよな……


初恋だった。
我ながらチョロいと思う。
歳上の美人にちょっと優しくされたくらいであっさり惚れる。
自分には一生恋なんて縁がないと思ってた。
でも自覚するともう駄目だった……
僕は先輩の事が好きになってしまったのだ……

「さあ、少し遅くなったけどご飯にしましょうか。お昼休みももうすぐ終わりそうだし、少し急いで食べないと」
そう言って、先輩はランチバッグからお弁当と水筒を取り出した。
そういえば今は昼休みで自分は食事中だった。
先輩の事に夢中になってて、完全に忘れていた。
先輩は頂きますと手を合わせて、お弁当を食べ始めた。
僕も食べかけのサンドイッチを手にとって、食事を再開した。
しばらくお互い無言で食事をしていたが、先輩が唐突に、
「そうだ! 私、前からやってみたかった事があるの」
と言った。
「えっ……何です? 急に……」
戸惑う僕。
「ほら、あるじゃない、お友達同士でお弁当のおかずを交換したりするアレ。
アレを今やってみたい!」
「……でも僕、今日お弁当じゃないですよ……? 後残ってるのは、購買で買ったおにぎりだけだし……」
「ああ、私が食べたいのはそっちじゃなくて」
そう言って先輩は僕の方にグイッと身を乗り出すと、
「……こっち♥」
はむっと僕の指ごとサンドイッチにかぶりついたのだ。
「えっ……?」
あまりにも突然の事に頭の中が真っ白になる僕。
呆然としている僕の脳に次の衝撃が襲ってくる。
「うっ!」
先輩が僕の指を舐めているのだ。
「はぁむっ……じゅるっ……れろぉっ……♥」
先輩の舌が指の腹を、指先を丹念に舐め回す。
「ううっ……!」
何これ……? 体が全然動かない……!
先輩の口内から指を引かなきゃ、という思考とは裏腹に腕は縫い付けられたみたいに動かなかった。
僕に出来るのは、何処か現実離れしたその光景を眺め続けることだけだった……

「っぷぁっ……♥」
先輩はようやく僕の指を解放してくれた。
「あ、あのっ……い、一体何を……?」
その時の僕にはそう問い返すのが精一杯だった。
「ふぅ……ご馳走様でした……とっても美味しかったわよ、マコト……♥」
そう言って笑う先輩の顔はとてもエッチで……僕を見るその目はさっき見たケダモノみたいな目つきで……怖いのに目が離せなくて……!
心臓の音がうるさい。
下半身に甘い疼きが込み上げてくる。
「……ッ!」
僕はとっさに前かがみになる。
……駄目だ! こんなの先輩に見せられない……!
だって絶対に嫌われる! 幻滅される……! それだけは嫌だ……!
そんな僕を見て先輩は、
「あらあら……どうしたのマコト? 急にそんな前かがみになって……」
そう言って僕に身を寄せてくる。
「あっ……ううっ。駄目です先輩……こっちに来ないで……!」
「マコト、アナタもしかして……
      イっちゃった……?」
先輩が耳元で、そう囁いた。
そう、僕はさっき射精してしまったのだ。
「はむっ♥」
「ひうっ……!」
先輩が僕の耳を甘噛みしてきた。
「うふふ、マコトアナタ可愛すぎよ♥
私もう我慢出来ないわ……!」
そう言うと先輩は僕をギュッと抱きしめて、その手で僕の体を撫で回してきた。
「マコト私ね、アナタを初めて見た時からずっとこうしたかったの♥
一人でベンチに座って、暗い顔でサンドイッチを食べてるアナタを見た時ね、私こう思ったの。
この子の幸せそうな顔が見たい、って。
幸福と快楽でドロドロに蕩けた顔が見たい、って。
わかる? 私アナタに一目惚れしちゃったの♥
ねえ、マコトは私の事どう思ってる?」
「そ、そう言われても心の準備が……! それに周りの人達の目もあるし……!」
「あらそう? じゃあ場所を変えましょうか。」
そう言って先輩がパチンと指を鳴らすと、
「えっ……?」
周りの風景がグニャリと歪み、その後体全体が浮遊感に包まれた。
次の瞬間、僕と先輩はどこか別の部屋に居た。
「えっ、えっ?」
何で? どうして? という疑問が頭を埋め尽くしている。
さっきまで学園の屋上のベンチに座ってたはずだ。
なのに今は見知らぬ部屋のベッドの上に居る。
混乱する僕に先輩は、
「うふふ、これで2人きりよマコト♥
 さっきのお返事聞かせてちょうだい?」
と言って、今度は正面から抱きしめてきた。
「えっ……あっ、そ、それは……」
煮え切らない僕。
先輩はこんなに真っ直ぐ好意を示してくれたのに……
それに比べて僕は……

