読切小説
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悪魔の契約書
貸主(以下、「甲」という)と借主(以下、「乙」という)は次の通り取引契約(以下、「本契約」とする)を締結する。



第一条
甲は乙に対し、以下の条項に従い、乙の事業倒産による不良債権を全額補助する対価として、恒久的かつ不可逆的な契約の履行を求める。



第二条
生命の危機など深刻な事態を除き、乙は甲の庇護下におかれその指示に従うものとする。

 2.1 ただし甲の指示に絶対的な強制力は無いものとし、乙は甲の指示を拒否する権利を持つ。
   2.1.1 乙が甲の指示を拒否した場合、その代替案を提示しなければならない。
   2.1.2 甲は乙が提示する代替案を吟味し、話し合いによりお互いの合意を得なければならない。

 2.2 甲は乙の労働出勤を決定する権限を持ち、乙はそれに従うものとする。

 2.3 生命の危機など深刻な事態を除き、乙は可能な限り甲とのスキンシップに望まなければならない。
  2.3.1 スキンシップとは精提供行為に及ばない軽度な性的交流を指すものとする。
  2.3.2 互いの口部を使用した粘膜接触(以下、「濃厚ベロチュー」という)は積極的に行うこと。

 2.4 甲は乙の生活に必要なものを全て用意する。
   2.4.1 乙は甲が用意するものを拒む事は出来ない

 2.5 甲と乙は可能な限り行動を共にする。

 2.6 乙は甲に対して常に真摯に向き合い、信頼を得られるよう努力しなければならず、甲もまた同様とする。 



第三条
乙は甲に定期的に精を提供する。

 3.1 起床後の速やかな精提供(以下、「おはようセックス」という)
  3.1.1 甲が先に起床した場合、乙は睡眠中でも甲のおはようセックスを最低限2回は受け入れる。
  3.1.2 乙が先に起床した場合、おはようセックスもしくはそれに準じる行為をもって甲に奉仕する。
  3.1.3 いずれの場合も、乙は甲に対して濃厚ベロチューを必ず一度行う

 3.2 甲は乙の嗜好に合わせ精提供行為に全力で協力する。

 3.3 乙は己の欲求に逆らわず、その全てを甲に求めるとし、甲はいついかなる場合でもそれに無条件で応えなければならない。

 3.4 日没より就寝までの間の精提供行為(以下、「おやすみセックス」)を最低3回行う。
  3.4.1 おやすみセックスの上限は設けない。
  3.4.2 乙は甲に対して濃厚ベロチューは必ず一度行う

 3.5 いずれの精提供行為は互いを最大限想いやる上で行う。

 3.6 精提供は最終的に乙の射精を目的とする行為を指し、その過程は問わないものとする。

 3.7 甲の同意がない限り、避妊具の使用は精提供行為と認められない。

 3.8 甲と乙は、より良い精提供行為を常に模索する。



第四条
本契約の履行においては、魔界の法律ならびに倫理観を優先して適応する。



第五条
精提供行為で起こりうる第三者(以下、愛の結晶とする)の誕生。

 5.1 甲と乙は愛の結晶を目的とした精提供行為(以下、「子づくりセックス」)に積極的な姿勢を取る。

 5.2 甲と乙は愛の結晶に対し、持ち得る最大限の愛情を注ぐ。

 5.3 愛の結晶の誕生は精提供の不履行理由にならず、乙は甲への契約を継続する。
  5.3.1 ただし生命や愛の結晶の危機など非常事態の場合はこの限りでない。



第六条
紛争発生時、甲と乙は互いの信頼を取り戻すべく最大限の努力をしなければならない。

 6.1 紛争解決には話し合いが第一選択とされるが、甲の強い要望があれば精提供闘争(以下、「セックス耐久バトル」という)を解決手段とすることができる。

 6.2 紛争が解決した場合、いかなる場合でも信頼関係修復の証として、甲の希望する精提供行為(以下、「仲直りックス」という)を行う。
  6.2.1 仲直りックスについては別書(「魔物娘が選ぶセックス大全集」及び「デーモンママならこれは外せない理想のバブみセックス永久保存版」)を参照。
  


第七条
本契約の締結の証明として、乙は3ヶ月分の収入もしくはそれに類する価値の物的証拠を用意し、甲はそれを常に左薬指に装着しなければならない。





本契約の証として署名の上、甲と乙は濃厚ベロチューとらぶらぶ精提供行為をもって魔王様に永遠の誓いを立てるものとする。





















なお、本契約を確認後、乙の拒否権は消滅するため乙の署名は不要とする。

「えっ」
21/10/04 11:26更新 / 迷える哺乳類

■作者メッセージ
些事ですが最近、行き詰まってヤケクソSS投稿→我に返ってウボァー→コメント怖くて見れない
というループにハマってますが私は元気です。

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