連載小説
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act31・セラエノ学園ラジオ5超増量版後編
ロウガ(初代)
「俺は沢木家の王子なんだぁぁぁ!某所で銀色の宇宙人を叩きのめした宇宙最強のエリートなんだ!!貴様如き…ウェールズ=ドライグ!!貴様如きの下級戦士に!この俺が……この、俺がぁぁぁぁぁ!!!!」


バチバチバチバチバチッ


リトル
「……あの人、空飛んでるね。」

ロウガ(二代目)
「……飛んでるな、あのジジイ。」

ウェールズ
「いきなり人を殴り倒すもんだから、ムカついて義手で殴り倒したらご覧の有様よ。」

リトル
「心なしか尻尾が生えてる気がする…。」

ロウガ(二代目)
「髪も逆立ってるぜ…。」

ウェールズ
「声も何となく似ているな…。フカヒレの中の人に。」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


ロウガ(初代)
「もうこんなラジオ局なんているものかぁぁーっ!」


バチバチバチバチバチッ


リトル
「君のお爺さんって何かエネルギー波とか出せる設定あったっけ?」

ロウガ(二代目)
「……ねえよ。あったら俺は今頃金色の戦士に変身出来る。」

ウェールズ
「あのさ、あまり喜ばしくないが……、俺がアレの相手をしなきゃいけないのか?」

イチゴ(観客A)
「ラジオ局社屋は老朽化しとるから近々取り壊すって言うとったのぅ。」

デルフィニア(観客B)
「解体業者を呼ぶ手間が省けたものよな。」

ネフェルティータ(被害者A)
「あのぉ……私怖いんで帰りたいんですけど…?」

ロウガ(初代)
「避けられるものなら避けてみろぉぉーっ!!例え貴様は無事でも、貴様の背後のラジオ局社屋は木っ端微塵だぁぁぁーっ!!!社屋もろともそのへんの瓦礫になれぇぇーっ!!!!」


喰らえ イヤッ砲!!!


ゴゥッ


ロウガ(二代目)
「名前の割りにはやばそうな威力のエネルギー波!?」

リトル
「すごい……、まだ戦闘力が上がっていく…!?2000……、3500…。嘘だろ、5000を超えてまだ上がり続けている…!ありえない、一応ファンタジーSSの主人公の成れの果てなのに、血糖値も血圧も本気で入院治療が必要なくらいまで上がっている!!」

ウェールズ
「リトル、貴様の付けている片メガネっぽい機械……便利そうだな?」

リトル
「これ?ネヴィア義母さんの魔界旅行土産。ちなみにウェールズの戦闘力はたったの2。」

ロウガ(二代目)
ゴミめ。」

ウェールズ
「五月蝿え、未成年ども!!……クソ、やっぱテメエら俺に手を貸すつもりがねえのか。仕方がねぇ、やりたくないけど迎撃するしかない…!」


必殺、ヒャッ波ぁぁぁぁっ!!!


カッ


ババババババババババッ


ロウガ(初代)
「な、何っ!?」

ウェールズ
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

ロウガ(初代)
「お、俺のイヤッ砲とそっくりだっ!?」

リトル
「……どうでも良いけど、二人ともネーミングセンスがないってのはどうかと思う。」

ロウガ(二代目)
「リトル伯父貴、あんたはまだマシだよ。俺なんかアレの片方と血が繋がってるんだぜ?」

リトル
「………それ考えるとこの間生まれた雷紅狼君、可哀想だね。」


ズズズッ…


ウェールズ
「ち、ちくしょう…!パワーが……パワーが足りねえ…!!」

ロウガ(初代)
「クックック……よく頑張ったぞ、カカロもといウェールズ!だが所詮下級戦士の貴様では、所詮エリート戦士であるこの俺を超えることなど出来はしないのだ!!」

ウェールズ
「ちくしょう…!!」


諦めるな、ウェールズ

あんたがやらなきゃ、誰があのろくでなしを止めるって言うんだ


ロウガ(初代)
「このタイミングで新規参入キャラだと!?」

カンヘル=ドライグ(←久々なのでフルネーム)
「力を解放しろ。あんたはまだまだ力を出し切ってない。」

ウェールズ
「か、母さん!?」

ロウガ(二代目)
「…………しまった。立て続けに物事が動くからツッコミし損なった。」

リトル
「……しかもウェールズ自身がボケ空間に巻き込まれて感覚が麻痺してるし。」

ウェールズ
「母さん、俺だって全力なんだ…!それでも……それでも…アイツの方が強いんだ…!!」

ロウガ(二代目)
「それはない。」

リトル
「気のせいだよ。」

カンヘル
「思い出せ、ウェールズ。前回の放送であのジジイが『最弱』だと言っていたことを。それにあたいが仕込んだあんたは、この程度の軟弱坊やなんかじゃない。ウェールズ、力を解放しろ。あんたはまだ世間体を気にして力を出し切っていない!心配するな、あんたの世間体はドランボールでもどうにもならない!!……諦めな。」

ロウガ(二代目)
「………セル・ゲーム編だな。」

リトル
「あ、ロウガもドラゴンボール見てた?」

ロウガ(二代目)
「さすがに伯父貴みたいにリアルタイムじゃねえよ。完全版で読んだ。」

ロウガ(初代)
「テ、テメエ、汚えぞ!!俺はピンで戦ってるってのにテメエにだけそんなに味方が!?」

カンヘル
「たった一つ、たった一つのシンプルな答えだ。」

ガーベラ(軌跡の果てに ver)
「主人公補正を失った学園長と主人公補正を得たウェールズさん!」

アドライグ(Roots ver)
「世界に仇成す魔王・狼牙、滅ぶべし!!」

ロウガ(初代)・ロウガ(二代目)・リトル
「「「外伝リザードマン勢揃いだと!?」」」

カンヘル
「力が弱まったぞ!!」

ガーベラ(軌跡の果てに ver)
「今です、ウェールズさん!!」

アドライグ(Roots ver)
「あなたの手で、歴史を変えてください!!」

ウェールズ
「………う……うおおおおおおおおお!!!」


マザコン拳、4倍だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


グワッ


ロウガ(初代)
「お、俺のイヤッ砲が……飲み込まれ…!?う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ちゅどどどどどどどどどーん…


ロウガ(二代目)
「……なんて適当な爆発音。」

ウェールズ
「……はぁ…はぁ……はぁ…!これで……後戻りは出来ないな…。」

リトル
「そりゃあね。色んな意味で後戻りは出来ないだろうね。」

カンヘル
「しかし、アレが最後のロウガとは思えない…。」

アドライグ(Roots ver)
「そうですね…。きっと第二、第三のロウガが現れ、再び人類の脅威に…。」

ロウガ(二代目)
「アド姉ちゃんもカンヘルおばちゃんも無駄に壮大な話にすんなよ!?第二第三のロウガってどう考えても俺のことじゃねえか!!ガーベラ師匠も何とか言ってくれよ!!」

ガーベラ(軌跡の果てに ver)
「大丈夫だよ、ロウガは良い子。学園長みたいに調子に乗って、決して私たちを失望させるような悪い子なんかじゃないって信じているからね♪」

ロウガ(二代目)
「あ、いや、その、ほんとごめんなさい…。笑顔で詰め寄んの勘弁してください。」

リトル
「君は未来で一体何をやったんだよ…。」

イチゴ
「うっしゃっしゃっしゃ!やっぱワシの予想通りになったのじゃ!!」

デルフィニア
「……賭け事とは言え我が負けるとはな。やはり競馬などのギャンブルの如く、過去の傾向と対策をしっかりとするべきであったか。負けてしまったものは仕方があるまい。そら、福沢諭吉さん2枚だ。」

ネフェルティータ
「リアルな金額を賭けないでくださいよ………アレ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ネフェルティータ
「何の音かしら…?」

リトル
「さっきの戦いの衝撃で……、ラジオ局社屋が………崩れる!?」

ネフェルティータ
「えっ、それって不味いですよ!?中にまだノエルさんが!!


ズガァァァァァァァァァンッ


ノエル
「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………。」



全員
『た、退避ぃー!!全員退避ぃー!!!』

ノエル
「ド……ドリフ……のコントじゃないんだ………ガクッ。」






3…


2…


1……きゅー!






