にゅるにゅるちょくちゅ

私は、えっと。
触手です。

具体的には、触手です。

えっと、あの。
私は他の触手より、人間に似た形をしています。

頭の良い魔物さんの話だと、私は、てんたくるっていう種族なんだそうです。

触手の森に棲む触手が、魔物になったのがてんたくる、って言うんだそうです。
にょろにょろなのは変わらないんですけどねぇ。
ほら、こう、にょろにょろっと。

あ、ごめんなさい。
つい、にょろにょろしちゃいましたぁ。

おねーさん、独身の方だから、つい、気持ちよくなってほしぃなぁって。
ほら、私は触手ですからっ。
男性と、その、えっと、えっちぃなことをしたいのですけど。
元々触手なのですよっ。
だから、つぃ触手が伸びて、あ、こらっ、勝手に絡みつかないのぉ。

もぅ、困ったものです。
え?
私から伸びる触手は、私の思った通りに動くって?
あはは〜、そんな、ばかな〜。
えっと、そのぉ。

えいっ。

にゅるにゅるになっちゃぇ〜♪

おっきなおっぱいももにゅもにゅにしちゃいますよぉ♪

おっきなおしりも、にゅるにゅるねちょねちょにして、えっちぃ見た目になっちゃいましょう♪

触手美人!
今の流行はズバリ触手美人なのですよ!

おねーさんのふわふわの羽も、ねちょねちょしちゃいましょ〜♪
私のねばねばぬちょぬちょハンドなら、おねーさんのおっきな羽もひと包み〜♪

ふさふさの足もべっとりねちょねちょにしちゃいましょ〜♪
ちっちゃな突起がいっぱい生えてる触手でぬちょ〜、ぬちょ〜ってしたら、みぃ〜んなエッチな顔になっちゃうんですよぉ♪
ほら、ほら♪
あっ♪
そぉだ〜♪
このツブツブ触手で体をぬちょぬちょこすったらぁ、もっともぉっとえっちになっちゃうかなぁ♪
ほらぁ、ぬちょ、ぬちょ♪
ぬちょ、ぬちょ♪
ふふ〜♪
おね〜さんのえっちなかお、とぉってもぞくぞくして可愛いですよぉ♪





-------------しばらくおまちください-------------





あ、あぅぅぅ。
ごめんなさぃいい〜〜〜〜〜っ。

あの、そのぉ。
おねーさんが凛々しいし格好いい人だったので、そのぉ、えっちで可愛い顔が見たいなぁと思ったら、つぃ。
出来心なんですっ。

え、えっとぉ。
しゅざ、しゅざいっ、取材ですっ。
取材を再開しましょうっ。


てんたくるの、取材なんですよねぇ。
でもこの森には私しかてんたくるはいないのですよぉ。
だから私はてんたくるの女王なのですっ。
クィーンなのですっ。

え、クィーンってそう言うのじゃないのですか?
そうなのですか?

でもでもでも、私が女王っていったら私が女王なんですっ。
もう、そんなこと言う人は、こうですよっ。





-------------しばらくおまちください-------------





ふふふ〜♪
どうですどうです〜?

羽の付け根を、ゆぅっくりとぬちょぬちょされたら、ぞくぞくぅってするでしょぉ?
おっきなおっぱいの先端が、焦らしすぎて、さわって、さわってぇってとんがっちゃってますねぇ。
そこに、ほら。
ぬちょぬちょハンドを被せちゃったらぁ。

どうなっちゃうかなぁ♪

してほしぃですかぁ?
だめですかぁ?

取材、再開しますかぁ?

ふふふ〜♪

おねーさんが答えてくれるまでぇ。
お腹とか羽の付け根を、ぬちょぬちょしてますねぇ♪

ほらぁ、この触手♪
吸いつくのが得意な触手に変えてみたんですけどぉ。

これでおっぱいをぬちょぬちょしながら吸い付いちゃったらぁ。
きっと、もっとぉ、エッチになっちゃうと思うですけどぉ♪

おねーさん、ど〜しますかぁ♪

取材、再開しますかぁ?