いや、駄目だ!
ここで逃げたら、ここから先色々なことから逃げることになる。
本当は僕だって分かってた。
逃げてばかりいたって状況は好転なんかしないって。
変わらなきゃ、って思う度にやらなくて良い理由を探してずっと逃げてた。
勇気の無い僕はずっとその場で立ち止まってるだけだった。
……もうそんなのは嫌だ。
僕も変わりたい……いや変わらなきゃ駄目だ!
僕はなけなしの勇気を振り絞って、先輩の顔を真正面から見据えた。
「ぼ、僕も先輩が好きです。大好きです!
初めて見た時から胸がドキドキして……話せば話すほどどんどん好きになって……!
だ、だから僕を……先輩の恋人にしてください!」
僕の告白を聞いた先輩は、パァァッと表情を輝かせると、
「嬉しいっ……! 私達両想いなのね、マコト♥」
ガバッと僕を抱きしめてきた。
……ああっ、僕も嬉しい!
好きな人と想いが通じ合うという事が、こんなに幸せだなんて……
僕は先輩に抱かれながら、その喜びを噛み締めていた……
「ひっ……!」
突然情け無い声を出す僕。
先輩の手が僕の体をまさぐり始めたのだ。
「ああ、可愛いわぁマコト……♥
それじゃあ、そろそろ始めましょうか……?
恋人同士の、嬉し恥ずかし、
         初エッチ……♥」

「っ……!」
そう言った彼女の表情を見て、僕は凍りついた。
それは時々見せていたケダモノみたいな表情だった。
「で、でもそういうのはもっと順序を踏んでからって言うか……!」
「ええそうね、順序はとっても大事……
最初はやっぱり、キスからよね……♥」
言うが早いか、先輩は僕を押し倒してきた。
「えっ、ああ、ううっ……」
「大丈夫……私に任せて……
最高のファーストキスにしようね、マコト……♥」
先輩の綺麗な顔がゆっくりと近づいてくる。
チュッ、と僕と先輩の唇が重なる。
唇と唇を合わせるだけの軽いキス。
触れ合った部分から先輩の温もりが伝わってくる。
至近距離でお互いの視線や吐息が重なる。
それはとても幸せな時間だった。

