読切小説
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不思議の国の試合観戦
ようこそ、ここは不思議の国の競技場だよ

ごめん驚いた?私はここでの売り子のバイトをしているから、いつものように元気よく声を出しちゃったよ

何を売っているかって、それはここで繰り広げられる試合を楽しみながら飲み食いするモノさ

「虜百パーセントジュースを一つ」
「銀貨一枚です」

良かったら君も飲むかい、今ならサービスだよ

え、ドロドロしてるから遠慮する?

そうか君にはまだ早すぎたね、まぁ私達は当たり前のような飲んでいるから、とりあえず試合を観てみなよ


『今行われている競技は女体神経衰弱!帽子と燕尾服を着用したチェリーボーイ達が全裸のマーチヘアに貼りついた五十二枚のトランプ二枚捲って同じ数字が揃えば一点五十二枚全て捲った時点で点数の多いほうが勝利敗者は全裸のマーチヘアもしくは対戦相手であるマッドハッターに犯されてノンチェリーボーイ&帽子屋引退となります!』
『実況さんは昨日チェリーボーイを脱したデス今日から解説を犯しながら実況をするプレイボーイデス』
『うっひょー負ければ天国だから勝ち負け気にせずヤッチャイナよ!でも負けたいからって同じ組合せばっかり捲るのは反則だよ!』
早口過ぎて聞き取りづらい?直接モニターを見たほうがいいかもね
全裸で身体にトランプを貼ってるだけのマーチヘアを見るのが恥ずかしい?裸ぐらいで恥ずかしいがっていたら試合後のセックスは赤面モノだよ

『おおっとAブロックの試合が終わったようだぞ!勝者はマッドハッターだ!』
『勝った証として敗者のチェリーボーイを押し倒したのデス』

どうして男が男を襲うのかって?あはは、君は何か勘違いをしてるね

彼女はマッドハッターという魔物娘、正真正銘の女性さ

一見シルクハットに燕尾服と男の格好をしているけど、真っ白い肌、みずみずしい唇、むっちりと大きいお尻、細くて引き締まった太もも、細長いおへそ、そして服の上からでもわかる立派な膨らみ…今は服を脱いでいるから動くたび揺れる美しい双丘、乳首は桃色で先端が細長く伸びているだろ?

彼女は男ではなく女、これ以上の証明はない……と言いたいけど更なる証明に下を見てごらん

男なら誰もが持ってるソレが無くて代わりに縦に伸びる割れ目があるだろ?あの割れ目は男のソレを入れるための穴、私達魔物娘が食糧とする男の精を直接体内へ補給し、時には新たな生命を孕み育てるための道標

ふふ、あのマッドハッターはごく自然な笑顔でチェリーボーイの童貞を奪っているね

奪われているほうも絶望も叫喚もない、彼女の手で童貞を卒業するのが当然のように受け入れてくれて良かったよ

あのように容姿や態度は紳士でありながら、体は立派な淑女というギャップを持ち合わせるそれが私達マッドハッターという種族だ

まさか今頃になって私が女だと気づいたの?それはショックだな傷ついちゃったよ……と言うと思ったかい?

ましてや凄く嬉しいよ、男だと思うほど完璧な男装だったということだろ、それに私を女だと意識し始めた君がこれからどんな反応するかわくわくするよ

もっと私に近づいてごらん、私の服から男の匂いがするだろ、でも奥まで嗅いでみたらほら甘く蕩けそうな女の匂いを感じるだろ?

え、やっぱり照れる?これで照れていたら赤面どころか顔から湯気が出るだろうね、君の周りにいる観客達の行為を見たら

「お前、あたしの恋人になれ」
「う、うう」
「照れているのか?チュッ」

男の子がチェシャ猫から強引に攻め入れられたり

「ぐふふ、パジャマがはだけているよ。悪い子だね」
「むにゃむにゃ…あたち悪い子…だからおしおきして」

おじさんが就寝中のドーマウスのパジャマの中をまさぐったり

「イケー!ソコだ―!」
「はぁ……はぁ……」
「貴様、腰の速度が落ちているぞ、もっと俺の襞を刺激させろ試合に集中出来ないだろ!」

ジャバウォックが観戦しながら夫の膝の上でスマタしたり

「食えよ」
「うん…」

あそこでは彼氏が椅子に埋め込められたビスケットを剥がして、それをマーチヘアの口に押しつけてる

「うふふ…この食感まるで彼の…あん、ポロポロ落ちちゃった。ポロポロ…ポロポロ♥ウフフ…」

ビスケットの食べ滓をポロポロ落としながら興奮してるね、一体ナニを妄想しているのだろうね?

