読切小説
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ダメな僕/完璧な彼女
梅雨。
今日も昼過ぎまで雨は降り、道はところどころ濡れていた。
これから本格的な暑さが到来しようかとする季節。とあるマンションの前にさして大きくない人影。

「よし、今日こそ言うぞ。」

そう意気込む男、真廣 豪蘭(まひろ ごうらん)は拳を握っていた。たいそうな名前とは裏腹に実際は160と云センチの小柄で童顔。
そんな豪蘭は小声で自分に言い聞かせるように続けた。

「今日はしっかりエスコートしてばしっとプロポーズするんだ。」

何かといえば、その月で交際4年になる恋人に結婚を申し込むつもりであったのだ。
内容としては、まず町を歩き、話を盛り上げる。レストランで雰囲気を作り夜景を見ている途中で指輪を渡すというよく言えば王道、悪く言えばありきたりなプランであった。
しかし豪蘭には上手くいくと確信を持っていた。

「これだけ練ったんだ。上手くいくさ。」

すでに結婚している友人2人に教えを請い練った作戦であった。
いや、正確に言うと何が根拠になっているわけでもなく、豪蘭自身が信じているだけだが。誠心誠意考えて、一所懸命に行動すれば伝わると。そう確信していたのだ。

自分が迎えに来たことを伝えようとスマホを取り出し、恋人へのコールを飛ばすのであった。


―――♡―――

某マンション内。

「恐らく今日でしょうね。」

2LDK。寝室ともう一部屋のリビングの真ん中で椅子に座っている女性。名は栄楽 美麓(えいらく みろく)。

「豪ちゃん。大丈夫かしら。忘れ物してないかしら。」

指輪とか。一拍置いて赤くなり首を横に振る。
部屋には美麓一人であり、すなわちまぎれもない独り言である。ちなみに豪蘭は嫌がっているが、名前と体格のギャップから美麓ただ一人には豪ちゃんと呼ばれている。

「うまく行かせてあげないと。」

何を意気込んでいるのか。それは奇妙であるが、外の豪蘭が企てていることだった。
“プロポーズ”
彼女は受ける側でありながら意気込んでいた。流れを作ってあげないと、と。
スクッと立ち上がり部屋を歩き回る。

「まず、町の方へ行って話を盛り上げるのでしょうね。」

いつもの感じでいけば話は盛り上がるわよね。
カツカツカツ。部屋の中で歩く音だが、美麓は裸足だ。

175と少し。女性にしては長身であり出るところは出て引っ込んでいるところは引っ込んでいる。

「ご飯は・・・レストランよね?どこでしょう。」

イタリアン?中華?それとも、フレンチ?
まぁどれにしてもマナーは私が先行すれば大丈夫ね。

「間違っちゃったら可哀想だから会話で私が動くまで止めてないと。」

あとは・・・。考えながら角を撫でる。
これは人間でいう頭やあごを撫でるようなことであろう。

「どこで指輪を渡してくれるのかしら。恐らく、それは流れでしょうね。」

だって、そこまでにどんな会話をしてどんな雰囲気か分からないし。雲のようにフサフサな尾が揺れる。



眼鏡をクイッと上に上げた女性、いや魔物娘。
そう、美麓は人間ではなく白澤という種族の魔物娘だ。
佇まいは人間。だが、頭の横から角がシンメトリーに生え、足はミノタウロス属らしく蹄で尾を持っている。
見た目にない特徴としては“博識”。あらゆることに対しての“知”があり、様々な者に知識を与えることを生業としている。
が、美麓を始め知識を知恵とし動いているものも多数存在する。先ほどからピタリと豪蘭の計画を当てているのは膨大な知恵から高度な推測をしているためだ。



ピロリンピロリンピロリン。
テーブルの上のスマホが静かに鳴る。

液晶を見ると表示は『豪ちゃん』。

「思ったより15分早かったわね。・・・もしもし、豪ちゃん?」

『もしもし、遅くなりました。今マンションの下まで来てます!』

「まだ約束の時間より早いわよ。」

フフフと笑う。
6階建ての4階に住んでいる美麓。豪蘭と話しながらベランダに出る。
下でもスマホの持っている人影があった。こちらに気づくと手を振ってマンションの入口へと急いで向かってくる。