……どれくらいそうしてただろうか?
先輩はそっと僕から唇を離すと、
「ふぅ……どうだったマコト? 私とのキス……」
「あっ……すごく気持ち良くて、幸せで……
何だか頭がボーってしちゃって……」
「フフッ、そうよね、そんなに蕩けた顔しちゃって……
可愛いんだから、もう……」
そう言って僕の頭を撫でてくれた。
「でもねマコト……私、今みたいなキスじゃ全然満足できないの……
次はもっとオトナのキス、しましょう?」
「えっ……んむぅぅっ!」
再びのキス。だけどさっきのキスとは全く違った。
先輩の舌が僕の口内に入ってきたのだ。
僕の舌が先輩の舌に絡め取られる。
グチュグチュ、ジュルジュルといやらしい音が僕の脳内に響く。
先輩の舌はそれだけでは飽き足らず、舌以外の部分も舐め回す。
歯茎や歯の一本一本を丹念に舐め回されている。
僕は未体験の快楽に目を白黒させた。
先輩の唾液はどこか甘酸っぱい味がした。
先輩が目線で「飲んで」と言っている気がした。
僕は先輩の唾液をゴクンと飲み下す。
その瞬間体がカッと熱くなった気がした。
そしてまた下半身に感じる甘い疼き。
ああ、駄目だ、僕また……!
そんな僕を見て先輩は目を細めると、今度は僕の唾液を啜り始めた。
ジュルッ、ジュルルルッとエッチな音を立てて貪られる。
一気に追いつめられた僕は、体を震わせて絶頂してしまった。
キスだけでイってしまった僕を見た先輩は、満足そうに目を細めると僕の唇を解放した。
「私とのディープキスでイっちゃったのね。
でもね、まだまだこれからが本番よ、マコト……♥」
先輩は僕のズボンとパンツを脱がしていく。
「あっ……ううっ……」
先輩のディープキスで骨抜きにされた僕は全く抵抗できない。
そして僕のペニスが外気に晒される。
……我ながら短小だ。おまけに早漏。
僕は恥ずかしさと情けなさで、手でペニスを隠そうとする。
「あうぅっ……こんなの見ないでぇっ、せんぱいっ……」
「何言ってるのよマコト?
とっても素敵よ、このオチンチン♥
後でたぁっぷりしゃぶってあげるからね、楽しみにしててね♥」
先輩が僕のペニスを……?
その光景を想像した瞬間、また下半身に甘い疼きを感じた。
「あはっ♪ オチンチン、また元気になってきたわね。
期待してるのね、マコト?」
勃起したペニスを先輩の指で弄ばれる。
先輩の言う通り、僕は期待していた。
次に先輩がどんな快楽を与えてくれるのか?
どんな風に愛してくれるのか?
「せんぱい……もっと僕を可愛がってくださぁい……
もっと気持ち良くしてぇ……♥」
そんな情け無いおねだりをしていた。
「もちろんよ、マコト♥
さっきも言ったけどこれからが本番よ?
一生忘れられないような、最高の初エッチ……たっぷり愉しみましょうね……♥」
そう言って舌なめずりする先輩。
期待に胸が高鳴る。
また先輩が僕を愛してくれる……!
しかもさっきよりももっと気持ち良くしてくれる……!
……僕は完全に先輩に魅了されていた。
好きな人に求められる……
たったそれだけの事がこんなに幸せだったなんて知らなかった。
そして僕はその幸せに溺れていく。
きっとこれから先輩が与えてくれる快楽と幸福は、人生最高の物になると確信しながら……

