連載小説
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2話
探索から何日か経ち、シクナは体力的にも精神的にも精力的にも限界に達しようとしていました。今日見つからなければおとなしく帰ろう。
心の中でシクナはきめました。


巣からずっと離れた所で、古めかしい砦のようなものを発見しました。

「これは、当たりかもしれない・・・・・・」

シクナは嬉しそうにそう言いましたが。

「う〜〜〜ん・・・・・・?」

フロギアはよく分からない声を出しました。

「どうしたのフロギア?」

「なんか、この砦、見覚えあるような・・・・・・」

「じゃあ、前に来たことがあるのかもしれないね。とにかく入ってみようか」
鍵のかかっていない木製の扉を開けてみましたが、中には誰もいませんでした。ただ、所々に人がいた痕跡が残っていたので、以前誰かがここにいたのは間違いないようです。
きっとこれは盗賊たちのアジトだったにちがいない、とシクナは思いました。

「何かあって、帰ってこなくなったんだね。全滅したのか、別のアジトを作ったのか・・・・・・」

シクナは何かヒントがあるかもしれないと、砦の中を漁り始めました。
フロギアもはじめの内は手伝いましたが、やがて飽きてしまい、椅子に腰掛けてシクナに話し始めました。

「ねえ、シクナが探してる人ってどんな人なんだっけ?」

「あれ、言ってなかったっけ?お姫様だよ。この近くにある大きな国のね」

フロギアはビクリと体をふるわせました。

「それは・・・・・・初耳だったかなぁ」

フロギアは何か考えるようにしばらく黙り込みましたが、やがてゆっくりと口を開きました。

「シクナは、どうしてその子を助けようと思ったの?」

「え?」と、突然の問いかけに驚いたシクナは、作業を止め、腕を組んで考えます。

「そうだなぁ。最初は特に理由はなかったんだけどね。探してるうちに、当たり前なんだけど、寂しいだろうなって思ったんだ。」

「寂しい?お姫様が?」

「うん、どんな人間にも、その人の事を大切に思う人がいるんだから。そんな人たちと離ればなれなんて悲しいよ」

フロギアは真剣に彼の話を聞いて、やがて大きくうなずくと。

「そうだね、私もそれがいいと思う」と言いました。

「シクナは優しいんだね〜」
そういうフロギアは今まで見たことのない程の満ち足りた笑顔でした。

結局、手がかりになりそうな物は見つからず、二人は砦で寝泊まりする事にしました。

「じゃあ、今日も始めようか」
そういってシクナが服を脱ごうとすると。

「あ、今日はいいよ。シクナ疲れてるでしょ〜?。ゆっくり休みなよ〜」と、フロギアが慌てて制しました。

「え、でも、約束だし・・・・・・」

「そんな律儀に守らなくてもいいよ〜。それに、シクナだって私とエッチなことするの嫌でしょ?分かってるんだから〜」

「え?僕は好きだよ、フロギアのこと」


しばらくの沈黙のあと、硬直したフロギアの頬が緑色から赤く変色しました。

「う、嘘だ〜。だって、こんな緑色した女の子なんて嫌でしょ〜!?」

「僕は緑色、すきだよ」
本当は青が好きですが、このときばかりはシクナも空気を読みました。

「体は粘液でヌルヌルだよ〜?」

「あんまり気にしないよ。それに」
シクナはフロギアの手をぎゅっと握りました。

「フロギアの肌って、ヒンヤリしてて、気持ちいい」

誤って煮えたぎる鍋に飛び込んだ蛙のように、フロギアは真っ赤に染まっていました。
そして暴走したかのようにシクナに飛びかかりました。

「今夜は、いつもより激しくしちゃうから・・・・・・♪」

熱い口づけを交わした後、二人の行為は始まりました。




「今日はここでピュッピュしようね〜♪」

シクナをベッドに寝かせると、プルンと弾力のある大きめの胸で、反り立つペニスを優しく挟み込みました。

「あ……」

いつもとは違う優しい快感に、シクナは思わず吐息を漏らしました。

「じゃあ、動かすよ〜」

フロギアは両胸を手でおさえ、上下に揺らしました。
すでに胸は粘液まみれのため、ペニスに吸い付くように圧迫します。

パチュン、パチュン。

ねっとりとした粘液は糸を引きながら、リズミカルに胸を弾ませてペニスを刺激します。

「私、シクナのおちんちん大好きだよ〜。熱くてぇ……カチカチでぇ……エッチな匂いがしてクラクラしちゃう♪」

うっとりとした表情をペニスに向けるフロギアに、シクナはますます興奮してしまいます。

ペニスの先端からはとろりと透明なカウパー汁がこぼれています。

「こっちもいじってあげる〜」

フロギアは自慢の長い舌を使って、敏感な亀頭をチロチロと舐め回しました。
柔らかい感触、激しい水音、鈴口を這いまわる舌。
複雑な快感を同時に浴びて、シクナのペニスは爆発寸前になっています。

