読切小説
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雨の日/家デート
今日は出かける日。
少し前から計画していた日。
二人で初めての遊園地に行く日。

「茜華さん!遊園地行きますよぉ!」

いつもの何倍だろうか、張り切っている男は幸谷 泰華(さちたに たいか)。

「い、いや、泰華。」

いつもピンと立っているその耳は垂れ下がり、赤い2つの目にも覇気はない。
彼女は名里籐 茜華(なりとう せんか)。泰華の恋人に当たる者だ。

大きな爪の生えた手で威嚇はしないが泰華を向けて振る。
静止を促しているのだ。そう、彼女は人間ではない。
ヘルハウンド。人間と形は同じだが肌は黒く目は朱である。大きな手足に立派な爪が生え初対面の人間ならガクブル必至の代物であろう。
しかし泰華は止まらない。まるで、ダダを捏ねるように。

「何いってるんですか…。僕は、茜華さんと。」

行くんですよぉ。
もう泣き声であった。地団駄こそ踏まないが強い意志のもと揺るがない精神から発せられる言葉である。
語尾は震えているが。

「あたしも行きたいけどさぁ。」

これじゃぁなぁ。
困った、と頭をポリポリ掻き窓の外を見る。

どしゃ降り。

そう、字の如く土砂が降っているのかというくらいの雨。
風邪こそ無いものの、一度外に出れば長靴でもない限り靴は意味をなさないだろう。

「嫌です。僕は今日行くんです。」

ヨタヨタとまるで生後初めて歩いたかのような足取りで茜華の元へ歩きキュッと抱きつく。
泰華の身長はお世辞にも高いとは言えず、茜華のそれは高めの男性程度はある。
まるで、男の威厳がない行為だが母性本能を擽る、いざという時以外の弱い泰華もまたストライクである茜華は自身の胸にくる頭を撫でることしか出来ない。
泰華を支え小さめのソファーへと体を投げる。
ちなみに、今は茜華の家だ。今日は土曜日で朝早くから移動しようと昨日の晩から泰華は宿泊していた。

