連載小説
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日常01
俺こと、紫波カイトは
どこにでもありふれている
普通の大学生の一人である


「今日も天気がいいな...」

「そこ!シャキっとしなさい!」

「はーい」

こんな感じで学生生活を
謳歌している

特に不得意な事もなく
成績は上の方なので
まぁ、特別何かを言われる事はない

スポーツもそこそこに
こなしているつもりだ

友人と呼べる存在は
一応いるが多くはない

「疲れた...もう講義終わりか?」

「何を寝ポケとるんだ?
また寝不足かよ?」

「ほっとけ」

「まぁ、そう言うなって
イイ話を持ってきたんだぜ?」

「何?また女か」

「違うんだな〜コレが!
なんと!近々この近くに
新スイーツ店ができるのだ!」

「え?あ、そう」

「なんだよその反応...
まったく、ノリ悪いな〜
そういえば、違うクラスで
またカップルできたって
いや〜羨ましいねぇ♪」

「魔物娘...だったか?」

「そうそう!
実は×組の××さんが〜」

「わかったもういい」

「あ、こらどこ行くんだ」

「食堂」

「置いて行くなよ〜汗」


ウチの大学は不思議だ
これだけ安いのに
美味い定食が毎日食える
これだけが一日の幸せだ。

「顔見たらなんとなく
言いたい事が伝わってくるぞ?」

「俺の幸せな一時を
邪魔するんじゃねぇ」

「酷いな!?」

「え?」

「え!?」

おーい!紅峰ー!
ちょっとこっち来ーい!

「呼ばれてるぞアホ峰」

「今さらっと酷い事言わなかった!?」

早くしろー!

「ほら、早く行ったほうが
いいと思うぞ?」

「うぐぅ...仕方ないか...
じゃあ、またあとでな!」

「じゃあな〜」


あぁ、疲れた...
もう帰って眠りたい...

「あ、見つけた〜
はいコレ、プリントだよ」

「いつもどうも」

「いえいえ♪」

「本当、世話焼き好きだよな」

「一応ポクは会長だからね」

「はいはい...」

「あ、それと...
ボクなりにまとめておいた
授業内容のプリントだよ〜」

「いつも悪いな」

「ま、数少ない
親友の為だからね〜」

「それは自分で言っといて
悲しくはならないのか、会長」

蒼桐会長、時間ですよ?

「あ、そうか」

「周りに人は寄ってくるのに
会長って変わってるよね」

「それはお互い様でしょ?」

「...ふ〜ん」

「じゃ、また明日!」

「またな!」



おーい!紫波ー!

なんだろう...
嫌な予感がするので
早歩きで帰ろう

「おい!こら!
なに無視してんだよ〜
昼もそうだったけど
最近、冷たくね?」

「え、どちら様?」

「知り合いですらなくなっただと!?」

「で、どうしたの?」

「いや、一緒に帰ろうとだな」

「スイーツ店には行かないよ?」

「うぐぅ!なん...だと!?」

「一人で行け、糖尿病野郎」

「健康だからねっ!?」

「...ふ〜ん?」

「なんで!?」

「あれ?まだいたんだ
二人とも早く帰ろうよ」

「あ、会長」

「よぅ、会長」

「はいはい、どうせ
紅峰が絡んできて
紫波が反応に困ってた。
そんな所でしょ?」

「違うんだぜ会長
実は最近の紫波が
俺に冷たk「会長正解」

「えぇっ!?」

「もう漫才は満足かい?
ボク早く帰りたいんだよね」

「俺も俺も」

「はぁ〜まったく
紫波も会長もノリが悪いな

そんなんじゃあ、退屈じゃね?」

「「お前といると疲れるよ」」

「なんでっ!?」


「じゃあ、俺こっちだから」

「オレそっちの道だ」

「ボクもここで」

「「「じゃあ、また明日!」」」





ただいま。

他に誰もいない部屋に
俺の言葉だけが響く

一人暮らしのマンションだ

家族はいない

恋人も、作ろうとも思わない


あぁ、眠たい

今日も一日よく頑張った

だから

おやすみ。
16/07/08 00:49更新 / 紫酔染香*・ω・)ゞ
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■作者メッセージ
久々に現れてドーン(笑)

シスイです!( *・ω・)ノ
いや〜前作がまとまらないし
データは消えてなくなってしまうし汗

という訳で、新しい作品で参戦です
暖かい目で見守ってください“〇| ̄|_

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