「フロギアァ……っき、きもちよすぎて……射精ちゃうよおぉ」

「おっけ〜、じゃあ全部飲み込んじゃうからね〜」

いうやいなや、フロギアは亀頭部分をパクリと口で覆います。

シクナは白濁した精液を、フロギアの柔らかい口内へドクドクと吐き出しました。玉袋の一滴まで残さず絞りとるように、フロギアは尿道を思い切り吸い上げます。

「あ、ふう……ぜんぶ、だしきったよぉう……」

「ん……ん、あ〜……」

フロギアは口内にいっぱいになった精液を見せびらかすように口を開けます。
毎日大量に射精させられていますが、こんなにたくさん出したのは初めてだとシクナは快感の余韻に浸りながら思いました。
フロギアはそれをゴクリ、ゴクリと飲み込みます。

「ふう〜、いつもより量も濃さもすごかったねぇ〜。しかもまだ元気♪」

「君に鍛えられたからね……」

シクナのペニスは再び固くなり、熱を帯びています。

「んじゃ、もう一回しようね〜♪」

その夜は二人が心ゆくまで搾精に励みました。







翌日はとてもいい天気だったので、二人は早々に荷造りをして、シクナの国へと向かいました。
本当はお姫様を探すまで帰らないつもりでしたが、フロギアに「きっと他の人が見つけてくれるよ。案外、一人で元気に暮らしてたりするかも」と言われ、渋々諦めることにしたのです。


太陽が真ん中に上る頃、小高い丘からシクナの国が見える場所まできました。

「私はここでお別れだ〜」不意にフロギアが別れを告げました。

「ええ!?一緒にこないの?」

「魔物娘が来たら皆びっくりしちゃうよ〜?ここから先は安全だから、君一人で行きな〜」

シクナはとても寂しく思いました。
出会いは突然でしたが、短い間でフロギアとはとても親密な関係になれたし、それほどの関係を誰かと持ったことはシクナにとって初めてだったからです。
だから、「また、会いにいくからね!」と言って、シクナは別れを告げませんでした。
シクナはフロギアが見えなくなるまでずっと手を振っていました。
フロギアはそれに笑顔で答えていましたが、どこかぎこちなさを感じるものでした。




シクナは駆け足で国へと向かいましたが、不意に立ち止まって考え出しました。

(お姫様も見つけられなかったのに、おめおめと正面から帰るのはさすがに恥ずかしい・・・・・・)

シクナのちっぽけなプライドが躊躇させます。しかしこのまま止まり続けるわけには行きません。

(そうだ、抜け道から帰ろう)

シクナはひび割れた外壁から王宮へと続く秘密の抜け道を使って中に入りました。
小さい頃に見つけた物なので、今の王子には少々狭い道でしたが、なんとか通り抜けることができました。
王宮に入り、国王と兄を探していると、二人の衛兵が会話しているのが見えました。声をかけようとしましたが、様子がどうもおかしかったので、二人から隠れて会話を盗み聞きしました。
二人の衛兵は槍も盾も持たず、代わりに酒瓶と干し肉を持って、顔を真っ赤にしながら話していました。

「いやあ、それにしても盛り上がったなぁ、シクナ王子の葬式は!」

「ああ、王様も一日で帰ってくると思ったのに、もう一週間も音沙汰がないから諦めちまってよぉ」

「俺ぁ思うに、本当は生きててひょっこり顔をだすんじゃないかね?」

「よせよぃ。あの出来損ないの次男だぜぇ?どうせ今頃は野犬の腹ん中か、森の肥やしになってるんだろうぜぇ」

「違えねぇ!第一王子様とちがって、あっちは本当に駄目な奴だったからよぉ。国の奴らも、死んでよかったと思ってるだろうなぁ。王様だって、きっと同じさぁ」

「あっはははは!そりゃあひでえや!でもよ、俺は感謝してるぜ?こうして葬儀して、うめえ酒が飲めるんだからよ!」

「確かにそうだぁ!シクナ王子バンザーイ!シクナ王子に栄光あれー!ってかぁ!」

二人の衛兵は下品な笑い声をあげながら、そのまま立ち去っていきました。
シクナは誰にも気づかれないように、素早く王国の外へと行きました。
瞳から大粒の涙を雨のようにこぼしながら、フロギアと初めてあった沼へと向かいます。