「さて、早速本番、といきたい所だけどその前にマコトに見てもらいたいものがあるの」
「見てもらいたいもの……ですか?」
「ええそれはね、私の本当の姿。
マコト、アナタは私が実は人間じゃ無いって言ったら信じる?」
先輩が人間じゃ無い?
そんな事言われても、先輩はどう見たって人間だ。
第一、どうして今そんな話を……?
困惑する僕を見て先輩は、
「やっぱり直接見せた方が早いわね。
マコト、アナタはそこで座っててくれる?」
そう言って先輩はベッドから降りると、そこから少し離れた場所に立った。
「フフッ、良く見ててねマコト?」
先輩がパチンと指を鳴らした次の瞬間、先輩の衣服がドロリ、と溶け落ちた。
溶け落ちた服は黒い液体になって先輩の影の中に消えてしまった。
「⁉」
初めて目にする先輩の裸身に狼狽える僕。
先輩の胸はとても大きくて柔らかそうで、腰だって細くてキュッと括れてて、太ももはムチッとしてて触り心地良さそうで……
とにかく僕の語彙力では言い表せ無い程、綺麗でエッチだった。
「うふふ、そんなにエッチな目で見られたら、流石の私でも少し恥ずかしいわ……♥
そのままジッと見ててね、マコト」
そう言って先輩は両手を頭の後ろで組むと、グラビアアイドルが良くやるセクシーなポーズを取った。
異変は先輩の頭部から始まった。
ゴリュッ、ゴリッと言う音と共に側頭部から何かが突き出て来た。
角、だ。両側の側頭部から鋭い角が生えて来たのだ。
次に耳の形が変わり始める。横に細く長く伸びた耳。時折先っちょがピクピク動いている。
「ふう……次は後ろも見てね?」
背を向ける先輩。
先輩は後ろ姿もとってもエッチだった。
肩甲骨から腰までの滑らかな曲線、大きくてプリンとしたお尻、柔らかそうなひざ裏やふくらはぎ……
ゴクリと生唾を飲み込む。
今度の異変は腰に表れた。
両側の腰の付け根から何かが飛び出してくる。
ブァサッと音を立てて出て来たそれは翼だった。
羽毛が生えた鳥の翼ではなく、飛膜で構成されたコウモリの翼に近い。
ズルゥゥッ!
翼の生え際の中間地点から何か長いものが生えてくる。
それは尻尾だった。
細くて黒いそれはとても作り物に見えず、ユラユラと動いていた。
先輩は再び正面を向く。
次の異変は体全体に表れた。
肌の色が青く変わっていく。
真っ白な紙の上にインクを垂らした時、染みがジワジワと広がっていく様に。
変色が完全に終わると、先輩はまたパチンと指を鳴らした。
足元からまたあの黒い液体が出て来て、先輩の体を覆っていく。
液体は再び衣服に変化して、先輩の体に装着されていく。
もっともその衣服は、さっきまで着ていた学園の制服等ではなく、とんでもなくエッチな服だった。
こんな服見た事無いから上手く言えないけど、強いて言うならアニメやゲームに出てくる「悪の女幹部」に近い。
そもそも服としての体を成していない。だって色々と丸見えなのだ。下手したら全裸よりこの服の方がいやらしく感じるかも知れない。
最後に先輩は目を手で覆って隠す。
次に先輩が手を退けた時には、目の色が変わっていた。
白目の部分は黒に、瞳は赤に。