-------------しばらくおまちください-------------






あぅぅぅぅっ。
ごめんなさいぃい〜〜〜〜っ。
つい、触手の本能が〜。

えっとぉ。
触手には色々あるって話でしたよねぇ。
ご覧の通りですけど、触手は先端の形が幾つかあるんですよぉ。

擽るのが得意な細い先端とかぁ。
吸い付くのが得意な先端とかぁ。
あ、あとぉ、そのぉ、ぅう〜〜。
だ、だんせいの、その、お、おちっんちんののの形をしてるのとかぁ。
変わったものだと、えっちになる液や体が動けなくなる液を注入する針が生えた触手もあるんですよぉ。

形だけじゃなくて、特徴も色々あるんですよぉ。
伸びる触手やにゅるにゅる粘液を出す触手が多いですけどぉ、ビリビリする触手とかぁ、えっちになっちゃう粘液を出す触手もありますし。
だだだだだんせいのぉ、えっと、えっちな白い液?みたいなのを出す触手もありますよぉ。

あとは、えっとぉ。
頭の良いのが、テンタクル・ブレイン?っていうみたいでぇ。
他の触手にも詳しいんですけどぉ。
妖精を呼び寄せるあまぁい匂いの触手もありますよぉ。
フェアリーハグって呼ばれているんでした?
とってもあまぁい匂いで、あまぁい粘液の触手なんですよぉ。

味わってみますかぁ♪

あ、いらないんですか。
怖い顔しないで、ほら、えっちなかぉ、えっちなかぉ♪

ぶったぁ!
頭ぶったぁ!

ぷぅぅ、はぁい、まじめに取材しまぁす。

えっと、男性をこう取り込む触手、ですかぁ?
あれは邪道ですっ。
女の子をえっちぃ事するなら、触手が考えて、触手が動くのが筋なんですぅっ。
それをわかってないですよぉ、あいつら〜。
いいですかぁ、私たち触手わぁ。
いかにえっちぃ顔にするか、本能で考えて本能で実行するですぅっ。

そりゃあ、夫婦で入って来たなら片方を上手く使えばもう片方をすごくすごぉくえっちぃことできるのは分かるんですよぉ。
だったら両方とも捕まえてぬちょぬちょにしちゃえばいいですよぉ。

あ、でもおねーさん独身だから、その取材は無理ですね。




-------------しばらくおまちください-------------





うっうっ、ごべんなざぃいいいいいいいいいい。

じゅじゃい、つじゅけますぅううう。



えっと。
触手は、他の触手もそうだと思うんですけど。
基本的に自我はあるんですよ。

でも深い事を考えないので、昔は昔でお肉があったらめちゃめちゃにして食べてたんですけど。
今は「それやばいからだめ」って話し合って、ぬちょぬちょにしてえっちにして、男女でぬちょぬちょして出てくる甘くておいしいのを食べるようになったんですよ。

触手同士の話し合いで危ない事や怪我をさせる事はダメだけど、それ以外なら何をしても良いんじゃないかって言う過激派と、魔物さんたちをえっちにしちゃえば食べ放題っていう穏健派と。
魔物は魔物、触手は触手だから、触手独自の路線で魔物と共生するっていう触手独立派があるんですよ。
本能で考えているので、テンタクル・ブレイン以外は本能でそれぞれの派閥に入ってますけどね。

それで男性に憑りつくのは触手独立派、私みたいなのは穏健派なんです。
過激派は他2つの派閥に抑え込まれているので、人間さんや魔物さんの前に出てくることは無いでしょうね。

私は穏健派の一株として、魔物さんが入ってきた時は率先してお話を聞くようにしているんです。

え、話し方が変わったって?

前回お話させていただいた時に、私の話し方は個性が無いと言われたので。
今回は個性を出してみたのですけど。
え、今の話し方の方が良いですか?

