歴史の裏側 ーレスカティエ教国大性利ー
船は帆に風を受け、黒く染まった空の下を走る。レスカティエ海軍揚陸艦『ステラ・ポラーレ』。海軍歩兵の家とも言える軍艦だ。魔物共の土地へ殴り込みをかける、先鋒として建造された船である。艦首に備えられた可動式の橋を用い、海岸または敵艦に突撃する。乗り込むのは俺たちレスカティエ海軍歩兵隊、先陣破りの専門部隊。
入隊する連中は皆命知らずな戦闘好きとして育てられる。魔物の蠢く魔界に真っ先に切り込むのはお上品な勇者サマではなく、俺たちだと信じていた。そしてそれは現実となった。殴り込む先が、魔物に乗っ取られたレスカティエというのは予想外だったが。
「隊長、陸まで後十分です」
副隊長が静かに言った。静かにとは言っても、心の中で燃え上がっているものが手に取るように分かる。
俺は彼から望遠鏡を受け取り海岸を眺めた。黒雲に埋まった空の下では白い砂浜さえおどろおどろしい。そこにひしめいているのは女ばかりの騎士団だった。『プリンセス・エミレッタ騎士団』。豪商や貴族の女子を集めて結成された部隊で、荒くれ揃い海軍歩兵隊からすれば、実戦よりもパレードに向いたお嬢様騎士団、おままごと騎士団である。天界から降臨召されたヴァルキリーを団長にしていたという一点で、辛うじて戦力となり得る存在だった。
ただし今となっては少し話が違う。望遠鏡のレンズを通して見えるお嬢様騎士団は、かつてのような白い聖衣を来たまばゆい光を放つ集団ではない。禍々しい角や翼、時には青や緑の肌を持った化け物の軍団になっている。先頭に立つヴァルキリーも例外ではない。純白だった翼は空と同じく黒一色に染まり、肌の色も青みがかった、完全な魔物となっている。神によって直接作られたヴァルキリーでさえあのザマとは。
「……相手は魔物化した娘っ子のみか」
「新しい眷属に、狩りの楽しさを覚えさせようということでしょう」
狩り、か。全く笑わせる。飛び道具も使わず、俺たちが接岸するのを待ち構えてやがる。余裕のつもりか、あるいは海戦の経験がないからか。
俺は副隊長に、部下を招集するよう命じた。
「野郎共、喜べ！ いよいよ俺たちの力を見せる時が来た！」
「オオォォ！」
全員が槍を掲げて雄叫びを上げた。海軍歩兵全員が集まり、甲板を埋め尽くし整列している。手には短めの槍、腰にはカトラス。制海権が魔物に握られている以上、揚陸艦もなかなか活躍の場がなく、植民地の近海で今まで訓練ばかり行って来きた。ようやく実戦に出られると聞いて、皆顔に高揚感が見える。
例え祖国への攻撃であろうと、相手が女だろうと関係ない。敵の親玉であるリリムはレスカティエ本国を一日で占領するほどの力の持ち主だが、それも関係ない。
一刻も早く接岸して、敵を一人でも多く蹴散らす。そのためだけに俺たちは生きてきた。神への信仰のためではない。ただただ、戦いが全てだ。
俺は懐から薬袋を取り出す。植民地を出港するとき、提督から全員分持たされた物だ。人間の力を極限まで引き出し、魔物を打ち払う神薬とのことだ。原料は何かのキノコらしい。この手の胡散臭いものはあまり信じないタチだったが、どうせ死ぬのだ。世話になった提督への義理で飲んでおこうと思う。
「提督からもらった神薬は失くしていないな？ 効果があるのか分からんが、どの道俺たちは魔物共を一人でも多く道連れにして、討ち死にすることだけを考えればいい！ 飲んでおけ！」
袋の紐を解いて、中の丸薬三粒を一気に口へ放り込んだ。若干の辛みを舌に感じ、飲み下す。部下たちも同じように、薬を取り出して飲み込んだ。海軍歩兵だけでなく水夫たちも飲んだ。こいつらも運命は同じだ。制海権が魔物にある中、植民地から本国まで来れただけで奇蹟。どうせみんな生きて還れない。
「レスカティエの男共！ 俺たちの血こそ真の赤だと教えてやれ！」
「イエス・サー！」
部下達が一様に唱和するのを聞いて、士気の高さを確認できた。前へ向き直ると、海岸はもうすぐそこだった。魔物共が戦闘態勢を取るのが見える。様々な種族が混在しているためか、陣形は組まず散兵状態だ。数はざっと見積もって五百名。こちらは水夫を含めて三百五十名。丁度良いハンデだ。
「橋を降ろせ！」
水夫たちがロープを切ると、艦首で垂直に固定されていた橋がゆっくりと倒れていく。それが水平になり、まだ接地しない内に俺は叫んだ。
「レスカティエのためにーッ！ 突撃ーッ！」
橋の先端にある槍状のアンカーが浜に突き刺さり、固定される。俺が槍を掲げて先頭を切り、部下たちも鬨の声を上げて橋を渡った。魔物たちも向かってくる。女ばかりの鬨の声だった。
敵もまた、指揮官先頭。堕落したヴァルキリー、いわゆるダークヴァルキリーという奴だ。堕落する前は確か、リディーニャという名前だった。娼婦だか騎士だか分からないような、存分に肌を露出した鎧を着ており、乳房が上下に揺れていた。両手剣を大上段に振りかぶり、その表情は……笑っている。
「はぁッ！」
相手の初撃を、俺は槍で横へ逸らす。剣を構え直してやや距離を取りながら、かつての神の僕はニヤリと淫乱な笑みを浮かべる。部下たちも衝突し始め、周囲で剣戟の音が鳴り響き始めた。
「海軍歩兵……暴力のみを愛する哀れな男たち……」
