読切小説
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魔物娘にヤンデレになってもらった
 ドラゴンさんがヤンデレた場合

「ふふふ……宝物は誰かに盗られないように、しっかり閉じ込めておかないとなぁ」
「こうして縛って動けないようにして、鍵をかけておけば……ほぉら、安心だ」
「あぁ、素敵だぞ……私だけの夫、私だけのオス……私だけのタカラモノ……」

 ENDING No.1――逃れられないタカラモノ――


 ドッペルゲンガーちゃんがヤンデレた場合

「私、もう他の娘に変身できないんです……これって、貴方が私のことを愛してくれてるってこと……ですよね?」
「すごく嬉しいです……大好きな貴方が、私だけを見てくれてるんですから……」
「地味でちっちゃくて何もできない女ですけど、ずっと一緒にいてくださいね……? もし貴方に捨てられたら、私はもう生きていけませんから……」

 ENDING No.2――瞳の中の影――


 ワームちゃんがヤンデレた場合

「えへへ〜、つっかまっえた〜♥」
「もうにげるところないよ? ぜんぶぜんぶ、こわしちゃったもん」
「ずっとずっとず〜っといっしょに……きもちいいことしようね?」

 ENDING No.3――瓦礫の山の地竜――


 バイコーンさんがヤンデレた場合

「貴方様……貴方様のために、たくさんの女性を集めましたの」
「ふふ……これだけの数がいれば、きっと分かってくださると思いますわ」
「どんな女性よりも私が一番、貴方様にふさわしいんだということを……」

 ENDING No.4――幾百の花嫁に囲まれて――


 ヴァルキリーさんがヤンデレた場合

「私が変だって? いったい何を言っている?」
「お前を狙う薄汚いメス畜生どもからお前を守ること……それが神の言葉だと言っているだろう?」
「安心しろ、私の勇者……どんな奴が相手だろうがお前には指一本触れさせないからな……」

 ENDING No.5――純白の翼と濁った瞳――


 メドゥーサちゃんがヤンデレた場合

「そうよ……最初からこうしておけば良かったんだわ」
「アンタが私のことを拒絶するかもなんて脅えて、ほんとバッカみたいね」
「こうしておけば、アンタはもう二度と私から離れることはないんだから……ね?」

 ENDING No.6――微笑をたたえた石像――


 ダークプリーストさんがヤンデレた場合

「いけませんよぉ……ここから逃げようなんて」
「この場所で永遠に愛を交わすこと……それが神が私たちにくださった至高の幸福なのですから」
「さぁ、手錠だけは外して差し上げますから……どうか私を孕ませてくださいね?」

 ENDING No.7――sister――


 ホワイトホーンさんがヤンデレた場合

「どうだ、雪山を歩くのは大変だろう? 私と一緒で良かったな」
「ん、道は合っているのかだって? ははっ、私が雪山で迷うはずがないだろう?」
「そう……お前が行く場所はこの先で何も間違いないんだ」

 ENDING No.8――連れ去られる先は――


 サハギンちゃんがヤンデレた場合

「……………………………………………………………………………………」
「……………………………………………………………………………………」
「……………………………………………………………………………………?」

 ENDING No.9――無口だから分かり辛いだけなんだ――


 白澤さんがヤンデレた場合

「知っている? ヤンデレは束縛系・依存系・執着系・狂気系の四種類に大別できるのよ?」
「あら、どうしてこんなことを教えるのかですって?」
「それは……愛する人に自分のことを知ってもらおうとするのは当然じゃないかしら?」

 ENDING No.10――ちなみに執着系――


 リザードマンちゃんがヤンデレた場合

「……いつも逃げてばかりで、恥ずかしがり屋さんだなぁ、お前は」
「私を負かしたんだろう? 私のことが好きなんだろう? 私のことを嫁にしたいんだろう? 私のことをメストカゲにして熱い物をぶち込んで種付けして孕ませたいということだろう?」
「分かってるさ……私は地獄の果てまでだろうがついて行くぞ?」

 ENDING No.11――スケイルメイル・ストーカー――


 アリスちゃんがヤンデレた場合

「おにいちゃん、おにいちゃん! アリスね、おっきくなったらおにいちゃんのおよめさんになるの!」
「だからおにいちゃんも、アリスがおっきくなるまでまっててね! ぜったいだよ!」
「ぜったいにぜったいにぜったいに……アリスのことまっててくれなきゃ、ダメだからね……?」

 ENDING No.12――それは永遠の約束――


 ナイトメアちゃんがヤンデレた場合

「あ……目が覚めちゃった? ゴメンね、お薬が少なかったかも……」
「心配しないで。すぐに新しいお薬をあげるから……また一緒に楽しい夢を見ようね?」「私もすぐ夢の中に行くから……誰の手も届かない、二人だけの世界に……」

 ENDING No.13――その眠りは深く暗く――


 コボルドちゃんがヤンデレた場合

「わふっ! ご主人様、聞いてくださいっ!」
「ご主人様を狙う泥棒猫が入って来れないように、家中に鍵を付けましたっ!」
「どうですか、ご主人様! いっぱい褒めてくださいっ! わふっ、わふぅっ!」

