読切小説
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その館、無人につき
3月12日 22:14:22

明日から長めの休日だ、子供のときに登ったW山には屋敷があったな、訪ねてみようか。ならそろそろ寝よう。

3月13日 07:22:17

さて、朝食も済ませたし行こう。

3月13日 08:24:15

バスで最寄り駅まで行き麓近くのコンビニで水とカップ麺、弁当を買い早速登山道に入る、あの館は昔からなんというか興味があったんだ。

3月13日 12:02:12

山の七割ほどまで登った。そろそろ昼にしよう。

3月13日 13:04:22

頂上に着いた、では早速館に行ってみよう。

3月13日 13:14:22

門にある呼び鈴を鳴らすが誰も出ない、留守か?無人にしては手入れがされている…

3月13日 13:32:07

待っていたが雨が降ってきた、門が開いていたので玄関先で雨宿りさせて貰おう…主が帰ってきたら謝罪すればいい。

3月13日 13:54:04

屋敷は無人ではなかった、人形のような姿をした身長170センチ近い女性が住んでいて俺を迎えてくれた。

3月13日 16:23:08

雨は止んだが日が沈んできている、早く下山すべきか迷っていたら彼女が一晩泊めてくれると言うので好意に甘えることにした。

日記はここで途絶えている。

???「薫、どこへいってしまったんだ…?」

俺は杉本純、薫の友人で幼馴染みだ、彼が行方不明になる前にこの山に行き屋敷へ向かうことを聞いていたので危険だとは思ったが彼の足跡を辿る事にした。

???『あら?それを見つけたのですか…?』

純「!!!!」

俺がドアの方を見るとこの屋敷で俺を迎えてくれた女性、違うのは身長150いくかいかないかくらいのやや小柄なことだ、シーラと名乗った彼女が俺を見ていた

純「薫は、どこにいるんだ…!?」

本能的な恐怖を感じながらも俺は聞く

シーラ『心配しなくても、彼は無事ですわ。会いたいのですか?』

純「当然だ、行方不明になっているんだからな…」

シーラ『なら、こちらへ…』

俺は屋敷の奥に案内された。

シーラ『こちらですわ』

純「…」

意を決してドアを開ける

薫「純、なんでここに?」

純「良かった、無事だったか…」

薫「俺を心配してここまで来たのかよ…」

純「行方不明になってんぞ」

薫「な、なるほど…」

彼はスマホに書かれていた日記らしきものにあった女性と寄り添っていた。

純「無事なら、良かった…」

いろいろなものが抜けて膝から崩れかける

薫「それは、悪かった…」

純「彼女は?」

薫「嫁」

純「はぁ!?」

薫「押し切られてな…」

純「まあ、いいや…」

邪魔をしては悪いと思い俺は彼らの部屋から出る

シーラ『無事だったでしょう?』

純「あ、ああ。」

シーラ『ふふ…』

純「?」

シーラ『決めましたわ…』

純「!?」

そのままもと居た部屋に戻る

シーラ『友人思いなんですのね』

純「あんたたち、まさか…」

シーラ『ご名答、私たちは魔物娘と貴殿方人間が呼ぶ存在ですわ』

純「ならとりあえず命の危機はないな、安心」

シーラ『怪物がすんでいるとでもおもいましたか?』

純「解らんからこそ警戒心剥き出しだったんだよ…」

シーラ『でも、タネさえわかれば恐怖は無いでしょう?』

純「ああ、気を張っていたのが無駄だったな…」

シーラ『大丈夫ですわ…』

そのまま頭を抱き抱えられる

純「逃げられんのは覚悟している」

シーラ『ふふ…』

そのまましばらくうなじにかけて撫でられていると俺は眠ってしまったらしい











純「寝てしまっていたか…」

シーラ『神経を張り詰めさせていたから仕方ありませんわ』

純「俺は、どうなるんだ?」

シーラ『私の旦那様になってもらいますわ』

純「だが、俺は君の事を全くといっていいほど知らない」

シーラ『私は貴方の事を薫さんから聞いていますわ』

純「そうか。」

シーラ『口調は乱暴なものの自分より弱いものには優しく友情を裏切らない殿方と聞いていますわ』

純「で、実際に見てどう感じたんだ?」

シーラ『普通に考えれば危険であることは解るのにそれを承知で彼を探しに来た、それだけで十分と言えますわ』

純「そうか…」

それから四人で夕食を食べ、俺は部屋にあるバスルームで体を洗っていると、魔物としての姿になったシーラが入ってきた

純「人間サイズの人形の魔物…?」

シーラ『ご名答、私はリビングドールと言う魔物ですわ。ちなみに薫さんのところにいた彼女は私の双子の姉ですわよ?』

純「似てないな、まあいいが」

シーラ『ふふ…』

彼女の身体は所々に関節が見えるがそれを加味しても魅力的な女性の体つきだった

純「…」

シーラ『!嬉しいですわ…♪』

俺の身体は正直だったらしい、現金なものだ…

シーラ『しっかり体を洗ってから、楽しみましょう…♪』








バスルームから出て、身体の温度を冷ます

シーラ『今晩は、寝かせませんわよ…?』

純「もしかして昼間に出なかったのって…」

シーラ『そう、眠っていたからですわ』

純「全部繋がった」

シーラ『ならそろそろ、良いですか?』

純「あ、ああ。」

そのまま座っている俺に跨がり腰を落とす、対面座位というやつか?

純「!!!!!」

奥までたどり着いた途端に彼女の中に暴発する

シーラ『ぁ…これが…♪』

純「魔物ってのは、恐ろしいな…」

シーラ『ふふふ…♪』

そのままさらに密着してキスをしてくる

純「!!!!」

それが引き金となりさらに多くの量が彼女の中で弾ける

シーラ『ぷぁ…♪染み渡りますわぁ…♪』

純「なるほど、こりゃ行方不明にもなるわけだ…」

シーラ『ふふ…♪』











それから精魂尽き果てるまで互いを味わう頃には、俺は彼女の虜になっていた

シーラ『帰り、ますか?』

俺の頭を抱き抱えながら彼女は不安そうに問い掛ける

純「いや、ミイラ取りがミイラになる方でいく」

俺は結審していた答えを言う

シーラ『!』

純「これだけ快楽と愛を注がれ続けて心が溶けんわけもないだろ」

シーラ『絶対に、貴方を裏切りませんし他のドゲスな脳ミソ3グラム女なんかにも渡しませんわ、貴方は私と供にずっと…』








あれから数週間、俺たち四人はあの屋敷から出て魔界(?)と言うところに引っ越した、もとの屋敷にはまた新しい魔物娘が住むらしい。

シーラ『これでずっと一緒に繋がっていられますわね』

純「酷く色狂いだ、でもそれがいい」

シーラ『ふふ…♪』

これからの日常はきっと幸せなのだろう、俺はそう思わずには居られなかった。
19/03/03 08:45更新 / サボテン

■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

友人から、日記、行方不明、屋敷というお題をもらったので書いてみました、いかがたったでしょうか?

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