連載小説
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第六話・決戦はサービスデイ!=その2=エロ解放
ここは紳士の社交場、娼館『テンダー』。
時に抑えきれない欲望を叶えに、
時に冷たい心の隙間を埋めに、
時に運命の導きのままに、紳士たちが集う秘密…でもない場所。
今日も紳士たちは心にやり切れない寂しさを持ち寄って、
魔物という名の天女たちに会いに来る。

さて…、今日はどんなお客が来るのやら。

……あれ?
このくだり、何か前にもやったような?


―――――――――


【おやつ時】
「すみません、予約していたルイ=タニックですが。」
「あ、いらっしゃいませ。ルイ=タニック様…、はい確かにご予約いただいています。スレンダーな女の子をご希望でしたね。種族のご要望がなかったようなので、こちらでお選びしております。」
「あ、ありがとうございます。」(やっべー、種族言い忘れてた。)
では、こちらへどうぞ、と僕はルイ氏を待合室へ案内する。
「ただ今、女の子が準備中ですので、少々お待ちください。お飲み物などいかがでしょうか?」
「えーっと、軽いアルコールあるかな?」(うわー、どんな娘来ちゃうんだろ)
「申し訳ありません。当店ではアルコールを扱っておりません。何しろ、当店の女の子は皆さん魔物娘ですので、アルコールが入った状態でプレイなさりますと、心臓にとてつもない負担がかかり、文字通り命の危険に晒されるおそれがありますので…。」
「そ、そうですか。」(好みじゃない娘来ちゃったらどうしよー)
「大丈夫ですよ。心配なさらずとも、私どもの店にハズレはいませんから。」
「店長さん、心が読めるの!?」
「店長代理です。心が読めるのではありませんが、お客様が望む物を理解しようと努めますと、すんなりと心の声が聞こえてくるものですよ。」
『ぴんこんぱんぽーん、店長代理、アンヌさんのご準備できましたー。ところでまた私sound onlyなあつか(ブチ)』
ああ、準備が出来たようですね。
「ではお待たせいたしました。こちらへ…。」
「は、はい…。」(どきどき)
ロビーを抜け、エレベーター前に到着。
そこには金髪ツインテールのスレンダーな黒いドレスのラミアが一人。
きつい目元が嬉しそうにルイ氏を見詰める。
正直、ルゥさんがいなければ、僕もゾクゾクしてしまう…。
「いらっしゃいませ、ラミアのアンヌです。」
「この娘でよろしいでしょうか?」
「はい!よろしくお願いします!!」(大当たり、おおあったり♪)
「では、当店の決まり事でして、キッチリお時間は2時間です。お時間になりましたら、アナウンスが入りますので、お時間までお楽しみください。」
「あら、店長。よしてください。こんなところでお喋りなんて野暮ですわ。さ、お客様…、こちらへ。」
ルイ氏の腕に絡みつくように腕を回すアンヌさん。
これだけ器量よしの人がbT…。ランキングが上がらない理由を知っているだけに、僕はルイ氏が無事に戻ってくることを祈らずにはいられなかった。
どうか…、うちの店から死人が出ませんように!!