『Eブロックのあの子さっきから汁でびしょびしょのトランプばかり捲ってるデスむっつりスケベデス』
『実況してばかりじゃ妻を愛せないから対戦相手達の声も皆に届けるよ!』
『実況さん最高デス私とのエッチに集中させるだけじゃなくマーチヘアの色艶な声を観客に届けるなんて一石二鳥デス』


『やん、そんなところ触るなんてお兄ちゃんのエッチ』
『もう揃えちゃうの?アタシのビーチクにあるトランプを捲ってよ可愛いビーチクがこんにちは(・∀・)ノするから』
『ウフフ、一流の帽子屋を目指すなんてやめて、お姉さんとイイコトしましょ』
『ああん〜トランプは貼りついてない所触らないでよ〜』

神経衰弱の役割をしているマーチヘア達も興奮しているようだね

『おっとDブロック残り四枚にも関わらず数字が揃わなかった!攻撃権が相手に移りその隙に相手が二枚捲って数字を揃えて残り二枚を揃えた!Dブロックは二十五対二十七で東側の勝利!敗者は自由の身になったマーチヘアに押し倒される!』

『ああん、チェリーチンポの味がする、これからは毎日、少しずつ、お姉さんの愛液の味を、あなたのチンポに染み込ませてあげるわ』

『感動した!幼気な男の子が自分より身体の大きなマーチヘアのお姉さんに童貞を奪われ夫婦になる瞬間を我々は目撃している!』
『新たなカップルおねショタの誕生デスああんバック激しすぎるデス後ろからだと実況さんのアヘ顔を目撃できないのが残念デス』

え、どうして対戦相手のマッドハッターが相手を押し倒さなかったって?

彼女達の中には既に夫持ちがいて、名誉や暇潰しで参加したり、彼等の痴態を見て興奮した気持ちを試合後に夫へぶつけたりするんだよ

因みに私はまだ夫はいないよ、別に聞いていない?いいじゃないか直に私と君は……どうしたの?グラウンドの隅ばかり見て

帽子を被った女の子が疼くまっているのが気になるの?

あれは前の試合『叩いて被ってジャンケンバトル』で帽子に寄生された少女だね、ピョコッとハンマーをガードするため帽子を被ったら実はマッドハッターの帽子でした〜という経緯で

別に君が心配する必要はないさ、彼女は帽子の形をしたキノコに寄生されているだけで、私達と同じマッドハッターになるよ

ほら、何事も無かったように立ち上がった、不安なんてない落ち着いた物腰だろ?あとは傍にあるハンガーに立て掛けられた燕尾服を着れば男装の麗人の仲間入りだ

おや、どうやら身体からドロリとした粘液を出して自ら燕尾服を生成する方法を選んだようだ、別に変じゃないよ、ローパーだって着ていた服を溶かしたり、その服を元通りに再生したりするだろ?それと似たようなものだよ

私の服も溶かせるかって?悪いけど私の服は繊維百パーセントで、自分に合うサイズを服屋で購入したものだよ、確かにマッドハッターの服の素材は誰もが一度は気になることだよね

彼女はいずれこの国のどこかで開かれるお茶会に出席して媚薬を使った飲食をしつつ色狂いの会話を楽しみいつか出会う運命の人と結ばれるだろうね

そう、私が君を運命の人だと思うように

色々話したら喉が乾いたようだね、でも君は虜のジュースは飲みたがらないだろうし……お、ちょうどいいところに来たようだ


「「「「「「「夫婦の果実ワインは如何ですか?」」」」」」」


彼女達はサテュロス七姉妹、自ら造った酒を不思議の国の住人達に広めている、因みに趣味はかくれんぼ

ふふ、彼女達はバフォメットとは違って、首から下が貧相と程遠い抜群のスタイルだろ?

え、私のスタイルのほうが素敵、いやぁお世辞でも嬉しいよ

「こっちにも夫婦のワインを2つ」
「はーい、彼氏さんには青いやつをどうぞ」

おいおい、そこは首を縦に振ってほしいね、え、彼氏じゃなくて14になったばかりだから飲むのに抵抗がある?