再び剣が襲い来るのを、俺は横へ跳んで避ける。ふいに、体が熱くなってきた。血の巡りが早くなる。
戦闘の高揚感だけではない。何かが燃え上がってきた。黒い翼をはためかせるリディーニャの、その乳房を見る度に、滑らかなふとももを見る度に、その欲求が高まってくる。
食いたい。
「甘い闇に包まれ、堕落しなさい……私のように！」
ダークヴァルキリーが……目の前にいる『メス』が剣を掲げた。俺はその瞬間、槍を放り捨て吶喊した。
メスの目線がその槍に移る。その隙に懐へ飛び込み、剣を握る手を押さえ込んだ。そのまま繰り出した回し蹴りが、奴の膝を捉える。
「……うッ!?」
体勢を崩した所へ体当たり。そのまま強引に押し倒す。俺の方が体格が良い分、質量を活かした攻撃は効いた。
仰向けにどさりと、リディーニャは砂浜に倒れた。即座に覆い被さる。
後はこのメスを食べるだけ。
「は、離しなさいッ！」
抵抗するメスの腕を無理矢理ねじ伏せた。相手は堕落したとはいえ神族、人間など及びもつかぬ力を持っているはず。だが俺は自分でも理解できない、凄まじい力で彼女を押さえ込んだ。
「や、やぁっ!? 何、この感じ……っ！」
五月蝿い口だ。そう思った瞬間、体は勝手に動いた。その唇を強引に奪い、舌を潜り込ませたのだ。
リディーニャは舌に噛み付くようなことはしなかった。それどころか俺の行為を歓迎するかのように、舌を絡ませてくる。唾液がたっぷりと絡み合い、喘ぎ声が唇から漏れ、何とも淫らなキスだった。
「んっ♥ ふみゅっ……んぅぅ〜♥」
次第に彼女の手足から力が失われていったので、俺はその胸を守るプレートに手をかけた。手探りで留め具を外し、ずらして乳房を揉む。女を抱いたことは何度もあるが、今までの中で一番の絶品だった。指先が食い込むときは蕩けるように柔らかく、ある程度掴むと弾力が押し返してくる。唇の味わいも、これだけ淫らでいやらしいキスができるメスはお目にかかったことがない。
何より、匂う。発情しきったメスの匂いがプンプンする。乳房をまさぐっていると、コリッとしたものが指先に当たった。どうやら完全に発情したようだ。魔王の娘の手によって、神の使徒も見る影もなく堕落したと見える。戦の最中、強引に押し倒されて乳首を勃たせるくらいに。どの道もう天界へ還れないのだ、俺が遠慮なくもらってやる。
「んひぃぃぃ♥」
口を離して乳首をつねってやると、リディーニャは体を反らせて悶えた。青肌で覆われた脂肪の塊は上下にぷるんぷるんと震え、誘うような動きをしている。こんなもんをぶら下げて戦場に出やがって。
「あんっ♥」
軽く叩いてやるとさらに大きく揺れた。早く女の穴を貪りたくてたまらなかったが、この胸の前菜もいただくとしよう。極限まで、いや、普段の極限をさらに超えて大きく勃股した股間のモノを出した。欠陥が浮き出たそれを胸の谷間に挟み、メスの腹にドカッと腰を降ろす。
「グゥ！」
堕ちたヴァルキリーは少しだけ苦しそうに呻いたが、自分から乳房を手で掴み、ゆっくりとペニスに擦り付けてきた。竿はデカくなっただけではなく敏感になっていた。青い柔肌がスベスベと擦ってくるのはたまらない快感だ。だが動きがトロ過ぎてもどかしい。
俺はリディーナの手の上から乳房を掴むと、激しく上下させながら、腰も動かした。彼女の腹の上で。
「っぅ、が、んんぁっ……♥」
腹を圧迫されて上手く声が出せないのか、言葉にならない声で喘ぎ続ける。まあヴァルキリーの体ならそう簡単に壊れはしないだろう。容赦なくペニスで谷間を突きまくった。まるで乳房をレイプするかのように。
リディーニャはジタバタと暴れ始めても構いはしない。さらに強く双峰を揉んでペニスに押し付けていると、ふいに紺色の乳首から何かが飛び出した。白い乳液だ。途端に甘ったるい香りがむわっと広がる。まるでこいつの体内に詰まっていたメスの成分が、母乳になって溢れ出したかのようだ。
ピュッ、ピュッっと母乳が飛び出し、谷間を濡らしていく。スベスベしていた乳房が、ぬるついた艶かしい感触に変わっていった。俺の先走りの液と混ざり合い、粘っこい快感を伴ってペニスにまとわりついてくる。
腰が止まらない。ひたすら動き続ける。まるで生物としての本能が書き換えられ、胸の谷間に射精すれば受精すると思い込んでいるかのように。
「おら、出すぞ……！」
そう言ってやると、リディーニャは赤い瞳を潤ませながら、嬉しそうな笑みを浮かべた。次の瞬間、胸の谷間でそれが弾けた。
「んああああっ♥」
青い肌に、白いしぶきが飛び散って行く。谷間を通り抜け、顔面にまで飛散した。快楽に歪んでいたメスの顔中がベトベトになるくらい、信じられない量を射精してしまったのだ。
「ん♥ ふぅんんんn♥ あっ、んあぅっ♥」
口に入った粘っこい精液を、リディーニャは美味しそうに口を動かし、咀嚼していた。その顔に更にぶっかけてしまうと、彼女は全身を痙攣させた。
後ろを振り返ると、鎧のスカート部分から下へ水溜りができていた。胸への刺激と精液でイったか。変態女め。
だがこの程度で、俺は満足できなかった。相当な量を射精したにも関わらず、ペニスはまだ大きさを保っていたのだ。俺は立ち上がると、リディーニャの脚を掴んだ。