そうですかぁ。
あの話し方、苦労したんですけどねぇ。

テンタクルに関して、もっと詳しいことを知りたい、ですか?

そう言われましても、私以外のテンタクルを見たことが無いので何とも言えないですが。
触手は基本的に、魔物さんの事はどうだっていいんですよ、ぶっちゃけた話。
フェアリーハグもそうですけど、昔はそのままぱくっと食べていたらしいですし。

最近、なのでしょうか。
私の様なテンタクルが生まれた頃には、もう触手全体で魔物さんや人間さんに危険なことはやめようって話になっていたんですよ。

あぁ、私が触手だった頃、ですか?
そうですねぇ。


羨ましかったんですよ。

私たち触手は、ほら、オスとかメスとか無いですし。
だから、ああ言う風に他者と、こう、信じ合うというか、信頼し合うというか。

あ、あぁ、あいし、あう、とか。

そういう気持ちって、無かったんですよ。

触手は家族って言うの、無かったですから。
それぞれが独立した種で、厳密に言うなら触手は固有種ばかりなんですよ。

笑い合うって、何だろう。
抱きしめるのは何が良いんだろう。
唇が触れ合うだけで、どうして嬉しそうにするんだろう。
話をする事に何の意味があるんだろう。

他の触手より難しい事を考えることが出来たので、ずっと、ずっと、考えていました。

どうして、他者と繋がりを求めるんだろう。
どうして、独占しないのだろう。

テンタクル・ブレインが他の触手に命令をするのは、それが楽だから。
効率がいいから。
でも、夫婦は効率を無視している。
一緒にいられるのが良い。

それがどれだけ考えても理解出来なくて。
触手だから理解出来ないんだと気付いて。
諦めて。
でも諦められなくて。

気づいたら、私は触手から魔物になっていたんですよ。

だからテンタクルの特徴は、たぶん触手が沢山使えるとか、そういう事じゃないんですよ。

恋に恋したから、私(しょくしゅ)は私(まもの)になったんです。


おねーさんは、恋をしていますか?

私は、恋に恋い焦がれています。

恋がどんなにすばらしいものなのか分からないから、理解したいんです。

どれだけ話しても、触手にはこの気持ちは理解出来ない。
それは分かっているんです。

私が、知りたいんです。

共に在るだけで幸せになれるという事。

共に在りたいと願うという事。

おねーさんは、恋をしたいと思っていますか?

私は恋をしたいと思っています。

恋と言う物を、知りたいです。


取材を受けたのも、それが理由です。
恋を知りたいから、魔物さんを知りたいんです。

ま、まぁ、私たちの知る方法って結局は触手で語るだけなんですけど。
改めてこうしてお話をすることでも、分かる事があるんだなぁって思いました。

魔物さんの本能が、男性とのえ、ええぇ、っちぃだと思うんです。
それは私にもあるんです。

でも、これは恋なんでしょうか。

ふふ〜♪
おねーさんもわからないんですね。

それでは、良い機会なので。
一緒に探してみませんか?

私もこの森で待っていても恋が転がっていないことは分かりますので。
探しに行きたいと思っていたんですよ。
おねーさんも、見てみたいですよね。

恋するテンタクルが、恋をしたテンタクルが、どんなふうに変わるか。

ふふ〜♪
取材続行ですね♪

一緒に恋を探しに行きましょうっ。
私もおねーさんがえっちぃ体になるよう、頑張りますっ。

え?
それはいらない?

いやいや〜、私知ってますよぉ。
おねーさんも嫌がっていたけど、本当に嫌がって




-------------しばらくおまちください-------------





-------------しばらくおまちください-------------





-------------しばらくおまちください-------------






こうして、私は旅をすることになりました。

グリフォンのおねーさんと一緒に、恋を探す旅に出ました。



でもおねーさん。
空ってすごいですねぇ。






こわいです。

だれか。

たすけt

22/08/18 22:31 るーじ

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