エレベーターの扉が閉まり、ゆっくりと動き出す。
俺の腕に絡み付いた腕をゆっくりと解くアンヌさん。
「お客様、お名前は?」
「え、ああ、ルイ=タニックって言うんだ。」
「そう、ルイね。良い名前ね。」
「ありがンム!!」
いきなり荒々しくキスされた。
口の中をやわらかくて、ぬるぬるした熱い舌に口の中を犯される。
「い、いきなり…。」
「黙って、時間がもったいないわ。」
そう言ったかと思うと、もう一度唇を奪われる。
今度は離されないように首に腕を回し、より入念に情熱的に口の中を犯される。あまりの甘い衝撃にいつの間にか私もその気になってしまい、彼女の背中に手を回した。薄く目を開いたアンヌは目を細め、さらに身体を密着してくる。
そしてエレベーターが目的の階に到着する。
無言でアンヌが唇を離す。
ただキスしていただけなのにあまりの気持ち良さに焦点が合わず、口はだらしなく開き、涎が二人の舌を糸ではなく、まるで橋のように繋いだ。
彼女の胸元も、私の胸元も、ベトベトに汚れてしまっている。
「……汚れちゃったね。」
「うん。」
もう返事どころじゃない。
「誰もいないから、もう脱いじゃって。部屋の前の籠に入れておけば店長がクリーニングしてくれるから…。」
ぼんやりとした頭で上着を脱ぐ。
「…じれったい。」
「え、わひゃあ!?」
無理矢理上着を剥ぎ取り捨てられる。
彼女も自分のドレスを脱ぎ捨てる。
そして通路で力尽くで押し倒される。
頭を打ち付けないように蛇の半身がやさしく受け止めてくれた。
「え、ちょ、待って!」
「待たない♪」
乳首を舐められ、甘噛みされる。
暖かい粘液でザラザラした舌に舐られ、絶妙な力加減で噛まれる。ラミア種特有の牙が突き刺さる寸前で止められ、噛まれる噛まれないの瀬戸際が嗜虐的な興奮を募らせる。
すでにズボンの中の自分の分身は、痛い程自己主張している。
触れられただけで、絶頂に往ってしまう程…。
『ぴんぽんぱんぽーん、アンヌさん、アンヌさん!通路でプレイを始めないでください!他のお客様が驚きます!!あ、やったー!!!ちょっとだけ出番ふえt(ブチ)』
……。
「どこかで見てるの?」
「…みたいだね。じゃあ、部屋に行こうか。」
と、いきなりズボンも脱がされて、蛇の半身に巻き付かれたまま部屋に連れて行かれる。その後、洗濯物を拾う店長代理を見かけたとか見かけないとか…。


「やっぱりこういうとこに来たのなら、コレよね♪」
と言って、彼女が用意したのはローション。
それを彼女は全身にくまなく塗りたくる。
スレンダーな上半身と蛇の下半身が照明の光でヌラヌラと妖しく輝いている。
思わず、ゴクリと唾を飲む。
「抱き付きたい?」
頭をブンブン縦に振る。
「だ・め♪抱き付くのは私。」
彼女の胸に顔を埋められ、蛇の身体が俺の全身に巻き付く…、はずだったのに、締め付けるどころか、ヌルヌルが無軌道に全身を嘗め回す!
「ふあ〜〜。」
思わぬ攻撃に身体の力が抜ける。
「ふふっ、気持ち良い…って聞かなくても良いみたいね。だらしない顔♪」
上半身は彼女のやわらかい人肌に舐られ、下半身は蛇の鱗の快楽攻撃に晒されて。これで正気でいろ、というのが無理な話。
「随分…、立派ね。」
彼女ははち切れんばかりに怒張した分身を、その繊細な指とやわらかな手の平で弄ぶ。激しく動いたり、時にゆっくりとやさしい波のように動く指は俺の分身を生かさず殺さずの生殺し。
ヌルヌルの海の中で溺れてしまいそうだ。
そしてその時、蛇の半身の攻め方が変わった。
俺の分身に細く繊細なうねりが巻き付く。
まるでドリルのように回転しながら、あっという間に俺は絶頂に導かれ、精液を吐き出してしまった。
気持ち良すぎて頭に靄がかかったようにぼんやりして、目がチカチカする。
「あら、もったいなかったですわね。」
すぐ真後ろから知らない声が聞こえる。
ぼんやりした頭で何とか視界に捕らえると、そこにいたのはアンヌと別タイプの美人がいた。ドレスの上からわかるぼゆんぼゆん。
「あれ?ママ、いたの?」
ママ!?
え、この人、ママ!?
ちょ、若い、素敵、お美しい!!
よく見るとアンヌと同じ蛇の下半身。
「ちょーっとお風呂で転寝してたら、アンヌが来るんだもん。しかも問答無用で始めちゃうからママ、興味津々でつい手を出しちゃった♪」
さっきのドリルちんこはママさんだったのか。
アンヌのとぐろの間に割り込むようにママさんの蛇の尻尾が入っている。
ちなみにいまだに彼女の尻尾が俺の分身を離さない。