『今いきまぁす!』


ツルっ

「えっ?」

ゴツッ

『いて!!!』

人影は見事に転んだのであった。


―――――――――

「すみません、すみません・・・。」

「だ、大丈夫よ。」

半泣き、ということにしておこう。先ほどの嬉しそうな小走りにより豪蘭は膝を擦りむき、捻挫していた。今の今まで美麓が座っていた椅子に座らされ美麓から手当てを受けている。

「雨で濡れていたもんね。私も外に出てしまったから・・・。ごめんね。」

「ぼ、僕が、悪いんです。」

嗚咽が出ている。落ち込み方が異常であるが、美麓には理由が分かる。先ほどまで考えていたのだから。
堰を切ったように涙をふき早口で言う。

「美麓さん、きょ、今日もう中止で良いですか?」

「えっ・・・。」

(そう、だよね。だって元々気弱な豪ちゃんが一大決心でプロポーズをすることにしたのだもの。)
デリケートな恋人のことは熟知している。
しかし、このまま返して家に一人の豪蘭を想像するとあまりにも可哀想で美麓は躊躇う。

「今日何か大きな用事はあった?そうでなければここで過ごしていかない?」

もちろん、先ほどまでの予想は口にしない。

「あっ、ご飯のお店を予約してたので・・・。」

「分かったわ。残念だけど、キャンセルしよっか。私が連絡しようか?」

「いえ!それは僕がします。」

そう言ってスマホを取り出す。確実にいつも行くような店ではないことをマズいと思ったのか。

「なら、私はお夕飯を作るわ。期待してね。」

そう言って台所へと向かう。

(とりあえず、しっかり慰めて次への自信を取り戻させてあげなきゃ。)


―――☆―――


(ど、どうすれば。一大決心で来たのに。)

些細なミスから計画が一気に破綻してしまった。今日はとてもじゃないがプロポーズは無理であろう。
強行しても断られるだけだ。こんな格好のつかない姿では。
美麓が奥で献立を考えているところ中、豪蘭はレストランへのキャンセルの電話を入れた。

「豪ちゃん。お夕飯オムライスで良い?」

「もちろんです。」

できるだけ笑顔で返す。オムライスは大好物だが、普段は単純な豪蘭も落ち込んだまま。

「なら、私お買い物行ってくるから。豪ちゃんは寛いでてね。」

「ま、待ってください!僕も一緒に行きます!」

「えっ、でも・・・歩くと痛いでしょ?無理しないで。」

立とうとする豪蘭の肩に優しく手を置き宥める。美麓としては他意無く、心配しているだけだがそんな状況を考えると情けなさがこみあげてくる。
それと同時に涙が。

「すみません、すみません。」

「どうしたの!?やっぱり病院行く??」

誰であろうと心配している恋人が怪我の話をしている途中に泣き出したら体のことを心配するのは普通であるがそれもまた豪蘭の情けなさを加速させる。

「わ、分かったわ。一緒に居るから泣かないで。」

既に手にしていたカバンを机に戻し、泣いている恋人へと向かう。

「豪ちゃん。何が悲しいのかはっきりして欲しいよ。そうしたら私が自慢の頭脳で解決してあげられるから。」

ニッコリとほほ笑みこんな自分を慰めてくれる。
もう自分にはこの人しかいない。豪蘭は考えるより先に言葉が出ていた。



「・・・結婚してください。」



あの有名な技が発動されたかのように時が止まる。
しかし、止まっているのは豪蘭と美麓のみだ。


「僕、もう美麓さんじゃないとダメなんです。こんな弱い僕で、それでも・・・あれっ!?」

肩から掛けていたカバンをまさぐるが指輪の箱がない。
必死に頭を巡らすと、自宅玄関に置いてあることがおもいだされた。

「緊張してトイレに行ったから・・・。」

まさか、指輪すら忘れているなんて。こんな自分を見て恋人はどう思うだろうか。
恐ろしくて顔を上げられない。先ほどからの涙と冷や汗に緊張でもう自分の体温すら分からなくなっていた。
またポロポロと頬を伝うモノが。
ダメだ、嫌われる。笑われる。