ネフェ「ネフェルティータと!」
バフォ「イチゴのー!」
二人 「「セラエノ ラジオ☆ジャックー♪」」




(オープニングテーマ)
辺境戦士 オナレッド第二期OP『続・セラエノ助平族』 歌・満弘
(画面の前のお友達も一緒に黄昏てみよう)

コードナンバー072(おなにー)
魔界線は今日もいい色 薔薇色
急げ理性がSOS(SOS)
走れ 男子トイレへ

毎度お馴染み トイレの花子
あきれる 蔑む 覗き見てる
エロ本いらず 想像オッケー
上下運動 強火で 直火で
賢者モードで パッション!

後ろは開発カンリョウ 夜のベッドはセンジョウ
二人相手はきついんじゃ 死ねるんじゃー!
バトルするなら『本編』
特に熱いぜ『外伝』
設定無視だぜ『学園』さ

でっかい(わん♪)コ 
You are my HERO
辺境戦士 オナレッド

『この物語は、学園都市セラエノ学園長宅の一室に設置されたベッドの上で繰り広げられる人間と魔物娘の純情を賭けた壮絶な愛と戦いの記録である』




(かぽーん…)

ネフェ「おはようございます、こんにちわ、こんばんわ!
    今日もあなたと一緒に辺境ジャック☆きらっ♪
    メインパーソナリティーのネフェルティータです。
    今日はラジオ局が倒壊してしまったので、
    何と再びセラエノ鉱山温泉より素敵なゲストさんを交えてお送りしますぅ…うぅ…。」

イチゴ「今回のオープニングテーマの曲の『本編』は一切予定なし!
    おはこんばんちわ、したぼく野郎どもー!!
    読み切りや外伝のせいで放置され気味じゃったが
    不死鳥の如く鮮やかに!そして華麗にワシ・復・活ッ!!!
    貴様らの唯一絶対の女神、イチゴ様が帰ってきたのじゃー!!!!
    アヌビス、『きらっ』をやるなら照れるでない。
    後から赤くなって恥ずかしがるのはやめるのじゃ。
    この愛玩系わん娘め!!」

ネフェ「そんなことないですよ!
    だって私、愛玩系って言われる程可愛くなんかありません!!」

ノエル「いてて………まったく…。
    これがギャグでなかったら死んでいたぞ、まったく…。
    前回に引き続き第22代皇帝ノエル=ルオゥムである余がゲストである。
    温泉は気持ち良いのだが……音声だけ届けるとは言え裸は恥ずかしいな…。」

デルフ「………人間にしておくには惜しい強靭さよな、小娘。
    我こそは『バトルクラブ』の主、デルフィニアである。
    ここの社長を八つ裂き……もとい
    少々お説教しに来たのだが何処かに雲隠れしたようであるな。
    せっかくなのでこの娘らに付き合わせてもらう。
    良しなに頼むぞ。
    ところで小娘、窮屈そうな服を着ておったから
    さぞ貧しい身体付きと思っていたが、なかなかのプロポーションよ。
    筋肉と脂肪の絶妙なバランス、御見事なり。」

イチゴ「ええい、ここは『愛・巨乳博』の会場か!
    帰れ、おっぱいども!!」

ノエル「………………………ふっ。」

デルフ「……バフォメットの戯言はいつ聞いても愉快なものだ。
    もっと言うが良い、笑ってやる。」

イチゴ「表に出ろやぁぁぁぁぁ!!!!」

ネフェ「ちょ、落ち着いてー!?
    ここは穏やかにいきましょうよぉ……ね…?」

イチゴ「懇願するでない!!
    仕草が可愛くて怒りも抜けるのじゃ!!」

デルフ「まるで『わふぅ総本家』の豆柴よ…。
    思わずこの我が撫でくり回して、モフモフして、抱っこしたくなるとは…。
    セラエノのわん娘、侮りがたし。」

イチゴ「ちなみにこやつ、狙ってやっておる訳ではないぞ。」

デルフ「ま、まさか………天然物なのか…!?」

ネフェ「あの〜……私…何か失礼なことしました…?」

ノエル「自覚がないだと!?」

イチゴ「これがこやつの恐ろしいところじゃ。
    実は何人かの学園教師がこやつに堕ちておる。
    ところで馬鹿弟子にデルフィニア殿、湯加減は如何かな?」

デルフ「ふむ、羽毛の心地である。
    ついつい長湯してしまいたくなる程の湯加減に
    この我が肉体を潤す程の芳醇で混沌とした魔力。
    魔界でもなかなかお目にかかれない温泉である。」

ノエル「黒くてぬめっとした泉質には当初戸惑ったが、
    入ってみると何とも言えぬ心地良さで驚いたな。
    日頃の激務もこの暖かさでほぐされていきそうだ。」

ネフェ「………何だか無理矢理無視された気がします。
    湯加減と言えばノエルさん、大丈夫なんですか!?」

ノエル「な、何がだ、ネフィー女史。
    急に慌てたような声を出して…?」

ネフェ「この温泉、人間にはすっごく危険な泉質なんですよ!?
    サクラ君なんて女体化しちゃうくらいで、
    通称『ダークマターの成り損ない』って言われる魔力の出し汁なんですから!!」

ノエル「……マジで?」

イチゴ「お、素に戻ったのじゃ。」

デルフ「ふむ、よく考えれば我が満足する魔力なのだ。
    ただの人間が無防備に浸かっておるのは危険であったが…。
    はふぅ……、温泉に浸かりながら飲む酒は格別であるなぁ…♪」

ノエル「私の見の心配よりも酒の方が大事か!!
    ………んんっ……はぁっ…!?
    ……か………からだが………あ……あつ……あつい…
    …あ……あついよぉ…!?」

デルフ「………色っぽい声だな。
    まさかここで新たな魔物娘でも誕生か?」

イチゴ「それはそれで面白いのぉ。」

ネフェ「面白がらないでください!!
    ノエルさん、急いでお風呂の外に!
    すぐに水洗いすればきっと大丈夫…。」

ノエル「さ……さわらないで……
    ……い…いま……からだが……びんかんで…
    さわられ……たら……わたし……わたし…もう……って、アレ?
    急に熱が引いたぞ?」

イチゴ「……変化は見られないのぉ。
    まさか人間と区別の付かぬという、流行りのダンピールか?」

デルフ「いや、それなら我にもわかろう。
    ………人間のままのようだが?」

ネフェ「あの……大丈夫ですか…?」

ノエル「ああ、大丈夫……うおぉぉぉ!?」

ネフェ「ひゃう!?」

ノエル「若返った……若返っている…!?」

ネフェ「……へ?」

デルフ「……………どこが?」

イチゴ「………三十路に到達して気が狂ったか?」

ノエル「五月蝿いぞ外野!!
    こ、この肌を見よ。
    この艶、この張り、この瑞々しさ…。
    私が25歳の時の肌の張りだ…!!」

ネフェ「うわぁ……微妙…。」

デルフ「……確かに微妙であるが、可愛いわん娘よ。
    我々魔物には理解出来ぬ事柄の一つかもしれん。
    たかが僅か5歳の若返り、されど脅威の5歳若返り。
    彼女には彼女にしかわからぬ幸福があるのだよ。」

イチゴ「そういえば、どことなく乳がツンッと上向きになったような…?」

ノエル「イチゴ、詳しく言わなくて良い!!
    ああ……こんなに若返るなら、
    私のやっていたアンチエイジングなど足下にも及ばぬ…。
    目指せ、十代の肌!!
    毎日通うぞー♪」

ネフェ「あ…あはは……、魔物化しない程度に通ってください…。」

イチゴ「やれやれじゃな。
    おっと、さっさと次のコーナーにいけと指示がでおった。」

デルフ「オープニングで好き勝手話しすぎだ。
    そなたらと言い、楽屋裏の連中と言い遊びすぎであるぞ。
    あ、そこな美少女。
    我は熱燗を所望する。
    お銚子三つ程持って参れ。」