「あっ……♥」
いわゆる、松葉崩しの体勢。期待に満ちた目で俺を見つめている、堕ちた神の使徒。鎧のスカートは短く、つけたままでも挿入の邪魔にはならないほどだ。そしてその股間を覆っているのはピンク色の、可愛らしいショーツだった。
「メスの分際でこんな物を！」
力づくでそれを破り取り、汁を垂れ流す割れ目を晒させた。ピンクの布はもうぐちゃぐちゃで、股間は大洪水だ。ぱっくりと割れ目が開き、青い膣内を見せている。丸い尻を掴むと、これも胸に負けず劣らずの感触だった。メスの香りは垂れ流しの汁から、母乳から、女の穴から、肛門から、口から、止めどなく溢れて俺を誘う。
「はひ……挿れて、犯してくださいぃ……♥」
荒く息をしながら、オスに食われるのを待ち望む一匹のメス。望み通り補食すべく、俺は一気に腰を進めた。
「んんあっはぁぁぁ♥」
挿入した瞬間、嬌声と連動して膣が締め付けてきた。ぬめる襞がグチャッと音を立てながら、腰のくねりとは別に蠢いてペニスをくすぐってくる。下の口という表現がぴったりな、魔性の膣だった。しゃぶるような膣の動きと、くねくねと揺れる尻が俺をさらにかき立てる。
挿入したままリディーニャの体をうつぶせにさせ、背中から右腕で胸を抱きしめた。左腕は左のふとももを抱え込み、そのまま足腰に力を入れ、立ち上がる。
「ああっ、やぁん♥」
乳房を掴まれ、メスはまた母乳を噴出させた。黒い翼がバサバサとはばたき、体をくすぐってくる。後背位で結合した状態で立った俺たちは、周りの様子を初めて確認できた。今までリディーニャを食い荒らすことに夢中で、気にもしていなかったのだ。
戦は終わっていた。そこら中に武器が投げ捨てられ、剣戟の音の代わりに嬌声が響き、火花の代わりに白濁液とメスの汁が飛び散る。俺の部下たちは獣と化していた。皆相手の魔物を尽く押し倒し、その股ぐらへペニスを突き立てている。いつも女に興味のない奴でさえ、押し倒したリザードマンの剣士を四つん這いにさせ、体中が精液まみれになるくらい犯していた。またある部下に犯されているデュラハンらしき女騎士は、口ではやめろと叫びながらも両手両足で男にしがみつき、自分も腰を動かして快感を得ていた。やがて激しく突かれた衝撃でその首がぽろりと取れてしまうと、彼女は自分がマゾであることを高らかに宣言し、素直に喜びの声を上げ始めた。
副隊長に至ってはミノタウロス三人にケンタウロス一人を倒したらしく、精液まみれで横たわるケンタウロスの馬体に腰掛けながら、座位でミノタウロスを犯している。残り二人のミノタウロスは逃げもせず、豊満な胸を彼に擦り付けながら自分の番を待っていた。
「見ろ、変態女！ 俺たちの勝ちだ！ レスカティエ万歳！」
高らかに勝鬨を上げ、俺はリディーニャの体を上下に揺さぶった。
「あああ、ああっ♥ 気持ちイイよぉぉぉっ♥ 犯されるの気持ちイイのぉっ♥」
ペニスの先端で膣奥を突かれ、彼女も高らかに敗北宣言をした。ペニス周りにむっちりした尻がぺたぺたと当たり、その柔らかさが弾みとなって上下運動がより活発になる。
乳房をいじめればいじめるだけ、甘い香りの母乳が吹き出してくる。胸が揺れる度、精液の付着した谷間がいやらしい音を立てた。同じく精液まみれになった髪を振り乱しながら、彼女はひたすら悶える。当然、その動きが膣に伝わって、俺のペニスに快感として流れ込んでくる。熱い窯のような戦乙女の膣内で、竿がドロドロに溶け出しそうだ。
「リディーニャ！ お前とは前に一回会ったよな!? そのとき俺たち海軍歩兵を、ゴミを見るような目で見ていたよなぁ!?」
「きゃぅぅ♥ ご、ごめんなさいぃ♥ 野蛮人だって馬鹿にして、あんっ、ごめんにゃさいぃ♥」
謝る声に水っぽい音が混じっていた。母乳のみならずよだれまで垂れ流すとは、牛かこいつは。
「反省したならッ……止めてやろうか!?」
「やぁっ、止めないでぇ！ 私は悪い子でひゅっ！ 堕落神様に懺悔しましゅっ！ だからもっと犯してぇぇ♥」
合掌して祈るような仕草をしながら、彼女は哀願する。何だか獣欲の中に、このメスへの愛おしさがこみ上げてきた。素直で、美しくて、淫らで、犯すと気持ちいい。あらゆる意味で最高のメスじゃないか。愛おしくて当然だ。これからずっと可愛がってやろうじゃないか。
「俺をどうするつもりだった？」
突き上げながら、さらに尋ねてみる。
「答えろ！ どうするつもりだった!?」
「はいぃ♥ き、騎上位で、無理矢理精液を搾ってみたかったですぅ♥」
「今俺にヤられてどんな気分だ!?」
「最高ですぅぅーっ♥ 凄く、すっごく気持ちイイですぅぅ♥ デルエラ様に調教していただいたときよりも、オチンチンの方がイイですっ♥ レイプしてくれてありがとうございますぅぅぅ♥ ふあ、ああぁぁ……」
口からよだれ、乳房から母乳、女の穴から愛液を垂れ流すリディーニャ。さらに股間の尿道口から放物線を描き、黄色い液体が流れ出した。
「ああっ、おしっこ出ちゃったぁ！ 恥ずかしい、恥ずかしいよぉっ……恥ずかしいけどとっても気持ちイイのぉ♥」
