連載小説
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魔界にもっとも近い宿屋で(ry
 ここはフェルス興国と呼ばれる町であり、この世界でもっとも魔界に近いといわれている町だ。
俺はここの町の中で唯一の宿屋である【ハイネの宿】の主人をしているデメトリオというものだ。よろしく。
この宿はハイネの宿と書いてはいるが、それは俺のばあちゃんの名前で、俺の名前は決して浮かばなかったからこうなった訳じゃないから、よく覚えておいてくれ?

さて、少し愚痴を聞いてもらっても構わないか?いや…最近ストレスがたまっててねぇ…
 
 まず一つ目に、この宿屋…町にひとつしかないのにお客さんぜんぜん来ないんだよ!俺が子供のときはたくさんお客さんがきたのに…親父が出て行ってから1年後には以前の3分の1になったんだぜ?これは呪いか何かか!?
 
 二つ目に、この町の貿易ルートの現状についてだが…この町、隣合っている国全部にダークマターが発生したなどで貿易船、貿易商人などが年に3回しかこないんだよ!それで…代わりにゴブリンたちがよく来ては生活用品を売ってくれるのだが…値段が以前の5倍!これ…どう思う?
 
 最後になるが、この宿屋、客がぜんぜん来ないと言ったがそれでも普通に収入を得れる程度は来てくれるんだ…
ん?こういうとはじめの愚痴が嘘になるのか?まあいい。
とにかく、お客さんは来るよ?くるけどさぁ…来るお客さんがたがほとんどカップルor夫婦だ!
さらに!9割が魔物の可愛い女の子と一緒に来ると来てる!
さらに!そのお客さんたちのほとんどが夜の営みを部屋の中でやっているし…
俺の宿屋はそんなことをするための店じゃねえんだよぉおおおおおお!

どれだけお客の方が営みを終えた次の日にシーツを洗うのが大変か…
変なしみができていたり、血がついていたり、臭いがすごくすごかったりする中、染み抜きで2時間かけてしみ抜いて、1時間かけてシーツ洗って、てんぴぼしで3時間かけて臭いをとる。
これだけで一日の4分の1消えるんだぞ!?

スタッフはいないから俺一人でこの作業をやってるし…
夜は部屋の壁を通して聞こえてくる声に悔しさを噛み締めながら泣き寝入り…
うれしいことなんて…

ふぅ…ある程度愚痴をいったらすっきりしたよ。
悪いな主人公がこんなので…
さて、じゃあこれから物語の本編が始まるわけだが…
序説って、こんな感じで大丈夫か?ほとんど愚痴ってばかりだったが…
あっ、別に悔しくてこんなこと言ってるわけじゃないんだからな!
101 店主はどこまで墜ちるのか12/11/12 19:35
102 後悔と青年と恐怖の念12/11/16 19:20
103 青年の最も勇気のいる選択12/11/21 21:11
104 二人の道と逃げない勇気12/11/26 20:32
105 青年が最も輝いた瞬間12/11/30 20:00
106 誰もが予想した帰還12/12/04 21:34
最終話 魔界にもっとも近い宿屋で(ry13/01/01 19:17
おまけのキャラ資料です13/01/02 13:03
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