「どーすっかねぇ。」

ヨシヨシと頭を撫で続け思考を巡らす。

そうだ、とポケットからスマホを取り出し片手で操作する。
もう片方の手は慰めることに忙しいのだ。

Geegle「家 デート 内容」

一通り目を通す。そして、胸に中ぐずってはいないが顔を上げる気が感じられない恋人に提案した。

「よしっ。じゃぁ、色々やってみるか!」

むくりと埋まっていた顔を上げ反復する。

「い、色々?」

「そう、色々な。」

笑って返す茜華。泰華はそれを不思議そうに見つめるのであった。

「ネットからいくつか候補を上げたからやってこう。」

ーーーー☆ーーーーー

「まず、テーブルゲームだ。といっても、トランプから始めるかな。」

案外色々な趣味を持つ茜華の家にはトランプ等はもちろん、テーブルげゲームにTVゲームの類もある。

「泰華得意なのあるか?」

ドンとこい!とゲームを選択権を預ける。

「二人ですね、そーだな、神経衰弱とかどうですかね。」

色々やるというのにワクワク感を持ったのであろうか。
一応、立ち直った泰華は素直に答える。
快諾して、カードを切り始める茜華。

「そーいや、二人でトランプなんてしたこと無かったな。てか、ゲームの類はほとんどないか?」

「そーですね。ゲームセンターには行きましたが…。」

起用な茜華に対し泰華はあまり得意ではないゲームに四苦八苦していた。
楽しかった事に間違いはないが。

「でも!神経衰弱は負けませんよぉ。小さい頃は親戚が一杯集まってやってたんですが、ずっと勝ってました!」

「今はおっきいのか?」

背の話だ。
ククッと笑うヘルハウンド。えっへん、と聞こえてきそうなエピソードだが茜華は別のところにツッコミを入れた。

「…酷いです。」

いつものやりとり。そんなやりとりをしてる間にトランプは机上に並べられた。泰華と茜華はテーブルを挟んで向かい合っている。

「ほら、じゃあ、泰華からでいいぞ。」

「良いんですか?茜華さん負けちゃいますよ!」

運がない限り、二人でやる以上は四枚見てからくらいが取っていけるだろう、そういう考えの発言だ。嬉しそうな目の前の雄に嗜虐心が芽生える茜華。

「じゃ、罰ゲームありだな。」

ニヤリと笑い提案する。

「負けた方は相手の好きなポーズを取って好きな言葉を言う。良いな?」

「もちろんです!」

何を迫られるかと思えば、簡単なことだったためホッとして泰華は勝負を受け入れる。

「よしっ、じゃ泰華の番からだ。」

こうして神経衰弱は幕を開けた。

ーーーー☆ーーーーー

「ハートの5とスペードの3です。」

自分の近いところと真ん中付近をあける。
続いて茜華の番。

「スペードの4とクローバーのJだ。」

しっかりと見て覚えていく。二人とも真剣、なはずだが茜華はどうもおかしい。
勝ちを確信したような、漫画なら確実に悪役がする、そんな笑い。

「スペードの9に、ダイアのキングです。」

「ハートのエースとスペードの7。」

着々とカードが開かれる。そして三回目の泰華の番。ここで進展があった。

「ダイアの7…あっ、7はあったはずだ!」

少し考える。しかし、そこで出る魔の手。

「泰華、今日晩飯何にしようか?」

「えっ?」

唐突な質問に一瞬硬直するがナチュラルに答える。晩御飯のおかずは何でも作れる茜華が考えても選択肢は減らないため泰華が発案することに決まっていた。

「麻婆豆腐ですかね。あんまり辛くないやつで。」

辛いのは苦手です。そういって苦笑いの泰華だが茜華は茶々をいれる。

「そーかー、なら少しスパイスを聞かせようかなぁ。」

チラッと泰華へ目をやれば、いつものからかいだとは分かっていても悲しげな顔をしている。

「…少しにしてくださいね。」

「冗談さ♪ささっ、ダイアの7と?」

…あっ、とここで気づく。
填められた。今の会話で場所はおろかどの7だったかも忘れてしまっていた。
ククッとのどを鳴らし意地の悪い笑顔を浮かべるのはもちろんヘルハウンドだ。

