連載小説
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無垢な天使様。
天は高く、空はどこまでも蒼い。
海も美しく、今でもこんな時代でも愛されている。

「ふぅ。」

最近は親魔物派や反魔物派が乱立している。
正直なとこ、面倒だ。
白い振りして黒い振りもして結局は黒なのに、

「大変だね」

にこりと笑う年さえもとらない俺の幼馴染。
俺の親父が生きているころから居た、天使様。

「神父様。」

椅子に座って微笑む姿はまさにという物だ。

「大変すぎて、笑えるよ。」

俺が一番欲しい天使様。
何もかもが無垢で解っていることは彼女は中立だということだ。

「時代はどう動くのかしら?。」

彼女は、いや、リアナは、神に仕える身だ。
俺はと言うと、仮の中の仮。
誰も俺の本性をしらない。
リアナにもだ。

「さぁ、適当に流れているから良くない?。」

時間がすべてを解決へと押し進む。
素晴らしいくらいにだ。

「たしかにね。」

神にもいろんな種類が居るらしい。
リナはその中でも一般的な反魔物派的な位置に所属している。
良くありがちな魔物を殺せの指令らしい。
俺の親父は協会に疑問を持っていた。
色々あって、疑問を持っているリアナとは協力体制があった。
そんな親父は、堕落した信者と駆け落ち。

たしか、ダークプリーストでしたっけ?。
公衆の目の前でやる主義なんてないよ。
大切で愛しているなら、閉じ込めばいいのにさ。
ようするには監禁。

「私は教会のやり方には反対だなぁ。」

以外に愚痴を零す天使様。
たしかに、魔物の処分と言って惨殺するしグロいもんなぁ。
挽肉にしたと言う話を聞いてからは親魔物派よりになったけど。

「どっちもどっちでしょうが。」

最近では女性保護と言う法律が出来たりもしている。
人間の数が著しく減っているのだ。
勘弁しろ。

「ほんと、この教会には人が来ないわ。」

「当たり前でしょうが、ここは親魔物派の領地なんだから。」

教会は不吉。
なので、人は来ない。
やはりと言うか親魔物領地の結婚式はシー・ビジョップのが一般な様子。
こうやって、のんびりとリアナとお喋りするしか、能がない。

「暇だ。」

お昼寝も出来るんじゃないか。
疑うくらいにいい天気だ。

「膝枕でもしましょうか?。」


「して頂戴。」

毎日のように伸びやかでお暇なありえない教会。
こうやって、のんびり、お昼寝も出来る教会の形をした公開式の建物。
適当に自給自足な生活を送っております。

柔らかいねぇ。
うん、いい感じにウトウトしてきた。
寝よう。





起きると、慈悲深い笑顔でお出迎えなリナ。
夕陽のせいか、顔も赤い。

「起きた?。」

その顔をめちゃめちゃにしたいと欲求に駆られる俺はなんだ。
色々と、真面目に困る。
俺は神父だけど、その前に男ですよ。

「まぁ、うん。」

その豊満な胸はやっぱり下からでもいい具合によく・・・、
うん、媚乳だわ。

「ご飯の用意しますね?。」

「あ、よろしく。」

いいもんですわ。
天使と生活なんてさ。
教会がこんな事に天使をパシリに使っていたら俺が
どんな目に会うのやら、怖すぎる。
あぁー真面目に毒な生活をしています。

畑の様子でも見に行こうか。
畑には稀にマンドレイクが住み着いたりしているので
専用の畑を開放していたりもしている。
この領地が反魔物派時からずっと、住んでいるので何かと理解はされている。
つか、リアナとの生活の邪魔をしないで。

「中々の出来かな。」

食べれる雑草やハーブも栽培。
茸も栽培中。
木苺とか、後は牛乳、小麦粉でもあればケーキを作ってくれそうだ。

「問題は、牛乳だな。」

ホルスタウロスの牛乳。
一回は飲みたい。
あの胸とかに目が行きそうで一回も俺は買ってなんかない。
真面目にさ、リアナ抜きの生活なんか考えれない!!

「はぁ、マジで神父を辞めたい。」

でもそれをすれば、もれなくで、リアナ抜きの生活がまっております。
いやいや、今の状況は無職同然だよね。
今の状況はどちらにしてもおいしいけど。
リアナに何をしても怪しまれる訳ではない。
厳密に言うと天使、エンジェルは堕ちる。
ダークが付く天使になる。
其処に来ると、魔物の範囲カテゴリに入るわけで・・・。


こんな考えをしている時点で教会に殺されるね。
さて、ご飯の様子でも見に行きますか。
荷物はまだ来てないのかな。
早く、決行したいよ。



行くといい匂いが充満していた。

「ルム、お帰りなさい。」

家に帰ると、お仕事は終わり。
やっとの同居な関係。
リアナ専用の屋敷があったけど、焼け落ちたのが引っ掛けだ。
ありがとう、神様。
この時だけは感謝します!!。

コンコンと言うドアのノック音。


「配達便でーっす。」

来たーーーーーーーーーーー!!。


「ル、ルム??。」


着払いの一括払いをした。
わーい、わーい、来た来た。
これで、これで、

決行、出来ます。


「一緒に食べよ。」

「うん。」

楽しみだな、楽しみだな。
楽しみで楽しみで笑いが止まらないよ。



その日のご飯を美味しく頂きました。








「ねぇ、どうして、こんな事するの。」

可愛い。
涙眼で可愛い。
教会には、地下なんてあってはいけない。
だから、ここの存在も知らなかった。
と言っても違和感も無い。

「さぁ、どうしてでしょうね。」

たまらないね。
手も縛ってあるし、後は、どうしよっか。

「俺はどうしようもない奴だからね。」

あぁ、可愛い。
ん、いい匂いだ。

「あぁそうだ。」

残る傷とか付ければ俺の事、死ぬまで忘れないよね。
んー、俺はインキュバスになってもいいや。
神父なんて後を継いだだけだし。
今の生活を続ければいいや。

「うん、一緒に寝て、一緒に食べて、
 沢山、沢山、お話でもしようか。」

俺がどれほど好きなのかとかも。

「無駄だよ。
 それはね、魔物封じの縄だからね。
 魔法とかも使えなくなるんだよ。」

便利な時代だよね。
おかげで大量なお金を使っちゃったけど、
後悔はないんだよ。

「一緒に遊びましょ。」

言うと、怯えだした。
あぁ、ゴメンね。
ゴメンね。
すぐに、気持ち良くなるからね。

「ルム、ルム、どう言う意味なの?。」


「秘密だよ。」

俺の天使様。
大切に大切に俺が可愛がってあげる。
11/06/05 13:49更新 / 華山
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■作者メッセージ
短くても、エロが無くても、こんな事はありと思うんだ。
ヤンデレ要素ってこういうのを言うのかな。
ちょっと、リアナさんに同情。
ごめんよ。
彼は優しいからね。

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