ネフェ「……デルフィニアさん、今泣きながらお酒を取りに行ったのはサクラ君ですよ。」

デルフ「……………………………馬鹿な!?
    この我が騙されただと!?」

イチゴ「まぁ、普段の状況で女の子そのものっぽいしのぉ。
    そんな訳で『セラエノ ラジオ☆ジャック』
    後半戦がはぁーじまーるよぉー!(藤崎マーケット風に)」

ノエル「るるる〜♪
    若い肌〜若い肌〜………コホン…。
    余としたことが取り乱してしまった…。
    この番組は、
    魔王の休憩所、本気で地獄の一丁目こと『セラエノ学園』。
    肩こりスッキリ『佐々鍼灸医院』。
    安くて早くてガッツリ美味しい『居酒屋フラン軒』。
    し、紳士淑女の社交場『娼館テンダー』。
    オリエンタルな雰囲気であなたを迎える『小料理屋・月音』。
    熱血レベルMAX『フンドシソフト』。
    お代は不可思議なお話をいただきます『Bar RedButterfly』。
    以上の提供でお送り致します。
    サクラ、余にはワインを頼む。」


―――――――――――――――――――――――――――――――――


(ウィスパーな声で)
ネフェ「ふつおた、ですよ♪」


イチゴ「良い声出せば出来る女みたいな感じになるのぅ。」

ネフェ「ちょ、それじゃあいつもの私が駄目な子みたいな言い方じゃないですか!?」

イチゴ「ノーコメントじゃ。」

ネフェ「えー!?」

デルフ「そんなことよりも、我というゲストが来ておると言うに
    ゲストへの質問とかそんなのはないのか?」

イチゴ「まぁ、今回は前回の続きじゃし。
    何じゃ、質問されたいのか?」

デルフ「別に?」

イチゴ「なら聞くなよ!!」

ノエル「やれやれ…、デルフィニア殿。
    そなたも年長者なら年長者らしく落ち着きを持たれては如何か。」

デルフ「クックック……年長者とは言えど、我はそなたらの言う
    『年長者』の概念に当てはまらぬくらい長生きをしている。
    それ程長く生きておると世間一般で言う『大人』を
    クソ真面目にやるのは馬鹿馬鹿しいものなのだよ。」

ネフェ「そういえばデルフィニアさんは先祖返りしたようなキャラですよね。
    何と言うか『闘いが我を呼んでいる!』ってイメージの
    バトルキャラの王道を突進しているって感じがします。
    カッコ良くて綺麗で自立した女性で、私も憧れちゃいますよぉ♪」

デルフ「はっはっは、愛いヤツよ。
    もっと褒めても良いのだぞ。」

ノエル「どちらかと言うと性質の悪い暴君のような気がしないでも…。」

デルフ「暴君大いに結構!
    やれやれ、このセラエノ空間なる世界観は心地良いぞ♪
    まるでホストクラブのようなお姫様扱い。
    これ愛いわん娘よ、こんなに気持ち良くさせて我をどうするつもりだ♪」

ネフェ「………どうされたいですか?」

デルフ「…………………………え?」

ネフェ「…………………………ふふ♪」

イチゴ「お………おお…?
    デルフィニア殿の顔が見る見る間に真っ赤になっていくのじゃ。」

ノエル「………まるでリオレウス原種だな。」

イチゴ「ノエル、オヌシはモンハンもやるんか?」

ノエル「まぁ……、撮影の合間とかにちょこっとな…?」

ネフェ「ふふ、冗談ですよぉ〜。
    彼氏いない歴=年齢の私ですけど
    まだまだゆりんゆりんな世界には突撃しませんってば。
    デルフィニアさんってば、かあいいなぁ〜♪」

デルフ「……よ、酔っているな…わん娘…。
    いつの間にウォッカの瓶をそんなに開けたのだ…。
    我としたことが、封印していたはずの乙女回路が
    そなたの不意打ちに思わずときめいてしまったぞ。」

イチゴ「デルフィニア殿は言葉責めに弱いっと……メモメモ…。」

デルフ「イィィーチィィィィーゴォォォ…!!」

ノエル「照れて怒る姿も可愛く見えるな…。
    さて、届いたお便りを……って余が読むのか?
    いくらなんでも手抜きすぎだろ……ま、まあ良いだろう。
    ラジオの前のリスナーよ。
    余の美声に酔うが良い!」

イチゴ「こやつ、中身は永遠の中学二年生じゃのう。
    すっかりテンションが高くなっちまって。」

ノエル「ラジオネーム『チェチェ』様よりいただいたお便り。
    ………さて、答えて良いものか迷う質問ではあるものだが、
    『好きなエロ展開はなんですか?』か…。」

イチゴ「え、ワシはガッツリ答えられるんじゃが?」

ノエル「………なら答えてやれ。
    余は……その…まあ…なんだ…。」

イチゴ「オヌシは未使用の中古品じゃからのう♪」

デルフ「問題ありだな。我が良い男を紹介してやろうか?」

ネフェ「ごめんなさい、敢えてノーコメントで…。」

ノエル「う、五月蝿いぞ!!
    答えられるものなら、そなたらが答えれば良いだろうが!!」

デルフ「良かろう。
    ……とは言え、我は事務所の意向もあるから詳しくは言えぬ…って
    待て待て、これを送ったのは我が事務所の社長か!?
    何を考えておるんだ、あやつめ…。
    ……我の場合は、血を見た後は興奮するなぁ。
    若い頃は腕試しに他所の縄張りに乗り込んでは………クックック…!」

イチゴ「おーっと悪い笑顔じゃな。
    何をしておったかは聞かないでおいてやるのじゃ。
    ワシが好きなエロいシチュエーションは……。」

ネフェ「ちょっと待ってください!!」

イチゴ「……え?」

ネフェ「ちゃんと放送出来る内容でお願いします!!」

イチゴ「このバカわん娘、さすがにワシも考えなしな発言はせんわい!!
    ワシの好きなエロいシチュエーションはな」


ずきゅーん!

ずきゅーん!

ずきゅーん!

(録音素材)
ネフェ「良い子は聞いちゃ駄目ですよ♪」


ずきゅーん!

ずきゅーん!


ネフェ「きゃああああああああああああああ!!!!」

ノエル「のわああああああああああああああ!!!!」

イチゴ「おろ?」

デルフ「……すまん、さすがに我も引く。」

イチゴ「えー?」

デルフ「見るが良い、このオボコどもを!!」

イチゴ「むむむ…、お湯にどんどん沈んでゆくのじゃ。」

ネフェ「……。」(ぶくぶくぶく…)

ノエル「……。」(ぶくぶくぶく…)

デルフ「…トラウマにならねば良いがな。
    この二人にも好きなエロいシチュエーションというか
    コイバナや自慰ネタを聞いてみたかったが
    これでは聞ける雰囲気ではないぞ。」

イチゴ「むむむ、ワシ的には放送コードに引っ掛からぬように気を付けたつもりじゃが
    この質問を続けられる状況ではないのう。
    しゃーない次のふつおたを読むことにするのじゃ……ん?」

デルフ「どうした、漢字が読めないのか?
    だからあれほど漢字ドリルはしっかりやっとけと。」

イチゴ「ああん、オヌシ…ワシのことを馬鹿にしとるんか?
    漢字が読めぬのではないのじゃ。
    このお便り……、感想に投稿されたものじゃなくて
    作者のメールに直接届いたものなのじゃが……
    何か日付がおかしいのじゃ。」

デルフ「はぁ?
    日付がおかしい?
    何だアレか?怪談によくあるありえない日付か?」

イチゴ「ありえないと言えばありえないのう…。
    ほれ、アヌビス。
    リハビリがてらにこのメールを読むのじゃ。」

ネフェ「…………もう、えっちなやつじゃない?」

イチゴ「潤んだ瞳で見るでない!!
    ワシ、ノンケじゃけど恋に堕ちたらどうするつもりじゃ!!
    さっさと読め、このわん娘め!!」

ネフェ「……くすん。
    えっと………2011年9月……9月!?」


ざわ・・・ざわ・・・


ノエル「え、去年?」

ネフェ「そういえば作者のパソコンって
    メールチェックするたびにフリーズ起こす旧式だから
    頻繁にメールチェックはしていないって聞いたことが…。」

イチゴ「他にもしばらく『学園』ネタをやっておらんかったからのぉ…。」

ノエル「だからって放置しすぎだろう。」

デルフ「最低だな、この作者。」

ネフェ「…………あぁ、そっか。
    この前、フラン軒で作者が誰かに土下座していたのを見かけたけど
    今頃このメールを出してくるってことは、このことで謝り倒していたんだ…。」