「ふう……これが私の本当の姿。
……どうかしらマコト?」
「えっ……その、あの……と、とっても綺麗……です」
そう、先輩は綺麗だった。人間の姿の時ももちろん綺麗だったけど、何というか……今の姿の方がしっくり来るのだ。
元々人間離れした美人だと思ってたけど、人間じゃ無いって言われると納得だった。
角や翼、尻尾も似合ってて可愛いし、青い肌だってとってもエッチで綺麗だった。
だから僕は心の内を素直に先輩に伝えた。
「本当? 良かった……! 大丈夫だとは思ってたけど、ひょっとしたらマコトを怖がらせたり、嫌われるかもしれないって少しだけ不安だったの。そうならなくて本当に良かったわ……」
そう言って僕を抱きしめる先輩。
「あ、あの……先輩はやっぱり悪魔……なんですか……?」
「そうよ、私は悪魔。正確にはデーモンっていう種族なんだけどね。
フフッ、そんなことよりもぉ……♥」
「はうぅっ……!」
先輩が僕のペニスを握りしめてきた。
「こんなに硬くしちゃって……
さあそろそろ始めましょうか、私たちの初エッチ…… ♥」
そしてまた押し倒される僕。
胸が高鳴る。
ああ、ついに先輩とエッチできるんだ……!
先輩がパチンと指を鳴らすと、例によって下着が液体になって消えた。
露わになる先輩の乳首と女性器。
「見てぇ、マコト……♥
私のココ、アナタとエッチするって思うと、こんなになっちゃったぁ♥」
先輩は僕の顔の上で割れ目をクパァッと指で開く。
中はピクピクと震え、ポタポタと雫が垂れている。
まるでヨダレを垂らす獣の口の様に。
息が荒くなる。体が熱くなる。
「せんぱぁい……お願いします……シてくださぁい」
僕はそんな風に浅ましく先輩に懇願する。
「あらあら……そんな中途半端なおねだりじゃ、私何をシて良いのか分からないわぁ……さあもう一度おねだりしてみてマコト? 私はナニをどうシたら良いのかしら… …♥」
先輩に意地悪される僕。
けどその時の僕は欲望に歯止めが効かなくなっていた。
恥ずかしいなんて感情は吹き飛んでいたのだ。
「先輩のオマンコで僕のオチンポを咥え込んでくださぁい!
僕を……僕を犯してくださぁい♥」
そんな妄言を大声で叫んでしまった……
「あはぁっ、良く言えました♥
それじゃあマコトの望み通り、メチャクチャに犯してあげるね♥」
先輩は僕に馬乗りになると、ペニスを割れ目にあてがってそのまま一気に腰を下ろした。
ズンッ、ブチブチィッ
何かを突き破った感触と共に最奥に達した瞬間。
「あぁぁぁぁぁーっ!」
「ひっ、くぅぅぅぅぅーっ♥」
2匹のケダモノの嬌声が響き渡る。
僕は秒殺で射精しまった。
先輩の一番奥……多分子宮口に精液をドプッ、ドプッと注ぐ。
射精が……止まらない!
そう、僕は射精が止まらなくなってしまっていた。
搾られている。
先輩の膣内はまるで別の生き物みたいに蠢いて僕のペニスに凄まじい快楽を与えていた。
まるで睾丸から直接精子を吸い出されている様な暴力的な快楽。
「ひぃぁぁぁぁーっ!」
恐怖すら感じる快楽の中、僕は悲鳴を上げていた。
「せんぱいっ、ダメッ、ダメですコレ……!
こんなの僕っ、耐えられないっ!
ひ、ぎぃぃぃぃーっ!」
「あああーっ、マコト凄い……凄いわぁ♥