「…これ!ち、違いました。」

思い出せるはずもなく、しかもクローバーの9だ。先ほどペアになるものが出ていた。

「んじゃ、あたしの番だな!。ダイアの7とクローバーの7。よっしゃ!」

わざとらしい歓喜。泰華は不服そうだ。
もちろん、その後はクローバーの9とスペードの9を捲り2ポイント目だ。

「あとはぁ、ハートの2にダイアの8だな。ほれ、泰華選手の番だぞ。」

「茜華さん、ずるいですよぉ!」

泣き目になりながら訴えを表明する。
もちろん、妨害行為についてだ。

「ん?どうした?」

とぼける茜華にくってかかる。

「晩御飯をこのタイミングで聞くなんて!僕、怒りますよ!」

毎度の事ながら怒ってもプンプンという擬情語にしかならない。普通の人間が見たら怒っているのか分からないだろう。

「困ったなぁ。あたしは思いついたから聞いたんだが…。泰華に都合の悪いタイミングみたいだったな!すまん!」

茜華はペロッと舌を出す。カワイげのある仕草に少し胸が高まるがここは強く行かなければ、そんな気持ちの泰華。

「ルールをつくりますよ!余計なことは聞いちゃいけません!」

「もし破ったらどーなるんだ?」

うーん、考えて泰華は閃く。

「特別ルールにします!プレイヤーが望むなら一組、つまり1ポイント貰うか罰ゲームのポーズ・セリフを一個増やせます!」

ふむっ、悪くないな。茜華は顎付近に手を当て考える。
再び、ニヤリと笑い承諾を言葉にする。

「じゃ、気を取り直して。ハートの13とハート12です。」

普通にめくり普通に自分の番を終える。

「あたしはクローバーのエースと…。スペードの6
だ。」

そう言ってカードを元に戻し座り直す。
膝を立てた座り方から正座へ。手はテーブルの上に出しており畏まった感じではない。

「僕ですね。えーと…。クローバーの5です。あっ、ハートの5が…。」

「泰華♪」

「はい?んむぅ!」

名前を呼ばれれば誰でも反応はする。ハートの5であるはずのカードを捲ろうとする泰華を呼び茜華はあろう事か、いきなり口づけをした。

「えるぅ、ムチュチュパ。」

突如、淫猥な水音が部屋に響きわたる。

「レロ、チュチュ」

泰華も最初一瞬は抵抗したが茜華の本気のキスにすぐに頭がとろけた。

「んっ、ぱっ!はぁはぁ、泰華…好きだよ♪」

「せ、茜華さん。」

もう一回と言わんばかりに顔を近づける男。だが、相手からは待ったが掛かった。

「泰華がカードをめくったらな♪」

「カードぉ…?あっ!」

忘れてしまった。
ハートの5の位置を、不意の快楽によって。

「もう!茜華さぁん!」

しかし、また意味のない抗議をして無為にルールを増やすだけになる。その事は泰華も察せた。そのため簡素に要点だけを伝える。

「とにかく相手がめくるときはエッチなことも話しかけるのも禁止です!」

「分かった分かった♪」

絶対に次があるとわかっているがここまでだ。
泰華のめくったカードはダイアの2。

次の茜華はもちろんクローバーとハートの5を取る。

「うーむ、どれをめくるか…。」

泰華をチラッとみる。もう、忘れまいと必死にカードを見ていた。
しかし、小悪魔はここで止まらない。

「あん!んっ、あっ。」

茜華はいきなり体をびくつかせ喘ぎ声ともとれる、いやそうにしかとれない声を上げる。
驚いた表情で慌てて茜華に問う泰華。

「茜華さん!どうしたんですか!?」

何事かと茜華に駆け寄るがそれはもう悪手だ。

「んっ!…ふぅ、泰華、今はあたしがめくる番だ。話しかけるのはルール違反だよなぁ?」

ニヤリ、本日何度目か。これ以上ない意地の悪い笑い。
泰華も反論をするが。

「い、いきなり茜華さんがエッチな声だすからですよぉ…。」

違反は違反。自覚があるのかまたも泣き目になっている。

「困ったなぁ。泰華にはポイントが無い以上、可愛そうだが罰ゲームを増やすしかないなぁ。」

考えていたことが全部上手くいって茜華は上機嫌だ。
言わずもがな、泰華はその逆。
こうして勝負は続いていった。

ーーーー☆ーーーーー

「あたしが悪かったから許しておくれぇ。」

ナデナデと口で言いながら恋人の頭を愛でる。
神経衰弱は終わり、今は最初と同じ様にいじけた泰華が茜華に抱かれていた。

あの後も茜華の揺さぶりは続き、もちろん気をつけている泰華相手に上手く行かない場合もあったが、結果26組のトランプのうち17ポイントで圧勝だった。

泰華も良く言えば切り替えが早い、悪く言えば流れやすい性格のため初ポイントを取ってからは喜んで普通にゲームをしていた。
それも茜華の策なのだが。

罰ゲームは17対9で泰華に課せられた。
つまり二回分、茜華の言うようなポーズをとりセリフを言わされることになったのだ。
途中のルール違反一回が重なり計二回。


一個目は…

「よーし、じゃ、あたしが膝立ちになるからその前に立って。あたしの顎を親指と人差し指でクイっと上げて『茜華、俺のものになれ』ってイケボでな♪」

二個目は…

「手で頭に耳を作ってしゃがんでうさぎのポーズ!そして『ぴょんぴょん、うさ泰華はご主人茜華様のうさぎだぴょん。』といってもらおうか♪」

酷。
流石に酷。
前者は泰華の羞恥心を後者は成人男性のプライドをそれぞれ砕くものであった。
茜華としては一個目で中々聞けない呼び捨て、さらに震えてはいたがイケボを。二個目ではある種の背徳感と嗜虐心を満たされこれたま満足であった。