イチゴ「お相手は誰ぞなもし?」

ネフェ「見間違いじゃなければ、このお便りくれたステラちゃんのとこの社長さんです。
    あっ、随分前に潜入ミッションで作者の部屋に入ったのですが…。」

デルフ「…………ですが?」

ネフェ「足の踏み場もないくらい本で埋め尽くされてて…。
    アレを見た後だとパソコンの中身も整理していないんじゃないかなぁ…。」

デルフ「………さもありなん。
    ところでえっちぃ本はなかったか?」

ネフェ「それが何にもないんですよぉ♪
    三国志正史とか信長公記とか小難しい本の中に見え隠れしてたのは
    柴犬の写真集とか4コマ漫画とかグレンラガンの漫画とかばかりでした。
    おかげでミッションの後は楽しい読書タイムになっちゃってぇ♪」

イチゴ「あやつ小学生の頃からエロ漫画とか読んでたからのぅ…。
    それに最近ではどっぷり魔物の魅力に嵌ったせいか
    人間のエロに対して勃ちが悪くなったとか…。
    それ聞いた時はさすがのワシも引い」

ノエル「ス、ストップ!
    ひ、人の性癖にはあまり干渉しないでおこう……なっ!」

イチゴ「あー……馬鹿弟子…。
    そうじゃな……、オヌシにも触れられたくない性癖の一つや二つ持っておるしな。」

ネフェ「私もちょっと触れられたくないなぁ……あはは…。」

デルフ「少年少女系のえっちぃのが好きだと耳に挟んだが?」

ネフェ「くひぃっ!?
    なななな何故そのことをゲストのデルフィニアさんが知っているんですか!?」


ガシッ


ネフェ「ひっ!?」

ノエル「余 も 知 っ て い る ぞ ?」

デルフ「先日こちらのダオラ嬢と女子会をしてなぁ…。
    ゲストに出るに当たって、こちらの世界観を根掘り葉掘り聞いていた時に、
    わん娘の性癖やら好みの異性を肴にして。」

ネフェ「私を肴に飲まないでください!!!!」

ノエル「………すまん、ネフィー女史。
    余もアドから結構そなたの話を…。」

ネフェ「もぉー!!」

イチゴ「怒っておるようには見えぬぞ…。
    さてさて、それでは1年越しの芳醇な香りのするメールを読むとするか。
   『ネフィー、イチゴちゃん、そしてノエルさん、こんばんは。
    ピクシーのステラです。』っつーわけで!!
    この間うちに遊びに来ておったオッパイピクシーからのお便りじゃ!
    んんっ………あー、あー、あー……きゃる〜ん☆(ステラちゃんボイス)」

デルフ「ぐはっ!?ありえないとこから、ありえない声が聞こえてきたぞ!?」

ノエル「イチゴからアイドルみたいな可愛い声が!?」

ネフェ「キモっ!!温泉の中だってのに鳥肌が!?」

イチゴ「え〜、みんなひどいよ〜(ステラちゃんボイス)。
    『先日はゲストに呼んでくれて本当にありがとうね!』
    ワシも楽しかったぞキラッ☆」

デルフ「やめてくれ、本気でキモい!!」

ノエル「普段ドスの利いた声だから余計にキモいというか怖い!!」

ネフェ「そういえばロウガさんから声帯模写を教わってましたね…。」

イチゴ「え〜、不評なのぉ〜?
    ………こほん、これでどうじゃ?」

ネフェ「あ、その声ですよ。」

ノエル「ああ、いつものドスの利いた声だ。」

デルフ「バフォメットにあるまじき非ロリボイス。
    それがそなたの存在価値だぞ。」

イチゴ「テメエらいつか覚えちょれや?
    さてステラからのメールの続きじゃ。
    えーっと『ところでちょっと訊きたいことが…』おお?
    ふむふむ、『みんな、自分が異性のオナニーのオカズにされることをどう思う?
    いやさ、だれかがあたしの水着姿の写真をオカズに
    オナニーしたことがあったらしくて…』って間違いなく
    うちのろくでなしが書いた読み切りのあのキャラじゃな。
    『ガチエロのSSに出演しているから今更感もあるけど、
    まさか水着写真がオカズになったのかとちょっと驚いちゃってね。』
    あぁー…………ふむ、そりゃあ驚くわなぁ…。
    あいつ結構キモいもん。」

ネフェ「キモいとか言わないであげてくださいよ!
    あんな人でも必死に生きているんですから。」

デルフ「……キモいとは思っているんだな。」

ノエル「まぁ、読み切り作品の中では
    唯一作者も続編を検討しなかったらしいからなぁ。」

イチゴ「んで『みんな自分がオカズにされることをどう思う?
    女性として見られて嬉しい?
    それとも、やっぱり気持ち悪い?
    ……見る人次第だよね、ごめんね。

    これからもどうぞよろしくね。
    変な人に変なふうに見られないように気を付けてね!』
    という心温まるメッセージが届いたのじゃ。
    どぅーゆーしぃんくいっと、おんどれら?」

ネフェ「…………私は嫌だなぁ。」

デルフ「わん娘、そなたには親衛隊がおると聞いたが?」

ネフェ「あの人たちは紳士ですよ。
    何故か私のことを『女神』扱いしてくれてて、
    決してそういう邪な目で見ないでいてくれますし…。
    中には素手で去勢をしたっていう猛者までいるとか?」

イチゴ「おいおい、『シグ(わん♪)イ』のあいつじゃあるまいし。
    デルフィニア殿はどうじゃ?
    やっぱキモい?」

デルフ「我はこの宇宙よりも広い心故に容認してやるぞ。
    我のような最強に類する者に手の届かぬジレンマ、
    せめて自らを慰める憐れな境遇ぐらいは認めてやろう。
    我に挑めぬその逃げ腰を鼻で嘲笑ってやるがな。」

イチゴ「ドMにはたぶんそれが御褒美じゃな。
    それじゃ馬鹿弟子……は聞かずとも良いのぅ。」

ノエル「余は慣れておる。」

イチゴ「そうじゃろうなぁ……って何ぃー!?」

ネフェ「え、ちょ、な、慣れてる!?」

デルフ「や、やるではないか、小娘。
    この我を動揺させるとは…。」

ノエル「……さすがに良い気分ではないがな。
    余が帝位に就いた時、帝国には娯楽と言える娯楽がなかった。
    だから余は緩やかに規制を緩和していった訳なのだが……、
    いつの間にか国内に余に似せた裸婦画や官能小説が横行してなぁ…。
    ゆるふわ系金髪お嬢様キャラキターーー……って
    即位当時はそりゃもう帝国の男どもときたら……。」

ネフェ「うわぁ……すっごい遠い目をしてる…。」

ノエル「本編でヴァルハリアどもと開戦した頃な、
    兵士たちの胸当ての裏には、余を描いた絵葉書を貼り付けて
    一言『陛下は俺の嫁!』と掘り込んでいてなぁ…。
    兵卒たちの合言葉は『右手の恋人を守れ!』で…しくしくしく…。」

イチゴ「ほんとにこのSSの男どもは自慰が好きじゃな!?」

デルフ「思った以上に苦労しているようだな………ん?
    スタッフよ、何事かあったのか?………メールに続きが?」

ネフェ「あ、印刷してくれたんですね。
    ………………何これ?」

デルフ「メールに本文はなく、画像添付のようではあるが……
    これはどんな角度から見ても血文字と言うかダイイングメッセージと言うか…。」

ネフェ「思いっ切り血塗れの指先が見えてますしねぇ…。
    ……もしかしてこれ、ステラちゃんのとこの社長さんの手…?
    ……………え、まさかこれステラちゃんが殺ったの!?」