欲望のまま交わる仲間たちの前で、じょろじょろと放尿するリディーニャ。神様が彼女を見ていたらどれだけ嘆くだろうか。想像すると少し愉快だ。強い奴が弱い奴を食い物にするこの世界を作った元凶が、自分の娘とも言えるヴァルキリーをペニスの食い物にされて、どれだけ悔しがることか。
俺は彼女の柔らかな体を強く抱きしめ、ペニスを一番奥で停止させた。じわりとこみ上げてきたものが、次の瞬間にはどくどくと噴出していく。
「んっきゃぁぁぁぁ♥ 来てるぅ！ 熱いのいっぱい、これが、これがナカ出し……はうぅぅ♥」
きゅーっと密着してくる膣襞。精液を一滴たりとも漏らすまいとするかのように、ペニスとの隙間を埋めて行いく。さらに吸引するような力が加わり、ますます脈打ちを促された。先ほどと同様、異様に多い精液をリディーニャの体内にぶちまけていく。精液だけで腹が大きく膨らんでしまいそうなくらい、たっぷりと。
「うぅっ、はぁっ♥ きゃはっ、あははは……♥ えへへっ♥」
蕩け切った表情で、子供のように無邪気に笑うダークヴァルキリー。こいつは完全に俺の物になった。周りに転がっているのは犯される魔物共と、それに精液をぶちまける俺の部下。レスカティエ海軍歩兵の大勝利だ。
だが黒い空を見上げ、女の穴の快感に酔いしれながら、俺は気づいた。『戦い』には勝てたが、俺たちも魔境と化したこのレスカティエに取り込まれてしまったのだと。国を奪還することも、華々しく討ち死にすることもできなかった。局地的には勝利でも、戦略的には敗北だったというのは歴史上たまにあるパターンだ。
「……ふぅ」
俺はゆっくりとリディーニャを降ろし、膣からペニスを引き抜く。彼女は股間にグッと力を込めて、貯蓄した精液を漏らすまいと頑張る。俺が黒い翼を雑巾代わりにしてペニスを拭くと、黒い羽毛が白く汚れていくのを赤い瞳でうっとりと見つめていた。
歴史的な大勝利と大敗北。一度に両方を味わった俺は、リディーニャに四つん這いになるよう言った。今度は官能的な尻に目を惹かれたので、そのアナルを犯したくなったからだ。
堕ちた戦乙女が尻の割れ目を手で広げ、肛門を眼前に晒してくる。淫らな汁にまみれたペニスはそこへすんなりと納まった。
膣とはまた違う、直腸の締め付けを感じた瞬間、俺は考えるのを止めた。
ライオルイェン提督、この度は本当にありがとうございました。提督が如何にして『タケリダケ』なる魔界キノコの薬を入手なさったかは存じませんが、お陰さまで我ら海軍歩兵隊は自己満足とはいえ勝利の満足感を味わうことができました。仮にもレスカティエ教国のために魔物と戦い、形はどうあれ相手を打ち破ったのですから、教団への義理も果たせたでしょう。そのため部下たちは皆心置きなく、魔物の夫としての新しい人生を歩む決心がついたようです。
私の今後についてですが、リディーナと話し合った結果、やはり部隊を再結成することに尽力したいと考えております。部下たちが全員結婚により除隊したため、ステラ・ポラーレ艦の海軍歩兵隊は事実上解散となりましたが、やはりこの部隊は私の人生です。
再結成に向け、私は最愛のリディーナと共に万魔殿に向かうことにしました。万魔殿は堕落神の力によって作られた世界で、時間の止まった空間で数百年、数千年分という交わりを行うことができると、リディーナが教えてくれました。魔物の出生率は非常に低いそうですが、数千年間も交わり続ければ、規模は以前より小さくなると思いますが部隊再結成に十分な人数を産ませることができるでしょう。
数ある植民地も尽く魔界化したとのことですので、提督も今では幸せにお過ごしかと思います。前述の通り万魔殿は時間の歪んだ世界なので、向こうで数千年過ごしてもこちらではそれほど時は経たないそうです。なのでそう遠くないうちに、私とリディーナの娘で編成した海軍歩兵隊をお見せできると思います。目標はとりあえず百人程度としております。
それまでどうか、お元気でお過ごしください。生き返ったという奥様にもよろしく。
ーー以上、戦闘詳報に添えて。
レスカティエ教国海軍 『ステラ・ポラーレ艦』海軍歩兵隊隊長 レイゲン・トルクードーー
「いやいや、ご苦労様でんな、提督。あのタケリダケ濃縮薬の効力をPRするまたとないデモンストレーションや。ただ理性がなくなるだけでなく若干の『考える力』を残し、獣欲のままに様々なプレイをできる新薬。これならセレブな魔物にも人気出るやろ」
「ご満足の行く結果で何よりだ。今後も協力できることがあったら遠慮なく言ってくれたまえ、タヌキ君！」
「はは。随分気前良くなったもんやね」
「妻の死後、国への忠誠も見失い、世界の全てが色あせて見えた。だが君たち魔物のおかげで亡き妻が蘇ったのだ！ 国も魔界と化した今、私は残りの人生を君たちへの献身に捧げる！」
「うーん、嬉しいんやけど、まずは奥さんに全てを捧げたらどうや？ 自分のことを放っておかれると魔物は……」
「……あなた。このドレス、似合うかしら？」
「おお、アイリーナ！ 白い肌に赤い生地がなんともよく映えているではないか！ まさしく不死者の女王だ！」
「そうですか？ では今夜、この格好で一曲踊りましょう。もちろんベッドの上で……♥」
「一曲などとケチ臭いことは言わん！ 君が満足するまで踊りあかそう！」
