読切小説
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不純の鰻と粘液の敷物
○魔王城・ハーレム部屋○
○柴視点○



「ナギ〜お待たせ〜」



俺は鰻女郎のナギに声をかける



「ようこそ、柴さま」



礼儀正しいジパングの嫁がそこにいた


彼女の下半身であるすらりとした長い胴体は、蛇のようで蛇にあらず
それはジパングの風物詩、夏の暑い日に食べれば夏バテしなくなる鰻(うなぎ)
粘液の光沢は官能的な美しさを反映させ、身体から発せられる誘惑の色香は肉食系を引き寄せられてしまうだろう


それ以上のチャームポイントは微笑み


(いってらっしゃいませ、今日もお仕事頑張ってください)

仕事へ向かう旦那を見送る微笑み

(お帰りなさい、今日も一日お疲れ様)

仕事に帰った旦那を家庭面でサポートする微笑み


鰻女郎こそ働く夫の専業主婦、将来の夢はお嫁さん、奥様コンテストジパング代表!

やめて、白蛇は俺の嫁&稲荷は俺の嫁の皆様、そんな冷たい目で睨まないで、ちゃんと白蛇も稲荷も嫁にしているからゆるしてちょんまげ♪


「くすくす、柴さまは相変わらずですわね。改めてようこそわたくしの和風風俗へ、敷物の準備は出来ておりますわ」

ナギが指した敷物には空気が入っており、空気の弾力によってどんなに激しい動きをしても衝撃を吸収して思いきってくんずほずれず出来る

「俺はついさっきフーリー達とヤりまくってるから既に全裸、準備万端さ」
「流石は百を超える嫁を愛するバイコーンの夫、そろそろわたくしも裸になりましょう」

ナギは着物を一枚ずつ脱ぐ、美しく照らされた女体をさらけ出し、長い髪を漆塗りの髪止めで纏める
服を畳むため前屈みになったナギの桃色の突起から粘液がとろーりと垂れ落ちる

飲みたいなあ…あの粘液

「仰向けになってください」

うっかり滑らないよう、俺は慎重に敷物の上で仰向けになる

「まず全身にたっぷりを粘液を塗ってあげましょう」

ナギは両手の粘液を水飴を練るようにくるくる混ぜる
混ぜることでより一層滑りけを増す粘液、あれを全身に塗られたらどれ程気持ちいいのだろうと胸が高なる

「あら、柴さまの鰻はもう食べ頃なのですか?」
「ほらほら、新鮮な鰻だぞ」
「うふふ、どんなに興奮した証を見せびらかしてもすぐに抜いたりはしませんよ?お楽しみは最後にとっておくものですから」

ナギはまず俺の足の裏に粘液を塗り始める
踵に土踏まず、足の指一本一本を塗りこみ、足指の間に細い指を入れ込んで念入りに塗る

足が終われば次は脛と膝
手入れをしてない脛毛と膝の毛は粘液の粘りけで脛にべったり貼りついてしまう

「この毛一本一本が、柴さまの肌を離れまいとしています。まるでこれから起こる素敵な絡み合いを予感しているかのようですわ」

ナギは微笑みとは違う微笑を浮かべながら言う

「次は胸元、ああっ、柴さまの胸板すごく硬くて塗りがいがありますわ」

ナギは粘液をたっぷりつけた掌を俺の胸へ直線上に、次に回すように塗り付け、時には乳首をこしょこしょと擦る

「あっ、いい、イイッ…」
「乳首だけで感じちゃうのですか?柴さまったらいけないお方…」
「つねるように乳首を引っ張らないで、こうなったら反撃開始」
「させませんわ」

俺は両指を出しナギの桃色の突起に触れようとするが、指先は突起の上をツルツル滑るだけで乳首の軟らかさや硬さを味わうことが出来ない

「これは鰻女郎の十八番、粘液のコントロール」
「乳腺から粘液を流していますの。なので乳首を触ることは不可能、ただ滑るだけですわ」
「負けないぞ、えいっ、えいっ」
「あんっ、わたくしは感じておりますアン♥柴さまは感触を感じヤンッ♥ず、わたくしだけが一方的に感じますアーンッ♥」
「腕が疲れた」
「なら解してさしあげましょう」

ナギは指先で俺の腕を流れるように解す
指先にも粘液が分泌され、滑りやすくかつ力が入るよう絶妙な量といえる

「ああ…気持ちいい」
「柴さまのコリが解れてゆくのを感じます。日頃から腕を使っていますね」
「嫁の頭をなでなでしたり、嫁の胸を揉んだり、嫁のおしりを触ったり、嫁の生足を擦ったり、嫁のアソコをクチュクチュしたりして腕をよく使うからね」
「そうやって他の嫁を…でもそれだけ解しがいがありますね。仕上げは手の甲をくりくりして…」
「ああっ、気持ちいい。エッチとはまた違った快楽を感じる」
「もう快楽に浸っているのですか? でもこれはまだ序の口、前座にも値しませんわ。次は」