デルフ「ふむふむ……『もう遅い ネフィーもノエルも――――』か。
    何か不吉な禍々しいものを感じるぞ。」

イチゴ「あ、ワシその内容の意味を知っているのじゃ。
    うちんとこの作者、ステラんとこの社長に頼み込んで
    プライベートで色々とパロディを書いてもらっていたらしいのじゃ。
    その中には絶対に表に出せないような
    うちのわん娘の素敵オナニーSSじゃったり、
    馬鹿弟子の恥ずかしい痴女SSじゃったりと素敵なものが…。」

ノエル「何だそれは!?
    私は聞いてないぞ、その話!!」

ネフェ「私も聞いてません!!
    何なんですか、それは!!
    あ、さてはこの前潜入した時に
    パソコンの中で見つけたロックのかかったファイルって…!?」

イチゴ「十中八九『それ』じゃろうなぁ。」

ネフェ「…………………っ!!!!
    ぜ…………絶対流出させないでください!!!!
    イチゴ先生も作者も!!!!
    本人出演じゃなくってもそんなもん流されたら…!!!!」

ノエル「どんな内容か知らないが絶対流出させるなよ!!!!
    もし流出させたら………天地神明にかけて
    この世界を私の手で滅ぼしてやるから!!!!」

デルフ「やれやれ、この程度でこの慌てようか…。
    これではこの者ら自身のえっちぃ話はあまり期待出来そうにないな。
    さてこのコーナーはこれで終いである。
    次は迷惑千万なあのコーナー、チャンネルはそのままな?
    …………………イチゴ、この収録が終わったら
    我のメッセに件(くだん)のファイルをこっそり横流ししておくれ。」

ネフェ「デルフィニアさん!!!」



―――――――――――――――――――――――――――――――――


リトル「えー………………
    僕とお前の楽屋裏のコーナー。」(棒読み)


(BGM・昭和枯れススキ)


リトル「初代のロウガさんは奥さんにお仕置きを兼ねて娼館へ強制的に連れて行かれ、
    二代目のロウガ君も未来で何かやらかしたのか
    お説教のためにアドライグさんを含めた年上のお姉さん方に連行され、
    ウェールズもロリっ子に戻ったガーベラちゃんと
    早めの結納をすると言われてカンヘルさんに連れ去られてしまい、
    何故か僕一人で始めることになりました楽屋裏です。
    前回は唐突に本当の楽屋で始まりましたが今回は……。」

???「……………。」

リトル「……………あ、あの……もう喋っても大丈夫ですから。」

セト 「………失礼致しました。
    リトル様が紹介するまで息を潜めているように頼まれましたので
    つい呼吸と心臓まで停止させてしまい」

リトル「重い重い重いですから!!!
    そこまで停止させなくて良かったんですよ!?」

セト 「……リトル様、お声を少し静かに。
    この部屋ですが、見た目よりも少々壁が薄く出来ておりまして。」

リトル「あ、ごめんなさい…。
    えーっと、今回はご覧の通り、セラエノ学園教頭ネフェルティータさんのお宅から
    彼女の侍女でマミーのセトさんを交えて楽屋裏を進めていこうと思います。」

セト 「よろしくお願い致します。
    後、私は侍女ではなくお嬢様付きのメイドで御座います。
    お話は伺っておりましたがよろしかったのでしょうか。
    私のような者の裏話など特集して…。」

リトル「前々から予定はされていたらしいですから大丈夫ですよ。」

セト 「ですが、そもそも初登場以来出番らしい出番もなかったのに…。」

リトル「構わないそうです。
    そもそもこの『風雲!セラエノ学園』も本編も
    基本的に名前だけしか登場しないその場限りのキャラとか多数いるので
    そんな出番らしい出番もなかったという言葉もほとんど無意味ですから。」

セト 「ではお言葉に甘えまして……。
    えっと……ラジオの前の皆様、初めまして。
    ネフェルティータお嬢様の一族に代々御仕えしておりますマミーでメイド、
    セト=トトゥアンカミィンと申します。
    以後お見知りおきを…。」

リトル「じ、実はネフェルティータさん同様長い名前だったんですね。
    一族に代々って言ってましたがどれくらい前からですか?」

セト 「お嬢様から数えまして十二代前からでしょうか。
    ちなみに現当主はお嬢様の母君であられる奥様ですが、
    本来は代々飛び切り秀でた魔導師を婿養子に迎え、
    男性が当主となられていたのです。
    私は十二代前の御当主の奥様が偶然にも魔王様と深いお付き合いがあったので
    命と理性と生前と変わらぬ自我をいただき、
    こうして長きに渡ってお嬢様たちに御仕えしているのですよ。」

リトル「……えーっと、何だか壮大なお話のような。
    そういえばこの楽屋裏の前に本編を軽く読み直してみたのですが
    ネフェルティータさんって砂漠のオアシス出身で、
    しかもかなりの良家のお嬢さんでしたっけ。」

セト 「はい、その通りで御座います。
    お嬢様のご実家は砂漠の第79オアシス都市ラバラ=ルゥの大変な実力者で
    御父上様であられるアモンホテーベ様は魔導師としての才能と
    素晴らしい商業の才能を発揮してラバラ=ルゥを発展させた名士で御座います。」

リトル「………ん、何だかロウガさんに似ているような?」

セト 「はい、似ていると申しましょうか……性格が少々アレなとこまでそっくりです。」

リトル「ぶっ!?
    性格破綻者ってことですか!?」

セト 「その通りで御座います。
    テルベ家をより豊かにするにはどうするべきか、とお考えになった時
    どこをどう間違われたのか
    奥様であられるアマルナ様と共謀致しまして
    住民も知らない内にラバラ=ルゥを面白半分で乗っ取ってしまったお方です。
    しかも大変な派手好きで常に赤いビロードのマントを翻し、日頃から事あるごとに
    テンションが爆超のまま『敦盛』をテクノMIXで歌い踊るお方なのです…。
    正直、メイド長の私の下へは部下の苦情が多々寄せられておりまして
    お嬢様が一人暮らしをなさるということにこじつけて
    半ば逃げるような形でお嬢様のお世話をさせていただいているのですよ、実は。」

リトル「うわぁ……、迷惑すぎる…。
    そういえばネフェルティータさんってテルベって苗字なんですか?
    御本人、苗字を名乗っていませんよね?
    読み切りの『処女野満弘』よりは恥ずかしい名前ではないはずですが…。」

セト 「ああ、そういう問題ではないのです。
    お嬢様の家系は代々当主夫妻のみに『テルベ』を名乗る資格が与えられるのです。
    ちなみにお嬢様は長女であらせられますが
    ロウガ様のお側に参りたいとして家を出てしまわれたので
    テルベを名乗る資格は御座いません。
    元より妹のセティ様同様に家を継ぐ気は皆無だったようですが…。
    もっとも本編の方ではテルベよりも価値ある苗字を名乗るかもしれませんね。
    ……ふふふ♪」

リトル「……彼女の裏話も凄いのですが、
    セトさんってマミーの割には表情がとても豊かですね。
    マミーって常に乾いた感覚がしてて、頭の中がボーっとしている…って
    ちょっと本で読んだのですが?」

セト 「ああ……、確かにマミーになって直後はそんな感じでしたね。
    魔力補給という名目の下、私に命を与えてくれた奥様による御指導で
    夜な夜な奥様と共に旦那様へ………その…よ、夜の……御奉仕を…。」

リトル「う……、その……話し難いなら言わなくても構いませんから。
    ………じゃ、じゃあ、今はどうしているんですか?
    実は恋人がいるとかそんな話ですか?」

セト 「残念ながら恋人はお嬢様のことで手一杯なのでおりません。
    ですがセラエノ鉱山温泉に浸かることで魔力は一瞬で満たされます。
    さすが旧世代のドラゴンや訳のわからないものが発掘された山ですね。」

リトル「包帯のまま浸かるんですか…?」

セト 「はい、ご存知の通りマミーの素肌は非常に敏感ですので
    生前のような入浴方法は出来ません。
    包帯を巻いたままお湯に浸かり、お風呂から上がったら濡れた包帯を外し
    新しい包帯を急いで巻き付けます。
    魔力が充実しているせいか、最近はその着替えの際の肌を撫でる冷たい空気が
    心地良いと感じるようにもなりました。」