いいから飲んでみなよ、まるでジュースみたいだろ?まだ酒に慣れていない子供が飲むとアルコールが消える仕組みなのさ

美味しいからもう一杯飲みたい?いいよ、いくら飲んでも酒酔いしないからもっと頼んで

はは、いい飲みっぷりだよ、むせることなくどんどんスムーズに飲めるから不思議?

別に不思議じゃないさ、そのストローはテンタクルの触手、触手を生きたままカットしているのさ

大丈夫、テンタクルには大量のお菓子と交換で交渉しているから、まぁ中には自分の触手を食べてもらいたいMっ気がある娘もいるけど

私も赤いワインを注文しよう、仕事に支障をきたさないようアルコールを消すようにするよ

ただ果実自体の効能は消えないから安心だけどね


どうやらいつの間にか試合が終わって次の試合の準備に入っているようだ

試合じゃないのに観客が注目してる?会場の改装も一種のイベントのようなものだからね

おや、ブルムさんとコボルドのココホちゃんが来たね、早速ズボンを脱いで交わり始めたようだ

ブルムさんは見た目は老人だけど下半身は若者にも負けていないよ、ココホちゃんの小さなお腹が膨らむくらいに

自信をなくした?大丈夫、君のソレはこれからさ、ちゃんと私が立派なキノコになるのを見届けてあげるから

それより見逃したらダメだよ、ブルムさんがココホちゃんに中出しする瞬間を――

グラウンドから芽が出て、伸びて、幹になって、太くなって、ほらあっと言う間に森が出来たよ、あれがブルームさんの魔術、妻で探索犬のココホちゃんと交わることで植物の開花及び成長を促進させるのさ

森が出来たことで、国中の虫がやって来たようだ

おや、君は変わった虫が多いことに興味津々みたいだね、君は昆虫が好きなのかそれともコカリトスのように食べたいのかな?

どうせ食べるなら私にしてほしいよ

女の子の姿をした虫達が気になる?あれはソルジャービートル、昆虫の魔物娘だよ、彼女達が次の試合のメインさ

『次の試合はこの森を舞台にした決闘だ!』
『自己紹介をお願いするデス』


『甲虫!アトス!』
『鍬形虫、ポルトス、』
『天道虫…アラミス…』

『森を守り!』
『虫と、語り、』
『命を守る…』

ピシッ!ピシッ、ピシッ…

『『『三虫士!、…』』』

『要約すると、不思議の国の森は我々三虫士が守る!だそうです』

彼女達の言葉を要約している少年はダルタン、彼女達の弟子でもあると同時に夫でもあるよ

アラミスの両盾は大きくて柔らかそうだろ

ポチ、ポチ、ポチ

私の胸のように

ポルトスの鋏は細長くて挟まれがいがあるだろ

シュル…

私のこの生足のように

そしてアトスの槍は鋭いだろ?

カチャカチャ

君のソレのように

三匹が所定の位置に立って、いよいよ試合の始まりだ

彼女達はお互いに闘いあうことで自らを鍛え上げ、闘いが終われば火照った身体を夫と交わることで発散しているのさ


そう、火照った身体をね


ポルトスの鋏がアトスの槍を受け止めたよ

興奮してきた?当然だね私の足も君のソレの先端部分を挟んで刺激しているからね

アラミスの盾がポルトスの鋏を押さえつけてるね

盾に重みがある?私の胸が君の膝の上に乗せているからね

アトスの槍がアラミスの盾を押し込んでいるようだね

んっ、君のソレだって私の胸を押し付けてるじゃないか


そう、激しく、激しく…シコシコ

ピュ、ドピュ

おや、君のソレから飛び出した白い樹液が私の全身に掛かってしまったよ

おかげで商品が台無しだ、よくあることだけど

これから商品の補充に倉庫に行くけど君もついていくかい?

大丈夫、誰も入ってこないようドアに鍵をかけておくから

鍵をかけたら第二ラウンドと行こうじゃないか、先に相手を絶頂したほうが勝ち、勝ったほうが相手を好きにしていいからね

手を繋いでほしい?いいよ私も君と手を繋ぎたいと思っていたから

さぁ行こうか夫婦の果実のワインに酔いしれながらね
16/10/30 00:03更新 / ドリルモール

■作者メッセージ
ドリルモールです。

不思議の国に迷いこみたまたま訪れた競技場で試合を観ることなった少年と売り子のバイトするマッドハッターを書きたくなってきた。


次はハロウィン×ハーレム×ファントムを書く、予定。

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