《心配しないで。》

突然、豪蘭の頭の中に音が響く。
正確には声が聞こえてくる。どこかで聴いたことのあるような声。

《大丈夫、勇気を出して。いつものあなたなら大丈夫だから。》

「えっ?」

《失敗なんて何でもないわ。私は一生懸命なあなたが好きなの。だから、泣きながらじゃなくて笑いながら。ほら、頑張って》

白澤の能力、知識の伝達。
本来は男性に魔物の落とし所を教えたり、自身の子供にその知識を伝承するなどで使用される。
しかし、用途はそれだけではない。
交わりの際にも自分のして欲しいことや、テクニックを相手に伝えることも可能だ。
つまりは、“自分の愛し方”を相手に享受するということ。

「美麓さん…。」

「うん?」

聖母のような微笑みを浮かべ優しく頭をなでてくれる。
くっと顔を引きしめ言葉を搾り出す。

「僕、美麓さんが大好きです。プロポーズに指輪を忘れてしまうようなダメな男ですが美麓さん以外は考えられないんです。結婚、いえ、ずっと一緒にいてくれますか…?」

返事はない。
その代わりが口づけであった。豪蘭の柔らかい唇が自分を求めていることに喜びを感じつつ貪る。

《喜んで。もちろん、ずっと一緒よ。》

ーーーーー☆ーーーーー

「よしよし、ほら泣かないの。」

完全にあやしに入っている。自分のふがいなさ、美麓の優しさ、プロポーズの成功。
8対2程度で嬉し泣きだ。
仕事で失敗したことや、うまく行かないことがある毎に自分より10センチは背の高い恋人に抱きすくめられ赤子の様にあやされるのが常であった。

「もう、豪ちゃん。結婚してあげるんだから笑って。ね?」

「でも、今日指輪忘れちゃったんです。」

うるうると濡れた瞳で美麓をみる。
罪悪感に悩まされているのがダイレクトに伝わる。
成人男性とは思えない脆さだ。

「そうだねえ。確かに何か誓いになるようなこと、欲しいね。」

ギュッと抱き寄せわざとその豊満な胸を押し付ける。すると先ほどまで背中にあった、その性別にしては小さな手がたわわに実ったものへと伸びる。

「あんっ、豪ちゃん。ご飯はどーするの?」

「…エッチします。」

「そうなの?お腹減ってない?今日ご飯食べれてないんでしょ?」

今日は緊張して朝に少し食べた以外は飲み物しかとっていなかった。
全部読まれている。いや、考えてもらえる。
だからこそ豪蘭は胸に顔を埋め頑として譲らない。

「どうしてもなの?」

「…」

二つの柔らかな果実を揉みしだき答えとする。
美麓も魔物娘。
そうされれば嫌とは言えない。
むしろ歓迎なのだ。

(自信を、戻させてあげなきゃね。今の豪ちゃんで良いんだよって。)

「分かったわ。なら、私に一杯甘えて。」

豪蘭と顔を合わせ、また唇を重ねる。 
一回目とは異なり、美麓がどんどん啄むようなキス。
二人分の短い吐息が部屋がエロティックな雰囲気に変える。
唇だけでは終わらず、今度は豪蘭が舌を相手に侵入させる。
すると向かい入れるように舌同士が絡み合った。

お互いが愛おしくなり抱きしめる力が強くなる。
豪蘭が少し唾液を吸うようにすれば、即座に美麓は流し込む。
豪蘭の舌が引っ込むと美麓は察して攻めに転じる。

これでもかと言うほど豪蘭は甘え、美麓は甘やかす。
これが本来の姿であり、甘やかす側の美麓が好きでやってる以上ウィンウィンの関係なのだ。
 
流石に無呼吸に限度はあるため一旦離れる。
漏れなく二人とも息が切れていた。

「美麓さんの口、甘いです。」

「豪ちゃんは涙が伝ってきて少ししょっぱいね。でも良いんだよ、豪ちゃんの味は全部知りたいから。」

若干ではあるが、未だに濡れていた頬を指で拭う。

堕落。
ネガティブに捉えるならばそうであろう。自分のすることを全てにおいて肯定し、かつ自分の欲していること口に出さなくても、これまた全てしてくれる。

そんな異性がいたら豪蘭でなくとも堕落するだろう。

美麓の行動で完全な甘えモードに入った小さな男はまた唇を奪う。
今度はほとんど動かさずに重ねるだけ。
その分、時間をかけ幸せを噛みしめるのだ。
チッチッとアナログ時計の針がゆっくり時を刻む。