そうした結果が今。
茜華の胸に顔を埋め必死に過去を消そうとしている男と少しの罪悪感から慰めに入るヘルハウンドという構図になったのだ。

「泰華、凄く格好良くて可愛かったぞ…ククッ。」

笑いが堪えきれていない。

「ちなみに、泰華は勝ったら何て言わせるつもりだったんだ?」

むくりと顔をあげ少し赤くなっている目をこちらに向けてくる。
恥ずかしさでずっとこの調子なのだ。

「僕は、ぐすっ、ワンコがするお腹を見せるポーズで『淫乱雌犬ペットにしてください』って」

「…勝ってよかった。」

純粋な泰華ではあるが変なところで欲望には忠実なため殺傷能力は高かった。流石に人生の汚点をこんなとこで作るわけにはいかない。
まぁ、営みの途中に流れで頼まれたらすぐにやってしまいそうだが。

などと考えているとスマホが鳴る。通話の申し出だ。
通話者の相手は『カムヤカ』と出ていた。茜華の友人でレッドキャップという魔物娘だ。

「もしもーし。どうしたカムヤカ。」

『茜華か?聞いてほしいのだ!!』

うるさいな、内心イラっとするが留める。必死に何かを伝えようとする友人の声に耳を傾けた。

『守嗣が、守嗣が…紅葉を見に行こうと言ったのに連れて行ってくれないのだ!』

「…ここにもいやがった。いや、この雨じゃお前行っても途中で嫌になってダダを捏ねるだろう…。」

寸分違わないデジャヴを感じる。ちなみに、守嗣とはカムヤカの恋人である。
落ち着いた男で今も、電話の向こうでは『カムさん、お二人の迷惑になりますから…』となだめに入っていた。
すると茜華の側でも問題が。