「まあ。そんなこと言われたら、夜が待ち遠しくてたまらなくなってしまいますわ♥」
「待てないなら待つ必要などない。今すぐ寝室へ行こうではないか！」
「……大丈夫そうやな」
入隊する連中は皆命知らずな戦闘好きとして育てられる。魔物の蠢く魔界に真っ先に切り込むのはお上品な勇者サマではなく、俺たちだと信じていた。そしてそれは現実となった。殴り込む先が、魔物に乗っ取られたレスカティエというのは予想外だったが。
「隊長、陸まで後十分です」
副隊長が静かに言った。静かにとは言っても、心の中で燃え上がっているものが手に取るように分かる。
俺は彼から望遠鏡を受け取り海岸を眺めた。黒雲に埋まった空の下では白い砂浜さえおどろおどろしい。そこにひしめいているのは女ばかりの騎士団だった。『プリンセス・エミレッタ騎士団』。豪商や貴族の女子を集めて結成された部隊で、荒くれ揃い海軍歩兵隊からすれば、実戦よりもパレードに向いたお嬢様騎士団、おままごと騎士団である。天界から降臨召されたヴァルキリーを団長にしていたという一点で、辛うじて戦力となり得る存在だった。
ただし今となっては少し話が違う。望遠鏡のレンズを通して見えるお嬢様騎士団は、かつてのような白い聖衣を来たまばゆい光を放つ集団ではない。禍々しい角や翼、時には青や緑の肌を持った化け物の軍団になっている。先頭に立つヴァルキリーも例外ではない。純白だった翼は空と同じく黒一色に染まり、肌の色も青みがかった、完全な魔物となっている。神によって直接作られたヴァルキリーでさえあのザマとは。
「……相手は魔物化した娘っ子のみか」
「新しい眷属に、狩りの楽しさを覚えさせようということでしょう」
狩り、か。全く笑わせる。飛び道具も使わず、俺たちが接岸するのを待ち構えてやがる。余裕のつもりか、あるいは海戦の経験がないからか。
俺は副隊長に、部下を招集するよう命じた。
「野郎共、喜べ！ いよいよ俺たちの力を見せる時が来た！」
「オオォォ！」
全員が槍を掲げて雄叫びを上げた。海軍歩兵全員が集まり、甲板を埋め尽くし整列している。手には短めの槍、腰にはカトラス。制海権が魔物に握られている以上、揚陸艦もなかなか活躍の場がなく、植民地の近海で今まで訓練ばかり行って来きた。ようやく実戦に出られると聞いて、皆顔に高揚感が見える。
例え祖国への攻撃であろうと、相手が女だろうと関係ない。敵の親玉であるリリムはレスカティエ本国を一日で占領するほどの力の持ち主だが、それも関係ない。
一刻も早く接岸して、敵を一人でも多く蹴散らす。そのためだけに俺たちは生きてきた。神への信仰のためではない。ただただ、戦いが全てだ。
俺は懐から薬袋を取り出す。植民地を出港するとき、提督から全員分持たされた物だ。人間の力を極限まで引き出し、魔物を打ち払う神薬とのことだ。原料は何かのキノコらしい。この手の胡散臭いものはあまり信じないタチだったが、どうせ死ぬのだ。世話になった提督への義理で飲んでおこうと思う。
「提督からもらった神薬は失くしていないな？ 効果があるのか分からんが、どの道俺たちは魔物共を一人でも多く道連れにして、討ち死にすることだけを考えればいい！ 飲んでおけ！」
袋の紐を解いて、中の丸薬三粒を一気に口へ放り込んだ。若干の辛みを舌に感じ、飲み下す。部下たちも同じように、薬を取り出して飲み込んだ。海軍歩兵だけでなく水夫たちも飲んだ。こいつらも運命は同じだ。制海権が魔物にある中、植民地から本国まで来れただけで奇蹟。どうせみんな生きて還れない。
「レスカティエの男共！ 俺たちの血こそ真の赤だと教えてやれ！」
「イエス・サー！」
部下達が一様に唱和するのを聞いて、士気の高さを確認できた。前へ向き直ると、海岸はもうすぐそこだった。魔物共が戦闘態勢を取るのが見える。様々な種族が混在しているためか、陣形は組まず散兵状態だ。数はざっと見積もって五百名。こちらは水夫を含めて三百五十名。丁度良いハンデだ。
「橋を降ろせ！」
水夫たちがロープを切ると、艦首で垂直に固定されていた橋がゆっくりと倒れていく。それが水平になり、まだ接地しない内に俺は叫んだ。
「レスカティエのためにーッ！ 突撃ーッ！」
橋の先端にある槍状のアンカーが浜に突き刺さり、固定される。俺が槍を掲げて先頭を切り、部下たちも鬨の声を上げて橋を渡った。魔物たちも向かってくる。女ばかりの鬨の声だった。
敵もまた、指揮官先頭。堕落したヴァルキリー、いわゆるダークヴァルキリーという奴だ。堕落する前は確か、リディーニャという名前だった。娼婦だか騎士だか分からないような、存分に肌を露出した鎧を着ており、乳房が上下に揺れていた。両手剣を大上段に振りかぶり、その表情は……笑っている。
「はぁッ！」
相手の初撃を、俺は槍で横へ逸らす。剣を構え直してやや距離を取りながら、かつての神の僕はニヤリと淫乱な笑みを浮かべる。部下たちも衝突し始め、周囲で剣戟の音が鳴り響き始めた。
「海軍歩兵……暴力のみを愛する哀れな男たち……」
再び剣が襲い来るのを、俺は横へ跳んで避ける。ふいに、体が熱くなってきた。血の巡りが早くなる。
戦闘の高揚感だけではない。何かが燃え上がってきた。黒い翼をはためかせるリディーニャの、その乳房を見る度に、滑らかなふとももを見る度に、その欲求が高まってくる。