ママさんの名前はサウスというそうだ。
アンヌとサウス…、どこか作為的に感じる。
「ああ、私どもは源氏名じゃありませんよ。正直な接客がモットーですので本名ですからね。」
「は、はぁああああ…ん…、そう…です…かぁぁぁ!」
「あは、また往っちゃった♪」
俺の下半身はアンヌに弄ばれたまま。その上、サウスの尻尾の先端に全体をドリルのように弄ばれ、尿道を弄くられている。もうローションでヌルヌルなのか、彼女の汗なのか、それとも俺の精液なのかわからない。
「ほ〜らぷにぷにですよ〜♪」
そう言って彼女は俺の手をたわわな胸に押し当てる。
うわ、手の形に胸が変形する!
持ち上げると重い!
こんなの触ったことないよ!
「いいなぁ〜、ママのそれだけは真似出来ないよ。」
「あら、そんなことはないわ。あなたも後何回か脱皮したら出来るようになるはずよ。今でも可愛いんだから、良いじゃない♪」
激しく同意です。
あなたも非常に魅力的ですが、アンヌも非常に魅力的です。
「あ、そろそろ時間が近付いているわね。」
「そうね。じゃあ、そろそろ…。」
アンヌのとぐろが俺の身体を離す。
「ふふっ、残念そうな顔しないの。ちょっと体勢を変えるだけ。」
身体を起こすようにアンヌが位置を変える。
そしてもう一度ヌルヌルのとぐろを巻いて、身体を固定する。
「これから、ここであなたのちんちん、食べちゃうの♪」
彼女は自分で自分の秘所を広げる。ローションか愛液かわからないが、真っ赤に充血して滴り落ちる程に俺の分身を待ち構える。
「ま、待って!今、往ったばかりだから敏感になって。」
「いただきます。」

ずにゅ

「にゃあぁぁぁぁぁぁふぁぁぁ!」
やばい、こんな快楽味わったことない!
やわらかな質感、熱くて、ヌルヌルできついくらいでうねりながら締め付けてくる膣。そして絶えず動き続ける彼女の蛇の半身が再び快楽地獄を作る。
いや、もう天国!
「…あー…、やっぱ、くるわぁ。軽く…、イっちゃった♪」
アンヌも上を向いてだらしなく涎を垂らしている。
腹筋操作と強靭な腰の運動が人間では味わえない快楽を分身に伝える。
頭で考えるよりも身体の方が勝手に彼女を突き上げる。
「いいな〜、それ、2本あったら良かったのに〜。」
と、サウスが同じように下半身を巻き付け、やさしく抱きしめ、唇を重ねる。
舌を滑り込ませてくるが、アンヌの秘所の感触と締め付けられる蛇の半身の圧力、サウスの暖かな抱擁の前に抵抗する判断力もない。
上でサウスに口の中を愛撫され、下はアンヌに攻め続けられる。
楽園は…、ここに、あった。
またへそから下の方に甘い疼きが走る。
「アン…ん、も…、でる!」
「良いよ、このまま出して!」
ぎゅっ、とさらに膣に圧力がかかる。
すでに耐久力の限界を超えている分身が耐え切れる訳もなかった。
「あぁぁ…!!」
「んん…!!」
あれだけ出したというのに、俺はさらに彼女の膣を自分の精液で汚していく。彼女も達してしまったらしく、繋がったまま力なく俺の胸に顔を預ける。まだ、俺の分身に彼女の震えるような快感が伝わってくる。
もう…出ない。
と、思ったその時。
俺の尻の穴に異物が入り込んできた。
「ふあ!?」
往ったばかりで全身が敏感になっているところに、サウスの尻尾の先端が俺の尻の穴に挿入された。俺の中を好き勝手に動き回っている。
アンヌの中で萎えかけていた分身も再び硬度を取り戻す。
「ちょ、サウス…さん、何…を!かはっ!!」
こんな趣味はなかったはずなのに…、痛いのに気持ちいい!
「いえいえ、せっかくなので時間一杯楽しんでいただこうと思いまして。元気になりましたでしょう?」
敏感なままの分身がアンヌの中で復活する。
彼女の膣の中で擦れて、またすぐに出してしまいそうになる。
「…フフフ、そういう訳みたいだから…。」
「あ、アンヌさん?冗談、だよね?」
「うふふふふふ…、時間までに後3回はしてもらうわよ。」
「あ、その後は私ね、アンヌ。心配しなくても大丈夫。気が狂わない程度に加減してあげますからね♪」
え、あの……。
「「ラウンド、2〜〜♪」」
あ…、アッーーーーーー!