リトル「包帯ってやっぱりネフェルティータさんが用意するんですか?
    ほら、包帯の裏に呪文を書いたりするって話もありますし。」

セト 「いえ、私が自分で用意致しております。
    マツ(わん♪)トキヨシや(わん♪)イソー、
    後は生活用品目当てで(わん♪)キホーテで揃えたりします。」

リトル「何だか急にありがたみがなくなったような…。」

セト 「以上で私の裏設定は終わりです。
    ……よろしかったら、このまま面白い情報をお送りしましょうか?」

リトル「面白い情報ですか?」

セト 「はい、お嬢様の性癖です。」

リトル「げはぁ!?
    こ、殺されませんか!?」

セト 「これはお嬢様への罰なのです。
    最近お嬢様はアヌビスとしての誇りが欠片も御座いません。
    ゆるゆるでダラダラして毎朝毎朝二度寝はしますし、
    仕事が終わってもフラン軒で同僚の方々と飲んでなかなか帰って来ず、
    気が付けば体重計の上でしばしばフリーズしている姿を目撃しております。
    私の目算ですが………先月よりも(わんっ♪)kgほど増えていると…。」

リトル「ま、まぁセトさん。
    ネフェルティータさんはナイスバディ系じゃなくて
    ぽっちゃり愛玩系アヌビスという売りですしぃ…。」

セト 「例えそういう売りでも最近は度が過ぎています。
    セティ様の全国ツアーのお土産のお菓子も一人で食べてしまわれるし、
    職場では他の教師の方々から甘やかされてお菓子を与えられ、
    夜は夜でイチゴ様やロウガ様などの酒豪を交えて高カロリーの飲食。
    ここで気を引き締めていただくためにも、
    お嬢様には少々身も心も引き締まるお話をさせていただくとしましょう。
    先程スタッフ様にお聞きしましたが、
    どうせここでの話は別撮りなので、放送されるまで一切内容は知られないそうですね。
    お嬢様の情けない姿を放送するのは心苦しいのですが、
    仕える主を諌めるために私も心を鬼にさせていただきます……ククク…。」

リトル「セ、セトさん…?」

セト 「……………失礼しました。
    お話を本題に戻しましょう。
    リトル様、お嬢様が少年少女系のエッチな書物がお好みなのはご存知ですか?」

リトル「え……、ああ、はい。
    結構有名な話らしいですね。
    後はイチゴさんからの情報では、ファザコンに由来したかなりの年上好きと…。」

セト 「アレの原因はロウガ様、というお話は?」

リトル「は!?
    何それ!?初耳ですよ!?」

セト 「本来、お嬢様は御両親による純粋培養もとい箱入り娘で育ったために
    学問と規律以外に興味のない可愛げのない子供でした。
    セラエノにやってくるまでに3つ程の街を追い出され挫折した経験から
    それはもう無感情で捻くれ曲がった精神の持ち主でしたね。」

リトル「……それは聞きかじってますよ。
    僕もそんな時期があったことがあるので彼女には同情します。」

セト 「それから色々あって、お嬢様はロウガ様やアスティア様に心を開いていき
    徐々に今のように甘やかされたオーラ全開の愛玩系わん娘に
    すくすくと成長していったのですが、その頃に事件は起きたのです。」

リトル「……事件?」

セト 「ある意味で大事件だと言えるかもしれません。
    ある日、学園図書館の蔵書を選定する作業をしている時のことでした。
    セラエノ学園の図書館は様々なジャンルの本を取り揃えているのですが、
    その中には学問に関係のない週刊誌や娯楽誌なども収蔵されているのです。
    その中にあった一冊、それが『月刊・美少年マガジン』だったのです。」

リトル「うわぁ……何だかタイトルからしてそのものズバリな感じが…。」

セト 「雑誌の中身はご想像の通り、年端もいかない美少年たちが
    あんな姿やこんな姿、挙句の果てにはあられもない姿で映ったグラビア満載の
    言わば『アッチ』方向に突っ走ったものでした。
    最初は嫌がっていたお嬢様も徐々にその魅力に嵌っていき
    私が気が付いた頃には、もう完全に出来上がってしまったお嬢様がいたのです…。
    そう、完全体になったパーフェクツなお嬢様が……うぅ…。」

リトル「セトさん、泣き真似しないで良いですから。」

セト 「かしこまりました。
    しかし事実、お嬢様の現在の惨状を奥様に報告する気にはなれない
    というのは紛れもない事実ではあります。」

リトル「それは厳格な義父と義母を持つ身なので重々理解出来ます。
    ところで何故その趣味がロウガさんのせいなんですか?」

セト 「そもそもその雑誌の持ち主はロウガ様本人だったからです。」

リトル「……え?
    …………ちょっ、え、ええええええええ!?」

セト 「学園図書館の本の多くはお嬢様の蔵書が寄贈されたり、
    沢木家の潤沢な資金によって購入されたりという経路で収蔵されるのですが、
    たまにロウガ様の読み飽きた蔵書が混ざっているのです。
    例の雑誌もロウガ様の読み飽きた蔵書の一つだったのですよ。」

リトル「マジですか!?」

セト 「はい、ロウガ様曰く
    おほん、『日の本の武士たる者、衆道なんて日常茶飯事さ!』
    とのことでして……
    正直、あの時はどんな反応をして良いのか困ったのを覚えています。」

リトル「さすがロウガさんの声真似でネフェルティータさんを起こすだけあって
    ロウガさんの声にすごく似てましたよ。
    それにしてもあの人、実は両刀使いだったのか…。」

セト 「未来では魔王ロウガなどと呼ばれているようですが、
    どうやら下半身が魔王というのは間違いないようです。」

リトル「あはは、誰がうまいことを言えと。」

セト 「それでは楽屋裏の時間はこれで終了のようですね。
    次は再びお嬢様たちのコーナーに戻ります。」

リトル「セトさん、今日は本当にありがとうございました。
    それではスタジオのネフェルティータさんに戻ります。
    チャンネルはそのままで!」

セト 「ああ………、そうそうリトル様?」

リトル「はい、何ですか?」

セト 「私、お嬢様ほど記憶力が良い訳では御座いませんが
    以前リトル様をお見かけしたことがあるんですよ。
    例の『月刊・美少年マガジン』の中で。」

リトル「え、何で!?
    身に覚えがありませんよ!!」

セト 「ええ、隠し撮りのような感じの
    シャワーから上がって、腰にバスタオルを巻いた姿で撮られたグラビアでした。
    よく鍛えられた素敵な細マッチョでしたね、ふふふ。
    ……………………ご馳走様でした♪」

リトル「あ………………ま、まさか……!?
    この間カメラ買っちゃったって義母さんが浮かれてたけど…まさか…!?」



―――――――――――――――――――――――――――――――――


イチゴ「来たれ、迷える子羊ども!
    お姉様たちによるお悩み相談室ぅー!!