食いたい。
「甘い闇に包まれ、堕落しなさい……私のように！」
ダークヴァルキリーが……目の前にいる『メス』が剣を掲げた。俺はその瞬間、槍を放り捨て吶喊した。
メスの目線がその槍に移る。その隙に懐へ飛び込み、剣を握る手を押さえ込んだ。そのまま繰り出した回し蹴りが、奴の膝を捉える。
「……うッ!?」
体勢を崩した所へ体当たり。そのまま強引に押し倒す。俺の方が体格が良い分、質量を活かした攻撃は効いた。
仰向けにどさりと、リディーニャは砂浜に倒れた。即座に覆い被さる。
後はこのメスを食べるだけ。
「は、離しなさいッ！」
抵抗するメスの腕を無理矢理ねじ伏せた。相手は堕落したとはいえ神族、人間など及びもつかぬ力を持っているはず。だが俺は自分でも理解できない、凄まじい力で彼女を押さえ込んだ。
「や、やぁっ!? 何、この感じ……っ！」
五月蝿い口だ。そう思った瞬間、体は勝手に動いた。その唇を強引に奪い、舌を潜り込ませたのだ。
リディーニャは舌に噛み付くようなことはしなかった。それどころか俺の行為を歓迎するかのように、舌を絡ませてくる。唾液がたっぷりと絡み合い、喘ぎ声が唇から漏れ、何とも淫らなキスだった。
「んっ♥ ふみゅっ……んぅぅ〜♥」
次第に彼女の手足から力が失われていったので、俺はその胸を守るプレートに手をかけた。手探りで留め具を外し、ずらして乳房を揉む。女を抱いたことは何度もあるが、今までの中で一番の絶品だった。指先が食い込むときは蕩けるように柔らかく、ある程度掴むと弾力が押し返してくる。唇の味わいも、これだけ淫らでいやらしいキスができるメスはお目にかかったことがない。
何より、匂う。発情しきったメスの匂いがプンプンする。乳房をまさぐっていると、コリッとしたものが指先に当たった。どうやら完全に発情したようだ。魔王の娘の手によって、神の使徒も見る影もなく堕落したと見える。戦の最中、強引に押し倒されて乳首を勃たせるくらいに。どの道もう天界へ還れないのだ、俺が遠慮なくもらってやる。
「んひぃぃぃ♥」
口を離して乳首をつねってやると、リディーニャは体を反らせて悶えた。青肌で覆われた脂肪の塊は上下にぷるんぷるんと震え、誘うような動きをしている。こんなもんをぶら下げて戦場に出やがって。
「あんっ♥」
軽く叩いてやるとさらに大きく揺れた。早く女の穴を貪りたくてたまらなかったが、この胸の前菜もいただくとしよう。極限まで、いや、普段の極限をさらに超えて大きく勃股した股間のモノを出した。欠陥が浮き出たそれを胸の谷間に挟み、メスの腹にドカッと腰を降ろす。
「グゥ！」
堕ちたヴァルキリーは少しだけ苦しそうに呻いたが、自分から乳房を手で掴み、ゆっくりとペニスに擦り付けてきた。竿はデカくなっただけではなく敏感になっていた。青い柔肌がスベスベと擦ってくるのはたまらない快感だ。だが動きがトロ過ぎてもどかしい。
俺はリディーナの手の上から乳房を掴むと、激しく上下させながら、腰も動かした。彼女の腹の上で。
「っぅ、が、んんぁっ……♥」
腹を圧迫されて上手く声が出せないのか、言葉にならない声で喘ぎ続ける。まあヴァルキリーの体ならそう簡単に壊れはしないだろう。容赦なくペニスで谷間を突きまくった。まるで乳房をレイプするかのように。
リディーニャはジタバタと暴れ始めても構いはしない。さらに強く双峰を揉んでペニスに押し付けていると、ふいに紺色の乳首から何かが飛び出した。白い乳液だ。途端に甘ったるい香りがむわっと広がる。まるでこいつの体内に詰まっていたメスの成分が、母乳になって溢れ出したかのようだ。
ピュッ、ピュッっと母乳が飛び出し、谷間を濡らしていく。スベスベしていた乳房が、ぬるついた艶かしい感触に変わっていった。俺の先走りの液と混ざり合い、粘っこい快感を伴ってペニスにまとわりついてくる。
腰が止まらない。ひたすら動き続ける。まるで生物としての本能が書き換えられ、胸の谷間に射精すれば受精すると思い込んでいるかのように。
「おら、出すぞ……！」
そう言ってやると、リディーニャは赤い瞳を潤ませながら、嬉しそうな笑みを浮かべた。次の瞬間、胸の谷間でそれが弾けた。
「んああああっ♥」
青い肌に、白いしぶきが飛び散って行く。谷間を通り抜け、顔面にまで飛散した。快楽に歪んでいたメスの顔中がベトベトになるくらい、信じられない量を射精してしまったのだ。
「ん♥ ふぅんんんn♥ あっ、んあぅっ♥」
口に入った粘っこい精液を、リディーニャは美味しそうに口を動かし、咀嚼していた。その顔に更にぶっかけてしまうと、彼女は全身を痙攣させた。
後ろを振り返ると、鎧のスカート部分から下へ水溜りができていた。胸への刺激と精液でイったか。変態女め。
だがこの程度で、俺は満足できなかった。相当な量を射精したにも関わらず、ペニスはまだ大きさを保っていたのだ。俺は立ち上がると、リディーニャの脚を掴んだ。
「あっ……♥」
いわゆる、松葉崩しの体勢。期待に満ちた目で俺を見つめている、堕ちた神の使徒。鎧のスカートは短く、つけたままでも挿入の邪魔にはならないほどだ。そしてその股間を覆っているのはピンク色の、可愛らしいショーツだった。