オチンポ私の中でビクンビクン震えて……精液一番奥に叩きつけられて……ダメッ、イクッ、私また……イっちゃうーーーーっ♥」
チカチカと明滅する僕の視界の中に、絶頂する先輩の姿が写る。
グチュッ! パンッ! パンッ!
先輩が僕の上で、腰を上下させ始めた。
僕の精液と先輩の愛液とが混ざり合う音と、肉と肉がぶつかり合う音が響く。
「マコトッ、もっと、もっと出して? 私の中にもっと精液ちょうだいっ♥」
「あうぅぅぅっ、せんぱい、も、もう無理ですぅっ、これ以上出したら僕、おかしくなりますからぁぁぁぁーっ!」
「はぁぁぁんっ、嘘ばっかりぃ♥
だってマコトのオチンポまだこんなにガチガチで、ビクンビクン震えてぇっ、まだまだ射精したいよう、って言ってるよ?
だからもっと出して♥私の中から溢れ出るくらい精液出してぇっ♥」
「あああっ、また出るっ……!せんぱい、せんぱいぃぃぃーーっ!」
ドクッ、ドクッ、ドピュルルルルゥゥゥーッ!
「イッ、クゥゥゥゥゥーーーーッ♥」
同時に絶頂する僕と先輩。
「とっても気持ち良かったぁ、マコトぉ、私幸せぇ……♥」
先輩はそう言って僕の顔中にキスしてくる。
「フフッ、エッチしてる時のマコト、とっても可愛いかったわよ?
あんなエッチな顔して、女の子みたいな喘ぎ声上げて……
思い出しただけでまた昂ってきちゃう♥」
「ううっ、恥ずかしいですよ、先輩……」
「……それでね、実はもう一つお願いがあるの。
私と契約して欲しいの」
「契約……ですか? それは一体……」
「私達デーモンはね、エッチした男の人に契約を持ちかけるの。
私はマコトを独り占めしたい。マコトの全てが欲しいの。
体も心も魂も、全部全部欲しい。
マコトが全てを捧げてくれたら、私はアナタに永遠の快楽と幸せを約束するわ」
「永遠の快楽と幸せ……?」
「そう、マコトがしたい事は何でもさせてあげる。お口や胸やお尻でしたいのなら、いくらでも使って良いし、どんな変態プレイでも喜んでしてあげる。
エッチな事だけじゃ無いわよ? 毎日のご飯も私が作ってあげる。掃除、洗濯とか家事も全部私がしてあげる。
その代わりに、マコトは私に全てを捧げることになるの。私がエッチしたくなったら、マコトは絶対私とエッチしなきゃならない。マコトは私に全てを委ねる事になる。
私達デーモンは、快楽と幸福でドロドロに蕩けた男の人の顔を見るのが、たまらなく好きなの。それを見るためには、男の人と契約してエッチしまくって、幸福を与え続けるのが一番手っ取り早いの。
もちろん私と契約してくれれば、私は全身全霊でマコトに快楽と幸福を与え続けるわ、永遠にね……」
先輩の言う契約をするかしないか、そんなの考えるまでも無かった。
「契約します。先輩と」
「本当に? もう少し考えた方が……」
「だって先輩の言う契約って、人間で言うプロポーズみたいなものでしょ?
だったら僕は先輩が良い。
先輩と一緒に気持ち良くなって、先輩と一緒に幸せになりたい。
……先輩を独り占めしたい」
「……分かったわ。契約の仕方は簡単。マコトは心の中で私と契約するって念じるだけで良いわ」
先輩は照れているのか、顔を真っ赤にしてそっぽを向いていた。
……何だか先輩の事を初めて可愛いって思ってしまった。