ネフェ「はい、楽屋裏も終わってここからは恒例のお悩み相談室です♪
    今回はセトがお話してくれるとは聞いてますが、
    別撮りでの収録なので何を話しているのか
    正直不安で堪らないです…。」

ノエル「……年長者として言わせてもらおう。
    ネフィー女史、悪い予感とは必ず的中するものだ。」

デルフ「マーフィーの法則、であるな。
    我も昔CDを買って聞いていたぞ。」

ノエル「趣味が広いのですね。」

デルフ「ふふ、やはり上に立つ者としてあらゆるジャンルに精通せねばな。
    我のジョークは凄まじい威力を持っている。
    さすが我、ジョークの世界でも揺るぎない存在感。」

イチゴ「自画自賛は当てにならぬが…、
    何か鉄板ジョークは持っておるのか、オヌシ。」

デルフ「ふふふ、よかろう。
    せっかくだからラジオの電波に乗せてご披露するとしよう。
    …………ある日、シフルの夫婦が夜の営みが終わってこう言った。
    ……あなた……いくらシルフの夫だからって
    ベッドの中まで『疾風』でなくてもよろしくてよ?…と。」

ざわ・・・ざわ・・・

デルフ「どうした?
    遠慮せず笑うが良いぞ。」

ノエル「さて…………お悩みのお便りはっと…。」

デルフ「あるぇー?
    ……人間の笑いのツボに嵌らなかったか。
    …万物に通ずるジョーク、我はまだその頂きには立っていないらしい。」

イチゴ「こいつの部下は愛想笑いしておるだけじゃ、きっと。」(ぼそっ)

ネフェ「今のどこが面白もがっ!?」

ノエル「シッ!
    ネフィー女史、今はわからなくてもとりあえずスルーしておけ。
    もしくは愛想笑いでもしていろ。」

デルフ「むむむ、何やら不穏な空気を感じるが……まさか覗きか!?
    スタッフよ、我デルフィニアが命じる。
    今すぐ温泉周囲の警戒を強めよ。
    か弱き乙女が湯に浸かる姿を覗き見てハァハァする輩は許せぬ。
    このデルフィニアの名の下に死すら生温い刑罰を与えん!」

イチゴ「勝手に勘違いしてくれてラッキーなのじゃ…。
    さて今回のお悩み相談は再び前回忘れられてたメールから!
    今回の迷える子羊は………リア充モゲろぉー!!!」

ネフェ「何なんですか、いきなり!?
    リア充モゲろって………あら?
    この方からもメール着ていたんですね。」

イチゴ「うむ、捻じ切れろと常々念じておるあやつからじゃ。
    つー訳でラジオネーム『奮起中のサラリーマンY』さんからのお悩み。
    『ネフェルティータさん、イチゴさん、こんばんは。
    いつも資格の勉強の合間に聞いていたりします。』
    資格勉強の合間にか…。
    この番組、設定上は深夜放送じゃからお薦めはせんのじゃがなぁ。」

ネフェ「そんなこと言うんじゃありませんよぉ。
    頑張っている合間に聞いてくれるって嬉しいじゃないですか。
    こんばんわー♪」

ノエル「努力する者は好感が持てる。
    あまり根を詰めすぎないようにな。」

デルフ「クックック…、サラリーマンよ。
    世知辛い世間の荒波に負けるなかれ。」

イチゴ「……こりゃ爆発してしまえとか言える雰囲気ではないのぅ。(ぼそっ)
    えー…『さて、俺には年上のマンティスの彼女がいます。
    しかし、最近二人に共通の悩みが……』ふむふむ。
    さては夜の営みのマンネリ化じゃな!」

デルフ「勝手にお悩みを捏造するな。」

イチゴ「わーっとるのじゃ。
    『繁殖期じゃない時期に彼女が発情してしまうと、
    つい高ぶって自分や俺の服を切り裂いたり引きちぎったりしてしまいます。
    そして困ったことにその破れた服の自分や彼女の姿に俺も興奮してしまうんです。』
    あちゃー………、セラエノにはマンティス種が住み着いておらんから
    そういう方面の悩みがあるとは知らなんだわい。」

デルフ「……………………。」

ノエル「デルフィニア殿、如何されうおっ!?
    デルフィニア殿、鼻血鼻血!!」

デルフ「ふふ………うふふふふふふふ…♪
    ズタズタに引き裂かれた服、
    悶え苦しみながらも期待に打ち震えた目をした屈強な傷だらけの男、
    アブノーマルな夜を彩る血を見て興奮するボンテージ姿の女王様…、
    ……良い……良いぞ…。」

ネフェ「よ、良くない方向のスイッチが…。」

イチゴ「安心せい、アヌビス。
    ワシらんとこのアケミも実はこんな感じじゃ。」

ネフェ「嘘っ!?」

イチゴ「嘘なもんかね。
    あやつ普段温厚そうにしてて夜はドSな女王様なのじゃ。
    その証拠にフラン軒には男子限定裏メニューが」

イチゴ、その歳で彼岸へ渡りたくはないでしょう?

ノエル「うおっ!?
    何だ、この地獄から響くような声は!?」

デルフ「何と言う闘気だ…!?
    この我が……この闘気を感じただけで鳥肌が立っただと!?」

ネフェ「どこから!?
    アケミさん、どこにいるの!?」

イチゴ「ウソウソ、ウッソピョーン。
    裏メニューナンテ存在シナイノデスヨいやマジでだからゴメンナサイ。(棒読み)」

ノエル「おお……イチゴが震えて…って!?
    泣いてるだと!?」

ネフェ「ほんとに怖かったんですね……ん?
    何だか震え方に見覚えと違和感が…?」

デルフ「まさかイチゴ!?
    そち、風呂の中で……!!」

イチゴ「………うん、チビっちゃった。」

きゃああああああああああああ!!!!


(ぴんぽんぱんぽ〜ん)
ルナ『はいはい、久々のルナお姉さんのアナウンスですよ〜♪
   ただ今アクシデントのため、放送を中断しております。
   もうしばらくお待ちください。んで、久々だけど出番これだk(ブチッ)』



イチゴ「えぐっ……えぐっ…。」

デルフ「……ええい、泣きやめ。
    湯船の中も大した被害にはなっておらん。」

ノエル「それにしてもそなた、すっかりお漏らしキャラになったな。」

ネフェ「えーっと………ではイチゴ先生が回復するまで
    私がお便りの続きを読ませていただきます。
    先程の続きから…『それはともかく、問題はそのあとです。
    とれたボタンやトランクスくらいなら直せますが、
    ワイシャツ、そして何より彼女のパンストや下着は直せません。
    新しく買うお金も馬鹿になりません。
    ネフェルティータさん、イチゴさん、
    なんとか彼女の暴走を止める手段はないでしょうか?
    それから安く下着やストッキングが買えるお店をご存知ありませんか?』という
    かなり金銭的にも切実な内容のお悩みをいただきました。」

デルフ「………その投稿者は、恋人に死ねと言っておるのか?」

ネフェ「あ、そういう話になっちゃいますか?」

デルフ「うむ、そういう話だ。
    投稿者は恋人を気遣い、引き裂きプレイという暴走を抑える方法を聞いているが
    悲しいことに抑えられるものではないのだよ、性癖というものは。」

ノエル「……………わからないでもないな。
    余がいくら『余を題材に自慰を禁ず』と勅命を発したところで
    到底民が自慰をやめるとも思えなかった思い出もあるし…。
    性癖とは留めようのないものか…。」

ネフェ「でも私、ロウガさんがお菓子をやめろって言ったら
    たぶんスパッとやめられると思うんですけど…?」

ノエル「……忠犬だな(ぼそっ)。」

ネフェ「え、何か言いました?」

ノエル「別に?」

デルフ「我から言えることは唯一つ、『諦めろ』ということだ。
    そんな女王様を彼女に持った己が宿命を呪うが良い。
    もっとも我が知る限り、この投稿者もかなりのドMであったがな。」

ネフェ「それだと……対策はやっぱり安い服とかのお店ですか?
    私はオーダーメイドなんで
    良い古着屋さんの情報は知らないんですよぉ。」

ノエル「余もオーダーメイドばかりだな。
    皇帝たるもの、身に付ける物は爪先まで魂籠もった物でなければな。」

デルフ「…………となるとだ、イチゴ。
    そなた、普段からエロゲ貧乏であったな。
    古着の良い店を知らぬか?」

イチゴ「えぐっ………ずびびびび…!」

デルフ「汚っ!?」

イチゴ「………ワシ、服とかは普段から『ミヤコ』で買っておる。」

ノエル「ミヤコ?」

ネフェ「あ、セラエノにある『ミヤコ呉服問屋』のことですよ。
    名前だけチラッと登場して以来一度も出ていませんけど、
    ジョロウグモの瑞希さんが経営しているお店なんですが……
    あのお店、古着なんて扱っていたんですか?」