「メスの分際でこんな物を！」
力づくでそれを破り取り、汁を垂れ流す割れ目を晒させた。ピンクの布はもうぐちゃぐちゃで、股間は大洪水だ。ぱっくりと割れ目が開き、青い膣内を見せている。丸い尻を掴むと、これも胸に負けず劣らずの感触だった。メスの香りは垂れ流しの汁から、母乳から、女の穴から、肛門から、口から、止めどなく溢れて俺を誘う。
「はひ……挿れて、犯してくださいぃ……♥」
荒く息をしながら、オスに食われるのを待ち望む一匹のメス。望み通り補食すべく、俺は一気に腰を進めた。
「んんあっはぁぁぁ♥」
挿入した瞬間、嬌声と連動して膣が締め付けてきた。ぬめる襞がグチャッと音を立てながら、腰のくねりとは別に蠢いてペニスをくすぐってくる。下の口という表現がぴったりな、魔性の膣だった。しゃぶるような膣の動きと、くねくねと揺れる尻が俺をさらにかき立てる。
挿入したままリディーニャの体をうつぶせにさせ、背中から右腕で胸を抱きしめた。左腕は左のふとももを抱え込み、そのまま足腰に力を入れ、立ち上がる。
「ああっ、やぁん♥」
乳房を掴まれ、メスはまた母乳を噴出させた。黒い翼がバサバサとはばたき、体をくすぐってくる。後背位で結合した状態で立った俺たちは、周りの様子を初めて確認できた。今までリディーニャを食い荒らすことに夢中で、気にもしていなかったのだ。
戦は終わっていた。そこら中に武器が投げ捨てられ、剣戟の音の代わりに嬌声が響き、火花の代わりに白濁液とメスの汁が飛び散る。俺の部下たちは獣と化していた。皆相手の魔物を尽く押し倒し、その股ぐらへペニスを突き立てている。いつも女に興味のない奴でさえ、押し倒したリザードマンの剣士を四つん這いにさせ、体中が精液まみれになるくらい犯していた。またある部下に犯されているデュラハンらしき女騎士は、口ではやめろと叫びながらも両手両足で男にしがみつき、自分も腰を動かして快感を得ていた。やがて激しく突かれた衝撃でその首がぽろりと取れてしまうと、彼女は自分がマゾであることを高らかに宣言し、素直に喜びの声を上げ始めた。
副隊長に至ってはミノタウロス三人にケンタウロス一人を倒したらしく、精液まみれで横たわるケンタウロスの馬体に腰掛けながら、座位でミノタウロスを犯している。残り二人のミノタウロスは逃げもせず、豊満な胸を彼に擦り付けながら自分の番を待っていた。
「見ろ、変態女！ 俺たちの勝ちだ！ レスカティエ万歳！」
高らかに勝鬨を上げ、俺はリディーニャの体を上下に揺さぶった。
「あああ、ああっ♥ 気持ちイイよぉぉぉっ♥ 犯されるの気持ちイイのぉっ♥」
ペニスの先端で膣奥を突かれ、彼女も高らかに敗北宣言をした。ペニス周りにむっちりした尻がぺたぺたと当たり、その柔らかさが弾みとなって上下運動がより活発になる。
乳房をいじめればいじめるだけ、甘い香りの母乳が吹き出してくる。胸が揺れる度、精液の付着した谷間がいやらしい音を立てた。同じく精液まみれになった髪を振り乱しながら、彼女はひたすら悶える。当然、その動きが膣に伝わって、俺のペニスに快感として流れ込んでくる。熱い窯のような戦乙女の膣内で、竿がドロドロに溶け出しそうだ。
「リディーニャ！ お前とは前に一回会ったよな!? そのとき俺たち海軍歩兵を、ゴミを見るような目で見ていたよなぁ!?」
「きゃぅぅ♥ ご、ごめんなさいぃ♥ 野蛮人だって馬鹿にして、あんっ、ごめんにゃさいぃ♥」
謝る声に水っぽい音が混じっていた。母乳のみならずよだれまで垂れ流すとは、牛かこいつは。
「反省したならッ……止めてやろうか!?」
「やぁっ、止めないでぇ！ 私は悪い子でひゅっ！ 堕落神様に懺悔しましゅっ！ だからもっと犯してぇぇ♥」
合掌して祈るような仕草をしながら、彼女は哀願する。何だか獣欲の中に、このメスへの愛おしさがこみ上げてきた。素直で、美しくて、淫らで、犯すと気持ちいい。あらゆる意味で最高のメスじゃないか。愛おしくて当然だ。これからずっと可愛がってやろうじゃないか。
「俺をどうするつもりだった？」
突き上げながら、さらに尋ねてみる。
「答えろ！ どうするつもりだった!?」
「はいぃ♥ き、騎上位で、無理矢理精液を搾ってみたかったですぅ♥」
「今俺にヤられてどんな気分だ!?」
「最高ですぅぅーっ♥ 凄く、すっごく気持ちイイですぅぅ♥ デルエラ様に調教していただいたときよりも、オチンチンの方がイイですっ♥ レイプしてくれてありがとうございますぅぅぅ♥ ふあ、ああぁぁ……」
口からよだれ、乳房から母乳、女の穴から愛液を垂れ流すリディーニャ。さらに股間の尿道口から放物線を描き、黄色い液体が流れ出した。
「ああっ、おしっこ出ちゃったぁ！ 恥ずかしい、恥ずかしいよぉっ……恥ずかしいけどとっても気持ちイイのぉ♥」
欲望のまま交わる仲間たちの前で、じょろじょろと放尿するリディーニャ。神様が彼女を見ていたらどれだけ嘆くだろうか。想像すると少し愉快だ。強い奴が弱い奴を食い物にするこの世界を作った元凶が、自分の娘とも言えるヴァルキリーをペニスの食い物にされて、どれだけ悔しがることか。