「…お客様、お客様。大丈夫ですか!?」
目を覚ますと店長さんが抱きかかえて俺に呼びかけていた。
「お、俺は…、一体?」
裸だったはずなのに服を着ている。
だが、全身が性感帯になったみたいに服を着ているだけで快感が走る。
「プレイ中に意識を失ったんですよ。言ってることがわかりますか?」
「え、あ、はい…。」
まだ頭がボーっとしている。
よく見れば部屋の隅でアンヌとサウスが正座(?)して、シュンとしている。
「もう、アンヌさんもサウスさんも気を付けてって言ったじゃないですか!」
「ごめんなさい…、つい、ルイさんが可愛い顔するから…。」
「ごめんなさい。最近、ほんとのエッチしてなかったから、つい悪乗りしてお尻まで開発しちゃいました。」
「ホルスタウロス印のドリンク剤がなければ、お客様は完全にアッチの世界に旅立つとこだったんですよ!以後気を付けてください!」
俺…、死にかけてたの?
「ご利用料金はお詫びを込めて全額ご返金致します。本日は馬車も用意致しましたので、本日はそれに乗ってお帰りください。今、歩いて帰りますと、命の危険がまだありますので…。」
「そうですね…、アルコール飲まなくて良かった。」
そう思いつつも、俺は振り返る。
あんなに気持ちが良かったことが今まであっただろうか。
あれ程やさしさに包まれた時間があっただろうか、と。
「あの…、アンヌさん…、サウスさん…。」
店長に肩を貸してもらいながら部屋を出て行こうとして、ふと足を止め彼女たちの方を見た。何か苦情を言われるのでは、とビクっとした顔をしている。
「元気になったら…、また、来てもいいですか?お二人を指名しても…いいですか?」
暗かった彼女たちの顔が明るくなる。
「はい、是非!」
「お待ちしておりますね!」


後から知ったことだが彼女たちにはあまりリピーターが付かないのだという。一度プレイすると感覚が壊れてしまうか、いわば逆レイプみたいな状況になるため男の方が彼女たちを敬遠するらしい。
だが、もうどうにもなるまい。
俺の身体は、もう彼女たちでなければ満足出来ないだろう。
何故なら、返金された金を手に彼女たちを指名してしまっている。
昨日、死にかけたばかりだと言うのに…。





【次回もサービスデイを掲載させていただきます】
【つづく】
10/10/14 02:08更新 / 宿利京祐
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■作者メッセージ
自身、初エロ執筆。
いかがだったでしょうか?
恥ずかしさなど微塵もありませんでしたが、
逆レイプの喜びを表現できていたら幸いです。
ちなみに私は…ごにょごにょ。
次回もサービスデイの続きを掲載させていただきます。
それが終わったら本編に戻ります。
ちょっとだけ、楽しみにしててくださいね。

稚拙はエロシーン連発でしたが
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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