先輩の言う通り心の中で念じる。
すると僕と先輩の足元から光が立ち上り、その光に包まれた。
「大丈夫、そのままじっとしてて」
先輩と手を繋いで、言われた通りに待つ。
しばらくすると光は消えて、僕の体の中に不思議な感覚が生まれていた。
何だろうこれ?
意識を集中すると、目の前の先輩から何か繋がりを感じる。
丁度僕の下腹部と先輩の下腹部に何か目に見えない繋がりみたいなものが出来ていた。
「っ……!」
次の瞬間、僕は下腹部に何かドロドロしたものを感じた。
そして瞬時に理解する。
コレは先輩の「欲望」だ。
抱きしめたい、キスしたい、触れ合いたい、求め合いたい、舐めたい、しゃぶりたい、飲みたい、犯したい、犯されたい、屈服させたい、屈服したい、もっと、もっと、もっと、もっと、グチャグチャのドロドロに交わりたい。

気がつくと僕のペニスが勃起している。
明らかにさっきまでと比べて肥大化している。
下腹部にはハートマークの様な模様が浮かび、ボゥッと光っている。
目の前の先輩を見る。
先輩も僕と同じような状況だ。
先輩の下腹部にも僕と同じ模様が浮かび上がり、女性器からは愛液が止めどなく溢れている。
「フ、フフフッ……アナタが悪いんだからね、マコト。私は良く考えて契約しろって言ったのに、プロポーズだなんて言ってあんなに可愛い事言ってくれて、あんな事言われたら私、もう本当に歯止めが効かなくなっちゃう……!」
そう言って僕に飛びかかってくる先輩。
なす術もなく押し倒された僕。
ニュルンと何の抵抗も無く、先輩の膣に収まる僕のペニス。
何故だろう?
さっきは秒殺で射精しちゃったけど、今度は少しだけ我慢出来そうだ。
「はぁぁぁっ……覚悟してね、マコト。
今夜はもう寝かさないんだからぁぁっ♥」
先輩は激しく腰を動かしてくる。
「う、ぐぅぅぅぅーーーーっ!」
あっさり射精してしまう僕。
さっきは我慢出来そうだったけど、やっぱり無理だった。
「あぁぁぁぁぁっ♥ せーえき、きたぁぁぁっ♥
凄い……コレさっきまでと全然違ってぇ……ダメっ、イクっ、イクぅぅぅぅっ♥」
激しく絶頂する先輩。
即座に先輩の欲望と心が伝わってくる。
(さっき私と契約するって言ってくれたマコト、とってもカッコ良かった♥)
(私に犯されるマコトも可愛いけど、たまにはカッコ良いマコトにガンガン犯されたいかも……♥)
その瞬間、僕の全身に力が漲った。
「先輩っ!」
「ひゃんっ♥」
僕は体を起こして先輩を押し倒す。
「先輩、僕に犯されたいんですね?
僕、先輩の望んでる事が分かるんです。
僕に上手く出来るか分かりませんけど……頑張ります!」
僕は先輩の腰を掴むと、激しいピストンを開始する。
「あぁぁぁんっ! イイっ、それ凄くイイわぁっ、マコト!
お願いっ、もっと激しく突いてぇぇっ♥」
僕がピストンする毎に、先輩の大きな胸がブルンッ、ブルンッと揺れる。
僕はその胸に手を伸ばし、乳首を摘んだ。
「あひぃぃぃぃっ! おっぱいダメぇぇぇぇっ♥」
絶頂した先輩の膣が激しく締まる。
我慢の限界に達した僕は、咄嗟にペニスを膣から抜くと、先輩の胸に精液をぶち撒けた。それだけでは収まらず、顔、髪、お腹にもぶっかける。
「ふあぁぁぁぁっ、私、マコトの精液でマーキングされちゃったぁ♥」
また頭の中に響く先輩の気持ち。
(今度は後ろから突かれたいかも……♥)
(マコトのたくましいピストンでアクメしたいな♥)
「先輩、今度はバックでしますね!
望み通り激しく行きますよ!」
僕は先輩に四つん這いになってもらうと、一気に挿入した。
「あぁぁぁぁぁっ! 私……犯されてる! マコトに後ろから犯されてるぅぅぅっ!
もっと、もっと犯して! 私をマコトのメスにしてぇぇぇっ♥」
僕は先輩に覆い被さると、激しくピストンを始めた。
後ろから先輩の胸を揉みしだきながら、先輩の一番奥をズンッ、ズンッと責める。
「ひゃあぁぁぁぁっ! おっぱい弱いのにそんなにされたらまたすぐイっちゃうぅぅっ♥」
ふと目の前に先輩のツノがあった。
何となくツノをギュッと握ってみた。
「ひっ……!」
先輩の体がビクッと震えて、膣もキュッと締まる。
「……先輩、ツノ弱いんですか?」
「弱いって言うか、普段あまり触られた事無いから敏感で……」
「ふーん……じゃあツノ攻めますね?」
「ひゃあっ♥」
僕は両手で先輩のツノをガシッと掴むと、そのままパンッ、パンッと激しくピストンした。
不思議な感触だった。見た目はゴツいツノなのに、実際の感触はプニプニのシリコンみたいな感触だった。
触り心地が良くて、つい撫で回してしまう。
「ひっ、あうっ、ツノはホントにダメだってばぁぁっ♥」
「先輩可愛い……もっと感じてくださいね?」
僕は先輩のツノの先端をはむっと咥えるとジュルジュルと音を立ててしゃぶってあげた。
「ダメぇっ、それダメぇっ、頭の中に音が響いて……イクぅぅぅぅっ♥」
膣が激しくペニスを締め付けてくる。
僕も我慢出来ずに射精する。
ドプッ、ドプッ、ドプッ、ドピュルルルルゥゥゥーッ
「んひぃぃぃぃっ、ツノでイキながら中出しされてるぅぅぅっ、イクの止まんないよぉぉぉっ、マコト、マコト、大好きぃぃぃぃっ♥」