ナギは俺に覆い被さるように体を滑らせる
勢いをつけて滑ることで、粘液でテカった巨乳がたぷんと、たぷんと、たぷんと、行商人が担ぐ鰻入りの桶を連想、水を張った桶の中には何十匹の鰻が絡み合うように踊る

まるで鰻女郎達が絡み合うように……


「ぐふふ…百合百合してるのう」
「柴さま、他の鰻女郎のことは考えないでください」
「いやただ俺は妄想しただけ、っていうかちょっと白蛇はいってる?」
「これは白蛇ではありません。夫に執着する鰻女郎としての本能ですわ」
「その細めた瞳に映る暗い輝き、間違いなく獲物を逃がさない捕食者の目付き」
「浮気者の柴さまにはこれをあげましょう。白蛇のように熱くはありませんが――」



「無我夢中でわたくしを求めるようになるでしょう」



ナギの深い口づけ
唾液入りの粘液を俺の口内へ押し込む
粘液は喉をするりと通り抜け、胃の中へと流れ込んでいくと俺の精力が一気に増幅

「わたくしの粘液には精力回復作用がありますの、粘液があるかぎり終わりのない交わりが続きますわ」
「ふー!ふー!」

すっかり興奮した俺はナギを犯そうと下から突き上げる
ナギの身体で気持ちよくなりたい俺の精液でぬるぬるをもっとぬるぬるにさせたい

「入れるぞ」 ツルン

「入れるぞ」 ツルン

「入れるぞ」 ツルン

しかし鰻の頭は襞に触れることなく粘液で滑り、狙い通りに挿入出来ない

「おほほ、襞にはたっぷりと粘液を塗っておりますの」
「入れるぞ!」 ヌルン 「俺の鰻がナギの腹に!?あれ、手足が滑って、この俺がナギをハグしてるだとぉ!」
「柴さまがハグしてくれてる…わたくしも鰻の身体で巻いてさしあげます」

足に絡まった鰻の胴体がぬるぬるしてまるで両足全体が男性器を擦るような気持ちよさを抱き、対して本物のほうはナギのお腹の細長い窪みに入り込む、つまり臍に疑似挿入している

「ぬるぬるして気持ちいい、出そ「まだ射精してはいけませんよ」

多幸感を味わっているにも関わらず、無情にもナギは俺から離れると、今度は俺の右足を高く上げ


むにゅ


俺の足の裏に柔らかい感触を認識する

「足が胸に当たっている」
「あてていますの」

ナギが俺の右足を下ろし、今度は左足を持ち上げて――


むにゅ


「足が胸に当たっている」
「あてていますの」
「正に鰻の胸の重圧、略してうな重!」
「うな重…いい響きですわ、ご褒美に次は激しいことをしてあげます、じっとしてくださいね」

ナギの鰻が伸びて俺の全身に巻き付くと

「ロール回転返し!」

全身を回転させた

「おわわ〜性器がこすれるぅ〜」

当然俺もつられて回転、粘液と鰻ボディーの刺激に翻弄され、天井と床が入れ替わるような快感に頭がこねくり回される

「はぁはぁ〜全身で柴さまを感じますわぁ〜」
「んほぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおぁおおおおおおお」
「ふぅ…終わりました。頭がクラクラするほど気持ちよかったでしょ?」
「……うん」
「あらあら、柴さまの鰻もすっかり蒲焼きになりましたわね、今にも射精しそうですね」

ナギは俺の鰻の蒲焼きを味見すべく、両手でシコシコと咀嚼する

「食べて、俺の蒲焼き、冷めないうちに!」
「心配せずとも食べてあげますから、もう少し我慢してくださいね?」

下半身全体がナギの鰻に巻かれ


ニュルスブブ…


挿入という咀嚼が始まる

「噛んでる、噛んでるよ!」
「うふ、わたくしの下の口が蒲焼きの味わい始めたようです」
「食べてる、ナギが俺の蒲焼きを美味しそうにアッー」

もう我慢しなくていいんだと思ったら、すんなりと白いタレがナギの下の口へと注がれてゆく

「柴さまの蒲焼きから、白いタレが飛び出していますわぁ」
「はぁはぁ…」
「余韻に浸る暇はありませんわ、次はお風呂にしましょう」

確かにあれほど射精したにもかかわらず直ぐ様俺の鰻は精力を取り戻しつつある

「お手を」

そっと出されたナギの右手を繋ぐ
その手は粘液の滑りはなく、温もりが伝わるのを感じる



ナギに連れられたどり着いたのは二人分余裕に入れる風呂桶

「まずは柴さまから」
「じゃ早速入る…あれ?」
「湯加減はよろしくなかったのですか?」
「いや、この風呂、お湯が普通だなって…ナギのことだから粘液入りの風呂にしているかと」
「くすっ、焦らずともこれから粘液入りの風呂になりますわ」