(豪ちゃんと酸素すら共有してる。もう本当にこの子と一緒になるんだ…。)

悠久にも感じられる時間は知恵者の申し子である種族の思考までも止めていく。

再び息が続かなくなりゆっくりと、名残惜しく二人は離れる。
二人分の唾液が混ざり合ったアーチができる。

「美麓さん。服、脱いでください。」

次のステップに行こうと豪蘭は進める。が、それもギリギリのところであり気を緩めれば溶けてしまいそうだ。

「豪ちゃんは大丈夫?足怪我してるし、私が脱がせてあげようか?」

「い、いや…でも。」

「違うわ。私が脱がせてあげたいから。良い?」

美麓は上半身は裸になったところでそっと腰の辺りに手を添え服をつかむ。
豪蘭も、もうここまで来たら同じだと感じコクコク頷く。
はい、バンザーイというかけ声とともに上裸にされる。
扱いが完全に子供であるが豪蘭は気にしなくなっている。
次にパンツ、下着といこうとした美麓だが男が手を広げて抱擁をねだっていたため中断する。

「豪ちゃんは赤ちゃんじゃないでしょ?」

そう言いつつも抱擁し、背中をポンポンと叩く。

「赤ちゃんじゃないですが美麓さんの…弟になりたいです。」

「弟?」

実は豪蘭は4人弟妹の一番上であり両親も忙しかった。
子供の頃から何かと責任、甘えられることか多ったため、他人に甘えたことはほとんどなかった。
社会に出てからは特段、その様なことは感じなくなっていたが美麓と出会ってからはその欲が強くなってきた。

もちろん、美麓には最初の事実から予測は出来ていたことだ。

「そういう…ことね。」

「嫌ですか?」

また優しく頭を撫でうんうんと首を振る。
言わずもがな、横にだ。

「良いよ、豪ちゃんの全部を私に教えて。お姉ちゃんにね。」

男の顔はみるみる明るくなり。

「うん!!」

また別の意味で抱擁しあう二人であった。

………
……


美麓の乳首に吸い付いている豪蘭。

「豪ちゃん、おいしい?」

「うん!柔らかくて甘いから大好き!!」

本当に全て、もう隠すことはないと分かった豪蘭に遠慮はなかった。
美麓も出来るだけ好きなことを好きなようにやらせてあげようと覚悟したがやることは通常と変わらないので拍子抜けであるとも感じる。

「あっ、豪ちゃん。勃っちゃってる。お姉ちゃん相手に良いのかなぁ〜?悪い子さんだね。」

ぴとっと豪蘭の陰茎振れると、それに伴い体がピクッと反応する。

「お姉ちゃんが好きだから勃っちゃった…。ごめんなさい。」

シュンと落ち込むがもちろん美麓は受け入れる。

「じゃあ、悪い子にはお仕置きしようかな。」

硬くいきり勃ったソレを手にするとドクドクと脈打ち人体には信じがたい熱を帯びている。
既に先走りが漏れているため全身に擦り付けるように手を動かす。

「お姉ちゃんの手気持ちいいよぉ。」

「まだ、シコシコしてないのにもう気持ちいいなんて。」

ここまでいってぐっと顔を寄せてくる。

「すごっく可愛い弟ね。いっぱい気持ちよくなろうね〜。」

良いようもない幸せが豪蘭を襲いまた胸にしゃぶりつく。

「んっ!ちょっと、豪ちゃんもう少し優しく、あん!!」

先ほどは軽い甘噛みと舌での刺激だったが、今は歯形がつ着くか着かないかのギリギリだ。 
舌もより激しく動かす。

「もぉ〜、エッチな子にはこうだよ!」

先ほどからますます硬くなる肉棒を握り上下にこすり始める。
意図してかどうか、授乳手コキの形になっている。ちなみに、豪蘭の夢だったが恥ずかしくてお願い出来ないものであった。