「茜華さん!貸してください!」

「?お、おう。」

泰華、茜華、カムヤカ、守嗣。全員面識はあり仲も良い方な関係だ。

「カムヤカさん!茜華さんも、僕と遊園地に行ってくれないんですよ!」

『なにぃー!?茜華!可愛そうではないか!泰華君を連れて行ってやるのだぁ!』

「そうですよね!なのにトランプで神経衰弱をして僕を虐めたんですよ!」

『あー!!それ私もやられたのだ!!うずくまって、小さくても鬼だいと言わされたのだ!』

「酷いです!」

「はぁ…。面倒なことに。」

ほいっと抗議の感情を小さい者通しで分かち合っていた男から電話を取り上げ、切ろうとする。しかし、聞こえてきたのは男の声だった。

『茜華さんですか?すみません、カムさんはここ三日かなり詰め込んで仕事をしたみたいで。いわく、今日を心の支えにしてたらしいんですが。』

「仕方ないさ。あたし達は悪くないんだから。お互い苦労するね。」

「…」

泰華は黙ったまま茜華をジトっとした目で見ている。
今度は電話の向こうで『返すのだぁ!』という声とぴょんぴょん跳ねている姿が容易に想像できる音がする。

「まぁ、なんだ。遊んでやってくれ。カムヤカはすぐいじけるからな。どっかの誰かと同じで。」

『もちろんです。突然の電話申し訳ありません。ではまた。って待ってください!その刃物は・・・。』

ガチャ、ツーツー。大変そうだ、と他人事ではあるが同時に無事だけは祈る。
スマホをソファーの上に置くと膝の上の恋人はムスッとしていた。

「ほら、泰華。家デートの続きを…。」

「茜華さんはやっぱり守嗣さんみたいな大人の男の人が良いですよね。」

明らかに機嫌が悪い。ちなみに、四人の年齢関係はカムヤカと茜華が同じで一番の年上。泰華は守嗣より二つ上だ。

「大人、って泰華の方が年上じゃないか。」

「でも、僕はすぐいじけますし…。ダダも捏ねますよ。」

嫉妬。やきもち。ジェラシー。
二言三言の会話だったがお互い似た境遇の者通しの、大人な会話であった。
それが我慢なら無かった。

「…ふん!」

膝の上にはいるのだがそっぽを向く泰華。なんとも滑稽、ではないが大人ではない態度だ。

しかし、茜華はしっかりとフォローを入れる。

「全く…こいつは。」

そう言ってまた抱き寄せる。

「やめて下さい!もう独りで遊びます!」

遊ぶのかというツッコミは入れない。今は素直に話すべきだと茜華も茶化さない。

「さて、家デートの続きだ。イチャイチャするんだとよ。全く、こんなに甘えられたら、これをするしかないよな。」

さっきと同じ様に、いや、さっきより優しく頭をなで耳元で囁いてやる。

「ほら、言いたいことがあるなら言うと良い。あたしもそうするから。」

「……。」

「なら、あたしから言うぞ。」

見苦しいと思われても仕方の無いような雰囲気だが泰華は茜華を思っている。愛憎何て言うものがあるくらいなのだから別におかしな事ではないだろう。

「もっともっと嫉妬してくれ。あたしにゾッコンになれ。依存して良いんだぞ。あたしが居なくちゃダメに、あたし中毒になってくれ。」

何というのだろうか、甘い。家で誰にも聞かれてなくて、それでも言わないような言葉だが普段からイチャついている二人。そんな二人がイチャイチャするという名目で何かをするなら、これくらい言わなければ意味がない。

「守嗣は良い奴さ。でもな、あいつは遊園地に行けないからといじけない。トランプで邪魔をしても引っかからないだろうし恐らくだが可愛くすり寄ってもこないだろうよ。」

つまり、何がいいたいのか。
顔を伏せたままだが泰華はしっかり聞いていた。

「泰華だから、何をしても泰華は泰華で。だからあたしは好きなんだよ。一緒にいるだけで満たされる。そんなの泰華しか居ないんだからな。だからいっぱい嫉妬してくれ。」

子供に言い聞かせるよう優しい茜華の言葉によって、泰華は既に元に戻った。

「茜華さん、好きです。大好きなんですよ。正直、だから遊園地に行けないのは凄く悲しくて。知ってる男の人とでも楽しそうに話をしているのは何となくモヤモヤするんです。」

三人で混ざってれば良いのだが。
やっぱり、取られるのではないか。自分より良い人なんていくらでもいる。
ある種の恐怖も相まって嫉妬するのだ。

「茜華さんになら何されても良いです。でも、嫌いにならないで下さいね。こんなに男らしくない僕でも。もう茜華さん無しでは生きていけませんよ。」

「なんだ、自覚はあったのか?」

「ん〜。」

ククッと喉が鳴る茜華の胸にまた顔を埋める。

「イチャイチャってのはこうでいいのか。流石に基準が無いものだから難しいな。」

あとは、とさっきみたネットのものを思い出していく。

「映画ドラマを見る、料理をする、音楽を聴く、本を読んで話す…。」

ここで泰華のリクエストがはいる。しかし、それは生理現象からくるもので既にその魔の手落ちかかっていた。

「茜華さん、僕眠くなってきました。」

色々騒いだり、いじけたり、リラックスしたりと疲れたのだろうか。既に茜華の腕の中でウトウトと寝かかっていた。

「ん、良いよ。このまま寝てな。遊園地には今度絶対行こう。」

「茜華さん、いなくなちゃ嫌です。ずっと、ずっと一緒ですから…。」

そう言ってZzzと頭の上に出てきそうなくらいすとんと眠りに落ちた。
そんな恋人に苦笑するヘルハウンド。

「分かってるよ、一緒な。」

そう言って微笑みととも泰華の頬に軽くキスをする。
今は雨の音すら茜華には心地よいものとなっていた。

17/12/01 17:03更新 / J DER

■作者メッセージ
台風勘弁してほしいですねホント。雨の日に家から出られなかったため書いたものです。
そうですね、エロありにしようかと思ったんですが前回とかなり被りそうだったので止めました。なお、書けなかっただけの模様。

前回のコメントでリクエストをくださった方に見てもらえていたら十分です(コメントを強制してるわけではありません!)。

出来れば次は新設定でいきたいですね。

宜しければ、以前の物もお読み頂ければ幸いです。

では最後に皆様の余暇のお供になれることを願いましてー。

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