ナギは湯船に入ると身体から粘液が滲み出し、みるみるうちに粘液風呂へと変わる

お湯とナギ、両方の温もりが俺を癒してゆく

「ほら、こんなにもとろりとしておりますわ」

ナギは粘性のお湯を巨乳に塗りつける

「ほら、胸がテカテカしていますわ」

俺はナギの胸が自由自在に形を変えてゆくのを間近に見ようと一歩踏み出――おっ、おっ、底が粘液でぬるぬるして


ぼふっ


足を滑らせた俺はナギの胸元に倒れこんでしまう

「柴さまったら、わたくしの胸をクッションに使うなんて」
「これは不可抗力で…許してちょんま「許しません♥罰として鰻登りです」

ナギは鰻の胴体を上へ伸ばし、湯船から飛び出る

「おわわ、俺も飛び出る」

いつの間にかナギを抱き締めていた俺も釣られて湯船へ上がる
思わず身体を離してしまいそうになるが、四肢がナギの身体に抱きついてるおかげで落ちずに済んでいる

流石自然と絡み合ってしまう鰻女郎の粘液
このまましがみついておこう

「先程柴さまはわたくしの粘液を飲みました。次はわたくしが柴さまの粘液を飲む番です」

ナギは身体を下へ滑らせ、顔を俺の鰻の位置まで持っていき

「はむっ」

これは空中フェラ…いや空中咀嚼

じゅる、じゅるるる

粘液を含んだ舌が俺を射精の快楽へと導く

「んぷ、んぷ」

口を前後に動かしながら上目遣いで俺をじっと見つめる

気持ちいい…

俺の惚けた顔を見たナギも頬を赤くして、それに伴い咀嚼のテンポを上げる

白タレが尿道を通る幸福に浸りながら俺もナギの身体を貪る

手でナギの頭をなでなでして
膝でナギの胸を揉んで
左足でナギのおしりを触って
右足でナギのアソコをクチュクチュする
膝のほうはナギの生足…はないので鰻部分をすりすり

この行為も粘液の滑りによる産物か?
或いは自分の意思で行っているのか?

この貪りは白タレをナギの口内へ放出してもなお続いて――








――



――――あれ、俺いつの間に寝ていたのか?


香ばしい料理の香りに俺は目を覚ます
いつの間にやら俺はキッチンのテーブルで寝ていたようだ

「お目覚めですか?柴さま」

キッチンではナギが料理をしていた
エプロン一枚纏っただけの格好で

「お待ちください。もうすぐ出来上がりますから」

ナギはもくもくと料理を続ける

そういえばお風呂の後はナギの手料理をご馳走する手筈になったなぁ…

俺は思い出しながら、ナギの後ろ姿、エプロンで隠れていない鰻の境目から見えるお尻を眺める

しかし裸エプロンとは粋なことをするなぁ

全裸の俺が言うのもなんだけど

「まずは鰻の出汁が入ったとろろ汁です」
…コクッ 「これはぬるぬるしながらも、つるんとしたのど越し、飲みやすいぞ」
「わたくしの粘液入りの料理ですから。他にも粘液を混ぜて炊いた混ぜご飯、粘液をトッピングしたかた焼きそばもありますわ」
「香ばしい香りに俺の鼻がひくひくしてる!」

俺は出された料理を一気に放り込む
ご飯が一粒ずつ立っており、餡掛けのトロさを味わいつつも麺の堅さが損なわれていない



「それを食べたら次は何処でシましょう、お風呂?ベッド?それとも敷物?」



その言葉に俺は



ピョコッ



俺の鰻がテーブルから顔を出す

ナギも俺の鰻を見ながら舌をペロリと舐める



鰻と鰻の交わりはまだまだ終わりそうにない。



○終わり○
16/05/15 22:50更新 / ドリルモール

■作者メッセージ
ドリルモールです。


鰻の胸の重圧、略してうな重!

白いタレ、略して白タレ!

鰻女郎の粘液、略して無限ループ……あれ?


キャラクター紹介、今回は鰻女郎のナギです。





キャラクター紹介
【名前】ナギ
【性別】女
【年齢】秘密ですわ
【種族】鰻女郎
【容姿】図鑑の鰻女郎+捕食者のような輝きの瞳+微笑みとは違う微笑
【一人称】わたくし
【口調・口癖】礼儀正しい
【能力・特技】粘液
【概要】
柴のハーレムである鰻女郎

従来の鰻女郎と同様、軟らかい物腰から淫乱な本性を抱えている
ジパングで柴と出会った時は大和撫子のような女性を演じており、柴はナギを嫁にしたらきっと優しくご奉仕してくれるだろうと信じて嫁に迎えいれた

ご飯、お風呂、就寝に至って独占欲が強く、本人いわく嫁が多いからこそ堕としがいがあるらしい

パールから夫と交わってない時は、自分の粘液を嫁の身体に塗り付けるよう指示されているが、最近は飽きている

【補足事項】
柴のハーレムに他の鰻女郎を入れること頑な断る姿はまるでラミア属

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