 ENDING No.14――無邪気な狂気――


 リビングドールちゃんがヤンデレた場合

「ダメですよ……ご主人様」
「私を物置の奥にしまい込んでもゴミ捨て場に棄ててきても知人に譲り渡しても教会に預けてきても深い森の中に置いてきてもナイフでバラバラに切り裂いてみても這い上がってこれそうもない断崖絶壁から放り投げても堅い壁に思い切り打ち付けて粉々に砕いても暖炉に放り込んで欠片一つ残さず焼き払っても凍った湖の中に重石をたくさんつけて沈めても無駄なんです」
「ご主人様への愛はどんな障害にだって、負けませんから……」

 ENDING No.15――これが愛の力――


 レッドキャップちゃんがヤンデレた場合

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」
「逃がさない、絶対にお前のことを逃がさないぞ! この大鉈でお前を私以外見れないようにしてやるからな!」
「どこに逃げたって無駄なことだ! アハッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

 ENDING No.16――紅い飛沫を上げてやる――


 白蛇さんがヤンデレた場合

「あぁ、旦那様……旦那様ぁ……今日も私をいっぱい愛してくださいな……」
「まずはおはようの口付けを交わさせていただきたいのです軽いものでかまいませんの最初はそれぐらいの方が後での口付けがより素敵になりますし朝食はもちろん準備しておりますからご安心を旦那様の大好きなじゃがいものお味噌汁をご用意しておりますからねそれから旦那様は外で狩りにお出かけするのですからお着替えのお手伝いもいたしますねそうそう弓の手入れだけは旦那様がご自分でされるということは存じておりますからそれ以外のご準備だけをさせていただいておりますお昼のお弁当はもちろん愛情を込めてしあげておりますよ量も沢山詰めてありますし旦那様の好きなおかずばかりですからきっと狩りの方もはかどると思いますですが旦那様がいない間は私寂しくてしかたがないんですだからお出かけになる前は少し長めに強く私のことを抱きしめてくださると嬉しいです口付けだって深くしてくださると私も家事をがんばれちゃいますよそれで旦那様がいない間にお夕飯の肉じゃがの支度をしておきますからね旦那様は私の作る肉じゃがが最高だっていつもおっしゃってくださるんですもの私もせいいっぱいの愛情と力を込めてお作りいたしますお布団もキレイにすることは忘れておりませんよ二人で長い夜を過ごすんですから当然きれいにしておきますそれで帰ってきたらまた二人の時間を埋めるためにも口付けてくださいねそうですわお風呂のこともんもちろん完璧にしておきますよ旦那様のお背中を流しますし一日の疲れだって吹き飛ぶことと思いますそしてお夕飯の後はまた私を抱いてくださいね今日はどんな風に旦那様を愛したらよろしいでしょうまたこの長い体でご主人様に巻きついてゆっくりゆっくりと中に出してもらうのが良いでしょうかそれとも今日は激しい方が旦那様のご気分に合っているでしょうかまたは両方でしょうかうふふ旦那様のためなら私はどんなことだってして差し上げますからでも人の脚に変わるのだけはちょっと不満なんですだってこの蛇の身が旦那様の好みでないとしたら私は悲しくて悲しくてそんなことはないですかあぁやはり旦那様は私の最高の旦那様ですこうして毎日が幸せでいるのもいいえ私がこうして生きていられるのも全ては旦那様がいらっしゃるからですあぁ旦那様愛しておりますもう狂おしいほどにこの胸の想いが旦那様に伝わっていらっしゃるでしょうかぎゅっと抱きしめていただけたら少しは伝わるのでしょうかうふふ旦那様は優しいですねこうして私を抱きしめてくださっているんですもの」
「あぁ……愛しております……旦那様ぁ……」

 ENDING No.17――蛇の道は王道――


 おまけ

 ドラゴンさんがヤンデレた後

「ふふ……今日も私の宝物の様子を見に行くとするか」
「……あれ、部屋の鍵をどこにやったかな。これは……違う、オルゴールの鍵だ」
「………………な、ないぞ。しまった、いったいどこにやってしまったんだ! このままではあいつが部屋で干物に! あわ、あわわわわあわわわわわわわわわわっ!」

 あのー……もしもし?

「まっ、待ってろ! すぐに鍵を見つけてやるから……って、何でお前が部屋から出てきたんだ?」

 いや、俺の足元にキーチェーン落としてましたよ?

「……えっ」

 これです。

「……………………………………………………………………………………」

 ……ちょっと、これがもし他の場所だったら、俺大変なことになってたんですけど。

「ふ、ふふっ……い、いけないなぁ。私から鍵を盗って逃げようなんて、そうはさせんぞぉ?」

 あっ、話を勝手に作り替えてごまかそうとしてる! そうはいきませんよ! だいたい、何が監禁ですか! そもそも四六時中一緒だからほとんど鍵なんていらないなんちゃって監禁生活のくせに!

「うっ、うるさいうるさいうるさい! お前は大人しく部屋に戻っていれば良いんだ! 万が一にだって侵入者が来てお前に何かあったら大変だろう!」


――ワーワー、ギャーギャー……


 ENDING No.おまけ――ポンコツ――


17/04/05 22:48更新 / まわりの客

■作者メッセージ
コボルドちゃんとレッドキャップちゃんがお気に入り

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