「フロギアーッ!」

シクナは沼地までたどり着くと、大声を張り上げながらフロギアを探します。

「なあにぃ〜?」

池の中からひょっこりと顔を出したフロギアは、シクナの泣きはらした顔を見て驚きました。

「どう・・・・・・したの?」

シクナは彼女に飛びつき、何も言わずにひたすら泣き続けました。フロギアも何も聞かず、吸盤のついた手で優しく彼の頭をなでました。

「そっか、君も私と一緒なんだね。よしよし、もう大丈夫だよ。私がずっといてあげるからね」

フロギアはシクナを自分の家に連れて行きました。
枯れ木や藁を泥で固めた粗末な作りでしたが、ベッドやテーブルもあり、住み心地は良さそうです。
フロギアはシクナを裸にし、ベッドに押し倒します。いつもと同じ流れですが、それは愛情をもって優しく行われ、まるで恋人たちが愛し合うようでした。

「私、シクナのこと大好きなんだ。だから、私の大事なもの、あげるね」

そう言って、自身の割れ目にペニスの先端をあてがうと、ズププ……と飲み込んでいきます。

「ふ……、くっ、はあ……ん!」

苦しさと快楽の入り交じった声を発しながら、ゆっくりと身体を沈めます。その表情は耽美で愛しくて、シクナはいつも以上に鼓動が高鳴るのを感じます。
ペニスの根元までしっかりくわえ込むと、膣肉が収縮を繰り返して、シクナに射精を促します。

「あ、あひ、ああああっ……!」

今まで味わったことのない快感に堪えきれず、シクナはフロギアの膣内に子種を吐き出します。

「んんっ、すごぉい……。いっぱい精子出てるねぇ」

ビュクン、ビュクン、飛び出した精液が膣壁にぶつかる度、フロギアは反射的にキュウッと内部を締め上げます。
大量の精液を出したにもかかわらず、シクナのペニスは衰えることなく、むしろ先ほどよりもビンビンに勃起しています。

「フロギア……もっとしたい……」

いつの間にか、二人はお互いの吐息を感じるほどに顔を近づけていました。

「シクナ……私も、もっと君がほしいよ……」

そう言うと、フロギアは腰を上下に激しく動かします。シクナの精液とフロギアの愛液が飛び散り、むわりとした汗のような臭いが立ちこめます。

「もっと、いっぱいしよう……。嫌な事なんて、全部忘れちゃうくらいに……」

その日、日が沈むまで二人はセックスに明け暮れていました。
二人は手を固く握りあい、熱いまなざしでお互いを見つめ合います。

「フロギア。ずっと、ず〜っと一緒だよ?」

「うん、ず〜っとシクナと一緒。約束」

そう言うと、二人は安心したように、静かに寝息を立て始めました。


シクナが目を覚ますと、家の窓から、まぶしいほどの月光が差し込んでいました。ですが、先ほどまで一緒にいたはずのフロギアが見あたりません。

(どこに行ったの、フロギア・・・・・・?)

不安に駆られたシクナが外にでると、空には大きな満月が登っていました。周りには宝石を砕いたように星たちが輝いて、とても明るい夜です。
静かな沼地を散策していると、フロギアの声が聞こえます。
声のする方へ近寄ると、フロギアは小岩の上に座り込んでいるのが見えました。
シクナは声をかけようとしますが、口をつぐみます。

「♪〜〜♪、♪〜〜〜」

フロギアは歌を口ずさんでいました。シクナは気配を悟られぬよう、静かに彼女に近づき、岩場の陰に隠れました。

「♪〜♪〜〜〜♪〜〜♪」

まるで月に何かを訴えるように、フロギアは歌っています。
女性らしいソプラノは、蛙の鳴き声のようにガラガラした響きが加わって、あまり美しい歌声ではありませんでした。
しかしそれを聞いていると、不思議とシクナの心は落ち着いて、気がつけば彼は再びまどろみの中に落ちていたのでした。
16/04/27 11:03更新 / 牛みかん
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■作者メッセージ
ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。

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