イチゴ「最近、リサイクルショップも始めたから…。
    高級下着とかも運が良かったら100円で手に入るのじゃ。」

デルフ「安っ!?
    いやそれよりも高級下着って………そなた見せる相手がいるのか?」

イチゴ「見せる相手がいなきゃ高級下着買っちゃいけんのか、おお!?」

ネフェ「うふふふふ…♪
    私知ってますよ〜。
    イチゴ先生ってば、最近良い人が出来たみたいなんですよ〜♪。」

イチゴ「男がおらんでも、ワシは粋でいなせな良い女じゃからな。
    見えないところのお洒落にはエロゲ貧乏であろうと気を使っておる。
    アヌビスみたいに熊ちゃんプリントの綿100%のパンツなんて
    同じ女としてどうかと思うのじゃがな。」

ネフェ「なななななな何でそれを知ってるんですか……はっ!?
    まさか最近イチゴ先生とうちのセトが仲が良いのは…!!」

ノエル「情報交換なのだろうな。
    ……それにしてもネフィー女史、お互いに良い歳した大人だ。
    そろそろ綿100%からは卒業しような。」

イチゴ「あ、馬鹿弟子。
    あまり言いたかないけど、オヌシも紫とか黒とか赤とか
    あまり派手な色のセクシーなやつはやめとけ?
    部屋の中で下着一丁で動き回っていることが多いらしいのぅ。
    オヌシんとこの世話焼き坊や、欲求不満が爆発しそうみたいじゃぞ。
    昨日、虚ろな目をしてテンダーを見詰めておったの見掛けたのじゃ。」

ノエル「げふっ!?」

デルフ「………こちらは正真正銘、男がいないというのに。
    不憫な小娘、そなたがその気なら我が良い独身男性を紹介するぞ?」

ノエル「い、いらん!!
    イチゴも電波に乗せていらんことを言うな!!!」

ネフェ「え、えーっと……何だか脱線してしまいましたが、
    奮起中のサラリーマンYさん、こんな回答で如何でしたでしょうか?
    もう梅のk…じゃなくて彼女さんの性癖は広い心で受け止めて、
    リサイクルショップやユ(わんっ♪)クロなどを活用して
    少しでも出費を抑えて、その……お互いに楽しい恋人ライフを送ってくださいね♪」

イチゴ「というところで今回はここまで!!
    お悩みはスッキリしたかー!?
    放送聞きながら別の意味でスッキリしてもワシは責任持てんけどな♪」

ネフェ「以上、お悩み相談室でした!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――


(エンディングテーマ)
BGM・バッハ『主よ、人の望みの喜びを』



ノエル「エンディングである。
    リスナーよ、気を引き締め直し、心して聞くが良い。」

デルフ「クックック…、小娘。
    その暴走する中学二年生はどうにかならぬのか?」

ネフェ「でも私はノエルさんのその演出って好きですよ。
    何と言うか宝ジェ(わんっ♪)ヌみたいでカッコいいです♪」

ノエル「いやぁ……女性にモテてもなぁ…。」

イチゴ「こやつ未来版でも独身じゃったっけなぁ。
    不倫願望強すぎじゃ。」

ノエル「イチゴ!!」

デルフ「そなたらと遊んでいると飽きぬな。
    では我がコーナーのおさらいをして進ぜよう。
    まずは、ふつおたのコーナー!」

ネフェ「はい、私たちが普通のお便りを紹介するコーナーです♪」

デルフ「コメントも普通だな。
    続いていくぞ、お悩み相談室のコーナー!」

ネフェ「あまりタイトルが安定しないのが私たちの悩みですが、
    リスナーからいただいたお悩みを
    私たちで解決へのお手伝いをしようというコーナーです♪」

イチゴ「またの名を野次馬コーナーとも言うのじゃ。」

デルフ「その通りではあったが、少しはオブラートな表現にしろ…。
    それでは、楽屋裏のコーナー!」

ネフェ「あのキャラこのキャラの裏設定を赤裸々に語るコーナーです。
    このコーナーだけは司会が変わったり、収録場所が別になったりするので
    実は私たちも戦々恐々としてたりして…。」

イチゴ「あー……確かに今回、オヌシは何を言われておるかわかったもんじゃないのぉ。」

ネフェ「変なこと喋っていませんようにぃ…。」

ノエル「やれやれ、普段からちゃんとしていないからだ。
    他にもこの番組では、気分次第でコーナーが増えたり
    今回のように大増量でラジオを放送するので
    放送は毎回チェックせよ。余の勅命である。」

ネフェ「では今回はここまで!
    パーソナリティーは私ネフェルティータと。」

イチゴ「今夜は生挿れ生出し生絞りで堕としにかかる予定のイチゴと!」

ノエル「本編か外伝で出番が欲しいノエル=ルオゥムと。」

デルフ「異世界より現れし災い、デルフィニアでお送りした。」

ネフェ「それではまた次回の『セラエノ ラジオ☆ジャック』でお会いしましょう♪」

全員 「「「「ごきげんよ〜♪」」」」


デルフ「この番組は、
    魔王の休憩所、本気で地獄の一丁目こと『セラエノ学園』。
    肩こりスッキリ『佐々鍼灸医院』。
    安くて早くてガッツリ美味しい『居酒屋フラン軒』。
    紳士淑女の淫らな社交場『娼館テンダー』。
    オリエンタルな雰囲気であなたを迎える『小料理屋・月音』。
    熱血レベルMAX『フンドシソフト』。
    お代は不可思議なお話をいただきます『Bar RedButterfly』。
    そして我らを応援してくれるリスナーたちの提供でお送りした。
    
    次は我がバトルクラブにてそなたらを待つ……クックック…!」




―――――――――――――――――――――――――――――――――

(収録後・セラエノ学園内にて)


ネフェルティータ
「久し振りの収録は疲れましたねぇ。」

イチゴ
「まぁ、この番組が一番疲れるには疲れるんじゃがな?ところでオヌシ、今夜はハロウィンということもあるのじゃが、何かコスプレとかする気はないのか?」

ネフェルティータ
「あー……コスプレにはあまり良い思い出が…。魔女っ娘変身した時とかノーパンノーブラにされたり、すっごいメカメカしい格好させられたり、野球の時は翌日全身筋肉痛で動けなくなったりで、ろくな目にあってませんから…。」

イチゴ
「いや、ワシが言いたいのはそういうことではなくのぅ…。」

???
「もし、そこのお二方。」

ネフェルティータ
「は、はいっ!?」

イチゴ
「落ち着け、声が裏返っておるのじゃ。何か用か?」

???
「こちらで新社屋の地鎮祭を執り行うために呼び出された陰陽師です。こちらの責任者の方にお会いしたいのですが、どうやら道に迷ってしまいまして…。」

イチゴ
「ああ、このあたりの地形は作者の気分次第で複雑に変わるからのぅ。あっちの突き当りを右に曲がって、それから真っ直ぐ行ったら西に17歩、北に47歩歩くのじゃ。」

ネフェルティータ
「昔のドラクエじゃないんですから…。」

???
「わかりました、ありがとうございます。」

(スタスタスタ…)

イチゴ
「アレでわかったあいつも凄いわい。……どうした、アヌビス。」

ネフェルティータ
「…………え?」

イチゴ
「何やらボーっとしておったが?」

ネフェルティータ
「あ…………うん…。どうしてでしょうか……今の人を見てたら胸がドキドキして…。」

イチゴ
「まさか恋か?やっと健全な恋に目覚めたというところか?」

ネフェルティータ
「……わかりません。でも………まるでロウガさんに恋した時の高鳴りに似てて…。」


宗近(通りすがり)
「あら、真紅狼!?真紅狼ではありませんか!?」

???(沢木 真紅狼)
「あ、義母様ではありませんか。こんなところにいたのですね?」


ネフェルティータ and イチゴ
「「………………………………えっ!?」」





12/10/31 23:49更新 / 宿利京祐
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■作者メッセージ
今回は本文が長かったので挨拶は短めに^^

お久し振りです。
今度は交通事故に遭いましたww
私のリアルLUCKの低さに我ながら呆れております。
今回も楽しんでいただけたでしょうか?
チェチェ様にデルフィニアさんを貸していただき、本当に感謝に堪えません。
本当にありがとうございましたorzドッゲーザ

では最後まで読んでいただき、お疲れ様でした!!
また次回お会いしましょう。
次回は久し振りに『学園』オリジナルの話を予定しております。
それでは、また(^^)ノシ

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