「ほらほら、シコシコしてだしちゃうのかなぁ?お漏らししちゃったら弟じゃなくて本当に赤ちゃんになっちゃうよぉ。」

「僕は弟だもん!お姉ちゃん意地悪しないでよぉ。」

もう、今までの泣き目とはいっさい異なる甘えた顔に下腹がキュンと疼く美麓。

「うん、うん。ごめんね、お姉ちゃんの手が気持ちいいもんね。」

それが証拠にカウパーが止まらないため、自身の陰茎のみならず既に美麓の手を湿らせている。
クチュクチュと音が出て二人の気分を盛り上げる。

「お姉ちゃん、ペロペロしてぇ。」

「う〜ん、じゃあ舐め合いっこしよっか!」

「うん!!」

そうと決まればと、豪蘭が下ですぐに69の形になる。

「お姉ちゃん、濡れてるよ?」

「やぁん!豪ちゃんいきなりクリ弄ったらダメよ。」

小陰がヌラヌラとテカっており、陰核は既に顔を出していた。
先に口を動かしたのは美麓である。

豪蘭の亀頭を咥え舌で舐めまわす。
美麓が裏側をなぞる度に腰が震えているため喜びを感じられる。

「気持ちいいよぉ。僕も!」

そう言ってヴァギナを舐め始める。丁寧に小陰を舐り啄む。
こちらも美麓がピクピク反応しているのを楽しむ。

「豪ちゃん上手だね。お姉ちゃんも凄く気持ちいいよ。」

「しょーらの?よらったぁ。」

舐めながらの回答で刺激が変化し快感がます。
美麓も負けじと陰茎全体を咥えスロートしていく。
吸い上げ舌を絡めると豪蘭はくぐもった喘ぎを上げる。

(雌は音、声に興奮するってのは本当なのね。)

自身の出している音も豪蘭の出している音もいやらしさに満ちており気分を盛り上げるのだ。

「お、お姉ちゃん。僕もう入れたい。」

美麓はジュルジュルと音を立てたフェラを止め甘いねだり声を聞く。
切そうにねだる弟の顔を見て微笑み返す。

「いいよ。お姉ちゃんの中も豪ちゃんに入って欲しくてキュンキュンしてるから。」

豪蘭の手を取り上半身だけお越し上げ、自身は仰向けになる。
足をM字に開脚し両膝を抱え完全に犯されるポーズとなった。
豪蘭もあわて気味に自分のモノを美麓の中への、入り口にあてがう。

「おいで豪ちゃん、お姉ちゃんをいっぱい愛して!」

「お姉ちゃん!!」

「んんっ!!!」

だめ押しの誘惑で無意識レベルで腰を前に思い切り突き出した。
美麓へと覆い被さる。

「お姉ちゃんの中、凄くあったかい…。」

グネグネと壁が豪蘭のモノを刺激し、既に精を搾り取ろうとしている。
まだ動いていないのにキュウキュウと締め付けてくる感覚。

《そこ、そこ最高に気持ちがいいよ。豪ちゃんもっとついて!!》

再び頭に流れる声。豪蘭は即従いざらざらしたGスポットに意識してカリをひっかける。
ビクビクとのけぞり喜ぶ美麓が肉棒の膨張を促す。

「豪ちゃんのもまたおっきくなったの分かるよ。興奮してくれてるの?」

「大好きなお姉ちゃんの中で興奮しないわけないもん!!」

「お姉ちゃんの中気持ち良い?」

「ぐねぐね動いて凄く気持ちいいよぉ。」

話し終わるとまたカクカクと腰を振り始める。膣壁をなぞり上げる刺激に今度は美麓が声を出し、豪蘭は自分の手で、性格には性器だが、“姉”を快感に酔わせていることが誇らしい。