俺は彼女の柔らかな体を強く抱きしめ、ペニスを一番奥で停止させた。じわりとこみ上げてきたものが、次の瞬間にはどくどくと噴出していく。
「んっきゃぁぁぁぁ♥ 来てるぅ！ 熱いのいっぱい、これが、これがナカ出し……はうぅぅ♥」
きゅーっと密着してくる膣襞。精液を一滴たりとも漏らすまいとするかのように、ペニスとの隙間を埋めて行いく。さらに吸引するような力が加わり、ますます脈打ちを促された。先ほどと同様、異様に多い精液をリディーニャの体内にぶちまけていく。精液だけで腹が大きく膨らんでしまいそうなくらい、たっぷりと。
「うぅっ、はぁっ♥ きゃはっ、あははは……♥ えへへっ♥」
蕩け切った表情で、子供のように無邪気に笑うダークヴァルキリー。こいつは完全に俺の物になった。周りに転がっているのは犯される魔物共と、それに精液をぶちまける俺の部下。レスカティエ海軍歩兵の大勝利だ。
だが黒い空を見上げ、女の穴の快感に酔いしれながら、俺は気づいた。『戦い』には勝てたが、俺たちも魔境と化したこのレスカティエに取り込まれてしまったのだと。国を奪還することも、華々しく討ち死にすることもできなかった。局地的には勝利でも、戦略的には敗北だったというのは歴史上たまにあるパターンだ。
「……ふぅ」
俺はゆっくりとリディーニャを降ろし、膣からペニスを引き抜く。彼女は股間にグッと力を込めて、貯蓄した精液を漏らすまいと頑張る。俺が黒い翼を雑巾代わりにしてペニスを拭くと、黒い羽毛が白く汚れていくのを赤い瞳でうっとりと見つめていた。
歴史的な大勝利と大敗北。一度に両方を味わった俺は、リディーニャに四つん這いになるよう言った。今度は官能的な尻に目を惹かれたので、そのアナルを犯したくなったからだ。
堕ちた戦乙女が尻の割れ目を手で広げ、肛門を眼前に晒してくる。淫らな汁にまみれたペニスはそこへすんなりと納まった。
膣とはまた違う、直腸の締め付けを感じた瞬間、俺は考えるのを止めた。
ライオルイェン提督、この度は本当にありがとうございました。提督が如何にして『タケリダケ』なる魔界キノコの薬を入手なさったかは存じませんが、お陰さまで我ら海軍歩兵隊は自己満足とはいえ勝利の満足感を味わうことができました。仮にもレスカティエ教国のために魔物と戦い、形はどうあれ相手を打ち破ったのですから、教団への義理も果たせたでしょう。そのため部下たちは皆心置きなく、魔物の夫としての新しい人生を歩む決心がついたようです。
私の今後についてですが、リディーナと話し合った結果、やはり部隊を再結成することに尽力したいと考えております。部下たちが全員結婚により除隊したため、ステラ・ポラーレ艦の海軍歩兵隊は事実上解散となりましたが、やはりこの部隊は私の人生です。
再結成に向け、私は最愛のリディーナと共に万魔殿に向かうことにしました。万魔殿は堕落神の力によって作られた世界で、時間の止まった空間で数百年、数千年分という交わりを行うことができると、リディーナが教えてくれました。魔物の出生率は非常に低いそうですが、数千年間も交わり続ければ、規模は以前より小さくなると思いますが部隊再結成に十分な人数を産ませることができるでしょう。
数ある植民地も尽く魔界化したとのことですので、提督も今では幸せにお過ごしかと思います。前述の通り万魔殿は時間の歪んだ世界なので、向こうで数千年過ごしてもこちらではそれほど時は経たないそうです。なのでそう遠くないうちに、私とリディーナの娘で編成した海軍歩兵隊をお見せできると思います。目標はとりあえず百人程度としております。
それまでどうか、お元気でお過ごしください。生き返ったという奥様にもよろしく。
ーー以上、戦闘詳報に添えて。
レスカティエ教国海軍 『ステラ・ポラーレ艦』海軍歩兵隊隊長 レイゲン・トルクードーー
「いやいや、ご苦労様でんな、提督。あのタケリダケ濃縮薬の効力をPRするまたとないデモンストレーションや。ただ理性がなくなるだけでなく若干の『考える力』を残し、獣欲のままに様々なプレイをできる新薬。これならセレブな魔物にも人気出るやろ」
「ご満足の行く結果で何よりだ。今後も協力できることがあったら遠慮なく言ってくれたまえ、タヌキ君！」
「はは。随分気前良くなったもんやね」
「妻の死後、国への忠誠も見失い、世界の全てが色あせて見えた。だが君たち魔物のおかげで亡き妻が蘇ったのだ！ 国も魔界と化した今、私は残りの人生を君たちへの献身に捧げる！」
「うーん、嬉しいんやけど、まずは奥さんに全てを捧げたらどうや？ 自分のことを放っておかれると魔物は……」
「……あなた。このドレス、似合うかしら？」
「おお、アイリーナ！ 白い肌に赤い生地がなんともよく映えているではないか！ まさしく不死者の女王だ！」
「そうですか？ では今夜、この格好で一曲踊りましょう。もちろんベッドの上で……♥」
「一曲などとケチ臭いことは言わん！ 君が満足するまで踊りあかそう！」
「まあ。そんなこと言われたら、夜が待ち遠しくてたまらなくなってしまいますわ♥」
「待てないなら待つ必要などない。今すぐ寝室へ行こうではないか！」
「……大丈夫そうやな」
15/01/18 21:36更新 / 空き缶号