僕は先輩の膣からペニスを引き抜くと、後ろにへたり込んだ。
……流石に今日はここまでかな?
先輩の様子を見る。
先輩はうつ伏せになったまま、ビクビクと身体を痙攣させている。
膣からは僕が中出しした精液が、ゴポォッと音を立てて溢れ出ている。
……先輩も限界っぽいな。
後片付けして寝る準備でもしようかなと思った矢先、
(ああマコト、私のマコト……好き、好き好き大好き♥
私が犯して欲しいって思ったら、あんなに頑張ってくれて……
あの時屋上でマコトに出会えて良かった♥
一目惚れを信じて良かった……♥)
次々に頭の中に流れ込んでくる先輩の感情。
先輩……こんなに僕のことを思っててくれたのか……!
喜びに打ち震えていると、
(じゃあ、次は私の番ね♪)
えっ……?
(うーん、そうだ! マコトに乳首でイカされちゃった時、とっても気持ち良かったから今度は私がマコトの乳首を開発してあげる♥)
気がつくと先輩は身を起こして僕の方を見ていた。


甘かった……
そもそも先輩は人間じゃない。
悪魔だ。人智の及ばない神秘の存在だ。
そんな先輩の限界を人間の尺度で測ること自体間違ってたんだ。
多分先輩に限界なんて無い。
でも僕はもう限界だった。
だって僕の精液はもう一滴だって出そうに無い。
そう思っていた。
「えっ……な、何で?」
僕のペニスは再び勃起していた。
しかもさっきよりも元気になっている気がする。
そう言えば先輩は言っていた。
先輩がエッチしたくなったら、僕は絶対エッチしなきゃいけないって。
それが契約だって……

「エヘヘ、マーコートっ♥
捕まえたぁ♪ もう離さないわよぉ。
今度は私が犯してあげるね♥」
またしても押し倒される僕。
そして再びの騎乗位。
「はぁい、それじゃあまた一つになろうねぇ♥」
再び結合する僕と先輩。
しかし、さっきとは些か事情が違った。
「がっ……ひっ……?」
先輩の膣が明らかにさっきと違う。
まるで僕の弱点に合わせて、膣内の形が変化したとしか思えなかった。
先輩は一切動いてないにも関わらず、僕は絶頂してしまった。
「あぁぁぁぁぁっ、なにコレぇぇぇっ?」
「うふふ、私達悪魔の膣はね、好きな男の人のオチンポの形を覚えるのよ。
そして次にエッチした時には、そのオチンポに合わせて形を変えるの。
だからさっきよりもずっと気持ち良いでしょう?
マコト専用のオマンコ、たっぷり味わってね♪」
そう言って、先輩は僕の乳首を弄ってくる。
「ひぎぃっ、乳首……ダメですせんぱい! 気持ち良すぎてぇっ!」
「……可愛いっ、可愛いわぁっ、マコト……!
本当に女の子みたいな声出しちゃってぇ、このまま乳首限界まで開発してあげる♥
私が乳首触っただけでイっちゃう様にしてあげるね♪」
腰を動かし始める先輩。
「イク、イク、イっちゃうぅぅぅっ!
せんぱいコレ駄目、駄目ですぅぅぅっ!
頭の中、真っ白になってイっちゃうぅぅぅぅっ♥」
僕は何度も何度もイカされて、その度に大量の精液を先輩に捧げる。
「はあぁぁぁぁっ、イク? イクのねマコト? 良いわ、ちょうだい?
マコトの精液、私の中に全部、全部注いでぇぇぇぇっ♥
私の子宮の中、真っ白に染め上げてぇぇぇぇっ♥」
僕の意識はだんだんと薄れてゆく……
先輩に貪られる、その喜びに震えながら、僕の意識は白い闇の中に溶けて行くのだった……

21/05/25 20:40更新 / H.H

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