「お姉ちゃんも気持ちいい?僕そうだと嬉しいな!」

腰を持っていた手の片方の胸に持っていき揉みしだく。

「気持ちいいよ。豪ちゃん上手になったね。少し前はあんなに動くのがつらそうだったのに。」

「お姉ちゃんが初めての相手だったんだもん!」

それまで童貞だった豪蘭。美麓、精を貪る魔物娘の中の感覚に慣れ始めたのは最近であった。

「お姉ちゃん好き好き、好きぃ。」

自身の快感に加え最愛の相手のとろけた表情に男は感情を抑えられなくなった。
いや、今は抑える気がないため沸いた感情をそのまま美麓にぶつける。

挿入したまま両足を後ろに伸ばし、上半身で美麓に抱きつく。もちろん、腰を動かしたまま。

「私も豪ちゃん大好きだよ!弟になっても、気弱でも、失敗しても!私だけは豪ちゃんの見方だからね!」

「美麓お姉ちゃん!もう出ちゃいそうだよ!!弟なのにお姉ちゃんに中だししてもいいの?」

股間に意識を集中し、我慢になければ忽ち暴発してしまいそうだった。
もはや、美麓が拒否することはないと射精を予告する。もちろん女も待ってましたと受け入れるだけだ。

「出して!良いよ!お姉ちゃんに弟精子いっぱい頂戴!」

「うん、出すよ!お姉ちゃんの中に!出る!」

「んはぁぁぁ!!」

一拍、そして暴発。もちろん外に音など聞こえないが出している方も出されている方もビュクビュクと精が流れ出ている感覚を味わった。
息も切れ切れのまま美麓ははなす。

「豪ちゃん、可愛いよ。お姉ちゃんをいっぱい気持ちよくしてくれてありがとうね。」

よしよしと慈しみを込めて頭を撫で、愛を込めて微笑みかける。

「僕、お姉ちゃんの弟になっちゃった…。」

感情、肉体ともに激しく動いた豪蘭を心地よい疲れをもって美麓に甘えるのであった。

ーーーーー☆ーーーーー

「豪ちゃん足痛くない?」

「もう痛みは無いです。そんなことより美麓さん…正直引いたりしてませんか?」

「何について?中出し?」

声が響くここは美麓宅の風呂場、その浴槽であった。怪我は大事でないようなので美麓はホッと胸をなでおろしていた。

「いや、その…。姉フェチというか。」

「ふふっ、大丈夫よ。だって、豪ちゃんはお姉ちゃんになってくれる人なら誰でもいいの?」

「み、美麓さんじゃなきゃ!絶対ダメです!!」

向かい合っていた二人だが、またも豪蘭は美麓に抱きつく。色白の肌に飛び込み、柔らかい巨峰に顔を埋めた。

「なら歓迎だよ。お姉ちゃんでも、恋人でも豪ちゃんが愛してくれて、私が豪ちゃんを愛せるなら。」

きゅうと優しめに抱き寄せ頭を撫でる。既に美麓自身も癖になっていたようだ。

「でも指輪は欲しいな。お姉ちゃんでも、豪ちゃんのお嫁さんには変わりないんだから。」

「もちろんです!!小さいですがダイヤもついて美麓さんに似合うのに一目惚れしたので買ったんですから!」

「そうなの!それは楽しみね。」

頭を撫で続けている美麓の顔を覗く。すると瞼が閉じられた。
間髪入れずに唇を重ねお互いの目を見る。

「美麓さん、愛してます。」

「私もよ。豪ちゃん。」

《 ダイヤモンドとは硬度が最も高く、光沢がきわめて美しい炭素の等軸結晶系の鉱物である。一般には宝石として珍重される金剛石のこと。加工には高圧で発射する水をレーザーとして…。》

「美麓さん!ムードが無いです!」

「あはは、ごめんごめん。どうしてもね。」

喜びのあまりの知識放出であろうか、笑いあう二人。

(私がいないとダメなんだからなんて言わない。だって君はダメじゃないから、これからもずっと一緒だよ。)

こうして知識ではない感情を満たされてさらに美麓は賢くなり、豪蘭と共にますます幸せになるのであった。

18/02/27 10:23更新 / J DER

■作者メッセージ
ボツだったものですね。季節的には今年の夏前です。
完全に自己満足で、その中でもさらに皆様にはお見せするべきではないモノ。
挙げたくなったという理由でお目汚しに付き合っていただいた方々ありがとうございました。

ボツラッシュと銘打って次も眠っていた中途半端な作品に付け足ししようかと考えています。
ここで改めてvoteを入れてくださる皆さま、感想をくださる皆さま、何より大切な時間を使っていただいた皆様に感謝します。

宜しければ、以前の物もお読み頂けると幸いです。

では最後に皆様の余暇のお供になれることを願いましてー。

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