連載小説
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チャイニーズのファーマーのミスターがオートマトンを作るのに失敗したイシュー
「ヘイ麻王社長!俺の実家は農家なんだけど、兄さんがオートマトンを作ったんだ、結果として失敗動画だけど見ないかい?」

「へえ、でもあの人が失敗するだなんて初めて聞いたな。すなわちだがそのイシューにはアグリーさ!」

魔界系の会社の一つ、その名も『円卓コーポレーション』。
その社長室にて、二人の青年は仕事をまるっきり放棄したかのようにだらけながらスマートフォンを見ていた。

片方は本社の社長である『麻王仮馬』。
もう片方は中国支社から出向いた『毛同紅』。
ちなみに他の社員も殆どが持って来られなければ仕事をしないような奴らであるため、全体的にこんな雰囲気のクソみたいな会社である。

そんな中で、本来プレゼンに使われるべきものだろうスクリーンとプロジェクター(超巨大)に二人は親戚から送られてきたという『オートマトン錬成失敗』の動画を映し出そうと四苦八苦していた。

ちなみにこのプロジェクターも本来の用途で使われた試しがない。
仕事をする時はプレゼンだのなんだのは特にせずに社の独断でやって独断で売る為殆どの商品は『現場のクソみてえなノリ』で作られている。……その結果でクソみてえな大企業を作れるのだからクソみてえに有能なクソ社員とクソ社長である。

「そうだ!今ちょうど会社全体が暇だしみんな集めようぜ!」

「アグリーだよ。全メンバーを収集しようか!」

ちなみにこの五分後、「また社長のジャストアイディアかよ……」などと呟きながらだが本社メンバー全員の参加と支社メンバーの通信での参加が確認された。

◆◆◆

「はぁいこんにちわぁ社長さん……と、言うわけで今回はオートマトンを錬成して優勝していく事にしたわ」

オネエ口調で立っているのは、中国支社社長の『毛取努』。
毛同紅の兄にして、なんかいろいろと卓越した技術力と広大な土地、クソみてえに斬新な発想力を持つ中国の大地が産んだなんかいろいろすごい男である。

「まずこちらのゴミ捨て場から取ってきた曰く付きの金属系のものに魔力を潜えゴホンゴホン……したらこちらのお鍋に入れてリリラウネの蜜とホルスタウロスミルクとで煮込んでいくの……そうして金属が魔力汚染されたら早速だけど骨の形に整形して、次々にパーツを作っていくの……」

てきぱき、とあっという間に工程は進み、最後にはなんと『魔術粘土』なんて珍しい素材まで登場。技術チームが湧いたが、しかしそこで異変が起こった。

「と、ここで早速魔術工程をやだぁなんか後ろで音がするじゃなぁい」

そうして彼が振り返った。
……その時だった。
彼はその音に驚き、つい粘土を地面に落としてしまった。

そう、「泥の多い田んぼに」「魔力の塊を」である。

「やだあ落としちゃったわあ……いや待ってくれ、まじでまずいことになったんじゃないか?えっと、俺が素材にしたのは……『剣』『鎧』『人形』『汚水』『粘土と泥』……ああ、成る程ね俺は逃げおっとぉ⁉」

彼が慌てて逃げようとした時だった。
まず人形に足を掴まれて転び、そうして鎧にのしかかられる。
そうしているうちに泥に手足を固められ、汚水が衣服の中に侵入。
さらに通りかかった女性が『剣』を手に取り、完全な役満が完成した。
その上、彼は媚薬で彼女らを煮込んでいたのだ。

「ちょっと服刻まないっ……じ、順番⁉言われても俺が持たな……あっやめ……うぐぁっ……⁉」

そこで何かに気づいた人形が走ってきて画面をタップするが静電気をもたない彼女は止められず、最終的にどうでもいいやと言わんがばかりに彼女も参加して逆輪姦動画が8時間に渡る長編で流れ、おそらく電池切れで止まった。

◆◆◆

「成る程ね、どうりで最近連絡がつかなかったわけだ。」

「惜しかったなあ兄さん。……あ、とりあえず続き的なハメ撮りあったけど見る?」

「イェス、アグリー!」

不平の声を漏らす社員を相手に、今度は全社員の嫁まで集めてクソ動画観賞会は再開された。
20/02/02 20:43更新 / 魔物兄貴♂×3‼
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